JPH091310A - ダイカストマシン用スリーブ - Google Patents
ダイカストマシン用スリーブInfo
- Publication number
- JPH091310A JPH091310A JP16921795A JP16921795A JPH091310A JP H091310 A JPH091310 A JP H091310A JP 16921795 A JP16921795 A JP 16921795A JP 16921795 A JP16921795 A JP 16921795A JP H091310 A JPH091310 A JP H091310A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- ceramics
- cobalt
- composite material
- die
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は非鉄金属の溶湯に対する対溶損性，
熱衝撃性，ピストンとの耐摩耗性にも優れて、作業性が
良好なスリーブを提供することを目的としている。 【構成】 本発明にかかるスリーブは、外筒を鋼とし
て、内筒をコバルトまたはコバルト合金とセラミックス
からなる複合材料（以下、単に複合材料という）より構
成されていることを特徴とする。セラミックスの体積含
有率は５％以上５０％以下である。またセラミックスの
平均粒径は５００μｍ以下であることを特徴とする。 【効果】 本発明によれば外筒を鋼として、内筒をコバ
ルトまたはコバルト合金とセラミックスからなる複合材
料より構成されているからこそ耐溶損性、耐熱衝撃性を
兼ねそなえた材質をもつ高性能なダイカストマシン用ス
リーブを完成するに至り、良好な作業性とスリーブの長
寿命化を可能ならしめた。
熱衝撃性，ピストンとの耐摩耗性にも優れて、作業性が
良好なスリーブを提供することを目的としている。 【構成】 本発明にかかるスリーブは、外筒を鋼とし
て、内筒をコバルトまたはコバルト合金とセラミックス
からなる複合材料（以下、単に複合材料という）より構
成されていることを特徴とする。セラミックスの体積含
有率は５％以上５０％以下である。またセラミックスの
平均粒径は５００μｍ以下であることを特徴とする。 【効果】 本発明によれば外筒を鋼として、内筒をコバ
ルトまたはコバルト合金とセラミックスからなる複合材
料より構成されているからこそ耐溶損性、耐熱衝撃性を
兼ねそなえた材質をもつ高性能なダイカストマシン用ス
リーブを完成するに至り、良好な作業性とスリーブの長
寿命化を可能ならしめた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム、亜鉛、
錫及び鉛等の非鉄金属合金の鋳造に好適のダイカストマ
シン用スリーブ（以下単にスリーブという）に関するも
のである。
錫及び鉛等の非鉄金属合金の鋳造に好適のダイカストマ
シン用スリーブ（以下単にスリーブという）に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】近年、アルミニウム等の非鉄金属を高精
度かつ高速度で鋳造できるダイカスト技術は自動車、産
業機械および家電機器等の分野において益々重要な生産
手段となってきている。
度かつ高速度で鋳造できるダイカスト技術は自動車、産
業機械および家電機器等の分野において益々重要な生産
手段となってきている。
【０００３】従来、ダイカストマシンに用いられるスリ
ーブは主にＪＩＳ規格ＳＫＤ６１等のダイス鋼が使用さ
れている。またスリーブの長寿命化、鋳造品の大型化、
製品歩留の向上を目指して、セラミックス製の部材を焼
きばめたスリーブも使用されている。
ーブは主にＪＩＳ規格ＳＫＤ６１等のダイス鋼が使用さ
れている。またスリーブの長寿命化、鋳造品の大型化、
製品歩留の向上を目指して、セラミックス製の部材を焼
きばめたスリーブも使用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述す
るスリーブには以下のような欠点がある。先ず、ダイス
鋼のスリーブにおいては一般的に非鉄金属合金と鉄は反
応しやすいという性質があるため、スリーブの溶湯口底
部が著しく溶損する上に内径も溶損及び摩耗が生じてし
まいスリーブの交換を頻度にする必要があり寿命が短
い。
るスリーブには以下のような欠点がある。先ず、ダイス
鋼のスリーブにおいては一般的に非鉄金属合金と鉄は反
応しやすいという性質があるため、スリーブの溶湯口底
部が著しく溶損する上に内径も溶損及び摩耗が生じてし
まいスリーブの交換を頻度にする必要があり寿命が短
い。
【０００５】更にセラミックスを内筒に焼きばめたスリ
ーブは耐溶損性は優れているもののダイカストマシンが
溶湯を噴出する瞬間はスリーブに極めて大きな衝撃が加
えられる為、本来脆い材質であるセラミックス部分は破
壊されてしまう。
ーブは耐溶損性は優れているもののダイカストマシンが
溶湯を噴出する瞬間はスリーブに極めて大きな衝撃が加
えられる為、本来脆い材質であるセラミックス部分は破
壊されてしまう。
【０００６】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、非鉄金属の溶湯に対する耐溶損性、耐熱衝
撃性、ピストンとの耐摩耗性にも優れて、作業性が良好
なスリーブを提供することを目的とする。
のであって、非鉄金属の溶湯に対する耐溶損性、耐熱衝
撃性、ピストンとの耐摩耗性にも優れて、作業性が良好
なスリーブを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるスリーブ
は、外筒を鋼として、内筒をコバルトまたはコバルト合
金とセラミックスからなる複合材料（以下、単に複合材
料という）より構成されていることを特徴とする。
は、外筒を鋼として、内筒をコバルトまたはコバルト合
金とセラミックスからなる複合材料（以下、単に複合材
料という）より構成されていることを特徴とする。
【０００８】
【作用】本発明において鋼製の外筒と非鉄金属の溶湯に
対して優れた耐溶損性、耐熱衝撃性を兼ね備えた複合材
料を内筒に配置したことにより、アルミによる溶損、使
用時のワレもなく、長寿命で良好な作業性が得られるよ
うになった。
対して優れた耐溶損性、耐熱衝撃性を兼ね備えた複合材
料を内筒に配置したことにより、アルミによる溶損、使
用時のワレもなく、長寿命で良好な作業性が得られるよ
うになった。
【０００９】限定理由 （セラミックスの体積含有率）セラミックスの体積含有
率が５％未満では、硬度が低く、耐摩耗性に劣り、チッ
プによって内径が拡大し、長時間の使用に耐えられな
い。また５０％超過では複合材料が脆性化して、使用時
に破壊し、作業が中断してしまう。よってセラミックス
の体積含有率は５％以上５０％以下が望ましい。 （セラミックスの粒径）セラミックスの粒径が５００μ
ｍ超過ではセラミックスとコバルトまたはコバルト合金
の界面接合性が悪く、使用時の引張応力がかかった時に
破断してしまい、作業が中断する。よって、セラミック
スの粒径は５００μｍ以下が望ましい。
率が５％未満では、硬度が低く、耐摩耗性に劣り、チッ
プによって内径が拡大し、長時間の使用に耐えられな
い。また５０％超過では複合材料が脆性化して、使用時
に破壊し、作業が中断してしまう。よってセラミックス
の体積含有率は５％以上５０％以下が望ましい。 （セラミックスの粒径）セラミックスの粒径が５００μ
ｍ超過ではセラミックスとコバルトまたはコバルト合金
の界面接合性が悪く、使用時の引張応力がかかった時に
破断してしまい、作業が中断する。よって、セラミック
スの粒径は５００μｍ以下が望ましい。
【００１０】
【実施例】平均粒径１２μｍのコバルト合金（ステライ
ト系合金、２７％Ｃｒ−１２％Ｗ−２％Ｃ−残Ｃｏ）粉
末、平均粒径３μｍのＶＣ粉末を表１に示す配合にて混
合し、これをゴム型に密封して加圧力１トン／ｃｍ2の
条件で冷間静水圧プレス（ＣＩＰ）加工をおこなって筒
状の圧粉体を得た。そしてアルゴン雰囲気中、温度１３
５０℃でこの圧粉体を焼結させたのち、この焼結体を旋
盤加工してスリーブ内筒を製作した。これを鋼の外筒に
焼きばめをすることにより本発明によるスリーブを製作
した。
ト系合金、２７％Ｃｒ−１２％Ｗ−２％Ｃ−残Ｃｏ）粉
末、平均粒径３μｍのＶＣ粉末を表１に示す配合にて混
合し、これをゴム型に密封して加圧力１トン／ｃｍ2の
条件で冷間静水圧プレス（ＣＩＰ）加工をおこなって筒
状の圧粉体を得た。そしてアルゴン雰囲気中、温度１３
５０℃でこの圧粉体を焼結させたのち、この焼結体を旋
盤加工してスリーブ内筒を製作した。これを鋼の外筒に
焼きばめをすることにより本発明によるスリーブを製作
した。
【００１１】比較として従来品のダイス鋼（ＳＫＤ６
１）製のスリーブと、セラミックス（窒化けい素）を焼
きばめしたスリーブを容易した。上記のような実施例、
比較例及び従来品について下記のような試験を行なっ
た。 硬度測定 内筒内面のマイクロビッカース硬度を測定 引張試験 内筒ののびを測定 実用試験 コールドチャンバー用ダイカストマシン
（能力２５０トン）にスリーブを付けアルミニウム合金
（ＡＤＣ１２）溶湯にて自動車用エンジンカバーを潤滑
材なしで鋳造した。鋳造可能なものは１００００回ショ
ット後のスリーブ観察結果を表１に示す。
１）製のスリーブと、セラミックス（窒化けい素）を焼
きばめしたスリーブを容易した。上記のような実施例、
比較例及び従来品について下記のような試験を行なっ
た。 硬度測定 内筒内面のマイクロビッカース硬度を測定 引張試験 内筒ののびを測定 実用試験 コールドチャンバー用ダイカストマシン
（能力２５０トン）にスリーブを付けアルミニウム合金
（ＡＤＣ１２）溶湯にて自動車用エンジンカバーを潤滑
材なしで鋳造した。鋳造可能なものは１００００回ショ
ット後のスリーブ観察結果を表１に示す。
【００１２】
【表１】
【００１３】その他の実施例 本発明において、セラミックスとしては、上記実施例に
使用したものの他に 酸化物 ：Ｃｒ2Ｏ3，ＴｉＯ2，ＭgＯ，Ｙ2Ｏ3，Ａｌ2
Ｏ3 窒化物 ：Ｓｉ3Ｎ4，ＴｉＮ，ＢＮ，ＡｌＮ 炭化物 ：ＴｉＣ，Ｂ4Ｃ，ＣｒＣ2，ＳｉＣ ホウ化物：ＭＯＢ，ＺｒＢ2，ＴｉＢ2 サイアロンあるいは２種類以上の混合物の使用も可能で
ある。
使用したものの他に 酸化物 ：Ｃｒ2Ｏ3，ＴｉＯ2，ＭgＯ，Ｙ2Ｏ3，Ａｌ2
Ｏ3 窒化物 ：Ｓｉ3Ｎ4，ＴｉＮ，ＢＮ，ＡｌＮ 炭化物 ：ＴｉＣ，Ｂ4Ｃ，ＣｒＣ2，ＳｉＣ ホウ化物：ＭＯＢ，ＺｒＢ2，ＴｉＢ2 サイアロンあるいは２種類以上の混合物の使用も可能で
ある。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、外筒を鋼として、内筒
をコバルトまたはコバルト合金とセラミックスからなる
複合材料より構成されているからこそ耐溶損性、耐熱衝
撃性を兼ね備えた材質を持つ高性能なダイカストマシン
用スリーブを完成するに至り、良好な作業性とスリーブ
の長寿命化を可能ならしめた。
をコバルトまたはコバルト合金とセラミックスからなる
複合材料より構成されているからこそ耐溶損性、耐熱衝
撃性を兼ね備えた材質を持つ高性能なダイカストマシン
用スリーブを完成するに至り、良好な作業性とスリーブ
の長寿命化を可能ならしめた。
Claims (3)
- 【請求項１】 外筒を鋼として、内筒をコバルトまたは
コバルト合金とセラミックスからなる複合材料より構成
されていることを特徴とするダイカストマシン用スリー
ブ。 - 【請求項２】 前記セラミックスの体積含有率は５％以
上５０％以下であることを特徴とする請求項１に記載の
ダイカストマシン用スリーブ。 - 【請求項３】 前記セラミックスの平均粒径は５００μ
ｍ以下であることを特徴とする請求項１に記載のダイカ
ストマシン用スリーブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16921795A JPH091310A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ダイカストマシン用スリーブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16921795A JPH091310A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ダイカストマシン用スリーブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH091310A true JPH091310A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15882390
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16921795A Pending JPH091310A (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ダイカストマシン用スリーブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH091310A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010125516A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | 保温スリーブ |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP16921795A patent/JPH091310A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010125516A (ja) * | 2008-12-01 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | 保温スリーブ |
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