JPH09129580A - 洗浄装置 - Google Patents
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- JPH09129580A JPH09129580A JP30356495A JP30356495A JPH09129580A JP H09129580 A JPH09129580 A JP H09129580A JP 30356495 A JP30356495 A JP 30356495A JP 30356495 A JP30356495 A JP 30356495A JP H09129580 A JPH09129580 A JP H09129580A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ウエハの自然乾燥を防止する。
【解決手段】 チャンバ11の洗浄室12にはアルカリ
系洗浄槽20、第1水洗槽30、酸系洗浄槽40、第2
水洗槽50および洗浄用搬送装置14が設備され、チャ
ンバ11の乾燥室13にはベーパ乾燥装置60および乾
燥用搬送装置15が設備されており、洗浄室12は多湿
雰囲気16に維持されている。洗浄室12と乾燥室13
との間には水中搬送装置70が洗浄後のウエハ1をベー
パ乾燥装置のベーパ浴槽61に直接引き上げるように設
備されている。 【効果】 洗浄室内でウエハが洗浄用搬送装置により空
中搬送される際、ウエハは多湿雰囲気に晒されるため、
自然乾燥を防止され、洗浄後のウエハは水中搬送されて
ベーパ乾燥装置に移されるため、その移送中に自然乾燥
される現象は防止される。その結果、ウエハの自然乾燥
による染みの発生は防止される。
系洗浄槽20、第1水洗槽30、酸系洗浄槽40、第2
水洗槽50および洗浄用搬送装置14が設備され、チャ
ンバ11の乾燥室13にはベーパ乾燥装置60および乾
燥用搬送装置15が設備されており、洗浄室12は多湿
雰囲気16に維持されている。洗浄室12と乾燥室13
との間には水中搬送装置70が洗浄後のウエハ1をベー
パ乾燥装置のベーパ浴槽61に直接引き上げるように設
備されている。 【効果】 洗浄室内でウエハが洗浄用搬送装置により空
中搬送される際、ウエハは多湿雰囲気に晒されるため、
自然乾燥を防止され、洗浄後のウエハは水中搬送されて
ベーパ乾燥装置に移されるため、その移送中に自然乾燥
される現象は防止される。その結果、ウエハの自然乾燥
による染みの発生は防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄技術、特に、
複数の被洗浄物を一括して洗浄する技術に関し、例え
ば、半導体装置の製造において半導体ウエハ(以下、ウ
エハという。)を洗浄する技術に利用して有効なものに
関する。
複数の被洗浄物を一括して洗浄する技術に関し、例え
ば、半導体装置の製造において半導体ウエハ(以下、ウ
エハという。)を洗浄する技術に利用して有効なものに
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造においてウエハを洗浄
する装置として、アルカリ系洗浄液で洗浄する洗浄槽
(以下、アルカリ系洗浄槽という。)、酸系洗浄液で洗
浄する洗浄槽(以下、酸系洗浄槽という。)および水洗
いする洗浄槽(以下、水洗槽という。)がチャンバ内に
並べて設けられ、複数枚のウエハが保持治具によって保
持された状態で搬送装置によって搬送されて各洗浄槽に
順次浸漬されて行き、洗浄後のウエハが続いて乾燥され
るように構成されている洗浄乾燥装置がある。
する装置として、アルカリ系洗浄液で洗浄する洗浄槽
(以下、アルカリ系洗浄槽という。)、酸系洗浄液で洗
浄する洗浄槽(以下、酸系洗浄槽という。)および水洗
いする洗浄槽(以下、水洗槽という。)がチャンバ内に
並べて設けられ、複数枚のウエハが保持治具によって保
持された状態で搬送装置によって搬送されて各洗浄槽に
順次浸漬されて行き、洗浄後のウエハが続いて乾燥され
るように構成されている洗浄乾燥装置がある。
【0003】なお、洗浄乾燥装置を述べてある例として
は、株式会社工業調査会1994年11月25日発行
「電子材料1994年11月号別冊」P103〜P10
9、がある。
は、株式会社工業調査会1994年11月25日発行
「電子材料1994年11月号別冊」P103〜P10
9、がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の洗浄乾燥装置に
おいては、例えば、ウエハが前段のアルカリ系洗浄槽や
酸系洗浄槽から後段の水洗槽に搬送装置によってチャン
バ内を空中搬送される際に自然乾燥が起こるため、所謂
染みが発生し易くなるという問題点があることが、本発
明者によって明らかにされた。
おいては、例えば、ウエハが前段のアルカリ系洗浄槽や
酸系洗浄槽から後段の水洗槽に搬送装置によってチャン
バ内を空中搬送される際に自然乾燥が起こるため、所謂
染みが発生し易くなるという問題点があることが、本発
明者によって明らかにされた。
【0005】本発明の目的は、各洗浄槽の洗浄後の自然
乾燥を防止することができる洗浄装置を提供することに
ある。
乾燥を防止することができる洗浄装置を提供することに
ある。
【0006】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0008】すなわち、チャンバ内に複数の洗浄槽が並
べて設けられ、被洗浄物が搬送装置によって搬送されて
各洗浄槽に順次浸漬されて行く洗浄装置において、前記
チャンバ内が高湿度に維持されていることを特徴とす
る。
べて設けられ、被洗浄物が搬送装置によって搬送されて
各洗浄槽に順次浸漬されて行く洗浄装置において、前記
チャンバ内が高湿度に維持されていることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】前記した手段によれば、各洗浄槽において被洗
浄物が搬送装置によってチャンバ内を空中搬送されるに
際して、被洗浄物はチャンバ内の多湿の雰囲気に晒され
るため、自然乾燥される現象を防止されることになる。
したがって、自然乾燥に伴って発生する染みは未然に防
止されることになる。
浄物が搬送装置によってチャンバ内を空中搬送されるに
際して、被洗浄物はチャンバ内の多湿の雰囲気に晒され
るため、自然乾燥される現象を防止されることになる。
したがって、自然乾燥に伴って発生する染みは未然に防
止されることになる。
【0010】また、チャンバの最終洗浄槽の後段に水中
搬送槽が敷設され、この水中搬送槽の出口側に水中搬送
槽から引き上げられた被洗浄物を乾燥する乾燥装置が配
設されている場合には、洗浄後の被洗浄物は水中搬送さ
れて乾燥装置に移されるため、その移送中に自然乾燥さ
れる現象は防止されることになる。
搬送槽が敷設され、この水中搬送槽の出口側に水中搬送
槽から引き上げられた被洗浄物を乾燥する乾燥装置が配
設されている場合には、洗浄後の被洗浄物は水中搬送さ
れて乾燥装置に移されるため、その移送中に自然乾燥さ
れる現象は防止されることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
洗浄乾燥装置を示す正面断面図である。
洗浄乾燥装置を示す正面断面図である。
【0012】本実施形態において、本発明に係る洗浄装
置は、酸化処理前のウエハを洗浄して乾燥させる洗浄乾
燥装置として構成されている。この洗浄乾燥装置におい
て、被洗浄物としてのウエハ1は複数枚が保持治具2に
保持されて一括に洗浄処理されるようになっている。保
持治具2は耐薬品性の良好な弗素樹脂が用いられて、そ
の平面形状が長方形の箱形状に形成されている。保持治
具2の長辺側の一対の側壁面には保持溝(図示せず)が
複数条、軸心方向に略等間隔に配されて円弧形状に刻設
されている。そして、各保持溝は被保持物としてのウエ
ハ1を保持治具2の上面開口から挿入されることによ
り、ウエハ1を一枚宛保持するように構成されている。
置は、酸化処理前のウエハを洗浄して乾燥させる洗浄乾
燥装置として構成されている。この洗浄乾燥装置におい
て、被洗浄物としてのウエハ1は複数枚が保持治具2に
保持されて一括に洗浄処理されるようになっている。保
持治具2は耐薬品性の良好な弗素樹脂が用いられて、そ
の平面形状が長方形の箱形状に形成されている。保持治
具2の長辺側の一対の側壁面には保持溝(図示せず)が
複数条、軸心方向に略等間隔に配されて円弧形状に刻設
されている。そして、各保持溝は被保持物としてのウエ
ハ1を保持治具2の上面開口から挿入されることによ
り、ウエハ1を一枚宛保持するように構成されている。
【0013】本実施形態において、洗浄乾燥装置10は
気密空間を形成するチャンバ11を備えており、チャン
バ11内には洗浄室12と乾燥室13とが形成されてい
る。洗浄室12の床面上には後記する各洗浄槽が並べて
設けられており、乾燥室13には後記するベーパ乾燥装
置が設けられている。また、洗浄室12の上部空間には
ウエハ1を保持治具2に保持した状態で搬送する洗浄用
搬送装置14が全体にわたって敷設されており、洗浄用
搬送装置14は洗浄室12の上流側に設備されたローデ
ィング装置(図示せず)から被接続物としてのウエハ1
群を保持治具2に収容された状態で受け取って、ウエハ
1群を保持治具2ごと各洗浄槽に順次浸漬して行くよう
に構成されている。同様に、乾燥室13の上部空間には
乾燥用搬送装置15が敷設されており、乾燥用搬送装置
15はウエハ1群を保持治具2ごと受け取って、乾燥室
13の下流側に設備されたアンローディング装置(図示
せず)に受け渡すように構成されている。
気密空間を形成するチャンバ11を備えており、チャン
バ11内には洗浄室12と乾燥室13とが形成されてい
る。洗浄室12の床面上には後記する各洗浄槽が並べて
設けられており、乾燥室13には後記するベーパ乾燥装
置が設けられている。また、洗浄室12の上部空間には
ウエハ1を保持治具2に保持した状態で搬送する洗浄用
搬送装置14が全体にわたって敷設されており、洗浄用
搬送装置14は洗浄室12の上流側に設備されたローデ
ィング装置(図示せず)から被接続物としてのウエハ1
群を保持治具2に収容された状態で受け取って、ウエハ
1群を保持治具2ごと各洗浄槽に順次浸漬して行くよう
に構成されている。同様に、乾燥室13の上部空間には
乾燥用搬送装置15が敷設されており、乾燥用搬送装置
15はウエハ1群を保持治具2ごと受け取って、乾燥室
13の下流側に設備されたアンローディング装置(図示
せず)に受け渡すように構成されている。
【0014】そして、チャンバ11の洗浄室12の内部
は、湿度がきわめて高い多湿雰囲気16に形成されてい
る。多湿雰囲気16は相対湿度が100%に調製された
湿り空気が洗浄室12にダクト(図示せず)を通じて空
気調整装置(図示せず)から吹き出されることによって
形成されている。
は、湿度がきわめて高い多湿雰囲気16に形成されてい
る。多湿雰囲気16は相対湿度が100%に調製された
湿り空気が洗浄室12にダクト(図示せず)を通じて空
気調整装置(図示せず)から吹き出されることによって
形成されている。
【0015】チャンバ11の洗浄室12の床面にはアル
カリ系洗浄槽20が最上流側に配置されている。アルカ
リ系洗浄槽20は内槽22と外槽23との内外二重槽に
構成されている処理槽21を備えており、内槽22と外
槽23とは同心の略正方形筒形状に形成されている。処
理槽21にはアンモニア(NH4 OH)と過酸化水素
(H2 O2 )と水(H2 O)との混合液等から調製され
たアルカリ系洗浄液24が貯留されており、このアルカ
リ系洗浄液24は内槽22および外槽23を循環するよ
うになっている。すなわち、外槽23の底部にはフイル
タ26を有するポンプ25が接続されており、内槽22
においてアルカリ系洗浄液24は常時オーバフローして
外槽23側へ循環して行くようになっている。なお、図
示しないが、アルカリ系洗浄槽20にはアルカリ系洗浄
液24を適宜補給するための供給系、および、アルカリ
系洗浄液24を適宜排出するための排出系が設備されて
いる。
カリ系洗浄槽20が最上流側に配置されている。アルカ
リ系洗浄槽20は内槽22と外槽23との内外二重槽に
構成されている処理槽21を備えており、内槽22と外
槽23とは同心の略正方形筒形状に形成されている。処
理槽21にはアンモニア(NH4 OH)と過酸化水素
(H2 O2 )と水(H2 O)との混合液等から調製され
たアルカリ系洗浄液24が貯留されており、このアルカ
リ系洗浄液24は内槽22および外槽23を循環するよ
うになっている。すなわち、外槽23の底部にはフイル
タ26を有するポンプ25が接続されており、内槽22
においてアルカリ系洗浄液24は常時オーバフローして
外槽23側へ循環して行くようになっている。なお、図
示しないが、アルカリ系洗浄槽20にはアルカリ系洗浄
液24を適宜補給するための供給系、および、アルカリ
系洗浄液24を適宜排出するための排出系が設備されて
いる。
【0016】チャンバ11の洗浄室12の床面における
アルカリ系洗浄槽20の下流側位置には第1水洗槽30
が配置されている。第1水洗槽30は内槽32と外槽3
3との内外二重槽に構成されている処理槽31を備えて
おり、内槽32と外槽33とは同心の略正方形筒形状に
形成されている。処理槽31には洗浄液としての純水3
4が貯留されており、この純水34は外槽33および内
槽32を循環するようになっている。すなわち、外槽3
3の底部にはフイルタ36を有するポンプ35が接続さ
れており、内槽32において純水34は常時オーバフロ
ーして外槽33側へ循環して行くようになっている。な
お、図示しないが、第1水洗槽30には純水34を適宜
補給するための供給系、および、純水34を適宜排出す
るための排出系が設備されている。
アルカリ系洗浄槽20の下流側位置には第1水洗槽30
が配置されている。第1水洗槽30は内槽32と外槽3
3との内外二重槽に構成されている処理槽31を備えて
おり、内槽32と外槽33とは同心の略正方形筒形状に
形成されている。処理槽31には洗浄液としての純水3
4が貯留されており、この純水34は外槽33および内
槽32を循環するようになっている。すなわち、外槽3
3の底部にはフイルタ36を有するポンプ35が接続さ
れており、内槽32において純水34は常時オーバフロ
ーして外槽33側へ循環して行くようになっている。な
お、図示しないが、第1水洗槽30には純水34を適宜
補給するための供給系、および、純水34を適宜排出す
るための排出系が設備されている。
【0017】チャンバ11の洗浄室12の床面における
第1水洗槽30の下流側位置には酸系洗浄槽40が配置
されている。酸系洗浄槽40は内槽42と外槽43との
内外二重槽に構成されている処理槽41を備えており、
内槽42と外槽43とは同心の略正方形筒形状に形成さ
れている。処理槽41には弗酸(HF)と水(H2 O)
との混合液等から調製された酸系洗浄液44が貯留され
ており、この酸系洗浄液44は外槽43および内槽42
を循環するようになっている。すなわち、外槽43の底
部にはフイルタ46を有するポンプ45が接続されてお
り、内槽42において酸系洗浄液44は常時オーバフロ
ーして外槽43側へ循環して行くようになっている。な
お、図示しないが、酸系水洗槽40には酸系洗浄液44
を適宜補給するための供給系、および、酸系洗浄液44
を適宜排出するための排出系が設備されている。
第1水洗槽30の下流側位置には酸系洗浄槽40が配置
されている。酸系洗浄槽40は内槽42と外槽43との
内外二重槽に構成されている処理槽41を備えており、
内槽42と外槽43とは同心の略正方形筒形状に形成さ
れている。処理槽41には弗酸(HF)と水(H2 O)
との混合液等から調製された酸系洗浄液44が貯留され
ており、この酸系洗浄液44は外槽43および内槽42
を循環するようになっている。すなわち、外槽43の底
部にはフイルタ46を有するポンプ45が接続されてお
り、内槽42において酸系洗浄液44は常時オーバフロ
ーして外槽43側へ循環して行くようになっている。な
お、図示しないが、酸系水洗槽40には酸系洗浄液44
を適宜補給するための供給系、および、酸系洗浄液44
を適宜排出するための排出系が設備されている。
【0018】チャンバ11の洗浄室12の床面における
酸系洗浄槽40の下流側位置には第2水洗槽50が配置
されている。第2水洗槽50は内槽52と外槽53との
内外二重槽に構成されている処理槽51を備えており、
内槽52と外槽53とは同心の略正方形筒形状に形成さ
れている。処理槽51には洗浄液としての純水54が貯
留されており、この純水54は外槽53および内槽52
を循環するようになっている。すなわち、外槽53の底
部にはフイルタ56を有するポンプ55が接続されてお
り、内槽52において純水54は常時オーバフローして
外槽53側へ循環して行くようになっている。なお、図
示しないが、第2洗浄槽50には純水54を適宜補給す
るための供給系、および、純水54を適宜排出するため
の排出系が設備されている。通例、酸系洗浄後の第2水
洗槽50は複数段が配置されるが、便宜上、一段のみが
図示されている。
酸系洗浄槽40の下流側位置には第2水洗槽50が配置
されている。第2水洗槽50は内槽52と外槽53との
内外二重槽に構成されている処理槽51を備えており、
内槽52と外槽53とは同心の略正方形筒形状に形成さ
れている。処理槽51には洗浄液としての純水54が貯
留されており、この純水54は外槽53および内槽52
を循環するようになっている。すなわち、外槽53の底
部にはフイルタ56を有するポンプ55が接続されてお
り、内槽52において純水54は常時オーバフローして
外槽53側へ循環して行くようになっている。なお、図
示しないが、第2洗浄槽50には純水54を適宜補給す
るための供給系、および、純水54を適宜排出するため
の排出系が設備されている。通例、酸系洗浄後の第2水
洗槽50は複数段が配置されるが、便宜上、一段のみが
図示されている。
【0019】他方、乾燥室13にはベーパ乾燥装置60
が設備されている。ベーパ乾燥装置60はベーパ浴槽6
1を備えており、ベーパ浴槽61は平面形状が略正方形
の箱形状に形成されている。ベーパ浴槽61の上部には
保持治具2を出し入れするための出入口62が開設され
ている。このベーパ浴槽61の出入口62の内周壁には
冷却水を循環させるためのコイル状の冷却パイプ63が
敷設されている。ベーパ浴槽61の外側には有機溶剤で
あるイソプロピルアルコール(以下、IPAという。)
が貯留されたIPA貯留槽64が形成されている。ま
た、IPA貯留槽64の下部には赤外線ヒータまたは鉄
やアルミニウムのブロックにシーズヒータを埋め込んだ
ヒートブロック等によって構成された加熱装置65が設
置されており、加熱装置65はIPA66を加熱するこ
とにより、それを強制的に蒸発させてベーパ67を発生
させるように構成されている。さらに、IPA貯留槽6
4の側壁には送風機68が、IPA貯留槽64で生成さ
れたベーパ67をベーパ浴槽61に吹き出させるように
建て込まれている。
が設備されている。ベーパ乾燥装置60はベーパ浴槽6
1を備えており、ベーパ浴槽61は平面形状が略正方形
の箱形状に形成されている。ベーパ浴槽61の上部には
保持治具2を出し入れするための出入口62が開設され
ている。このベーパ浴槽61の出入口62の内周壁には
冷却水を循環させるためのコイル状の冷却パイプ63が
敷設されている。ベーパ浴槽61の外側には有機溶剤で
あるイソプロピルアルコール(以下、IPAという。)
が貯留されたIPA貯留槽64が形成されている。ま
た、IPA貯留槽64の下部には赤外線ヒータまたは鉄
やアルミニウムのブロックにシーズヒータを埋め込んだ
ヒートブロック等によって構成された加熱装置65が設
置されており、加熱装置65はIPA66を加熱するこ
とにより、それを強制的に蒸発させてベーパ67を発生
させるように構成されている。さらに、IPA貯留槽6
4の側壁には送風機68が、IPA貯留槽64で生成さ
れたベーパ67をベーパ浴槽61に吹き出させるように
建て込まれている。
【0020】チャンバ11内の洗浄室12と乾燥室13
との間には隔壁17が両室を仕切るように建て込まれて
おり、隔壁17の下部には洗浄後のウエハ1群を乾燥室
13へ水中搬送する水中搬送装置70が設備されてい
る。水中搬送装置70は水中搬送槽71を備えており、
水中搬送槽71は洗浄室12の最終段から乾燥室13の
最終端にわたって連続するように敷設されており、水中
搬送槽71には純水72が貯留されている。すなわち、
隔壁17の下部は水中搬送槽71の純水72の中に没し
ており、水中においてトンネルを構成した状態になって
いる。図示しないが、水中搬送槽71に貯留された純水
72は循環されることにより常に清浄な状態を維持され
ている。
との間には隔壁17が両室を仕切るように建て込まれて
おり、隔壁17の下部には洗浄後のウエハ1群を乾燥室
13へ水中搬送する水中搬送装置70が設備されてい
る。水中搬送装置70は水中搬送槽71を備えており、
水中搬送槽71は洗浄室12の最終段から乾燥室13の
最終端にわたって連続するように敷設されており、水中
搬送槽71には純水72が貯留されている。すなわち、
隔壁17の下部は水中搬送槽71の純水72の中に没し
ており、水中においてトンネルを構成した状態になって
いる。図示しないが、水中搬送槽71に貯留された純水
72は循環されることにより常に清浄な状態を維持され
ている。
【0021】水中搬送槽71の底部にはコンベア73が
隔壁17のトンネルを潜るように敷設されており、コン
ベア73はウエハ1群を保持した保持治具2を乗せて洗
浄室12から乾燥室13へ純水72の中で搬送するよう
になっている。そして、コンベア73の乾燥室13側の
端部の真上にはベーパ乾燥装置60が設備されており、
コンベア73によって水中搬送されて来たウエハ1群は
保持治具2ごと乾燥用搬送装置15によってベーパ乾燥
装置60のベーパ浴槽61のベーパ67の雰囲気内に引
き上げられるようになっている。
隔壁17のトンネルを潜るように敷設されており、コン
ベア73はウエハ1群を保持した保持治具2を乗せて洗
浄室12から乾燥室13へ純水72の中で搬送するよう
になっている。そして、コンベア73の乾燥室13側の
端部の真上にはベーパ乾燥装置60が設備されており、
コンベア73によって水中搬送されて来たウエハ1群は
保持治具2ごと乾燥用搬送装置15によってベーパ乾燥
装置60のベーパ浴槽61のベーパ67の雰囲気内に引
き上げられるようになっている。
【0022】次に作用を説明する。保持治具2に保持さ
れた洗浄乾燥すべきウエハ1群(以下、保持治具2を含
めてウエハ1群という。)はローディング装置によって
洗浄用搬送装置14に受け渡されて、洗浄用搬送装置1
4によってアルカリ系洗浄槽20の真上に搬送される。
アルカリ系洗浄槽20の真上に搬送されたウエハ1群は
洗浄用搬送装置14によって下降されて、保持治具2ご
とアルカリ系洗浄液24の中に浸漬される。浸漬された
ウエハ1群はアルカリ系洗浄液24の洗浄作用によって
表面に付着したゴミを除去される。この際、アルカリ系
洗浄槽20には清浄なアルカリ系洗浄液24が常に循環
されているため、ウエハ1群にゴミが再付着することは
防止される。そして、予め設定された所定の洗浄時間が
経過すると、洗浄されたウエハ1群はアルカリ系洗浄槽
20から洗浄用搬送装置14によって洗浄室12の上部
空間に引き上げられる。
れた洗浄乾燥すべきウエハ1群(以下、保持治具2を含
めてウエハ1群という。)はローディング装置によって
洗浄用搬送装置14に受け渡されて、洗浄用搬送装置1
4によってアルカリ系洗浄槽20の真上に搬送される。
アルカリ系洗浄槽20の真上に搬送されたウエハ1群は
洗浄用搬送装置14によって下降されて、保持治具2ご
とアルカリ系洗浄液24の中に浸漬される。浸漬された
ウエハ1群はアルカリ系洗浄液24の洗浄作用によって
表面に付着したゴミを除去される。この際、アルカリ系
洗浄槽20には清浄なアルカリ系洗浄液24が常に循環
されているため、ウエハ1群にゴミが再付着することは
防止される。そして、予め設定された所定の洗浄時間が
経過すると、洗浄されたウエハ1群はアルカリ系洗浄槽
20から洗浄用搬送装置14によって洗浄室12の上部
空間に引き上げられる。
【0023】アルカリ系洗浄槽20から引き上げられた
ウエハ1群は洗浄用搬送装置14によって第1水洗槽3
0の真上に搬送された後に下降されて、保持治具2ごと
純水34の中に浸漬される。アルカリ系洗浄槽20から
の引き上げ時から第1水洗槽30への浸漬時まで、ウエ
ハ1群はチャンバ11の洗浄室12内を空中搬送される
状態になるが、洗浄室12内の相対湿度が100%の多
湿雰囲気16に維持されているため、ウエハ1の表面が
自然乾燥することは無い。したがって、ウエハ1の表面
に自然乾燥による染み等が発生する現象は防止されるこ
とになる。
ウエハ1群は洗浄用搬送装置14によって第1水洗槽3
0の真上に搬送された後に下降されて、保持治具2ごと
純水34の中に浸漬される。アルカリ系洗浄槽20から
の引き上げ時から第1水洗槽30への浸漬時まで、ウエ
ハ1群はチャンバ11の洗浄室12内を空中搬送される
状態になるが、洗浄室12内の相対湿度が100%の多
湿雰囲気16に維持されているため、ウエハ1の表面が
自然乾燥することは無い。したがって、ウエハ1の表面
に自然乾燥による染み等が発生する現象は防止されるこ
とになる。
【0024】純水34の中に浸漬されたウエハ1群はそ
の表面に付着したアルカリ系洗浄液やエッチング残渣等
の異物(以下、異物等という。)を洗い流される。洗い
流された異物等は上方に向かう水流に乗って、内槽32
の純水34中における上部に運ばれる。内槽32の上部
においては純水34のオーバフロー流が常時形成されて
いるため、水流に乗って上部に運ばれた異物等はこのオ
ーバフロー流に乗ってそのまま直ちに外槽33に排出さ
れることになる。したがって、内槽32の純水34中に
は異物等が浮遊することは、殆どない状態になってい
る。このようにして洗浄されたウエハ1群は、洗浄用搬
送装置14によって第1水洗槽30の純水34の中から
引き上げられる。この際、純水34の水面に異物等が浮
遊していることがないため、引き上げ途中で、異物等が
ウエハ1の表面に再付着することはない。
の表面に付着したアルカリ系洗浄液やエッチング残渣等
の異物(以下、異物等という。)を洗い流される。洗い
流された異物等は上方に向かう水流に乗って、内槽32
の純水34中における上部に運ばれる。内槽32の上部
においては純水34のオーバフロー流が常時形成されて
いるため、水流に乗って上部に運ばれた異物等はこのオ
ーバフロー流に乗ってそのまま直ちに外槽33に排出さ
れることになる。したがって、内槽32の純水34中に
は異物等が浮遊することは、殆どない状態になってい
る。このようにして洗浄されたウエハ1群は、洗浄用搬
送装置14によって第1水洗槽30の純水34の中から
引き上げられる。この際、純水34の水面に異物等が浮
遊していることがないため、引き上げ途中で、異物等が
ウエハ1の表面に再付着することはない。
【0025】第1水洗槽30から引き上げられたウエハ
1群は洗浄用搬送装置14によって酸系洗浄槽40の真
上に搬送された後に下降されて、保持治具2ごと酸系洗
浄液44の中に浸漬される。第1水洗槽30からの引き
上げ時から酸系洗浄槽40への浸漬時まで、ウエハ1群
はチャンバ11の洗浄室12内を空中搬送される状態に
なるが、洗浄室12内の相対湿度が100%の多湿雰囲
気16に維持されているため、ウエハ1の表面が自然乾
燥することは無い。したがって、ウエハ1の表面に自然
乾燥による染み等が発生する現象は防止されることにな
る。
1群は洗浄用搬送装置14によって酸系洗浄槽40の真
上に搬送された後に下降されて、保持治具2ごと酸系洗
浄液44の中に浸漬される。第1水洗槽30からの引き
上げ時から酸系洗浄槽40への浸漬時まで、ウエハ1群
はチャンバ11の洗浄室12内を空中搬送される状態に
なるが、洗浄室12内の相対湿度が100%の多湿雰囲
気16に維持されているため、ウエハ1の表面が自然乾
燥することは無い。したがって、ウエハ1の表面に自然
乾燥による染み等が発生する現象は防止されることにな
る。
【0026】浸漬されたウエハ1群は酸系洗浄液44の
洗浄作用によって表面に付着した金属やピット等を除去
される。この際、酸系洗浄槽40には清浄な酸系洗浄液
44が常に循環されているため、ウエハ1群にゴミや金
属の異物等が再付着することは防止される。そして、予
め設定された所定の洗浄時間が経過すると、洗浄された
ウエハ1群は酸系洗浄槽40から洗浄用搬送装置14に
よって洗浄室12の上部空間に引き上げられる。
洗浄作用によって表面に付着した金属やピット等を除去
される。この際、酸系洗浄槽40には清浄な酸系洗浄液
44が常に循環されているため、ウエハ1群にゴミや金
属の異物等が再付着することは防止される。そして、予
め設定された所定の洗浄時間が経過すると、洗浄された
ウエハ1群は酸系洗浄槽40から洗浄用搬送装置14に
よって洗浄室12の上部空間に引き上げられる。
【0027】酸系洗浄槽40から引き上げられたウエハ
1群は洗浄用搬送装置14によって第2水洗槽50の真
上に搬送された後に下降されて、保持治具2ごと純水5
4の中に浸漬される。酸系洗浄槽40からの引き上げ時
から第2水洗槽50への浸漬時まで、ウエハ1群はチャ
ンバ11の洗浄室12内を空中搬送される状態になる
が、洗浄室12内の相対湿度が100%の多湿雰囲気1
6に維持されているため、ウエハ1の表面が自然乾燥す
ることは無い。したがって、ウエハ1の表面に自然乾燥
による染み等が発生する現象は防止されることになる。
1群は洗浄用搬送装置14によって第2水洗槽50の真
上に搬送された後に下降されて、保持治具2ごと純水5
4の中に浸漬される。酸系洗浄槽40からの引き上げ時
から第2水洗槽50への浸漬時まで、ウエハ1群はチャ
ンバ11の洗浄室12内を空中搬送される状態になる
が、洗浄室12内の相対湿度が100%の多湿雰囲気1
6に維持されているため、ウエハ1の表面が自然乾燥す
ることは無い。したがって、ウエハ1の表面に自然乾燥
による染み等が発生する現象は防止されることになる。
【0028】純水54中に浸漬されたウエハ1群はその
表面に付着した酸系洗浄液やエッチング残渣等の異物
(以下、異物等という。)を洗い流される。この際、第
1水洗槽30と同様に、オーバフロー流が常時形成され
ているため、水流に乗って上部に運ばれた異物等はこの
オーバフロー流に乗ってそのまま直ちに外槽53に排出
されることになる。したがって、内槽52の純水54中
には異物等が浮遊することは、殆どない状態になってい
る。このようにして洗浄されたウエハ1群は洗浄用搬送
装置14によって第1水洗槽50の純水54の中から引
き上げられる。この際、純水54の水面に異物等が浮遊
していることがないため、引き上げ途中で、異物等がウ
エハ1の表面に再付着することはない。
表面に付着した酸系洗浄液やエッチング残渣等の異物
(以下、異物等という。)を洗い流される。この際、第
1水洗槽30と同様に、オーバフロー流が常時形成され
ているため、水流に乗って上部に運ばれた異物等はこの
オーバフロー流に乗ってそのまま直ちに外槽53に排出
されることになる。したがって、内槽52の純水54中
には異物等が浮遊することは、殆どない状態になってい
る。このようにして洗浄されたウエハ1群は洗浄用搬送
装置14によって第1水洗槽50の純水54の中から引
き上げられる。この際、純水54の水面に異物等が浮遊
していることがないため、引き上げ途中で、異物等がウ
エハ1の表面に再付着することはない。
【0029】第2水洗槽50から引き上げられたウエハ
1群は、洗浄用搬送装置14によって水中搬送槽71の
入口の真上に搬送された後に下降されて、保持治具2ご
と水中搬送槽71の純水72の中に浸漬される。第2水
洗槽50からの引き上げ時から水中搬送槽71への浸漬
時まで、ウエハ1群はチャンバ11の洗浄室12内を空
中搬送される状態になるが、洗浄室12内の相対湿度が
100%の多湿雰囲気16に維持されているため、ウエ
ハ1の表面が自然乾燥することは無い。したがって、ウ
エハ1の表面に自然乾燥による染み等が発生する現象は
ここでも防止されることになる。
1群は、洗浄用搬送装置14によって水中搬送槽71の
入口の真上に搬送された後に下降されて、保持治具2ご
と水中搬送槽71の純水72の中に浸漬される。第2水
洗槽50からの引き上げ時から水中搬送槽71への浸漬
時まで、ウエハ1群はチャンバ11の洗浄室12内を空
中搬送される状態になるが、洗浄室12内の相対湿度が
100%の多湿雰囲気16に維持されているため、ウエ
ハ1の表面が自然乾燥することは無い。したがって、ウ
エハ1の表面に自然乾燥による染み等が発生する現象は
ここでも防止されることになる。
【0030】水中搬送槽71の純水72の中に浸漬され
たウエハ1群は保持治具2がコンベア73に載置された
状態で乾燥室13側へ搬送される。この際、ウエハ1群
は純水72の中を搬送されるため、ウエハ1の表面が乾
燥することは無い。したがって、ウエハ1の表面に自然
乾燥による染み等が発生する現象はここでも防止される
ことになる。
たウエハ1群は保持治具2がコンベア73に載置された
状態で乾燥室13側へ搬送される。この際、ウエハ1群
は純水72の中を搬送されるため、ウエハ1の表面が乾
燥することは無い。したがって、ウエハ1の表面に自然
乾燥による染み等が発生する現象はここでも防止される
ことになる。
【0031】乾燥室13側へ搬送されたウエハ1群は乾
燥用搬送装置15によって保持治具2を吊持されること
により、水中搬送槽71からベーパ乾燥装置60のベー
パ浴槽61のベーパ67の雰囲気中に直接引き上げられ
る。このようにしてウエハ1群は水中搬送槽71の純水
72の中からベーパ67の雰囲気中に直接引き上げられ
ることより、ウエハ1の表面は湿潤した状態のままベー
パ67の雰囲気に置かれるため、ウエハ1の表面に乾燥
による染み等が発生する現象はここでも防止されること
になる。
燥用搬送装置15によって保持治具2を吊持されること
により、水中搬送槽71からベーパ乾燥装置60のベー
パ浴槽61のベーパ67の雰囲気中に直接引き上げられ
る。このようにしてウエハ1群は水中搬送槽71の純水
72の中からベーパ67の雰囲気中に直接引き上げられ
ることより、ウエハ1の表面は湿潤した状態のままベー
パ67の雰囲気に置かれるため、ウエハ1の表面に乾燥
による染み等が発生する現象はここでも防止されること
になる。
【0032】ちなみに、ベーパ浴槽61に供給されたベ
ーパ67は上昇するが、冷却パイプ63によってコール
ドトラップされるため、ベーパ浴槽61の内部は完全に
ベーパ67の雰囲気を維持された状態になっている。ベ
ーパ67に晒されたウエハ1群はベーパ67の雰囲気温
度よりは低い温度の状態になっているため、ウエハ1の
表面においてベーパ67が結露してIPA66となって
付着する。結露して付着したIPA66はウエハ1の表
面を湿潤している水分69と次第に置き換わって行き、
ウエハ1の表面温度がベーパ67の温度と同等になった
時点で置換が終了する。
ーパ67は上昇するが、冷却パイプ63によってコール
ドトラップされるため、ベーパ浴槽61の内部は完全に
ベーパ67の雰囲気を維持された状態になっている。ベ
ーパ67に晒されたウエハ1群はベーパ67の雰囲気温
度よりは低い温度の状態になっているため、ウエハ1の
表面においてベーパ67が結露してIPA66となって
付着する。結露して付着したIPA66はウエハ1の表
面を湿潤している水分69と次第に置き換わって行き、
ウエハ1の表面温度がベーパ67の温度と同等になった
時点で置換が終了する。
【0033】一方、IPA66と置換した水分69はウ
エハ1の表面に残留した異物等と共にその表面を流下し
て、ウエハ1群の真下に配置されたトレー(図示せず)
の上にそれぞれ滴下しトレーによって集水されて、排液
管(図示せず)を通じて外部に排出される。このように
して、水分69が水中搬送槽71の底部に貯留されてい
る純水72の中に混入するのを防止することにより、混
入した水分69が再蒸発して水蒸気になるのを回避する
ことができるため、水分69のウエハ1への再付着を防
止することができる。
エハ1の表面に残留した異物等と共にその表面を流下し
て、ウエハ1群の真下に配置されたトレー(図示せず)
の上にそれぞれ滴下しトレーによって集水されて、排液
管(図示せず)を通じて外部に排出される。このように
して、水分69が水中搬送槽71の底部に貯留されてい
る純水72の中に混入するのを防止することにより、混
入した水分69が再蒸発して水蒸気になるのを回避する
ことができるため、水分69のウエハ1への再付着を防
止することができる。
【0034】置換が終了した時点において、ウエハ1群
は乾燥用搬送装置15によってベーパ浴槽61から乾燥
室13内へ引き上げられる。ウエハ1群がベーパ浴槽6
1から引き上げられると、ウエハ1群はベーパ67の雰
囲気温度によって加熱されて昇温しているため、これら
の表面に滴になって付着しているIPA66は温度を奪
いながら気化することになる。IPA66が気化しきる
と、ウエハ1群は乾燥された状態になる。ちなみに、気
化したIPAはベンチレータ(図示せず)によって吸引
されて他所へ拡散するのを防止される。
は乾燥用搬送装置15によってベーパ浴槽61から乾燥
室13内へ引き上げられる。ウエハ1群がベーパ浴槽6
1から引き上げられると、ウエハ1群はベーパ67の雰
囲気温度によって加熱されて昇温しているため、これら
の表面に滴になって付着しているIPA66は温度を奪
いながら気化することになる。IPA66が気化しきる
と、ウエハ1群は乾燥された状態になる。ちなみに、気
化したIPAはベンチレータ(図示せず)によって吸引
されて他所へ拡散するのを防止される。
【0035】以上の作動が各洗浄槽、水中搬送槽および
ベーパ乾燥装置において繰り返えされることにより、チ
ャンバ11に供給されたウエハ1群は順次洗浄および乾
燥されて行く。そして、各段の洗浄作業および乾燥作業
は同時に進行されて並行処理される。
ベーパ乾燥装置において繰り返えされることにより、チ
ャンバ11に供給されたウエハ1群は順次洗浄および乾
燥されて行く。そして、各段の洗浄作業および乾燥作業
は同時に進行されて並行処理される。
【0036】前記実施形態によれば次の効果が得られ
る。 チャンバの洗浄室に供給されたウエハを多湿雰囲気
に維持された中で空中搬送することにより、ウエハが搬
送中に洗浄室内で自然乾燥するのを防止することができ
るため、所謂染みの発生を防止することができる。
る。 チャンバの洗浄室に供給されたウエハを多湿雰囲気
に維持された中で空中搬送することにより、ウエハが搬
送中に洗浄室内で自然乾燥するのを防止することができ
るため、所謂染みの発生を防止することができる。
【0037】 染みの発生を防止することにより、洗
浄精度を高めることができるため、露光工程等の後の工
程における不良の発生率を低下させることができ、半導
体装置の歩留りを高めて生産性を高めることができる。
浄精度を高めることができるため、露光工程等の後の工
程における不良の発生率を低下させることができ、半導
体装置の歩留りを高めて生産性を高めることができる。
【0038】 水洗後のウエハを乾燥室に水中搬送し
てベーパ浴槽に直接引き上げることにより、水洗後のウ
エハがベーパ浴槽に搬送される間に自然乾燥するのを防
止することができるため、染みの発生を防止することが
できる。
てベーパ浴槽に直接引き上げることにより、水洗後のウ
エハがベーパ浴槽に搬送される間に自然乾燥するのを防
止することができるため、染みの発生を防止することが
できる。
【0039】 染みの発生を防止することにより、乾
燥精度を高めることができるため、露光工程等の後の工
程における不良の発生率を低下させることができ、半導
体装置の歩留りを高めて生産性を高めることができる。
燥精度を高めることができるため、露光工程等の後の工
程における不良の発生率を低下させることができ、半導
体装置の歩留りを高めて生産性を高めることができる。
【0040】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0041】例えば、洗浄室の洗浄槽はアルカリ系洗浄
槽、第1水洗槽、酸系洗浄槽および第2水洗槽の順番に
設置するに限らないし、いずれかを省略してもよいし、
いずれかを多段に構成してもよい。また、各洗浄槽の具
体的構造は洗浄条件等に対応して適宜に構成することが
望ましい。
槽、第1水洗槽、酸系洗浄槽および第2水洗槽の順番に
設置するに限らないし、いずれかを省略してもよいし、
いずれかを多段に構成してもよい。また、各洗浄槽の具
体的構造は洗浄条件等に対応して適宜に構成することが
望ましい。
【0042】乾燥装置としてはベーパ乾燥装置を使用す
るに限らず、温水引き上げ乾燥装置や、公転式または自
転式バッチ乾燥装置等の他の乾燥装置を使用してもよ
い。
るに限らず、温水引き上げ乾燥装置や、公転式または自
転式バッチ乾燥装置等の他の乾燥装置を使用してもよ
い。
【0043】さらには、洗浄装置は乾燥装置から切り離
してもよい。
してもよい。
【0044】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるウエハ
の洗浄乾燥技術に適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、ホトマスクや光学レン
ズ、液晶ディスプレイ等についての洗浄乾燥技術全般に
適用することができる。特に、本発明は、自然乾燥を嫌
う被洗浄物を洗浄乾燥するのに使用して優れた効果が得
られる。
なされた発明をその背景となった利用分野であるウエハ
の洗浄乾燥技術に適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、ホトマスクや光学レン
ズ、液晶ディスプレイ等についての洗浄乾燥技術全般に
適用することができる。特に、本発明は、自然乾燥を嫌
う被洗浄物を洗浄乾燥するのに使用して優れた効果が得
られる。
【0045】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0046】チャンバに供給された被洗浄物を多湿雰囲
気に維持された中で空中搬送することにより、被洗浄物
が搬送中にチャンバ内で自然乾燥するのを防止すること
ができるため、所謂染みの発生を防止することができ
る。
気に維持された中で空中搬送することにより、被洗浄物
が搬送中にチャンバ内で自然乾燥するのを防止すること
ができるため、所謂染みの発生を防止することができ
る。
【0047】水洗後の被洗浄物を乾燥装置に水中搬送す
ることにより、水洗後の被洗浄物が乾燥装置に搬送され
る間に自然乾燥するのを防止することができるため、染
みの発生を防止することができる。
ることにより、水洗後の被洗浄物が乾燥装置に搬送され
る間に自然乾燥するのを防止することができるため、染
みの発生を防止することができる。
【図1】図1は本発明の一実施形態である洗浄乾燥装置
を示す正面断面図である。
を示す正面断面図である。
1…ウエハ(被洗浄物)、2…保持治具、10…洗浄乾
燥装置(洗浄装置)、11…チャンバ、12…洗浄室、
13…乾燥室、14…洗浄用搬送装置、15…乾燥用搬
送装置、16…多湿雰囲気、17…隔壁、20…アルカ
リ系洗浄槽、21…処理槽、22…内槽、23…外槽、
24…アルカリ系洗浄液、25…ポンプ、26…フイル
タ、30…第1水洗槽、31…処理槽、32…内槽、3
3…外槽、34…純水、35…ポンプ、36…フイル
タ、40…酸系洗浄槽、41…処理槽、42…内槽、4
3…外槽、44…酸系洗浄液、45…ポンプ、46…フ
イルタ、50…第2水洗槽、51…処理槽、52…内
槽、53…外槽、54…純水、55…ポンプ、56…フ
イルタ、60…ベーパ乾燥装置、61…ベーパ浴槽、6
2…出入口、63…冷却パイプ、64…IPA貯留槽、
65…加熱装置、66…イソプロピルアルコール(有機
溶剤)、67…ベーパ、68…送風機、69…水分、7
0…水中搬送装置、71…水中搬送槽、72…純水、7
3…コンベア。
燥装置(洗浄装置)、11…チャンバ、12…洗浄室、
13…乾燥室、14…洗浄用搬送装置、15…乾燥用搬
送装置、16…多湿雰囲気、17…隔壁、20…アルカ
リ系洗浄槽、21…処理槽、22…内槽、23…外槽、
24…アルカリ系洗浄液、25…ポンプ、26…フイル
タ、30…第1水洗槽、31…処理槽、32…内槽、3
3…外槽、34…純水、35…ポンプ、36…フイル
タ、40…酸系洗浄槽、41…処理槽、42…内槽、4
3…外槽、44…酸系洗浄液、45…ポンプ、46…フ
イルタ、50…第2水洗槽、51…処理槽、52…内
槽、53…外槽、54…純水、55…ポンプ、56…フ
イルタ、60…ベーパ乾燥装置、61…ベーパ浴槽、6
2…出入口、63…冷却パイプ、64…IPA貯留槽、
65…加熱装置、66…イソプロピルアルコール(有機
溶剤)、67…ベーパ、68…送風機、69…水分、7
0…水中搬送装置、71…水中搬送槽、72…純水、7
3…コンベア。
Claims (3)
- 【請求項1】 チャンバ内に複数の洗浄槽が並べて設け
られ、被洗浄物が搬送装置によって搬送されて各洗浄槽
に順次浸漬されて行く洗浄装置において、 前記チャンバ内が高湿度に維持されていることを特徴と
する洗浄装置。 - 【請求項2】 前記チャンバの最終洗浄槽の後段に水中
搬送槽が敷設されており、この水中搬送槽の出口側に水
中搬送槽から引き上げられた被洗浄物を乾燥する乾燥装
置が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の
洗浄装置。 - 【請求項3】 前記乾燥装置がベーパ乾燥装置によって
構成されていることを特徴とする請求項2に記載の洗浄
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30356495A JPH09129580A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30356495A JPH09129580A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09129580A true JPH09129580A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17922532
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30356495A Pending JPH09129580A (ja) | 1995-10-27 | 1995-10-27 | 洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09129580A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431809B1 (ko) * | 2002-06-20 | 2004-05-17 | 동부전자 주식회사 | 웨이퍼 세정 장치 및 세정 방법 |
JP2006272170A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Kurita Water Ind Ltd | 硫酸リサイクル型洗浄システム |
KR100699918B1 (ko) * | 2005-12-22 | 2007-03-26 | 삼성전자주식회사 | 기판 건조 방지 유닛, 이를 갖는 기판 세정 장치 및 기판세정 방법 |
CN104241098A (zh) * | 2014-09-30 | 2014-12-24 | 如皋市大昌电子有限公司 | 一种小电流高压硅堆清洗工艺 |
-
1995
- 1995-10-27 JP JP30356495A patent/JPH09129580A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100431809B1 (ko) * | 2002-06-20 | 2004-05-17 | 동부전자 주식회사 | 웨이퍼 세정 장치 및 세정 방법 |
JP2006272170A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Kurita Water Ind Ltd | 硫酸リサイクル型洗浄システム |
KR100699918B1 (ko) * | 2005-12-22 | 2007-03-26 | 삼성전자주식회사 | 기판 건조 방지 유닛, 이를 갖는 기판 세정 장치 및 기판세정 방법 |
CN104241098A (zh) * | 2014-09-30 | 2014-12-24 | 如皋市大昌电子有限公司 | 一种小电流高压硅堆清洗工艺 |
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