JPH09129317A - 雌端子金具の短絡構造 - Google Patents

雌端子金具の短絡構造

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JPH09129317A
JPH09129317A JP30817895A JP30817895A JPH09129317A JP H09129317 A JPH09129317 A JP H09129317A JP 30817895 A JP30817895 A JP 30817895A JP 30817895 A JP30817895 A JP 30817895A JP H09129317 A JPH09129317 A JP H09129317A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の削減と小型化を図る。 【解決手段】 下段側の雌端子金具30の弾性接触片3
3には短絡部材36が一体に形成されており、雄端子金
具のタブTが嵌合されない状態では、短絡部材36が上
段側の雌端子金具20に当接し、両雌端子金具20,3
0が短絡されている。タブTが雌端子金具30に嵌合さ
れると、下段側のタブTの係合により短絡部材36が下
方へ弾性撓みして上段側の雌端子金具20から離間し、
もって、両雌端子金具20,30の短絡が解除される。
雌端子金具30が短絡部材36を備え、タブTが短絡解
除機能を持つから、短絡部材と短絡解除部材を別に設け
る場合に比べると部品点数が少なく、省スペース化でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雄端子金具のタブ
が嵌合されない状態において雌端子金具同士を短絡させ
ると共にタブの嵌合に伴って短絡を解除するようにした
雌端子金具の短絡構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】雌端子金具の短絡構造としては、雌側の
コネクタハウジングに複数の雌端子金具を並べて装着す
ると共にこれらの雌端子金具に対応する弾性接触片を備
えた短絡端子を装着し、雄側のコネクタハウジングに各
雌端子金具と嵌合可能な雄端子金具を装着すると共に絶
縁性の短絡解除部材を設けた構成になるものがある。
【0003】雄雌両コネクタハウジングが離間した状態
では、短絡端子の弾性接触片が複数の雌端子金具に橋渡
し的に接触することにより複数の雌端子金具が短絡端子
を介して短絡される。両コネクタハウジングを嵌合させ
ると、雄端子金具のタブが雌端子金具に嵌合すると共
に、短絡解除部材が短絡端子に係合してその弾性接触片
を雌端子金具から離間させることにより雌端子金具同士
の短絡が解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のものにおいて
は、雌端子金具同士を短絡させるための短絡端子と短絡
を解除するための短絡解除部材を雌端子金具や雄端子金
具とは別に設ける必要があるため、部品点数が多くてコ
ストが高くなるばかりでなく、この短絡端子と短絡解除
部材を設けるためのスペースが必要であるために大型化
するという欠点があった。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、部品点数の削減と小型化を図ることを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、コネ
クタハウジングに複数の雌端子金具を装着したものにお
いて、雌端子金具に、他の雌端子金具へ接触する方向へ
付勢され、且つ、嵌合動作を行う雄端子金具のタブによ
り他の雌端子金具から離間する方向へ変位させられる短
絡部材を設け、タブが嵌合しない状態では短絡部材が付
勢により他の雌端子金具に接触して複数の雌端子金具同
士が短絡され、タブの嵌合に伴って短絡部材が他の雌端
子金具から離間することにより複数の雌端子金具同士の
短絡が解除される構成としたところに特徴を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、短絡部材が、雌端子金具にタブとの係合により弾性
変位するように設けた弾性接触片と一体に形成され、タ
ブが弾性接触片に係合することによって短絡部材が他の
雌端子金具から離間する方向へ変位する構成としたとこ
ろに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、弾性接触片と短絡部材が、雌端子金具の基板部から
の延出部を曲げ加工することによりその延出端の基板部
への当接を可能に成形されている構成としたところに特
徴を有する。
【0009】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、タブが短絡状態で隣接する
雌端子金具の間に進入してその一方の雌端子金具と嵌合
することによりその短絡部材が他方の雌端子金具から離
間するように構成され、且つ、タブの他方の雌端子金具
との対応面に電気的絶縁層を設けた構成としたところに
特徴を有する。
【0010】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
のいずれかの発明において、タブが短絡部材を他の雌端
子金具から離間させた嵌合状態において、タブが短絡部
材を他の雌端子金具から遮蔽するように位置する構成と
したところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】請求項1及び請求項2の発明に
おいては、雌端子金具同士の短絡は雌端子金具自身に設
けた短絡部材によって行われ、短絡の解除は雄端子金具
のタブによって行われる。短絡部材及び短絡解除部材を
雌端子金具及びタブとは別に設ける場合に比べると、部
品点数が少なくなるためコストを低減することができる
と共に、これらの部材を設けるためのスペースが不要と
なるため小型化を図ることができる。
【0012】請求項3の発明においては、弾性接触片と
短絡部材はその延出端の基板部への当接によって2点支
持されることになる。よって、短絡部材が他の雌端子金
具に当接する状態において高い接触圧が得られる。
【0013】請求項4の発明においては、隣接する雌端
子金具の間にタブが配されるため、箱形をなす雌端子金
具内にタブを挿入させる場合に比べると、箱形部分の板
厚の寸法だけ両雌端子金具を接近させて配置することが
でき、これにより小型化を図ることが可能となる。しか
も、タブに電気的絶縁層を設けたから、隣接する雌端子
金具との間の絶縁性能が向上する。
【0014】請求項5の発明においては、タブが短絡部
材を他の雌端子金具から遮蔽するようになっているか
ら、短絡部材が他の雌端子金具に対して単に間隙を介し
て直に対応している場合に比べると、短絡部材と他の雌
端子金具とを確実に分離することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図3を参照して説明する。雌側のコネクタハウ
ジング10には上下二段に分かれて端子収容室11,1
2が形成されており、両端子収容室11,12を仕切る
隔壁13には、端子収容室11,12の長さ方向におけ
る前端よりも少し後方寄りの領域を切欠した短絡用開口
部14が形成されている。各端子収容室11,12に
は、その後方(図1及び図2の右方)から挿入された雌
端子金具20,30が収容されていて、前方の開口から
挿入される雄端子金具のタブTを待機している。
【0016】上段側の端子収容室11に収容される雌端
子金具20は、所定の形状に打ち抜かれた金属板材を曲
げ加工してなり、前端が開口した箱形をなす嵌合部21
と、この嵌合部21から後方へ連続する電線接続部(図
示せず)とを備えた周知の構造になる。嵌合部21内に
は、その底板部22の前縁からの延出部分を後方へ折り
返すように曲げ加工することによってなだらかな山形を
なす弾性接触片23が形成され、嵌合部21内に進入し
た雄端子金具のタブTが弾性接触片23と嵌合部21の
天井板部24との間で弾性的に挟圧されるようになって
いる。
【0017】下段側の端子収容室12内に収容される雌
端子金具30は、上段側の雌端子金具20と同様に所定
形状の金属板材を曲げ加工してなり、前端が開口した箱
形をなす嵌合部31と、この嵌合部31から後方へ連続
する電線接続部39とを備えた構造になる。嵌合部31
には、その底板部32の前縁から細長く延出した部分を
後方へ折り返すことによって弾性接触片33が一体に形
成されている。この弾性接触片33は全体としてなだか
らな山形に曲げ加工されており、嵌合部31内に進入し
た雄端子金具のタブTは嵌合部31の天井板部34と弾
性接触片33との間で弾性的に挟圧され、もって雄端子
金具30とタブTが導通可能となる。
【0018】かかる弾性接触片30の延出端には、嵌合
部31の天井板部34に形成した切欠部35を突き抜け
て斜め後方上向きに立ち上がる短絡部材36が一体に形
成されている。この短絡部材36の上端部は円弧状に曲
げ加工された接触部37となっている。弾性接触片33
と短絡部材36が自由状態にあるときに、接触部37の
高さが上段側の雌端子金具20の底板部22の高さより
も高くなるように設定されている。したがって、上下双
方の雌端子金具20,30を収容した状態では短絡部材
36が下方へ弾性的に変位させられてその弾性による上
方への付勢力が生じ、接触部37が上段側の雌端子金具
20の底板面22に弾性的に当接するようになってい
る。
【0019】一方、雄側のコネクタハウジング(図示せ
ず)には、上下両雌端子金具20,30と嵌合可能な雄
端子金具のタブT,Tが上下二段に設けられている。下
段側のタブTは、両コネクタハウジングを嵌合した状態
で弾性接触片33を上段側の雌端子金具20から離間さ
せるのに充分な長さを有している。そのために本実施形
態では、タブTが弾性接触片33を通り越して短絡部材
36に突き当たる長さを有している。
【0020】次に、本実施形態の作用について説明す
る。タブTが雌端子金具20,30に嵌合されていない
状態では、図1に示すように、下段側の雌端子金具30
の短絡部材36が、弾性接触片33及び短絡部材36自
身が備える弾性により上段側の雌端子金具20の底板面
22に弾性的に当接し、これによって、上下双方の雌端
子金具20,30同士が短絡された状態に保持されてい
る。
【0021】この状態からタブTを雌端子金具30に嵌
合させると、まず、タブTが、弾性接触片33の頂上部
に係合してこの弾性接触片33を下方へ弾性変位させつ
つ嵌合部31の天井板部34との間で弾性的に挟み付け
られ、これによって、タブTと雌端子金具30が導通可
能となる。
【0022】その後、タブTは、導通状態を維持したま
まで短絡部材36に対して斜めに突き当たり、その傾斜
にしたがって短絡部材36を寝かせるように弾性変形さ
せる。すると、図2に示すように、短絡部材36の姿勢
の変化に伴ってその上端の接触部37が上段側の雌端子
金具20から離間し、もって、上下両雌端子金具20,
30同士の短絡が解除される。また、短絡状態から短絡
解除状態に移行する間、タブTは弾性接触片33と天井
板部34との間で挟圧された状態に維持されている。
尚、この短絡解除状態において、短絡部材36とタブT
は嵌合部31内に収容されるため、上段側の雌端子金具
20と導通する虞はない。
【0023】この短絡解除状態においてタブTを雌端子
金具30から離脱させると、タブTの後退に伴って短絡
部材36がその弾性復元力により次第に立ち上がるよう
に変位し、タブTが短絡部材36から離間するより前に
上段側の雌端子金具20に当接して双方の雌端子金具2
0,30同士が短絡状態になる。また、短絡解除状態か
ら短絡状態に移行する間、タブTは弾性接触片30と天
井板部34との間で挟圧された状態に維持されている。
短絡状態に移行した後、さらにタブTが後退すると、弾
性接触片33と天井板部34との間からタブTが抜けて
雌端子金具30から離間される。
【0024】このように、本実施形態においては、雌端
子金具20,30同士を短絡させる手段である短絡部材
36を雌端子金具30自身に設けると共に、短絡を解除
する機能をタブTに持たせたから、短絡部材と短絡解除
部材を別に設ける場合に比べると、部品点数が少なくて
コストの低減を図ることができると共に、コネクタハウ
ジング10の小型化を図ることができる。
【0025】また、本実施形態では、タブTと弾性接触
片30との接離のタイミング及び短絡部材36と上段側
の雌端子金具20との接離のタイミングを考慮した設定
は特にされていないのであるが、雌端子金具20,30
の短絡状態と短絡解除状態との間での移行が、常にタブ
Tと雌端子金具30が導通している状態で行われるよう
になっているため、上記のタイミングを調整する必要が
なく、設計の自由度が高いという利点がある。
【0026】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図4乃至図7を参照して説明する。雌側の
コネクタハウジング40には上下二段に分かれた端子収
容室41,42が形成され、両端子収容室41,42を
仕切る隔壁43には、その幅方向における中央部を切欠
した短絡用開口部44が形成されている。各端子収容室
41,42には、その後方(図4及び図5の右方)から
挿入された雌端子金具20,50が収容されていて、前
方の開口から挿入される雄端子金具のタブTを待機して
いる。上段側の端子収容室41に収容される雌端子金具
20は、上記実施形態1の雌端子金具20と同じ構成に
なるため、説明を省略する。
【0027】下段側の端子収容室42に収容される雌端
子金具50は、所定形状の金属板材を曲げ加工してな
り、上面が開放された嵌合部51と、この嵌合部51か
ら後方へ連続する電線接続部59とを備えた構造にな
る。嵌合部51は、底板部(本発明の構成要件である基
板部)52と、この底板部52の左右両側縁から立ち上
げた一対の側壁部53,53とからなる。側壁部53の
前縁には、互いに突き当たるように内側に曲げられた左
右一対の前板部54,54が形成されている。側壁部5
3,53の上縁には、その前端よりも少し後方位置にお
いて内側へ水平に曲げされた左右一対の過度撓み防止部
55,55が形成されている。さらに、側壁部53,5
3の上縁後端には、上方へ立ち上がると共にその上端か
ら互いに突き当たるように内側へ水平に曲げられた左右
一対の天板部56,56が形成されている。この嵌合部
51は、前板部54と天板部56により形状が保持され
るようになっている。
【0028】かかる嵌合部51には、その底板部52の
前縁から細長く延出した部分を後方へ折り返すことによ
り全体としてなだらかな山形をなす弾性接触片57が一
体に形成されている。この弾性接触片57は、過度撓み
防止部55よりも上方に配されていて、嵌合部51内に
進入した雄端子金具のタブTに下から弾性的に当接する
ようになっている。
【0029】かかる弾性接触片57の延出端には短絡部
材58が一体に形成されている。この短絡部材58は、
弾性接触片57から斜め後方上向きに延出する立上り部
58Aと、この立上り部58Aの上端において円弧形に
曲げられた接触部58Bと、この接触部58Bから斜め
前方下向きに延出する脚部58Cとから構成されてい
る。脚部58Cの下端には円弧形の当接部58Dが形成
されており、弾性接触片56と短絡部材57が自由状態
にあるときに、この当接部58Dが底板部52に対して
弾性的に当接するようになっている。さらに、自由状態
における接触部58Bの高さは、上段側の雌端子金具2
0の底板部22の高さよりも高くなるように設定されて
いる。したがって、上下双方の雌端子金具20,50を
収容した状態では短絡部材58が下方へ弾性的に変位さ
せられてその弾性による上方への付勢力が生じ、接触部
58Bが上段側の雌端子金具20の底板面22に弾性的
に当接するようになっている。
【0030】一方、雄側のコネクタハウジング(図示せ
ず)には、上下両雌端子金具20,50と嵌合可能な雄
端子金具のタブT,Tが上下二段に設けられている。下
段側のタブTは、その両側縁部を隔壁43の下面に沿わ
せるように端子収容室42内に挿入されるようになって
いる。また、下段側のタブTの長さは、両コネクタハウ
ジングを嵌合した状態で弾性接触片57及び短絡部材5
8の接触部58Bを通り越すのに十分な寸法を有してい
る。
【0031】次に、本実施形態の作用について説明す
る。タブTが雌端子金具50に嵌合されていない状態で
は、図4に示すように、下段側の雌端子金具50の短絡
部材58が、弾性接触片57及び短絡部材58自身が備
える弾性により上段側の雌端子金具20の底板面22に
弾性的に当接し、これによって、上下双方の雌端子金具
20,50同士が短絡された状態に保持されている。
【0032】この状態からタブTを雌端子金具50に嵌
合させると、まず、タブTが、弾性接触片57の頂上部
に係合し(図4に想像線で示す)、この弾性接触片57
を下方へ弾性変位させつつ隔壁43との間で弾性的に挟
み付けられ、これによって、タブTと雌端子金具50が
導通可能となる。
【0033】その後、タブTは、導通状態を維持したま
まで短絡部材58の立上り部58Aに対して斜めに突き
当たり、その傾斜にしたがって立上り部58Aを寝かせ
ると共に脚部58Cを傾倒させるように短絡部材58を
弾性変形させる。すると、短絡部材58の姿勢の変化に
伴ってその上端の接触部58Bが上段側の雌端子金具2
0から離間し、もって、上下両雌端子金具20,50同
士の短絡が解除される。尚、短絡状態から短絡解除状態
に移行する間、タブTは弾性接触片57と弾性的に当接
した維持されている。
【0034】そして、タブTの挿入が完了すると、図5
に示すように、タブTの先端が接触部58Bに係合する
状態となり、短絡部材58は上段側の雌端子金具20に
対してタブTの下方に隠れた状態となる。この状態で
は、短絡部材58の全領域に亘ってその短絡部材58と
上段側の雌端子金具20との間にタブTが介在している
ため、短絡部材58が例えば振動などを受けて上方へ撓
もうとしてもその作動はタブTによって阻止されること
になり、短絡部材58と雌端子金具20との間の絶縁が
確実に行われている。また、この状態ではタブTが弾性
接触片57から離間しているが、タブTと短絡部材58
との接触によってタブTと雌端子金具50との導通が確
保されている。
【0035】この短絡解除状態においてタブTを雌端子
金具50から離脱させると、タブTの後退に伴って短絡
部材58がその弾性復元力により次第に立ち上がるよう
に変位し、タブTが短絡部材58に接触している間に上
段側の雌端子金具20に当接し、双方の雌端子金具2
0,50同士が短絡状態になる。これに伴い、弾性接触
片57が上方へ弾性変位してタブTに当接するようにな
る。このように雌端子金具20,50同士が短絡される
と共にタブTが弾性接触片57に当接した後に、タブT
の先端が短絡部材58から離間する。さらにタブTが後
退すると、弾性接触片57と隔壁43との間から抜けて
雌端子金具50から離間される。
【0036】このように、本実施形態においても、上記
実施形態1と同じく、雌端子金具20,50同士を短絡
させる手段である短絡部材58を雌端子金具50自身に
設けると共に、短絡を解除する機能をタブTに持たせた
から、短絡部材と短絡解除部材を別に設ける場合に比べ
ると、部品点数が少なくてコストの低減を図ることがで
きると共に、コネクタハウジング40の小型化を図るこ
とができる。
【0037】また、本実施形態においても、上記実施形
態1と同じく、タブTと弾性接触片57との接離のタイ
ミング及び短絡部材58と上段側の雌端子金具29と接
離のタイミングを考慮した設定は特にされていないので
あるが、雌端子金具50の短絡状態と短絡解除状態との
間での移行が、常にタブTと雌端子金具50が導通して
いる状態で行われるようになっているため、上記のタイ
ミングを調整する必要がなく、設計の自由度が高いとい
う利点がある。
【0038】特に、本実施形態では、短絡部材58の延
出端を嵌合部51の底板部52に当接させた2点支持構
造としてあるため、加工(成形)が安定すると共に、弾
性接触片57及び短絡部材58の反力が大きくなってい
る。これにより、短絡部材58と上段側の雌端子金具2
0との接圧と、タブTと短絡部材58との接圧が高めら
れている。
【0039】また、本実施形態における下段側の雌端子
金具50は、嵌合部51が上方に開放されていて上段側
の端子収容室41との間を仕切る隔壁43との間でタブ
Tを挟圧する構成となっている。したがって、箱形をな
す嵌合部の中にタブが収容されるタイプのものに比べる
と、嵌合部の天井板部に相当する厚さ分だけコネクタハ
ウジング40の高さ寸法を小さくすることが可能となっ
ている。
【0040】さらに、本実施形態では、過度撓み防止部
55を設けたから、タブTが斜め下向きに挿入されたよ
うな場合でも、弾性接触片57や短絡部材58がその弾
性限度を超えた過度の撓みを生じる虞はない。
【0041】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図8を参照して説明する。上記実施形態2
においては、タブTが上段側の雌端子金具20と下段側
の雌端子金具50との間に挿入されて、タブTの上面が
短絡用開口部44を介して上段側雌端子金具20の底板
面22と直接対応する構成となっている。そこで、本実
施形態では、タブTと上段側の雌端子金具20との間の
絶縁性を向上させるための手段として、雄側のコネクタ
ハウジング60にタブTの上面に沿って延出する絶縁層
61を設けた。この絶縁層61は電気的絶縁性を有する
合成樹脂材料からなるコネクタハウジング60と一体に
形成されており、成形済みのコネクタハウジング60に
タブTを圧入すると、タブTが絶縁層61の下面に沿う
ように配される。かかる絶縁層61はタブTと上段側の
雌端子金具20との間に介在することになるため、この
タブTと雌端子金具20との間の絶縁性が向上する。
【0042】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0043】(1)上記実施形態では、タブが短絡部材
に直接係合する場合について説明したが、本発明によれ
ば、タブが弾性接触片だけに係合してこの弾性接触片の
弾性変形によって短絡部材が上段側の雌端子金具から離
間する構成としてもよい。
【0044】(2)上記実施形態では、短絡部材が弾性
接触片と一体に形成されている場合について説明した
が、本発明によれば、短絡部材を弾性接触片とは別に設
ける構成としてもよい。この場合、短絡部材を嵌合部の
弾性接触片とは別の部位から延出させて一体に設ける構
成としてもよく、雌端子金具とは別部品の短絡部材を嵌
合部などに装着する構成としてもよい。
【0045】(3)上記実施形態では、上下に配した雌
端子金具を短絡させる場合について説明したが、本発明
は、左右に並べた雌端子金具を短絡させる場合にも適用
することができる。
【0046】(4)上記実施形態では、2つの雌端子金
具同士を短絡させる場合について説明したが、本発明に
よれば、3以上の雌端子金具同士を短絡させる場合にも
適用することができる。
【0047】(5)上記実施形態では、2つの雌端子金
具のうちの一方のみに短絡部材を設けた場合について説
明したが、本発明によれば、双方の雌端子金具に短絡部
材を設けてその短絡部材同士を当接させる構成としても
よい。勿論、3以上の雌端子金具を短絡させる場合にも
同様である。
【0048】(6)上記実施形態1においては、短絡部
材が上方へ突出するように設けた場合について説明した
が、本発明によれば、短絡部材の突出方向は横方向でも
よく、下方向でもよい。
【0049】(7)上記実施形態2においては、常に短
絡部材の延出端が底板部に当接している場合について説
明したが、本発明によれば、タブが嵌合したときだけ短
絡部材が底板部に当接する構成としてもよい。
【0050】(8)上記実施形態3においては、タブに
絶縁層を設ける手段として、コネクタハウジングに絶縁
層を一体成形してタブを圧入する方法を用いた場合につ
いて説明したが、本発明によれば、インサート成形によ
ってタブと絶縁層を一体化される方法や、別部品として
成形した絶縁層を接着などによってタブに取り付ける方
法や、絶縁性の塗布剤をタブに塗装する方法などが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1において雌端子金具同士が
短絡している状態をあらわす断面図
【図2】実施形態1において短絡が解除された状態をあ
らわす断面図
【図3】実施形態1における雌端子金具の斜視図
【図4】実施形態2において雌端子金具同士が短絡して
いる状態をあらわす断面図
【図5】実施形態2において短絡が解除された状態をあ
らわす断面図
【図6】実施形態2における雌コネクタハウジングの正
面図
【図7】実施形態2における雌端子金具の斜視図
【図8】実施形態3の部分断面図
【符号の説明】
10…コネクタハウジング 30…雌端子金具 33…弾性接触片 36…短絡部材 T…タブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングに複数の雌端子金具
    を装着したものにおいて、 前記雌端子金具に、他の雌端子金具へ接触する方向へ付
    勢され、且つ、嵌合動作を行う雄端子金具のタブにより
    前記他の雌端子金具から離間する方向へ変位させられる
    短絡部材を設け、前記タブが嵌合しない状態では前記短
    絡部材が前記付勢により前記他の雌端子金具に接触して
    前記複数の雌端子金具同士が短絡され、前記タブの嵌合
    に伴って前記短絡部材が前記他の雌端子金具から離間す
    ることにより前記複数の雌端子金具同士の短絡が解除さ
    れる構成としたことを特徴とする雌端子金具の短絡構
    造。
  2. 【請求項2】 短絡部材が、雌端子金具にタブとの係合
    により弾性変位するように設けた弾性接触片と一体に形
    成され、前記タブが前記弾性接触片に係合することによ
    って前記短絡部材が他の雌端子金具から離間する方向へ
    変位する構成としたことを特徴とする請求項1記載の雌
    端子金具の短絡構造。
  3. 【請求項3】 弾性接触片と短絡部材が、雌端子金具の
    基板部からの延出部を曲げ加工することによりその延出
    端の前記基板部への当接を可能に成形されていることを
    特徴とする請求項2記載の雌端子金具の短絡構造。
  4. 【請求項4】 タブが短絡状態で隣接する雌端子金具の
    間に進入してその一方の雌端子金具と嵌合することによ
    りその短絡部材が他方の雌端子金具から離間するように
    構成され、且つ、前記タブの前記他方の雌端子金具との
    対応面に電気的絶縁層を設けたことを特徴とする請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の雌端子金具の短絡構
    造。
  5. 【請求項5】 タブが短絡部材を他の雌端子金具から離
    間させた嵌合状態において、前記タブが前記短絡部材を
    前記他の雌端子金具から遮蔽するように位置する構成と
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の雌端子金具の短絡構造。
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