JPH09128926A - ディスクプレーヤ装置及びディスクカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクプレーヤ装置における光ディスク
の装着、交換操作を容易、かつ、安全に行えるようにす
る。 【解決手段】 １個のカートリッジ１４内に２枚の光デ
ィスク１７ａ，１７ｂを回転可能に収納させておき、光
ディスクプレーヤ装置のディスク装着部６上には、カー
トリッジ１４を保持するカートリッジホルダ３を設けて
おく。ディスク装着部６には、単体の光ディスク１７ｃ
も装着できるようにしておく。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報信号の記録媒
体となる光ディスクを回転可能にカートリッジに収納し
たディスクカートリッジ及びこのディスクカートリッジ
を用いて情報信号の記録再生を行うディスクプレーヤ装
置に関する技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】従来、円盤状の透明なディスク基板とこ
のディスク基板上に形成された信号記録層を有して構成
され、情報信号の記録媒体となる光ディスクが提案され
ている。このような光ディスクは、ディスクプレーヤ装
置において、情報信号の記録再生を行われる。

【０００３】上記ディスクプレーヤ装置において、上記
光ディスクは、回転操作機構により中心部分を保持され
て回転操作される。そして、このディスクプレーヤ装置
は、上記回転操作機構により保持されて回転操作される
光ディスクの主面部に対向させる状態で、光学ピックア
ップ装置を有している。この光学ピックアップ装置は、
上記光ディスクに対する情報信号の書き込み及び読み出
しを行う。

【０００４】そして、上記光ディスクとしては、薄い筐
体状のカートリッジに回転可能に収納されてディスクカ
ートリッジを構成しているものが提案されている。この
ようなディスクカートリッジにおいては、上記光ディス
クは、上記カートリッジにより保護され、塵挨の付着や
汚損、傷損を防止される。

【０００５】上記カートリッジには、上記光ディスクの
主面部の一部を外方側に臨ませるための開閉操作可能な
開口部が設けられている。上記ディスクカートリッジに
おいては、上記ディスクプレーヤ装置に装着されたとき
には、上記カートリッジの開口部が開蓋操作され、この
開口部を介して、上記光ディスクの保持やこの光ディス
クに対する情報信号の記録再生が行われる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なディスクカートリッジが装着されるディスクプレーヤ
装置においては、装置構成の小型化を図ることが困難で
ある。すなわち、このディスクプレーヤ装置は、上記光
ディスクを収納し保持するための機構のみならず、上記
カートリッジを位置決めして収納保持するための機構が
必要であるからである。

【０００７】特に、装置構成を特に小型化して携帯型
（いわゆるポータブルタイプ）として構成されたディス
クプレーヤ装置においては、上記ディスクカートリッジ
を使用することが困難である。例えば、直径が１２ｃｍ
で音響信号（オーディオ信号）が記録された光ディスク
（いわゆる「コンパクトディスク（商標名）」等）を再
生するためのディスクプレーヤ装置においては、外筐体
の大きさが該光ディスクの主面部の大きさに略々対応し
た大きさとなされているため、この光ディスクがカート
リッジに収納されて構成されたディスクカートリッジを
使用することはできない。

【０００８】また、このような音響信号用の光ディスク
としては、同一規格で直径のみが小さくなされたもの
（例えば直径が８ｃｍとなされたもの）が互換的に用い
られているため、同一規格（大きさ）のディスクカート
リッジとして構成することが困難である。すなわち、上
記カートリッジ内における光ディスクに対する位置規制
は、この光ディスクの外周縁部においてなされるからで
ある。

【０００９】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、装置構成の大型化を招来するこ
となく、ディスクカートリッジを構成している光ディス
クの再生が行えるようになされ、光ディスクの装着、交
換操作が容易、かつ、安全に行えるようになされたディ
スクプレーヤ装置の提供という課題を解決しようとする
ものである。

【００１０】また、本発明は、装置構成が小型化された
ディスクプレーヤ装置に用いて好適であり、光ディスク
のディスクプレーヤ装置に対する装着、交換操作を容
易、かつ、安全に行えるものとするディスクカートリッ
ジの提供という課題を解決しようとするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係るディスクプレーヤ装置は、光ディスク
に記録された情報信号を読み取る光学ピックアップ装置
及び該光ディスクを該光学ピックアップ装置に対向させ
た状態に保持して回転操作する回転操作機構を有して構
成されたディスク装着部と、このディスク装着部に対し
て接離可能に配設され２枚の光ディスクを重ねた状態で
回転可能に収納したカートリッジが装着されてこのカー
トリッジを表裏の交換が可能に保持し保持したカートリ
ッジに収納された２枚の光ディスクのうちの該ディスク
装着部に対向する側の光ディスクを上記回転操作機構に
装着させるカートリッジホルダとを備えたものである。

【００１２】また、本発明は、上記ディスクプレーヤ装
置において、上記カートリッジホルダに保持されたカー
トリッジに収納された２枚の光ディスクのうちのディス
ク装着部に離反する側の光ディスクを該カートリッジに
対して固定するディスク固定手段を設けたものである。

【００１３】そして、本発明に係るディスクカートリッ
ジは、２枚の光ディスクと、これら２枚の光ディスクを
積層状に重ねた状態で回転可能に収納するとともにこれ
ら光ディスクの主面部の一部を外方側に臨ませる開口部
を両側の主面部にそれぞれ有するカートリッジとを備
え、上記各光ディスクは、これら光ディスクに記録され
た情報信号の読み取りがなされる信号読み取り面を、互
いに離反する側に向けて重ねられていることとしたもの
である。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。

【００１５】この実施の形態は、本発明に係るディスク
プレーヤ装置を、直径が１２ｃｍまたは８ｃｍで音響信
号（オーディオ信号）が記録された光ディスク（いわゆ
る「コンパクトディスク（ＣＤ）（商標名）」）を再生
するためのディスクプレーヤ装置として構成したもので
ある。また、この実施の形態における本発明に係るディ
スクカートリッジは、直径が１２ｃｍで音響信号（オー
ディオ信号）が記録された光ディスク（いわゆる「コン
パクトディスク（ＣＤ）（商標名）」）をカートリッジ
に収納して構成されたものである。

【００１６】上記ディスクプレーヤ装置は、図１に示す
ように、外筐体１を有して構成されている。この外筐体
内には、図１、図１２、図１４及び図１５に示すよう
に、回転操作機構を構成するスピンドルモータ３３や、
光学ピックアップ装置８が内蔵されている。

【００１７】上記スピンドルモータ３３は、上記外筐体
１の上面部に構成されるディスク装着部６内に駆動軸１
１の先端側を突出させている。このスピンドルモータ３
３の駆動軸１１の先端側には、上記回転操作機構を構成
するディスクテーブル７が取付けられている。このディ
スクテーブル７は、上記ディスク装着部６の略々中央部
に位置している。

【００１８】上記ディスクテーブル７は、図１及び図７
に示すように、略々円盤状に構成されたテーブル部２８
と、このテーブル部２８の上面部の中央部分に上方側に
向けて突出されたチャッキング突起とを有して構成され
ている。上記チャッキング突起は、図７に示すように、
上記第１乃至第３の光ディスク１７ａ，１７ｂ，１７ｃ
の中央部に穿設された円形のチャッキング孔１８に対応
して嵌合される短い円筒形状に形成されている。

【００１９】上記ディスクテーブル７のチャッキング突
起の周面部には、複数のチャッキングボール１０，１
０，１０が設けられている。これら各チャッキングボー
ル１０，１０，１０は、それぞれ上記チャッキング突起
の外方側に向けて、すなわち、上記駆動軸１１より離間
する方向に、弾性部材により弾性付勢されて位置決めさ
れている。

【００２０】上記ディスクテーブル７に上記光ディスク
１７ａ，１７ｂ，１７ｃの中央部分が装着されると、上
記チャッキング突起が上記チャッキング孔１８に嵌合す
る。このとき、上記各チャッキングボール１０，１０，
１０は、上記チャッキング孔１８の内周縁部を外方側に
向けて押圧支持し、上記光ディスク１７ａ，１７ｂ，１
７ｃを上記駆動軸１１を基準に調芯（センタリング）し
て保持する。また、上記テーブル部２８は、上記光ディ
スク１７ａ，１７ｂ，１７ｃの主面部の中央部分を載置
させて支持し、この光ディスク１７ａ，１７ｂ，１７ｃ
の高さ方向（上記駆動軸１１に沿う方向）の位置決めを
行う。このようにして上記ディスクテーブル７に装着さ
れた上記光ディスク１７ａ，１７ｂ，１７ｃは、上記ス
ピンドルモータ３３により回転操作される。

【００２１】上記光学ピックアップ装置８は、対物レン
ズ９を介して上記光ディスク１７ａ，１７ｂ，１７ｃの
信号記録領域である主面部にレーザ光束を集光して照射
し、このレーザ光束の該光ディスク１７ａ，１７ｂ，１
７ｃの主面部よりの反射光を検出することにより、該光
ディスク１７ａ，１７ｂ，１７ｃに記録された情報信号
を読み取るように構成されている。

【００２２】この光学ピックアップ装置８は、上記ディ
スク装着部６内に上記対物レンズ９を臨ませて配設され
ており、上記ディスクテーブル７に装着された光ディス
ク１７ａ，１７ｂ，１７ｃの主面部に対向し、該主面部
に上記レーザ光束を照射できるようになされている。

【００２３】この光学ピックアップ装置８は、上記外筐
体１内において、上記スピンドルモータ３３に対する接
離方向に移動操作可能となされており、上記ディスクテ
ーブル７に装着された光ディスク１７ａ，１７ｂ，１７
ｃの内外周に対向する位置に亘る移動が可能となってい
る。すなわち、この光学ピックアップ装置８は、上記デ
ィスクテーブル７に装着される光ディスク１７ａ，１７
ｂ，１７ｃの信号記録領域の全域に亘って、情報信号の
読み取りが可能となっている。

【００２４】上記外筐体１内には、上記スピンドルモー
タ３３及び上記光学ピックアップ装置８を制御する制御
回路及び該光学ピックアップ装置８により上記光ディス
ク１７ａ，１７ｂ，１７ｃより読み取られる情報信号を
処理する信号処理回路が内蔵されている。また、上記外
筐体１には、上記制御回路及び上記信号処理回路に種々
の情報を入力するための操作釦１２，１２や、該制御回
路及び該信号処理回路より出力される情報を文字や数字
により表示するための表示装置１３が設けられている。

【００２５】すなわち、このディスクプレーヤ装置にお
いては、上記操作釦１２，１２を操作することにより、
上記スピンドルモータ３３及び光学ピックアップ装置８
を制御して、上記ディスク装着部６に装着された光ディ
スク１７ａ，１７ｂ，１７ｃよりの情報信号の読み取り
を実行することができる。

【００２６】そして、上記外筐体１には、上記ディスク
装着部６の上方側に位置してカートリッジホルダ３が設
けられている。このカートリッジホルダ３は、前方側及
び下方側が開放された薄い筐体状に形成され、後述する
ディスクカートリッジが前方側より挿入操作されてこの
ディスクカートリッジを保持し得るようになされてい
る。

【００２７】このカートリッジホルダ３は、後方側部分
を上記外筐体１に対して支軸５を介して回動可能に取付
けられている。すなわち、このカートリッジホルダ３
は、上記外筐体１の上面部、すなわち、上記ディスク装
着部６に対して、上方側に接離操作可能となされてい
る。

【００２８】さらに、上記外筐体１には、上記カートリ
ッジホルダ３の上方側に位置して上蓋２が設けられてい
る。この上蓋２は、上方側に凸に膨出された略々平板状
に形成され、後方側部分を上記外筐体１に対して回動可
能に取付けられている。すなわち、この状蓋２は、上記
外筐体１の上面部、すなわち、上記ディスク装着部６に
対して、上方側に接離操作可能となされ、このディスク
装着部６を開閉可能としている。

【００２９】本発明に係るディスクカートリッジは、図
２及び図３に示すように、上記第１及び第２の光ディス
ク１７ａ，１７ｂと、これら光ディスク１７ａ，１７ｂ
を回転可能に収納するカートリッジ１４とを有して構成
されている。

【００３０】上記各光ディスク１７ａ，１７ｂ，１７ｃ
は、第１及び第２の光ディスク１７ａ，１７ｂが直径１
２ｃｍのものであり、第３の光ディスク１７ｃが直径８
ｃｍのものである。

【００３１】上記カートリッジ１４は、内室部２１を有
する薄い筐体状に形成されている。上記第１及び第２の
光ディスク１７ａ，１７ｂは、積層状に重ねられた状態
で、上記カートリッジ１４内に回転可能に収納されてい
る。

【００３２】このカートリッジ１４の内室部２１は、こ
のカートリッジ１４の後方側に向けて開放されており、
このカートリッジ１４に取付けられるカートリッジキャ
ップ１５により閉蓋されている。このカートリッジキャ
ップ１５は、上記光ディスク１７ａ，１７ｂの外周縁部
に対応して、略々半円形状の両主面部を有し、略々半円
形状の内室部２０を有して構成されている。

【００３３】上記カートリッジ１４の内室２１内には、
上記各光ディスク１７ａ，１７ｂ間に該各光ディスク１
７ａ，１７ｂの外周縁側より進入される隔壁部２３が設
けられている。この隔壁部２３は、上記各光ディスク１
７ａ，１７ｂが互いに接触することを防止する。

【００３４】また、上記カートリッジ１４には、上記各
光ディスク１７ａ，１７ｂの主面部の一部を外方側に臨
ませる開口部２２，２７を両側の主面部にそれぞれ有し
ている。これら開口部２２，２７は、上記カートリッジ
１４にスライド可能に取付けられたシャッタ部材１６に
より、開閉操作可能となされている。これら開口部２
２，２７は、開蓋操作されると、上記各光ディスク１７
ａ，１７ｂの信号記録領域の一部であって内外周に亘る
部分と上記チャッキング孔１８とを上記カートリッジ１
４の外方側に臨ませる。

【００３５】上記各光ディスク１７ａ，１７ｂは、上記
カートリッジ１４内において、これら光ディスク１７
ａ，１７ｂに記録された情報信号の読み取りがなされる
信号読み取り面を、互いに離反する側、すなわち、外方
側に向けて重ねられている。

【００３６】上記カートリッジ１４には、図３及び図４
に示すように、第１及び第２のディスクストッパ２４，
２５が設けられている。これらディスクストッパ２４，
２５は、上記カートリッジ１４の側縁部に、このカート
リッジ１４内に対して進退可能に支持されて配設され、
図３中矢印Ａ及び矢印Ｂで示すように、該カートリッジ
１４の外方側に向けてバネ等により弾性付勢されてい
る。

【００３７】これらディスクストッパ２４，２５は、通
常は、図３に示すように、上記カートリッジ１４の外方
側に向けて移動されており、それぞれ被押圧杆部２６，
２６を該カートリッジ１４の外方側に突出させている。

【００３８】そして、これらディスクストッパ２４，２
５は、それぞれ被押圧杆部２６，２６を上記カートリッ
ジ１４の内方側に向けて押圧操作されると、図４に示す
ように、対応する光ディスクに当接して、この光ディス
クを該カートリッジ１４に対して固定させる。

【００３９】上記ディスクプレーヤ装置においては、上
記上蓋２を開蓋し、上記カートリッジホルダ３を上方側
に回動させた状態で、このカートリッジホルダ３に対す
る上記ディスクカートリッジの装着及び取り出しを行う
ことができる。

【００４０】このとき、上記カートリッジホルダ３は、
上記ディスクカートリッジを表裏の交換が可能に保持す
る。すなわち、上記ディスクカートリッジは、表裏側が
互いに同一の形状に構成されているため、上記カートリ
ッジホルダ３に対しては、表側、裏側のいずれの方向と
しても、装着することができる。

【００４１】そして、上記カートリッジホルダ３は、上
記ディスクカートリッジを保持した状態で、上記ディス
ク装着部６側に回動操作されることにより、保持してい
るディスクカートリッジを該ディスク装着部６に装着さ
せる。このとき、カートリッジホルダ３は、保持してい
るディスクカートリッジのカートリッジ１４に収納され
た２枚の光ディスク１７ａ，１７ｂのうちの上記ディス
ク装着部６に対向する側の光ディスクを、上記ディスク
テーブル７に装着させる。

【００４２】このとき、上記ディスクテーブル７は、図
７中の矢印Ｈ及び図１４に示すように、上記カートリッ
ジ１４内に進入されることにより、上記チャッキング突
起を上記光ディスク１７ａ，１７ｂのチャッキング光１
８に嵌合させ、上記チャッキングボール１０，１０，１
０により、該光ディスク１７ａ，１７ｂを保持する。こ
のように上記ディスクテーブル７が上記光ディスク１７
ａ，１７ｂを保持したとき、このように該チャッキング
テーブル７により保持された光ディスク１７ａ，１７ｂ
は、上記隔壁部２３に押接されている。また、このと
き、上記カートリッジ１４も、上記ディスク装着部６に
対して位置決めされて保持される。

【００４３】そして、上記ディスクテーブル７は、図８
及び図１５に示すように、上記上蓋２の閉蓋操作または
上記カートリッジホルダ３の回動操作に連動して、図８
中矢印Ｊで示すように、下方側、すなわち、保持してい
る光ディスク１７ａ，１７ｂを上記隔壁部２３より離間
させる方向に移動操作される。

【００４４】このような、上記ディスクテーブル７の高
さ方向の移動操作は、上記スピンドルモータ３３を上下
方向、すなわち、上記駆動軸１１に沿う方向に移動操作
することにより行うことができる。すなわち、上記スピ
ンドルモータ３３は、上記外筐体１内において、上下方
向に移動可能に支持されている。このスピンドルモータ
３３には、倣いピン５９が側方に向けて突設されてい
る。この倣いピン５９は、上記外筐体１内にスライド可
能に配設されたカム板４６のカム溝５７に嵌入係合して
いる。上記カム板４６は、一対の支持スリット５４，５
６を有し、これら支持スリット５４，５６に上記外筐体
１内に突設された一対の支持ピン５３，５５を嵌入係合
させることにより、スライド可能に支持されている。

【００４５】上記カム溝５７は、中央部分に傾斜部５８
を有しており、上記カム板４６がスライドされることに
より、該傾斜部５８により、上記倣いピン５９を上下方
向に移動操作する。

【００４６】上記カム板４６は、一側縁部にラックギヤ
部５２を有している。このラックギヤ部５２には、上記
外筐体１内に回転可能に支持されたピニオンギヤ５１が
噛合している。そして、このピニオンギヤ５１には、上
記外筐体１内に配設されたテーブル昇降モータ４９の駆
動軸に取付けられたウォームギヤ５０が噛合している。
すなわち、上記カム板４６は、上記テーブル昇降モータ
４９の駆動力により、スライド操作される。このテーブ
ル昇降モータ４９は、上記制御回路に制御されて駆動す
る。

【００４７】上記カム板４６のスライド方向である一端
側及び他端側には、このカム板４６の位置を検出するた
めの第１及び第２の押圧スイッチ４８，４７が配設され
ている。すなわち、図１４に示すように、上記第１の押
圧スイッチ４８が上記カム板４６によって押圧されるこ
とにより、該カム板４６が一端側位置に存在し、上記ス
ピンドルモータ３３が上方側位置となされていることが
わかる。そして、図１５に示すように、上記第２の押圧
スイッチ４７が上記カム板４６によって押圧されること
により、該カム板４６が他端側位置に存在し、上記スピ
ンドルモータ３３が下方側位置となされていることがわ
かる。

【００４８】なお、上記制御回路は、上記第１及び第２
の押圧スイッチが押圧操作されて出力する検出出力に応
じて上記テーブル昇降モータ４９の回転及び停止を制御
し、上記カム板４６を、上記第１の押圧スイッチ４８を
押圧する位置より上記第２の押圧スイッチ４７を押圧す
る位置までの間に位置させる。

【００４９】上記テーブル昇降モータ４９は、上記外筐
体１内に配設され上記カートリッジホルダ３が上記ディ
スク装着部６側への回動が完了されたことを検出する第
３の押圧スイッチ４４の検出出力に応じて、上記制御回
路に制御されて駆動する。上記第３の押圧スイッチ４４
は、上記ディスク装着部６に臨んで配設され、上記カー
トリッジホルダ３が該ディスク装着部６側に回動される
と、このカートリッジホルダ３により押圧操作される。

【００５０】このようにして、上記カートリッジホルダ
３が上記ディスク装着部６側に回動されたときに、上記
ディスクテーブル７が下方側に移動操作されることによ
って、このディスクテーブル７に保持された光ディスク
１７ａ，１７ｂは、上記カートリッジ１４の内室部２１
の内壁部のどこにも接触しない位置となされて保持され
る。すなわち、上記ディスクテーブル７に保持された光
ディスク１７ａ，１７ｂは、上記スピンドルモータ３３
により、上記内室内において、円滑に回転操作されるこ
とができる。

【００５１】そして、上記ディスクプレーヤ装置は、デ
ィスク固定手段となるディスク固定操作機構を有してい
る。このディスク固定操作機構は、上記上蓋２の開閉操
作に連動して操作されることにより、上記カートリッジ
ホルダ３に保持されたディスクカートリッジに収納され
た２枚の光ディスク１７ａ，１７ｂのうちの上記ディス
ク装着部６に離反する側の光ディスクを上記カートリッ
ジ１４に対して固定させるものである。

【００５２】すなわち、上記ディスク固定操作機構は、
上記ディスクカートリッジが上記ディスク装着部６上に
装着されて上記上蓋２が閉蓋操作されると、該ディスク
カートリッジに収納された各光ディスク１７ａ，１７ｂ
のうちの該ディスク装着部６に離反する側の光ディスク
に対応するディスクストッパ２４，２５の被押圧杆部２
６，２６を、図４中矢印Ｃで示すように、上記カートリ
ッジ１４の内方側に向けて押圧操作する。

【００５３】したがって、上記上蓋２が閉蓋されたと
き、上記各光ディスク１７ａ，１７ｂのうちの上記ディ
スク装着部６に離反する側の光ディスクは、図４に示す
ように、上記カートリッジ１４に対して固定される。

【００５４】すなわち、このディスクプレーヤ装置にお
いては、上記ディスクカートリッジを上記カートリッジ
ホルダ３に装着してこのカートリッジホルダ３を上記デ
ィスク装着部６側に回動して該ディスクカートリッジを
該ディスク装着部６に装着させ、さらに、上記上蓋２を
閉蓋することにより、該各光ディスク１７ａ，１７ｂの
うちの上記ディスク装着部６側の光ディスクは、上記デ
ィスクテーブル７に保持されて回転操作され、上記光学
ピックアップ装置８により情報信号の読み取りをなされ
ることができる。

【００５５】そして、このとき、上記各光ディスク１７
ａ，１７ｂのうちの上記ディスク装着部６に離反する側
の光ディスクは、上記カートリッジ１４に対して固定さ
れるので、外方より伝幡する振動や衝撃により移動する
ことがなく、上記ディスクテーブル７に装着された光デ
ィスクよりの情報信号の読み取りを阻害することがな
い。

【００５６】そして、このディスクプレーヤ装置におい
ては、上記ディスカートリッジの一の光ディスクが上記
ディスクテーブル７に装着されているとき、上記上蓋２
を開蓋して上記カートリッジホルダ３より該ディスクカ
ートリッジを取り出し、このディスクカートリッジを裏
返して該カートリッジホルダ３に装着させることによ
り、該ディスクカートリッジの他方の光ディスクを該デ
ィスクテーブル７に装着させることができる。

【００５７】そして、このディスクプレーヤ装置におい
ては、上記第３の光ディスク１７ｃは、図１に示すよう
に、上記ディスクテーブル７に対して、単独で装着する
ことができる。この状態において、上記カートリッジホ
ルダ３を上記ディスク装着部６側に回動させ、また、上
記上蓋２を閉蓋しても、該カートリッジホルダ３は、上
記第３の光ディスク１７ｃに当接することがなく、この
第３の光ディスク１７ｃよりの情報信号の読み取りを阻
害することがない。

【００５８】なお、上記第１及び第２のディスクストッ
パは、図５に示すように、上記カートリッジ１４の側縁
部にこのカートリッジ１４内に対して進退可能に支持さ
れて配設され、図５中矢印Ｅ及び矢印Ｆで示すように、
該カートリッジ１４の内方側に向けてバネ等により弾性
付勢されたものとしてもよい。

【００５９】これらディスクストッパ２９，３０は、通
常は、図５に示すように、上記カートリッジ１４の内方
側に向けて移動されており、それぞれ対応する光ディス
ク１７ａ，１７ｂに当接して、これら光ディスク１７
ａ，１７ｂを該カートリッジ１４に対して固定させてい
る。また、これらディスクストッパ２９，３０は、被操
作杆部３１，３１を有し、これら被操作杆部３１，３１
を上記カートリッジ１４の外方側に突出させている。

【００６０】そして、これらディスクストッパ２９，３
０は、それぞれ被操作杆部３１，３１を上記カートリッ
ジ１４の外側側に向けて移動操作されると、図６に示す
ように、対応する光ディスクより離間して、この光ディ
スクの該カートリッジ１４に対する回転を可能とする。

【００６１】この場合においては、上記ディスクプレー
ヤ装置のディスク固定操作機構は、上記上蓋２の開閉操
作に連動して操作されることによって、上記カートリッ
ジホルダ３に保持されたディスクカートリッジに収納さ
れた２枚の光ディスク１７ａ，１７ｂのうちの上記ディ
スク装着部６側の光ディスクの上記カートリッジ１４に
対する回転を可能とするための機構として構成される。

【００６２】すなわち、このディスク固定操作機構は、
上記ディスクカートリッジが上記ディスク装着部６上に
装着されて上記上蓋２が閉蓋操作されると、該ディスク
カートリッジに収納された各光ディスク１７ａ，１７ｂ
のうちの該ディスク装着部６側の光ディスクに対応する
ディスクストッパ２９，３０の被操作杆部３１，３１
を、図６中矢印Ｇで示すように、上記カートリッジ１４
の外側側に向けて移動操作する。

【００６３】したがって、上記上蓋２が閉蓋されたと
き、上記各光ディスク１７ａ，１７ｂのうちの上記ディ
スク装着部６に離反する側の光ディスクは、図６に示す
ように、上記カートリッジ１４に対して固定されたまま
となり、該各光ディスク１７ａ，１７ｂのうちの上記デ
ィスク装着部６側の光ディスクは、該カートリッジ１４
に対して回転可能となる。

【００６４】そして、上記ディスクストッパは、図９乃
至図１３に示すように、上記カートリッジ１４内の両側
縁部分に配設されこのカートリッジ１４に対して上下方
向、すなわち、上記各光ディスク１７ａ，１７ｂの主面
部に垂直な方向に移動可能に支持されたディスクストッ
パ３２，３２としてもよい。これらディスクストッパ３
２，３２は、図１２及び図１３に示すように、上記カー
トリッジ１４の両側縁部分に設けられた凹部４３内に配
設され、このカートリッジ１４の外方側に臨んでいる。

【００６５】これらディスクストッパ３２，３２は、係
合孔が設けられた支持片部３６，３６をそれぞれ両側側
に有し、これら係合孔に上記カートリッジ１４内に植設
された一対の支軸３３，３３を挿通係合させることによ
り、該カートリッジ１４内において上下方向に移動可能
となっている。これらディスクストッパ３２，３２は、
上記各支軸３３，３３に外巻装され上記各支持片部３
６，３６の上方側に位置する第１の圧縮コイルバネ３
５，３５と、該各支軸３３，３３に外巻装され該各支持
片部３６，３６の下方側に位置する第２の圧縮コイルバ
ネ３４，３４とにより、移動可能範囲内の中央位置、す
なわち、初期位置に位置決めされている。

【００６６】上記各ディスクストッパ３２，３２は、図
１３に示すように、それぞれ上記カートリッジ１４の内
方側に向けて突設された支持杆部４５，４５を有し、こ
れら支持杆部４５，４５を上記各光ディスク１７ａ，１
７ｂの間に進入させている。上記各ディスクストッパ３
２，３２が初期位置に位置決めされている状態において
は、図９に示すように、上記各支持杆部４５，４５は、
上記各光ディスク１７ａ，１７ｂの中央位置に位置して
おり、これら光ディスク１７ａ，１７ｂの上記カートリ
ッジ１４内における移動を規制していない。

【００６７】そして、これらディスクストッパ３２，３
２は、それぞれ上記カートリッジ１４の上方側、また
は、下方側に移動操作されると、図１０に示すように、
移動された方向側の光ディスクに上記各支持杆部４５，
４５を当接させ、これら支持杆部４５，４５と上記カー
トリッジ１４の内壁部とにより該光ディスクを挟持し、
この光ディスクの該カートリッジ１４に対する回転や移
動を阻止する。

【００６８】上記各ディスクストッパ３２，３２の上記
カートリッジ１４の外方側に臨む側面部には、カム溝３
８が設けられている。このカム溝３８は、上記ディスク
カートリッジが上記カートリッジホルダ３に挿入操作さ
れるときの進行方向前方側が開放され、該進行方向後方
側において幅が狭くなされた縮幅部３９を有して形成さ
れている。この縮幅部３９の入り口部分は、上側傾斜部
４０及び下側傾斜部４１となされている。これら上側傾
斜部４０及び下側傾斜部４１は、上下対称な形状となさ
れて形成されており、上記ディスクカートリッジが裏返
された場合には、互いに置換される関係にある。

【００６９】この場合においては、上記ディスクプレー
ヤ装置のディスク固定操作機構は、上記ディスクカート
リッジの上記カートリッジホルダ３への挿入操作に伴っ
て、該カートリッジホルダ３に保持されたディスクカー
トリッジに収納された２枚の光ディスク１７ａ，１７ｂ
のうちの上記ディスク装着部６に離反する側の光ディス
クの上記カートリッジ１４に対する回転を阻止するため
の機構として構成される。

【００７０】すなわち、上記固定操作機構は、上記カー
トリッジホルダ３の両側側の内側部に植設され上記ディ
スクカートリッジがこのカートリッジホルダ３に挿入操
作されたときに上記ディスクストッパ３２，３２の各カ
ム溝３８に対応して進入される一対の規制ピン３７，３
７により構成される。

【００７１】これら規制ピン３７，３７は、上記カート
リッジ１４が上記カートリッジホルダ３に挿入されると
き、このカートリッジ１４の厚み方向の中央位置よりも
やや上方側に位置して設けられている。すなわち、上記
カートリッジ１４が上記カートリッジホルダ３に挿入さ
れると、上記各規制ピン３７，３７は、図１１に示すよ
うに、上記各カム溝３８内に進入する。上記カートリッ
ジ１４が、図１１中矢印Ｋで示すように、さらに後方側
に挿入されることにより、上記規制ピン３７は、上記上
側傾斜部４０を経て、上記縮幅部３９内に進入する。こ
のとき、上記各ディスクストッパ３２，３２は、図１１
中矢印Ｌで示すように、上記カートリッジ１４に対して
上方側に移動操作される。

【００７２】すなわち、このディスク固定操作機構は、
上記ディスクカートリッジが上記カートリッジホルダ３
に挿入操作されると、該ディスクカートリッジに収納さ
れた各光ディスク１７ａ，１７ｂのうちの該ディスク装
着部６に離反する側の光ディスクの側、すなわち、上方
側に上記各ディスクストッパ３２，３２を移動させる。

【００７３】したがって、上記ディスクカートリッジが
上記カートリッジホルダ３に挿入されたとき、上記各光
ディスク１７ａ，１７ｂのうちの上記ディスク装着部６
に離反する側の光ディスクは、図１０に示すように、上
記カートリッジ１４に対して固定され、該各光ディスク
１７ａ，１７ｂのうちの上記ディスク装着部６側の光デ
ィスクのみが、該カートリッジ１４に対して回転可能と
なる。

【００７４】

【発明の効果】上述のように、本発明に係るディスクプ
レーヤ装置においては、光学ピックアップ装置及び回転
操作機構を有するディスク装着部に対して接離可能に配
設されたカートリッジホルダは、２枚の光ディスクを重
ねた状態で回転可能に収納したカートリッジが装着され
てこのカートリッジを表裏の交換が可能に保持し、保持
したカートリッジに収納された２枚の光ディスクのうち
の該ディスク装着部に対向する側の光ディスクを該回転
操作機構に装着させる。

【００７５】すなわち、本発明は、装置構成の大型化を
招来することなく、ディスクカートリッジを構成してい
る光ディスクの再生が行えるようになされ、光ディスク
の装着、交換操作が容易、かつ、安全に行えるようにな
されたディスクプレーヤ装置を提供することができるも
のである。

【００７６】そして、本発明に係るディスクカートリッ
ジにおいては、２枚の光ディスクを積層状に重ねた状態
で回転可能に収納するとともにこれら光ディスクの主面
部の一部を外方側に臨ませる開口部を両側の主面部にそ
れぞれ有するカートリッジが備えられ、該各光ディスク
は、これら光ディスクに記録された情報信号の読み取り
がなされる信号読み取り面が互いに離反する側に向けて
重ねられているので、該カートリッジの両側の主面部の
開口部を介して該各光ディスクより選択的に情報信号の
再生が行える。

【００７７】すなわち、本発明は、装置構成が小型化さ
れたディスクプレーヤ装置に用いて好適であり、光ディ
スクのディスクプレーヤ装置に対する装着、交換操作を
容易、かつ、安全に行えるものとするディスクカートリ
ッジを提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るディスクプレーヤ装置及びディス
クカートリッジの構成を示す斜視図である。

【図２】上記ディスクカートリッジの構成を示す分解斜
視図である。

【図３】上記ディスクカートリッジの非使用状態におけ
る構成を示す縦断面図である。

【図４】上記ディスクカートリッジの使用状態における
構成を示す縦断面図である。

【図５】上記ディスクカートリッジの構成の他の例を示
す縦断面図図である。

【図６】上記図５に示したディスクカートリッジの使用
状態における構成を示す縦断面図である。

【図７】上記ディスクプレーヤ装置において光ディスク
をチャッキングしている状態を示す要部縦断面図であ
る。

【図８】上記ディスクプレーヤ装置において光ディスク
のチャッキングが完了した状態を示す要部縦断面図であ
る。

【図９】上記ディスクカートリッジの構成のさらに他の
例を示す縦断面図図である。

【図１０】上記図９に示したディスクカートリッジにお
いてチャッキングが完了した状態を示す縦断面図であ
る。

【図１１】上記図９に示したディスクカートリッジの要
部の構成を示す要部拡大側面図である。

【図１２】上記図９に示したディスクカートリッジを上
記ディスクプレーヤ装置に装着している状態を示す側面
図である。

【図１３】上記図９に示したディスクカートリッジの構
成を示す横断面図である。

【図１４】上記ディスクプレーヤ装置において光ディス
クをチャッキングしている状態を示す縦断面図である。

【図１５】上記ディスクプレーヤ装置において光ディス
クのチャッキングが完了した状態を示す縦断面図であ
る。

【符号の説明】

３ カートリッジホルダ ６ ディスク装着部 ７ ディスクテーブル ８ 光学ピックアップ装置 １４ カートリッジ １５ カートリッジキャップ １６ シャッタ部材 １７ａ 第１の光ディスク １７ｂ 第２の光ディスク １７ｃ 第３の光ディスク １８ チャッキング孔 ２４，２９ 第１のディスクストッパ ２５，３０ 第２のディスクストッパ ３２ ディスクストッパ ３３ スピンドルモータ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光ディスクに記録された情報信号を読み
   取る光学ピックアップ装置及び該光ディスクを該光学ピ
   ックアップ装置に対向させた状態に保持して回転操作す
   る回転操作機構を有して構成されたディスク装着部と、 上記ディスク装着部に対して接離可能に配設され、２枚
   の光ディスクを重ねた状態で回転可能に収納したカート
   リッジが装着されてこのカートリッジを表裏の交換が可
   能に保持し、保持したカートリッジに収納された２枚の
   光ディスクのうちの該ディスク装着部に対向する側の光
   ディスクを上記回転操作機構に装着させるカートリッジ
   ホルダとを備えたディスクプレーヤ装置。
2. 【請求項２】 カートリッジホルダに保持されたカート
   リッジに収納された２枚の光ディスクのうちのディスク
   装着部に離反する側の光ディスクを該カートリッジに対
   して固定するディスク固定手段を備えた請求項１記載の
   ディスクプレーヤ装置。
3. 【請求項３】 ２枚の光ディスクと、 上記２枚の光ディスクを積層状に重ねた状態で回転可能
   に収納するとともに、これら光ディスクの主面部の一部
   を外方側に臨ませる開口部を両側の主面部にそれぞれ有
   するカートリッジとを備え、 上記各光ディスクは、これら光ディスクに記録された情
   報信号の読み取りがなされる信号読み取り面を、互いに
   離反する側に向けて重ねられているディスクカートリッ
   ジ。