JPH09128139A - コンピュータ等の入力装置 - Google Patents

コンピュータ等の入力装置

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JPH09128139A
JPH09128139A JP7281221A JP28122195A JPH09128139A JP H09128139 A JPH09128139 A JP H09128139A JP 7281221 A JP7281221 A JP 7281221A JP 28122195 A JP28122195 A JP 28122195A JP H09128139 A JPH09128139 A JP H09128139A
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displacement
movable body
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operating portion
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Akihiro Fujita
朗宏 藤田
Mitsuo Kobachi
光夫 小鉢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のポインティングデバイスは耐久性が悪
く、省スペース化に対応できない。 【解決手段】 人為的な操作により加重を受ける操作部
25と弾性を有する支持部26とからなる可動体20
と、発光素子21および受光素子22を一体にした光セ
ンサ24と、光センサ24に対向して配置され操作部2
5の変位に連動して移動する反射板33とを備えた一体
構造とされ、操作部25は操作終了後には変位前の初期
状態に復帰するように支持部26に弾性支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ等における画面上のカーソル、アイコンといった
ポインターを移動させるための入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等の表示装置に対する入力
装置(以下、ポインティングデバイスと称する)とし
て、トラックボールおよびマウスがある。トラックボー
ル1は、図9,10に示すように、主にパーソナルコン
ピュータ2等のキーボード3に設置されており、指でボ
ール4を回転させたときの回転方向と回転量に応じて、
画面上のカーソルの位置を移動させるものである。動作
原理を簡単に説明すると、図10に示すように、ボール
4に対してX軸、Y軸の2軸方向にローラ5,6を介し
て回転方向および回転数を検出するロータリーエンコー
ダ7,8が設けられ、ボール4の回転方向に応じた各ロ
ータリーエンコーダ7,8の回転方向と回転量信号が検
出できる。この信号をパーソナルコンピュータ本体にX
軸方向、Y軸方向に分離した電気信号に変換して伝送
し、コンピュータ本体側では信号に応じて画面上のカー
ソル位置を移動させる。
【0003】例えばX軸方向にボール4が回転すれば、
X軸方向のシャフト9が回転し、複数のスリット10が
形成された回転板11が回転する。回転板11を挟んで
配された2組のLED12および受光素子13では、L
ED12の光がスリット10によりパルス信号にされ受
光素子13にて電気信号に変換される。これによって、
回転板11の回転方向と回転数が検出され、X軸方向の
ボール4の回転量がわかるので、画面上のカーソル位置
をX軸方向に見合った方向へ回転量に応じて移動させ
る。また、ボール4の回転方向がX軸とY軸に対して4
5度の方向であれば、X軸、Y軸のロータリーエンコー
ダ7,8より同時に回転方向と同量の回転量信号が得ら
れるため、それぞれの軸方向の信号に応じてカーソル位
置が斜めに移動される。
【0004】また、マウス15については、図11,1
2に示すような形状をしており、下面にトラックボール
1と同様のボール16が設置され、操作板17あるいは
卓上を前後左右に移動させることにより、この動きに応
じて画面上のカーソルが移動し、さらにクリックボタン
18を押すことにより入力操作を行うものである。な
お、内部構造は、ほぼトラックボール1と同等である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のトラックボール
では、機械的な稼働部分が必要であるため、から回りや
埃の侵入による誤動作が発生したり、繰り返し動作によ
る経時変化が起こるおそれがある。さらに、トラックボ
ール自身を配置するスペースが必要となり、省スペース
化に対応できないという難点がある。また、マウスもト
ラックボールと同様の問題がある他、マウスを移動させ
る平面が必要になり、携帯用の小型パーソナルコンピュ
ータ等には使用できないという難点もある。なお、この
ような機械式マウスの変わりに光学式マウスもあるが、
機械的な稼働部が無い代わりに専用の特殊な平面板が必
要となり、省スペース化には対応できていない。
【0006】このように、上記のポインティングデバイ
スは小型化、信頼性、耐久性の点においていづれか問題
があり、これらを全て満足するポインティングデバイス
はなかった。
【0007】そこで、本発明は、上記に鑑み、小型で、
耐久性がよく、誤動作のおそれがない高い信頼性を持っ
たコンピュータ等のポインティングデバイスの提供を目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、人為的な操作により変位する可動体と、発光素子
と、該発光素子と光学的に結合され可動体の変位に連動
して移動する光の像を受光する受光素子とを備えたポイ
ンティングデバイスにおいて、可動体は、加重を受ける
操作部と弾性を有する支持部とからなり、操作部は変位
前の状態に復帰するように支持部に支持されたものであ
る。
【0009】なお、ここで言う変位とは、2次元方向の
加重によって水平な軸周りに回転する変角のことであ
り、さらには3次元方向の加重によって鉛直な軸方向に
上下する変位も含まれる。
【0010】このように光学式にすることにより、非接
触で変位を検出することができる。しかも、操作部は支
持部の弾性力によって操作終了後には確実に変位前の状
態に復帰され、反復動作が可能となる。
【0011】そして、操作部は、人間工学的にフィット
した操作しやすい凹面状あるいは凸面状とされている。
【0012】さらに、操作部の変位に連動して移動する
反射板を設け、発光素子および受光素子を一体にした光
センサが反射板と対向して配置され、反射板の中心と可
動体の変位の中心とが一致されている。このため、光セ
ンサから反射板までの距離が一定になり、検出精度がよ
くなる。しかも、一体構造が可能なポインティングデバ
イスとなり、省スペース化に対応できる。
【0013】他の課題解決手段として、操作部の変位を
規制する規制部を設け、過度の変位を防止して、可動体
や光センサ等の保護を図って耐久性を高めている。
【0014】さらに他の課題解決手段として、操作部を
案内するガイド部を設け、操作部がある1点を中心に変
位するようにしている。したがって、光センサと操作部
との間の距離を常に一定にすることが可能となり、一定
した検出を行えることになり、検出精度の向上を図って
いる。
【0015】さらにまた他の課題解決手段として、支持
部とは硬度の異なる別の支持部が設けられ、一方の支持
部は操作部に常時接触され、他方の支持部は操作部の3
次元方向の変位により操作部と接触可能とされている。
これによって、操作部が他方の支持部に接触した位置を
3次元方向における原点に定めると、3次元方向に対し
て正負いづれの方向の変位も検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第一の実施形態)第一の実施形態のポインティングデ
バイスは、図1の如く、人為的な操作により3次元的に
変位する可動体20と、発光素子21および該発光素子
21と光学的に結合され可動体20の変位に連動して移
動する光の像を受光する受光素子22、結像用レンズ2
3からなる反射型光センサ24とを一体的にしたもの
で、可動体20に対向させて光センサ24が配置されて
おり、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の
機器のキーボード上に配置されたり、あるいは独立した
装置として前記機器に接続されている。
【0017】前記可動体20は、3次元の各方向の加重
を受ける操作部25と、弾性を有する支持部26と、支
持部26を基板27上に固定するための固定部28とか
らなる。操作部25は、上面が平らな円柱状に形成さ
れ、熱可塑性の剛性プラスチック、例えばPC(ポリカ
ーボネート)、ABS(アクリロニトリルブタジエンス
チレン)、変性PPO(変性ポリフェニレンオキシド)
等が用いられる。なお、操作部25は人が指等で変位さ
せる部分であるので、人間工学的に操作しやすい形状が
要求される。そのため、図2に示すように、(a)の上
面が平坦な円筒形、(b)〜(e)の凸形、(f),
(g)の凹形とすればよい。さらに、指等で直接触るた
めに、図3の如く、操作部25の上面または表面にラバ
ー29等を2色成形、貼りつけ、はめ合せにより被覆し
て、手触りの良い構造とすることも可能である。
【0018】前記支持部26は、全体が上側に凸となっ
た円環状に形成されており、操作部25に接合された上
部分30と固定部28に接合された下部分31と両部分
30,31を連結する連結部分32の3つの部分からな
り、耐久性をよくするために硬度40〜70(JIS
K6301試験方法による)の熱可塑性のプラスチッ
ク、例えばポリエステルエラストマー、ウレタンまたは
ゴム系の樹脂等が用いられ、加重を加えることにより変
位した操作部25が加重印加終了後に変位前の初期状態
に速やかに復帰するようにばね弾性構造となっている。
したがって、反復動作が可能となり、操作性の向上を図
ることができる。
【0019】支持部26の上部分30は操作部25の下
面の外縁に接合され、支持部26と操作部25とは2色
成形、インサート成形等によって一体構造とされる。ま
た、前記固定部28は、操作部25と同じ材料から円環
状に成形され、同様の方法により支持部26と一体構造
とされる。そして、固定部28は、ねじ止めや接着剤に
より基板27に載置される。なお、支持部26の形状
は、上記のものに限らず図4の(a)〜(d)に示すよ
うな形状であってもよい。さらに、支持部26の下部分
31を加重および可動体20の自重に耐え得るように大
きさを設定すれば、固定部28をなくして、直接基板2
7に載置することもできる。
【0020】支持部26の上部分30によって囲まれた
空間に、操作部25の変位に連動して移動する反射板3
3が嵌合され、光センサ24に対向されている。反射板
33の下面は、平坦で鏡面仕上げ、またはメッキ処理あ
るいは蒸着処理された反射面34となっている。なお、
操作部25の下面に直接反射面34を形成してもよい。
【0021】上記構造の可動体20において、操作部2
5に2次元方向(X軸、Y軸方向)の加重を加えること
により可動体20は傾いて2次元的に変位し、3次元方
向(Z軸方向)に加重を加えることにより可動体20は
下降する。このように、3次元の各方向の加重を加える
ことにより、可動体20が3次元的に変位する。
【0022】このとき、操作部25に加える加重の大き
さと反射面34の変位の大きさは比例している。その比
例関係は、操作部25の高さと直径が決まっている場
合、支持部26の硬度、支持部26の角度θおよび支持
部26の連結部分32の膜厚tと膜長Lで決まる。
【0023】この連結部分32は、基板27に対してあ
る角度θを持っている。この角度が30°以上になって
くると、可動体20は変位に対してクリック感が現れ
て、3次元方向入力重視となる。この角度が30°以下
であると、クリック感がなく、2次元方向入力重視とな
る。したがって、ポインティングデバイスの用途によ
り、この角度θを選定し、クリック感およびクリック機
能を持たせたり、クリック感なしで2次元方向への動き
に重点を置く等の対応が可能となる。
【0024】さらに、図5に示すように、支持部26の
連結部分32の角度θを反射面34の中心と連結部分3
2が下部分31に交わる支点Aとが一直線上になるよう
に設計する。このようにすることで、操作部25に2次
元的な加重が印加されたとき反射面34の中心と2次元
的な変位の中心とが一致する。そのため、支持部26に
は引き伸ばす力だけが働き、可動体20の動きが安定し
て常に意図した通りの操作ができることになり、操作性
の向上を図ることができる。なお、3次元方向の変位に
対しても可動体20が初期状態にあるときの位置を原点
と考えると、3次元方向の変位の中心と見なすことがで
き、反射面34の中心と可動体20の3次元的な変位の
中心とが一致すると言える。
【0025】支持部26の上部分30の下面には、操作
部25の変位を規制する規制部35が突設されている。
操作部25が2次元的に変位して傾きの角度がある一定
以上の角度になると、規制部35が基板27に当接し
て、それ以上操作部25が傾かないようになっている。
これによって、最大角度に対する光センサ24のレンズ
設計を可能とするとともに、人が操作する際の過度の傾
き防止となり、光センサ24を保護することができる。
【0026】また、操作部25にZ軸方向の加重を加え
ることにより反射面34は光センサ24に向かって変位
するが、このとき操作部25に加える加重の大きさと反
射面34の変位の大きさは比例しており、その比例関係
は2次元的な変位の場合と同じである。そして、操作部
25の操作による変位量がある一定以上の大きさになる
と、規制部35が基板27に当接し、それ以上操作部2
5は下降せず、光センサ24のレンズ頂点に反射面34
が当たることはなく、光センサ24を保護する。
【0027】前記光センサ24は、可動体20の操作に
よる反射面34の変位を検出するもので、LEDからな
る発光素子21と4分割フォトダイオードからなる受光
素子22とを透光性樹脂でそれぞれモールドし、両素子
21,22を平面的に並べ遮光性樹脂で両者の間を遮光
して、上方にレンズ23を設けて一体構造としており、
基板27に形成された孔に嵌合されたり、あるいは基板
27上に載置される。なお、レンズ23には、受光素子
22に向かう光の光路を制限する遮光体が必要に応じて
形成されている。
【0028】そして、ポインティングデバイスには、操
作された可動体20の変位を光センサ24の出力から検
出してコンピュータ等の機器の表示装置におけるカーソ
ルまたはアイコンの移動情報として出力する制御手段が
設けられている。制御手段は、マイクロコンピュータあ
るいは制御ICからなり、受光素子22からの出力電流
の信号処理を行ってX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向
の出力信号を演算するアナログ信号処理回路と、アナロ
グ信号処理回路から出力されたアナログ値をデジタル値
に変換するA/D変換回路と、A/D変換された出力信
号を操作方向および操作量といった移動情報の信号へと
変換するデジタル信号処理回路と、コンピュータ等の機
器に接続可能とするためのシリアルインターフェイス
と、発光素子21を駆動する駆動回路とを備えている。
【0029】制御手段では、各軸方向の出力のベクトル
を合成して加重の方向と大きさを算出しており、これら
からカーソルの移動方向と移動速度を決定する演算処理
を行っている。あるいは、この演算処理の代わりに、A
/D変換した後、コンピュータ等の機器側においてソフ
ト的な処理、例えば各軸方向の出力のベクトルをそれぞ
れ必要な分解数で分解し、その分解数分の組み合わせを
マトリックスとし、2次元の方向や大きさとする簡易的
な方法を実施してもよい。
【0030】次に、ポインティングデバイスの検出原理
およびポインティングデバイスを操作したときの入力処
理について説明する。可動体20を指先で2次元方向に
操作すると、加重を加えた方向の支持部26の連結部分
32が押し縮められ、対角の位置にある連結部分32が
引き伸ばされることにより2次元的に変位し、操作部2
5が少し傾いた状態となって反射面34と光センサ24
の光軸との角度に変化が生じる。したがって、発光素子
21から照射された光は、レンズ23を通過して反射面
34により反射され、再びレンズ23を通過して受光素
子22上に結像される。このとき、受光素子22に受光
された光の像は操作部25の変位前後において変化して
いる。
【0031】この変化を受光素子22の4分割フォトダ
イオードの出力電流より検出する。受光素子22の各フ
ォトダイオードの出力をそれぞれVA,VB,VC,VDとす
ると、X軸方向は、ΔX={(VA+VB)−(VC
D)}/(VA+VB+VC+VD) Y軸方向は、ΔY={(VA+VC)−(VB+VD)}/
(VA+VB+VC+VD)で表すことができる。
【0032】これらの値に基づいて2方向のベクトルの
合成により可動体20に加えられた加重に対する加重方
向とその大きさが求められる。したがって、可動体20
を操作することにより、その操作方向および操作量に対
応して出力が得られ、これによって表示装置においてカ
ーソルは所望の方向に所望の距離だけ移動させることが
できる。すなわち、可動体20に加える加重を大きくす
れば、カーソルは加えられた加重方向に速い移動速度で
移動することになり、加重を小さくすればゆっくりと移
動する。そして、可動体20から指を離せば、カーソル
の移動は停止される。
【0033】また、3次元方向であるZ軸方向の変位に
対しては、可動体20が下向きに押され、Z軸方向に変
位する。すると、発光素子21から発せられた光はレン
ズ23を通り、反射面34にて反射され、反射された光
は再びレンズ23を通り、受光素子22に到達するが、
一部の光は遮光体によって光路が遮られ、受光素子22
に到達できない。したがって、受光素子22に受光され
た光量は、Z軸方向に変位する前の光量よりも少なくな
り、可動体20の変位前後において変化する。そこで、
Z軸方向の出力として受光素子22の受光量に基づいて
ΔZ=VA+VB+VC+VDが得られる。そして、変位前
後のそれぞれの出力ΔZの絶対値を比較して、Z軸方向
の変位を検出することができる。これによってカーソル
を3次元的に移動させることができる。なお、ポインテ
ィングデバイスの入力処理の詳細については、本出願人
による特願平7−161157号の段落番号0029〜
0035に記載されている。
【0034】このように、ポインティングデバイスを上
記の如き構造とすることにより、1つのデバイスによっ
て多機能な入力が可能となり、小型化を図ることがで
き、省スペース化に十分対応できる。しかも、光学式の
ため、非接触であり機械的な稼働部が無く、から回りや
埃の侵入による誤動作の心配が無くなり、高い信頼性が
得られる。また、可動体20が簡単な弾性構造なため、
メンテナンスが不要であり、耐久性がよく、さらに可動
体は加重印加後に初期状態に復帰することにより、検出
精度が安定し、一定した入力が得られる。
【0035】ここで、可動体20の別の実施形態とし
て、図6の如く、支持部26の上部分30を皿状に形成
して、その下面に反射面34を形成する。さらにマウス
と同様の操作感を得て確実な操作を行えるように、上部
分30を大径の操作部25によって覆う構造とする。他
の構成は上記と同じである。これによって、操作性はよ
くなる。
【0036】(第二の実施形態)本実施形態のポインテ
ィングデバイスの構造として、図7の如く、操作部25
の下面に反射面34を取り囲むように円環状の突片40
が形成され、突片40の内側面は垂直とされ、外側面は
反射面34の中心Oが球の中心とされた球面状になって
いる。また、固定部28の内面側が同じ曲率の球面状の
ガイド41とされ、突片40とガイド41とは球面対偶
となる。支持部26は操作部25の外側面と固定部28
の外側面とを連結するように形成されている。なお、光
センサ24等の構成は上記の実施形態と同じである。
【0037】これにより、操作部25を2次元的に変位
させると、反射面34の中心Oが変位の中心となって傾
く。そして、操作部25の下面が固定部28の上面に当
接することによって、その変位は規制され、過度の傾き
が防止される。したがって、変位の中心が反射面34の
中心Oと常に一致する構造となるので、光センサ24の
レンズ23から反射面34までの距離が常に一定とな
り、正確な2次元的な変位の大きさを得ることができ、
安定した検出を行える。
【0038】ところでこの場合、操作部25は固定部2
8に規制されてZ軸方向には移動できない構造となって
いる。そこで、固定部28のガイド41を支持部26よ
りも硬度の高い弾性材料によって成形すると、2次元方
向の加重に対してはガイド41は変形せず、操作部25
はZ軸方向に変位しないが、Z軸方向の加重に対しては
ガイド41が変形して、操作部25はZ軸方向に変位す
ることが可能となる。
【0039】(第三の実施形態)本実施形態のポインテ
ィングデバイスの構造として、図8の如く、支持部26
とは別に支持部26よりも硬度の高い弾性材料からなる
第二支持部50を設ける。第二支持部50は、支持部2
6の内側に配置され、または外側に配置され、支持部2
6の高さよりも低くかつ支持部26の連結部分32の傾
斜を考慮して形成されており、操作部25のZ軸方向の
変位により操作部25と接触可能となっている。
【0040】これによって、操作部25に指が載っただ
けで支持部26は硬度が低いため、操作部25は下降し
て、操作部25が支持部26を介して第二支持部50に
当接したところで一旦停止する。この位置をZ軸上の原
点とする。指を持ち上げると、支持部26の弾性力によ
り操作部25は上昇して、Z軸正方向に変位することに
なる。指を原点からさらに大きい加重で押し下げると、
操作部25は第二支持部50の弾性力に抗して下降し、
Z軸負方向の変位となる。
【0041】この構造により、Z軸上の原点を定めるこ
とができ、今まで不可能であったZ軸正方向の変位を検
出することができ、幅広い3次元入力が可能となる。し
かも、原点に達したときには指にかかる抵抗が増すた
め、原点の位置を認識でき、操作性がよくなる。
【0042】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、光センサは発光素子と受光素子とが一体となった構
造であったが、別々に設けてもよい。すなわち、基板に
受光素子を配し、反射面の代わりに発光素子を配しても
よい。また、この逆であってもよい。さらに受光素子と
して、2次元PSD(半導体位置検出素子)を用いても
よい。
【0043】規制部は、操作部に直接形成して、基板あ
るいは固定部に当接させてもよく、あるいは基板に形成
して、支持部または操作部に当接させてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、受発光素子を用いた光センサと可動体からなる
ポインティングデバイスに対して、可動体が加重を受け
る操作部と弾性を有する支持部とからなり、操作部は変
位前の状態に復帰するように支持部に支持される構造な
ので、繰り返し操作しても同じ感覚で操作でき、操作性
に優れ、安定した検出を行うことができる。そのため、
非接触で変位の検出が可能なことと合わせて、誤動作の
心配がなく信頼性を高めることができる。しかも、機械
的な稼働部もなく、メンテナンスが不要になり、耐久性
にも優れている。そのうえ、少ない部材で構造を簡単に
できるため、小型化を図ることができ、省スペース化に
対応できる。
【0045】ここで、操作部を凹面状あるいは凸面状と
することにより、人間工学的に操作に適した形状となる
ので、違和感なく操作することができ、操作性の向上を
図ることができる。
【0046】さらに、操作部の変位に連動して移動する
反射板の中心と可動体の変位の中心とを一致させること
により、常に一定した検出精度となり、安定した入力を
行うことができ、操作するたびに例えばカーソルの移動
が異なるといった現象がなくなって操作性の向上を図る
ことができる。
【0047】また、操作部の変位を規制する規制部を設
けることにより、可動体の過度の変位を防止でき、可動
体の損傷を防げる。しかも、可動体が光センサに接触す
ることも防止でき、光センサの保護も行える。したがっ
て、ポインティングデバイスの寿命を延ばし、耐久性の
向上となる。
【0048】さらにまた、操作部を案内するガイド部を
設け、操作部はある1点を中心に変位することにより、
常に一定した変位が得られ、正確な検出を行うことがで
き、信頼性を高めることができる。
【0049】また、支持部とは硬度の異なる別の支持部
が設けられ、一方の支持部は操作部に常時接触され、他
方の支持部は操作部の3次元方向の変位により操作部と
接触可能とすることにより、3次元方向において原点を
定めることが可能となり、正負の各方向の変位を検出す
ることができ、多機能な入力が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態のポインティングデバイスの構
成図
【図2】他の操作部の形状を示す図
【図3】その他の操作部の形状を示す図
【図4】他の支持部の形状を示す図
【図5】支持部の構造を示す図
【図6】第一の実施形態における他のポインティングデ
バイスの構成図
【図7】第二の実施形態のポインティングデバイスの構
成図
【図8】第三の実施形態のポインティングデバイスの構
成図で、(a)は変位前の状態、(b)はZ軸原点に達
した状態
【図9】従来のトラックボールが搭載されたパーソナル
コンピュータの斜視図
【図10】トラックボールにおける動作原理を説明する
【図11】マウスの斜視図
【図12】マウスの断面図
【符号の説明】
20 可動体 21 発光素子 22 受光素子 24 光センサ 25 操作部 26 支持部 27 基板 28 固定部 34 反射面 35 規制部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人為的な操作により変位する可動体と、
    発光素子と、該発光素子と光学的に結合され前記可動体
    の変位に連動して移動する光の像を受光する受光素子と
    を備えたコンピュータ等の入力装置において、前記可動
    体は、加重を受ける操作部と弾性を有する支持部とから
    なり、前記操作部は変位前の状態に復帰するように前記
    支持部に支持されたことを特徴とするコンピュータ等の
    入力装置。
  2. 【請求項2】 操作部が凹面状あるいは凸面状とされた
    ことを特徴とする請求項1記載のコンピュータ等の入力
    装置。
  3. 【請求項3】 操作部の変位に連動して移動する反射板
    が設けられ、発光素子および受光素子を一体にした光セ
    ンサが前記反射板と対向して配置され、該反射板の中心
    と可動体の変位の中心とが一致されたことを特徴とする
    請求項1記載のコンピュータ等の入力装置。
  4. 【請求項4】 操作部の変位を規制する規制部が設けら
    れたことを特徴とする請求項1記載のコンピュータ等の
    入力装置。
  5. 【請求項5】 操作部を案内するガイド部が設けられ、
    前記操作部はある1点を中心に変位することを特徴とす
    る請求項1記載のコンピュータ等の入力装置。
  6. 【請求項6】 支持部とは硬度の異なる別の支持部が設
    けられ、一方の支持部は操作部に常時接触され、他方の
    支持部は前記操作部の3次元方向の変位により操作部と
    接触可能とされたことを特徴とする請求項1記載のコン
    ピュータ等の入力装置。
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