JPH09126449A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH09126449A
JPH09126449A JP30356895A JP30356895A JPH09126449A JP H09126449 A JPH09126449 A JP H09126449A JP 30356895 A JP30356895 A JP 30356895A JP 30356895 A JP30356895 A JP 30356895A JP H09126449 A JPH09126449 A JP H09126449A
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Toru Tsuruta
透 鶴田
Hiroshi Munemura
浩 宗村
Yasuaki Baba
保彰 馬場
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 バーナの燃焼状態を判定する火炎電流値の検
出精度向上が可能な燃焼装置を提供する。 【解決手段】 燃焼装置が燃焼中であり、燃焼量の変動
が±1号以内に入っていると判定されると、フレームロ
ッド電流は、バーナ7、9からの火炎21により、火炎
21とフレームロッド19、バーナ7、9、金属体5、
抵抗23、トランス25とにより形成される閉ループを
流れる。フレームロッド電流の絶対値は、異常燃焼状態
の度合いが重くなるにつれて大きくなるために、ノイズ
等による影響を受けにくい。このフレームロッド電流検
出値は、コンバレータ27により異常燃焼状態と判定さ
るための基準値と比較され、この基準値を超えたか否か
が判定される。そして、超えたと判定されたときには、
ガス制御装置29により燃焼停止され、異常燃焼が発生
したことが報知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の並設された
バーナを備え、各バーナの燃焼状態をフレームロッド等
により検知し、空気量低下による異常燃焼状態になった
ときに燃焼を停止させるようにした燃焼装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃焼装置においては、燃
焼状態の正常/異常を正確に検知するための方法とし
て、火炎群から離間した位置に遠方にCO(一酸化炭
素)センサを設置してCO濃度を測定する方法、火炎群
の近傍位置に熱電対を設置してバーナ温度や火炎温度を
測定する方法が知られている。また、フレームロッドを
用いて一部のバーナの火炎電流を検知する方法も知られ
ている(実公昭62―5551号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記CO濃
度を測定する方法については、燃焼装置内におけるCO
センサの設置位置により測定値にバラツキが生ずるため
に、高精度なCO濃度測定値を得るのは困難である。
【0004】また、熱電対によりバーナ温度や火炎温度
を測定する方法については、熱電対自身の耐久性(耐熱
性)の観点から、熱電対をあまり火炎に接近した位置に
設置することができないために、やはり正確な温度測定
値を得るのは困難である。
【0005】更に、上記公報開示の火炎電流検知方法に
ついては、フレームロッド自身の耐久性(耐熱性)には
問題はないからバーナの火炎吹出し孔に臨ませて設置す
ることが可能であるが、検出される火炎電流の絶対値が
小さいためにノイズ等外乱の影響を受け易く、やはり正
確な火炎電流測定値を得るのは困難であった。
【0006】従って本発明の目的は、複数の並設された
バーナの燃焼状態の正常/異常を、一部のバーナの火炎
電流検知により判定する燃焼装置において、火炎電流値
の検出精度を向上させることが可能な燃焼装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
複数の並設されたバーナを有する燃焼装置において、前
記各バーナ中の一部のバーナの火炎に挿入されて火炎電
流を検知する火炎電流検知手段と、前記火炎電流検知に
基づいて異常燃焼か否かを判定する判定手段とを備え、
前記各バーナ同士の設置間隔は、少なくとも正常燃焼時
に前記各バーナの火炎同士が互いに接触せず、異常燃焼
状態の進行につれて前記火炎同士の接触度合いが大きく
なる距離に設定されており、前記判定手段は、前記火炎
電流が所定の閾値を上廻ったとき異常燃焼と判定するこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の第2の側面は、複数の並設された
バーナを有する燃焼装置において、前記各バーナの火炎
同士の接触度合いに応じて変化する状態量を検知する状
態量検知手段と、前記火炎の状態量検知に基づいて異常
燃焼か否かを判定する判定手段とを備え、前記各バーナ
同士の設置間隔は、少なくとも正常燃焼時に前記各バー
ナの火炎同士が互いに接触せず、異常燃焼状態の進行に
つれて前記火炎同士の接触度合いが大きくなる距離に設
定されており、前記判定手段は、前記火炎の状態量が所
定の閾値を上廻ったとき異常燃焼と判定することを特徴
とする。
【0009】本発明の第1の側面によれば、各バーナ同
士の設置間隔を、少なくとも正常燃焼時に各バーナの火
炎同士が互いに接触せず、異常燃焼状態の進行につれて
火炎同士の接触度合いが大きくなる距離に設定し、検出
された火炎電流値が所定の閾値を上廻ったとき異常燃焼
と判定することとしたので、検出される火炎電流の絶対
値を大きくすることができるために、ノイズ等の影響に
より火炎電流値の検出精度が低下することがない。
【0010】本発明の第2の側面によれば、各バーナ同
士の設置間隔を、少なくとも正常燃焼時に各バーナの火
炎同士が互いに接触せず、異常燃焼状態の進行につれて
火炎同士の接触度合いが大きくなる距離に設定し、検出
された火炎の状態量が所定の閾値を上廻ったとき異常燃
焼と判定することとしたので、検出される火炎の状態量
を大きくすることができるために、ノイズ等の影響によ
り火炎の状態量の検出精度が低下することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施形態に係る燃焼装
置を示すブロック図である。
【0013】上記装置は、外気吸引用ファン1、このフ
ァン1から供給された空気を、燃料ガスと共に混合気を
形成するための一次空気、及びそれとは別に酸素補給の
ための二次空気としてバーナ側に導入する空気導入部
3、空気導入部3の外壁面に設けられた金属体5を備え
る。上記装置は、互いに所定の間隔をおいて基端部が金
属体5に連結され、各々の混合気導入口(図示しない)
が空気導入部3及びガスマニホルド(図示しない)に夫
々連通する複数のバーナ7〜15をも備える。
【0014】上記装置は、絶縁部材17に支持されバー
ナ7、9の火炎吹出口に臨む火炎検出のためのフレーム
ロッド19、バーナ7、9から吹出される火炎21を通
じてフレームロッド19、バーナ7、9、金属体5と共
にフレームロッド電流(FR電流)を通すための閉ルー
プを形成する抵抗23、トランス25をも備える。上記
装置は、また、抵抗23に生ずる電圧信号を入力し異常
燃焼状態か否かを判定するための閾値(後述する第1閾
値Th1、第2閾値Th2や基準値等を指す。これらの値
は、燃焼量の各号数毎に定められている。以下同じ)と
比較して、酸素濃度低下による異常燃焼か否かを判定す
るためのコンパレータ27をも備える。上記装置は、更
に、コンパレータ27から異常燃焼と判定した旨の電気
信号が出力されたときにガス源(図示しない)と上記ガ
スマニホルドとの間を断/続するための電磁弁(図示し
ない)を閉じ、燃焼を停止させるガス制御装置29をも
備える。
【0015】本実施形態では、各バーナ7〜15の設置
間隔33は、少なくとも各バーナ7〜15が正常燃焼し
ているとき、各火炎21同士が互いに接触せず、且つ、
CO濃度値の増加(異常燃焼状態への移行)に伴う火炎
幅の拡大につれて各火炎21同士の接触の度合が大きく
なるような距離に設定される。この距離は、各バーナ7
〜15から吹出される火炎21の大きさ(火炎の大きさ
は、バーナの構造や燃料ガスとして用いられるガスの種
類により影響を受ける)によって相違するので一義的に
決められないが、上記各バーナ7〜15において火移り
が悪化しない限度で設定される。
【0016】更に、上記各設置間隔33に夫々対応する
空気導入部3及び金属体5の部位に、各バーナ7〜15
に対し酸素補給のための二次空気を導入するのに必要な
二次空気導入孔41が夫々形成されている。
【0017】図2は、上述したFR電流値とCO濃度値
との関係を示す特性図である。
【0018】図2において、曲線1は、全バーナから個
別に吹出される全ての火炎が接触したことにより得られ
るFR電流値の変化を示し、また、曲線2は、各バーナ
から個別に吹出される火炎により得られるFR電流値の
変化を示す。
【0019】図から明らかなように、曲線2で示すFR
電流値は、CO濃度値が増加するにつれて減少し、CO
濃度値が符号E0で示す値(即ち、異常燃焼状態を示す
値)以上になると、上記FR電流値は異常燃焼状態を示
す第2閾値(Th2)以下になる。これに対し曲線1で
示すFR電流値は、CO濃度値が増加するにつれて増加
し、CO濃度値が上記値E0になると、上記FR電流値
は、点Aで示すように異常燃焼状態を示す第1閾値(T
h1)に達する。CO濃度値が更に増加して(即ち、異
常燃焼状態がより重度になって)濃度E1になると、上
記FR電流値は最大となり、濃度E1より更に増加する
と減少に転ずる。そして、CO濃度値が濃度E2にまで
増加すると、上記FR電流値は点Bで示すように第1閾
値(Th1)にまで減少し、更にCO濃度値が増加する
と、上記FR電流値は第1閾値(Th1)未満となる。
即ち、異常燃焼状態が非常に重度になると、上記FR電
流値は第1閾値(Th1)よりも低い値を示すこととな
る。
【0020】このように、CO濃度値の濃度E1に向け
ての増加に伴って曲線1で示すFR電流値も増加する理
由としては、正常燃焼から異常燃焼に向うにつれ、各バ
ーナからの火炎が徐々に拡がって火炎同士が互いに接触
するためと思料される。そのため、本実施形態のような
複数のバーナが所定の間隔で並設された燃焼装置の場合
には、曲線1で示すFR電流値は、濃度E1以下の領域
においてCO濃度値の増加に伴って増加し、CO濃度値
が上記値E0以上になると第1閾値(Th1)以上になる
から、異常燃焼状態か否かを検出するためのFR電流の
絶対値を大きくすることができる。よって、異常燃焼状
態の検出精度を高めることが可能である。
【0021】次に上記構成の制御動作を、図3のフロー
チャートを参照して説明する。
【0022】ガス制御装置29は、コンパレータ27か
らの出力信号に基づき、まず、燃焼装置が燃焼中か否か
を判定する(ステップS1)。この結果、燃焼中である
と判定すると、次に燃焼量の変動が±1号以内に入って
いるか、即ち、燃焼の安定条件が満たされているか否か
を判定する(ステップS2)。この結果、燃焼量の変動
が±1号以内にあるときは、燃焼の安定条件が満たされ
ていると判断して前述した閉ループを流れるFR電流の
チェックに移行する(ステップS3)。
【0023】即ち、コンパレータ27により上記FR電
流値が基準値(即ち、ここでは図2の第1閾値Th1を
指す)を超えたか否かが判定される。この結果、超えた
と判定されたときは異常燃焼状態であるとして、ガス制
御装置29による前記電磁弁(図示しない)の閉動作等
の燃焼停止制御が行われる(ステップS4)。そして、
異常燃焼が発生したことを警報ブザー(図示しない)或
いは表示器を駆動することにより報知する(ステップS
5)。
【0024】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、各バーナ7〜15の設置間隔33を、少なくとも各
バーナ7〜15が正常燃焼しているとき、各火炎21同
士が互いに接触せず、且つ、CO濃度値の増加に伴う火
炎幅の拡大につれて各火炎21同士の接触の度合が大き
くなるような距離に設定することとしたので、異常燃焼
状態か否かを判定するためのFR電流の絶対値を、従来
のものより大きくすることができる。そのため、ノイズ
等外乱の影響が受けにくくなり、異常燃焼状態か否かを
正確に判定することができる。
【0025】図4は、上記一実施形態の第1の変形形態
に係るフローチャートである。
【0026】本変形形態では、ステップS11〜S13
において図3のステップS1〜S3と同一の処理を行
い、ステップS13においてFR電流が基準値(図2の
閾値Th1)を超えたと判定すると、直ちに燃焼停止制
御を行わず、ファン1の回転数を100rpm上昇さ
せ、各バーナ7〜15への風量を増やす(ステップS1
4)。これは、異常燃焼の原因が、通常は空気不足(酸
素不足)によるものであるから、風量を増やせば解消さ
れることが多いためである。
【0027】ステップS14の処理を行った後、再度、
燃焼の安定条件(即ち、燃焼量の変動が±1号以内に入
っている状態)が満たされているか否か判定し(ステッ
プS15)、安定条件が満たされていれば、再度、FR
電流値が基準値を超えたか否かを判定する(ステップS
16)。この結果、基準値を超えていれば、ファン1の
回転数が500rpm以上と判定されるまでの間(ステ
ップS17)、ファン回転数を100rpmずつ上げて
(ステップS14)異常燃焼状態の解消を試みる(即
ち、ステップS14、S15、S16、S17の処理動
作を繰り返す)。
【0028】しかし、このようにファン回転数を増加さ
せて各バーナ7〜15への風量を増やしても異常燃焼状
態が解消されず、ファン回転数が500rpm以上にな
ったときには(ステップS16、S17)、図3のステ
ップS4におけると同様な燃焼停止制御を行い(ステッ
プS18)、次いで、図3のステップS5におけると同
様な異常報知を行う(ステップS19)。
【0029】一方、風量を増やしたことによりFR電流
値が基準値未満になったときは(ステップS16)、ス
テップS14におけるファン回転数の上昇量を、ガス制
御装置29内のメモリ(図示しない)等に学習記憶させ
る(ステップS20)。
【0030】本変形形態では、上記一実施形態における
と同様の効果を奏すると共に、各バーナ7〜15への風
量を増やすことにより異常燃焼状態が解消される場合に
は、燃焼を継続することとしたので、装置の使い勝手を
向上させることができる。
【0031】図5は、上記一実施形態の第2の変形形態
に係るフローチャートである。
【0032】本変形形態では、FR電流値とCO濃度値
との間に図2の特性があることに鑑み、ファン回転数を
上げたときのFR電流値の変化をチェックして、異常燃
焼状態の軽重を判定することとしたものである。即ち、
単に曲線1で示すFR電流値を検知しただけでは、正常
燃焼状態なのか否かを把握することや、また、異常燃焼
状態であったとしてその度合いを把握することが困難だ
からである。本変形形態では、上記チェックの結果、異
常燃焼が軽度であると判定すればファン回転数を上げる
ことで異常燃焼状態の解消を試み、異常燃焼が重度であ
ると判定すればファン回転数を上げても異常燃焼状態が
解消できないために燃焼停止制御を行う。
【0033】図5において、燃焼装置が燃焼中であり
(ステップS31)、前述した燃焼の安定条件が満たさ
れていることを確認した段階で(ステップS32)、ま
ずファン回転数を100rpm上げてバーナに供給する
風量を増加させる(ステップS33)。そして、燃焼の
安定条件が満たされていることを再度確認した後(ステ
ップS34)、FR電流が減少したか否かをチェックす
る(ステップS35)。
【0034】このチェックの結果、FR電流値が減少し
ていなければ、CO濃度値は図2の濃度E1より右側の
領域に存在しており、異常燃焼状態が重度であることを
示している。これを、FR電流値とバーナへの風量値と
の関係を示す図6でみれば、風量値は点Hよりも左側の
領域に存在しており、異常燃焼状態を解消させるには風
量が少な過ぎることを示している(即ち、図6の点Dは
図2の点Bに、図6の点Cは図2の点Aに夫々対応して
いる)。よって、この場合には、直ちに燃焼停止制御を
行うと共に(ステップS36)、異常報知をも行う(ス
テップS37)。
【0035】一方、上記チェックの結果、FR電流値が
減少していれば(ステップS35)、CO濃度値は図2
の濃度E1より左側の領域に、また、風量値は図6の点
Hよりも右側の領域に夫々存在しており、異常燃焼状態
が軽度であることを示している。よって、この場合に
は、FR電流値が第1閾値(Th1)を超えているか否
かをチェックし(ステップS38)、超えていると判定
されても異常燃焼状態が軽度であるから、ファン1の回
転数が500rpm以上と判定されるまでの間(ステッ
プS39)、ファン回転数を100rpmずつ上げて
(ステップS33)異常燃焼状態の解消を試みる(即
ち、ステップS33、S34、S35、S38、S39
の処理動作を繰り返す)。そして、FR電流値が第1閾
値(Th1)未満になったと判定したときは(ステップ
S38)異常燃焼状態が解消されたものとして上記制御
動作を終了する。
【0036】しかし、ファン回転数を100rpmずつ
増加させて各バーナ7〜15への風量を増やしても(ス
テップS33)、FR電流値が第1閾値(Th1)未満
にならず、ファン回転数が500rpm以上になったと
きには(ステップS38、S39)、燃焼停止制御を行
い(ステップS36)、次いで、異常報知を行う(ステ
ップS37)。
【0037】本変形形態では、上記実施形態及びその第
1の変形形態におけると同様の効果を奏すると共に、フ
ァン回転数を上げたときのFR電流値の変化をチェック
して異常燃焼状態の軽重を判定することとしたので、異
常燃焼状態が軽度のときには、直ちに燃焼停止制御を行
わず、ファン回転数を上げることで異常燃焼状態の解消
を図ることが可能である。
【0038】図7は、上記一実施形態の第3の変形形態
に係るフローチャートである。
【0039】本変形形態の制御動作は、上記第2の変形
形態の制御動作と基本的に同じである。しかし、燃焼中
との判定(ステップS51)、燃焼の安定条件を満足し
ているとの判定(ステップS52)の後、FR電流値が
閾値(TH1)を超えたか否かをチェックし(ステップ
S53)、超えたと判定したときのみファン回転数を上
げる制御(ステップS54以下)を行うのが本変形形態
の主たる特徴である。
【0040】即ち、ファン回転数を100rpm上げて
(ステップS54)、燃焼の安定条件を満足しているこ
とを再確認した後(ステップS55)、FR電流が減少
したか否かをチェックする(ステップS56)。このチ
ェックの結果、FR電流値が減少していなければ、直ち
に燃焼停止制御を行うと共に(ステップS57)、異常
報知をも行う(ステップS58)。
【0041】一方、上記チェックの結果、FR電流値が
減少していれば(ステップS35)、FR電流値がその
初期値(即ち、理想的な燃焼状態を示す値)になったか
否かをチェックし(ステップS59)、ファン1の回転
数が500rpm以上と判定されるまでの間(ステップ
S60)、ファン回転数を100rpmずつ上げて(ス
テップS54)FR電流値が初期値になるよう試みる
(即ち、ステップS54、S55、S56、S59、S
60の処理動作を繰り返す)。そして、初期値になった
と判定したときは(ステップS59)、正常燃焼状態に
移行したものとして上記制御動作を終了する。しかし、
ファン回転数を100rpmずつ増加させても(ステッ
プS54)、FR電流値が初期値にならず、ファン回転
数が500rpm以上になったときには(ステップS5
9、60)、燃焼停止制御を行い(ステップS57)、
次いで、異常報知を行う(ステップS58)。
【0042】本変形形態でも、上記第2の変形形態にお
けると同様の効果を奏し得る。
【0043】図8は、本発明の他の実施形態に係る燃焼
装置の要部のブロック図である。
【0044】上記装置では、複数のバーナを、燃焼に際
し常時使用される基本バーナ群71、必要に応じて基本
バーナ群71に加えて使用される拡張バーナ群73に分
け、燃焼状態の正常/異常を検知するフレームロッド7
5を、基本バーナ群71側の全バーナの火炎検知が行え
るように設置したことを構成上の主たる特徴とする。そ
して、上記装置では、比例弁77を通じて給ガス源(図
示しない)から供給される燃料ガスの基本バーナ群71
側への流入を制御する第1開閉弁79、拡張バーナ群7
3側への流入を制御する第2開閉弁81が設けられる。
なお、基本バーナ群71と拡張バーナ群73との設置間
隔は、異常燃焼時に、バーナ群71側の火炎83の幅、
バーナ群73側の火炎85の幅が拡がって互いに電気的
に接続することが可能な距離に設定されている。
【0045】上記構成において、通常、着火時や必要燃
焼量の小さいときは、第1開閉弁79のみを開動作させ
て基本バーナ群71のみを燃焼させ、必要燃焼量がある
程度以上に増加すると、第2開閉弁81をも開動作させ
て拡張バーナ群73を基本バーナ群71と共に燃焼させ
る。基本バーナ群71のみを燃焼させているとき、これ
らが異常燃焼状態になるとFR電流値は減少する。一
方、基本バーナ群71と拡張バーナ群73の双方が共に
燃焼しているときは、これらが異常燃焼状態になると、
バーナ群71側の火炎83の幅とバーナ群73側の火炎
85の幅が拡がって互いに接触することとなるために、
全バーナのFR電流値は増大する。
【0046】そのため、バーナ群71のみの燃焼に際し
ては、FR電流検出値が燃焼状態の正常/異常を判定す
るための第1種、第2種の閾値(これらの閾値も、既述
のように燃焼量の各号数毎に定められている)のうち小
さい方の第1種の閾値を下廻ったときに異常燃焼状態と
判断し、バーナ群71、73双方の燃焼に際しては、大
きい方の第2種の閾値を上廻ったときに異常燃焼状態と
判断することとした。
【0047】次に上記構成の制御動作を、図9のフロー
チャートを参照して説明する。
【0048】図9において、燃焼中との判定(ステップ
S91)、燃焼の安定条件を満足しているとの判定(ス
テップS92)の後、第1開閉弁79と共に第2開閉弁
81も開状態か否か(即ち、両バーナ群71、73が共
に燃焼しているか否か)をチェックする(ステップS9
3)。このチェックの結果、第2開閉弁81が閉じてい
れば、基本バーナ群71のみの燃焼になるので、異常燃
焼状態にあるか否かの判定は、第1種の閾値を用いて行
うこととなる。即ち、FR電流値が第1種の閾値を下廻
っていると判定したときには(ステップS94)、燃焼
停止制御を行うと共に(ステップS95)、異常報知を
も行う(ステップS96)。
【0049】一方、ステップS93でのチェックの結
果、第2開閉弁81が開いていると判定されたときに
は、両バーナ群71、73が共に燃焼していることにな
るので、異常燃焼状態にあるか否かの判定は、第2種の
閾値を用いて行うこととなる。即ち、FR電流値が第2
種の閾値を上廻っていると判定したときには(ステップ
S97)、第2開閉弁81を閉動作させると共に、その
後の第2開閉弁81の開動作を禁止する(ステップS9
8)。その結果、ステップS98以降については、基本
バーナ群71のみの燃焼に移行し、ステップS91、S
92、S93、S94の処理動作が行われることとな
る。
【0050】なお、本実施形態においても、前述した一
実施形態におけると同様に、異常燃焼の度合いが比較的
小さい場合には直ちに燃焼停止制御を行わず、その度合
いに応じてファン回転数を上げて異常燃焼状態の解消を
試み、異常燃焼状態の解消ができない場合には異常燃焼
であることを報知するようにすることも可能である。
【0051】図10は、本発明の第3の実施形態に係る
燃焼装置の要部のブロック図である。
【0052】本実施形態では、光センサとしてCdS抵
抗101を、バーナ103、105間の、火炎107、
109からの光を受けることができる箇所に配置し、図
11に示すようなCdS抵抗101の抵抗値(Ω)―C
O濃度値(ppm)特性を利用して火炎107、109
同士の接触を検知することとしたものである。即ち、C
O濃度値の上昇により火炎107、109の幅が拡がっ
て火炎同士が接触状態になると、これら火炎107、1
09から照射される光量が増加してCdS抵抗101の
抵抗値が低下するので、異常燃焼状態になったことが分
かる。
【0053】本実施形態によれば、CdS抵抗101が
火炎107、109から離間した箇所に設置されていて
も、火炎107、109同士の接触の検出精度を向上さ
せることができる。
【0054】図12は、第4の実施形態に係る燃焼装置
の要部のブロック図である。
【0055】本実施形態では、温度センサとして熱電対
111を、バーナ113、115間の、火炎117、1
19同士の接触部位からの輻射熱を受けることができる
箇所に配置し、図13に示すような熱電対111の温度
値(℃)―CO濃度値(ppm)特性を利用して火炎1
17、119同士の接触を検知することとしたものであ
る。即ち、CO濃度値の上昇により火炎117、119
の幅が拡がって火炎同士が接触状態になると、これら火
炎117、119同士の接触部位からの輻射熱が多くな
り、温度が上昇するので、異常燃焼状態になったことが
分かる。
【0056】本実施形態によれば、熱電対111が複数
の火炎117、119の状態変化の相乗状態を検出する
ために、熱電対111が火炎117、119から離間し
た箇所に設置されていても火炎117、119同士の接
触の検出精度を向上させることができる。
【0057】なお、上記内容は、あくまで本発明の各実
施形態やそれらの変形形態に関するものであって、本発
明が上記内容のみに限定されることを意味するものでな
いのは勿論である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の並設されたバーナの燃焼状態の正常/異常を、一
部のバーナの火炎電流検知により判定する燃焼装置にお
いて、火炎電流値の検出精度を向上させることが可能な
燃焼装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の燃焼装置のブロック図。
【図2】FR電流値とCO濃度値との関係を示す特性
図。
【図3】図1の構成の制御動作を示すフローチャート。
【図4】一実施形態の第1変形形態に係るフローチャー
ト。
【図5】一実施形態の第2変形形態に係るフローチャー
ト。
【図6】FR電流値とバーナに供給される風量値との関
係を示す特性図。
【図7】一実施形態の第3の変形形態に係るフローチャ
ート。
【図8】他の実施形態の燃焼装置の要部のブロック図。
【図9】図8の構成の制御動作を示すフローチャート。
【図10】第3の実施形態の燃焼装置の要部のブロック
図。
【図11】図10のCdS抵抗の抵抗値―CO濃度値特
性を示した図。
【図12】第4の実施形態の燃焼装置の要部のブロック
図。
【図13】温度値―CO濃度値特性を示した図。
【符号の説明】
1 外気吸引用ファン 3 空気導入部 5 金属体 7、9、11、13、15 バーナ 19 フレームロッド 21 火炎 27 コンパレータ 29 ガス制御装置 33 バーナ同士の設置間隔 41 二次空気導入孔 71 基本バーナ群 73 拡張バーナ群 79 第1開閉弁 81 第2開閉弁 101 CdS抵抗 111 熱電対
フロントページの続き (72)発明者 鶴田 透 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内 (72)発明者 宗村 浩 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内 (72)発明者 馬場 保彰 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の並設されたバーナを有する燃焼装
    置において、 前記各バーナ中の一部のバーナの火炎に挿入されて火炎
    電流を検知する火炎電流検知手段と、 前記火炎電流検知に基づいて異常燃焼か否かを判定する
    判定手段とを備え、 前記各バーナ同士の設置間隔は、少なくとも正常燃焼時
    に前記各バーナの火炎同士が互いに接触せず、異常燃焼
    状態の進行につれて前記火炎同士の接触度合いが大きく
    なる距離に設定されており、 前記判定手段は、前記火炎電流が所定の閾値を上廻った
    とき異常燃焼と判定することを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃焼装置において、 前記判定手段は、異常燃焼と判定したとき前記各バーナ
    の燃焼を停止させることを特徴とする燃焼装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燃焼装置において、 前記判定手段は、異常燃焼と判定したとき前記各バーナ
    への風量を増加させると火炎電流値が減少する場合は異
    常燃焼が解消可能と判断して前記火炎電流値が前記閾値
    を下廻るまで風量増加の制御を継続し、風量増加によっ
    ても火炎電流値が減少しない場合は異常燃焼が解消不能
    と判断して前記各バーナの燃焼停止制御を行うことを特
    徴とする燃焼装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の燃焼装置において、 前記各バーナは、燃焼に際し常時使用される第1バーナ
    群と、必要に応じてこの第1バーナ群に加えて使用され
    る第2バーナ群とに分けられ、 前記火炎電流検知手段は、前記第1バーナ群側に配置さ
    れ、 前記判定手段は、前記第1バーナ群のみ使用していると
    き前記火炎電流値が比較的小さい第1種の閾値を下廻る
    と異常燃焼状態と判定し、前記両バーナ群を使用してい
    るとき前記火炎電流値が前記第1種の閾値より大きい第
    2種の閾値を上廻ると異常燃焼状態と判定することを特
    徴とする燃焼装置。
  5. 【請求項5】 複数の並設されたバーナを有する燃焼装
    置において、 前記各バーナの火炎同士の接触度合いに応じて変化する
    状態量を検知する状態量検知手段と、 前記火炎の状態量検知に基づいて異常燃焼か否かを判定
    する判定手段とを備え、 前記各バーナ同士の設置間隔は、少なくとも正常燃焼時
    に前記各バーナの火炎同士が互いに接触せず、異常燃焼
    状態の進行につれて前記火炎同士の接触度合いが大きく
    なる距離に設定されており、 前記判定手段は、前記火炎の状態量が所定の閾値を上廻
    ったとき異常燃焼と判定することを特徴とする燃焼装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の燃焼装置において、 前記状態量検知手段は、前記各バーナ間における火炎か
    らの光を受光することができる箇所に配置された光検知
    手段であることを特徴とする燃焼装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の燃焼装置において、 前記状態量検知手段は、前記各バーナ間における火炎か
    らの輻射熱を受けることができる箇所に配置された温度
    検知手段であることを特徴とする燃焼装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の燃焼装置において、 前記状態量検知手段は、前記各バーナ中の一部のバーナ
    の火炎に挿入されて火炎電流を検知する火炎電流検知手
    段であり、 前記判定手段は、火炎電流が所定の閾値を超えたか否か
    に基づき、燃焼状態の正常/異常を判定することを特徴
    とする燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047597A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Noritz Corp 燃焼制御方法、燃焼装置およびこの燃焼装置を備えた温水装置
JP2021067440A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 株式会社ノーリツ 燃焼装置及び温水装置
WO2021118152A1 (ko) * 2019-12-12 2021-06-17 주식회사 경동나비엔 물 가열기 및 이를 제어하는 방법

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JP2021067440A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 株式会社ノーリツ 燃焼装置及び温水装置
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