JPH09126353A - 浮力を利用して管を弧状に地中敷設する方法 - Google Patents

浮力を利用して管を弧状に地中敷設する方法

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JPH09126353A
JPH09126353A JP7303288A JP30328895A JPH09126353A JP H09126353 A JPH09126353 A JP H09126353A JP 7303288 A JP7303288 A JP 7303288A JP 30328895 A JP30328895 A JP 30328895A JP H09126353 A JPH09126353 A JP H09126353A
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buoyancy
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信一 大沢
Keita Nozaki
啓太 野崎
Kenichi Sakuta
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管を地中に敷設する際の、掘削孔の孔壁の状
況変化に対して的確に対応し、管を円滑に敷設軌道に配
設する方法の提供。 【解決手段】 外管2に作用する泥水10による浮力
と、管1と充填された水13との重量とを釣り合わせ、
管を弧状に地中敷設する方法において、外管2と内管3
の間隙と内管3内の一方又は双方において水13を排除
又は充填することにより、前記した泥水10による浮力
と管1、水13との釣合い状態を崩して管1の長さ方向
に管1を浮揚又は沈降させて掘削孔8の孔壁を押圧し、
拡大させることで、孔壁と外管2との摩擦力を低減さ
せ、管1を円滑に敷設軌道に配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、泥水を用いながら
地中を掘削し、鋼管等の管を弧状に地中敷設する方法に
関するものであり、管の敷設軌道の掘削孔の孔壁の状況
変化に対して的確に対応し、管を円滑に敷設軌道に配設
することに供することができる。
【0002】
【従来の技術】ガス、水道、工業用水等の管を非開削で
地中に敷設する方法は、各種の工法が実用されている。
このうち、比較的大口径管を長距離に渡って弧状に地中
敷設する工法として、特公昭60−59398号公報に
よる技術が開示されている。特公昭60−59398号
公報において示される、水路等の地表面障害部の下に大
口径の埋設管を据え付ける方法について、図6、図7用
いて説明すると、(1)後部にパイロツト管19を取り
付けたドリル20を用い、水路21下に弧状のパイロッ
ト孔22を貫通させ、(2)パイロツト管19にパイロ
ツト孔22の全長を占居させながら、リーマ23の先行
端をパイロツト管19の一端に取付け、(3)埋設管2
4の一端をリーマ23の後尾端に、埋設管24がリーマ
23に関して相対的に回転しないようにして取付け、
(4)埋設管24及びリーマ23に対して回転力及び推
進力を加え、その際前記のパイロツト管19を通してリ
ーマ23に掘削用泥水を与えて該リーマ23がパイロツ
ト孔22沿いにパイロツト管19により案内され、パイ
ロツト孔22の拡大とともに埋設管24がパイロツト孔
22沿いに埋設される。と記述される。この特公昭60
−59398号公報の技術は、埋設管に対する掘削用泥
水の浮力を有利に利用するため、内部の空間を含めた場
合の埋設管の密度と、掘削用の泥水の比重との関係に着
目し、より大なる埋設管に対しては、中立状態の浮力を
確保するため、管の中に重量物を置く、等の手段を講ず
る(特公昭60−59398号公報4頁左欄下から第2
行〜下から第1行)。即ち、地中の掘削用泥水中に置か
れた中空状態の埋設管の浮力が埋設管の自重と相殺する
ように、重量物を付加して中立状態とすることによっ
て、孔壁との摩擦力を低減させ、埋設管の押し込み、又
は引き込みを容易にするものである。
【0003】このような中立状態の浮力にする手段とし
て提示される中に、特開平4−119279号公報があ
る。この特開平4−119279号公報は、図8に示す
ように、水29を充填した既設老朽管26内に内部に浮
力調整管27を挿通した新管28を挿入し((イ))、
新管28の挿入完了後浮力調整管27を回収する方法で
ある。浮力調整管27を引き出し、回収する場合には、
新管28と浮力調整管27間に水29を充填し、浮力調
整管27を浮力中立の状態とする((ロ))。また、
(イ)とは別の方法として、(ハ)に示すように、浮力
調整管27内に水30を充填して自重付加し、新管28
について浮力調整を図る場合が示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、管の推進距
離が長大となる場合、また管が大径となる場合、或いは
管の推進作業を中断した場合、掘削孔の孔壁と管の外周
面に吸着現象(スタック)による過大な摩擦力を生じる
ことがある。かかる事態が発生すると、管の円滑なる推
進を妨げることになり、推進作業を続行させるために
は、より強力な押込み力、又は引込み力を作用させて、
増大した摩擦力に対抗する必要がある。そのため、押込
み・引込み装置を大規模にする必要があった。
【0005】本発明の目的は、上述の従来技術の問題点
に鑑み、掘削孔の孔壁と管の外周面との吸着現象に対応
して、大規模な押込み・引込み装置を必要とすることな
く円滑に管を配設する、浮力を利用して管を弧状に地中
敷設する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の、浮力を利用し
て管を弧状に地中敷設する方法は、外管と内管からなる
管の該外管と掘削孔との間隙に泥水を満たすとともに、
該外管と該内管の間、又は該内管内に水を充填して、該
外管に作用する泥水による浮力と、前記管と前記充填さ
れた水との重量とを釣り合わせ、管を弧状に地中敷設す
る方法において、管を押し込み又は引き込み敷設する過
程において、該外管と該内管の間と該内管内の一方又は
双方において水を排除又は充填することにより、前記し
た泥水による浮力と管、水との釣合い状態を崩して該管
の長さ方向に沿って該管を浮揚又は沈降させて前記掘削
孔の孔壁を押圧し、最終的には該外管と該内管の間、又
は該内管内に水を充填して、前記泥水による浮力と、該
管と該充填された水との重量とを釣り合わせ、管を敷設
軌道に配設することにより構成される。
【0007】本発明において、掘削孔の孔壁と管の外周
面に吸着現象が発生した場合に、泥水による浮力と管、
水との釣合い状態を崩して対処するために、管を浮揚傾
向又は沈降傾向の挙動をとらせる手段として、次のよう
なものが包含される。 (1)該外管に作用する泥水による浮力と、前記管と前
記充填された水との重量とを釣り合わせるために、該外
管と該内管の間に充填した水、又は該内管内に充填した
水を排出することにより、前記した泥水による浮力と
管、水との釣合い状態を崩して該管の長さ方向に沿って
該管に浮揚させて前記掘削孔の孔壁を押圧し、次いで該
外管と該内管の間、又は該内管内に水を充填して、前記
泥水による浮力と、該管と該充填された水との重量とを
釣り合わせる状態に復帰させることを一度、又は数度行
い、管を敷設軌道に配設する。 (2)該外管に作用する泥水による浮力と、前記管と前
記充填された水との重量とを釣り合わせるために、該外
管と該内管の間に水を充填した場合には該充填された水
を排出するか、該内管内にも水を充填し、また該内管内
に水を充填した場合には該充填された水を排出するか、
該外管と該内管の間にも水を充填することにより、前記
した泥水による浮力と管、水との釣合い状態を崩して該
管の長さ方向に沿って該管を浮揚又は沈降させて前記掘
削孔の孔壁を押圧し、次いで該外管と該内管の間、又は
該内管内に水を充填して、前記泥水による浮力と、該管
と該充填された水との重量との釣合い状態に復帰させ、
管を敷設軌道に配設する。 (3)該外管に作用する泥水による浮力と、前記管と前
記充填された水との重量とを釣り合わせるために、該外
管と該内管の間に水を充填した場合には該充填された水
を排出するか、該内管内にも水を充填し、該内管内に水
を充填した場合には該充填された水を排出するか、該外
管と該内管の間にも水を充填することにより、該外管と
該内管の間、及び該内管内の双方に水が存在しない状
態、又は該外管と該内管の間、及び該内管内の双方に水
を充填した状態にすることに続いて、該外管と該内管の
間、及び該内管内の双方に水を充填し、又は該外管と該
内管の間、及び該内管内の双方の水を排除することを一
度又は数度行って前記した泥水による浮力と管との釣合
い状態を崩して該管の長さ方向に沿って該管を浮揚又は
沈降させて前記掘削孔の孔壁を押圧し、次いで前記泥水
による浮力と、該管と該充填された水との重量との釣合
い状態に復帰させ、管を敷設軌道に配設する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面ととも
に説明する。図1において、既にドリルパイプ4が到達
側に到達し、掘進機5によりドリルパイプ4を介してカ
ッター6とリーマ7に回転力を付与して掘削孔8を形成
するとともに、リーマ7に後続してユニバーサルジョイ
ント9により非回転に接続された外管2を引き込んでい
る状態を示す。カッター6とリーマ7とによる掘削孔8
の形成に際し、発進側からドリルパイプ4内に泥水10
を送給し、カッター6及びリーマ7から排出する。排出
された泥水10は、外管2と掘削孔8の間隙を流通し
て、管の地中での推進を容易にする。管1は、外管2と
内管3からなり、外管2内に内管3が挿通され、外管2
と内管3の間に水13aを充填して、掘削孔8内の泥水
10による浮力と、外管2と内管3との自重と充填され
た水13aの重量とが平衡するようにする。本例では、
外管2と内管3とが、発進側から並行して配設されてい
るが、外管2を先行させて進行させた後、外管2内に内
管3を挿入し、内管3を外管2の先端に到達させ、その
後に水13aを充填させるようにしてもよい。
【0009】図1において、外管2と内管3の間に水1
3aを充填して、泥水10の浮力に対して釣合いの状態
を保ち、管1の敷設作業を行っている。管1の先端が敷
設径路の中央を過ぎ、上向きの径路の途中において
((イ))、管を引き込む掘進機5の負荷が異常に大き
くなり、掘削孔8の吸着現象(スタック)を発生した。
この現象を、掘進機5の負荷から検知したので、高圧空
気を送って、外管2と内管3の間に充填された水13a
を排出した((ロ))。この作業により、管1の浮力に
対して釣合いは崩れ、管1に上向きの浮揚力が作用し
て、管1は長さ方向に沿って掘削孔8の孔壁を押圧し、
上方に掘削孔8を拡大するようにする。次いで、外管2
と内管3の間だけでなく、内管3内にも水13bを充填
して((ハ))、(ロ)の場合とは逆方向に管1の浮力
に対する釣合いを崩し、管1に下向きの沈降力が作用し
て、管1は長さ方向に沿って掘削孔8の孔壁を押圧し、
下方に掘削孔8を拡大するようにする。続いて、内管3
内の水13bを排出して、元の釣合いの状態を復帰させ
る。
【0010】この作業は、吸着現象の程度によっては、
図1の(ハ)の状態から(ロ)の状態に移行し、次いで
(ロ)の状態から(ハ)の状態に移行する作業を、一度
又は数度繰り返して後、元の釣合いの状態を復帰させる
ようにしてもよい。また、浮力に対する釣合いを崩し、
また元に復帰させる仕方として、図1の(イ)の状態か
ら(ロ)の状態へ、そして(ロ)の状態から(イ)の状
態へ復帰する。また、この作業を繰り返してもよい。ま
た、(イ)の状態から、次のステップとして内管3内に
も水を充填し、次いでこの充填した水だけを排出するこ
と、或いはこれらのステップを繰り返すこともできる。
この他として、(イ)の状態から、次のステップとして
内管3内にも水を充填し、次いで外管2と内管3の間に
及び内管3内にある双方の水を排出すること、或いは続
いて外管2と内管3の間に及び内管3内の双方に水を充
填させる等のステップを適宜介入させ、元の釣合いの状
態を復帰させるようにしてもよい。
【0011】次に、図2において、内管3内に水13b
を充填して、泥水10の浮力に対して釣合いの状態を保
ち、管1の敷設作業を行っている。管1の先端が敷設径
路の中央を過ぎ、上向きの径路の途中において
((イ))、管を引き込む掘進機5の負荷が異常に大き
くなり、掘削孔8の吸着現象(スタック)を発生した。
この現象を、掘進機5の負荷から検知したので、高圧空
気を送って、内管3内に充填された水13bを排出した
(ロ)。この作業により、管1の浮力に対して釣合いは
崩れ、管1に上向きの浮揚力が作用して、管1は長さ方
向に沿って掘削孔8の孔壁を押圧し、上方に掘削孔8を
拡大するようにする。次いで、内管3内にだけでなく、
外管2と内管3の間にも水13aを充填((ハ))し
て、(ロ)の場合とは逆方向に管1の浮力に対する釣合
いを崩し、管1に下向きの沈降力が作用して、管1は長
さ方向に沿って掘削孔8の孔壁を押圧し、下方に掘削孔
8を拡大するようにする。続いて、外管2と内管3間の
水13aを排出して、元の釣合いの状態を復帰させる。
【0012】この作業は、吸着現象の程度によっては、
図2(ハ)の状態から(ロ)の状態に移行し、(ロ)の
状態から(ハ)の状態に移行することを、一度又は数度
繰り返して後元の釣合いの状態を復帰させるようにして
もよい。また、浮力に対する釣合いを崩し、また元に復
帰させる仕方として、(イ)の状態から(ロ)の状態
へ、そして(ロ)の状態から(イ)の状態へ復帰する。
また、この作業を繰り返してもよい。また、(イ)の状
態から、次のステップとして外管2と内管3の間にも水
13aを充填し、次いでこの充填した水だけを排出する
こと、或いはこれらのステップを繰り返すこともでき
る。図1、図2により示した作業のステップは、管の釣
合い状態を崩して孔壁による抵抗を緩和、減少させ、或
いは管を浮揚又は沈降させて孔壁を拡大するということ
で、上記に準じてその他の各種のステップをとることが
できる。
【0013】図3に管1への注・排水管12と注・排気
管11を取り付けた状態を示す。注・排水管12aは外
管2と内管3間の水の注・排水を行い、注・排水管12
bは内管3内の水の注・排水を行う。また、注・排気管
11aは外管2と内管3間の空気の注・排気を行い、注
・排気管11bは内管3内の空気の注・排気を行う。外
管2と内管3の先端には、それぞれ蓋14、15を設け
て、水封を保ち、外管2と内管3間の後端、及び内管3
の後端を密封するための蓋16、17を設けて、注・排
気管から高圧空気を送った際の注・排水管からの水の排
出を可能とする。16a、17bはそれぞれ蓋16、1
7における注・排気孔である。
【0014】図4、図5は管が吸着状態になり、管内へ
の水の給・排水により管の釣合い状態を崩して吸着現象
を除去し、管の釣合い状態に復帰する各ステップでの管
の挙動を断面図により例示する。図4は外管2と内管3
間に水13aを充填して釣合い状態にあった管が吸着状
態になり((イ))、水13aを排水して上向きの浮揚
力を付与し((ロ))、次いで外管2と内管3間、及び
内管3内に水13a、13bを充填して下向きの浮揚力
を付与し((ハ))、内管3内の水13bを排除し、元
の管の釣合い状態に復帰させる。図5は内管3内に水1
3bを充填して釣合い状態にあった管が吸着状態になり
((イ))、水13bを排水して上向きの浮揚力を付与
し((ロ))、次いで外管2と内管3間、及び内管3内
に水13a、13bを充填して下向きの浮揚力を付与し
((ハ))、外管2と内管3間の水13aを排除し、元
の管の釣合い状態に復帰させる((ニ))。図4、図5
のいずれの場合も、管の浮揚、沈降により掘削孔8の孔
壁を押圧し、掘削孔8の孔壁の大きさを拡大するように
働く。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1により実施例を説明する。管1は、外径127mm
のドリルパイプ4の後端にカッター6、リーマ7、ユニ
バーサルジョイント9を介して結合される。ここで、管
1は外径800mmの本管2と、外径600mmの内管
3からなる。 (1)外管2と内管3の間に予め水13aを注水し、泥
水10による浮力と、管1と充填した水13aの重量と
が釣合い状態になるようにする。注水には、外径50m
mの注・排水管を用いる。 (2)推進距離1000mのうち、700mの地点で、
推力が200tonから徐々に上昇し、300tonに
達したため、推進作業を中断した。 (3)管1の後端部から注・排水管(図3で12a、1
2b)を管1の敷設軌道最下点まで挿入し、注・排気孔
16a、17bを備えた蓋16、17を管1の後端部に
接続した。詳細は図3において示す。 (4)蓋の接続後、コンプレッサー(図示せず)により
空気の注・排気孔16aから空気を注入し、外管2と内
管3の間の水13aを管1外に排出する。排水により浮
力の釣合い状態は崩れ、管1は浮力勝ちとなって上方に
浮揚する挙動を呈する。 (5)次いで、外管2と内管3の間、及び内管3内に注
・排水管12a、12bを介して水を注水する。注水に
より自重勝ちとなり、管1は下方に沈降する挙動を呈す
る。 (6)続いて、上記(4)、(5)の作業を5回繰り返
した後、最終的には外管2と内管3の間に水を注水、充
填して元の(1)の状態とし、管1の引込み作業を再開
した。その時の推力は200tonであり、管1の外周
の吸着現象は解消し、管を円滑に軌道敷設することがで
きた。
【0016】図2により他の実施例を説明する。管1
は、外径127mmのドリルパイプ4の後端にカッター
6、リーマ7、ユニバーサルジョイント9を介して結合
される。ここで、管1は外径1000mmの外管2と、
外径600mmの内管3からなる。 (1)内管3内に予め水13bを注水し、泥水10によ
る浮力と、管1と充填した水13bの重量とが釣合い状
態になるようにする。注水には、外径50mmの注・排
水管を用いる。 (2)推進距離1000mのうち、500mの地点で、
推進作業を一時中断し、24hr後に推進作業を再開し
たところ、推力が300tonに達したため、推進作業
再開を中止した。 (3)管1の後端部から注・排水管(図3で12a、1
2b)を管1の敷設軌道最下点まで挿入し、注・排気孔
16a、17bを備えた蓋16、17を管1の後端部に
接続した。詳細は図3において示す。 (4)蓋の接続後、コンプレッサー(図示せず)により
空気の注・排気孔17bから空気を注入し、内管3内の
水13bを管1外に排出する。排水により浮力の釣合い
状態は崩れ、管1は浮力勝ちとなって上方に浮揚する挙
動を呈する。 (5)次いで、内管3内に水を注水、充填して元の
(1)の状態とし、管1の引込み作業を再開した。その
時の推力は200tonであり、管1の外周の吸着現象
は解消することができた。
【0017】
【発明の効果】本発明によって、次のような効果を奏す
る。本発明は、管の外周面において生起する掘削孔の孔
壁の吸着現象に対処して、管が孔壁から受ける摩擦抵抗
を減少し、また掘削孔を拡大し、地下における管の推進
を容易にし、管を円滑に配設することができる。また、
管内への水の充填、或いは排出ということで、吸着現象
を解消可能となるので、掘進機を大容量にする必要がな
く、設備上の観点からも有利であることがいえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明においる実施例を説明する図である。
【図2】本発明における他の実施例を説明する図であ
る。
【図3】管へ注・排水管と注・排気管を取り付けた状態
を説明する図である。
【図4】吸着現象を解消する場合の管への注・排水と、
管の挙動を説明する図である。
【図5】図4とは別の、吸着現象を解消する場合の管へ
の注・排水と、管の挙動を説明する図である。
【図6】従来の技術を示す図である。
【図7】図6の部分の詳細図である。
【図8】他の従来の技術を示す図である。
【符号の説明】
1 管 2 外管 3 内管 4 ドリルパイプ 5 掘進機 6 カッター 7 リーマ 8 掘削孔 9 ユニバーサルジョイント 10 泥水 11 注・排気管 12 注・排水管 13、13a、13b 水 14 蓋 15 蓋 16 蓋 17 蓋 18 姿勢計測装置 19 パイロット管 20 ドリル 21 水路 22 パイロット孔 23 リーマ 24 埋設管 25 水 26 既設老朽管 27 浮力調整管 28 新管 29 水 30 水

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管と内管からなる管の該外管と掘削孔
    との間隙に泥水を満たすとともに、該外管と該内管の
    間、又は該内管内に水を充填して、該外管に作用する泥
    水による浮力と、前記管と前記充填された水との重量と
    を釣り合わせ、管を弧状に地中敷設する方法において、
    管を押し込み又は引き込み敷設する過程において、該外
    管と該内管の間と該内管内の一方又は双方において水を
    排除又は充填することにより、前記した泥水による浮力
    と管、水との釣合い状態を崩して該管の長さ方向に沿っ
    て該管を浮揚又は沈降させて前記掘削孔の孔壁を押圧
    し、最終的には該外管と該内管の間、又は該内管内に水
    を充填して、前記泥水による浮力と、該管と該充填され
    た水との重量とを釣り合わせ、管を敷設軌道に配設する
    ことを特徴とする浮力を利用して管を弧状に地中敷設す
    る方法。
  2. 【請求項2】 該外管に作用する泥水による浮力と、前
    記管と前記充填された水との重量とを釣り合わせるため
    に、該外管と該内管の間に充填した水、又は該内管内に
    充填した水を排出することにより、前記した泥水による
    浮力と管、水との釣合い状態を崩して該管の長さ方向に
    沿って該管に浮揚させて前記掘削孔の孔壁を押圧し、次
    いで該外管と該内管の間、又は該内管内に水を充填し
    て、前記泥水による浮力と、該管と該充填された水との
    重量とを釣り合わせる状態に復帰させることを一度、又
    は数度行い、管を敷設軌道に配設することを特徴とする
    請求項1記載の浮力を利用して管を弧状に地中敷設する
    方法。
  3. 【請求項3】 該外管に作用する泥水による浮力と、前
    記管と前記充填された水との重量とを釣り合わせるため
    に、該外管と該内管の間に水を充填した場合には該充填
    された水を排出するか、該内管内にも水を充填し、また
    該内管内に水を充填した場合には該充填された水を排出
    するか、該外管と該内管の間にも水を充填することによ
    り、前記した泥水による浮力と管、水との釣合い状態を
    崩して該管の長さ方向に沿って該管を浮揚又は沈降させ
    て前記掘削孔の孔壁を押圧し、次いで該外管と該内管の
    間、又は該内管内に水を充填して、前記泥水による浮力
    と、該管と該充填された水との重量との釣合い状態に復
    帰させ、管を敷設軌道に配設することを特徴とする請求
    項1記載の浮力を利用して管を弧状に地中敷設する方
    法。
  4. 【請求項4】 該外管に作用する泥水による浮力と、前
    記管と前記充填された水との重量とを釣り合わせるため
    に、該外管と該内管の間に水を充填した場合には該充填
    された水を排出するか、該内管内にも水を充填し、また
    該内管内に水を充填した場合には該充填された水を排出
    するか、該外管と該内管の間にも水を充填することによ
    り、該外管と該内管の間、及び該内管内に水が存在しな
    い状態、又は該外管と該内管の間、及び該内管内に水を
    充填した状態にすることに続いて、該外管と該内管の
    間、及び該内管内に水を充填し、又は該外管と該内管の
    間、及び該内管内の水を排除することを一度又は数度行
    って前記した泥水による浮力と管との釣合い状態を崩し
    て該管の長さ方向に沿って該管を浮揚又は沈降させて前
    記掘削孔の孔壁を押圧し、次いで前記泥水による浮力
    と、該管と該充填された水との重量との釣合い状態に復
    帰させ、管を敷設軌道に配設することを特徴とする請求
    項1記載の浮力を利用して管を弧状に地中敷設する方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109611060A (zh) * 2018-11-26 2019-04-12 中国海洋石油集团有限公司 一种漂浮筛管
CN109611061A (zh) * 2018-11-29 2019-04-12 中国海洋石油集团有限公司 一种漂浮下入筛管的方法
EP4345245A1 (en) * 2022-09-27 2024-04-03 Akademia Gorniczo-Hutnicza im. Stanislawa Staszica w Krakowie A method for installation of modular groundwater filter in a borehole and a groundwater filter module
US12006783B2 (en) 2020-03-10 2024-06-11 Deltatek Oil Tools Limited Downhole apparatus and methods

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