JPH09126130A - 往復動式圧縮機 - Google Patents

往復動式圧縮機

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Publication number
JPH09126130A
JPH09126130A JP28408395A JP28408395A JPH09126130A JP H09126130 A JPH09126130 A JP H09126130A JP 28408395 A JP28408395 A JP 28408395A JP 28408395 A JP28408395 A JP 28408395A JP H09126130 A JPH09126130 A JP H09126130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
thrust washer
protrusion
rotary shaft
support frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP28408395A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Watanabe
隆二 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP28408395A priority Critical patent/JPH09126130A/ja
Publication of JPH09126130A publication Critical patent/JPH09126130A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スラストワッシャによる回転軸の
損傷を防止できる軸受構造を備えた往復動式圧縮機を提
供することを目的とするものである。 【解決手段】 支持枠体の上部及び下部にそれぞれ圧縮
要素及び電動要素を設け、支持枠体の軸受10で回転可
能に支持され、軸受10の上面でスラスト荷重を受ける
フランジ面21を有する回転軸11にて電動要素の駆動
力をクランクピン13を介して圧縮要素のピストンに伝
達する往復動式圧縮機において、フランジ面21と軸受
10の上面との間に、下方に伸びる突出部191を有す
るスラストワッシャ181を設ける。この突出部191
によりスラストワッシャ181の内周面と回転軸11の
ジャーナル面との接触を緩和することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は往復動式圧縮機に関
し、特に、電動要素の駆動力を圧縮要素に伝達する回転
軸の軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】密閉容器内に支持枠体の上部および下部
に圧縮要素及び電動要素を収納した往復動式圧縮機が冷
蔵庫等の冷凍回路内でに一般に使用されている。このよ
うな往復動式圧縮機は、支持枠体のほぼ中心に設けた軸
受にて回転可能に支持された回転軸により、電動要素の
駆動力を圧縮要素に伝達している。
【0003】回転軸の上部には図6に示すように偏心回
転して圧縮要素のピストンを往復駆動させるクランクピ
ン13と釣合板17が設けられている。釣合板17の下
面には回転軸のスラスト荷重を受けるフランジ面21が
設けられている。
【0004】フランジ面と軸受10の上面との間には図
7(平面図および側断面図)に示すような環状のスラス
トワッシャ180が介装されている。スラストワッシャ
180は鋼製薄板を環状に打ち抜いた平板形状をなして
いる。このスラストワッシャ180を用いることにより
釣合板17のフランジ面21および軸受10の上端面の
平坦化の精度を緩和し、平面加工を簡略化できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷凍サイク
ル内で用いる圧縮機に、冷媒として近年のフロン規制問
題に対応したR134a等の弗化炭化水素系冷媒(HF
C(Hydorofluorocarbon))を用いる場合、冷凍機油と
の相溶性が悪いために可動部分の潤滑不良の原因となっ
ている。図6に示した軸受構造では回転軸11の回転に
伴いスラストワッシャ180が回転するが、潤滑不良の
ため一方向にスラストワッシャが偏心回転する場合があ
る。このために、スラストワッシャ180の内周が回転
軸11のジャーナル面に接触し、スラストワッシャ18
0の内径端面がカッター作用を呈し、回転軸11のジャ
ーナル面を著しく磨耗させるという問題が生じる。
【0006】本発明は、スラストワッシャによる回転軸
の損傷を防止できる軸受構造を備えた往復動式圧縮機を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持枠体の上
部及び下部にそれぞれ圧縮要素及び電動要素を設け、支
持枠体の軸受で回転可能に支持され、軸受の上面でスラ
スト荷重を受けるフランジ面を有する回転軸にて電動要
素の駆動力をクランクピンを介して圧縮要素のピストン
に伝達する往復動式圧縮機において、フランジ面と軸受
の上面との間に、下方に伸びる突出部を有するスラスト
ワッシャを設けたことを特徴とする。この突出部により
スラストワッシャの内周面と回転軸のジャーナル面との
接触を緩和することができる。
【0008】突出部はスラストワッシャの内周または外
周に形成することができる。スラストワッシャの外周に
突出部を設けた場合、突出部に対応して軸受の上面に環
状の溝を設ける。スラストワッシャは突出部が環状溝に
係合して径方向の動きが規制されるので、スラストワッ
シャの内周部分が回転軸のジャーナル面に接触するのが
防止される。
【0009】また、突出部をスラストワッシャの内周に
設け、突出部に対応して軸受に段部を設けることによ
り、スラストワッシャの内周面の面積を増やし、上述の
カッター作用を低下させる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の往復動式圧縮機の
全体構成を示す断面図である。図1において、1は上側
容器と下側容器とで構成される密閉容器であり、2部品
からなる支持枠体2、3と、この支持枠体2、3の上部
に配置された圧縮要素4と、下部に配置された電動要素
5とが収納されている。圧縮要素4と電動要素5とは密
閉容器1の内壁に支持装置6を介して弾性的に取り付け
られている。
【0011】圧縮要素4はシリンダ12と、シリンダ1
2内を往復運動するピストン14と、シリンダ12の端
面に設けられた弁座板15と、この弁座板15を介して
シリンダ12に取り付けられたシリンダヘッド16とで
構成されている。弁座板15には外部冷凍回路からのR
134a等の冷媒をシリンダ12内に吸入するための吸
入孔およびシリンダ12外へ吐出するための吐出孔が設
けられ、それぞれの開口を開閉するリード弁が配設され
ている。圧縮機は図示しない吸入管および吐出管が配管
接続されて冷凍回路内に接続される。ピストン14がシ
リンダ12内を往復運動することにより、冷媒は吸入
管、吸入マフラ、弁座板15の吸入孔を介してシリンダ
12内に導入され、圧縮されて弁座板の吐出孔、吐出マ
フラ、吐出管を介して吐出される。
【0012】電動要素5は内部に巻線7を巻回した固定
子8と、この固定子8の内側に配置された回転子9と、
この回転子9の中央に装着され、支持枠体2の軸受10
で回転可能に支持された回転軸11とで構成されてい
る。回転軸11の頂部には釣合板17が一体に形成され
ており、釣合板17の反対側にクランクピン13が設け
られている。クランクピン13は回転軸11の回転によ
り偏心回転し、これによりピストン14が往復運動す
る。釣合板17の下面には回転軸11のスラスト荷重を
受けるフランジ面21が形成されている(図2、図4参
照)。
【0013】フランジ面21と支持枠体2の軸受10の
上面との間には後述する環状のスラストワッシャを介装
させる。本発明のスラストワッシャは内周部分が回転軸
のジャーナル面に接触するのを防ぐための下方に伸びる
突出部を備えている。突出部は鋼製薄板を環状に打ち抜
かれて形成されたスラストワッシャの内周もしくは外周
を折り曲げるか、またはプレス絞りにより形成できる。
【0014】
【実施例】本発明の第1の実施例を図2の要部断面図に
基づき以下に説明する。図2は往復動式圧縮機の軸受部
分を示しており、この軸受構造においては、図3(平面
図および側断面図)に示すようなスラストワッシャ18
1を使用している。このスラストワッシャ181は外周
を下方に折り曲げて形成した突出部191を有してい
る。軸受10の上端面には、この突出部191に対応し
て環状に溝20が形成されている。この溝20と突出部
191が係合してスラストワッシャ181の径方向の動
きを規制する。これにより、スラストワッシャ181の
内周面が回転軸11のジャーナル面に接触することが防
止される。
【0015】図4は第2の実施例の軸受部分を示す要部
断面図であり、図5(平面図および側断面図)に示すよ
うに内周部分を下方に折り曲げて形成した突出部192
を有するスラストワッシャ182を使用している。軸受
10には突出部192に対応して段部22が設けられて
いる。スラストワッシャ182の内周面23は突出部1
92を形成したことにより表面積が大きくなる。よっ
て、内周部分のカッター作用が低減されるので、これと
接触する回転軸11のジャーナル面の磨耗を押さえるこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の往復動式
圧縮機は、回転軸のフランジ面と支持枠体の軸受との間
に、下方に伸びる突出部を有するスラストワッシャを設
けたので、この突出部によりスラストワッシャの内周面
と回転軸のジャーナル面との接触による磨耗が緩和され
る。したがって、HFC系の冷媒を使用した場合でも本
発明の圧縮機は回転軸を損傷することなく運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の往復動式圧縮機の断面図である。
【図2】本発明の往復動式圧縮機の要部断面図である。
【図3】本発明のスラストワッシャを示す図である。
【図4】本発明の往復動式圧縮機の要部断面図である。
【図5】本発明のスラストワッシャを示す図である。
【図6】従来の往復動式圧縮機の要部断面図である。
【図7】従来のスラストワッシャを示す図である。
【符号の説明】
2 支持枠体 4 圧縮要素 5 電動要素 10 軸受 11 回転軸 13 クランクピン 14 ピストン 21 フランジ面 181 スラストワッシャ 182 スラストワッシャ 191 突出部 192 突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持枠体の上部及び下部にそれぞれ圧縮
    要素及び電動要素を設け、前記支持枠体の軸受で回転可
    能に支持され、前記軸受の上面でスラスト荷重を受ける
    フランジ面を有する回転軸にて前記電動要素の駆動力を
    クランクピンを介して前記圧縮要素のピストンに伝達す
    る往復動式圧縮機において、前記フランジ面と前記軸受
    の上面との間に、下方に伸びる突出部を有するスラスト
    ワッシャを設けたことを特徴とする往復動式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記突出部をスラストワッシャの外周に
    設け、前記突出部に対応して前記軸受の上面に環状の溝
    を設けたことを特徴とする請求項1に記載の往復動式圧
    縮機。
  3. 【請求項3】 前記突出部をスラストワッシャの内周に
    設け、前記突出部に対応して前記軸受に段部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の往復動式圧縮機。
JP28408395A 1995-10-31 1995-10-31 往復動式圧縮機 Pending JPH09126130A (ja)

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JP28408395A JPH09126130A (ja) 1995-10-31 1995-10-31 往復動式圧縮機

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JP28408395A JPH09126130A (ja) 1995-10-31 1995-10-31 往復動式圧縮機

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JPH09126130A true JPH09126130A (ja) 1997-05-13

Family

ID=17674041

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JP28408395A Pending JPH09126130A (ja) 1995-10-31 1995-10-31 往復動式圧縮機

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382452B1 (ko) * 2000-12-29 2003-05-09 삼성광주전자 주식회사 밀폐형 압축기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100382452B1 (ko) * 2000-12-29 2003-05-09 삼성광주전자 주식회사 밀폐형 압축기

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