JPH09125773A - 非常進入口用ドリーキップ窓 - Google Patents

非常進入口用ドリーキップ窓

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JPH09125773A
JPH09125773A JP30818595A JP30818595A JPH09125773A JP H09125773 A JPH09125773 A JP H09125773A JP 30818595 A JP30818595 A JP 30818595A JP 30818595 A JP30818595 A JP 30818595A JP H09125773 A JPH09125773 A JP H09125773A
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JP
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dolly
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JP30818595A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Chikara
芳明 力
Akihiko Tokoro
晃彦 所
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NIYUUSUTO KK
Original Assignee
NIYUUSUTO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ドリーロック施錠状態で,外部ハンドルによ
ってこれを解錠して,内開きを可能とし,ドリーキップ
窓を非常時に消防隊が進入し得るようにする。 【解決手段】 ドリーロック21のロック受30を下枠
4にスライド自在に装着するとともに該ロック受30に
押圧部32を設置する一方,外部ハンドルの操作により
水平移動体43を水平移動するようにし,その押圧ピン
44により上記押圧部32を押圧してロック受30を,
ドリーロック21との鎌係合位置から側方にスライドさ
せることにより,これを解錠し,併せて水平移動体43
が連動ピン50を押圧してグレモンロック機構15を解
除して,障子7の内開きを外部ハンドル操作に連動して
ワンアクションで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,建物の窓に設置す
るドリーキップ窓に関し,特に非常時に消防隊が進入す
る建物の非常進入口に該る窓に設置するに好適な非常進
入口用ドリーキップ窓に関する。
【0002】
【従来の技術】この種ドリーキップ窓(ドリーキップフ
ェンスター)は,室内ハンドルの操作によってグレモン
ロック機構を解施錠双方向に作動して開閉と施錠密封と
を行うとともに開閉形態として内開き(ドリー)と内倒
し(キップ)との各開成の双方を選択し得るものとさ
れ,このときグレモンロック機構は,周知のとおり障子
の戸框内に一端解放の囲繞状に配設した,所定位置のグ
レモンローラー付にしてコーナー連結位置にトリガー装
置を有するグレモンロッドと,窓枠側所定位置のローラ
ー受と,下枠コーナーのコーナースライディングとを基
本構成として備え,上記室内ハンドルの操作を,90°
毎2段階の180°回動によるものとし,室内ハンドル
下向きの垂直位置で各グレモンローラーがローラー受に
結合合体して施錠密封を行い,90°回動した横向きの
水平位置で上記グレモンローラーのローラー受との関係
を解消して一側蝶番による内開きを,更に90°回動し
た上向きの垂直位置で,上記蝶番との関係を解消し,コ
ーナースライディングの支承回動による内倒しを行うよ
うにされている。
【0003】このドリーキップ窓は,サッシ性能を高度
に確保する上,質感に優れるため高層ビルを始め,各種
建物に用いられるが,一般に障子面積が大きく,内開き
にした際,その開口が大きくなるために人の転落の危険
が残り,従って,特に高層ビルに用いるとき,内倒しを
可能とするも,内開き機能を殺し,室内ハンドルを上記
横向きの水平位置にしても,内開きをなし得ない嵌め殺
し状とし,内開きは,これを窓硝子の室内側清掃等例外
の場合にのみ可能とするように,室内側キー操作にして
常時施錠用のドリーロック装置を備えることがあり,こ
のときドリーロック装置は,戸框側ドリーロックと窓枠
側ロック受との鎌結合によるものとされ,上記キー操作
によってドリーロックを回動し,鎌結合の施錠と解錠を
行うものとされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このドリーロック装置
を備えたドリーキップ窓は,建物の殆んどの窓に用い
て,人の転落を確実に防止し得るが,一方で消防法によ
る非常時に消防隊が進入すべき非常進入口に該る窓にあ
っては,消防士による窓硝子の破損進入が,高所作業で
危険であることから禁止される方向にあり,従ってこの
窓硝子の破損進入を回避して消防隊の進入を許容するに
は,グレモンロック機構を室外側で解錠する非常開成用
の外部ハンドルを設置して,該外部ハンドル操作により
障子の内開きを可能とするようにすることが考えられ
る。
【0005】然し乍ら上記ドリーロック装置を備えた場
合,外部ハンドル操作でグレモンロック機構を解錠して
も,施錠状態にあるドリーロック装置が開閉を妨害する
ために内開きは不可能とならざるを得ず,これを回避す
るように非常進入口に限ってドリーロック装置の設置を
省略したりすることは,上記人の転落の危険性を許容す
ることになるためになし難い。
【0006】従って他の一般の窓は別として,非常進入
口に該る窓にドリーキップ窓を用いた場合,人の転落防
止措置と非常時の消防隊の進入可能措置とが相矛盾する
相反関係となり,その双方を両立させる必要が生じるに
至る。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,その解決課題とする処は,第1に,非常進入口に該
る窓であることにより,消防隊進入可能措置としてグレ
モンロック機構の室外側での解除を可能とする外部ハン
ドルと,人の転落防止措置として常時施錠用のドリーロ
ック装置とを設置する一方で,上記外部ハンドルの操作
で上記ドリーロック装置の解錠を行うようにすることに
より,障子の内開きを,該外部ハンドル操作に連動して
可能とする非常進入口用ドリーキップ窓を提供するにあ
り,第2に,上記に加えて上記外部ハンドルによる内開
きを可及的速やか且つ簡易になし得るものとし,第3
に,同じく上記に加えて外部ハンドル操作によりドリー
ロック装置を解錠可能としたことにより,ドリーロック
装置の施錠性が低下したり,喪失したりすることなく,
施錠の安定性と確実性を確保し得るものとし,第4に,
同じく上記に加えて,外部ハンドル操作によるドリーロ
ック装置解錠の構造を,可及的簡易にして確実な作動を
確保し得るものとするにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題に添っ
て,本発明は常時施錠用のドリーロック装置が戸框側ド
リーロックと窓枠側ロック受との鎌係合であること,特
にドリーロックがキー操作により回動して先端鎌部がロ
ック受に係止することによる室内外方向の鎌係合である
ことに着目し,ドリーロックとロック受との一方の相対
位置関係を窓の幅方向に偏位させるようにすれば,施錠
状態を維持したまま上記鎌係合を外して,その解錠をな
し得るに至り,またこのとき戸框に固定したドリーロッ
クを偏位させるに比して窓枠内に設置したロック受を偏
位させる方が簡易であり,且つ外部ハンドルとの関係も
得易いことから,ロック受を窓枠長手方向にスライド移
動し得るようにするとともに該ロック受のスライド移動
を,外部ハンドル操作時の回転力を転換した水平押圧力
によって行うことにより,上記施錠状態を維持したま
ま,即ち室内側でのキー操作を行うことなく,鎌係合を
外して,外部ハンドル操作によるドリーロック装置の連
動解錠を行い得るようにしたものであって,即ち本発明
請求項1は,これをグレモンロック機構を室外側で解錠
して障子の内開きを可能とする戸框室外側設置の非常開
成用外部ハンドルと,室内ハンドルのグレモンロック機
構解錠による障子の内開きを不能とする戸框側ドリーロ
ックと窓枠側ロック受との鎌係合による常時施錠用ドリ
ーロック装置とを備え,該ドリーロック装置の窓枠側ロ
ック受を該窓枠長手方向スライド可能に設置し,上記外
部ハンドル操作による回転力転換の水平押圧力を用いて
該窓枠側ロック受をスライド移動することにより上記鎌
係合を解除し,外部ハンドル操作に連動してドリーロッ
ク装置を解錠自在としてなることを特徴とする非常進入
口用ドリーキップ窓とし,上記第2の課題に添い,請求
項2は,上記窓枠側ロック受のスライド移動とグレモン
ロック解錠とを外部ハンドルの単一操作に同時連動さ
せ,外部ハンドルのワンアクションによって直ちに障子
の内開きを可能とするように,これを請求項1の外部ハ
ンドル操作による回転力転換の水平押圧力を,グレモン
ロック機構の解錠方向に向けた水平押圧力とし,該水平
押圧力を,窓枠側ロック受のスライド移動に加えて,グ
レモンロック機構解錠用に共用し,外部ハンドルの単一
操作によってドリーロック装置とグレモンロック機構と
を同時連動的に解錠するようにしてなることを特徴とす
る非常進入口用ドリーキップ窓とし,上記第3の課題に
添い,請求項3は,窓枠側ロック受をスライド可能とし
たことから,震動等によってロック受が窓枠内で揺動し
たり,ひいては鎌係合が外れたりすることを防止し,ロ
ック受を定位置に固定的に常時保持するとともに外部ハ
ンドル操作によるスライド移動性を損うことなく,これ
らの双方を好適に確保し得るように,これを請求項1又
は2のドリーロック装置における窓枠側ロック受を,反
スライド移動方向のスプリング付勢力によって,ドリー
ロックとの鎌係合位置を定位置として位置規制してなる
ことを特徴とする非常進入口用ドリーキップ窓とし,上
記第4の課題に添い,請求項4を,シンプルで誤動作な
く確実な作動を得られる外部ハンドル側水平移動体の水
平移動,その押圧用突出部とロック受の被押圧用突出部
の押圧係合によって,外部ハンドルとロック受との関係
を設定するように,これを請求項1乃至3のいずれかの
外部ハンドル操作による回転力転換の水平押圧力を,外
部ハンドル操作による回転力転換機構を介して戸框内に
設置した水平移動体の水平移動による押圧力とし,その
窓枠側ロック受のスライド移動を,該水平移動体に突設
した押圧用突出部と,窓枠側ロック受の窓枠長手方向側
方に突設した該窓枠側ロック受と一体の被押圧用突出部
との押圧係合によって行うようにしてなることを特徴と
する非常進入口用ドリーキップ窓とし,これらをそれぞ
れ発明の要旨として各課題解決の手段としたものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下実施形態の一例を示す図面に
従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aは非常進入
口用ドリーキップ窓であり,該ドリーキップ窓Aは,グ
レモンロック機構15を室外側で解錠して障子7の内開
きを可能とする戸框室外側設置の非常開成用外部ハンド
ル40と,室内ハンドル14のグレモンロック機構15
解錠による障子7の内開きを不能とする戸框側ドリーロ
ック21と窓枠側ロック受30との鎌係合による常時施
錠用ドリーロック装置20とを備えたものとしてある。
【0010】即ちこのドリーキップ窓Aは,同一断面の
枠材を枠組みした窓枠1内に,同じく同一断面の框材を
框組みして窓硝子11を嵌着した障子7を,グレモンロ
ック機構15を介して,室内ハンドル14の操作によっ
て内開き及び内倒しの2種の開閉形態を選択して開閉し
得るものとしてあり,このときドリーキップ窓A及びそ
のグレモンロック機構15は,一般に用いられる構成に
よったものとしてある。
【0011】本例にあって外部ハンドル40は,障子7
の下框10における室外側に設置してあり,室内ハンド
ル14とは異なり横向きの水平位置を障子7の閉成位
置,上向きの垂直位置を開成位置として90°の回動操
作を行うものとしてあり,またドリーロック装置20
は,上記外部ハンドル40とドリーロック21係合軸2
2の軸芯を一致させるようにして,その戸框側ドリーロ
ック21を下框10の室内側に設置して,キー24の操
作によって係合軸22を回動し,係合軸22先端の先端
鎌部23を,窓枠側ロック受30に引掛状に係止するこ
とによる室内外方向の鎌係合によって,下框10を下枠
4に対して固定して障子7の内開きを不能とする施錠を
行い,また上記キー24操作によって係合軸22を反転
回動し,先端鎌部23の係止を解消し,上記下框10の
下枠4に対する固定を解除して,例えば室内側で障子7
の窓硝子11を清掃する等,必要に応じた内開きを可能
とする解錠を行うものとしてある。
【0012】このとき該ドリーロック装置20の窓枠側
ロック受30は,これを窓枠1,本例において下枠4長
手方向スライド可能に設置し,上記外部ハンドル40操
作による回転力転換の水平押圧力を用いて該窓枠側ロッ
ク受30をスライド移動することにより,上記鎌係合を
解除し,外部ハンドル40操作に連動してドリーロック
装置20を解錠自在としてあり,本例にあって,この外
部ハンドル40操作による回転力転換の水平押圧力は,
これを外部ハンドル40操作による回転力転換機構を介
して戸框,本例において下框10内に設置した水平移動
体43の水平移動による押圧力とし,その窓枠側ロック
受30のスライド移動を,該水平移動体43に突設した
押圧用突出部44と,窓枠側ロック受30の窓枠1,本
例において下枠4長手方向側方に突設した該窓枠側ロッ
ク受30と一体の被押圧用突出部32との押圧係合によ
って行うようにしてあり,更に本例にあって該窓枠側ロ
ック受30は,これを反スライド移動方向のスプリング
付勢力によって,ドリーロック21との鎌係合位置を定
位置として位置規制したものとしてある。
【0013】即ち窓枠側ロック受30は,上記ドリーロ
ック21の先端鎌部23に係合可能な位置と高さの起立
プレートによるものとするとともに上記一体の,同じく
起立プレートによる被押圧用突出部32とを備える一
方,スプリング付勢のための係止ピンによるスプリング
受部33を備えたスライド自在のスライドユニットをな
すものとしてあり,本例ではこのためにスライドべース
31を用い,これに上記起立プレートを室内外方向に向
けて起立し,その一側に下枠4長手方向に交差して上記
被押圧用突出部32を,更にその側方に上記スプリング
受部33をそれぞれ起立したものとして構成し,スライ
ドべース31室内外側端部を,下枠4に設けたC字溝,
本例にあっては,グレモンロック機構15のローラー受
17乃至同一断面をなすことにより縦枠に用いた際の,
図示省略の蝶番固定用のC字溝5を兼用して,これにス
ライド自在に嵌挿することによって,そのスライド移動
を可能としたものとしてあり,またこのとき更にそのス
プリング受部33側の側方には,同様にべース上に他方
の同じく係止ピンによるスプリング受部35を起立し,
上記C字溝5に嵌挿固定したスプリング受34を対とし
て設置したものとしてあり,該スプリング受34と上記
窓枠側ロック受30とのスプリング受部33,35間に
コイルスプリング36を介設し,スプリング受34を基
準位置にして窓枠側ロック受30,本例において特にそ
の上記起立プレートをドリーロック21との鎌係合位置
を定位置として位置規制したものとしてある。
【0014】一方,この窓枠側ロック受30をスライド
移動する水平移動体43は,例えばギヤ機構,リンク機
構等による図示省略の回転力転換機構によって外部ハン
ドル40の回動操作による回転力を受けて水平移動する
ように,該水平移動体43に上記窓枠側ロック受30の
被押圧用突出部32を押圧係合することによって,窓枠
側ロック受30の上記スライド移動を行うものとしてあ
り,本例にあって上記水平移動体43は,外部ハンドル
40内の回転力転換機構で下枠4内に突出してそれ自体
水平移動する係合ツメ42を用いるとともに,これに先
プレートを螺着又は溶着する等固着することによって形
成してあり,その上記被押圧用突出部32に合わせた位
置にはナットと該ナットに螺装したボルトによって押圧
ピンをなす押圧用突出部44を垂下突設したものとして
あり,該水平移動体43の水平移動によって,上記押圧
突出部44が窓枠側ロック受30の被押圧用突出部32
に押圧係合し,該窓枠側ロック受30を,本例において
上記スプリング36による付勢力に抗してスライド移動
させ,上記鎌係合を外すようにしてある。
【0015】このとき本例にあって,外部ハンドル40
操作による回転力転換の水平押圧力,即ち上記水平移動
体43の押圧力は,グレモンロック機構15の解錠方向
に向けた水平押圧力とし,該水平押圧力を,窓枠側ロッ
ク受30のスライド移動に加えて,グレモンロック機構
15解錠用に共用し,外部ハンドル40の単一操作によ
ってドリーロック装置20とグレモンロック機構15と
を同時連動的に解錠するようにしてある。
【0016】本例にあって,この同時連動的な解錠は,
上記水平移動体43が窓枠側ロック受30を押圧すると
同時に併せてグレモンロック機構15のグレモンロッド
16を,該グレモンロック機構15の解錠方向たる同一
方向に押圧することによって行うものとしてあり,この
ため上記水平移動体43における一方の非押圧用突出部
44側の側端位置に対接乃至近接するように,グレモン
ロッド16の長手方向中間位置に上記と同様螺装起立し
たボルトによる連動ピンをなす連動押圧部50を起立突
設してあり,該連動押圧部50に水平移動体43がその
水平移動時に同時に押圧係合することによって,上記窓
枠側ロック受30と同時連動してグレモンロック機構1
5を,上記外部ハンドル40の90°回動操作のワンア
クションによって,同時解錠するものとしてある。
【0017】以上のように構成した非常進入口用ドリー
キップ窓Aは,非常時に消防隊が進入する建物の非常進
入口に該る窓に設けて,他の一般の窓と同様に常時施錠
用のドリーロック装置20によって障子7の内開きを不
能として,人の転落を防止する一方で,火災等の非常時
に,窓硝子11の破損を行うことなく,外部ハンドル4
0の操作,特に90°回動操作のみによって,上記ドリ
ーロック装置20とグレモンロック機構15とを同時連
動的に解錠して障子7を内開きの開成し,障子の開放を
することによって消防隊の建物内への進入を可能とし
て,高所作業の消防士の安全を確保し,効率のよい救助
活動を可能とする。
【0018】なお本例の外部ハンドル40は,室外側で
の障子7内開き開成を可能とする一方で,その閉成を行
うものではないが,閉成は,外部ハンドル40を原位置
に復帰した上,室内ハンドル14を操作してグレモンロ
ック機構15を施錠するようにすればよく,こりにより
再度の外部ハンドル40による内開き開成が可能とな
る。
【0019】2は窓枠1の上枠,3は縦枠,8は障子7
の上框,9は縦框,12は窓枠1と障子7間の気密材,
13は封止用のシーリング材,37は窓枠側ロック受3
0のスライド側にC字溝5に嵌挿固定して設けたストッ
パー,41は外部ハンドル40の下框10への固定ネ
ジ,51は連動押圧部50のグレモンロッド16への起
立突設のための取付用にしてグレモンロッド16補強用
の補強取付座,60は上記C字溝5を拡開して,窓枠側
ロック受30及びスプリング受34を,窓枠1の枠組み
後に装着し得るようにした拡開切欠き部,61は水平移
動体43設置用下框10の切欠部,62はその閉塞用塞
ぎ材,63は押圧用突出部44,連動押圧部50の移動
を可能とする下框10の部分的切欠透孔,64は押圧用
突出部44の同じく移動を可能とするグレモンロッド1
6の部分的切欠透孔である。
【0020】図示した例は以上のとおりとしたが,本発
明の実施に当っては,外部ハンドルによる窓枠側ロック
受とグレモンロック機構の各解錠を,上記同時連動状の
ものに代えて,それぞれ別個,例えば外部ハンドルを1
80°回動操作し,その90°毎の各段階で個別にそれ
ぞれを外部ハンドル操作に連動して解錠するように,複
数の解錠機構を外部ハンドルとこれら窓枠側ロック受及
びグレモンロック機構との間に介設するようにするこ
と,窓枠側ロック受をドリーロックとの鎌係合位置を定
位置とするとき,該窓枠側ロック受を窓枠に仮固定し,
外部ハンドルの水平押圧力により,例えば仮固定の固定
手段を破断する等して,窓枠長手方向にスライド可能と
するようにすること,水平押圧力を外部ハンドルに回転
力転換機構を介したピン等の小突起によるものとするこ
と,水平押圧力を水平移動体によるものとするとき,こ
れを平板プレートやブロックによって構成すること,窓
枠側ロック受のスライド移動を,窓枠にロック受のホル
ダーを設置固定し,該ホルダーにおいて窓枠側ロック受
をスライド可能とするようにすること,ドリーキップ窓
をブラインド内蔵用のものとし,このとき戸框,窓枠の
見込み寸法が拡大することから,例えば外部ハンドルと
水平移動体間に第3の部材を介設して,これらの位置関
係の調整を行うこと,外部ハンドル,ドリーロック装置
の位置を窓枠長手方向で連動可能な程度の近傍位置とす
ること,これらの設置を窓枠,戸框の下枠,下框以外の
部位で行うようにすること等々他の実施の形態によるも
のとして本発明を実施することができ,これらを含め
て,グレモンロック機構,非常開成用外部ハンドル,常
時施錠用ドリーロック装置,必要に応じて用いるスプリ
ング付勢力,水平移動体,押圧用突出部,被押圧用突出
部,グレモンロッドの連動押圧部等の各具体的形状,構
造,材質,これらの関係,これらに対する付加,更にド
リーキップ窓の種類等は,上記発明の要旨に反しない限
り,様々の形態のものとすることが可能であり,もとよ
り図示し,説明した例のものに限定するものではない。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のとおり請求項1を,グレ
モンロック機構を室外側で解錠して障子の内開きを可能
とする戸框室外側設置の非常開成用外部ハンドルと,室
内ハンドルのグレモンロック機構解錠による障子の内開
きを不能とする戸框側ドリーロックと窓枠側ロック受と
の鎌係合による常時施錠用ドリーロック装置とを備え,
該ドリーロック装置の窓枠側ロック受を該窓枠長手方向
スライド可能に設置し,上記外部ハンドル操作による回
転力転換の水平押圧力を用いて該窓枠側ロック受をスラ
イド移動することにより上記鎌係合を解除し,外部ハン
ドル操作に連動してドリーロック装置を解錠自在として
なることを特徴とするから,人の転落防止措置と非常時
の消防隊の進入可能措置との相矛盾する相反関係を解消
し,非常開成用の外部ハンドル操作で常時施錠用のドリ
ーロック装置の連動解錠を行って,その開成障害を除去
して障子の内開きの開成を可能とする非常進入口用ドリ
ーキップ窓を提供できるとともに,これをドリーロック
装置の室内外方向の鎌係合を,窓枠側ロック受のスライ
ド移動によって,外部ハンドルに連動して解除するもの
としたから,構造を比較的簡易のものとし,且つ安定し
た確実な作動を行うもに適したものとし得る上,室外側
に外部ハンドルを設置する以外に室内外に設置するもの
を必要としないから,良好な外観を維持したものとする
ことができる。
【0022】請求項2は,請求項1の外部ハンドル操作
による回転力転換の水平押圧力を,グレモンロック機構
の解錠方向に向けた水平押圧力とし,該水平押圧力を,
窓枠側ロック受のスライド移動に加えて,グレモンロッ
ク機構解錠用に共用し,外部ハンドルの単一操作によっ
てドリーロック装置とグレモンロック機構とを同時連動
的に解錠するようにしてなることを特徴とするから,上
記に加えて,外部ハンドルのワンアクションによって直
ちに障子の内開き開成を可能とし,該内開きの開成を可
及的速やか且つ簡易になし得て,消防隊による救助活動
を安定且つ効率化することができる。
【0023】請求項3は,請求項1又は2のドリーロッ
ク装置における窓枠側ロック受を,反スライド移動方向
のスプリング付勢力によって,ドリーロックとの鎌係合
位置を定位置として位置規制してなることを特徴とする
から,同じく上記に加えて,窓枠側ロック受をスライド
可能としたことから,震動等によってロック受が窓枠内
で揺動したり,ひいては鎌係合が外れたりすることをロ
ック受を定位置に固定的に常時保持するとともに外部ハ
ンドル操作によるスライド移動性を損うことなく,これ
ら双方を好適に確保し,ドリーロック装置の施錠の安定
性と確実性を確保することができる上,その構造も簡易
なものとし得る。
【0024】請求項4は,請求項1乃至3のいずれかの
外部ハンドル操作による回転力転換の水平押圧力を,外
部ハンドル操作による回転力転換機構を介して戸框内に
設置した水平移動体の水平移動による押圧力とし,その
窓枠側ロック受のスライド移動を,該水平移動体に突設
した押圧用突出部と,窓枠側ロック受の窓枠長手方向側
方に突設した該窓枠側ロック受と一体の被押圧用突出部
との押圧係合によって行うようにしてなることを特徴と
するから,同じく上記に加えて,シンプルで誤動作な
く,確実な作動を得られるものとなり,またグレモンロ
ック機構と同時連動的に解錠を行う場合には,グレモン
ロック機構との連動の関係も容易に得られるものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非常進入口用ドリーキップ窓の正面図(外観
図)
【図2】非常進入口用ドリーキップ窓の背面図(内観
図)
【図3】施錠状態の外部ハンドルとドリーロック装置と
の関係を示す横断面図
【図4】施錠状態の水平移動体,ドリーロック,ロック
受の関係を示す縦断面図
【図5】解錠状態の水平移動体,ドリーロック,ロック
受の関係を示す縦断面図
【図6】水平移動体,ドリーロック,ロック受の関係を
示す斜視図
【図7】施錠状態の押圧用突出部,ドリーロック,ロッ
ク受の関係を示す横断面図
【図8】解錠状態の押圧用突出部,ドリーロック,ロッ
ク受の関係を示す横断面図
【図9】下枠と下框の関係を示す縦断面図
【符号の説明】
A 非常進入口用ドリーキップ窓 1 窓 枠 4 下 枠 7 障 子 10 下 框 14 室内ハンドル 15 グレモンロック機構 20 ドリーロック装置 21 ドリーロック 30 ロック受 32 被押圧用突出部 36 スプリング 40 室外ハンドル 43 水平移動体 44 押圧用突出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グレモンロック機構を室外側で解錠して
    障子の内開きを可能とする戸框室外側設置の非常開成用
    外部ハンドルと,室内ハンドルのグレモンロック機構解
    錠による障子の内開きを不能とする戸框側ドリーロック
    と窓枠側ロック受との鎌係合による常時施錠用ドリーロ
    ック装置とを備え,該ドリーロック装置の窓枠側ロック
    受を該窓枠長手方向スライド可能に設置し,上記外部ハ
    ンドル操作による回転力転換の水平押圧力を用いて該窓
    枠側ロック受をスライド移動することにより上記鎌係合
    を解除し,外部ハンドル操作に連動してドリーロック装
    置を解錠自在としてなることを特徴とする非常進入口用
    ドリーキップ窓。
  2. 【請求項2】 請求項1の外部ハンドル操作による回転
    力転換の水平押圧力を,グレモンロック機構の解錠方向
    に向けた水平押圧力とし,該水平押圧力を,窓枠側ロッ
    ク受のスライド移動に加えて,グレモンロック機構解錠
    用に共用し,外部ハンドルの単一操作によってドリーロ
    ック装置とグレモンロック機構とを同時連動的に解錠す
    るようにしてなることを特徴とする非常進入口用ドリー
    キップ窓。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のドリーロック装置にお
    ける窓枠側ロック受を,反スライド移動方向のスプリン
    グ付勢力によって,ドリーロックとの鎌係合位置を定位
    置として位置規制してなることを特徴とする非常進入口
    用ドリーキップ窓。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかの外部ハンド
    ル操作による回転力転換の水平押圧力を,外部ハンドル
    操作による回転力転換機構を介して戸框内に設置した水
    平移動体の水平移動による押圧力とし,その窓枠側ロッ
    ク受のスライド移動を,該水平移動体に突設した押圧用
    突出部と,窓枠側ロック受の窓枠長手方向側方に突設し
    た該窓枠側ロック受と一体の被押圧用突出部との押圧係
    合によって行うようにしてなることを特徴とする非常進
    入口用ドリーキップ窓。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174939A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Shanon Corp 窓構造
JP2008174940A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Shanon Corp 窓構造
CN108868406A (zh) * 2018-07-12 2018-11-23 仙居县锦达密封件有限公司 应急逃生窗

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