JPH09124921A - 外壁用充填材 - Google Patents

外壁用充填材

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JPH09124921A
JPH09124921A JP28199095A JP28199095A JPH09124921A JP H09124921 A JPH09124921 A JP H09124921A JP 28199095 A JP28199095 A JP 28199095A JP 28199095 A JP28199095 A JP 28199095A JP H09124921 A JPH09124921 A JP H09124921A
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JP
Japan
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modified silicone
cured product
silicone polymer
filler
fatty acid
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JP28199095A
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English (en)
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Yasushi Yamauchi
康司 山内
Yukihiko Murayama
之彦 村山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬化物の伸びが十分であり、目地部に施工し
ても亀裂が発生し難く、且つ汚染され難い外壁用充填材
を提供する。 【解決手段】 変成シリコーンポリマー、その硬化触媒
及び脂肪酸アマイドとを含有してなり、可塑剤を含有せ
ず、その硬化物の、JIS A 5758に準拠する引
張接着性試験における最大荷重時の伸びが400%以上
であることを特徴とする外壁用充填材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外壁用充填材に関
し、詳しくは、可塑剤を含有しないので硬化物が汚染し
にくいにもかかわらず、硬化物が十分な伸びを有してお
り、亀裂が発生しにくい外壁用充填材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種建造物の外壁には、その
変形による応力の発生を吸収させるために、その接合部
位に弾性を有する目地充填材が使用されており、外壁用
目地充填材としては、シリコーン系、変成シリコーン
系、ポリウレタン系、ポリサルファイド系、変成ポリサ
ルファイド系等種々の材料が使用されてきた。
【0003】従来の外壁用目地充填材には、作業性の向
上、硬化物の伸びの向上及び硬化物の低モジュラス化な
どのために、通常、例えば、燐酸トリブチル、燐酸トリ
クレジル等の燐酸エステル類;フタル酸ジオクチル等の
フタル酸エステル類;グリセリンモノオレイン酸エステ
ル等の脂肪酸一塩基酸エステル類;アジピン酸ジブチ
ル、アジピン酸ジオクチル等の脂肪酸二塩基酸エステル
類;ポリプロピレングリコール類などの可塑剤が配合さ
れているが、この可塑剤がその種類を問わず経時的に徐
々に硬化物の表面にブリードしたり、又は上塗り塗装の
塗膜に移行し、硬化物が汚染され易い欠点があった。そ
こで、特開平5−65403号公報には、可塑剤を実質
的に含有しない配合とすることにより、この欠点を解消
することが提案されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に可
塑剤を使用しない組成物からなる外壁用充填材は、硬化
後の伸びが十分でなく、外壁の変位に追従できず、目地
部に亀裂が発生し易いという欠点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、硬化物の伸びが十分であり、
目地部に施工しても亀裂が発生し難く、且つ汚染され難
い外壁用充填材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の外壁用充填材
は、変成シリコーンポリマー、その硬化触媒及び脂肪酸
アマイドとを含有してなり、可塑剤を含有せず、その硬
化物の、JIS A 5758に準拠する引張接着性試
験における最大荷重時の伸びが400%以上であること
を特徴とする。
【0007】本発明で用いられる変成シリコーンポリマ
ーとしては、従来、変成シリコーンポリマーとして平均
分子量、分子量分布などの異なる各種のものが市販され
ているが、特にこれらに限定されることなく、いずれも
使用可能である。
【0008】本発明で用いられる変成シリコーンポリマ
ーとしては、例えば、下記一般式(I)または(II)で
表されるような水酸基もしくは加水分解性基結合反応性
ケイ素基を有し、シロキサン結合を形成することにより
架橋しうる反応性ケイ素基を末端に少なくとも一つ有
し、主鎖がオキシアルキレン系重合体である、反応性ケ
イ素基含有オキシアルキレン系重合体が挙げられる。
【0009】
【化1】
【0010】ここで、R1 はアルキル基およびアリール
基より選ばれる炭素数1〜12の1価の炭化水素基;X
は水酸基、ハロゲン基、アルコキシ基、アシルオキシ
基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド基、アミノ
オキシ基およびメルカプト基より選ばれる基;aは0〜
2の整数;R2 は−R3 −または−R3 −O−R4
(式中、R3 およびR4 は炭素数1〜20の2価の炭化
水素基)で示される2価の有機基から選ばれる基;bは
0または1である。
【0011】これらの反応性ケイ素基含有オキシアルキ
レン系重合体は、単独で使用されてもよいし、2種類以
上が併用されてもよい。
【0012】一般式(I)で表されるような反応性ケイ
素基を末端に少なくとも一つ有し、主鎖がオキシアルキ
レン系重合体である、反応性ケイ素基含有オキシアルキ
レン系重合体は、例えば、特開平3−72527号公報
に記載の方法にて合成される。すなわち、複合金属シア
ン化物錯体触媒の存在下、多価アルコールのようなイニ
シェーターにモノエポキサイドを開環付加重合させ、続
いて分子末端の水酸基を不飽和基に変換し、さらに不飽
和基に下記一般式(III )で表されるようなヒドロシリ
コン化合物を反応させることにより合成される。
【0013】
【化2】
【0014】上記反応性ケイ素基含有オキシアルキレン
系重合体としては、主鎖がプロピレンオキサイドの重合
体である、反応性ケイ素基含有プロピレンオキサイド重
合体が好ましく、数平均分子量としては5000〜30
000のものが好ましい。
【0015】上記反応性ケイ素基含有プロピレンオキサ
イド重合体の市販品としては、例えば、一般式(I)に
おけるR1 がCH3 、XがOCH3 、aが1に相当し、
数平均分子量が約20000である旭硝子社製、商品名
「エクセスター3620」が挙げられる。
【0016】上記反応性ケイ素基含有プロピレンオキサ
イド重合体の市販品としては、例えば、一般式(I)に
おけるR1 がCH3 、XがOCH3 、aが1に相当し、
数平均分子量が約17000である旭硝子社製、商品名
「エクセスター3430」が挙げられる。
【0017】上記反応性ケイ素基含有プロピレンオキサ
イド重合体の市販品としては、例えば、一般式(I)に
おけるR1 がCH3 、XがOCH3 、aが1に相当し、
数平均分子量が約17000である旭硝子社製、商品名
「エクセスター2420」が挙げられる。
【0018】上記反応性ケイ素基含有プロピレンオキサ
イド重合体の市販品としては、例えば、一般式(I)に
おけるR1 がCH3 、XがOCH3 、aが1に相当し、
数平均分子量が約17000である旭硝子社製、商品名
「エクセスター2410」が挙げられる。
【0019】上記反応性ケイ素基含有プロピレンオキサ
イド重合体の市販品としては、例えば、一般式(I)に
おけるR1 がCH3 、XがOCH3 、aが1に相当する
鐘淵化学工業社製、商品名「MSポリマーS−203」
が挙げられる。
【0020】上記反応性ケイ素基含有プロピレンオキサ
イド重合体の市販品としては、例えば、一般式(I)に
おけるR1 がCH3 、XがOCH3 、aが1に相当する
鐘淵化学工業社製、商品名「MSポリマーS−303」
が挙げられる。
【0021】一般式(II)で表されるような反応性ケイ
素基を末端に少なくとも一つ有し、主鎖がオキシアルキ
レン系重合体である、反応性ケイ素基含有オキシアルキ
レン系重合体は、例えば、特開昭52−73998号公
報に記載の方法にて合成される。すなわち、ポリオキシ
アルキレンポリオールの末端にエーテル型アリルオレフ
ィン基を導入した後、前記一般式(III )で表されるよ
うなヒドロシリコン化合物を反応させることにより合成
される。
【0022】上記変成シリコーンポリマーの硬化触媒
は、本発明の外壁用充填材の湿気硬化反応を促進するた
めに使用される。上記硬化触媒としては、従来変成シリ
コーンポリマーを硬化するための硬化触媒として使用さ
れているシラノール縮合触媒が好適であり、例えば、ジ
ブチル錫ジラウレート、ビス(ジブチル錫ラウリン酸)
オキサイド(例えば、三共有機合成社製、商品名 SB
−65)、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテ
ート、ジブチル錫フタレート、ジブチル錫ビスアセチル
アセトナート、ジブチル錫ビス(モノエステルマレー
ト)、オクチル酸錫、ジブチル錫オクトエート、ジオク
チル錫オキサイド等の錫化合物;テトラ−n−ブトキシ
チタネート、テトライソプロポキシチタネート等のチタ
ネート系化合物;ジブチルアミン−2−エチルヘキソエ
ート等のアミン塩;及び、その他の酸性触媒や塩基性触
媒が挙げられ、これらは単独又は2種以上併用してもよ
い。
【0023】上記硬化触媒の量は、上記変成シリコーン
ポリマー100重量部に対して、0.1〜5重量部の範
囲が好ましい。
【0024】上記脂肪酸アマイドとしては、例えば、オ
レイン酸アミド、ステアリン酸アミドのような高級脂肪
酸のアマイドや、N,N’−エチレンビス(ステアロア
ミド)、N,N’−メチレンビス(ステアロアミド)な
どの高級脂肪酸のビスアマイドが挙げられる。脂肪酸ア
マイドの市販品の例としては、楠本化成社製、商品名
「ディスパロン♯6500」が挙げられる。
【0025】上記脂肪酸アマイドの量は、少なくなると
使用時にタレが発生し易くなり、多くなると粘度が高く
なり作業性が悪くなるので、上記変成シリコーンポリマ
ー100重量部に対して、0.5〜15重量部が好まし
く、1〜10重量部がさらに好ましい。
【0026】また、本発明の外壁用充填材には、必要に
応じて、接着性能向上のために、1分子中にアミノ基及
びアルコキシシリル基を有する化合物が接着性付与剤と
して含有されてもよい。上記化合物としては、例えば、
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエ
チル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、
N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N,N’−ビス−〔3−(トリメトキシ
シリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−ビス
−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕エチレンジ
アミン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジメトキシシ
リル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−ビス−
〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレ
ンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリエトキシシ
リル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N’−
ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕ヘ
キサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメ
トキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−
ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕エ
チレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシ
シリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−
〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレ
ンジアミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシ
シリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−
ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕ヘキサ
メチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキ
シシリル)プロピル〕アミン、N,N−ビス−〔3−
(トリエトキシシリル)プロピル〕アミン、N,N−ビ
ス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕アミ
ン等が挙げられ、これらは単独又は2種以上併用しても
よい。
【0027】また、本発明の外壁用充填材には、必要に
応じて、保存時における上記充填材への侵入水分を除去
するために脱水剤が含有されてもよい。上記脱水剤とし
ては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメト
キシシラン等のシラン化合物類;オルトギ酸メチル、オ
ルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチル
等の加水分解性エステル化合物類が挙げられ、これらは
単独又は2種以上併用してもよい。
【0028】また、本発明の外壁用充填材には、必要に
応じて、補強を目的として各種の充填剤が含有されても
よい。上記充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、含水ケイ酸、無水
ケイ酸、微粉末シリカ、ケイ酸カルシウム、二酸化チタ
ン、クレー、タルク、カーボンブラック、ガラスバルー
ンなどが挙げられ、これらは単独又は2種以上併用して
もよい。この各種の充填剤の含有量は、外壁用充填材の
伸びを保持するために、上記変成シリコーンポリマー1
00重量部に対して、200重量部以下が好ましく、1
70重量部以下が更に好ましい。
【0029】また、本発明の外壁用充填材には、更に必
要に応じて、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
顔料、香料、溶剤(例えば、キシレン)等が含有されて
もよい。
【0030】本発明の外壁用充填材は、変成シリコーン
ポリマー、硬化触媒、脂肪酸アマイドおよび必要に応じ
て接着性付与剤、脱水剤、充填剤、老化防止剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、顔料、香料、溶剤等を所定量配合
し、ロール、プラネタリーミキサー等により混練するこ
とによって得られる。
【0031】本発明の外壁用充填材は、1成分形、2成
分形のいずれの処方も可能であるが、施工簡便性の点か
ら1成分形の方が好ましい。
【0032】本発明の外壁用充填材は、1成分形とした
場合、空気中の湿気と接触することにより硬化が起こる
ので、1成分形の充填容器としては、湿気による硬化反
応の進行を防ぐために該充填材を外気より遮断、密閉で
きるものが必要であり、例えば、シーリング材分野で従
来より用いられている各種タイプのカートリッジ容器、
フィルム容器を使用することができる。
【0033】また、本発明の外壁用充填材は、硬化後の
物性において、伸びが小さくなると、外壁の変形の際
に、亀裂が発生し易くなるので、JIS A 5758
(建築用シーリング材)に準拠する引張接着性試験にお
ける最大荷重時の伸びが400%以上に限定される。
【0034】(作用)本発明の外壁用充填材において
は、可塑剤を含有しないので硬化物が汚染しにくく、脂
肪酸アマイドをタレ防止剤として使用し、炭酸カルシウ
ム等の充填材の使用量を控えることにより、高い伸びを
発現できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例および比
較例を示す。 (実施例1)変成シリコーンポリマー(旭硝子社製、商
品名「エクセスター3620」、分子量20000)1
00重量部、硬化触媒として錫系触媒〔ビス(ジブチル
錫ラウリン酸)オキサイド、三共有機合成社製、商品名
「SB−65」〕2重量部、脂肪酸アマイドとして脂肪
酸ビスアマイド(楠本化成社製、商品名「ディスパロン
♯6500」)4重量部、充填剤として重質炭酸カルシ
ウム(白石工業社製、商品名「ホワイトンP−30」)
40重量部、コロイダル炭酸カルシウム(白石工業社
製、商品名「CCR」)40重量部、脱水剤としてビニ
ルシラン(東芝シリコーン社製、商品名「TSL−83
10」)4重量部、接着付与剤としてアミノシラン(東
芝シリコーン社製、商品名「TSL−8345」)2重
量部を配合し、プラネタリーミキサーで約60分間真空
混練して外壁用充填材を得た後、紙カートリッジ容器に
密封充填した。
【0036】(実施例2)実施例1における変成シリコ
ーンポリマーの代わりに、変成シリコーンポリマー(旭
硝子社製、商品名「エクセスター3430」、分子量1
7000)を使用したことの他は、実施例1と同様にし
て外壁用充填材を得た後、紙カートリッジ容器に密封充
填した。
【0037】(実施例3)実施例1における変成シリコ
ーンポリマーの代わりに、変成シリコーンポリマー(旭
硝子社製、商品名「エクセスター2420」、分子量1
7000)を使用したことの他は、実施例1と同様にし
て外壁用充填材を得た後、紙カートリッジ容器に密封充
填した。
【0038】(実施例4)実施例1における変成シリコ
ーンポリマーの代わりに、変成シリコーンポリマー(鐘
淵化学工業社製、商品名「S−203」)を使用したこ
との他は、実施例1と同様にして外壁用充填材を得た
後、紙カートリッジ容器に密封充填した。
【0039】(実施例5)実施例1における変成シリコ
ーンポリマーの代わりに、変成シリコーンポリマー(鐘
淵化学工業社製、商品名「S−303」)を使用したこ
との他は、実施例1と同様にして外壁用充填材を得た
後、紙カートリッジ容器に密封充填した。
【0040】(比較例1)実施例1における脂肪酸アマ
イドを使用しなかったこと、充填剤の重質炭酸カルシウ
ム(白石工業社製、商品名「ホワイトンP−30」)の
使用量を100重量部としたこと、コロイダル炭酸カル
シウム(白石工業社製、商品名「CCR」)の使用量を
120重量部としたことの他は、実施例1と同様にして
外壁用充填材を得た後、紙カートリッジ容器に密封充填
した。
【0041】(比較例2)比較例1の配合に、可塑剤と
してジオクチルフタレート(積水化学工業社製)30重
量部を追加したことの他は、比較例1と同様にして外壁
用充填材を得た後、紙カートリッジ容器に密封充填し
た。
【0042】性能評価 実施例1〜5および比較例1、2の外壁用充填材につい
て、以下に示す試験方法によって性能を評価し、結果を
表1に示した。 最大荷重時の伸び JIS A 5758(建築用シーリング材)4.14
に準拠する引張接着性試験(被着体としてアルミニウム
板を使用し、ノンプライマーの条件で測定)を行い最大
荷重時の伸びを測定した。 目地亀裂評価 JIS A 5758(建築用シーリング材)4.9耐
久性試験に準拠し、被着体としてアルミニウム板を使用
し、ノンプライマーの条件で試験体を作成し、目地幅の
拡大・縮小を±20%として、2000回の繰り返し疲
労を行った。 移行性 各外壁用充填材の皮膜を5mmの厚みで作成し、塗料
(日本ペイント社製、商品名「ニッペDANユニスタッ
コ」のリシン抜きベース)を1kg/m2 の塗布量で塗
工した後、80℃で24時間養生して塗料表面のタック
を以下の評価基準で5段階評価した。 (評価基準) 1:ベタベタに塗膜が軟化した。 5:タックが全く無かった。
【0043】
【表1】
【0044】表1より、本発明の外壁用充填材の硬化物
は、優れた伸びを有し、目地亀裂が発生しにくく、塗料
表面への移行物が発生しにくいことが分かる。
【0045】
【発明の効果】本発明の構成は上記の通りであり、硬化
物の伸びが十分であり、目地部に施工しても亀裂が発生
し難く、且つ汚染され難い外壁用充填剤が提供される。
従って、本発明の外壁用充填剤は、各種建造物の外壁の
繋ぎ目、すなわち目地部における充填剤として適してい
る。外壁材料としては、現在、種々の材質のものが使用
されているが、本発明の外壁用充填剤は、これらの種類
に限定されず広く使用することができるが、特に窯業系
サイディングボードの目地部に適している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/08 101 E04B 1/68 L

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変成シリコーンポリマー、その硬化触媒
    及び脂肪酸アマイドとを含有してなり、可塑剤を含有せ
    ず、その硬化物の、JIS A 5758に準拠する引
    張接着性試験における最大荷重時の伸びが400%以上
    であることを特徴とする外壁用充填材。
JP28199095A 1995-10-30 1995-10-30 外壁用充填材 Pending JPH09124921A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108493A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Kaneka Corporation 硬化性組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005108493A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Kaneka Corporation 硬化性組成物
US7763673B2 (en) 2004-05-07 2010-07-27 Kaneka Corporation Curable composition containing a silicon-containing group polymer, a titanium chelate and an amide wax
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