JPH09124565A - アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸の分離除去法 - Google Patents
アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸の分離除去法Info
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- JPH09124565A JPH09124565A JP8251806A JP25180696A JPH09124565A JP H09124565 A JPH09124565 A JP H09124565A JP 8251806 A JP8251806 A JP 8251806A JP 25180696 A JP25180696 A JP 25180696A JP H09124565 A JPH09124565 A JP H09124565A
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- JP
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- amino acid
- aminosulfonic
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- acids
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C227/00—Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
- C07C227/38—Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
- C07C227/40—Separation; Purification
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Pyrrole Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸を、こ
れらを含有する溶液から分離除去する方法 【解決手段】 アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸
を、これらを不純物として含有する、有利に水溶液か
ら、アミノ酸をゼオライトに吸着させることにより分離
除去する。
れらを含有する溶液から分離除去する方法 【解決手段】 アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸
を、これらを不純物として含有する、有利に水溶液か
ら、アミノ酸をゼオライトに吸着させることにより分離
除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アミノ酸を、これ
を不純物として含有する、有利に水溶液から、ゼオライ
トでのアミノ酸の吸着により分離除去する方法に関す
る。
を不純物として含有する、有利に水溶液から、ゼオライ
トでのアミノ酸の吸着により分離除去する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本発明の方法を使用することができる溶
液は、例えば、常に一部の、出発物質として使用された
アミノ酸の低くはない残留濃度が、所望の最終生成物と
共に溶液中に残留するオリゴペプチドの工業的合成から
生じる。純粋なペプチド製造で決定的な工程は、その出
発生成物の分離除去である。製造のために、アミノ基の
保護の為に必要な保護基を、結合のために直接離脱させ
(例えば、N−カルボン酸無水物でのペプチド結合の場
合)、かつ結合のために、2つの保護されていないアミ
ノ酸を使用する方法を使用する場合には、ジペプチドか
らのアミノ酸の分離除去は非常に難しい。この場合に溶
液中に存在する遊離のアミノ酸と遊離のペプチドはしば
しば、非常に似たPKI−値を有し、そのため、非常に
似た溶液特性を有する。従って、結晶による精製はしば
しば、不可能であるか、又は多くの損失下にのみ可能で
ある。この精製のために、従来技術の多くでは、(1)
及び(2)にまとめて記載されているような種々異なる
クロマトグラフィー法を使用する。
液は、例えば、常に一部の、出発物質として使用された
アミノ酸の低くはない残留濃度が、所望の最終生成物と
共に溶液中に残留するオリゴペプチドの工業的合成から
生じる。純粋なペプチド製造で決定的な工程は、その出
発生成物の分離除去である。製造のために、アミノ基の
保護の為に必要な保護基を、結合のために直接離脱させ
(例えば、N−カルボン酸無水物でのペプチド結合の場
合)、かつ結合のために、2つの保護されていないアミ
ノ酸を使用する方法を使用する場合には、ジペプチドか
らのアミノ酸の分離除去は非常に難しい。この場合に溶
液中に存在する遊離のアミノ酸と遊離のペプチドはしば
しば、非常に似たPKI−値を有し、そのため、非常に
似た溶液特性を有する。従って、結晶による精製はしば
しば、不可能であるか、又は多くの損失下にのみ可能で
ある。この精製のために、従来技術の多くでは、(1)
及び(2)にまとめて記載されているような種々異なる
クロマトグラフィー法を使用する。
【0003】分配クロマトグラフィーでは、2つの異な
る溶剤系(水系及び有機系)の間でのアミノ酸とペプチ
ドとの異なる分配平衡を利用する。分配平衡が、相互に
充分ではない場合には、この方法による精製は、難しい
か不可能である。特殊な反応成分に対する結合強度の違
いを利用する親和クロマトグラフィーは、微少な量のた
めにのみ好適である。担体と精製される物質との疎水性
相互作用に基づくクロマトグラフィー法(ペプチド及び
タンパク質のためにPCT(スウェーデン(SE)93
/00582)に記載)は、この相互作用及びそれによ
る溶離媒体中の塩濃度の担体物質との結合に依存する。
この方法では、しばしば、非極性有機物質の添加も、充
分な分離能のために必要である。
る溶剤系(水系及び有機系)の間でのアミノ酸とペプチ
ドとの異なる分配平衡を利用する。分配平衡が、相互に
充分ではない場合には、この方法による精製は、難しい
か不可能である。特殊な反応成分に対する結合強度の違
いを利用する親和クロマトグラフィーは、微少な量のた
めにのみ好適である。担体と精製される物質との疎水性
相互作用に基づくクロマトグラフィー法(ペプチド及び
タンパク質のためにPCT(スウェーデン(SE)93
/00582)に記載)は、この相互作用及びそれによ
る溶離媒体中の塩濃度の担体物質との結合に依存する。
この方法では、しばしば、非極性有機物質の添加も、充
分な分離能のために必要である。
【0004】前記の方法に比べて、イオン交換クロマト
グラフィーは、工業的工程において、非常に重要となっ
ている。この場合には、アミノ酸とペプチドとの分離
は、物質の等電点の違いに基づく。アミノ酸及びペプチ
ドは、酸性pH−値でそのカチオンの形で、イオン交換
によりカチオン交換体と結合する。分離を、溶離剤のp
H−勾配の上昇下に、溶離により行う。その固有の等電
点に相応するpH−値で、個々のアミノ酸及びペプチド
が遊離され、かつ溶離される。
グラフィーは、工業的工程において、非常に重要となっ
ている。この場合には、アミノ酸とペプチドとの分離
は、物質の等電点の違いに基づく。アミノ酸及びペプチ
ドは、酸性pH−値でそのカチオンの形で、イオン交換
によりカチオン交換体と結合する。分離を、溶離剤のp
H−勾配の上昇下に、溶離により行う。その固有の等電
点に相応するpH−値で、個々のアミノ酸及びペプチド
が遊離され、かつ溶離される。
【0005】前記のクロマトグラフィー法の全ては、比
べ得る似た官能基を有する物質には、複数の工程が、充
分な精製を達成するために必要であるという欠点を有す
る。このことにより、大量の有価値物質の損失が避けら
れない複数の精製サイクルの必要性が生じる。加えて、
塩の添加下での溶離又はpH−シフトにより、溶液中の
塩負担が、部分的にかなり高まる。この塩及び場合によ
るその他の必要な添加物は、かなりの費用をかけて再び
除去する必要がある。
べ得る似た官能基を有する物質には、複数の工程が、充
分な精製を達成するために必要であるという欠点を有す
る。このことにより、大量の有価値物質の損失が避けら
れない複数の精製サイクルの必要性が生じる。加えて、
塩の添加下での溶離又はpH−シフトにより、溶液中の
塩負担が、部分的にかなり高まる。この塩及び場合によ
るその他の必要な添加物は、かなりの費用をかけて再び
除去する必要がある。
【0006】分離及び精製を、分子量の違い及び分離さ
れる分子の計り分けにより行うもう1つの方法は、ゲル
濾過である。その際、多くは有機物をベースとする多孔
性マトリックスを使用する。より大きな分子は、孔中に
浸透することはできず、迅速に溶離され、これに対し
て、より小さな分子は保持される。しかし、その際、充
分な処理量のために施与される高い圧力は、欠点であ
る。
れる分子の計り分けにより行うもう1つの方法は、ゲル
濾過である。その際、多くは有機物をベースとする多孔
性マトリックスを使用する。より大きな分子は、孔中に
浸透することはできず、迅速に溶離され、これに対し
て、より小さな分子は保持される。しかし、その際、充
分な処理量のために施与される高い圧力は、欠点であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、例え
ば、ジペプチド又はオリゴペプチドの製造の後に溶液中
に残留する未反応のアミノ酸の効果的な除去を可能にす
る方法を提供することである。
ば、ジペプチド又はオリゴペプチドの製造の後に溶液中
に残留する未反応のアミノ酸の効果的な除去を可能にす
る方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、溶液中
に存在するアミノ酸及び/又はアミノスルホン酸とこれ
を含有する又はこれから製造された生成物、殊にジペプ
チド及び/又はオリゴペプチドとを分離する方法であ
り、これは、この溶液を、適当なpH−値で、有利に、
TA、FAU、MOR又はMSIタイプのゼオライト
と、場合により複数の工程で接触させて、溶液中に存在
する生成物をゼオライトに吸着されたアミノ酸及び/又
はアミノスルホン酸から分離除去することを特徴とす
る。その際、吸着温度は、使用溶剤の溶融温度と沸点と
の間、有利に、15〜35℃である。分離除去されるア
ミノ酸は、それぞれ少なくとも1つのアミノ基並びに1
つのカルボン酸基又はスルホン酸基を有する全ての有機
化合物であってよい。アミノ基及び酸基が、C1〜C4−
アルキレン基を介して結合しているアミノ酸及び/又は
アミノスルホン酸が、有利である。
に存在するアミノ酸及び/又はアミノスルホン酸とこれ
を含有する又はこれから製造された生成物、殊にジペプ
チド及び/又はオリゴペプチドとを分離する方法であ
り、これは、この溶液を、適当なpH−値で、有利に、
TA、FAU、MOR又はMSIタイプのゼオライト
と、場合により複数の工程で接触させて、溶液中に存在
する生成物をゼオライトに吸着されたアミノ酸及び/又
はアミノスルホン酸から分離除去することを特徴とす
る。その際、吸着温度は、使用溶剤の溶融温度と沸点と
の間、有利に、15〜35℃である。分離除去されるア
ミノ酸は、それぞれ少なくとも1つのアミノ基並びに1
つのカルボン酸基又はスルホン酸基を有する全ての有機
化合物であってよい。アミノ基及び酸基が、C1〜C4−
アルキレン基を介して結合しているアミノ酸及び/又は
アミノスルホン酸が、有利である。
【0009】アミノ酸又はアミノスルホン酸が、キラル
中心を有する場合には、この方法を両方の鏡像異性体に
対して使用することができる。アミノ基は、1級、2級
又は3級アミン基であってよい。本発明の方法で分離除
去可能なアミノ酸及びアミノスルホン酸は、なお更に、
官能基、例えばカルボキシル、スルフェニル、ヒドロキ
シル、アミノチオニル、グアニジン;ヘテロアリールを
有していてよい。これらの基は、場合によりペプチド化
学で慣用の保護基、例えば、ベンジルオキシカルボキシ
ル基、t−ブトキシカルボキシル、トリフルオルアセチ
ル基、トシル基をアミノ基に関して、もしくはグアニジ
ン基又はアルキルエステルをカルボキシル基に関して有
していてよい。
中心を有する場合には、この方法を両方の鏡像異性体に
対して使用することができる。アミノ基は、1級、2級
又は3級アミン基であってよい。本発明の方法で分離除
去可能なアミノ酸及びアミノスルホン酸は、なお更に、
官能基、例えばカルボキシル、スルフェニル、ヒドロキ
シル、アミノチオニル、グアニジン;ヘテロアリールを
有していてよい。これらの基は、場合によりペプチド化
学で慣用の保護基、例えば、ベンジルオキシカルボキシ
ル基、t−ブトキシカルボキシル、トリフルオルアセチ
ル基、トシル基をアミノ基に関して、もしくはグアニジ
ン基又はアルキルエステルをカルボキシル基に関して有
していてよい。
【0010】生成物が、同様に遊離のアミノ基及びカル
ボン酸基もしくはスルホン酸基を有する場合には、この
方法は、アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸を、これ
らを含有する又はこれらから製造された生成物から分離
除去するために、特に有利に使用することができる。未
反応のアミノ酸及び/又はアミノスルホン酸を、2つ又
はそれ以上のアミノ酸の結合により製造された生成物か
ら分離除去するために、本方法を使用するのが有利であ
る。結合が、アミド結合を介して行われている化合物が
特に有利である。
ボン酸基もしくはスルホン酸基を有する場合には、この
方法は、アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸を、これ
らを含有する又はこれらから製造された生成物から分離
除去するために、特に有利に使用することができる。未
反応のアミノ酸及び/又はアミノスルホン酸を、2つ又
はそれ以上のアミノ酸の結合により製造された生成物か
ら分離除去するために、本方法を使用するのが有利であ
る。結合が、アミド結合を介して行われている化合物が
特に有利である。
【0011】本発明の方法を、ジペプチド及び/又はト
リペプチドを、ペプチドを形成するアミノ酸もしくはア
ミノスルホン酸を全て、もしくは一部含有している、有
利に水溶液から分離除去するために使用するのが有利で
ある。
リペプチドを、ペプチドを形成するアミノ酸もしくはア
ミノスルホン酸を全て、もしくは一部含有している、有
利に水溶液から分離除去するために使用するのが有利で
ある。
【0012】例えば、有利に実施されるジペプチドとそ
の中に含有されるα−L−アミノ酸との分離を挙げるこ
とができる: Ala−ProからAla+Pro Val−ProからVal+Pro Gly−GlnからGly+Gln Tyr−ArgからTyr+Arg Gly−GluからGly+Glu。
の中に含有されるα−L−アミノ酸との分離を挙げるこ
とができる: Ala−ProからAla+Pro Val−ProからVal+Pro Gly−GlnからGly+Gln Tyr−ArgからTyr+Arg Gly−GluからGly+Glu。
【0013】β−L−アミノ酸の分離除去の例として
は、次のものを挙げることができる: β−Ala−Hisからβ−Ala+His。
は、次のものを挙げることができる: β−Ala−Hisからβ−Ala+His。
【0014】同様のことが、α−L−アミノ酸のトリペ
プチドを含有する溶液からの分離除去にも当てはまる: Gly−Gly−TyrからGly+Tyr。
プチドを含有する溶液からの分離除去にも当てはまる: Gly−Gly−TyrからGly+Tyr。
【0015】アミノ基が、トリフルオルアセチル基で保
護されているジアミノカルボン酸の分離除去のための例
として、次のものを挙げることができる: ε−TFA−Lys−Proからε−TFA−Lys+
Pro(TFA:トリフルオルアセチル)。
護されているジアミノカルボン酸の分離除去のための例
として、次のものを挙げることができる: ε−TFA−Lys−Proからε−TFA−Lys+
Pro(TFA:トリフルオルアセチル)。
【0016】本発明の方法の実地に即した試験では、ア
ミノ酸が、多数の種々異なる化学的特性を有しうるにも
関わらず、普遍的な使用可能性が示された。
ミノ酸が、多数の種々異なる化学的特性を有しうるにも
関わらず、普遍的な使用可能性が示された。
【0017】相応して、タンパク質アミノ酸からなるペ
プチドは、例えば、記載のアミノ酸に基づき付与される
ような a)”疎水性”側鎖:Gly、Ala、Pro、Val
及び/又は b)”極性”側鎖:Tyr、Gln及び/又は c)”酸性”側鎖:Glu及び/又は d)”塩基性”側鎖:Arg、Lys を有する。
プチドは、例えば、記載のアミノ酸に基づき付与される
ような a)”疎水性”側鎖:Gly、Ala、Pro、Val
及び/又は b)”極性”側鎖:Tyr、Gln及び/又は c)”酸性”側鎖:Glu及び/又は d)”塩基性”側鎖:Arg、Lys を有する。
【0018】本発明では、例えば、 Sar−AlaからSar+Ala(Sar=サルコシ
ン) のように、2級アミノ基を有するアミノ酸の分離除去も
成功する。
ン) のように、2級アミノ基を有するアミノ酸の分離除去も
成功する。
【0019】同様のことが、例えば、 Ala−TauからAla+Tau(Tau=タウリ
ン) のように、アミノスルホン酸の分離除去にも当てはま
る。
ン) のように、アミノスルホン酸の分離除去にも当てはま
る。
【0020】アミノ酸の吸着は、1からそれぞれのJP
のpH−範囲全てで可能であるので、相応するpH−値
を有する溶液中には、pH−修正剤は必要ない。
のpH−範囲全てで可能であるので、相応するpH−値
を有する溶液中には、pH−修正剤は必要ない。
【0021】吸着を、pH<JP(等電点)で実施する
のが有利である一方で、脱着を、pH>JPで行うのが
有利である。溶液から除去される2種のアミノ酸もしく
はアミノスルホン酸の等電点が、かなり離れている場合
には、吸着工程を場合により、異なるpH−値で繰り返
す。
のが有利である一方で、脱着を、pH>JPで行うのが
有利である。溶液から除去される2種のアミノ酸もしく
はアミノスルホン酸の等電点が、かなり離れている場合
には、吸着工程を場合により、異なるpH−値で繰り返
す。
【0022】ゼオライトとしては、15〜200のモジ
ュールを有するようなFAU、MSI又はモルデン沸石
のタイプを使用するのが有利である。
ュールを有するようなFAU、MSI又はモルデン沸石
のタイプを使用するのが有利である。
【0023】ゼオライトそのものは、従来技術から公知
である。
である。
【0024】例えば、ゼオライト粉末又はゼオライト成
型体を、充分混合される容器中の溶液に直接、付与する
ことにより、精製される溶液をゼオライトと接触させ
る。ゼオライト粉末又は成型体からの精製された有価値
物質溶液の分離除去を、引き続く濾過により行う。
型体を、充分混合される容器中の溶液に直接、付与する
ことにより、精製される溶液をゼオライトと接触させ
る。ゼオライト粉末又は成型体からの精製された有価値
物質溶液の分離除去を、引き続く濾過により行う。
【0025】工業的反応のもう1つの可能性は、精製さ
れる溶液を連続的に、ゼオライト粉末又は成型体を充填
された塔の中に供給することであり、その際、成型体
が、僅かな圧力損失の故に有利である。その際、遊離の
アミノ酸は、塔中でゼオライトに吸着する一方で、ジペ
プチドは、ほぼ完全に流出物中に保持されている。分離
除去されたアミノ酸を回復しない場合には、アミノ酸を
負荷されたゼオライトは、400〜900℃の温度で、
例えば回転炉中で加熱することにより、再生させること
ができる。しかし、吸着されたアミノ酸を、10〜12
のpH−値の水溶液中で完全に脱着させ、それにより再
び取得することもできる。この後、ゼオライトは、新た
にペプチドの精製のために使用することができる。
れる溶液を連続的に、ゼオライト粉末又は成型体を充填
された塔の中に供給することであり、その際、成型体
が、僅かな圧力損失の故に有利である。その際、遊離の
アミノ酸は、塔中でゼオライトに吸着する一方で、ジペ
プチドは、ほぼ完全に流出物中に保持されている。分離
除去されたアミノ酸を回復しない場合には、アミノ酸を
負荷されたゼオライトは、400〜900℃の温度で、
例えば回転炉中で加熱することにより、再生させること
ができる。しかし、吸着されたアミノ酸を、10〜12
のpH−値の水溶液中で完全に脱着させ、それにより再
び取得することもできる。この後、ゼオライトは、新た
にペプチドの精製のために使用することができる。
【0026】吸着平衡の有利な位置の故に、アミノ酸も
しくはアミノスルホン酸を、相応するゼオライト量の付
与で、工程中でほぼ完全に、溶液から除去することがで
きる。その際、仮に、多くの場合に有価値物質も僅かな
量で吸着されるとしても常に、遊離アミノ酸と有価値物
質との明らかな分離能を観察することができる。
しくはアミノスルホン酸を、相応するゼオライト量の付
与で、工程中でほぼ完全に、溶液から除去することがで
きる。その際、仮に、多くの場合に有価値物質も僅かな
量で吸着されるとしても常に、遊離アミノ酸と有価値物
質との明らかな分離能を観察することができる。
【0027】従来技術と比較して、(特に)このこと
は、本発明の特徴である。加えて、僅かな量の副産物も
しくは出発化合物を、本発明を使用するのが有利なよう
な、精製されるべき有価値物質の反応溶液から分離除去
する場合には、イオン交換−クロマトグラフィーに比
べ、吸着剤の許容量が、有価値物質(この際、ペプチ
ド)により必要とされないので、効率が高くなる。
は、本発明の特徴である。加えて、僅かな量の副産物も
しくは出発化合物を、本発明を使用するのが有利なよう
な、精製されるべき有価値物質の反応溶液から分離除去
する場合には、イオン交換−クロマトグラフィーに比
べ、吸着剤の許容量が、有価値物質(この際、ペプチ
ド)により必要とされないので、効率が高くなる。
【0028】必要な吸着剤の量は、除去される物質の量
に合わせるのみでよい。
に合わせるのみでよい。
【0029】ゲル濾過とは反対に、分離を、その際の低
い負荷密度/負荷許容量の故に必要な高い圧力を使用せ
ずに行う。本発明で、作用物質溶液への塩添加(Aufsalz
en)及び希釈も必要ないことは、有利である。
い負荷密度/負荷許容量の故に必要な高い圧力を使用せ
ずに行う。本発明で、作用物質溶液への塩添加(Aufsalz
en)及び希釈も必要ないことは、有利である。
【0030】所望の生成物の濃度は、その可溶性及びそ
れぞれ選択された方法により達成可能な濃度値に関わら
ず、一般に、これを含有する溶液に対して、1重量%〜
60重量%、殊に4〜30重量%の範囲に広がってい
る。
れぞれ選択された方法により達成可能な濃度値に関わら
ず、一般に、これを含有する溶液に対して、1重量%〜
60重量%、殊に4〜30重量%の範囲に広がってい
る。
【0031】分離除去される、例えば、出発化合物とし
て使用されるアミノ酸の濃度は、一般に、反応の後に発
見される0.01g/lの残留濃度から、それぞれ使用
される出発化合物の可溶限界により与えられる値までに
達する。
て使用されるアミノ酸の濃度は、一般に、反応の後に発
見される0.01g/lの残留濃度から、それぞれ使用
される出発化合物の可溶限界により与えられる値までに
達する。
【0032】個々の分離される化合物、例えばアミノ酸
と精製される生成物との比を、g/lで表すと、1:1
000〜1:1.5、殊に1:300〜1:1.5の範
囲であり、この範囲内で本発明の方法を、有効に使用で
きる。
と精製される生成物との比を、g/lで表すと、1:1
000〜1:1.5、殊に1:300〜1:1.5の範
囲であり、この範囲内で本発明の方法を、有効に使用で
きる。
【0033】使用ゼオライトの特性は、W.M.Meier, D.
H.Olson "Atlas of Zeolite Structure Types 2nd Ed.
Butterworth-Heinemann, London, 1987による分類に相
応する。
H.Olson "Atlas of Zeolite Structure Types 2nd Ed.
Butterworth-Heinemann, London, 1987による分類に相
応する。
【0034】これは、殊に、次のものに相応する: ゼオライトA ∧ ゼオライトTA ゼオライトDAY ∧ ゼオライトFAU モルデン沸石 ∧ MOR ZSM 5 ∧ MSI。
【0035】ZSM5タイプの特徴付けのために例中で
スラッシュにより結び付けられた数は、それぞれSiO
2/Al2O3−比に相応する。
スラッシュにより結び付けられた数は、それぞれSiO
2/Al2O3−比に相応する。
【0036】文献: 1.Ullmann's Enzyklopaedie, Vol A 19, pp168,(199
1) 2.J.P.Greenstein, M.Winitiz, "Chemistry of the A
mino Acids" J.Wiley,New York, 1961, Vol. 2, pp1366
-1511。
1) 2.J.P.Greenstein, M.Winitiz, "Chemistry of the A
mino Acids" J.Wiley,New York, 1961, Vol. 2, pp1366
-1511。
【0037】
【実施例】添付の例は、本発明の方法の実施可能性を裏
付けしている。
付けしている。
【0038】実験室実験では、種々異なるペプチド及び
遊離アミノ酸の濃度を有するそれぞれ溶液30mlに、
それぞれゼオライト粉末3gを添加し、かつ吸着平衡の
確実な調節のために数時間震盪した。
遊離アミノ酸の濃度を有するそれぞれ溶液30mlに、
それぞれゼオライト粉末3gを添加し、かつ吸着平衡の
確実な調節のために数時間震盪した。
【0039】吸着の後に、ゼオライト粉末を、、膜を介
して濾別し、かつその上澄みを分析した。
して濾別し、かつその上澄みを分析した。
【0040】実験された物質を、分析結果及び記載の吸
着工程により達成された除去率(%)と一緒に、第1表
中に記載した。
着工程により達成された除去率(%)と一緒に、第1表
中に記載した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 229/26 9450−4H C07C 229/26 229/36 9450−4H 229/36 231/24 9547−4H 231/24 233/47 9547−4H 233/47 279/14 9451−4H 279/14 C07D 207/16 C07D 207/16 C07K 1/14 C07K 1/14 5/06 5/06 (72)発明者 ギュンター クナウプ ドイツ連邦共和国 ブルーフケーベル フ リートホーフシュトラーセ 8 (72)発明者 カールハインツ ドラウツ ドイツ連邦共和国 フライゲリヒト ツー ア マリーエンルーエ 13 (72)発明者 エルフリーデ ゼクストル ドイツ連邦共和国 ガイゼルバッハ アム フローンビューゲル 11
Claims (13)
- 【請求項1】 アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸
を、これらを含有する又はこれらから製造された生成物
から溶液で分離除去する方法において、溶液を、適当な
pH−値でゼオライトと、場合により複数工程で接触さ
せ、かつ溶液中に残留した生成物を、ゼオライトに吸着
されたアミノ酸及び/又はアミノスルホン酸から分離除
去することを特徴とする、アミノ酸及び/又はアミノス
ルホン酸を、これらを含有する又はこれらから製造され
た生成物から分離除去する方法。 - 【請求項2】 生成物が、出発化合物として使用された
アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸と同様に、アミノ
基も酸基も含有する化合物である、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項3】 生成物が、その中で少なくとも2つのア
ミノ酸及び/又はアミノスルホン酸が、アミド結合を介
して結合している化合物である、請求項1又は2に記載
の方法。 - 【請求項4】 TA、FAU、MOR又はMSIのタイ
プのゼオライトを使用する、請求項1から3のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項5】 アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸の
吸着を、<JP(等電点)のpH−値で実施する、請求
項1から4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 分離される溶液中に同時に存在するアミ
ノ酸及び/又はアミノスルホン酸が、それぞれ異なるJ
P−値を有する場合に、場合によりそれぞれのJP−値
に合わされたpH−値を有する2つの吸着工程を実施す
る、請求項1から4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 ゼオライトに吸着されたアミノ酸及び/
又はアミノスルホン酸を、pH−値を>JPに調節する
ことにより脱着する、請求項1から6のいずれかに記載
の方法。 - 【請求項8】 アミノ酸及び/又はアミノスルホン酸の
アミノ基及び酸基が、C1〜C4−アルキレン基により結
合されている、請求項1から7のいずれかに記載の方
法。 - 【請求項9】 ジペプチド又はオリゴペプチドが、もう
1つの官能基を有する少なくとも1つのアミノ酸を含有
する、請求項1から8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 ジペプチド又はオリゴペプチドが、疎
水性側鎖を有する少なくとも1つのアミノ酸を有する、
請求項1から7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項11】 ジペプチド又はオリゴペプチドが、そ
のアミノ基が、1級、2級又は3級アミンとして存在す
る少なくとも1つのアミノ酸を有する、請求項1から7
のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】 ジペプチド又はオリゴペプチドが、そ
のアミノ基が、α−及び/又はβ−及び/又はγ−位に
存在するアミノ酸を含有する、請求項1から7のいずれ
かに記載の方法。 - 【請求項13】 方法をバッチ法で、半連続的に、又は
連続的に実施する、請求項1から11のいずれかに記載
の方法。
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