JPH09123367A - 多層管 - Google Patents

多層管

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JPH09123367A
JPH09123367A JP28197395A JP28197395A JPH09123367A JP H09123367 A JPH09123367 A JP H09123367A JP 28197395 A JP28197395 A JP 28197395A JP 28197395 A JP28197395 A JP 28197395A JP H09123367 A JPH09123367 A JP H09123367A
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JP
Japan
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layer
resin
inner layer
outer layer
fluororesin
Prior art date
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Pending
Application number
JP28197395A
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English (en)
Inventor
Koji Motoi
孝治 本居
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食の問題のない、配管の容易な柔軟性を有
し、かつ埋設強度の信頼性の高い、燃料不透過性に優れ
た多層管を提供する。 【解決手段】 内層がフッ素樹脂、外層がポリオレフィ
ン樹脂層からなり、内層と外層が熱可塑性エラストマー
を介して接着されてなる多層管である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内層、外層、およ
びこれらを接着する中間層からなる多層管に関し、より
詳細には、腐食の問題のない、配管の容易な柔軟性を有
し、かつ機械的強度が大きく、燃料不透過性に優れた多
層管に関する。このような多層管は、例えば、ガソリン
スタンド内埋設管などの燃料輸送管として好適に使用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多層管としては、鋼管に
ポリエチレン樹脂層を被覆したものが、ガソリンスタン
ド内埋設管に使われていた。
【0003】また、特公昭60−43307号公報に
は、内層がエチレン・四フッ化エチレン共重合体などの
熱可塑性フッ素樹脂、外層がポリオレフィン系樹脂、内
層と外層を接着する中間層が熱可塑性フッ素樹脂とポリ
オレフィン系樹脂との混合物からそれぞれ構成されてな
る、多層管が開示されている。
【0004】また、特公昭62−784号公報には、内
層が熱可塑性フッ素樹脂、外層がポリオレフィン系樹
脂、中間層が不飽和グリシジルグラフト化した結晶性ポ
リオレフィン系樹脂からそれぞれ構成されてなる、多層
管が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋼管にポリエ
チレン樹脂層を被覆したものは、剛性管のエルボ溶接部
などで腐食が発生し、ガソリンの漏洩を来たすという問
題がある。
【0006】また、特公昭60−43307号公報およ
び特公昭62−784号公報に記載の多層管はいずれ
も、柔軟性の必要な管に対して接着性能が劣るという難
点がある。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされ、腐食
の問題のない、配管の容易な柔軟性を有し、かつ機械的
強度が大きく、燃料不透過性に優れた多層管を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による多層管は、
内層がフッ素樹脂、外層がポリオレフィン樹脂層からな
り、内層と外層が熱可塑性エラストマーを介して接着さ
れてなるものである。
【0009】本発明による多層管の内層を構成するフッ
素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、エチレ
ン・テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニ
リデンが例示され、好ましくは接着性の優れるエチレン
・テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリ
デンが使用される。
【0010】外層を構成するポリオレフィン樹脂の代表
例は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン
であり、その他、α−オレフィン重合体およびそれらの
ランダム、ブロック共重合体や樹脂混合物も含まれる。
ポリオレフィン樹脂の好ましい例としては、同樹脂の層
厚にもよるが、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ンが挙げられる。
【0011】内層と外層を接着する熱可塑性エラストマ
ーは、常温付近でゴム弾性を有する押出成形可能な熱可
塑性樹脂であって、例えばスチレン系、オレフィン系、
ポリエステル系、ポリアミド系、ウレタン系、塩化ビニ
ル系、アイオノマー樹脂およびこれらの共重合体などの
熱可塑性エラストマーや、ランダム共重合などにより柔
軟性を付与した熱可塑性エラストマーが例示される。耐
有機溶剤性の点から、特にオレフィン系、ポリエステル
系、ポリアミド系、ウレタン系、アイオノマー樹脂など
の熱可塑性エラストマーが好ましく、また、破断点伸び
および曲げ弾性率の点で、破断点伸びが400%以上で
曲げ弾性率が1500kg/cm2 以下のアイオノマー
樹脂の共重合体が好ましい。
【0012】より好ましい熱可塑性エラストマーの例と
して、(1) エチレン・エチルアクリレート共重合体、
(2) アイオノマー樹脂とエチレン・エチルアクリレート
・無水マレイン酸3元共重合体との混合物、(3) オレフ
ィン系熱可塑性エラストマー、例えばエチレン・プロピ
レン・ジエン3元共重合体と、エチレン・酢酸ビニル共
重合体との混合物が挙げられる。
【0013】本発明による多層管は、外層の外側にさら
に、例えばフッ素ゴムからなる耐熱層、例えば蛇腹形状
樹脂からなる可撓層、例えばカーボン添加樹脂からなる
帯電防止層、例えば単繊維繊維補強樹脂からなるブレー
ド組込み耐内圧層が設けられていてもよい。
【0014】本発明による多層管は、通常、フッ素樹脂
と、オレフィン樹脂と、これらの間に介在された熱可塑
性エラストマーとを共押出することによって製造され
る。
【0015】本発明による多層管は、フッ素樹脂からな
る内層を有するので、ガソリンなどの液体の不透過性に
優れる。また、本発明による多層管は、ポリオレフィン
樹脂からなる外層を有するので、柔軟性を有し、信頼性
の高い埋設強度を有する。内層を構成するフッ素樹脂
と、外層を構成するポリオレフィン樹脂とは、融点を異
にする結晶性樹脂であるため、冷却賦形時に大きな熱収
縮を生じて界面剥離を起こす。本発明では、接着層に熱
可塑性エラストマーを用いるので、その低い弾性率およ
び、大変形界面の応力を減衰させる作用により、内層と
外層とを共押出により接着することができる。
【0016】
【実施例】
実施例1 内層用樹脂として、ポリフッ化ビニリデン(ダイキン
社製「ネオフロンVDF(VP−810)」)を径30
mmの単軸押出機より樹脂温度240℃で押出し、 接着層用樹脂として、エチレン・エチルアクリレート
共重合体(三井デュポンケミカル社製「エバフレックス
EEA(A−709)」、破断伸び1200%、弾性率
29kg/cm2 )を径30mmの単軸押出機より樹脂
温度220℃で押出し、 外層用樹脂として、低密度ポリエチレン(三井石油化
学社製「ミラソン(B319))を径40mmの単軸押
出機より樹脂温度210℃で押出し、さらに、 3層金型(外径50mm、クリアランス5mm)に上
記3樹脂層を供給し、径40mm、層厚、内層:接着
層:外層=0.8mm:0.1mm:1.1mmの多層
管を得た。
【0017】実施例2 内層用樹脂として、エチレン・テトラフルオロエチレ
ン共重合体(ダイキン社製「ネオフロンETFE」)を
径30mmの単軸押出機より樹脂温度310℃で押出
し、 接着層用樹脂として、アイオノマー樹脂(三井デュポ
ンケミカル社製「ハイミランAM6400」)95重量
部と、エチレン・エチルアクリレート・無水マレイン酸
3元共重合体(住友化学社製「ボンダインTX803
0」)5重量部との混合物(混合物単独でのシートを作
成した結果、破断伸びは700%、弾性率は800kg
/cm2 であった)を径30mmの単軸押出機より樹脂
温度220℃で押出し、 外層用樹脂として、中密度ポリエチレン(三井石油化
学社製「ネオビックス(2015M)」)を径40mm
の単軸押出機より樹脂温度230℃で押出し、 3層金型(外径50mm、クリアランス5mm)に上
記3樹脂層を供給し、径40mm、層厚、内層:接着
層:外層=0.8mm:0.1mm:1.1mmの多層
管を得た。
【0018】比較例1 内層用樹脂として、ポリフッ化ビニリデン(ダイキン
社製「ネオフロンVDF(VP−810)」)を径30
mmの単軸押出機より樹脂温度240℃で押出し、 接着層用樹脂として、上記と下記の50:50
(重量比)の混合物(弾性率6000kg/cm2 )を
径30mmの単軸押出機より樹脂温度240℃で押出
し、 外層用樹脂として、低密度ポリエチレン(三井石油化
学社製「ミラソン(B319))を径40mmの単軸押
出機より樹脂温度210℃で押出し、さらに、 3層金型(外径50mm、クリアランス5mm)に上
記3樹脂層を供給し、径40mm、層厚、内層:接着
層:外層=0.8mm:0.1mm:1.1mmの多層
管を得た。
【0019】比較例2 内層用樹脂として、エチレン・テトラフルオロエチレ
ン共重合体(ダイキン社製「ネオフロンETFE」)を
径30mmの単軸押出機より樹脂温度310℃で押出
し、 接着層用樹脂として、中密度ポリエチレン(三井石油
化学社製「ネオビックス(2015M)」)をグリシジ
ルグラフト化した結晶性ポリオレフィン(弾性率500
0kg/cm2 )を径30mmの単軸押出機より樹脂温
度230℃で押出し、 外層用樹脂として、中密度ポリエチレン(三井石油化
学社製「ネオビックス(2015M)」)を径40mm
の単軸押出機より樹脂温度230℃で押出し、 3層金型(外径50mm、クリアランス5mm)に上
記3樹脂層を供給し、径40mm、層厚、内層:接着
層:外層=0.8mm:0.1mm:1.1mmの多層
管を得た。
【0020】性能評価 実施例および比較例で得られた多層管に対し、無鉛レギ
ュラーガソリン透過性および引っ張り剥離性について、
評価試験を行った。
【0021】無鉛レギュラーガソリン透過性評価 長さ20cmの多層管を試験ホースとし、同ホースにガ
ソリンを充填した後ホースを密閉し、これを50℃熱風
乾燥炉中に5日放置して重量減少を測定した。重量減少
はホース壁を透過して飛散したガソリン量と考えられ
る。この量が300mg以下のものに○を付した。
【0022】引っ張り剥離試験 JIS Z0237に従って引っ張り剥離試験を行っ
た。すなわち、試験ホースから管軸方向に幅10mm、
長さ80mmの試験片を切取り、試験片の層界面にナイ
フ(市販NTカッター)をあて界面を剥した後、180
℃剥離試験を行った。界面剥離を起こしたものに×、界
面から剥離を起こさず層構成材料が切断したものに○を
それぞれ付した。
【0023】得られた結果を表1に示す。
【0024】
【表1】 上記表から明らかなように、実施例の多層管はいずれの
項目においても良好な結果を示した。
【0025】
【発明の効果】本発明による多層管は内層がフッ素樹
脂、外層がポリオレフィン樹脂層からなり、内層と外層
が熱可塑性エラストマーを介して接着されてなるもので
あるので、腐食の問題のない、配管の容易な柔軟性を有
し、かつ機械的強度が大きく、燃料不透過性に優れた多
層管が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層がフッ素樹脂、外層がポリオレフィ
    ン樹脂層からなり、内層と外層が熱可塑性エラストマー
    を介して接着されてなる多層管。
JP28197395A 1995-10-30 1995-10-30 多層管 Pending JPH09123367A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506550A (ja) * 2000-08-23 2004-03-04 ダイネオン エルエルシー フルオロプラスチック層を含む多層製品
EP1870235A1 (en) * 2006-06-19 2007-12-26 Glynwed Pipe Systems Limited Potable water pipe

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506550A (ja) * 2000-08-23 2004-03-04 ダイネオン エルエルシー フルオロプラスチック層を含む多層製品
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