JPH09122946A - 炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工方法およびその加工装置 - Google Patents

炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工方法およびその加工装置

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JPH09122946A
JPH09122946A JP7283575A JP28357595A JPH09122946A JP H09122946 A JPH09122946 A JP H09122946A JP 7283575 A JP7283575 A JP 7283575A JP 28357595 A JP28357595 A JP 28357595A JP H09122946 A JPH09122946 A JP H09122946A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却水の温度上昇を抑えると共に、炭酸ガス
レーザ光の出力を一定に保つことができる炭酸ガスレー
ザ光を用いた基板の加工方法およびその加工装置を提供
する。 【解決手段】 炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工方
法において、出力側の共振器4aから出力された上記炭
酸ガスレーザ光Aの4〜20%を、その共振器4aと上
記集光レンズ17との間に光軸に対して傾けて設けたモ
ニタ光検出用ミラー10で反射させ、そのモニタ光検出
用ミラー10の表面で反射された炭酸ガスレーザ反射光
Rをモニタ光検出手段11で常時モニタしながら上記基
板19を加工するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭酸ガスレーザ光
を用いた基板の加工方法およびその加工装置に係り、特
に冷却水の温度上昇を抑えると共に、炭酸ガスレーザ光
の出力を一定に保つことができる炭酸ガスレーザ光を用
いた基板の加工方法およびその加工装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、ガラス材料基板、磁性材料基板、
半導体材料基板、および誘電体材料基板に電子回路や光
回路などを実装したデバイス製品の開発が活発に行われ
るようになってきた。
【0003】図6に示すように、これらのデバイス42
は、上述した基板41の中、あるいは表(もしくは裏)
面に数個から数千個形成されている。そのため、最後の
工程で基板41を切断してそれぞれのデバイス42を分
離しなければならない。この切断・分離方法として、基
板41上の切断線43,44に沿って、ダイヤモンドブ
レードでダイシングを行うか、あるいはレーザ光を照射
してスクライビングを行う方法などがある。
【0004】本発明者が基板を切断するために試作した
炭酸ガスレーザ装置を図7に示す。
【0005】図7に示すように、炭酸ガスレーザ装置5
1は炭酸ガスレーザ管2と冷却手段23と光ガイド管1
3とから構成されている。ボックス3に納められている
炭酸ガスレーザ管2は、一方端が閉じられた二重管構造
となっており、内管内部に混合気体(例えば、CO2
2 :He=8:18:74の割合で混合した気体)G
M が封入されている。また、内管の両端には、共振器で
ある内部鏡4a,4bが設けられている。さらに、内管
の内壁には電源回路6に接続される放電用の電極5a,
5bが間隔を置いて設けられている。外管内部には、冷
却手段23である水循環器8から冷却水導入管9aを介
して冷却水Wが導入される。冷却水Wによって炭酸ガス
レーザ管2は冷却され、その後、冷却水Wは冷却水排出
管9bを経て水循環器8へと循環される。
【0006】電源回路6から電極5aと5bとの間に電
圧を印加して内部鏡4aと4bとの間で発振された炭酸
ガスレーザ光Aの内の一部は、内部鏡4bから出力され
る。内部鏡4bから出力された炭酸ガスレーザ光Aは、
光ガイド管13の内部に光軸に対して45度傾けて設け
られた全反射ミラー16によって伝搬方向を90度曲げ
られる。伝搬方向を90度曲げられた炭酸ガスレーザ光
Aは、光ガイド管13の端部に設けられた集光レンズ1
7で集光される。光ガイド管13の端部には、炭酸ガス
レーザ光照射口18が接続される。集光された炭酸ガス
レーザ光Aは、炭酸ガスレーザ光照射口18に形成され
たガス導入管18a,18aからアシストガスGA が吹
き付けられ、固定台20上に載置された基板19に照射
される。固定台20は、XY移動装置21上に載置され
ており、X方向あるいはY方向に移動される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示した炭酸ガスレーザ装置51を用いてガラス基板やセ
ラミックス基板などを切断や割断したり、あるいは、ス
リットや穴などを設けようと加工すると、次のような問
題が生じる。
【0008】(1) 炭酸ガスレーザ光Aの正確な出力
パワを事前に、あるいは作業中に知ることができないた
め、加工の再現性が悪かった。すなわち、切断(あるい
は割断)速度を一定に保っていても、切断できる場合と
できない場合とがあった。また、仮に切断できていたと
しても、切断面の平滑性やマイクロクラックの抑圧など
の再現性が極めて悪かった。
【0009】(2) 再現性が極めて悪いため、加工コ
ストが高くつく。
【0010】再現性を悪くする要因として、炭酸ガスレ
ーザ管2を冷却している冷却水Wの温度変化による炭酸
ガスレーザ光Aの出力パワの変動が挙げられる。このた
め、水循環器8の温度制御をしない場合における冷却水
導入管9a内の冷却水Wの温度上昇と炭酸ガスレーザ光
Aの出力パワとの関係を測定した。この結果を図5に示
す。尚、図中のaは炭酸ガスレーザ光Aの出力パワ曲線
を示しており、図中のbは冷却水Wの温度曲線を示して
いる。
【0011】図5に示すように、炭酸ガスレーザ装置5
1を作動させてから約2時間30分後までの曲線aと曲
線bとの間には、冷却水Wの温度上昇に伴って炭酸ガス
レーザ光Aの出力パワが低下するという関係がある。す
なわち、冷却水Wの温度上昇1℃に対して、炭酸ガスレ
ーザ光Aの出力パワは約3.3W低下し、炭酸ガスレー
ザ光Aの出力パワの著しい変動が見受けられる。
【0012】このように、炭酸ガスレーザ装置51の連
続稼動に伴う冷却水Wの温度上昇は、炭酸ガスレーザ光
Aの出力パワの低下に大きく影響するため、冷却水Wの
温度上昇を抑えると共に、炭酸ガスレーザ光Aの出力パ
ワを一定に保つ手段・方法が必要である。
【0013】そこで、本発明の課題は、上記課題を解決
し、冷却水の温度上昇を抑えると共に、炭酸ガスレーザ
光の出力を一定に保つことができる炭酸ガスレーザ光を
用いた基板の加工方法およびその加工装置を提供するこ
とにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、炭酸ガスを含む混合気体を封入し
た炭酸ガスレーザ管の両端に共振器を設け、上記炭酸ガ
スレーザ管内に設けた電極間に電圧を印加して放電させ
ることによって、上記共振器間でレーザ発振させ、その
レーザ発振した炭酸ガスレーザ光の一部を上記共振器の
一方側から出力し、集光レンズを通して基板に照射し、
該基板を加工する炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工
方法において、出力側の共振器から出力された上記炭酸
ガスレーザ光の4〜20%を、その共振器と上記集光レ
ンズとの間に光軸に対して傾けて設けたモニタ光検出用
ミラーで反射させ、そのモニタ光検出用ミラーの表面で
反射された炭酸ガスレーザ反射光をモニタ光検出手段で
常時モニタしながら上記基板を加工するものである。
【0015】請求項2の発明は、上記モニタ光検出手段
で検出される上記炭酸ガスレーザ反射光が一定となるよ
うに、上記電極間に電圧を印加する電源回路に制御信号
を送ってフィードバック制御する請求項1記載の炭酸ガ
スレーザ光を用いた基板の加工方法である。
【0016】請求項3の発明は、上記炭酸ガスレーザ管
および上記共振器の外周部、あるいはその一部を囲繞し
て設けられる冷却手段内部に冷却水を循環させ、その冷
却水の水温を設定値に対して±0.1℃以下に制御する
請求項2記載の炭酸ガスレーザ光を用いた加工方法であ
る。
【0017】請求項4の発明は、上記モニタ光検出手段
で検出される上記炭酸ガスレーザ反射光が一定となるよ
うに、上記冷却手段に制御信号を送ってフィードバック
制御する請求項1または請求項2記載の炭酸ガスレーザ
光を用いた基板の加工方法である。
【0018】請求項5の発明は、上記集光レンズを通っ
た上記炭酸ガスレーザ光をN2 ,Ar,O2 ,空気など
のガス雰囲気に保って上記基板に照射する請求項1乃至
請求項4いずれかに記載の炭酸ガスレーザ光を用いた基
板の加工方法である。
【0019】請求項6の発明は、炭酸ガスを含む混合気
体を封入した炭酸ガスレーザ管の両端に共振器を設け、
上記炭酸ガスレーザ管内に設けた電極間に電圧を印加し
て放電させることによって、上記共振器間でレーザ発振
させ、そのレーザ発振した炭酸ガスレーザ光の一部を上
記共振器の一方側から出力し、集光レンズを通して基板
に照射し、該基板を加工する炭酸ガスレーザ光を用いた
基板の加工装置において、出力側の共振器と上記集光レ
ンズとの間に光軸に対してθA 傾けて設けられたモニタ
光検出用ミラーと、そのモニタ光検出用ミラーの表面で
反射された上記炭酸ガスレーザ光の一部を検知すると共
に、その検知した信号を出力するモニタ光検出手段と、
そのモニタ光検出手段から出力された信号を、上記電極
間に電圧を印加する電源回路にフィードバックする制御
手段とを備えたものである。
【0020】請求項7の発明は、上記出力側の共振器の
反対側に、ブルースター角θをなしてブルースター窓を
設けると共に、そのブルースター窓の外側、かつ、上記
光軸の延長線上にグレーティングを設けた請求項6記載
の炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工装置である。
【0021】請求項8の発明は、上記出力側の共振器と
上記モニタ光検出用ミラーとの間、またはそのモニタ光
検出用ミラーと上記集光レンズとの間、もしくはその両
方に光シャッタを設けた請求項6記載の炭酸ガスレーザ
光を用いた基板の加工装置である。
【0022】上記の方法・装置によれば次のような作用
効果が得られる。
【0023】請求項1の発明によれば、炭酸ガスレーザ
光の4〜20%を反射させて取り出すことができるモニ
タ光検出用ミラーを炭酸ガスレーザ光の伝搬通路に傾け
て設けたことにより、炭酸ガスレーザ光の出力パワを低
減させることなく常時モニタすることができる。
【0024】請求項2の発明によれば、電極に印加する
電圧を変化させることにより、炭酸ガスレーザ光の出力
パワの長周期変動を制御すると共に、外乱による短周期
の変動も容易に制御することができるため、加工する場
合の再現性を向上できる。
【0025】請求項3の発明によれば、冷却水の温度を
一定に保つことにより、レーザ発振している炭酸ガスレ
ーザ光の長周期変動を抑えると共に、その変動量も小さ
くすることができるため、長時間にわたって加工する場
合の再現性を向上できる。
【0026】請求項4の発明によれば、電極に印加する
電圧および冷却水の温度を変化させることにより、炭酸
ガスレーザ光の出力パワの長周期変動を制御すると共
に、外乱による短周期の変動も容易に制御することがで
きるため、加工する場合の再現性を向上できる。
【0027】請求項5の発明によれば、基板の加工面を
清浄に保つと共に、不純物の付着を防ぐことができる。
【0028】請求項6の発明の構成によれば、炭酸ガス
レーザ光の伝搬通路にモニタ光検出用ミラーを傾けて設
けたことにより、上記炭酸ガスレーザ光の一部を反射さ
せて取り出すことができると共に、常時モニタすること
ができるため、炭酸ガスレーザ光の出力を一定に保つこ
とができる。
【0029】請求項7の発明の構成によれば、出力側の
共振器の反対側に、ブルースター角θをなしてブルース
ター窓を設けたことにより、炭酸ガスレーザ管と上記内
部鏡を切り離して設けることができる。また、ブルース
ター窓の外側に、かつ、光軸の延長線上にグレーティン
グを設けたことにより、少なくとも1つの波長の光、ま
たは所望の狭い波長帯の光のみを反射させることができ
る。
【0030】請求項8の発明の構成によれば、出力側の
共振器とモニタ光検出用ミラーとの間、またはそのモニ
タ光検出用ミラーと集光レンズとの間、もしくはその両
方に光シャッタを設け、これを電気的制御信号によって
開または閉に制御することにより、炭酸ガスレーザ光の
伝搬を制御することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
に説明する。尚、図7と同一の部材には同じ番号を符し
ている。
【0032】図1に示すように、炭酸ガスレーザ装置1
は炭酸ガスレーザ管2と冷却手段23と光ガイド管13
とから構成されている。ボックス3に納められている炭
酸ガスレーザ管2は、一方端が閉じられた二重管構造と
なっている。炭酸ガスレーザ管2の内管の両端には、共
振器である内部鏡4a,4bが設けられている。さら
に、内管の内壁には電源回路6に接続される放電用の電
極5a,5bが間隔を置いて設けられている。炭酸ガス
レーザ管2の外管とボックス3の外側に設けられた冷却
手段23である水循環器8とは、冷却水導入管9aおよ
び冷却水排出管9bを介して接続されている。水循環器
8は水温調節器7と接続されている。
【0033】炭酸ガスレーザ管2の開口側は、光ガイド
管13の一端と接続される。光ガイド管13の内部に、
炭酸ガスレーザ光Aの光軸に対して45度傾けて全反射
ミラー16が設けられ、ここを境にして、光ガイド管1
3は直角に曲げて設けられている。光ガイド管13の他
端には、集光レンズ17が設けられると共に、ガス導入
管18a,18aを有する炭酸ガスレーザ光照射口18
が接続される。
【0034】出力側の内部鏡4bと全反射ミラー16と
の間に、炭酸ガスレーザ光Aの光軸に対して傾けて(例
えば、45度)、モニタ光検出用ミラー10が設けられ
る。このモニタ光検出用ミラー10と全反射ミラー16
との間に光シャッタ調節機構15に接続された光シャッ
タ14が、炭酸ガスレーザ光D(モニタ光検出用ミラー
10による炭酸ガスレーザ光Aの透過光)の光軸に対し
て垂直に設けられる。
【0035】モニタ光検出用ミラー10で反射された一
部の炭酸ガスレーザ光Rをモニタすべく、モニタ光検出
手段11が設けられると共に、モニタ光検出手段11に
よって出力された検知信号BO を制御すべく制御手段1
2が設けられる。
【0036】基板19は固定台20上に載置されると共
に、基板19を固定台20と密着させるべく、固定台2
0には基板吸着用真空装置22が形成される。固定台2
0をX方向およびY方向に移動自在に制御すべく、固定
台20の下にXY移動ステージ21が設けられる。
【0037】次に本発明の方法を説明する。
【0038】先ず、電源回路6に接続された電極5a,
5bに電圧を印加して、内部鏡4a,4b間でレーザ発
振を起こし、出力側の内部鏡4bから炭酸ガスレーザ光
Aを出力させる。この炭酸ガスレーザ光Aの4〜20%
をモニタ光検出用ミラー10で一定の割合で反射させ
て、炭酸ガスレーザ光Rをモニタ光検出手段11でモニ
タする。モニタ光検出用ミラー10を透過した炭酸ガス
レーザ光Dの伝搬は、光シャッタ14の位置で停止す
る。
【0039】次に、モニタ光検出手段11でモニタされ
た炭酸ガスレーザ光Rを検知信号B O として出力して、
制御手段12に入力する。また、制御手段12には、炭
酸ガスレーザ光Aの出力パワ値に相当する基準信号BF
を入力する。制御手段12において検知信号BO と基準
信号BF とを比較計算し、基準信号BF に対して炭酸ガ
スレーザ反射光Rの出力パワが小さければ電圧を上げる
制御信号Cを電源回路6へフィードバックし、また逆
に、炭酸ガスレーザ反射光Rの出力パワが大きければ電
圧を下げる制御信号Cを電源回路6にフィードバックす
る。
【0040】この過程を繰り返して、炭酸ガスレーザ光
Aが所定の出力パワに達したら、再び光シャッタ調節機
構15を制御して光シャッタ14を開にし、炭酸ガスレ
ーザ光Dを基板19に照射する。基板19に炭酸ガスレ
ーザ光Dを照射させる際、炭酸ガスレーザ光照射口18
のガス導入口18a,18aからアシストガスGA を同
時に吹き込む。このアシストガスGA の吹き込みによっ
て基板19の加工面を清浄に保つと共に、不純物の付着
を防ぐ。
【0041】基板19への炭酸ガスレーザ光Dの連続照
射によって、炭酸ガスレーザ管2および内部鏡4a,4
bの発熱による温度変動が生じ、この温度変動が炭酸ガ
スレーザ光Dの出力パワの長周期変動を引き起こす。こ
のため、水温調節器7を用いることにより、炭酸ガスレ
ーザ管2および内部鏡4a,4bの発熱による温度変動
を一定に保って、炭酸ガスレーザ光Dの出力パワを一定
に保つ。
【0042】また、常時、制御手段12から出力される
制御信号Cを電源回路6にフィードバックしているた
め、このフィードバックによって、更に炭酸ガスレーザ
光Dの出力パワの長周期変動を抑える。
【0043】本発明の炭酸ガスレーザ装置の特徴を以下
に述べる。
【0044】第1の特徴は、炭酸ガスレーザ管2の外
周、および内部鏡4a,4bの外周を冷却する水循環器
8から循環される冷却水Wの水温を水温調節器7によっ
て一定温度に制御するようにしていることである。
【0045】水温調節器7を用いることで、冷却水Wの
水温は設定温度±0.1℃以下に制御される。冷却水W
の水温を設定温度±0.1℃以下に制御することによっ
て、炭酸ガスレーザ光Aの出力パワの長周期変動を抑え
ることができる。この冷却水Wの設定温度は20〜28
℃の範囲が望ましい。実験的検討によれば、その冷却水
Wの設定温度を25℃±0.1℃に制御すると、例えば
100Wの連続発振出力値に対し、炭酸ガスレーザ光の
出力パワの定常的な変動量を±1Wに抑えることができ
る。これに対し、冷却水Wの設定温度を20℃±0.1
℃に制御すると、同じ100Wの連続発振出力値に対
し、炭酸ガスレーザ光の出力パワの定常的な変動量は±
1.4Wになった。すなわち、20〜28℃の範囲にお
いて、より高温である方が最も望ましい。
【0046】第2の特徴は、内部鏡4bから出力された
炭酸ガスレーザ光Aの出力パワをモニタするためのモニ
タ光検出用ミラー10を設け、そのモニタ光検出用ミラ
ー10で炭酸ガスレーザ光Aを反射させ、モニタ光検出
手段11で炭酸ガスレーザ反射光Rの出力パワをモニタ
するようにしていることである。
【0047】このように、炭酸ガスレーザ反射光Rの出
力パワをモニタする上で重要な点は、(1)炭酸ガスレ
ーザ光Dと炭酸ガスレーザ反射光Rとが比例関係にある
ということ。
【0048】(2)炭酸ガスレーザ反射光Rをあまり多
く反射させ過ぎると、炭酸ガスレーザ光Dの出力パワが
小さくなってしまうということ。
【0049】の2点である。
【0050】そこで、光パワ反射率を2〜25%まで種
々変えたモニタ光検出用ミラー10を作製し、上記
(1)、(2)を共に満足する光パワ反射率を図4の装
置を用いて求めた。尚、図1と同一の部材には同じ符号
を符している。
【0051】その結果、反射率が4%未満では、炭酸ガ
スレーザ反射光の出力パワが極めて小さいため、炭酸ガ
スレーザ光Aの出力パワを40〜140Wまで変化させ
た場合において、炭酸ガスレーザ光Dと炭酸ガスレーザ
反射光Rとの間に比例関係が成り立たないことが判っ
た。反射率が4%以上の場合には、炭酸ガスレーザ光D
と炭酸ガスレーザ反射光Rとの間にほぼ比例関係が成り
立つことが判った。反射率が20%よりも大きくなる
と、炭酸ガスレーザ反射光Rの出力パワは大きくなる
が、その分、炭酸ガスレーザ光Dの出力パワが小さくな
るので基板19の加工に支障をきたすことが判った。
【0052】また、反射率が20%よりも大きい場合に
おいて、モニタ光検出用ミラー10を長時間使用してい
ると、炭酸ガスレーザ光Aの熱エネルギーによってモニ
タ光検出用ミラー10が徐々に発熱したり、モニタ光検
出用ミラー10の傾きの角度がずれてきたり、あるいは
光ガイド管13が歪んできて炭酸ガスレーザ光Aの光軸
がずれてくるという問題が生じる。
【0053】よって、モニタ光検出用ミラー10の反射
率は4〜20%の範囲が望ましいことが判った。例え
ば、炭酸ガスレーザ光Aの出力パワが140Wの場合、
その5%をモニタ光検出用ミラー10で反射させた結
果、炭酸ガスレーザ光Dの出力パワ(133W)と炭酸
ガスレーザ反射光Rとの間には比例関係がある。また、
電源回路6の電圧を変化させて炭酸ガスレーザ光Dの出
力パワを50〜133Wまで変化させた場合において
も、炭酸ガスレーザ光Dの出力パワと炭酸ガスレーザ反
射光Rの出力パワとの間には比例関係がある。
【0054】第3の特徴は、外乱変化に対しても、炭酸
ガスレーザ光Dの出力パワを常に一定に制御できるよう
に、炭酸ガスレーザ光Dの出力パワに対応する基準信号
F とモニタ光検出手段11の出力信号BO とを制御手
段12へ入力し、制御手段12の制御信号Cを電源回路
6へフィードバックするようにしていることである。
【0055】炭酸ガスレーザ光Dの出力パワは、上述し
たように、冷却水Wの水温を水温調節器7によって設定
温度±0.1℃以下に制御することにより、定常的に一
定に保たれる。さらに、外乱による炭酸ガスレーザ光D
の出力パワの変動を抑えるために、炭酸ガスレーザ反射
光Rを検出し、その値が一定となるように電源回路6へ
フィードバックすることにより、トータルな炭酸ガスレ
ーザ光Dの出力パワは一定に保たれる。
【0056】次に他の実施の形態を図2を用いて説明す
る。尚、図1と同一の部材には同じ符号を符している。
【0057】図2に示すように、基本的構成は本発明の
炭酸ガスレーザ装置1と全く同じである本実施の形態の
炭酸ガスレーザ装置31は、制御手段12の制御信号C
を水温調節器7および電源回路へフィードバックしてい
る。
【0058】本実施の形態の作用を説明する。
【0059】制御手段12の制御信号Cを水温調節器7
にフィードバックする。これによって、制御手段12の
制御信号Cは、炭酸ガスレーザ光Aの所望の出力パワ値
に相当する基準信号BF に対し、炭酸ガスレーザ反射光
Rの出力パワが低下したら冷却水Wの水温を低下させる
信号を水温調節器7へ送り、また逆に、炭酸ガスレーザ
反射光Rの出力パワが上昇したら冷却水Wの水温を上昇
させる信号を水温調節器7へ送る。すなわち、炭酸ガス
レーザ光Aを所望の出力パワに一定に保つことができ
る。
【0060】あるいは、制御手段12の制御信号Cを水
温調節器7および電源回路6の両方にフィードバックす
る。これによって、制御手段12の制御信号Cは、炭酸
ガスレーザ光Aの所望の出力パワ値に相当する基準信号
F に対し、炭酸ガスレーザ反射光Rの出力パワが低下
したら冷却水Wの水温を低下させる信号を水温調節器7
へ送ると共に、電圧を上げる信号を電源回路6へ送り、
また逆に、炭酸ガスレーザ反射光Rの出力パワが上昇し
たら冷却水Wの水温を上昇させる信号を水温調節器7へ
送ると共に、電圧を下げる信号を電源回路6へ送る。
【0061】すなわち、本実施の形態の炭酸ガスレーザ
装置31によれば、制御信号Cを電源回路6のみにフィ
ードバックする場合と比較して、より短時間で炭酸ガス
レーザ光Aを所望の出力パワにすることができる。
【0062】制御手段12は、単なる比例制御回路、も
しくは比例−積分回路であることが望ましい。尚、炭酸
ガスレーザ光Aの出力パワは比較的ゆっくりとした長周
期の変動であるので、上記のような制御手段12の構成
であってもよい。
【0063】尚、本実施の形態の炭酸ガスレーザ装置3
1および本発明の炭酸ガスレーザ装置1における内部鏡
4aは、波長10.6μm帯(波長が9.1〜11.3
μm)の光信号を反射させる特性を持ったミラーか、あ
るいは波長10.6μm帯の所望の狭い波長帯の光信号
を選択的に反射させる特性を持ったバンドリジェクショ
ン型ミラーであってもよい。
【0064】更に、他の実施の形態を図3を用いて説明
する。尚、図1と同一の部材には同じ符号を符してい
る。
【0065】図3に示すように、基本的構成は本発明の
炭酸ガスレーザ装置1と全く同じである本実施の形態の
炭酸ガスレーザ装置32は、内部鏡4aの代わりにブル
ースター窓25およびグレーティング26を設けてい
る。すなわち、本実施の形態の炭酸ガスレーザ装置32
は、内部鏡4bの反対側に、ブルースター角θをなして
ブルースター窓25を設け、また、ブルースター窓25
の外側に、かつ、光軸の延長線上にグレーティング26
を設けている。また、グレーティング26はグレーティ
ング調節機構27に接続されている。
【0066】本実施の形態の作用を説明する。
【0067】先ず、電源回路6を動作し、電源回路6に
接続された電極5a,5bに電圧を印加することによっ
て、内部鏡5aとブルースター窓25との間でレーザ発
振が起こる。レーザ発振によって生じた炭酸ガスレーザ
光E1 は、様々な波長を有し、かつ、偏光した複合光で
ある。この炭酸ガスレーザ光E1 が、p偏光成分に対す
る反射率が零になるブルースター角θをなして設けられ
たブルースター窓25に入射される。
【0068】炭酸ガスレーザ光E1 は、ブルースター窓
25を透過することによって、様々な波長を有し、か
つ、p偏光成分のみの複合光である炭酸ガスレーザ光E
2 となる。この炭酸ガスレーザ光Eが、グレーティング
調節機構27に接続されたグレーティング26に入射さ
れる。
【0069】グレーティング調節機構27を調節するこ
とによって様々な波長の光は、1つか、あるいは所望の
数個だけが反射される。すなわち、炭酸ガスレーザ光E
2 は、グレーティング26によって反射され、p偏光成
分のみの1つの波長の光か、あるいはp偏光成分のみの
所望の数個の波長の複合光である炭酸ガスレーザ光Eと
なる。
【0070】炭酸ガスレーザ光Eは、モニタ光検出用ミ
ラー10を透過して炭酸ガスレーザ光Fとなる。この炭
酸ガスレーザ光Fを基板19に照射することにより、プ
ラスチック、ガラス、セラミックスなどの非金属材料で
作製された基板19を切断あるいは割断する場合の加工
精度を大幅に向上することができる。また、これによっ
て、基板19の切断面あるいは割断面を平滑にすること
ができると共に、マイクロクラックの発生を抑制するこ
とができる。
【0071】図1における炭酸ガスレーザ装置を用いた
ガラス基板およびセラミックス基板の加工例について示
す。
【0072】(加工例1) 厚さ1mm、長さ80m
m、幅80mmのアルミナ基板を蒸発切断により長さ8
0mm、幅5mmの板に加工する実験を行った。切断加
工は、集光レンズ17によって集光された炭酸ガスレー
ザ光Dが基板の表面で焦点を結んだ状態に保ち、ガス導
入口18a,18aからN2 ガスをガス圧3kg/cm
2 に保って吹き付け、水温調節器7により冷却水Wの水
温を25℃に保ち、炭酸ガスレーザ光Aの出力パワの5
%を炭酸ガスレーザ反射光Rとしてモニタ光検出手段1
1でモニタし、そのモニタ信号を基にして電源回路6へ
のフィードバックして行った。その結果、切断速度8m
m/secにおいて、非常に滑らかな切断面を有するア
ルミナ板を再現性よく得ることができた。
【0073】(加工例2) 加工例1と同様に、厚さ1
mm、長さ50mm、幅50mmのワムライト基板を蒸
発切断により長さ50mm、幅5mmの板に加工する実
験を行った。その結果、切断速度5〜8mm/secの
範囲において、非常に均一で、かつ滑らかな切断面を得
ることができた。
【0074】(加工例3) 加工例1と同様に、厚さ
1.1mm、長さ550mm、幅650mmのホウケイ
酸ガラス基板を蒸発切断により長さ550mm、幅50
mmの板に加工する実験を行った。その結果、切断速度
5mm/secにおいて、ホウケイ酸ガラス基板の切断
バラツキは殆ど観測されず、切断面が滑らかであると共
に、マイクロクラックの無いホウケイ酸ガラス板を直線
性よく切断することができた。また、約2時間の切断中
における炭酸ガスレーザ反射光Rの出力パワの変動は、
設定値±0.5W以下であった。
【0075】図3における炭酸ガスレーザ装置を用いた
ガラス基板およびセラミックス基板の加工例について示
す。
【0076】(加工例4) 厚さ1.5mm、長さ50
mm、幅150mmのアルミナ基板を蒸発割断により長
さ50mm、幅5mmの板に加工する実験を行った。割
断加工は、基板19を焦点距離FO +オフセット量Fd
(10mm)分だけ集光レンズ17から離して設け、ア
シストガスとしてN2 ガスを約3kg/cm2 の圧力で
吹き込み、炭酸ガスレーザ光Dの出力パワを120Wと
して行った。この結果、割断速度25〜30mm/se
cの範囲において、割断面が滑らかであると共に、マイ
クロクラックの無いアルミナ板を直線性よく割断するこ
とができた。また、約1時間30分の割断中における炭
酸ガスレーザ反射光Rの出力パワの変動が、設定値±1
W以下に制御されていたため、極めて再現性よく割断で
きた。
【0077】(加工例5) 加工例4と同様に、厚さ
1.1mm、長さ550mm、幅650mmの無アルカ
リガラス基板を蒸発割断により長さ550mm、幅50
mmの板に加工する実験を行った。但し、アシストガス
であるN2 ガスは、約0.5kg/cm2 の圧力で吹き
込んだ。この結果、割断速度28〜34mm/secの
範囲において、割断面が滑らかであると共に、マイクロ
クラックの無い無アルカリガラス板を割断することがで
きた。
【0078】図1、図2および図3の実施の形態におい
ては、炭酸ガスレーザ管1が1本の場合について説明し
てきたが、炭酸ガスレーザ管1の本数は1本には限定さ
れない。すなわち、混合気体GM が封入された炭酸ガス
レーザ管1をカスケードに直線状に配置するか、あるい
は光軸に対して45度傾けて設けた全反射ミラー16を
2つ組み合わせてコ字状にマルチパスを形成するように
配置するか、もしくはコ字状のマルチパスを組み合わせ
て更に長いマルチパスを形成して配置してもよい。上記
のように炭酸ガスレーザ管1をカスケードに繋げること
によって、炭酸ガスレーザ光Dの出力パワをより増大さ
せ、数十Wから数百Wの出力パワを容易に得ることがで
きる。
【0079】また、図1、図2および図3の実施の形態
においては、光シャッタ14は、モニタ光検出用ミラー
10と集光レンズ17との間に配置しているが、内部鏡
4bとモニタ光検出用ミラー10との間、もしくはその
両方に設けてもよい。
【0080】さらに、図1、図2および図3の実施の形
態において、モニタ光検出用ミラー10をバンドリジェ
クション型ミラーとし、炭酸ガスレーザ光Aの出力パワ
の4〜20%を取り出すように構成してもよい。これに
よって、モニタ光検出用ミラー10、全反射ミラー1
6、集光レンズ17それぞれの波長依存性による特性の
影響が大幅に抑制されるため、炭酸ガスレーザ光Aの出
力パワと炭酸ガスレーザ反射光Rとの比例関係が極めて
良好になる。
【0081】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0082】(1) 炭酸ガスレーザ光の伝搬通路にモ
ニタ光検出用ミラーを傾けて設けたことにより、炭酸ガ
スレーザ光の一部を一定の割合で反射させて、常時モニ
タすることができる。
【0083】(2) モニタ光検出用ミラーによって反
射される炭酸ガスレーザ反射光の出力パワが一定となる
ように、電源回路、あるいは水温調節器、もしくはその
両方を制御することにより、炭酸ガスレーザ光の出力パ
ワを一定に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭酸ガスレーザ装置を示す図である。
【図2】本発明の炭酸ガスレーザ装置の他の実施の形態
を示す図である。
【図3】本発明の炭酸ガスレーザ装置の更に他の実施の
形態を示す図である。
【図4】本発明を説明するための装置例を示す図であ
る。
【図5】冷却水の水温と炭酸ガスレーザ光の出力パワと
の関係を示す図である。
【図6】基板の切断・分離方法を示す図である。
【図7】従来の炭酸ガスレーザ装置を示す図である。
【符号の説明】
2 炭酸ガスレーザ管 4a,4b 内部鏡(共振器) 5a,5b 電極 6 電源回路 10 モニタ光検出用ミラー 11 モニタ光検出手段 12 制御手段 14 光シャッタ 17 集光レンズ 19 基板 23 冷却手段 25 ブルースター窓 26 グレーティング A,D 炭酸ガスレーザ光 C 制御信号 R 炭酸ガスレーザ反射光 W 冷却水 θ ブルースター角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/134 H05K 3/00 N H05K 3/00 H01S 3/04 G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガスを含む混合気体を封入した炭酸
    ガスレーザ管の両端に共振器を設け、上記炭酸ガスレー
    ザ管内に設けた電極間に電圧を印加して放電させること
    によって、上記共振器間でレーザ発振させ、そのレーザ
    発振した炭酸ガスレーザ光の一部を上記共振器の一方側
    から出力し、集光レンズを通して基板に照射し、該基板
    を加工する炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工方法に
    おいて、出力側の共振器から出力された上記炭酸ガスレ
    ーザ光の4〜20%を、その共振器と上記集光レンズと
    の間に光軸に対して傾けて設けたモニタ光検出用ミラー
    で反射させ、そのモニタ光検出用ミラーの表面で反射さ
    れた炭酸ガスレーザ反射光をモニタ光検出手段で常時モ
    ニタしながら上記基板を加工することを特徴とする炭酸
    ガスレーザ光を用いた基板の加工方法。
  2. 【請求項2】 上記モニタ光検出手段で検出される上記
    炭酸ガスレーザ反射光が一定となるように、上記電極間
    に電圧を印加する電源回路に制御信号を送ってフィード
    バック制御する請求項1記載の炭酸ガスレーザ光を用い
    た基板の加工方法。
  3. 【請求項3】 上記炭酸ガスレーザ管および上記共振器
    の外周部、あるいはその一部を囲繞して設けられる冷却
    手段内部に冷却水を循環させ、その冷却水の水温を設定
    値に対して±0.1℃以下に制御する請求項2記載の炭
    酸ガスレーザ光を用いた基板の加工方法。
  4. 【請求項4】 上記モニタ光検出手段で検出される上記
    炭酸ガスレーザ反射光が一定となるように、上記冷却手
    段に制御信号を送ってフィードバック制御する請求項1
    または請求項2記載の炭酸ガスレーザ光を用いた基板の
    加工方法。
  5. 【請求項5】 上記集光レンズを通った上記炭酸ガスレ
    ーザ光をN2 ,Ar,O2 ,空気などのガス雰囲気に保
    って上記基板に照射する請求項1乃至請求項4いずれか
    に記載の炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工方法。
  6. 【請求項6】 炭酸ガスを含む混合気体を封入した炭酸
    ガスレーザ管の両端に共振器を設け、上記炭酸ガスレー
    ザ管内に設けた電極間に電圧を印加して放電させること
    によって、上記共振器間でレーザ発振させ、そのレーザ
    発振した炭酸ガスレーザ光の一部を上記共振器の一方側
    から出力し、集光レンズを通して基板に照射し、該基板
    を加工する炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工装置に
    おいて、出力側の共振器と上記集光レンズとの間に光軸
    に対してθA 傾けて設けられたモニタ光検出用ミラー
    と、そのモニタ光検出用ミラーの表面で反射された上記
    炭酸ガスレーザ光の一部を検知すると共に、その検知し
    た信号を出力するモニタ光検出手段と、そのモニタ光検
    出手段から出力された信号を、上記電極間に電圧を印加
    する電源回路にフィードバックする制御手段とを備えた
    ことを特徴とする炭酸ガスレーザ光を用いた基板の加工
    装置。
  7. 【請求項7】 上記出力側の共振器の反対側に、ブルー
    スター角θをなしてブルースター窓を設けると共に、そ
    のブルースター窓の外側、かつ、上記光軸の延長線上に
    グレーティングを設けた請求項6記載の炭酸ガスレーザ
    光を用いた基板の加工装置。
  8. 【請求項8】 上記出力側の共振器と上記モニタ光検出
    用ミラーとの間、またはそのモニタ光検出用ミラーと上
    記集光レンズとの間、もしくはその両方に光シャッタを
    設けた請求項6記載の炭酸ガスレーザ光を用いた基板の
    加工装置。
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