JPH08116120A - 基板材料の加工方法及びその装置 - Google Patents

基板材料の加工方法及びその装置

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JPH08116120A
JPH08116120A JP6247436A JP24743694A JPH08116120A JP H08116120 A JPH08116120 A JP H08116120A JP 6247436 A JP6247436 A JP 6247436A JP 24743694 A JP24743694 A JP 24743694A JP H08116120 A JPH08116120 A JP H08116120A
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JP
Japan
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substrate material
carbon dioxide
substrate
processing
laser light
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JP6247436A
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Inventor
Katsuyuki Imoto
克之 井本
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑らかな加工、精密な加工ができる基板材料
の加工方法及びその装置を提供する。 【構成】 炭酸ガスレーザ装置121で発振した光の波
長を回折格子112で選択することにより単一波長に制
御し、この単一波長のレーザ光Lを集光すると共にこの
レーザ光Lの外周にアシストガスGをレーザ光Lの伝搬
方向に沿って流し、このレーザ光Lを基板材料141に
照射しながら基板材料141を移動させて基板材料14
1の加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸ガスレーザ光を用
いて基板材料を加工する方法及び装置に係り、特に、滑
らかな加工、精密な加工ができる基板材料の加工方法及
びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ガラス材料基板、磁性材料基板、
半導体材料基板、誘電体材料基板等の上や中に電子回路
や光回路を備えた電気集積回路、光集積回路、電気・光
集積回路等の製品開発が活性化してきた。このような集
積回路の製造時には、まず、大きさが3インチから10
インチの円形或いは四角形の基板材料に数十個から数万
個の集積回路を高密度に集積化して形成し、この基板材
料からひとつひとつの集積回路を切断して分離する。
【0003】集積回路の切断・分離方法を図7に示す。
図示されるように、基板材料701上に縦横に多数の集
積回路702が切断切り代を含む間隔をあけて形成され
ている。この基板材料701からひとつひとつの集積回
路702を切断して分離するには、一般に、集積回路間
に位置する切断線703a〜703n,704a〜70
4mに従ってダイヤモンドブレードダイシングを行う
か、レーザ光を照射してスクライビングを行う方法など
が用いられている。
【0004】図8は、本出願人が先に提案した炭酸ガス
レーザ光の照射によるガラスの切断装置(特願平5−6
3775号)を示している。この装置は、炭酸ガスレー
ザ(CO2 レーザ)801のレーザ光Lの周りにアシス
トガス導入管802からアシストガスGを吹き付け、こ
のレーザ光Lをベース803上のガラス基板804に照
射して、このガラス基板を2つの基板A及びBに切断す
る際に、ガラス基板をA側及びB側でそれぞれベース8
03に真空吸着して固定するものである。ベース803
のA側B側間に設けた溝805はレーザ光Lがガラス基
板804を貫通するようにしたもので、溝805がある
ことにより、切断中に同じ切断条件を保つことができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8の装置を用いて石
英ガラス基板、高珪酸ガラス基板(商品名;バイコール
ガラス基板、米国コーニングガラス社製品)、セラミッ
クス基板を切断したり、スリットを形成したりすると、
つぎのような問題を生じることがわかった。
【0006】(1)図9(a)の平面図及び図9(b)
の側面図に示されるように、厚さが1mm程度の基板材
料901を切断すると、切断した基板材料901の切断
部分902の表面903、側面904、及び裏面905
に凹凸が発生し、滑らかに切断することができない。た
だし、部分的には滑らかなところもあった。また、凹凸
の大きさは、数μm〜数十μmであった。
【0007】(2)凹凸の発生の仕方は不規則であり、
炭酸ガスレーザ光の出力の強さを一定にしても発生する
ことがわかった。また、石英ガラスよりはセラミックス
や多成分系ガラスのように多成分組成のものほど凹凸が
顕著に発生した。
【0008】(3)凹凸の発生は、炭酸ガスレーザの発
振の始めに多い。ただし、このとき炭酸ガスレーザ光の
強さをパワメータで測ったところ、強さは安定であっ
た。
【0009】(4)多成分系ガラス(例えば、ホウケイ
酸ガラス、ソーダガラス)基板の場合には局所的に大き
なクラックが入り、基板材料が割れることもあった。
【0010】(5)セラミックス基板の場合には、基板
材料の裏面に切断の残存かす、即ちドロスが切断方向に
沿って不均一に生じた。ドロスの高さも数十μm〜1m
mと不均一となる。また、切断した部分の表面及び側面
に数十μm〜数百μmの長さに亘ってマイクロクラック
が発生し、その発生場所、マイクロクラックの長さも不
均一であった。
【0011】本発明の目的は、これらの問題を解決し
て、基板材料を加工するに際し滑らかな加工或いは精密
な加工を実現することである。ここで、基板材料とは、
ガラス、セラミックスなどの非金属基板材料を示すだけ
でなく、部分的に金属材料を含んだ非金属基板材料をも
示す。また、加工とは、切断することだけでなく、スリ
ットを形成すること、溝やマーカ(文字、数字、絵等)
を形成することを示す。そして、滑らかな加工とは、前
記した凹凸、クラック、ドロス等を発生しないことを示
す。
【0012】滑らかな加工を可能とすることにより、切
り代幅、加工幅を小さく、例えば100μm以下として
基板材料上に集積回路を高密度に集積することを目指
し、これによって集積回路の低コスト化を図る。また、
レーザ光のエネルギを利用して気化により基板を加工
し、加工した基板にマイクロクラック、熱変形歪を与え
ず、集積回路の電気的・光学的特性の劣化を防ぐ。
【0013】また、精密な加工を可能とすることによ
り、例えば数十μmの切り代幅で数μmの超精密な加工
を目指す。
【0014】併せて、気化した基板材料の微粉末を基板
材料に付着させない、いわゆるクリーンでドライな雰囲
気で加工を行い、電気的、光学的に高品質、高性能を得
る方法を提供する。そして、このような加工を再現性よ
く行う装置を提供する。
【0015】以上まとめると、本発明の目的は、滑らか
な加工、精密な加工ができる基板材料の加工方法及びそ
の装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、炭酸ガスレーザ装置で発振した光の波長を
回折格子で選択することにより単一波長に制御し、この
単一波長のレーザ光を集光すると共にこのレーザ光の外
周にアシストガスをレーザ光の伝搬方向に沿って流し、
このレーザ光を基板材料に照射しながら基板材料を移動
させて基板材料の加工を行うものである。
【0017】炭酸ガスレーザ装置は回折格子付き外部共
振器を有し、この外部共振器の回折格子を角度調節自在
に設けてもよい。
【0018】炭酸ガスレーザ装置内に上記回折格子を角
度調節自在に収容してもよい。
【0019】上記炭酸ガスレーザ装置を常に発振状態と
し、炭酸ガスレーザ装置から集光用レンズまでの間にレ
ーザ光を遮断するか通過させる開閉器を置き、基板材料
が移動してその加工箇所が集光位置に来たとき、開閉器
を開いてレーザ光を通過させてもよい。
【0020】基板材料を移動させるための基板移動機構
を設け、この基板移動機構を炭酸ガスレーザ装置と共に
防振装置上に一体的に固定してもよい。
【0021】アシストガスを基板材料の表側及び裏側か
ら強制排気してもよい。
【0022】また、その装置は、波長を選択できる回折
格子付き外部共振器を持つ炭酸ガスレーザ装置と、この
炭酸ガスレーザ装置が出力したレーザ光を集光して基板
材料に照射する集光用レンズと、このレーザ光の外周に
アシストガスをレーザ光の伝搬方向に沿って流すガス供
給部と、基板材料を少なくとも一軸方向へ移動させる基
板移動機構とを有し、これら各部が防振装置上に一体的
に固定されているものである。
【0023】波長を選択的に制御できる回折格子を内蔵
した炭酸ガスレーザ装置と、この炭酸ガスレーザ装置が
出力したレーザ光を集光して基板材料に照射する集光用
レンズと、この集光したレーザ光の外周にアシストガス
をレーザ光の伝搬方向に沿って流すガス供給部と、基板
材料を少なくとも一軸方向へ移動させる基板移動機構と
を有し、これら各部が防振装置上に一体的に固定されて
いるものでもよい。
【0024】炭酸ガスレーザ装置と集光用レンズとの間
に電気信号によりレーザ光を遮断するか通過させる開閉
器を設けてもよい。
【0025】少なくとも炭酸ガスレーザ装置、基板移動
機構、開閉器がコンピュータにより制御されるものでも
よい。
【0026】アシストガスを強制排気する排気手段を基
板材料の表側及び裏側に設けてもよい。
【0027】基板材料を撮影し、その影像により加工を
監視する監視装置を設けてもよい。
【0028】
【作用】本出願人は、先に提案した図8の装置を用いて
種々の実験を繰り返すなかから、本発明を創出するに至
った。即ち、ガラスやセラミックスを図7のように切断
した場合、図9のように切断した基板の表面、側面、及
び裏面に凹凸が発生し、その凹凸の発生の仕方が不規則
であり、しかも、切断速度や炭酸ガスレーザの出力の強
さに依存しないが、成分組成などに影響されることか
ら、炭酸ガスレーザ光の波長が不規則に変動し、その変
動によって凹凸が発生するのではないかと考えた。そこ
で、炭酸ガスレーザの発振スペクトル特性を測定したと
ころ、波長が10.1μm〜10.8μmの広いスペク
トル分布をもって発振し、その分布内での各波長の出力
値(強さ)も一様でないことがわかった。しかも、この
発振スペクトル特性は、炭酸ガスレーザの冷却用水(図
8には図示せず)の温度変動、炭酸ガスレーザに供給す
る高圧電源の電圧変動、炭酸ガスレーザ管(図8には図
示せず)内の真空度等によって微妙にかつ時々刻々と変
動していることがわかった。この発振スペクトル幅が広
いこと、即ち多波長発振であること及びその発振波長特
性が変動することが凹凸発生の原因であると推定した。
つまり、基板材料は光吸収に波長依存性を持っており、
上記のように広い発振スペクトル幅のなかで発振波長特
性が変動する炭酸ガスレーザ光が基板材料に照射され、
これによって基板材料が切断されると、切断面も波長に
依存して不均一になり、そして、発振スペクトル特性が
変動しているとき、不均一性がさらに増大するものと考
えた。
【0029】こうした考えから導かれた本発明は、炭酸
ガスレーザ装置が単一波長、例えば10.6μmで発振
するように制御を行うものである。また、基板材料を移
動させる機構が微妙に振動していると、同様に凹凸が発
生することも実験から見出だされたので、炭酸ガスレー
ザ装置と基板移動機構と防振装置上に一体的に固定した
ものである。
【0030】請求項1の発明によれば、レーザ光の波長
を単一波長に制御したので、基板材料には常に同じ波長
のレーザ光が照射される。このため基板材料の光吸収が
一定となり、その吸収エネルギにより気化する基板材料
の量が一定する。基板材料を移動すると、場所によらず
気化する基板材料の量が一定となるから、凹凸等の発生
がなくなり、加工した基板の表面、側面、及び裏面が滑
らかになる。また、アシストガスを流したので熱変形歪
の発生、マイクロクラックの発生が抑えられる。さら
に、波長を回折格子で単一波長に選択しているので、い
つでも同じ単一波長が再現できることになる。
【0031】請求項2の発明によれば、回折格子を外部
共振器としたことにより、波長を選択するために行う回
折格子の角度制御が簡素な構成でできる。
【0032】請求項3の発明によれば、炭酸ガスレーザ
装置内に回折格子を収容したことにより、炭酸ガスレー
ザ装置内の真空が保持されて全反射率特性に優れ、しか
も温度や湿度等の環境変化に対して出力レーザ光が安定
となる。
【0033】請求項4の発明によれば、炭酸ガスレーザ
装置が常に単一波長を保つので、開閉器を開いたとき、
即ち加工の始まりから滑らかな加工ができる。
【0034】請求項5の発明によれば、基板移動機構や
炭酸ガスレーザ装置が振動せず、両者の相対的なずれも
なくなる。
【0035】請求項6の発明によれば、レーザ光の照射
によって気化した材料がアシストガスと共に速やかに排
気されて基板に付着しない。また、アシストガスの流れ
が層流状態に保たれるので、基板の熱変形歪の発生、マ
イクロクラックの発生、凹凸の発生がいっそう抑えられ
る。また、いわゆるクリーンでドライな雰囲気で加工を
行うことができる。
【0036】請求項7〜11の発明の装置によれば、本
発明の方法による加工が再現性よく実現できる。
【0037】請求項12の発明によれば、加工状況を監
視しながら加工できるので、精密な加工や変則的な加工
に対応しやすくなる。
【0038】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0039】図1に示されるように、第1の実施例によ
る基板材料加工装置は、防振装置101上に炭酸ガスレ
ーザ照射装置102と基板移動機構103とを一体的に
固定したものである。即ち、炭酸ガスレーザ照射装置1
02は支柱104を介して防振装置101に固定され、
基板移動機構103は固定部105を介して防振装置1
01に固定されている。
【0040】炭酸ガスレーザ照射装置102は、外部共
振器である外付けグレーティング部111を外付けした
炭酸ガスレーザ装置121と、出力したレーザ光を集光
して基板材料に照射する光学系131とからなる。基板
移動機構103は、基板材料141を固定する固定台1
42と、この固定台142をX,Y,Z各方向に移動さ
せるX,Y,Z方向移動機構143,144,145と
からなる。ここで、X,Y方向は基板材料の縦横方向、
Z方向は基板材料の厚み方向である。
【0041】基板材料を加工する際には、炭酸ガスレー
ザ装置121と外付けグレーティング部111とで発振
させる炭酸ガスレーザ光Lの波長を単一波長に制御し、
このレーザ光Lを光学系131により集光して基板材料
141に照射し、その基板材料141を基板移動機構1
03で移動させて任意形状に加工する。
【0042】図1をさらに詳しく説明する。
【0043】炭酸ガスレーザ装置121は、炭酸ガスレ
ーザ管122内に炭酸ガス(CO2 ),窒素ガス
(N2 ),ヘリウム(He)を8:18:74の割合で
混合した混合気体123を封入し、この炭酸ガスレーザ
管122内に反転分布を起こすのに必要な放電をさせる
ために電極124a,124bを設けたものである。発
振を起こさせるために反転分布状態にある物質の両側に
設ける光共振器として、炭酸ガスレーザ管122の出力
側(図で右)に内部鏡125を使用し、反対側(図で
左)に外付けの回折格子112を使用する。即ち、炭酸
ガスレーザ管122の出力側には出力取出孔126が設
けられ、その出力取出孔を覆うように設けた内部鏡12
5は、発振した炭酸ガスレーザ光の一部を取り出す赤外
透過窓を兼ねている。また、炭酸ガスレーザ管122の
反対側には、ブルースター窓127が設けられており、
その外側に外付けグレーティング部111が接続されて
いる。ブルースター窓127は、炭酸ガスレーザ管12
2内に混合気体を保持するためと、炭酸ガスレーザ光L
を透過させるために設けられている。炭酸ガスレーザ管
122は、図示しないが二重管になっており、水冷され
ている。
【0044】外付けグレーティング部111にはグレー
ティング(回折格子)112が収容され、このグレーテ
ィング112の角度θを調節する角度調節部113が設
けられている。角度調節部113は、マイクロメータを
回転させることによって角度θを変える機構である。グ
レーティング112は、角度θに応じて単一波長、例え
ば10.6μmの光を選択的に反射するものであり、こ
こでは光共振器の鏡として使用される。
【0045】光学系131は、炭酸ガスレーザ管122
に近い順に、光を遮るシャッタ132及びこのシャッタ
132を光路に挿入/取外しする挿入/取外し機構13
3を有する開閉器134、レーザ光を下向きに反射する
ミラー135、レーザ光を集光するレンズ136からな
る。開閉器134は、レーザ光の基板材料への照射/非
照射を制御するためのもので、挿入/取外し機構133
が電気信号によって駆動される。
【0046】炭酸ガスレーザ照射装置102には、ガス
供給部(図示せず)が設けられている。ガス供給部は、
レーザ光Lの外周にアシストガスGをレーザ光Lの伝搬
方向に沿って流すものであり、レンズ136下方に設け
られた漏斗状のガス導入ガイド管151の大径側にアシ
ストガスGを供給し、小径側から基板材料141へ向け
てアシストガスGを流すようになっている。アシストガ
スGは、基板材料141を加工するときに発生する基板
材料からの蒸発物を吹き飛ばして蒸発物が基板材料14
1やレンズ136に付着するのを防止し、基板材料14
1を冷却し、蒸発物を溝146を通して排気装置(図示
せず)側に強制的に排気するために用いられる。
【0047】基板移動機構103のX,Y,Z方向移動
機構143,144,145は、それぞれが数値制御に
よって制御されるパルスモータで駆動され、固定台14
2上の基板材料141の移動を行うものである。固定台
142はA、Bに分割され、両固定台A、B間には溝1
46が設けられている。この溝146は、図8の溝80
5と同じであり、レーザ光Lの光路としての役割と、ア
シストガスGの排気路としての役割とを持っている。基
板材料141は、各固定台A、Bの上面に図示されない
真空吸着器により真空吸着される。
【0048】次に実施例の作用を述べる。
【0049】角度調節部113によりグレーティング1
12の角度θを調節したときのマイクロメータの目盛り
と、炭酸ガスレーザ装置121が単一波長で発振したと
きの発振波長及び光出力特性との関係を図2に示す。実
線で示すように、グレーティング121の角度θを変え
ることにより、単一波長での発振波長が変わり、その波
長範囲は10.1μm〜10.8μmである。また、破
線で示すように、単一波長で発振したときの光出力は3
0W〜71Wである。なお、グレーティング121を用
いないで、全反射型鏡を用いた場合には、10.1μm
〜10.8μmの広い発振スペクトル分布を持つ光出力
となる。この結果から、外付けグレーティング部111
を外付けした炭酸ガスレーザ装置121は、波長10.
1μm〜10.8μmの範囲で所望の単一波長の炭酸ガ
スレーザ光を取り出すことができる。本発明では、この
波長範囲のなかから一つの単一波長を選択して用いる。
例えば、波長10.6μmでのグレーティング112の
角度θは約33°である。
【0050】この単一波長の炭酸ガスレーザ光は、開閉
器134、ミラー135、レンズ136を介し基板材料
141に集光される。一方、レンズ136下方に設けら
れた漏斗状のガス導入ガイド管151の大径側にはアシ
ストガスGが供給され、小径側から基板材料141へ向
けてアシストガスGが流れる。
【0051】基板移動機構103は、予めZ方向に移動
させることにより、上記集光された炭酸ガスレーザ光が
基板材料141の表面に照射されるように焦点合わせし
てある。次いで基板移動機構103をX又はY方向に移
動させることにより、照射位置を移動させる。一方、開
閉器134は、基板材料141が移動してその加工箇所
が集光位置に来たとき、開かれてレーザ光を通過させ
る。
【0052】このようにして、レーザ光Lを基板材料1
41に照射しながら基板材料141を移動させることに
より、基板材料141の加工が行われる。
【0053】この実施例により、切断加工における凹凸
等の発生がなくなり、加工した基板の表面、側面、及び
裏面が滑らかになった。従って、100μm以下の切り
代幅があれば十分となった。さらに、防振装置101上
に炭酸ガスレーザ照射装置102と基板移動機構103
とを一体的に固定したので、μmオーダの加工精度が実
現され、数十μmの切り代幅で切断が可能となった。そ
して、切断した基板のエッジには凹凸が殆ど無く、切断
端面は鏡面状態とすることができた。
【0054】固定台A、B間に溝146が設けられてい
ることによってレーザ光は基板材料中を反射光なく効率
良く吸収及び透過する。また、アシストガスの流れが効
率良く溝146に導かれ、その結果、レーザ光及びアシ
ストガスの流れの乱れが抑えられ、凹凸が殆ど無く、端
面は鏡面状態となった。
【0055】また、従来は切断等の加工中に、一度、不
均一な凹凸が発生すると、その部分を起点としてしばら
く不均一な凹凸が残る傾向があったが、本発明によりこ
れも解消された。
【0056】次に第2の実施例を説明する。
【0057】図3に示される基板材料加工装置は、回折
格子を炭酸ガスレーザ管に内蔵した、いわゆるグレーテ
ィング内蔵型炭酸ガスレーザ装置を用いたものである。
即ち、炭酸ガスレーザ管322にグレーティング(回折
格子)321が収容されている。このグレーティング内
蔵型炭酸ガスレーザ装置321に第1の実施例と同じ光
学系131を接続して炭酸ガスレーザ照射装置302が
構成されている。基板移動機構103などは第1の実施
例と同じである。炭酸ガスレーザ装置321に回折格子
を内蔵したことにより、炭酸ガスレーザ装置内の真空が
常に保持されているので、全反射率特性を向上させるこ
とができ、結果的にレーザ光の高出力化を図ることがで
きる。また、温度や湿度等の環境変化に対しても、所望
の単一波長のレーザ光を安定して出力させることができ
る。このことは凹凸の極めて少ない加工を実現する上で
非常に有効となる。なお、第1の実施例と比較すると、
グレーティング312の角度θを調節する角度調節部3
13が炭酸ガスレーザ管322内の真空中に置かれるた
め、角度調節部113が外付けである第1の実施例のほ
うが駆動の機構が簡素である。
【0058】次に具体的な実施例を説明する。
【0059】図4に示される基板材料加工装置は、外付
けグレーティング部411を持った炭酸ガスレーザ装置
421を用いたものであり、光学系131を収容したレ
ーザ光ガイド筒437を炭酸ガスレーザ装置421に接
続して炭酸ガスレーザ照射装置402を構成し、一方、
防振装置401は防振機構406を持った振動防止定盤
407で構成し、この振動防止定盤407上に、支柱4
04を介した炭酸ガスレーザ照射装置402と基板移動
機構103とを一体的に固定したものである。光学系1
31、基板移動機構103は第1の実施例と同じであ
る。
【0060】レーザ光ガイド筒437の下端部がガス導
入ガイド管451を兼ねており、このガス導入ガイド管
451の大径側にアシストガスGを供給するガス供給管
452が挿入されている。ガス導入ガイド管451の小
径側の近傍に、排気筒453が設けられている。また、
溝146に排気筒454が設けられている。排気筒45
3,454は強制排気ドラフト455に接続されてお
り、基板材料141の表側及び裏側より排気筒453,
454を通してアシストガスG及び蒸発した基板材料の
微粒子が強制的に排気されるように構成されている。
【0061】強制的に排気することにより、レーザ光の
照射によって蒸発した材料がアシストガスと共に速やか
に排気されて基板材料141の表面、裏面、切断端面に
付着しない。また、切断部分からの蒸発微粒子の発生を
促進させ、切断端面下部にドロスが生じるのを抑える。
また、アシストガスの流れが層流状態に保たれるので、
基板の熱変形歪の発生、マイクロクラックの発生、凹凸
の発生がおさえられる。また、いわゆるクリーンでドラ
イな雰囲気で加工を行うことができる。さらに、レンズ
136や基板移動機構103に微粒子が付着しない。環
境中に微粒子が漏れて人体に影響することも防止され
る。
【0062】なお、アシストガスGには、基板材料14
1としてガラス、セラミックス、半導体等を用いる場
合、窒素(N2 )、アルゴン(Ar)等の不活性ガス
か、酸素(O2 )、空気等の酸化性ガスを用いる。ま
た、アシストガスGの圧力は1Kg/cm2 〜8Kg/
cm2 が望ましい。ガス圧が高いほど蒸発物の基板材料
141への付着やドロスの発生等を抑えることができ
る。
【0063】次に、図5に示される基板材料加工装置
は、図4で説明した基板材料加工装置に、基板材料を撮
影し、その影像により加工を監視する監視装置を設けた
ものである。監視装置561は、基板材料141に臨む
CCDカメラ562と、その画像を扱うコンピュータ5
63とからなる。基板材料の加工の様子をCCDカメラ
562で観測し、コンピュータ563でモニタする。
【0064】図6に示される基板材料加工装置は、コン
ピュータによる自動加工を行うものである。基板移動機
構103を制御する駆動回路を備えた基板移動機構制御
部664が設けられ、その基板移動機構制御部664は
自動制御装置661のコンピュータ663で制御され
る。また、開閉器134もコンピュータ663で制御さ
れる。即ち、CCDカメラ562の出力信号が制御線6
65を介してコンピュータ663に入力され、コンピュ
ータ663の制御信号が、ひとつは制御線666を介し
て開閉器134に送られ、もうひとつは制御線667を
介して基板移動機構制御部664に送られる。これによ
りレーザ光の基板材料141への照射/非照射が制御さ
れると共に基板材料141のX,Y,Z各方向への移動
が制御され、直線、曲線、或いはそれらの組み合わせた
形状の切断、溝・スリット形成等の加工が自動化され
る。
【0065】次に図6の基板材料加工装置を用いて非金
属材料(石英系ガラス、多成分系ガラス、セラミック
ス、Siなどからなる基板)を切断加工したり、スリッ
ト形成加工したりした場合の実施例について述べる。
【0066】1)第1の切断加工例 基板材料141に厚さ1mmの100mm角の石英ガラ
ス基板を用いた。外付けグレーティング部411により
炭酸ガスレーザ装置421の炭酸ガスレーザ光を波長1
0.6μmの単一波長に制御し、その出力の強さを70
Wとして連続発振させた。アシストガスGとしては二次
圧が2Kg/cm2 の窒素ガスを導入した。そして、強
制排気ドラフト455により5m3 /minの排気速度
で強制排気した。このような状態で開閉器134を開
き、石英ガラス基板(基板材料141)0.2mm/s
ecの速度で移動させながら切断した。その結果、必要
な切断切り代は約60μmであり、基板材料の表面、側
面、及び裏面は鏡面状態となり、凹凸は検出限界値であ
る1μm以下となった。即ち、非常に滑らかな加工が達
成され、切断端面は表面及び裏面に対し90°であっ
た。また、長さ100mmの切断線に沿って非常に均一
に切断されていた。
【0067】2)第2の切断加工例 第1の切断加工例の切断条件において、基板材料141
の移動速度を0.4mm/secに速めて同様の切断加
工を行った。結果は第1の切断加工例と同じであった。
【0068】3)第3の切断加工例 第1の切断加工例の切断条件において、外付けグレーテ
ィング部411により炭酸ガスレーザ装置421の炭酸
ガスレーザ光を波長10.48μmの単一波長に選択し
た。炭酸ガスレーザ光の出力の強さは約64Wであっ
た。それ以外の条件は一定とし、石英ガラス基板を同様
に切断した。この場合も、非常に均一な切断端面が得ら
れた。
【0069】4)第4の切断加工例 第3の切断加工例の切断条件において、炭酸ガスレーザ
光を波長10.74μmの単一波長に選択し、出力の強
さを60Wとし、石英ガラス基板を同様に切断した。こ
の場合も、非常に均一な切断端面が得られた。また、波
長を10.74μmに変更し、出力の強さ70Wの条件
でも同様に非常に均一な切断端面が得られた。
【0070】5)第5の切断加工例 第1の切断加工例の切断条件において、窒素ガスの二次
圧を2Kg/cm2 から低い方に下げていくと、切断し
た基板の裏面に盛り上がり、即ちドロスが残存する傾向
が見られた。二次圧が0.4Kg/cm2 よりも低くな
ると、ドロスの高さが数μmから数十μm程度発生し
た。また、強制排気ドラフト455の排気速度が低下す
ると、アシストガスGの流れに乱れが生じ、その結果、
切断端面にわずかの不均一部分を生じた。
【0071】6)第6の切断加工例 第1の切断加工例の切断条件において、基板材料141
に厚さ1mmのムライト(セラミックスの一種)を用
い、基板材料141の移動速度を種々変えて切断実験を
行った。その結果、切断切り代は約60μmであり、基
板材料141の移動速度は0.2mm/secから8m
m/secの範囲で凹凸の極めて少ない切断ができた。
ただし、上記の移動速度の範囲でも低速に近いほうで
は、切断端面にわずかのマイクロクラック(長さ数十μ
m)が発生することがある。その場合、窒素ガスの二次
圧を2Kg/cm2 から4Kg/cm2 、64Kg/c
2 と高圧にすることによってマイクロクラックを大幅
に低減することができた。また、基板裏面のドロスの残
存は、窒素ガスの二次圧を高圧にするのと強制排気ドラ
フト455の排気速度を大きくする(好ましい範囲は数
3 /min〜十数m3/min)ことによって、ほぼ
完全になくすことができた。
【0072】7)第7の切断加工例 第6の切断加工例の切断条件において、基板材料141
に厚さ0.6mmと1.1mmのアルミナ(セラミック
スの一種)を用い、同様の切断を行ったが、この場合も
均一に切断加工を行うことができた。
【0073】8)第8の切断加工例 第1の切断加工例の切断条件において、基板材料141
にホウケイ酸ガラス(厚さ1.1mm、製品名パイレッ
クスガラス;コーニング社)を用い、炭酸ガスレーザ光
の出力の強さを60Wとして切断加工を行った。その結
果、基板材料141の移動速度が0.5mm/sec〜
4mm/secではほとんどクラックが発生せずに切断
することができた。しかし、石英ガラス基板の場合より
も切断切り代は大きく約80μmとなり、また切断面も
若干の凹凸(数μm程度)があった。
【0074】9)第9の切断加工例 第8の切断加工例の切断条件において、基板材料141
にソーダガラス(厚さ1mm)を用い、同様の切断を行
ったが、この場合も良好な切断面を得ることができた。
ただし、アシストガスの二次圧を大きくし、かつ強制排
気速度を大きくすることが良好な切断面を実現する上で
重要であることがわかった。
【0075】10)第1の溝加工例 図6の基板材料加工装置を用い、コーニング社製の70
59ガラス基板(厚さ1.1mm)の基板表面に幅約1
50μm、深さ約200μmの溝を形成する実験を行っ
た。炭酸ガスレーザ光の波長は10.6μmの単一波長
に選択し、出力の強さを約30Wとし、基板材料の移動
速度を10mm/secとし、ガス圧、排気速度は4K
g/cm2 、5m3 /minとし、上記の溝を形成する
ことができた。
【0076】11)第2の溝加工例 図6の基板材料加工装置を用い、直径3インチ、0.4
6mmのSi基板表面に厚さ10μmのSiO2 膜の形
成された基板のSiO2 膜中に幅約70μmの溝を形成
した。このときの炭酸ガスレーザ光の波長は10.6μ
mの単一波長に選択し、出力の強さは約70Wであっ
た。基板の移動速度は0.4mm/sec、アシストガ
スの二次圧は1.2Kg/cm2 、排気速度は55m3
/minとした。
【0077】12)第1のスリット加工例 第1の切断加工例の切断条件を用いて、厚さ1mmの石
英ガラス基板に幅が約60μmのコ字状のスリットを形
成した。このスリットの表面、側面及び裏面には凹凸が
なく、鏡面状態に加工することができた。また、アシス
トガスとして窒素ガスの代わりに酸素、アルゴン、空気
等を用いてもほぼ同様な加工を行うことができた。
【0078】13)第2のスリット加工例 第1のスリット加工例の加工条件において、100mm
角の石英ガラス基板の中央付近に4か所、コ字状のスリ
ットを所望間隔で形成するために、基板の移動中に開閉
器をコンピュータにより開閉制御した。この結果、μm
の位置精度で4か所に再現性よくスリットを形成するこ
とができた。なお、このコ字状のスリット形成は基板移
動機構をX方向及びY方向に移動させることによって実
現した。
【0079】14)部分的に金属材料を含んだ非金属材
料の切断加工例 厚さが0.2mmのセラミックス基板上にAl配線パタ
ーンが形成されたものを多層上に6枚積層されたセラミ
ックス基板を第6の切断加工例の切断条件で切断した結
果、Al配線パターンが形成されている基板部分も切断
することができた。
【0080】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0081】(1)炭酸ガスレーザ装置の発振波長を単
一波長にしたので、加工した基板の表面、側面、及び裏
面に凹凸等の発生がなくなり、極めて均一な加工面が得
られる。切断切り代も100μm以下である。
【0082】(2)加工した基板の表面、側面、及び裏
面にマイクロクラック等の発生がなくなり、集積回路の
電気的・光学的特性の劣化を防ぐ。
【0083】(3)切断、スリット、溝、マーキング等
の加工を再現性よく行うことができ、低コスト化を図れ
る。
【0084】(4)超精密な加工ができる。
【0085】(5)気化した基板材料の微粉末を基板材
料に付着させない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す基板材料加工装置
の構成図である。
【図2】炭酸ガスレーザ装置の発振波長及び光出力特性
を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す基板材料加工装置
の構成図である。
【図4】本発明の具体的実施例を示す基板材料加工装置
の構成図である。
【図5】本発明の具体的実施例を示す基板材料加工装置
の構成図である。
【図6】本発明の具体的実施例を示す基板材料加工装置
の構成図である。
【図7】集積回路の切断・分離方法を説明するための基
板材料の平面図である。
【図8】従来例を示すガラス切断装置の構成図である。
【図9】従来例における基板材料の平面図及び断面図で
ある。
【符号の説明】
101 防振装置 103 基板移動機構 111 外付けグレーティング部 112 回折格子(グレーティング) 113 角度調節部 121 炭酸ガスレーザ装置 134 開閉器 136 レンズ 141 基板材料 151 ガス導入ガイド管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/00 N

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸ガスレーザ装置で発振した光の波長
    を回折格子で選択することにより単一波長に制御し、こ
    の単一波長のレーザ光を集光すると共にこのレーザ光の
    外周にアシストガスをレーザ光の伝搬方向に沿って流
    し、このレーザ光を基板材料に照射しながら基板材料を
    移動させて基板材料の加工を行うことを特徴とする基板
    材料の加工方法。
  2. 【請求項2】 炭酸ガスレーザ装置は回折格子付き外部
    共振器を有し、この外部共振器の回折格子を角度調節自
    在に設けたことを特徴とする請求項1記載の基板材料の
    加工方法。
  3. 【請求項3】 炭酸ガスレーザ装置内に上記回折格子を
    角度調節自在に収容したことを特徴とする請求項1記載
    の基板材料の加工方法。
  4. 【請求項4】 上記炭酸ガスレーザ装置を常に発振状態
    とし、炭酸ガスレーザ装置から集光用レンズまでの間に
    レーザ光を遮断するか通過させる開閉器を置き、基板材
    料が移動してその加工箇所が集光位置に来たとき、開閉
    器を開いてレーザ光を通過させることを特徴とする請求
    項1〜3いずれか記載の基板材料の加工方法。
  5. 【請求項5】 基板材料を移動させるための基板移動機
    構を設け、この基板移動機構を炭酸ガスレーザ装置と共
    に防振装置上に一体的に固定したことを特徴とする請求
    項1〜4いずれか記載の基板材料の加工方法。
  6. 【請求項6】 アシストガスを基板材料の表側及び裏側
    から強制排気することを特徴とする請求項1〜5いずれ
    か記載の基板材料の加工方法。
  7. 【請求項7】 波長を選択できる回折格子付き外部共振
    器を持つ炭酸ガスレーザ装置と、この炭酸ガスレーザ装
    置が出力したレーザ光を集光して基板材料に照射する集
    光用レンズと、このレーザ光の外周にアシストガスをレ
    ーザ光の伝搬方向に沿って流すガス供給部と、基板材料
    を少なくとも一軸方向へ移動させる基板移動機構とを有
    し、これら各部が防振装置上に一体的に固定されている
    ことを特徴とする基板材料の加工装置。
  8. 【請求項8】 波長を選択的に制御できる回折格子を内
    蔵した炭酸ガスレーザ装置と、この炭酸ガスレーザ装置
    が出力したレーザ光を集光して基板材料に照射する集光
    用レンズと、この集光したレーザ光の外周にアシストガ
    スをレーザ光の伝搬方向に沿って流すガス供給部と、基
    板材料を少なくとも一軸方向へ移動させる基板移動機構
    とを有し、これら各部が防振装置上に一体的に固定され
    ていることを特徴とする基板材料の加工装置。
  9. 【請求項9】 炭酸ガスレーザ装置と集光用レンズとの
    間に電気信号によりレーザ光を遮断するか通過させる開
    閉器を設けたことを特徴とする請求項7又は8記載の基
    板材料の加工装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも炭酸ガスレーザ装置、基板
    移動機構、開閉器がコンピュータにより制御されること
    を特徴とする請求項9記載の基板材料の加工装置。
  11. 【請求項11】 アシストガスを強制排気する排気手段
    を基板材料の表側及び裏側に設けたことを特徴とする請
    求項7〜10いずれか記載の基板材料の加工装置。
  12. 【請求項12】 基板材料を撮影し、その影像により加
    工を監視する監視装置を設けたことを特徴とする請求項
    7〜11いずれか記載の基板材料の加工装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5916460A (en) * 1995-07-07 1999-06-29 Hitachi Cable, Ltd. Method and apparatus for dicing a substrate
WO2013039229A1 (ja) * 2011-09-15 2013-03-21 日本電気硝子株式会社 ガラス板切断方法およびガラス板切断装置
JP2013063864A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス板切断方法およびガラス板切断装置
TWI627145B (zh) * 2013-05-16 2018-06-21 川崎重工業股份有限公司 具潔淨機能之板材切斷裝置

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