JPH09122658A - ミネラル添加剤及びその製造方法 - Google Patents

ミネラル添加剤及びその製造方法

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JPH09122658A
JPH09122658A JP28158595A JP28158595A JPH09122658A JP H09122658 A JPH09122658 A JP H09122658A JP 28158595 A JP28158595 A JP 28158595A JP 28158595 A JP28158595 A JP 28158595A JP H09122658 A JPH09122658 A JP H09122658A
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JP
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water
mineral
sodium
calcium
chloride
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JP28158595A
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English (en)
Inventor
Yutaka Hiratsu
豊 平津
Yoki Fujiwara
洋喜 藤原
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Tateho Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Tateho Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浄水器及び整水器にセットし通水するだけで
水にカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分を効率
良く添加できるようにすること。 【解決手段】 ミネラル成分を含み水に可溶で溶解速度
の早い少なくとも2種のミネラル含有化合物粉末を主成
分とし、副成分として水に可溶で溶解速度の遅い水溶性
バインダを含有する造粒成形体でミネラル添加剤を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミネラル添加剤、特
に、浄水器や整水器等で水を浄化する際、水にカルシウ
ムやマグネシウムなどのミネラル分を添加するのに有用
な浄水器用ミネラル添加剤及びその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、水道水をおいしい水にした
り、健康や美容に良い水に変えることを目的として、浄
水器や整水器等を用いて、遊離塩素の除去だけでなくカ
ルシウムやマグネシウムなどのミネラルを添加すること
が行われている。この種のミネラル添加剤としては、通
常、サンゴ石、貝化石、麦飯石等の天然石を粉砕して粒
子化したものが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ミネラル添加剤では、これらの天然石の水に対する溶解
度が非常に低いため、通水によってカルシウムやマグネ
シウムなどのミネラルイオンが、ほとんど溶出しないと
いう根本的な問題があった。このことは、例えば、国民
生活センターの「ミネラルや制菌をうたった浄水器・整
水器の商品テスト結果」(平成6年11月)でも指摘さ
れている。
【0004】これらの問題を解決する手段としては、水
に対して適度な溶解度を持つミネラル含有化合物を非水
溶性バインダを用いて造粒し、これをミネラル添加剤と
して用いることが考えられる。しかしながら、このミネ
ラル添加剤では、非水溶性バインダと被覆されているミ
ネラル含有化合物が溶出せず、ミネラル成分の一部しか
利用されずに残査を生じるという問題がある他、溶解度
の度合の選択が困難であり、その溶解度の範囲の制限か
らミネラル成分もカルシウムかマグネシウムに限られて
しまうという問題がある。
【0005】従って、本発明は、浄水器及び整水器にセ
ットし通水するだけで水道水等にカルシウムやマグネシ
ウムだけでなく、他のミネラル成分をも添加できるよう
にすることを目的とするものである。
【0006】本発明は、前記課題を解決するための手段
として、ミネラルイオンの供給源としてミネラル成分を
含み水に可溶で溶解度が大きく溶解速度の早い少なくと
も一種のミネラル含有化合物を主成分として用い、副成
分として水に可溶で溶解速度の遅い水溶性バインダを含
有する造粒成形体をミネラル添加剤として用いるように
したものである。
【0007】前記ミネラル添加剤の主成分であるミネラ
ル含有化合物としては、25℃における水に対する溶解
度が1.0g/100ml以上のものが好ましく、具体的
には、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウ
ム、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、乳酸カルシ
ウム、グルコン酸カルシウム、グリセロ燐酸カルシウム
からなる群から選ばれた少なくとも一種を用いるのが好
適である。それらの溶解度を1.0g/100ml以上と
したのは、それ未満では、水溶性バインダとの兼ね合い
で通水時に所望の量だけ溶解しないためミネラル添加剤
としての使用効果がないからである。
【0008】また、前記水溶性バインダとしては、デン
プングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステル
ナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、
カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロ
ース、ヒドロキシポロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルメチルセルロース、ヒドロキシポロピルセルロ
ース、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレング
リコールエステル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビ
ニルアルコール及びケイ酸ソーダが挙げられる。これら
のバインダは、単独であるいは2種以上を組み合わせて
使用することができ、また、食品用あるいは医薬用とし
て販売されている市販品を使用しても良い。いずれの場
合でも、2%水溶液粘度が100cP以上のものをバイ
ンダとして使用するのが好適である。これは2%水溶液
粘度が100cP未満では十分な強度の造粒体が得難い
からである。例えば、メチルセルロースは、グルコース
基当たりの置換度によって、低メチル化度(置換度0.
1〜0.9)のもの、中メチル化度(置換度1.6〜2.
0)のもの、及び高メチル化度(置換度2.4〜2.8)の
ものの三種が市販されているが、これらのうち冷水可溶
な置換度1.6〜2.0のものを使用するのが好適であ
る。
【0009】前記水溶性バインダは、通常、主成分の全
重量に対し1〜35%、好ましくは、20〜30%の割
合で添加するのが好適である。これは、水溶性バインダ
の添加量が主成分に対し1%未満では、通水初期に主成
分が溶出してしまうためミネラル添加剤としての持続性
が得られず、また、35%を超えると、製造コストが高
くなるだけでなく、ミネラル成分の溶出量が少なくなり
すぎてミネラル添加剤としての機能が損なわれるからで
ある。
【0010】前記浄水器用ミネラル添加剤を造粒成形す
る方法としては、押出造粒や撹拌造粒等の造粒方法、並
びに一軸プレス成形やCIP成形等の成形方法を採用す
ることができる。これらの方法によれば、高ミネラル添
加能力をもった造粒体及び成形体を容易に製造すること
ができ、また、製造された本発明に係るミネラル添加剤
をカートリッジに入れて、浄水器、整水器等に適用する
と、浄化された水にミネラル分を添加し、水道水をおい
しい水あるいは健康美容に良い水とすることができる。
【0011】
【実施例1】塩化マグネシウム28重量%、塩化カルシ
ウム35重量%、塩化カリウム5重量%、炭酸水素ナト
リウム32重量%の割合で配合し、得られた混合粉末に
バインダとしての水溶性のヒドロキシポロピルメチルセ
ルロースを混合粉末の全重量に対して5%になるように
添加して混合した後、20mmφでプレス成形して円板状
成形体を得、これをミネラル添加剤の試料Aとした。
【0012】
【比較例1】塩基性炭酸マグネシウム25重量%、炭酸
カルシウム37.5重量%、硫酸カルシウム37.5重量
%の割合で配合し、得られた混合粉末にバインダとして
非水溶性のアクリル酸エステルを用い、そのエマルジョ
ン液をその固形分が前記混合粉末に対して2%になるよ
うに添加した後、撹拌造粒機で造粒して直径1〜10mm
の造粒成形体を得、これをミネラル添加剤の試料Bとし
た。
【0013】
【比較例2】比較のため、小粒のサンゴ石(2〜5mm、
試料C)をミネラル添加剤として用意した。
【0014】前記各試料50gをそれぞれ塩化ビニール
製カートリッジに投入し、水道水を10L/minで通水
させ、通水後の水中のCa濃度(ppm)及びMg濃度
(ppm)を測定した。カルシウムについての結果を表
1に、マグネシウムについての結果を表2にそれぞれ示
す。
【0015】
【表1】 A B C 通水量 実施例1 比較例1 比較例2 0L 14ppm 14ppm 14ppm 10L 50ppm 30ppm 14ppm 50L 49ppm 26ppm 14ppm 100L 50ppm 20ppm 14ppm 500L 48ppm 15ppm 14ppm
【0016】
【表2】 A B C 通水量 実施例1 比較例1 比較例2 0L 3ppm 3ppm 3ppm 10L 12ppm 7ppm 3ppm 50L 14ppm 8ppm 3ppm 100L 13ppm 12ppm 3ppm 500L 11ppm 4ppm 3ppm
【0017】表1及び2に示す結果から、本発明に係る
ミネラル添加剤は、浄水器及び整水器にセットして通水
するだけで、カルシウムとマグネシウムイオンを容易に
添加できることが判る。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、水に可溶でその溶解速度が遅い物質をバインダーと
して使用し、ミネラル分を含み溶解速度が速い化合物を
造粒および成形することによりミネラル添加剤を製造
し、これを浄水器及び整水器にセットすることで、効率
良く水道水にミネラル分を添加することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミネラル成分を含み水に可溶で溶解速度
    の早い少なくとも2種のミネラル含有化合物粉末を主成
    分とし、副成分として水に可溶で溶解速度の遅い水溶性
    バインダを含有する造粒成形体からなるミネラル添加
    剤。
  2. 【請求項2】 前記水溶性バインダを主成分に対し1〜
    35%添加してなる請求項1に記載のミネラル添加剤。
  3. 【請求項3】 前記ミネラル含有化合物が、塩化カルシ
    ウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウ
    ム、炭酸水素ナトリウム、乳酸カルシウム、グルコン酸
    カルシウム、グリセロ燐酸カルシウムからなる群から選
    ばれた少なくとも一種である請求項1に記載のミネラル
    添加剤。
  4. 【請求項4】 前記水溶性バインダがデンプングリコー
    ル酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、
    カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメ
    チルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロ
    キシポロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチ
    ルセルロース、ヒドロキシポロピルセルロース、アルギ
    ン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエス
    テル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
    ル、ケイ酸ソーダからなる群から選ばれた少なくとも一
    種である請求項1に記載のミネラル添加剤。
  5. 【請求項5】 ミネラルを含み溶解速度の早い少なくと
    も一種のミネラル含有化合物粉末と該ミネラル含有化合
    物粉末の全重量に対して1〜35%の水溶性バインダと
    を混合し、造粒又は成形することを特徴とするミネラル
    添加剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ミネラル含有化合物が、塩化カルシ
    ウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウ
    ム、炭酸水素ナトリウム、乳酸カルシウム、グルコン酸
    カルシウム、グリセロ燐酸カルシウムからなる群から選
    ばれた少なくとも一種である請求項1に記載のミネラル
    添加剤。
  7. 【請求項7】 前記水溶性バインダがデンプングリコー
    ル酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム、
    カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメ
    チルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロ
    キシポロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチ
    ルセルロース、ヒドロキシポロピルセルロース、アルギ
    ン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエス
    テル、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコー
    ル、ケイ酸ソーダからなる群から選ばれた少なくとも一
    種である請求項3に記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047575A (ja) * 1996-08-20 2010-03-04 Ada Foundation 抗カリエスチューインガム、キャンディー、ゲル、練り歯磨および歯磨剤
WO2010137579A1 (ja) * 2009-05-26 2010-12-02 パナソニック電工株式会社 水処理用添加剤および水処理装置

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