JPH0565188B2 - - Google Patents

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JPH0565188B2
JPH0565188B2 JP2010176A JP1017690A JPH0565188B2 JP H0565188 B2 JPH0565188 B2 JP H0565188B2 JP 2010176 A JP2010176 A JP 2010176A JP 1017690 A JP1017690 A JP 1017690A JP H0565188 B2 JPH0565188 B2 JP H0565188B2
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JP
Japan
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deodorizing
ceramics
antibacterial
basic material
properties
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JP2010176A
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JPH03215266A (ja
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Nobuhide Maeda
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Osaka Cement Co Ltd
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Publication date
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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、脱臭作用と抗菌作用を兼ね備えた脱
臭および抗菌性を有する複合セラミツクスと、そ
の製造方法に関するものである。 [従来の技術] 従来、例えばゼオライトや大谷石等、脱臭作用
を有する単一成分のセラミツクスは公知であり、
このセラミツクス粉末を合成樹脂に混入して、例
えば鮮度保持用フイルムや、脱臭靴底等に加工し
て使用されているが、脱臭作用と抗菌作用を兼ね
備えた単一成分のセラミツクスは全く存在せず、
また脱臭作用と抗菌作用を兼ね備えた複数セラミ
ツクスの混合物である複合セラミツクスも製品化
されていない。 [発明が解決しようとする課題] 前記の如く、従来は脱臭作用を有する鮮度保持
用フイルムや脱臭靴底等に使用される単一成分の
セラミツクスは、抗菌作用を有するものは全くな
く、脱臭作用はあつても抗菌作用を有さず、両作
用が必要とされる、例えば布巾や靴下等の繊維構
造物の素材としては、極めて不適当であるという
問題点があつた。 本発明は、かかる問題点に着目してなされたも
ので、脱臭作用と抗菌作用を兼ね備えた複合セラ
ミツクスとその製造方法を提供しようとするもの
である。 [課題を解決するための手段] 本発明は、粒径2μm以下のマグネシア微粉末を
基礎素材とすると共に、該基礎素材が35〜65重量
%に対して、単一成分のセラミツクスである粒径
2μm以下のγ−アルミナ、硅石、角閃石、蛇紋
石、酸化亜鉛、ゼオライトまたは大谷石の微粉末
のいずれか一種類を混合材として、該混合材を35
〜65重量%の割合で前記基礎素材に添加混入し
て、混合機および粉砕機に順次複数回に亘つて投
入して、前記基礎素材と混合材とを混合撹拌およ
び粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の焼
成温度で焼成機により焼成して複合セラミツクス
を製造することにより、上記問題点を解決した。 [作用] 上記本発明によつて得られた複合セラミツクス
は強アルカリ性状を呈し、且つ水素イオン濃度の
経時変化がなく陽イオンを発生して、一般生菌を
死滅させると共に、硫化水素およびアンモニアを
分解する。 [実施例] 前記したように、単一成分のセラミツクスのう
ち、ゼオライトと大谷石は、夫々臭気の発生源で
あるアンモニアや硫化水素に対して80〜100%の
脱臭率を有し、脱臭性において非常に優れている
が、大腸菌やブドウ状球菌に対しては全く抗菌性
がないことが知られている。また、単一成分のセ
ラミツクスのうち、マグネシアは大腸菌やブドウ
状球菌に対してほぼ100%に近い抗菌率を有し、
抗菌性において非常に優れているが、アンモニア
や硫化水素に対しては全く脱臭性がないことが知
られている。 本発明者は前記観点から、単一成分のセラミツ
クスにつき、夫々脱臭率と抗菌率につき、個々に
測定し、脱臭率または抗菌率において優れたもの
を抽出し、脱臭率において優れたセラミツクスと
抗菌率において優れたセラミツクスとを混合して
複合セラミツクスとなせば、脱臭性および抗菌性
を夫々有するセラミツクスが得られると判断し、
本発明をなした。 本発明複合セラミツクスの素材となる単一成分
のセラミツクスの脱臭率と抗菌率を測定した処、
表1に示す測定値を得た。
【表】 表1の結果から、マグネシアが大腸菌およびブ
ドウ状球菌のいずれにも、ほぼ100%に近い抗菌
率を有することが判つた。またγ−アルミナは大
腸菌に対してほぼ100%に近い抗菌率を有するが、
ブドウ状球菌に対しては全く抗菌性がなく、更に
蛇紋石はブドウ状球菌に対してほぼ100%に近い
抗菌率を有するが、大腸菌に対しては余り抗菌性
がないことが判つた。 更に、硅石は硫化水素に対して100%、アンモ
ニアに対しては93%の脱臭率を有するが、抗菌性
はほとんどなく、角閃石は中程度の脱臭率を有す
るが、抗菌性はほとんどなく、また酸化亜鉛は硫
化水素に対して100%の脱臭率を有するが、アン
モニアに対してはほとんど脱臭性がなく、抗菌性
もほとんどないことが判つた。更にまた、ゼオラ
イトと大谷石は前記したように、両者とも脱臭率
は高いが、抗菌性はほとんどないことが判つた。 上記の結果より、大腸菌とブドウ状球菌のいず
れに対してもほぼ100%に近い抗菌率を有するマ
グネシアを本発明複合セラミツクスの基礎素材と
して採用し、この基礎素材となる35〜65重量%の
マグネシアに、混合材として単一成分のセラミツ
クスであるγ−アルミナ、硅石、角閃石、蛇紋
石、酸化亜鉛、ゼオライト、大谷石のうちの一種
類を35〜65重量%の割合で混合することによつ
て、脱臭性と抗菌性を兼ね備えた複合セラミツク
スを得た。 以下本発明製造方法について更に詳細に説明す
る。 前記基礎素材となるマグネシアと、前記混合材
となる前記各セラミツクスの粒径は2μm以下の微
粉末を使用する必要があり、そしてこれら各セラ
ミツクスを混合すると、各セラミツクスの比重、
水分、湿度等の物理的特性が夫々異なると共に、
素材である前記各セラミツクスは粒径が2μm以下
の微粉末であるため、凝集化が安易に作用して、
前記各セラミツクスを均一に混合することは極め
て容易ではない。 そこで本発明者は、前記基礎素材と混合材とを
夫々混合機に投入して混合撹拌した後、その混合
物を粉砕機に投入して粉砕し、そして更に、前記
粉砕したものを再び混合機に投入して混合撹拌
し、その後また粉砕機に投入して粉砕するという
工程を順次約30分間繰返すという手段を採用する
ことにより、基礎素材と混合材を均一に混合した
複合セラミツクスを作ることができた。 そして、前記均一に混合された複合セラミツク
スの化学特性の安定化を図るため、複合セラミツ
クスを200〜500℃の焼成温度で焼成機により焼成
して、本発明複合セラミツクスとするのである。 次に、本発明製造方法における基礎素材である
マグネシアに、混合材となるγ−アルミナ、硅
石、角閃石、蛇紋石、酸化亜鉛、ゼオライト、大
谷石を夫々単一成分毎に、その混合比率を異にし
て得られた複合セラミツクスの脱臭率と抗菌率を
測定した結果を表2に示す。 なお、表2において混合比率のうち、左側に表
示した数値は基礎素材であるマグネシアの混合比
率を示し、また右側に表示した数値は混合材の混
合比率を示している。
【表】
【表】 前記表2の結果から、特にマグネシアにγ−ア
ルミナ、硅石、または酸化亜鉛のいずれかを混合
した複合セラミツクスが脱臭率および抗菌率にお
いて高い数値がでて、脱臭性および抗菌性に優れ
ていることが判つた。その他の複合セラミツクス
もある程度の脱臭性と抗菌性を有することが判つ
た。 なお、本発明製造方法の原材料である各セラミ
ツクスの水素イオン濃度は、表3の通りアルカリ
性状を呈している。
【表】 表3所載の水素イオン濃度を有するセラミツク
ス素材を複合したセラミツクスの水素イオン濃度
は、前記のように200℃〜500℃で焼成されている
ので、非常に安定して強アルカリ性状を呈し、表
4に示すように水素イオン濃度の経時変化がな
い。更に、これら複合セラミツクスは焼成によつ
て結晶化されて、陽イオンを発生する複合セラミ
ツクスになる。 複合セラミツクスが強アルカリ性状を呈するの
は、その焼成加工中に不純物がガス化されるの
で、単一成分のセラミツクスよりも強アルカリ性
に移行するからである。
【表】 前記表3、表4から本発明製造方法によつて得
られた複合セラミツクスは、陽イオンを有する複
合セラミツクスであり、強アルカリ域の水素イオ
ンになり、1年以上という長時間に亘つて経時変
化がなく安定していて、脱臭機構は分解作用であ
るという特性を有し、その結果本発明製造方法に
よつて得られた複合セラミツクスは抗菌性と脱臭
性の両作用を兼ね備えていることが判る。 すなわち、一般的に生菌の表層(壁)は陰イオ
ンであつて、そのため中性域(PH7.0〜7.5)でし
か生息が不可能であるが、前記本発明製造方法に
よつて得られた複合化された複合セラミツクスの
最大の特性として陽イオンを発生するので、陰イ
オンである菌体の表層(壁)が、前記本発明製造
方法によつて得られた複合セラミツクスの陽イオ
ンによつて破壊されると同時に、菌体蛋白質が変
性して、呼吸困難となり死滅するのである。 更に、硫化水素およびアンモニア等に対する脱
臭作用は、物理的吸着または化学的吸着等の一般
的作用ではなく、分解作用のため飽和状態になら
ないので、抗菌力と同様に、脱臭力を半恒久的に
有すると共に、毒性をも有していないのである。 そして、本発明製造方法によつて得られた表2
のNo.5の複合セラミツクスを芯の母材となるポリ
エステルに、5重量%添加混入して製造された芯
鞘型繊維の脱臭率と抗菌率を測定した結果を表5
に示す。
【表】 更に、本発明製造方法によつて得られた表2の
No.4の複合セラミツクスを母材となるナイロンシ
ートに、5重量%コーテイングしたコーテイング
繊維の脱臭率と抗菌率を測定した結果を表6に示
す。
【表】 また、本発明製造方法によつて得られた表2の
No.2の複合セラミツクスを、母材となるポリエチ
レンに、5重量%添加して混入して製造された鮮
度保持用フイルムの脱臭率と抗菌率を測定した結
果を表7に示す。
【表】 [発明の効果] 本発明は上述のようであるから、本発明によつ
て得られた複合セラミツクスは、強アルカリ性状
を呈し、且つ水素イオン濃度の経時変化がなく、
陽イオンを発生して一般生菌を死滅させて抗菌性
を有すると共に、硫化水素およびアンモニアを分
解して脱臭性をも有し、その抗菌性と脱臭性は恒
久的にその作用を有する。 本発明によつて得られた複合セラミツクスは、
抗菌性と脱臭性の両作用が必要とされる、例えば
布巾や靴下等の繊維構造物、または鮮度保持用フ
イルムの素材として特に最適である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒径2μm以下のマグネシア微粉末を基礎素材
    とすると共に、該基礎素材が35〜65重量%に対し
    て、単一成分のセラミツクスである粒径2μm以下
    のγ−アルミナ、硅石、角閃石、蛇紋石、酸化亜
    鉛、ゼオライトまたは大谷石の微粉末のいずれか
    一種類を混合材として、該混合材を35〜65重量%
    の割合で前記基礎素材に添加混入したことを特徴
    とする脱臭および抗菌性を有する複合セラミツク
    ス。 2 粒径2μm以下のマグネシア微粉末を基礎素材
    とすると共に、該基礎素材が35〜65重量%に対し
    て、単一成分のセラミツクスである粒径2μm以下
    のγ−アルミナ、硅石、角閃石、蛇紋石、酸化亜
    鉛、ゼオライトまたは大谷石の微粉末のいずれか
    一種類を混合材として、該混合材を35〜65重量%
    の割合で前記基礎素材に添加混入して、混合機お
    よび粉砕機に順次複数回に亘つて投入して、前記
    基礎素材と混合材とを混合撹拌および粉砕して均
    一に混合し、然る後200〜500℃の焼成温度で焼成
    機により焼成することを特徴とする脱臭および抗
    菌性を有する複合セラミツクスの製造方法。
JP2010176A 1990-01-19 1990-01-19 脱臭および抗菌性を有する複合セラミックスとその製造方法 Granted JPH03215266A (ja)

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JPH08283518A (ja) * 1995-04-13 1996-10-29 Yoshinari Hasegawa 抗菌性高強度複合材料
CN1293810C (zh) * 2004-03-26 2007-01-10 北京化工大学 负载型纳米氧化镁及其制备方法
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