JPH09122212A - 高圧蒸気滅菌装置 - Google Patents
高圧蒸気滅菌装置Info
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- JPH09122212A JPH09122212A JP7285031A JP28503195A JPH09122212A JP H09122212 A JPH09122212 A JP H09122212A JP 7285031 A JP7285031 A JP 7285031A JP 28503195 A JP28503195 A JP 28503195A JP H09122212 A JPH09122212 A JP H09122212A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】チャンバー内に収容される被滅菌物に、高圧蒸
気の結露によって生じる水滴が付着することを防止す
る。 【解決手段】被滅菌物が収納されるチャンバー１０のチ
ャンバー本体部１１を蓋体１２によって気密に密閉し
て、チャンバー本体部１１内に配置されたヒーター１４
によってそのチャンバー本体部１１内に供給される滅菌
用水の蒸気を発生させ、チャンバー本体部１１内の高圧
蒸気によって被滅菌物を滅菌し、さらに、滅菌された被
滅菌物をヒーター１４によって乾燥させる。チャンバー
本体部１１は、低熱伝導材料である一対のステンレス板
１１ａに、高熱伝導性材料であるアルミニウム板１１ｂ
が挟まれた板体によって構成されており、ヒーター１４
によって加熱されると、チャンバー本体部１１は、アル
ミニウム板１１ｂによって、ほぼ全周にわたって迅速に
加熱される。
気の結露によって生じる水滴が付着することを防止す
る。 【解決手段】被滅菌物が収納されるチャンバー１０のチ
ャンバー本体部１１を蓋体１２によって気密に密閉し
て、チャンバー本体部１１内に配置されたヒーター１４
によってそのチャンバー本体部１１内に供給される滅菌
用水の蒸気を発生させ、チャンバー本体部１１内の高圧
蒸気によって被滅菌物を滅菌し、さらに、滅菌された被
滅菌物をヒーター１４によって乾燥させる。チャンバー
本体部１１は、低熱伝導材料である一対のステンレス板
１１ａに、高熱伝導性材料であるアルミニウム板１１ｂ
が挟まれた板体によって構成されており、ヒーター１４
によって加熱されると、チャンバー本体部１１は、アル
ミニウム板１１ｂによって、ほぼ全周にわたって迅速に
加熱される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院等で使用され
る物品を高圧蒸気によって滅菌する高圧蒸気滅菌装置に
関する。
る物品を高圧蒸気によって滅菌する高圧蒸気滅菌装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】病院等で使用される器具、ガーゼ等の多
くの物品は、通常、高圧蒸気滅菌装置によって滅菌され
るようになっている。滅菌処理される物品（以下、被滅
菌物とする）は、金属、布、綿花、プラスチック、高分
子等の各種材料によって構成されており、高圧蒸気滅菌
装置は、各種材料によって構成された被滅菌物を、気密
に密閉されたチャンバー内に収納し、チャンバー内に発
生される高圧蒸気によって被滅菌物を滅菌するようにな
っている。チャンバー内の下部にはヒーターが配置され
ており、チャンバー内に供給される滅菌用水をヒーター
によって加熱することにより、蒸気を発生させて、密閉
状態になったチャンバー内にて高圧状態とされる。これ
により、チャンバー内の被滅菌物が、滅菌用水の高圧蒸
気によって滅菌される。滅菌された被滅菌物は、チャン
バー内の空気をヒーターによって加熱することにより乾
燥される。
くの物品は、通常、高圧蒸気滅菌装置によって滅菌され
るようになっている。滅菌処理される物品（以下、被滅
菌物とする）は、金属、布、綿花、プラスチック、高分
子等の各種材料によって構成されており、高圧蒸気滅菌
装置は、各種材料によって構成された被滅菌物を、気密
に密閉されたチャンバー内に収納し、チャンバー内に発
生される高圧蒸気によって被滅菌物を滅菌するようにな
っている。チャンバー内の下部にはヒーターが配置され
ており、チャンバー内に供給される滅菌用水をヒーター
によって加熱することにより、蒸気を発生させて、密閉
状態になったチャンバー内にて高圧状態とされる。これ
により、チャンバー内の被滅菌物が、滅菌用水の高圧蒸
気によって滅菌される。滅菌された被滅菌物は、チャン
バー内の空気をヒーターによって加熱することにより乾
燥される。
【０００３】このような高圧蒸気滅菌装置では、チャン
バー内の高圧蒸気は、チャンバー内面における比較的温
度の低い部分に接触すると、その表面に結露して水滴に
なる。特に、チャンバー内の下部に設けられたヒーター
から遠方に位置するチャンバーの上部や各側部は、ヒー
ターによっては迅速に加熱されず、滅菌用水の蒸気がそ
の部分にて結露して水滴になるおそれが大きい。
バー内の高圧蒸気は、チャンバー内面における比較的温
度の低い部分に接触すると、その表面に結露して水滴に
なる。特に、チャンバー内の下部に設けられたヒーター
から遠方に位置するチャンバーの上部や各側部は、ヒー
ターによっては迅速に加熱されず、滅菌用水の蒸気がそ
の部分にて結露して水滴になるおそれが大きい。
【０００４】チャンバーの各側部内面にて結露した水滴
は、その内面を通って下方に流下する。しかし、チャン
バーの上部内面に付着した水滴は、その上部内面に沿っ
て流下せずに、直接、下方に落下するために、その下方
に配置された被滅菌物に水滴が付着する。水滴が被滅菌
物に付着すると、被滅菌物を乾燥させるために長時間を
要し、滅菌作業の効率が著しく低下する。
は、その内面を通って下方に流下する。しかし、チャン
バーの上部内面に付着した水滴は、その上部内面に沿っ
て流下せずに、直接、下方に落下するために、その下方
に配置された被滅菌物に水滴が付着する。水滴が被滅菌
物に付着すると、被滅菌物を乾燥させるために長時間を
要し、滅菌作業の効率が著しく低下する。
【０００５】特開平６−２３０２３号公報には、チャン
バー内の上部に、水滴落下防止天井板が水平に設けられ
た高圧蒸気滅菌装置が開示されている。この高圧蒸気滅
菌装置では、チャンバーの上部内面にて結露した水滴
は、水滴落下防止天井板によって、その下方への落下が
防止される。
バー内の上部に、水滴落下防止天井板が水平に設けられ
た高圧蒸気滅菌装置が開示されている。この高圧蒸気滅
菌装置では、チャンバーの上部内面にて結露した水滴
は、水滴落下防止天井板によって、その下方への落下が
防止される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな水滴落下防止天井板を設けた高圧蒸気滅菌装置で
も、その水滴落下防止天井板の下面に高圧蒸気が結露し
て水滴が発生するおそれがあり、このような水滴が落下
することにより、被滅菌物に水滴が付着する。水滴落下
防止天井板は、予備加熱によって加熱されるようになっ
ているが、水滴落下防止天井板は予備加熱によって十分
に加熱されるものではなく、高圧蒸気によって滅菌処理
する際に、高圧蒸気にほぼ等しい温度まで加熱されな
い。その結果、高圧蒸気による滅菌処理に際して、水滴
落下防止天井板の表面に結露した水滴が、滅菌処理直後
に水滴落下防止天井板から落下して被滅菌物に付着する
おそれがある。
うな水滴落下防止天井板を設けた高圧蒸気滅菌装置で
も、その水滴落下防止天井板の下面に高圧蒸気が結露し
て水滴が発生するおそれがあり、このような水滴が落下
することにより、被滅菌物に水滴が付着する。水滴落下
防止天井板は、予備加熱によって加熱されるようになっ
ているが、水滴落下防止天井板は予備加熱によって十分
に加熱されるものではなく、高圧蒸気によって滅菌処理
する際に、高圧蒸気にほぼ等しい温度まで加熱されな
い。その結果、高圧蒸気による滅菌処理に際して、水滴
落下防止天井板の表面に結露した水滴が、滅菌処理直後
に水滴落下防止天井板から落下して被滅菌物に付着する
おそれがある。
【０００７】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、チャンバー内での結露の発生を防
止して、被滅菌物に水滴が付着することを防止すること
により、滅菌処理された被滅菌物の乾燥を効率よく行う
ことができる高圧蒸気滅菌装置を提供することにある。
であり、その目的は、チャンバー内での結露の発生を防
止して、被滅菌物に水滴が付着することを防止すること
により、滅菌処理された被滅菌物の乾燥を効率よく行う
ことができる高圧蒸気滅菌装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
の高圧蒸気滅菌装置は、被滅菌物が収納されるチャンバ
ー本体部を蓋体によって気密に密閉して、チャンバー本
体部内に配置されたヒーターによってそのチャンバー本
体部内に供給される滅菌用水の蒸気を発生させ、チャン
バー本体部内の高圧蒸気によって被滅菌物を滅菌し、さ
らに、滅菌された被滅菌物をヒーターによって乾燥させ
る高圧蒸気滅菌装置であって、前記チャンバー本体部
に、高熱伝導性材料がほぼ全周にわたって設けられてい
ることを特徴とする。
の高圧蒸気滅菌装置は、被滅菌物が収納されるチャンバ
ー本体部を蓋体によって気密に密閉して、チャンバー本
体部内に配置されたヒーターによってそのチャンバー本
体部内に供給される滅菌用水の蒸気を発生させ、チャン
バー本体部内の高圧蒸気によって被滅菌物を滅菌し、さ
らに、滅菌された被滅菌物をヒーターによって乾燥させ
る高圧蒸気滅菌装置であって、前記チャンバー本体部
に、高熱伝導性材料がほぼ全周にわたって設けられてい
ることを特徴とする。
【０００９】請求項２に記載の本発明の高圧蒸気滅菌装
置は、前記高熱伝導性材料よりも低熱伝導性の一対の材
料の間に、その高熱伝導性材料が挟まれている。
置は、前記高熱伝導性材料よりも低熱伝導性の一対の材
料の間に、その高熱伝導性材料が挟まれている。
【００１０】請求項３に記載の高圧蒸気滅菌装置は、前
記高熱伝導性材料が、チャンバー本体部の内面に設けら
れている。
記高熱伝導性材料が、チャンバー本体部の内面に設けら
れている。
【００１１】請求項４に記載の本発明の高圧蒸気滅菌装
置は、前記高熱伝導性材料が、ヒーターを覆った状態に
なっている。
置は、前記高熱伝導性材料が、ヒーターを覆った状態に
なっている。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
面に基づいて詳細に説明する。
【００１３】図１は、本発明の高圧蒸気滅菌装置の実施
の形態の一例を示す概略構成図である。この高圧蒸気滅
菌装置は、蒸気滅菌すべき物品（被滅菌物）が収容され
て密閉状態とされるチャンバー１０と、このチャンバー
１０に供給する滅菌用水を貯留する滅菌用水タンク２０
とを有している。
の形態の一例を示す概略構成図である。この高圧蒸気滅
菌装置は、蒸気滅菌すべき物品（被滅菌物）が収容され
て密閉状態とされるチャンバー１０と、このチャンバー
１０に供給する滅菌用水を貯留する滅菌用水タンク２０
とを有している。
【００１４】チャンバー１０は、内部に被滅菌物が収容
される円筒状のチャンバー本体部１１を有している。チ
ャンバー本体部１１の一方の端面には、チャンバー本体
部１１内に物品を出し入れするための開口部が設けられ
ており、その開口部が蓋体１２によって気密状態に密閉
されるようになっている。
される円筒状のチャンバー本体部１１を有している。チ
ャンバー本体部１１の一方の端面には、チャンバー本体
部１１内に物品を出し入れするための開口部が設けられ
ており、その開口部が蓋体１２によって気密状態に密閉
されるようになっている。
【００１５】チャンバー本体部１１は、一対のステンレ
ス板１１ａの間に、高熱伝導材料であるアルミニウム板
１１ｂが挟まれた板材を円筒状に成形して構成されてい
る。アルミニウム板１１ｂは、ステンレス板１１ａより
も熱伝導率が高く、例えば、１００℃における１８−８
ステンレスの熱伝導率は１６．５Ｗ／ｍＫであるのに対
して、アルミニウムの熱伝導率は２４０Ｗ／ｍＫであ
る。
ス板１１ａの間に、高熱伝導材料であるアルミニウム板
１１ｂが挟まれた板材を円筒状に成形して構成されてい
る。アルミニウム板１１ｂは、ステンレス板１１ａより
も熱伝導率が高く、例えば、１００℃における１８−８
ステンレスの熱伝導率は１６．５Ｗ／ｍＫであるのに対
して、アルミニウムの熱伝導率は２４０Ｗ／ｍＫであ
る。
【００１６】チャンバー本体部１１の下部には、ヒータ
ー１４が配置されており、このヒーター１４の上方に
は、被滅菌物が載せられる棚板１３が設けられている。
ー１４が配置されており、このヒーター１４の上方に
は、被滅菌物が載せられる棚板１３が設けられている。
【００１７】チャンバー本体部１１には、給排水管１５
の一方の端部が接続されている。給排水管１５の他方の
端部は、滅菌用水タンク２０に接続されており、滅菌用
水タンク２０内の滅菌用水が、チャンバー本体部１１に
給水されるとともに、チャンバー本体部１１内に給水さ
れた滅菌用水が、滅菌用水タンク２０内に排水されるよ
うになっている。給排水管１５には、給排水弁１５ａが
設けられている。
の一方の端部が接続されている。給排水管１５の他方の
端部は、滅菌用水タンク２０に接続されており、滅菌用
水タンク２０内の滅菌用水が、チャンバー本体部１１に
給水されるとともに、チャンバー本体部１１内に給水さ
れた滅菌用水が、滅菌用水タンク２０内に排水されるよ
うになっている。給排水管１５には、給排水弁１５ａが
設けられている。
【００１８】さらに、チャンバー本体部１１には、チャ
ンバー本体部１１内を排気するための排気管１６の一方
の端部が接続されている。排気管１６の他方の端部は、
滅菌用水タンク２０の滅菌用水内に挿入された状態にな
っており、チャンバー本体部１１内の空気が、滅菌用水
タンク２０の滅菌用水内に排気されるようになってい
る。排気管１６には排気弁１６ａが設けられている。
ンバー本体部１１内を排気するための排気管１６の一方
の端部が接続されている。排気管１６の他方の端部は、
滅菌用水タンク２０の滅菌用水内に挿入された状態にな
っており、チャンバー本体部１１内の空気が、滅菌用水
タンク２０の滅菌用水内に排気されるようになってい
る。排気管１６には排気弁１６ａが設けられている。
【００１９】チャンバー本体部１１には、滅菌用水タン
ク２０からチャンバー本体部１１内に供給される滅菌用
水の水位を検出する水位センサー１７と、チャンバー本
体部１１内の温度を検出する温度センサー１８とが設け
られている。
ク２０からチャンバー本体部１１内に供給される滅菌用
水の水位を検出する水位センサー１７と、チャンバー本
体部１１内の温度を検出する温度センサー１８とが設け
られている。
【００２０】このような構成の高圧蒸気滅菌装置は、次
のように使用される。滅菌用水タンク２０内には、予
め、滅菌用水が貯留されている。そして、高圧蒸気滅菌
装置を動作させる前に、まず、チャンバー１０の蓋体１
２を開放して、被滅菌物が、チャンバー本体部１１の棚
板１３上に載せられる。その後、蓋体１２によって、チ
ャンバー本体部１１の開口部が気密状態に密閉される。
のように使用される。滅菌用水タンク２０内には、予
め、滅菌用水が貯留されている。そして、高圧蒸気滅菌
装置を動作させる前に、まず、チャンバー１０の蓋体１
２を開放して、被滅菌物が、チャンバー本体部１１の棚
板１３上に載せられる。その後、蓋体１２によって、チ
ャンバー本体部１１の開口部が気密状態に密閉される。
【００２１】このような状態になると、高圧蒸気滅菌装
置が自動運転され、排気管１６の排気弁１６ａが開放さ
れるとともに、給排水管１５の給排水弁１５ａが開放さ
れる。給排水弁１５が開放されることにより、滅菌用水
タンク２０内の滅菌用水が、給排水管１５を通って、チ
ャンバー本体部１１内に給水される。そして、チャンバ
ー本体部１１内に滅菌用水が所定の水位まで給水された
ことが水位センサー１７によって検出されると、給排水
弁１５ａが閉鎖される。このとき、チャンバー本体部１
１内に配置されたヒーター１４は、滅菌用水内に浸漬さ
れた状態になっている。
置が自動運転され、排気管１６の排気弁１６ａが開放さ
れるとともに、給排水管１５の給排水弁１５ａが開放さ
れる。給排水弁１５が開放されることにより、滅菌用水
タンク２０内の滅菌用水が、給排水管１５を通って、チ
ャンバー本体部１１内に給水される。そして、チャンバ
ー本体部１１内に滅菌用水が所定の水位まで給水された
ことが水位センサー１７によって検出されると、給排水
弁１５ａが閉鎖される。このとき、チャンバー本体部１
１内に配置されたヒーター１４は、滅菌用水内に浸漬さ
れた状態になっている。
【００２２】その後、ヒーター１４が駆動されて、チャ
ンバー本体部１１内の滅菌用水が加熱される。そして、
チャンバー本体部１１内の温度が滅菌用水の沸点に達し
たことが、温度センサー１８によって検出されると、排
気管１６の排気弁１６ａが閉鎖される。これにより、蓋
体１２によって開口部が気密状態に密閉されたチャンバ
ー本体部１１の内部は、気密に密閉された状態になり、
ヒーター１４による滅菌用水の加熱によって発生する蒸
気が、チャンバー本体部１１内に充満されて、チャンバ
ー本体部１１の内部は飽和蒸気によって高圧状態にな
る。その結果、チャンバー本体部１１内は、飽和蒸気に
よって温度および圧力が上昇する。
ンバー本体部１１内の滅菌用水が加熱される。そして、
チャンバー本体部１１内の温度が滅菌用水の沸点に達し
たことが、温度センサー１８によって検出されると、排
気管１６の排気弁１６ａが閉鎖される。これにより、蓋
体１２によって開口部が気密状態に密閉されたチャンバ
ー本体部１１の内部は、気密に密閉された状態になり、
ヒーター１４による滅菌用水の加熱によって発生する蒸
気が、チャンバー本体部１１内に充満されて、チャンバ
ー本体部１１の内部は飽和蒸気によって高圧状態にな
る。その結果、チャンバー本体部１１内は、飽和蒸気に
よって温度および圧力が上昇する。
【００２３】このようにして、チャンバー本体部１１内
の温度および圧力が上昇すると、温度センサー１８が、
チャンバー本体部１１内の温度が滅菌温度に達したこと
を検出する。これにより、ヒーター１４は、チャンバー
本体部１１の内部がその温度を保つように制御され、チ
ャンバー本体部１１の内部は、一定の滅菌温度になった
高圧蒸気によって飽和状態になる。従って、チャンバー
本体部１１の内部に配置された被滅菌物は、滅菌温度に
なった高圧蒸気によって滅菌される。被滅菌物の滅菌
は、所定時間にわたって実施される。
の温度および圧力が上昇すると、温度センサー１８が、
チャンバー本体部１１内の温度が滅菌温度に達したこと
を検出する。これにより、ヒーター１４は、チャンバー
本体部１１の内部がその温度を保つように制御され、チ
ャンバー本体部１１の内部は、一定の滅菌温度になった
高圧蒸気によって飽和状態になる。従って、チャンバー
本体部１１の内部に配置された被滅菌物は、滅菌温度に
なった高圧蒸気によって滅菌される。被滅菌物の滅菌
は、所定時間にわたって実施される。
【００２４】このとき、チャンバー本体部１１は、比較
的低熱伝導性材料である一対のステンレス板１１ａ間に
高熱伝導性材料のアルミニウム板１１ｂが挟まれた板体
によって構成されているために、アルミニウム板１１ｂ
の高熱伝導性によってチャンバー本体部１１も高熱伝導
性になっており、チャンバー本体部１１内の下部に配置
されたヒーター１４によってチャンバー本体部１１の下
部が加熱されると、チャンバー本体部１１の上部も、迅
速に、滅菌温度にまで上昇される。その結果、一定時間
にわたる滅菌処理の間に、チャンバー本体部１１の上部
は、高圧蒸気と同じ滅菌温度になり、チャンバー本体部
１１内の蒸気がチャンバー本体部１１の上部にて結露す
るおそれがない。
的低熱伝導性材料である一対のステンレス板１１ａ間に
高熱伝導性材料のアルミニウム板１１ｂが挟まれた板体
によって構成されているために、アルミニウム板１１ｂ
の高熱伝導性によってチャンバー本体部１１も高熱伝導
性になっており、チャンバー本体部１１内の下部に配置
されたヒーター１４によってチャンバー本体部１１の下
部が加熱されると、チャンバー本体部１１の上部も、迅
速に、滅菌温度にまで上昇される。その結果、一定時間
にわたる滅菌処理の間に、チャンバー本体部１１の上部
は、高圧蒸気と同じ滅菌温度になり、チャンバー本体部
１１内の蒸気がチャンバー本体部１１の上部にて結露す
るおそれがない。
【００２５】高圧蒸気による滅菌が一定時間にわたって
実施されると、給排水管１５の給排水弁１５ａが開放さ
れて、チャンバー本体部１１内の滅菌用水の一部が、滅
菌用水タンク２０に還流される。そして、チャンバー本
体部１１内が大気圧よりも若干高い圧力状態になると、
給排水管１５の給排水弁１５ａが閉鎖されるとともに、
排気管１６の排気弁１６ａが開放される。排気管１６の
排気弁１６ａが開放されると、チャンバー本体部１１内
の高圧蒸気は、排気管１６を通って排出され、チャンバ
ー本体部１１の内部は大気圧に等しい圧力とされる。
実施されると、給排水管１５の給排水弁１５ａが開放さ
れて、チャンバー本体部１１内の滅菌用水の一部が、滅
菌用水タンク２０に還流される。そして、チャンバー本
体部１１内が大気圧よりも若干高い圧力状態になると、
給排水管１５の給排水弁１５ａが閉鎖されるとともに、
排気管１６の排気弁１６ａが開放される。排気管１６の
排気弁１６ａが開放されると、チャンバー本体部１１内
の高圧蒸気は、排気管１６を通って排出され、チャンバ
ー本体部１１の内部は大気圧に等しい圧力とされる。
【００２６】チャンバー本体部１１の内部が大気圧に等
しい圧力になると、蓋体１２が開放されるとともに、ヒ
ーター１４によって、チャンバー本体部１１の内部が加
熱される。チャンバー本体部１１の内部が加熱される
と、チャンバー本体部１１内に進入した空気が加熱さ
れ、チャンバー本体部１１の内部を上方へと移動され
る。これにより、チャンバー本体部１１の内部にて空気
が循環され、チャンバー本体部１１内に収容された被滅
菌物は、循環される加熱空気によって乾燥される。
しい圧力になると、蓋体１２が開放されるとともに、ヒ
ーター１４によって、チャンバー本体部１１の内部が加
熱される。チャンバー本体部１１の内部が加熱される
と、チャンバー本体部１１内に進入した空気が加熱さ
れ、チャンバー本体部１１の内部を上方へと移動され
る。これにより、チャンバー本体部１１の内部にて空気
が循環され、チャンバー本体部１１内に収容された被滅
菌物は、循環される加熱空気によって乾燥される。
【００２７】このときも、一対のステンレス板１１ａ間
に高熱伝導率のアルミニウム板１１ｂが挟まれた板体に
よってチャンバー本体部１１が構成されているために、
チャンバー本体部１１内の下部に配置されたヒーター１
４の加熱によって、チャンバー本体部１１が全体にわた
って迅速に加熱される。その結果、チャンバー本体部１
１の内部にて空気が迅速に循環され、被滅菌物は効率よ
く乾燥される。
に高熱伝導率のアルミニウム板１１ｂが挟まれた板体に
よってチャンバー本体部１１が構成されているために、
チャンバー本体部１１内の下部に配置されたヒーター１
４の加熱によって、チャンバー本体部１１が全体にわた
って迅速に加熱される。その結果、チャンバー本体部１
１の内部にて空気が迅速に循環され、被滅菌物は効率よ
く乾燥される。
【００２８】なお、高熱伝導率のアルミニウム板１１ｂ
は、チャンバー本体部１１を構成する板体として、アル
ミニウム板１１ｂよりも低熱伝導性材料の一対のステン
レス板１１ａの間に挟む構成に限らず、例えば、図２
（ａ）および（ｂ）に示すように、チャンバー本体部１
１を構成するステンレス板１１ａの内周面に沿って配置
するようにしてもよい。この場合、アルミニウム板１１
ｂは、チャンバー本体部１１の各端部および上部を除い
た内面に沿って配置されている。また、図３に示すよう
に、ステンレス板１１ａの内面に沿って配置されたアル
ミニウム板１１ｂを、ヒーター１４の上方を通過させ
て、アルミニウム板１１ｂによってヒーター１４を覆う
ように構成してもよい。
は、チャンバー本体部１１を構成する板体として、アル
ミニウム板１１ｂよりも低熱伝導性材料の一対のステン
レス板１１ａの間に挟む構成に限らず、例えば、図２
（ａ）および（ｂ）に示すように、チャンバー本体部１
１を構成するステンレス板１１ａの内周面に沿って配置
するようにしてもよい。この場合、アルミニウム板１１
ｂは、チャンバー本体部１１の各端部および上部を除い
た内面に沿って配置されている。また、図３に示すよう
に、ステンレス板１１ａの内面に沿って配置されたアル
ミニウム板１１ｂを、ヒーター１４の上方を通過させ
て、アルミニウム板１１ｂによってヒーター１４を覆う
ように構成してもよい。
【００２９】
【発明の効果】本発明の高圧蒸気滅菌装置は、チャンバ
ー本体部に、高熱伝導性材料がほぼ全周にわたって設け
られているために、チャンバー本体部はヒーターによっ
て全体にわたって迅速に加熱される。従って、ヒーター
から遠方の上部において、蒸気が結露して水滴が生じる
おそれがなく、従って、被滅菌物に水滴が付着して、乾
燥効率が悪くなるおそれがない。
ー本体部に、高熱伝導性材料がほぼ全周にわたって設け
られているために、チャンバー本体部はヒーターによっ
て全体にわたって迅速に加熱される。従って、ヒーター
から遠方の上部において、蒸気が結露して水滴が生じる
おそれがなく、従って、被滅菌物に水滴が付着して、乾
燥効率が悪くなるおそれがない。
【図１】本発明の高圧蒸気滅菌装置の実施の形態の一例
を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
【図２】（ａ）は、本発明の高圧蒸気滅菌装置の実施の
形態の他の例を示すチャンバーの概略正面図、（ｂ）は
その断面概略図である。
形態の他の例を示すチャンバーの概略正面図、（ｂ）は
その断面概略図である。
【図３】本発明の高圧蒸気滅菌装置の実施の形態のさら
に他の例を示すチャンバーの断面概略図である。
に他の例を示すチャンバーの断面概略図である。
１０ チャンバー １１ チャンバー本体部 １２ 蓋体 １４ ヒーター １５ 給排水管 １５ａ 給排水弁 １６ 排気管 １６ａ 排気弁 １７ 温度センサー １８ 水位センサー ２０ 滅菌用水タンク
Claims (4)
- 【請求項１】 被滅菌物が収納されるチャンバー本体部
を蓋体によって気密に密閉して、チャンバー本体部内に
配置されたヒーターによってそのチャンバー本体部内に
供給される滅菌用水の蒸気を発生させ、チャンバー本体
部内の高圧蒸気によって被滅菌物を滅菌し、さらに、滅
菌された被滅菌物をヒーターによって乾燥させる高圧蒸
気滅菌装置であって、 前記チャンバー本体部に、高熱伝導性材料がほぼ全周に
わたって設けられていることを特徴とする高圧蒸気滅菌
装置。 - 【請求項２】 前記高熱伝導性材料よりも低熱伝導性の
一対の材料の間に、その高熱伝導性材料が挟まれている
請求項１に記載の高圧蒸気滅菌装置。 - 【請求項３】 前記高熱伝導性材料が、チャンバー本体
部の内面に設けられている請求項１に記載の高圧蒸気滅
菌装置。 - 【請求項４】 前記高熱伝導性材料が、ヒーターを覆っ
た状態になっている請求項３に記載の高圧蒸気滅菌装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7285031A JPH09122212A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 高圧蒸気滅菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7285031A JPH09122212A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 高圧蒸気滅菌装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09122212A true JPH09122212A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=17686267
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7285031A Pending JPH09122212A (ja) | 1995-11-01 | 1995-11-01 | 高圧蒸気滅菌装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09122212A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100981935B1 (ko) * | 2008-03-05 | 2010-09-13 | 한경희 | 저수식 보일러용 히팅장치 및 그 제조방법 |
-
1995
- 1995-11-01 JP JP7285031A patent/JPH09122212A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100981935B1 (ko) * | 2008-03-05 | 2010-09-13 | 한경희 | 저수식 보일러용 히팅장치 및 그 제조방법 |
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