JPH09121873A - シトクロムb5遺伝子 - Google Patents

シトクロムb5遺伝子

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JPH09121873A
JPH09121873A JP8203735A JP20373596A JPH09121873A JP H09121873 A JPH09121873 A JP H09121873A JP 8203735 A JP8203735 A JP 8203735A JP 20373596 A JP20373596 A JP 20373596A JP H09121873 A JPH09121873 A JP H09121873A
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cytochrome
sequence
amino acid
dna
genus
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JP8203735A
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Akira Shimizu
昌 清水
Tatsuhiko Kobayashi
達彦 小林
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 モルティレラ・アルピナ由来のシトクロムb
5をコードするゲノムDNAおよびcDNA、及びそれ
を発現させるシトクロムb5の製造方法。 【効果】 ミクロソーム電子伝達系の構成成分であるシ
トクロムb5の遺伝子をクローニングすることにより、
同タンパクを遺伝子工学的に発現することが可能とな
る。このシトクロムb5を用いて、インビトロで電子伝
達系を再構成し、デサチュラーゼと組み合わせることに
より、ヒトの必須脂肪酸等効率よく製造することが期待
できる。また、シトクロムb5を組換えDNA手法で効
率良く生産できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、多くの真核細胞
のミクロソームに局在する特殊な酸化還元酵素系の構成
要素であるシトクロムb5をコードする遺伝子に関し、
更に詳細には、本発明はアラキドン酸を菌体内に著量蓄
積することが知られているモルティエレラ・アルピナの
シトクロムb5をコードする遺伝子、及びその遺伝子を
用いるシトクロムb5の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シトクロムb5は、B型シトクロムの1
つであり、多くの真核細胞(特に動物の肝細胞)のミク
ロソーム膜に結合している。これまで、ウマ等の数種の
動物肝細胞ミクロソームから精製されたものの一次構造
が決定されている。いずれも133個のアミノ酸残基か
ら成るポリペプチドとそれに非共有結合で結合したヘム
から構成されている(分子量16,000)。シトクロ
ムb5の機能は、ミクロソーム電子伝達系の構成成分と
して、NADH−シトクロムb5レダクターゼを経てN
ADHから、またNADPH−フェリヘモプロテインレ
ダクターゼを経てNADPHからそれぞれ電子を受け取
り、これをデサチュラーゼ(不飽和化酵素)のようなシ
アン感受性末端を持つ酵素に供給することである。この
電子を供給するシトクロムb5とNADH−シトクロム
b5レダクターゼまたはNADPH−フェリヘモプロテ
インレダクターゼとを電子伝達系といい、幾つかのデサ
チュラーゼはこの電子伝達系を共有していると考えられ
ている。
【0003】一方、不飽和脂肪酸(炭素数が18〜22
で、二重結合が2以上の脂肪酸)の中でもアラキドン酸
(ARA)、ジホモーγーリノレン酸(DGLA)、エ
イコサペンタエン酸(EPA)は種々の生理作用をもつ
生理活性物質(プロスタグランジンおよびトロンボキサ
ン)の前駆体であり、例えばEPAは血栓防止作用ある
いは脂質低下作用に基づいて健康食品や医薬品として市
販されている。また近年、ARA及びドコヘキサエン酸
(DHA)は母乳中に含まれており、乳児の発育に役立
つとの報告がある("Advances in Polyunsaturated Fat
ty Acid Research" Elsevier Science Publishers, 199
3, pp.261-264)。さらに、胎児の身長や脳の発育におけ
る重要性が報告されている(Proc. Natl. Acad. Sci. U
SA,90, 1073-1077(1993), Lancet, 344, 1319-1322(199
4))。
【0004】そこで、母乳と調製粉乳の脂肪酸組成の大
きな違いであるARA及びDHAを調製粉乳に添加しよ
うとする動きがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題及びその解決手段】近
年、調製粉乳にDHAを添加する目的で魚油が使用され
ている。しかしながら、魚油は構成脂肪酸として多種類
の脂肪酸を含む混合グリセリドであって、各成分を単離
することは困難であるため、例えば魚油添加調製粉乳で
はDHAと共にEPAが多量に存在し、EPAの作用に
より、リノール酸からARAへの変換が抑制され、生体
内のARAが減少してしまうという問題が指摘されてい
る。このような問題を解決するため、最近はクロレラ、
藻類、かび(糸状菌)、バクテリア等の微生物を利用し
て不要な脂肪酸を含まず、目的とする不飽和脂肪酸を多
量に生産する方法が注目されている。
【0006】本発明者等は、糸状菌であるモルティエレ
ラ属のモルティエレラ亜属に属するモルティエレラ・ア
ルピナ(Mortierella alpina)が、菌体内に著量の油脂
を蓄積し、特にARAの生産性が非常に高いことに着目
し、モルティエレラ・アルピナ由来のシトクロムb5を
コードする遺伝子をクローニングし、これを不飽和脂肪
酸生産能を有する微生物に導入し、微生物による不飽和
脂肪酸の生産性向上に利用することを検討した。
【0007】本発明においては、配列表の配列番号1及
び2のプライマーから作成したプローブを用いてモルテ
ィエレラ・アルピナ(遺伝子源微生物)からシトクロム
b5ゲノム遺伝子及びcDNAのクローニングを行うこ
とに成功した。
【0008】本発明の遺伝子をミクロソーム電子伝達系
を有する真核細胞に導入することにより、電子伝達系が
増強され、シアン感受性末端の酵素(CSF)により多
くの電子が供給されることになり、CSFによる反応を
効率よく行わせることが可能になる。また他の電子伝達
系の酵素やCSFをコードする遺伝子と組み合わせて導
入することによって、CSFによる反応を強化すること
が期待できる。特に本発明の遺伝子を単独で又は他の電
子伝達系の酵素やデサチュラーゼをコードする遺伝子と
組み合わせて導入することによって、不飽和脂肪酸の生
産性を向上させることが期待できる。
【0009】本発明の遺伝子は、遺伝子組み換え技術に
より適当な発現ベクターを構築し、これによって不飽和
脂肪酸生産能を有する宿主細胞を形質転換し、培養する
ことによって、目的の不飽和脂肪酸を発現させることが
できる。また形質転換により不飽和脂肪酸生産能が付与
された大腸菌や枯草菌、酵母等を宿主細胞として使用す
ることもできる。さらに大豆、ひまわり、アブラナ、ご
ま等の高等植物に本発明の遺伝子を導入することによ
り、目的の不飽和脂肪酸の生産を向上させることが期待
できる。
【0010】本発明は、モルティエレラ・アルピナ由来
のシトクロムb5をコードする遺伝子を提供する。この
遺伝子はmRNAからのcDNA、ゲノムDNA、化学
合成DNAのいずれであってもよい。また、シトクロム
b5活性を保持しかつシトクロムb5のアミノ酸配列の
1又は2以上のアミノ酸を欠失し、置換し、又は他のア
ミノ酸を1又は2以上を付加した修飾ポリペプチドをコ
ードする遺伝子も本発明に含まれる。
【0011】本発明は、更にシトクロムb5をコードす
る遺伝子を用いた組換えDNA手法により、完全長シト
クロムb5、及びシトクロムb5活性を保持しかつシト
クロムb5のアミノ酸配列の1又は2以上のアミノ酸を
欠失し、置換し、又は他のアミノ酸を1又は2以上を付
加した修飾ポリペプチドの生産方法を提供する。
【0012】本発明のシトクロムb5遺伝子は次の方法
でクローニングできる。
【0013】(遺伝子源)本発明においては遺伝子源と
して使用できる微生物は、モルティエレラ属のアルピナ
種であれば特に株を限定するものではなく、例えば、次
のモルティエレラ・アルピナ種に属する菌株を下記の寄
託番号により、所定の寄託機関から入手できる。
【0014】モルティエレラ・アルピナ(ATCC89
79、ATCC16266、ATCC32221、AT
CC32222、ATCC32223、ATCC369
65、ATCC42430、CBS219.35、CB
S224.37、CBS250.53、CBS343.
66、CBS527.72、CBS529.72、CB
S608.70、CBS754.68、IFO856
8、IFO32281等)。
【0015】本発明では、電子伝達系を有する生物を形
質転換することにより、CSF(シアン感受性末端の酵
素)への電子伝達が強化された生物を人為的に創製する
ことができる。特に不飽和脂肪酸生産能を有する生物を
形質転換することにより、デサチュラーゼへの電子の供
給が強化されて不飽和脂肪酸高生産生物を人為的に創製
することができる。
【0016】このような生物としてオメガ3系不飽和脂
肪酸生産能を有する微生物である海洋性クロレラ、微細
紅藻、微細藻類が挙げられ、例えば有色藻門に属するク
リプセコディミウム(Crypthecodimium)属、イソクリ
シス(Isochrysis)属、ナノクロロプシス(Nannochlor
opsis)属、カエトセロス(Chaetoceros)属、ファエオ
ダクチルム(Phaeodactylum)属、アンフィディニウム
(Amphidinium)属、ゴニアウラクス(Gonyaulax)属、
ペリディミウム(Peridimium)属、クロオモナス(Chro
omonas)属、クリプトモナス(Cryptomonas)属、ヘミ
セルミス(Hemiselmis)属、キロモナス(Chilomonas)
属、緑藻門に属するクロレラ(Chlorella)属、さらに
ヒスチオブランクス(Histiobranchus)属及びコリファ
エノイデス(Coryphaenoides)属に属する微生物を挙げ
ることができる。クリプセコディミウム属では例えば、
クリプセコディミウム・コーニー(Crypthecodimium co
hnii)ATCC30021を挙げることができる。この
菌株はアメリカン タイプ カルチャー コレクションか
ら何らの制限もなく入手することができる。さらに、エ
イコサペンタエン酸の含有率の高い油脂を生産するサバ
の腸内から単離された海洋細菌(Shewanella 属、例え
Shewanella putrefaciens)を挙げることができる。
【0017】またオメガ6系不飽和脂肪酸生産能を有す
る微生物としてγ−リノレン酸生産能を有する微生物や
アラキドン酸生産能を有する微生物が挙げられ、アラキ
ドン酸生産能を有する微生物としては、例えばモルティ
エレラ(Mortierella)属に属するアルピナ(alpin
a)、バイニエリ(bainieri)、エロンガタ(elongat
a)、エキシグア(exigua)、ミネッティシマ(minutis
sima)、バーティシラタ(verticillata)、フィグロフ
ィラ(hygrophila)、ポリセファラ(polycephala)
種、コニディオボラス(Conidiobolus)属、フィチウム
(Phythium)属、フィトフトラ(Phytophthora)属、ペ
ニシリューム(Penicillium)属、クロドスポリューム
(Cladosporium)属、ムコール(Mucor)属、フザリュー
ム(fusarium)属、アスペルギルス(Aspergillus)
属、ロードトルラ(Rhodotorula)属、エントモフトラ
(Entomophthora)属、エキノスポランジウム(Echinos
porangium)属、サプロレグニア(Saprolegnia)属に属
する微生物を挙げることができ、γ−リノレン酸生産能
を有する微生物としては、モルティエレラ属に属するイ
サベリナ(isabellina)、ビナセア(vinacea)、ラマニ
アナ(ramaniana)、ラマニアナ・アングリスポラ(rama
niana anglispora)、ナナ(nana)種、アビシディア
(Absidia)属、ムコール属、リゾプス(Rizopus)属、
シンセファラストラム(Syncephalastrum)属、コアネ
フォラ(Choanephora)属に属する微生物を挙げること
ができる。モルティエレラ属では例えば、モルティエレ
ラ・エロンガタ(Mort ierella elengata)IFO857
0、モルティエレラ・エキシグア(Mortierell a exigu
a)IFO8571、モルティエレラ・フィグロフィラ
Mortierella hy grophila)IFO5941、モルティ
エレラ・アルピナ(Mortierella alpina)ATCC89
79、ATCC16266、ATCC32221、AT
CC32222、ATCC32223、ATCC369
65、ATCC42430、CBS219.35、CB
S224.37、CBS250.53、CBS343.
66、CBS527.72、CBS529.72、CB
S608.70、CBS754.68、IFO856
8、IFO32281等を挙げることができる。これら
の菌株はいずれも、財団法人発酵研究所からなんら制限
なく入手することができる。また、本発明らが土壌から
分離した菌株モルティエレラ・エロンガタSAM021
9(微工研菌寄第8703号)(微工研条寄第1239
号)を使用することもできる。
【0018】(シトクロムb5ゲノムDNAのクローニ
ング) モルティエレラ・アルピナのゲノムDNA抽出及び
コスミドライブラリーの作製 培養、集菌したモルティエレラ・アルピナ種の菌体を破
砕し、常法により染色体DNAを遠心分離し、沈殿し、
RNAを分解除去し、除タンパク操作を行って、DNA
成分を精製する。これらの操作については、「植物バイ
オテクノロジー実験マニュアル:農村文化社、第252
頁」を参照されたい。
【0019】市販のコスミドベクターキットを用い、そ
の指示書にしたがって上記ゲノムDNAをインサートD
NAとしてコスミドベクターに挿入する。得られた組換
えベクターを、市販のパッケージングキットの細菌抽出
液を用いてパッケージングし、宿主細菌に感染させ、増
殖させてコスミドライブラリーを作製する。
【0020】プローブの作製 モルティエレラ・フィグロフィラ(Mortierella hygrop
hila :IFO 5941として入手できる)の内部ペプ
チドK−10とK−6が他生物のシトクロムb5と高い
相同性を示すことに着目し、それらペプチドのアミノ酸
情報に基づいて合成オリゴヌクレオチドプライマーを作
製する。このプライマーを用い、モルティエレラ・アル
ピナのゲノムDNAを鋳型にしてPCRを行う。得られ
る増幅DNA断片をシークエンスし、アミノ酸配列に変
換して他生物由来のシトクロムb5との相同性および上
記内部ペプチドの部分アミノ酸配列と相同な配列を含む
ことを確認し、アイソトープで標識化しプローブとして
その後の実験に使用する。
【0021】コスミドライブラリーからのクローニン
グ コスミドライブラリーに対し、上記のプローブを用いて
コロニーハイブリダイゼーションを行う。得られるポジ
ティブクローンのコスミドを例えばアルカリ法で調製
し、適当な制限酵素でサザンハイブリダイゼーションを
行い、ポジティブバンドとして得られるDNA断片をシ
ークエンスして目的ゲノムDNAをクローニングする。
【0022】(シトクロムb5 cDNAのクローニン
グ) mRNAの調製及びcDNAライブラリーの作製 培養し、集菌したモルティエレラ・アルピナ種の菌体を
破砕し、AGPC法に従って全RNAを抽出し、ここか
ら適当な方法、例えばオリゴdTセルロースカラムを用
いてmRNAを精製する。
【0023】得られるmRNAを鋳型としてcDNAを
合成し、これを市販のファージベクターに挿入し、さら
に常法によりパッケージングする。
【0024】 シトクロムb5 cDNAのクローニ
ング 宿主細菌に上記パッケージングしたcDNAライブラリ
ーを感染させ、プラークハイブリダイゼーションにより
ポジティブプラークを得る。得られるクローンをシーク
エンスし、アミノ酸配列に変換し検討することにより、
モルティエレラ・アルピナのシトクロムb5遺伝子全長
がクローニングされることが確認できる。
【0025】 シトクロムb5の発現 続いて、クローニングしたシトクロムb5 cDNAを
用いて、シトクロムb5の発現を行う。このシトクロム
b5の発現は、適当なプラスミドにシトクロムb5 c
DNAを挿入し、大腸菌を宿主として形質転換し、これ
を培養する公知の組換えDNAの手法によって実施でき
る。例えば、T7プロモーターをもつpETシステムに
目的cDNAを挿入し、この発現用プラスミドで大腸菌
BL21(DE3)株を形質転換する。次いで、形質転
換された大腸菌を適当な培地で培養し、集菌し、菌体を
破砕し、シトクロムb5タンパクを分離、精製する。
【0026】シトクロムb5タンパクの全長をコードす
るcDNAを用いる完全な膜結合型シトクロムb5は、
その産生を確認できるものの、発現量が低く、封入体の
状態で発現していることが判った。
【0027】そこで、可溶性タンパクとして高発現させ
るために、小胞体膜に結合すると考えられる疎水性の強
いC末端を欠失させたN末端の94アミノ酸残基のみを
コードするcDNAをPCRにより作製し、これをpE
Tシステムに挿入し、大腸菌を形質転換して可溶性シト
クロムb5タンパクを産生し、これを分離、精製したと
ころ、高い発現量で得られていることが確認できる。
【0028】
【実施例】本発明を以下の実施例により、更に詳細に説
明する。
【0029】[実施例1] ゲノムDNAの作製 (1)モルティエレラ・アルピナ1S−4のゲノムDN
A抽出法 対数増殖期後期の菌体を減圧ろ過で集菌した。液体窒素
中に細かくちぎった菌体を入れ、ホモゲナイザー(ワー
リングブレンダー)で細かく破砕した。ある程度細かく
なった菌体を乳鉢に移し液体窒素を加えながら乳鉢中で
すり潰した。70℃に保温した2xCTAB液で懸濁
し、65℃で3〜4時間インキュベートした。遠心分離
した上清を順次、フェノール、フェノール/クロロホル
ム、クロロホルムで処理し、等容のイソプロパノールで
DNAを沈殿させた。70%エタノールで洗浄し、風乾
後、TE緩衝液に溶解した。リボヌクレアーゼAおよび
リボヌクレアーゼT1でRNAを分解し、フェノール、
フェノール/クロロホルム、クロロホルムで順次処理し
て除タンパク操作を行った。等容のイソプロパノールで
DNAを沈殿させた。70%エタノールで洗浄し、風乾
後、TE緩衝液に溶解しゲノム標品を得た。
【0030】(2)コスミドライブラリー作製法 コスミドはストラタジーン(STRATAGENE)社製のスーパ
ーコス1コスミド(SUPERCOS 1 COSMID)ベクターキッ
トを用いた。コスミドライブラリー作製法はそのプロト
コールに従った。コスミドをXbaIで制限酵素処理
し、CIP(タカラ製)で脱リン酸化し、BamHIで
制限酵素処理することでコスミドアームを調製した。イ
ンサートDNAは制限酵素Sau3AIで部分消化する
ことで得た。コスミドアームと部分消化したインサート
DNAをライゲーションし、次のパッケージング操作へ
進んだ。パッケージングキットはストラタジーン社のギ
ガパックIIパッケージングエキストラクト(GIGAPACK I
I PACKAGING EXTRACT)を用いた。宿主大腸菌はXL1
−Blue MRを用いた。
【0031】(3)モルティエレラ・フィグロフィラの
内部ペプチドK−10及びK−6は他生物由来のシトク
ロムb5と高い相同性を示した。そこでアミノ酸配列の
情報を基に合成オリゴヌクレオチドプライマーをデザイ
ンした。モルティエレラ・アルピナ1S−4のゲノムD
NAを鋳型として下記の条件でPCRを行ったところ、
約110bpの増幅DNA断片を得た。
【0032】 PCRの実施条件 染色体DNA 5μg センスプライマー 200pmol アンチセンスプライマー 200pmol dNTP(2mM) 10μl Tth ポリメラーゼ緩衝液(x10) 10μl Tth DNAポリメラーゼ 4ユニット2 合計 100μl [94℃−1分、55℃−2分、72℃−1分:35サイクル]
【0033】本断片をシークエンスし、アミノ酸配列に
転換したところ、他生物由来のシトクロムb5と高い相
同性を示すとともに、内部ペプチドの部分アミノ酸配列
の箇所が見いだされた。増幅DNA断片をαー32P-dC
TPで標識してプローブとし、以後の実験に使用した。
【0034】作製した合成オリゴヌクレオチドプライマ
ーは次の通りであった。
【化1】
【化2】
【0035】(4)コスミドライブラリーからのクロー
ニング コスミドライブラリーに対し、上記のプローブを用いて
コロニーハイブリダイゼーションを行った。得られたポ
ジティブクローンのコスミドをアルカリ法で調製し、適
当な制限でサザンハイブリダイゼーションを行った。ポ
ジティブバンドとして得られた約1.6kbのEcoR
V−EcoRV断片をシークエンスしたところ、シトク
ロムb5遺伝子の一部しか含まれていなかったので、さ
らに別にポジティブバンドとして得られた下流域を含む
約3.2kbのNheI-XhoI断片もシークエンスし
た(図4参照)。このようにしてクローニングしたシト
クロムb5ゲノムDNAを図1及び図2に示した。
【0036】[実施例2] cDNAの作製 (1)mRNAの調製 菌体は対数増殖期前期に集菌し、直ちに液体窒素で凍結
後破砕し、AGPC法に従って全RNAを抽出した。得
られた全RNAをオリゴdT-セルロースカラムにかけ
ることにより精製した(mRNA Purification kit; P
harmacia Biotech)。
【0037】(2)cDNAライブラリーの作製 得られたmRNAを鋳型として、cDNAラピッドアダ
プターライゲーションモジュール(cDNA rapid adaptor
ligation module code RPN1712)(アマシャム社)を
用いてcDNAを合成した。次に、このcDNAラピッ
ドクローニングモジュール-λgt10(cDNA rapid cl
oning module-λgt10 code RPN1713)(アマシャム社)
を用いてλgt10に連結した。このλgt10-cD
NAライブラリーをλDNAインビトロパッケージング
モジュール(λDNA invitro packaging module code RP
N1717)(アマシャム社)を用いてパッケージングし
た。
【0038】(3)シトクロムb5cDNAのクローニ
ング 宿主大腸菌NM514にλgt10−cDNAライブラ
リーを感染させ、プラークハイブリダイゼーションによ
りポジティブプラークを得た。但し、ここで用いたプロ
ーブはモルティエレラ・アルピナ1S-4のシトクロム
b5遺伝子を含む約500bpの断片を鋳型とし、マル
チプライム法で標識することにより作製した。得られた
クローンをシークエンスし、アミノ酸配列に変換した結
果、上記1S−4のシトクロムb5遺伝子全長のクロー
ニングに成功したことが判明した。得られたcDNAを
図3に示した。また、このcDNAから推定されるシト
クロムb5のアミノ酸配列を図5に示した。
【0039】モルティエレラ・アルピナATCC424
30又はモルティエレラ・アルピナIFO8568を用
いて、実施例1及び2と同様の方法で、目的とするゲノ
ムDNA及びcDNAをクローニングすることができ
る。
【0040】
【実施例3】 シトクロムb5の発現 (1)シトクロムb5 cDNAの発現プラスミドの構
築 (イ)完全な膜結合型のシトクロムb5の発現プラスミ
ドの構築 下記の条件でPCRを行い、増幅した約400bpのD
NA断片をプラスミドpET16bのNdeI−Bam
HIサイトに挿入しプラスミドpMCB30CFを構築
した。このpMCB30CFを大腸菌BL21(DE
3)に形質転換した。
【0041】(ロ)可溶性シトクロムb5の発現プラス
ミドの構築 可溶性タンパク質として高発現させるために、小胞体膜
に結合すると考えられる疎水性の高いC末端側を欠失さ
せN末端側94残基のみをコードする組換え体を作製し
た。具体的な方法としては、先と同様の条件でPCRを
行い増幅した約300bpのDNA断片をプラスミドp
ET16bのNdeI−BamHIサイトに挿入しプラ
スミドpMCB40CSを構築した(図6を参照のこ
と)。このpMCB40CSを大腸菌BL21(DE
3)に形質転換した。
【0042】 (PCRの実施条件) シトクロムb5 cDNA 1ng センスプライマー 200 pmol アンチセンスプライマー 200 pmol dNTP(5mM) 2 μl 反応緩衝液(x10) 5 μl Ex Taq DNAポリメラーゼ(宝酒造) 2 ユニット2 合 計 50 μl [94℃−1分、55℃−2分、72℃−1分:30サイクル]
【0043】尚、PCRには次のセンスプライマー及び
アンチセンスプライマーを用いた。膜結合型シトクロム
b5発現用には下記の(1)(2)を用い、可溶性シト
クロムb5発現用としては下記の(1)(3)を用い
た。
【化3】
【0044】(2)形質転換した大腸菌の培養 アンピシリン(100μg/ml)を含む10mlのL
B培地に植菌し、37℃で8時間培養後、集菌した。集
菌した菌体をバッファーA(75mMTris−HC
l,0.1mM EDTA pH8.0)1mlで懸濁し、
超音波破砕した。その後、15,000rpm,10
分,4℃で遠心後、上清画分と沈殿画分に分画した。こ
れらの画分を各々変性後、SDS−PAGEを行った。
【0045】このSDS−PAGEの結果を図7に示
す。レーン1はコントロールとしてpET16bを持つ
大腸菌を超音波破砕した後、遠心して得られた上清であ
り、レーン2はその沈殿画分である。レーン3はC末端
を欠失した可溶性シトクロムb5をコードするcDNA
を含む大腸菌の超音波破砕後の上清であり、レーン4は
完全な膜結合型シトクロムb5をコードするcDNAを
含む大腸菌の超音波破砕後の沈殿画分である。レーン
3、4の矢印の部分がそれぞれのシトクロムb5を示す
バンドである。
【0046】(3)大腸菌で発現させた可溶性 シトク
ロムb5の精製(Novagen社のプロトコール参照) アンピシリン(100μg/ml)を含む100mlの
LB培地に植菌し、37℃で8時間培養後、集菌した。
集菌した菌体を4mlの氷冷した緩衝液(5mM im
idazole,500mM NaCl,20mM Tr
is−HClpH7.9)で懸濁し超音波破砕した。そ
の後、12,000xg,20分,4℃で遠心し、上清
画分を得た。さらに、39,000xg,20分,4℃
で遠心し上清画分を得た。続いて、微粒子を除くために
この上清を0.45ミクロンのフィルターに通した。5
0mM NiSO4であらかじめ平衡化させた(2.5m
l容量の)His−Bind樹脂カラム(アフィニティ
ーカラム, Novagen社, U.S.A.)に、上記の上清画分を
アプライした。次に、15mlの緩衝液(60mMイミ
ダゾール,500mM NaClおよび20mM Tri
s−HCl(pH7.9))で洗浄した。次に、1ml
の緩衝液(1M イミダゾール,500mM NaClお
よび20mM Tris−HCl(pH7.9))で溶出
させた。この得られた溶出液が、アフィニティーカラム
クロマトグラフィーによる精製 シトクロムb5溶出液
である。
【0047】得られた溶出液をFPLCのSuperd
ex75HR10/30(Pharmacia, Sweden) にアプラ
イした。50mM NaH2PO4(pH 8.0),300
mMNaCl,10% グリセロール(w/v)から成
る緩衝液を用いて、流速0.5ml/分で溶出させ、
0.5mlずつ分画した。タンパク吸収のある画分を集
め、(分画分子量10,000の)セントリコン(Am
icon社)で濃縮した。
【0048】図8の表には精製段階1〜3における精製
程度を示す測定値及び収率が示されている。また、1〜
3の各精製段階での可溶性シトクロムb5のSDS−P
AGEを示す。矢印の部分が目的タンパクであり、精製
段階3によって、単一のバンドに精製されていることが
判った。
【0049】(4)精製した可溶性 シトクロムb5の
吸収スペクトル測定による同定 精製した可溶性シトクロムb5の約3μgを用いて、酸
化型のシトクロムb5と、ナトリウム ハイドロサルフ
ァイトで還元した還元型のシトクロムb5について38
0nmから600nmまでの吸収スペクトルを測定し
た。結果を図9に示す。
【0050】酸化型のシトクロムb5は409nmに、
還元型のシトクロムb5では424nmにそれぞれ吸収
極大が認められた。これは同属の糸状菌モルティエレラ
・フィグロフィラ(M. hygrophila)から単離精製され
たシトクロムb5の吸収スペクトル(神前ら、Biochim.
Biophy. Acta 1256: 319-326 (1995))と極めてよく似
ていることが確認された。
【0051】
【発明の効果】本発明により、ARAを菌体内に著量蓄
積するモルティエラ・アルピナ由来のシトクロムb5を
コードするゲノムDNAおよびcDNAが与えられる。
この遺伝子のクローニングにより、シトクロムb5タン
パクを遺伝子工学的に生産できる。また、この遺伝子を
用いることにより、デサチュラーゼのようなシアン感受
性末端酵素に電子を供給する電子伝達系の構築またはそ
の系を増強し、それによって不飽和脂肪酸の生産性の向
上が期待できる。
【0052】
【配列表】
【0053】配列番号:1 配列の長さ:34 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:PCR用プライマーDNA 配列:
【0054】配列番号:2 配列の長さ:42 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:PCR用プライマーDNA 配列:
【0055】配列番号:3 配列の長さ:3480 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:gDNA 配列:
【0056】配列番号:4 配列の長さ:540 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA 配列:
【0057】配列番号:5 配列の長さ:130 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ポリペプチド 配列:
【0058】配列番号:6 配列の長さ:22 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:PCR用プライマーDNA 配列:
【0059】配列番号:7 配列の長さ:24 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:PCR用プライマーDNA 配列:
【0060】配列番号:8 配列の長さ:27 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:PCR用プライマーDNA 配列:
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のモルティエレラ・アルピナ1S−4
由来のシトクロムb5をコードするゲノムDNAであ
る。
【図2】 上記ゲノムDNAを示す図1の続きである。
【図3】 本発明のモルティエレラ・アルピナ1S−4
由来のシトクロムb5をコードするcDNAである。
【図4】 本発明のゲノムDNAのスクリーニング方法
を説明するもの、及び当該ゲノムDNAの制限酵素地図
である。
【図5】 本発明のモルティエレラ・アルピナ1S−4
由来のシトクロムb5をコードするcDNAから推測さ
れたアミノ酸配列である。
【図6】 本発明で構築した発現プラスミドpMCB4
0CSの構造を示す。
【図7】 本発明の組換えDNA手法で発現させたシト
クロムb5タンパクのSDS−PAGEの結果を示す。
【図8】 本発明で発現させた可溶性シトクロムb5の
各精製段階における精製度及び収率を示す表、並びに各
精製段階でのシトクロムb5のSDS−PAGEの結果
を示す。
【図9】 本発明で産生、精製されたシトクロムb5の
吸収スペクトルを示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】 本発明の組換えDNA手法で発現させたシト
クロムb5タンパクの電気泳動(SDS−PAGE)の
結果を示す写真である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】 本発明で発現させた可溶性シトクロムb5タ
ンパクの各精製段階における精製度及び収率を示す表、
並びに各精製段階のシトクロムb5タンパクの電気泳動
(SDS−PAGE)の結果を示す写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:645) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モルティエレラ・アルピナ由来のシトク
    ロムb5をコードするDNA配列。
  2. 【請求項2】 請求項1の核酸でコードされたアミノ酸
    配列をコードするDNA配列。
  3. 【請求項3】 配列番号:5のアミノ酸配列からなるポ
    リペプチド、又はシトクロムb5の活性を保持しかつ配
    列番号:5のアミノ酸配列の1又は2以上のアミノ酸を
    欠失し、置換し、又は他のアミノ酸を1又は2以上付加
    した修飾ポリペプチドをコードするDNA配列。
  4. 【請求項4】 配列番号:5のアミノ酸配列をコードす
    るDNA配列。
  5. 【請求項5】 配列番号:5のアミノ酸配列のアミノ酸
    番号1〜94のアミノ酸からなるポリペプチドをコード
    するDNA配列。
  6. 【請求項6】 配列番号:4のヌクレオチド配列、又は
    そのヌクレオチド配列の1又は2以上のヌクレオチドを
    欠失し、置換し、又は他のヌクレオチドを1又は2以上
    を付加した修飾ヌクレオチド配列でありかつその配列に
    よってコードされるポリペプチドがシトクロムb5活性
    を持つヌクレオチド配列からなるDNA配列。
  7. 【請求項7】 配列番号:4のヌクレオチド配列のヌク
    レオチド番号37〜426のヌクレオチドからなる請求
    項6記載のDNA配列。
  8. 【請求項8】 配列番号:4のヌクレオチド配列のヌク
    レオチド番号37〜318のヌクレオチドからなる請求
    項6記載のDNA配列。
  9. 【請求項9】 配列番号:3のヌクレオチド配列からな
    るDNA配列。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2513319A1 (en) * 2009-12-17 2012-10-24 The Curators Of The University Of Missouri Plant genes associated with seed oil content and methods of their use
JP2020005614A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 ヤヱガキ醗酵技研株式会社 脂質および脂肪酸組成物の製造方法、ならびに脂肪酸組成物

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