JPH09121684A - 蛇腹を備え且つ、通気孔付植物栽培容器 - Google Patents
蛇腹を備え且つ、通気孔付植物栽培容器Info
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- JPH09121684A JPH09121684A JP32257095A JP32257095A JPH09121684A JP H09121684 A JPH09121684 A JP H09121684A JP 32257095 A JP32257095 A JP 32257095A JP 32257095 A JP32257095 A JP 32257095A JP H09121684 A JPH09121684 A JP H09121684A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 従来より容器は植物成長の過程に於て、容器
自体の容積の拡大を計る為に、蛇腹付でなお且つ通気孔
兼用の容器がなく、かかる不便に鑑み、蛇腹付で且つ通
気性に富んだ容器を作成する事を課題としたものであ
る。 【解決手段】 栽培容器1にとりつけた、上・下の蛇腹
7、と、左・右の蛇腹9並びに上・下・左・右の両者兼
用の蛇腹7、9を順次引伸ばして、植物成長の過程に於
て容積の拡大を計り、前記、栽培容器1の周壁に形成さ
れた通気孔8を穿設し、更に、容器内部に中空の多孔空
気流通体5を設置して空気の導入を計り、この流通体5
の翼板6が細根の拡散用として設けてある設計で、上縁
鍔部2に壁掛け用取付孔3を設けた。
自体の容積の拡大を計る為に、蛇腹付でなお且つ通気孔
兼用の容器がなく、かかる不便に鑑み、蛇腹付で且つ通
気性に富んだ容器を作成する事を課題としたものであ
る。 【解決手段】 栽培容器1にとりつけた、上・下の蛇腹
7、と、左・右の蛇腹9並びに上・下・左・右の両者兼
用の蛇腹7、9を順次引伸ばして、植物成長の過程に於
て容積の拡大を計り、前記、栽培容器1の周壁に形成さ
れた通気孔8を穿設し、更に、容器内部に中空の多孔空
気流通体5を設置して空気の導入を計り、この流通体5
の翼板6が細根の拡散用として設けてある設計で、上縁
鍔部2に壁掛け用取付孔3を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は植物成長の過程に於
て、容器の容積の拡大を計る為に、伸縮自在の蛇腹形状
をした構造であり、蛇腹を引伸すことにより、例えば5
号鉢〜7号鉢までの働きを持たせ、更に、容器自体に新
鮮な空気を導入する為に周壁に通気孔を穿設し、容器の
底部、中央より中空の多孔空気流通体を設置し、合わせ
て植物の細根の塊状防止の為に拡散用として翼板を設
け、且つ、容器の上縁鍔部に吊架用の穴を穿設し、吊具
を介して吊架用鉢とする構造と、前記の上縁鍔部に壁掛
け用の取手穴にて、掛け具を介して壁掛け用鉢とする構
造と、両鉢兼用も出来る蛇腹兼通気孔付植物栽培容器。
て、容器の容積の拡大を計る為に、伸縮自在の蛇腹形状
をした構造であり、蛇腹を引伸すことにより、例えば5
号鉢〜7号鉢までの働きを持たせ、更に、容器自体に新
鮮な空気を導入する為に周壁に通気孔を穿設し、容器の
底部、中央より中空の多孔空気流通体を設置し、合わせ
て植物の細根の塊状防止の為に拡散用として翼板を設
け、且つ、容器の上縁鍔部に吊架用の穴を穿設し、吊具
を介して吊架用鉢とする構造と、前記の上縁鍔部に壁掛
け用の取手穴にて、掛け具を介して壁掛け用鉢とする構
造と、両鉢兼用も出来る蛇腹兼通気孔付植物栽培容器。
【0002】
【従来の技術】植物成長過程に合わせて、数段階の鉢を
順次取替え移植し成育させているのが現状で、これは製
作の容積が定まっていて、その都度、容積を変更するこ
とが出来難い構造であり、前記、空気導入の通気に関し
ても、底面が水の余剰排出用としての兼用の通気孔穴付
と、周壁に通気孔を設けた容器はあるが、土壌槽、中央
部の最深部まで空気が入らない現状で植物成長が遅れる
傾向にあった。
順次取替え移植し成育させているのが現状で、これは製
作の容積が定まっていて、その都度、容積を変更するこ
とが出来難い構造であり、前記、空気導入の通気に関し
ても、底面が水の余剰排出用としての兼用の通気孔穴付
と、周壁に通気孔を設けた容器はあるが、土壌槽、中央
部の最深部まで空気が入らない現状で植物成長が遅れる
傾向にあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来からの植物栽培容
器は、成長過程で容器のサイズの違ったものを用意して
いなければ容積が適合するものを選べない現状であり、
容器を多く使用しなければならなかった。又、通気孔に
於ても、容器全周の通気だけで土壌槽中央部の空気導入
が困難で成長が遅れる欠点があり、而して、容器内の土
壌固化現象で水はけが悪いために細根は伸びきれないば
かりか、遂には枯死することもあり、更には土壌中に水
分や養分を貯蔵しておく体積空間がないためにいくら水
分や養分を与えても、土壌中に保持できずすぺてが流失
して植物の生長はのぞめない状態となり、又、前記容器
内での肥料の施肥後は肥料中の生成、悪性ガスや微生物
の生成ガス等の発散を効率よく行い難く問題点があっ
た。又、素焼の陶器製は通気性はあるが、しかし重量も
重く非常に脆いため少しの衝撃で破損し、半面プラスチ
ック製は性質上通気性は全くないがしかし構造的にも軽
くて丈夫であり、この両者の利点を兼ね備えた容器を作
成する為に成されたものである。
器は、成長過程で容器のサイズの違ったものを用意して
いなければ容積が適合するものを選べない現状であり、
容器を多く使用しなければならなかった。又、通気孔に
於ても、容器全周の通気だけで土壌槽中央部の空気導入
が困難で成長が遅れる欠点があり、而して、容器内の土
壌固化現象で水はけが悪いために細根は伸びきれないば
かりか、遂には枯死することもあり、更には土壌中に水
分や養分を貯蔵しておく体積空間がないためにいくら水
分や養分を与えても、土壌中に保持できずすぺてが流失
して植物の生長はのぞめない状態となり、又、前記容器
内での肥料の施肥後は肥料中の生成、悪性ガスや微生物
の生成ガス等の発散を効率よく行い難く問題点があっ
た。又、素焼の陶器製は通気性はあるが、しかし重量も
重く非常に脆いため少しの衝撃で破損し、半面プラスチ
ック製は性質上通気性は全くないがしかし構造的にも軽
くて丈夫であり、この両者の利点を兼ね備えた容器を作
成する為に成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、植物栽培容器本体(1)に上・下蛇腹
(7)や、左・右蛇腹(9)や、上・下・左・右兼用蛇
腹
めに、本発明は、植物栽培容器本体(1)に上・下蛇腹
(7)や、左・右蛇腹(9)や、上・下・左・右兼用蛇
腹
【図面6】等により、植物成長過程による容積の増大を
計り、前記、栽培容器の周壁に形成された通気孔(8)
を穿設し、容器内部に中空の多孔空気流通体(5)を底
面安定板(11)により設置し、土壌槽(4)全体に外
側、外気の新鮮な空気の導入を計り、又、この中空の多
孔空気流通体の翼板(6)が、細根の塊状防止の為に拡
散用として設けられ、前記、上縁鍔部(2)に吊架用穴
(10)で吊架用鉢ができるように、鍔部に所定間隔に
吊下げ紐を係止させるための小穴を穿設し、吊具を介し
て天井や棚から吊架せる栽培容器にもなり、前記、上縁
鍔部(2)に壁掛け用取付穴(3)で壁掛け用鉢が穴を
介して壁掛け用にもなり、又、同時に両目的に備えた兼
用型
計り、前記、栽培容器の周壁に形成された通気孔(8)
を穿設し、容器内部に中空の多孔空気流通体(5)を底
面安定板(11)により設置し、土壌槽(4)全体に外
側、外気の新鮮な空気の導入を計り、又、この中空の多
孔空気流通体の翼板(6)が、細根の塊状防止の為に拡
散用として設けられ、前記、上縁鍔部(2)に吊架用穴
(10)で吊架用鉢ができるように、鍔部に所定間隔に
吊下げ紐を係止させるための小穴を穿設し、吊具を介し
て天井や棚から吊架せる栽培容器にもなり、前記、上縁
鍔部(2)に壁掛け用取付穴(3)で壁掛け用鉢が穴を
介して壁掛け用にもなり、又、同時に両目的に備えた兼
用型
【図7】も出来る機能を呈している。
【0005】
【発明の実施の形態】栽培容器の植物成長に従って、容
積を増大する必要に応じて側壁の上・下に伸縮する蛇腹
構造や、左・右・並びに上・下・左・右の兼用する構造
で何れも引伸ばして対応し、且つ、通気孔に於ても、表
面の通気孔は元より内部の中空の多孔空気流通体は、連
通孔を介して外気と直接連通しており栽培容器本体へ十
分で新鮮な空気の流入を可能として、且つ、この通気孔
が容器本体に収納されている土砂が漏失することを防止
することが出来、前記、蛇腹付の構造と通気孔の存在意
義を確保する実施の形態である。
積を増大する必要に応じて側壁の上・下に伸縮する蛇腹
構造や、左・右・並びに上・下・左・右の兼用する構造
で何れも引伸ばして対応し、且つ、通気孔に於ても、表
面の通気孔は元より内部の中空の多孔空気流通体は、連
通孔を介して外気と直接連通しており栽培容器本体へ十
分で新鮮な空気の流入を可能として、且つ、この通気孔
が容器本体に収納されている土砂が漏失することを防止
することが出来、前記、蛇腹付の構造と通気孔の存在意
義を確保する実施の形態である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面1〜図
面10を参照して説明する。図面に示すように、栽培容
器本体(1)の周壁に上・下蛇腹(7)や、左・右蛇腹
(9)並びに上・下・左・右・兼用の
面10を参照して説明する。図面に示すように、栽培容
器本体(1)の周壁に上・下蛇腹(7)や、左・右蛇腹
(9)並びに上・下・左・右・兼用の
【図面6】の蛇腹等により、植物成長過程による培養土
の増土をしながら容積の増大を計る構造である。前記、
栽培容器本体(1)の周壁に形成された通気孔(8)よ
り土壌槽内(4)に新鮮な空気の導入を計り、更に中空
の多孔空気流通体(5)からも空気中の酸素や窒素が補
給され、又、細根の発達をうながす為にも窓穴が略等間
隔に開口されて土砂も漏出できない程度の穴が穿設され
ている。尚、この通気孔の穴の形状は円形に限らず任意
の形状が選択されるものである。而して、この中空の多
孔空気流通体は底面安定板(11)で外側、外気と連通
しており、又、通気孔(8)の底面にあるのは通気孔兼
排出穴と兼用して共に空気の流入を計り、又、この多孔
空気流通体の形状は中空筒状で多数の通気孔を持ち、膨
出部を上方に向けて突設し、土壌槽(4)内部の最深部
まで空気を浸透させ、しかも、細根の塊状防止の為に拡
散用として翼板(6)を設置し、形状は平面板が山型・
波型・突起物型……等いろいろの形状が選択され、この
ようにして多方面より空気の導入で、土壌槽の培養土は
残留空気層を含みいつも軟らかい状態を維持し苗木の発
達をうながす機能があり、そして、通常のものと同様に
底面に一体に形成された所要数の脚(12)を有してい
る構造である。前記、特許請求の範囲の請求項
の増土をしながら容積の増大を計る構造である。前記、
栽培容器本体(1)の周壁に形成された通気孔(8)よ
り土壌槽内(4)に新鮮な空気の導入を計り、更に中空
の多孔空気流通体(5)からも空気中の酸素や窒素が補
給され、又、細根の発達をうながす為にも窓穴が略等間
隔に開口されて土砂も漏出できない程度の穴が穿設され
ている。尚、この通気孔の穴の形状は円形に限らず任意
の形状が選択されるものである。而して、この中空の多
孔空気流通体は底面安定板(11)で外側、外気と連通
しており、又、通気孔(8)の底面にあるのは通気孔兼
排出穴と兼用して共に空気の流入を計り、又、この多孔
空気流通体の形状は中空筒状で多数の通気孔を持ち、膨
出部を上方に向けて突設し、土壌槽(4)内部の最深部
まで空気を浸透させ、しかも、細根の塊状防止の為に拡
散用として翼板(6)を設置し、形状は平面板が山型・
波型・突起物型……等いろいろの形状が選択され、この
ようにして多方面より空気の導入で、土壌槽の培養土は
残留空気層を含みいつも軟らかい状態を維持し苗木の発
達をうながす機能があり、そして、通常のものと同様に
底面に一体に形成された所要数の脚(12)を有してい
る構造である。前記、特許請求の範囲の請求項
【2】による、容器上縁鍔部(2)に吊架用の穴(1
0)で吊架鉢ができるように吊架用の形状物穴を設けた
設計で、上縁鍔部に穿設する孔は大径部と小径部を連設
形成し、吊下げ紐に設けた玉部を大径部から通して小径
部に寄せて係止させ、吊具を介して天井や棚から吊架せ
る栽培容器にもなり、次に、特許請求の範囲の請求項
0)で吊架鉢ができるように吊架用の形状物穴を設けた
設計で、上縁鍔部に穿設する孔は大径部と小径部を連設
形成し、吊下げ紐に設けた玉部を大径部から通して小径
部に寄せて係止させ、吊具を介して天井や棚から吊架せ
る栽培容器にもなり、次に、特許請求の範囲の請求項
【3】による、この栽培容器上縁鍔部(2)に壁掛け用
鉢が出来るように壁掛け用取付穴(3)を設けた設計
で、壁掛け具を介して壁掛け鉢にもなり、次に、特許請
求の範囲の請求項
鉢が出来るように壁掛け用取付穴(3)を設けた設計
で、壁掛け具を介して壁掛け鉢にもなり、次に、特許請
求の範囲の請求項
【4】による、この栽培容器上縁鍔部(2)に吊架用と
壁掛け用鉢が兼用出来るように吊架用の穴と壁掛け用の
取付穴の付いた状態を呈している構造である。本発明
は、以上のような構造でこの中空の多孔空気流通体を使
用するに際しては、先ず最初に栽培容器にこの中空の多
孔空気流通体を底面に設置し、次に、土壌槽に培養土を
投入し適宜水や水肥を適当に施して、順次、植物成長過
程に従って、蛇腹部を引き伸ばし増土をしながら通常の
手法で所望の苗木を植樹し鑑賞に供するものである。
壁掛け用鉢が兼用出来るように吊架用の穴と壁掛け用の
取付穴の付いた状態を呈している構造である。本発明
は、以上のような構造でこの中空の多孔空気流通体を使
用するに際しては、先ず最初に栽培容器にこの中空の多
孔空気流通体を底面に設置し、次に、土壌槽に培養土を
投入し適宜水や水肥を適当に施して、順次、植物成長過
程に従って、蛇腹部を引き伸ばし増土をしながら通常の
手法で所望の苗木を植樹し鑑賞に供するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明は、植物成長過程に合わせて蛇腹
部を引伸し、数段階に容積に変更させながら対応し、従
来構造の栽培容器よりはるかに高い利用価値があり、従
来鉢のように成長の都度サイズの違ったものを用意しな
ければならなかったが、この栽培容器は蛇腹構造で、容
積量が多くなり利用個数の削減が出来るので経費の低減
にもなり、又、取り替え作業のかかることも軽減となり
経費合理化の多大な効果がある。次に、通気孔に関して
も、本来栽培容器の土壌は経年と共に土壌内部の密度が
圧密状態に増大して土壌固化現象を起し、植えた植物の
根の張りが不十分で細根の発達が遅れ虚弱な状態とな
り、この状態を改良するためにも通気性が是非共必要で
あり、本発明の植物栽培容器は蛇腹付の構造と共に、容
器の通気孔から新鮮な空気により土壌はいつも軟らかい
状態となり、定植された植木の根は広範囲にしかも強い
勢力で活着し根の衰微を完全に防止する効果がある。而
して、潅水が過剰になった場合は、この容器本体内の底
部の設けた水の排水口から水が抜け出して適度の水分を
保たせることが出来、且つ、特に過剰の水が多い場合で
もこの底部の中空の多孔空気流通体からも空気の出入口
と兼用であり、水分をよく放散し必要な水分、水肥の養
分だけ適宜保持し、同時に有害物質を洗い流し、濃度障
害を防止し土壌はいつも適度な湿り具合に維持する自己
調整能力を有し、これに共ない土壌槽の培養土は残留空
気層を十分含み植物にとって土壌水分の適切な含水率と
停滞水層の防止により、底部の溜まりがちな水を効率よ
く放散する排水機能を備えており、植物の根腐れの病気
の防止にもなり植生のための環境を保持させる効果があ
る。次に、この中空の多孔空気流通体が植物の根部保持
と、中空の膨出部と共に翼板の形成により細根の塊状が
拡散され、培養土の固化現象や沈下現象の発生が回避で
きると共に、細隙の空間体積が確保され細根に活力を与
え成長を促進して生育した状態を長く持続する効果があ
る。更に、通気孔の多方面より入った空気が土壌内に流
入し、空気の一成分である窒素が植物に吸収され窒素肥
料を施肥した効果が与えられ、又、酸素が呼吸作用を助
勢し水分、水肥の吸収で、土壌中の肥料の好気的分解に
よる有効化を促進し活力の増大をもたらし、植物の成
長、生育を著しく良好ならしめる効果がある。前記、酸
素に於ても細根は酸素を摂取し呼吸作用を営んでいる。
従って、土壌内に酸素が欠乏してくると、その影響は最
深部になる程強く作用し、遂にはその附近に分布してい
る細根の生命が脅やかされることにもなるものである。
しかしてこのような重要な意義をもつ土壌中の酸素濃度
に強く影響するものは土壌中の空気の流通、即ち、通気
性の良否である。つまり、たとえ根や微生物の呼吸に依
って多量の酸素が消費されても土壌中の通気さえ良けれ
ば絶えず新鮮な空気が送られ、酸素濃度が常に正常な状
態に維持されるものである。しかるに、従来のプランタ
ーや植木鉢にはこの通気性に欠けており、本発明の栽培
容器は通気孔に関しても、周壁に形成された通気孔と内
部の中空の多孔空気流通体により、外側・外気との連通
により空気の供給が多く、更に底面の通気孔、兼、排水
穴から共に空気の流入により多量の酸素や窒素の補給し
植物の成長、生育に極めて良好な効果が表れる。又、こ
の底部中央より中空の多孔空気流通体の設置により、肥
料の施肥後、根部土壌中に生成する有害ガスや、微生物
の発生するガスはこの多孔空気流通体により、最深部の
ガスでも空気中に放散される空気循環の換気作用が行わ
れ、卓越した効果が発揮されるものである。更に、以上
の諸条件の相乗効果により土壌は病害虫や細菌の繁殖に
対する抵抗力を増す傾向にあり、特筆すべき効果が期待
できるものである。
部を引伸し、数段階に容積に変更させながら対応し、従
来構造の栽培容器よりはるかに高い利用価値があり、従
来鉢のように成長の都度サイズの違ったものを用意しな
ければならなかったが、この栽培容器は蛇腹構造で、容
積量が多くなり利用個数の削減が出来るので経費の低減
にもなり、又、取り替え作業のかかることも軽減となり
経費合理化の多大な効果がある。次に、通気孔に関して
も、本来栽培容器の土壌は経年と共に土壌内部の密度が
圧密状態に増大して土壌固化現象を起し、植えた植物の
根の張りが不十分で細根の発達が遅れ虚弱な状態とな
り、この状態を改良するためにも通気性が是非共必要で
あり、本発明の植物栽培容器は蛇腹付の構造と共に、容
器の通気孔から新鮮な空気により土壌はいつも軟らかい
状態となり、定植された植木の根は広範囲にしかも強い
勢力で活着し根の衰微を完全に防止する効果がある。而
して、潅水が過剰になった場合は、この容器本体内の底
部の設けた水の排水口から水が抜け出して適度の水分を
保たせることが出来、且つ、特に過剰の水が多い場合で
もこの底部の中空の多孔空気流通体からも空気の出入口
と兼用であり、水分をよく放散し必要な水分、水肥の養
分だけ適宜保持し、同時に有害物質を洗い流し、濃度障
害を防止し土壌はいつも適度な湿り具合に維持する自己
調整能力を有し、これに共ない土壌槽の培養土は残留空
気層を十分含み植物にとって土壌水分の適切な含水率と
停滞水層の防止により、底部の溜まりがちな水を効率よ
く放散する排水機能を備えており、植物の根腐れの病気
の防止にもなり植生のための環境を保持させる効果があ
る。次に、この中空の多孔空気流通体が植物の根部保持
と、中空の膨出部と共に翼板の形成により細根の塊状が
拡散され、培養土の固化現象や沈下現象の発生が回避で
きると共に、細隙の空間体積が確保され細根に活力を与
え成長を促進して生育した状態を長く持続する効果があ
る。更に、通気孔の多方面より入った空気が土壌内に流
入し、空気の一成分である窒素が植物に吸収され窒素肥
料を施肥した効果が与えられ、又、酸素が呼吸作用を助
勢し水分、水肥の吸収で、土壌中の肥料の好気的分解に
よる有効化を促進し活力の増大をもたらし、植物の成
長、生育を著しく良好ならしめる効果がある。前記、酸
素に於ても細根は酸素を摂取し呼吸作用を営んでいる。
従って、土壌内に酸素が欠乏してくると、その影響は最
深部になる程強く作用し、遂にはその附近に分布してい
る細根の生命が脅やかされることにもなるものである。
しかしてこのような重要な意義をもつ土壌中の酸素濃度
に強く影響するものは土壌中の空気の流通、即ち、通気
性の良否である。つまり、たとえ根や微生物の呼吸に依
って多量の酸素が消費されても土壌中の通気さえ良けれ
ば絶えず新鮮な空気が送られ、酸素濃度が常に正常な状
態に維持されるものである。しかるに、従来のプランタ
ーや植木鉢にはこの通気性に欠けており、本発明の栽培
容器は通気孔に関しても、周壁に形成された通気孔と内
部の中空の多孔空気流通体により、外側・外気との連通
により空気の供給が多く、更に底面の通気孔、兼、排水
穴から共に空気の流入により多量の酸素や窒素の補給し
植物の成長、生育に極めて良好な効果が表れる。又、こ
の底部中央より中空の多孔空気流通体の設置により、肥
料の施肥後、根部土壌中に生成する有害ガスや、微生物
の発生するガスはこの多孔空気流通体により、最深部の
ガスでも空気中に放散される空気循環の換気作用が行わ
れ、卓越した効果が発揮されるものである。更に、以上
の諸条件の相乗効果により土壌は病害虫や細菌の繁殖に
対する抵抗力を増す傾向にあり、特筆すべき効果が期待
できるものである。
【図1】本発明の一部切欠正面図、並びに断面図で、通
気孔付、上・下・蛇腹の伸縮図。
気孔付、上・下・蛇腹の伸縮図。
【図2】本発明の一部切欠正面図、並びに断面図で、通
気孔付、左・右・蛇腹の伸縮図。
気孔付、左・右・蛇腹の伸縮図。
【図3】本発明の一部切欠正面図、並びに断面図で、通
気孔付、上・下・左・右蛇腹の伸縮図。
気孔付、上・下・左・右蛇腹の伸縮図。
【図4】本発明の一部切欠正面図、並びに断面図で、通
気孔付、上・下・蛇腹の伸縮図。
気孔付、上・下・蛇腹の伸縮図。
【図5】本発明の一部切欠正面図、並びに断面図で、通
気孔付、左・右・蛇腹の拡張図。
気孔付、左・右・蛇腹の拡張図。
【図6】本発明の一部切欠正面図、並びに断面図で、通
気孔付、上・下・左・右蛇腹の伸縮図並びに拡張図。
気孔付、上・下・左・右蛇腹の伸縮図並びに拡張図。
【図7】本発明の通気孔付、上・下蛇腹の伸長時の平面
図。
図。
【図8】本発明の通気孔付、左・右蛇腹の拡張時の平面
図。
図。
【図9】本発明の通気孔付、上・下・左・右蛇腹の伸
長、拡張時の平面図。
長、拡張時の平面図。
【図10】本発明の中空の多孔空気流通体の拡大斜視
図。
図。
1.植物栽培容器の本体。 2.上縁鍔部。 3.壁掛け用取付穴。 4.土壌槽。 5.中空の多孔空気流通体。 6.翼板。 7.上・下の蛇腹付。 8.通気孔(底面の通気孔は排水兼用)。 9.左・右の蛇腹付。 10.吊架用穴。 11.底面安定板。 12.脚。
Claims (4)
- 【請求項1】 栽培容器は植物成長の過程により、容積
の拡大を計る為に蛇腹付形状とした。伸縮自在で、上・
下や左・右。並びに、上・下・左・右兼用の構造であ
り、前記、栽培容器の周壁の全周に形成された通気孔を
穿設し、前記、底部の中央より中空の多孔空気流通体を
設置し、尚、且つ、中空の多孔空気流通体が着脱自在で
あり、細根の拡散用として翼板を設置し、且つ、外側を
外気と連通させて成ることを特徴とした蛇腹を備え且
つ、通気孔付植物栽培容器である。 - 【請求項2】 前記、容器上縁鍔部が吊架用である、特
許請求の範囲第1項記載の蛇腹を備え且つ、通気孔付植
物栽培容器である。 - 【請求項3】 前記、容器上縁鍔部が壁掛け用である、
特許請求の範囲第1項又は第2項記載の蛇腹を備え且
つ、通気孔付植物栽培容器である。 - 【請求項4】 前記、容器上縁鍔部が吊架用・壁掛け用
の両用兼務の特許請求の範囲の第1項、又は第2項、又
は第3項記載の蛇腹を備え且つ、通気孔付植物栽培容器
である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32257095A JPH09121684A (ja) | 1995-11-03 | 1995-11-03 | 蛇腹を備え且つ、通気孔付植物栽培容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32257095A JPH09121684A (ja) | 1995-11-03 | 1995-11-03 | 蛇腹を備え且つ、通気孔付植物栽培容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09121684A true JPH09121684A (ja) | 1997-05-13 |
Family
ID=18145164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32257095A Pending JPH09121684A (ja) | 1995-11-03 | 1995-11-03 | 蛇腹を備え且つ、通気孔付植物栽培容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09121684A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101028282B1 (ko) * | 2010-07-07 | 2011-04-11 | 박호건 | 통기부재를 갖는 수평형 다수확 식물 재배용기 및 이를 갖는 장치 |
CN104221834A (zh) * | 2014-09-03 | 2014-12-24 | 北京农业智能装备技术研究中心 | 通气栽培装置及栽培系统 |
-
1995
- 1995-11-03 JP JP32257095A patent/JPH09121684A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101028282B1 (ko) * | 2010-07-07 | 2011-04-11 | 박호건 | 통기부재를 갖는 수평형 다수확 식물 재배용기 및 이를 갖는 장치 |
CN104221834A (zh) * | 2014-09-03 | 2014-12-24 | 北京农业智能装备技术研究中心 | 通气栽培装置及栽培系统 |
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