JPH09121600A - 誘導電動機の制御装置 - Google Patents
誘導電動機の制御装置Info
- Publication number
- JPH09121600A JPH09121600A JP7279145A JP27914595A JPH09121600A JP H09121600 A JPH09121600 A JP H09121600A JP 7279145 A JP7279145 A JP 7279145A JP 27914595 A JP27914595 A JP 27914595A JP H09121600 A JPH09121600 A JP H09121600A
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- JP
- Japan
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- motor
- temperature
- induction motor
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- component
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 誘導電動機をベクトル制御する場合に、励磁
電流の温度変化による誤差を補正可能とし、トルク制御
の精度を向上させる。 【解決手段】 誘導電動機２の温度変化により相互イン
ダクタンスが変化し、励磁電流成分も変化するので、励
磁電流指令値を算出する演算回路５Ｂに対して温度変化
による補正演算を行なう演算回路５Ｄを付加することに
より、励磁電流の温度変化による誤差を補正する。
電流の温度変化による誤差を補正可能とし、トルク制御
の精度を向上させる。 【解決手段】 誘導電動機２の温度変化により相互イン
ダクタンスが変化し、励磁電流成分も変化するので、励
磁電流指令値を算出する演算回路５Ｂに対して温度変化
による補正演算を行なう演算回路５Ｄを付加することに
より、励磁電流の温度変化による誤差を補正する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータを含
む電力変換装置を介して駆動される誘導電動機の制御装
置に関する。
む電力変換装置を介して駆動される誘導電動機の制御装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３はこの種の従来例を示すブロック図
である。同図において、１は変流器等の電流検出器、２
は誘導電動機（以下、単に電動機ともいう）、３は速度
検出器としてのパルスエンコーダ、４は積分器、５Ａ，
５Ｂ，５Ｃは演算回路、６は割算器、７は座標変換器、
８は電流制御回路（ＡＣＲ）、９は電力変換器、１０は
温度検出器としてのサーミスタである。
である。同図において、１は変流器等の電流検出器、２
は誘導電動機（以下、単に電動機ともいう）、３は速度
検出器としてのパルスエンコーダ、４は積分器、５Ａ，
５Ｂ，５Ｃは演算回路、６は割算器、７は座標変換器、
８は電流制御回路（ＡＣＲ）、９は電力変換器、１０は
温度検出器としてのサーミスタである。
【０００３】すなわち、電流制御回路８は電動機２の各
相の電流指令値ｉa * 〜ｉc * と、電流検出器１から得
られる電流検出値ｉa 〜ｉc とを入力され、指令値通り
の電流を電動機２へ供給するための電圧指令値ｖa * 〜
ｖc * を出力する。電力変換器９としては例えばインバ
ータなどが用いられ、電圧指令値ｖa * 〜ｖc * に応じ
た電圧を出力する。
相の電流指令値ｉa * 〜ｉc * と、電流検出器１から得
られる電流検出値ｉa 〜ｉc とを入力され、指令値通り
の電流を電動機２へ供給するための電圧指令値ｖa * 〜
ｖc * を出力する。電力変換器９としては例えばインバ
ータなどが用いられ、電圧指令値ｖa * 〜ｖc * に応じ
た電圧を出力する。
【０００４】演算回路５Ｂは二次磁束指令値φ2 * を入
力され、数１に（１）式として示すような一次電流の二
次磁束と平行な成分の電流指令値（励磁電流指令値）ｉ
M *を演算し、割算器６はトルク指令値τ* と二次磁束
指令値φ2 * とから、数２に（２）式として示すような
一次電流の二次磁束と垂直な成分の電流指令値（トルク
電流指令値）ｉT * を演算する。なお、（１）式のＭは
電動機相互インダクタンスを示す。
力され、数１に（１）式として示すような一次電流の二
次磁束と平行な成分の電流指令値（励磁電流指令値）ｉ
M *を演算し、割算器６はトルク指令値τ* と二次磁束
指令値φ2 * とから、数２に（２）式として示すような
一次電流の二次磁束と垂直な成分の電流指令値（トルク
電流指令値）ｉT * を演算する。なお、（１）式のＭは
電動機相互インダクタンスを示す。
【数１】
【数２】
【０００５】座標変換器７は二次磁束座標系の諸量（ｉ
M * ，ｉT * ）を固定子座標系の諸量（ｉa * ，
ｉb * ，ｉc * ）に変換するもので、二次磁束の推定値
をφ2 として、次の数３の（３）式に従う変換を行な
う。
M * ，ｉT * ）を固定子座標系の諸量（ｉa * ，
ｉb * ，ｉc * ）に変換するもので、二次磁束の推定値
をφ2 として、次の数３の（３）式に従う変換を行な
う。
【数３】
【０００６】一方、すべり周波数ωslは、演算回路５Ａ
により次の数４の（４）式にもとづく演算をして求め
る。（４）式のＲ2 は電動機二次抵抗を示す。この電動
機二次抵抗Ｒ2 は、誘導電動機の温度により変化するた
め、ここではサーミスタ１０で電動機温度を検出し（Ｒ
2 ’）、演算回路５Ｃにより温度補正（Ｒ2 ’→Ｒ2 ）
を行なうようにしている。こうして求めたすべり周波数
ωslと、例えばパルスエンコーダ３を用いて検出した電
動機の回転速度ω2 とを加算した量を積分器４にて積分
し、座標変換器７に対して二次磁束の位置φ2 を指定す
る。
により次の数４の（４）式にもとづく演算をして求め
る。（４）式のＲ2 は電動機二次抵抗を示す。この電動
機二次抵抗Ｒ2 は、誘導電動機の温度により変化するた
め、ここではサーミスタ１０で電動機温度を検出し（Ｒ
2 ’）、演算回路５Ｃにより温度補正（Ｒ2 ’→Ｒ2 ）
を行なうようにしている。こうして求めたすべり周波数
ωslと、例えばパルスエンコーダ３を用いて検出した電
動機の回転速度ω2 とを加算した量を積分器４にて積分
し、座標変換器７に対して二次磁束の位置φ2 を指定す
る。
【数４】
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】図３の装置では、誘導
電動機の温度による電動機二次抵抗の補正（Ｒ2 ）は行
なっているが、誘導電動機の温度に応じて回転子と固定
子間のエアギャプが変化する、いわゆる相互インダクタ
ンスＭが変化することを無視しているため、先の（１）
式における励磁電流指令値ｉM * の演算に誤差が生じ
る。その結果、電動機内の磁束位置にずれが生じるの
で、次の数５に（５）式で表わされるトルクτの制御が
正確に行なわれなくなるという問題が生じる。
電動機の温度による電動機二次抵抗の補正（Ｒ2 ）は行
なっているが、誘導電動機の温度に応じて回転子と固定
子間のエアギャプが変化する、いわゆる相互インダクタ
ンスＭが変化することを無視しているため、先の（１）
式における励磁電流指令値ｉM * の演算に誤差が生じ
る。その結果、電動機内の磁束位置にずれが生じるの
で、次の数５に（５）式で表わされるトルクτの制御が
正確に行なわれなくなるという問題が生じる。
【数５】 したがって、この発明の課題は誘導電動機の相互インダ
クタンスの温度変化成分の補正を可能とし、正確なトル
ク制御を可能とすることにある。
クタンスの温度変化成分の補正を可能とし、正確なトル
ク制御を可能とすることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
べく、この発明では誘導電動機の一次電流を二次磁束に
平行な励磁電流成分と垂直なトルク電流成分とに分解
し、各成分の電流指令値通りの電流を流すことにより、
誘導電動機のトルク制御を行なう誘導電動機の制御装置
において、前記誘導電動機の相互インダクタンスの温度
変化による励磁電流成分補正量を演算する演算手段を設
けるようにしている。すなわち、励磁電流の温度変化に
よる誤差を補正し得るようにし、トルク制御の精度を向
上させる。
べく、この発明では誘導電動機の一次電流を二次磁束に
平行な励磁電流成分と垂直なトルク電流成分とに分解
し、各成分の電流指令値通りの電流を流すことにより、
誘導電動機のトルク制御を行なう誘導電動機の制御装置
において、前記誘導電動機の相互インダクタンスの温度
変化による励磁電流成分補正量を演算する演算手段を設
けるようにしている。すなわち、励磁電流の温度変化に
よる誤差を補正し得るようにし、トルク制御の精度を向
上させる。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１はこの発明の実施の形態を示
すブロック図である。同図からも明らかなように、この
例は図３に示すものに対し演算回路５Ｄを付加した点が
特徴で、この演算回路５Ｄにより、サーミスタ１０で検
出した電動機温度にもとづき、励磁電流指令値ｉM * の
温度補正を行なうようにする。
すブロック図である。同図からも明らかなように、この
例は図３に示すものに対し演算回路５Ｄを付加した点が
特徴で、この演算回路５Ｄにより、サーミスタ１０で検
出した電動機温度にもとづき、励磁電流指令値ｉM * の
温度補正を行なうようにする。
【００１０】すなわち、演算回路５Ｄにより得られる励
磁電流指令値ｉM * は、補正係数をＫ（ｔ）として、次
の数６の（６）式の如くする。
磁電流指令値ｉM * は、補正係数をＫ（ｔ）として、次
の数６の（６）式の如くする。
【数６】
【００１１】ここで、補正係数Ｋ（ｔ）の求め方につい
て図２を参照して説明する。いま、誘導電動機の相互イ
ンダクタンスＭの値を決定する電動機温度をｔM とし、
この温度ｔM と任意の電動機温度をｔH で、同じ回転速
度で無負荷運転したときに得られる励磁電流を
ｉM(tM) ，ｉM(tH) とする。図２の２点を結ぶ直線から
補正係数Ｋ（ｔ）を求めるわけであるが、先に示した
（１）式の関係より、（６）式の第１項と第２項を乗じ
たものは電流量であり、Ｋ（ｔ）は係数となることが必
要であることから、数７の（７）式の如くなる。（７）
式の分子と分母で表わされる第１項が図２に示す直線の
傾きということになる。
て図２を参照して説明する。いま、誘導電動機の相互イ
ンダクタンスＭの値を決定する電動機温度をｔM とし、
この温度ｔM と任意の電動機温度をｔH で、同じ回転速
度で無負荷運転したときに得られる励磁電流を
ｉM(tM) ，ｉM(tH) とする。図２の２点を結ぶ直線から
補正係数Ｋ（ｔ）を求めるわけであるが、先に示した
（１）式の関係より、（６）式の第１項と第２項を乗じ
たものは電流量であり、Ｋ（ｔ）は係数となることが必
要であることから、数７の（７）式の如くなる。（７）
式の分子と分母で表わされる第１項が図２に示す直線の
傾きということになる。
【数７】
【００１２】
【発明の効果】この発明によれば、励磁電流による温度
補正を正確に行なうようにしたので、比較的簡単な構成
でトルク制御の精度を向上させることが可能となる利点
が得られる。
補正を正確に行なうようにしたので、比較的簡単な構成
でトルク制御の精度を向上させることが可能となる利点
が得られる。
【図１】この発明の実施の形態を示すブロック図であ
る。
る。
【図２】この発明による励磁電流による温度補正方法の
説明図である。
説明図である。
【図３】従来例を示すブロック図である。
１…電流検出器、２…誘導電動機（モータ）、３…パル
スエンコーダ、４…積分器、５Ａ，５Ｂ，５Ｃ…演算回
路、６…割算器、７…座標変換器、８…電流制御回路
（ＡＣＲ）、９…電力変換器、１０…サーミスタ。
スエンコーダ、４…積分器、５Ａ，５Ｂ，５Ｃ…演算回
路、６…割算器、７…座標変換器、８…電流制御回路
（ＡＣＲ）、９…電力変換器、１０…サーミスタ。
Claims (1)
- 【請求項１】 誘導電動機の一次電流を二次磁束に平行
な励磁電流成分と垂直なトルク電流成分とに分解し、各
成分の電流指令値通りの電流を流すことにより、誘導電
動機のトルク制御を行なう誘導電動機の制御装置におい
て、 前記誘導電動機の相互インダクタンスの温度変化による
励磁電流成分補正量を演算する演算手段を設けたことを
特徴とする誘導電動機の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7279145A JPH09121600A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 誘導電動機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7279145A JPH09121600A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 誘導電動機の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09121600A true JPH09121600A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17607075
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7279145A Pending JPH09121600A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 誘導電動機の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09121600A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003088198A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-20 | Fuji Electric Co Ltd | 誘導電動機の制御方法 |
| JP2008022660A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電気推進船の制御装置 |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP7279145A patent/JPH09121600A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003088198A (ja) * | 2001-09-14 | 2003-03-20 | Fuji Electric Co Ltd | 誘導電動機の制御方法 |
| JP2008022660A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電気推進船の制御装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040122 |
|
| RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040122 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040127 |
|
| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040205 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040326 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050106 |