JPH0912119A - 地下流体貯蔵施設 - Google Patents

地下流体貯蔵施設

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JPH0912119A
JPH0912119A JP7162524A JP16252495A JPH0912119A JP H0912119 A JPH0912119 A JP H0912119A JP 7162524 A JP7162524 A JP 7162524A JP 16252495 A JP16252495 A JP 16252495A JP H0912119 A JPH0912119 A JP H0912119A
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JP
Japan
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water
storage tank
pressure
fluid
sealing means
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Application number
JP7162524A
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English (en)
Inventor
Yojiro Ikegawa
洋二郎 池川
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Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
Central Research Institute of Electric Power Industry
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設費の上昇を防止し、管理・補修が比較的
容易にでき、さらには貯蔵される高圧流体が漏れ出るこ
とを防止する。 【構成】 地下に設けられた流体貯蔵用の貯槽2と、こ
の貯槽2内に蓄えられる貯蔵流体を導く流体通路3と、
貯槽2の入口部分を水12で閉塞する第1水封手段4
と、貯槽2の周囲の地盤5の圧力を上昇させる第2水封
手段6と、第1水封手段4が貯槽2の入口部分に与える
圧力水頭よりも大きな圧力水頭を第2水封手段6に発生
させる圧力供給手段7を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地下に流体を貯蔵する地
下流体貯蔵施設に関する。さらに詳述すると、本発明は
高圧の圧縮空気、LPGあるいは石油等の流体を貯蔵す
るのに適した地下流体貯蔵施設に関する。
【0002】
【従来の技術】大量の流体を地下深くに設けられた貯槽
に蓄えておくことがあり、この場合には、大量の水を立
坑から流し込こんで貯槽の入口を水封する。貯槽を深い
位置に設けることで貯槽の入口には大きな圧力水頭を作
用させることが可能になる。したがって、地下流体貯蔵
施設では高圧の流体を貯蔵できるが、貯槽内の流体が高
圧になった場合この流体は地盤中に漏れ易くなる。この
ため、地下流体貯蔵施設では、貯槽周囲の地盤に大きな
圧力を発生させて貯槽内の高圧流体を封じ込める必要が
ある。
【0003】従来の地下流体貯蔵施設では、図6に示す
ように、貯槽101の上方に複数の水平坑102を掘削
すると共に各水平坑102に多数のボーリング穴103
を形成し、立坑104内の水頭による水圧を水平坑10
2及び各ボーリング穴103内に作用させ、各ボーリン
グ穴103から地盤中に高圧の水をしみこませて貯槽1
01の周囲の地盤の圧力を上昇させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
地下流体貯蔵施設では、貯槽101の上方にこの貯槽1
01とは別個の複数の水平坑102を掘削する必要があ
り、施設建設のための工事費が多額になるという問題が
あった。また、ある程度の容積を有する貯槽101には
人間が直接立ち入って管理・修復を行うことができるの
に対し、各水平坑102は比較的細く、人間が直接入り
込んで管理・修復等を行うのは困難であった。
【0005】さらに、各水平坑102は貯槽101に比
べて浅い位置に設けられているので、各ボーリング穴1
03に作用する圧力水頭を貯槽101の入口を密閉する
圧力水頭よりも大きくすることができない。貯槽101
内の圧力は、貯槽101の入口の圧力水頭とバランスし
ているので、貯槽101の周囲の地盤の圧力が貯槽10
1内の圧力よりも低くなり、貯槽101内の流体が地盤
に漏れ出る虞があった。
【0006】本発明は、建設費の上昇を防止し、管理・
補修が比較的容易にでき、さらには貯蔵される高圧流体
が漏れ出ることを防止できる地下流体貯蔵施設を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、地下に設けられた流体貯蔵用
の貯槽と、この貯槽内に蓄えられる貯蔵流体を導く流体
通路と、貯槽の入口部分を非圧縮性流体で閉塞する第1
水封手段と、貯槽の周囲の地盤の圧力を上昇させる第2
水封手段と、第1水封手段が貯槽の入口部分に与える圧
力水頭よりも大きな圧力水頭を第2水封手段に発生させ
る圧力供給手段を備えて地下流体貯蔵施設を構成してい
る。
【0008】また、請求項2記載の発明は、 第2水封
手段を、貯槽の内壁面にライニングされた透水層と、こ
の透水層の内側にライニングされた難透水層を備え、圧
力供給手段からの圧力水頭の供給を透水層で受けて主に
貯槽の周囲の地盤に浸透させるように構成したものであ
る。
【0009】また、請求項3記載の発明は、第2水封手
段を、貯槽の内壁面から地盤中に掘削された複数のボー
リング穴と、貯槽の内壁面に配管されたヘッダと、この
ヘッダから各ボーリング穴内にそれぞれ延びる複数の注
水管と、各ボーリング穴の入口を密閉する密封手段を備
え、圧力供給手段からの圧力水頭の供給をヘッダで受け
て各注水管に分配し各ボーリング穴から貯槽の周囲の地
盤に浸透させるように構成したものである。
【0010】さらに、請求項4記載の発明は、圧力供給
手段を、非圧縮性流体の液面よりも高い場所に配置され
た水槽と、該水槽と第2水封手段とを接続する給水管を
備えて構成したものである。
【0011】
【作用】したがって、請求項1記載の発明では、第1水
封手段が貯槽の入口部分を水封すると共に、第2水封手
段が貯槽の周囲の地盤に圧力を発生させる。第2水封手
段は、圧力供給手段からの圧力の供給を受けて貯槽周囲
の地盤を第1水封手段によって発生する圧力よりも高圧
にするので、貯槽内の流体は周囲の地盤中に漏れ出るこ
とができなくなる。
【0012】また、請求項2記載の発明では、圧力供給
手段から透水層に供給された圧力水頭は、難透水層に殆
ど浸透せずに透水層全体に広がり、そして、地盤にしみ
こむ。したがって、貯槽全体が高圧の地盤に囲まれる。
【0013】また、請求項3記載の発明では、圧力供給
手段からヘッダに供給された圧力水頭は、各注水管を通
って各ボーリング穴内に導かれる。各ボーリング穴は密
閉手段で塞がれており、各ボーリング穴内の圧力水頭は
地盤にしみこみ、貯槽周囲の地盤の圧力を上昇させる。
【0014】さらに、請求項4記載の発明では、給水管
を介して第2水封手段に供給される圧力水頭は、第1水
封手段の非圧縮性流体の液面よりも高い場所に配置され
た水槽から導かれているので、第1水封手段の圧力水頭
よりも高い圧力水頭が第2水封手段に供給される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明に係る地下流体貯蔵施設の
第1実施例を示している。この地下流体貯蔵施設は、圧
縮空気を貯蔵流体としたものである。例えば原子力発電
においては、夜間等の電力需要が減少する時にコンプレ
ッサを作動させて余剰動力を圧縮空気に変換して蓄えて
おくと共に、昼間の電力需要のピーク時にこの圧縮空気
で発電用タービンを駆動させて動力不足を補っている。
本実施例の地下流体貯蔵施設は、かかる圧縮空気を蓄え
ておくものである。
【0017】地下流体貯蔵施設1は、地下に設けられた
流体貯蔵用の貯槽2と、この貯槽2内に蓄えられる貯蔵
流体を導く流体通路3と、貯槽2の入口部分を非圧縮性
流体で閉塞する第1水封手段4と、前記貯槽2の周囲の
地盤5の圧力を上昇させる第2水封手段6と、前記第1
水封手段4が前記貯槽2の入口部分に与える圧力水頭よ
りも大きな圧力水頭を前記第2水封手段6に発生させる
圧力供給手段7を備えている。
【0018】地下流体貯蔵施設1の設置場所には、例え
ば池8が人工的に設けられている。勿論、自然の池を利
用しても良い。そして、池8の底には所定の深さまで立
坑9が掘られており、さらに、立坑9から調圧斜坑10
を介して貯槽2となる水平坑11が掘られている。非圧
縮性流体である池8の水12は、立坑9から調圧斜坑1
0に流れ込み、貯槽2内の圧力とバランスしながらその
入口部分を閉塞している。即ち、第1水封手段4を池8
及び立坑9で構成し、立坑9の圧力水頭を利用して貯槽
2の入口部分に所定の水封圧力を与えている。
【0019】貯槽2は、図2に示すように、例えば横断
面形状がほぼ円形を成しており、例えば地下400mか
ら800mの深さに形成され、その容積は、例えば30
万m 3 程度である。貯槽2内には、流体通路3の先端が
配置されている。この流体通路3は、立坑9及び調圧斜
坑10の壁面に沿って固定され、地上に設置されたコン
プレッサ13で圧縮された空気を貯槽2内に導いてい
る。また、流体通路3は、貯槽2内の圧縮空気を地上に
取り出して図示しない発電用タービンに導く場合にも使
用される。
【0020】第2水封手段6は、貯槽2の内壁面、即ち
掘削された空間に露出する地盤5の面にライニングされ
た透水層14と、この透水層14の内側にライニングさ
れた難透水層15とで構成されている。透水層14は、
水を通し易く且つ施工が容易な材料で構成されている。
本実施例においては、例えばモルタルで透水層14を構
成する。モルタルを使用した場合には、セメント、石灰
及び砂の混合割合や砂の粒径を変化させて水の通り具合
を調節することができる。この透水層14は、例えば5
0〜100mm程度の厚さに形成される。また、難透水
層15は、微量の水を通す材料で構成されている。本実
施例においては、例えばコンクリートで難透水層15を
構成している。この難透水層15は、例えば50〜10
0mm程度の厚さに形成されている。
【0021】圧力供給手段7は、池8の水面よりも高い
場所に配置された水槽16と、この水槽16と第2水封
手段6とを接続する給水管17より構成されている。水
槽16内には、ポンプ18を使用して池8の水を汲み上
げあげる。給水管17の上流端は、水槽16の底に接続
されている。そして、この給水管17は立坑9及び調圧
斜坑10の壁面に沿って固定され、下流端は透水層14
に接続されている。
【0022】以上のように構成された地下流体貯蔵施設
1では、次のようにして圧縮空気をその圧力に耐えなが
ら封じ込めている。
【0023】即ち、池8の水は、立坑9から調圧斜坑1
0に導かれて貯槽2の入口を塞ぐ。貯槽2の入口を塞ぐ
水には立坑9の高さに応じた圧力水頭が作用し、貯槽2
内の圧力とバランスして貯槽2内を密封する。
【0024】一方、水槽16内の水は給水管17を経て
貯槽2の内壁面を形成する透水層14に導かれる。貯槽
2に対して水槽16は非常に高い位置に設けられてお
り、また、池8の水面に対しても高い位置に設けられて
いるので、透水層14にしみこむ水の圧力水頭は非常に
大きなものになる。池8の水面と水槽16の水面との高
さの差に相当する水頭差が第1水封手段4よりも高い圧
力として第2水封手段6に発生する。
【0025】そして、透水層14の内側の難透水層15
は殆ど水を通さないので、図3に矢印で示すように、透
水層14に導かれた高圧の水は当該透水層14全体に広
がりながら主に地盤5側に浸透する。これにより、貯槽
2の周囲の地盤5の圧力が上昇し、貯槽2内の圧力より
も大きく、且つ、貯槽2の入口を塞ぐ水12の圧力より
も大きな圧力が周囲の地盤5に発生する。貯槽2の周囲
の地盤5に発生した圧力は、貯槽2内の圧力に対抗して
貯槽2内の圧縮空気が地盤5中に漏れ出るのを防止す
る。貯槽2の周囲の地盤5に発生する圧力は、水槽16
内の水の位置エネルギを利用して生じたものであり、圧
力発生のために特別な動力を必要としない。
【0026】次に、本発明に係る地下流体貯蔵施設1の
第2実施例を説明する。なお、第2実施例は第1実施例
に対して第2水封手段6のみが異なるものであり、第2
水封手段6について説明し他の詳細な説明は省略する。
【0027】この地下流体貯蔵施設1の第2水封手段6
は、図4及び図5に示すように、貯槽2の内壁面から地
盤5内に掘削された複数のボーリング穴19と、貯槽2
の内壁面に配管されたヘッダ20と、このヘッダ20か
ら各ボーリング穴19内にそれぞれ延びる複数の注水管
21と、各ボーリング穴19の入口を密閉する密封手段
21より構成されている。ボーリング穴19は、貯槽2
の内壁面から放射状に、且つ貯槽2の長手方向に沿って
多数設けられている。各ボーリング穴19の貯槽2側の
開口は、密閉手段としてのコンクリート栓21で塞がれ
ている。
【0028】したがって、水槽16から給水管17を流
れて落下しヘッダ20に達した水は、このヘッダ20か
ら各注水管21に分配されて各ボーリング穴19内に導
かれる。上述したように、この水の圧力は非常に大き
い。各ボーリング穴19内に導かれた高圧の水は、図5
に矢印で示すように貯槽2の周囲の地盤5中に浸透し、
そして、図4に矢印で示すように貯槽2側に向けて流れ
る。したがって、貯槽2の周囲の地盤5の圧力が上昇
し、貯槽2内の圧力に対抗して圧縮空気の漏れを防止す
る。因みに、図4において破線で示す囲いは地下水によ
り満たされた領域の一例を示している。
【0029】なお、上述の実施例は本発明の好適な実施
例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の各実施例においては、流体として圧縮空
気を蓄える地下貯蔵施設1に適用した場合について説明
したが、貯蔵する流体としては圧縮空気に限るものでは
なく、LPG等の他の気体や、あるいは石油などの液体
を貯蔵する場合にも適用できることは勿論である。
【0030】また、本実施例では、貯槽2を地下400
mから800mの深さに設けているが、貯槽2を設ける
深さはこれに限るものではないことは勿論である。さら
に、貯槽2の容積を30万m3 程度のものにしている
が、数立方メートルから十万立方メートルの容量の貯槽
に対して適用が可能である。また、貯槽2は掘削などで
人工的に設けられたものばかりでなく、地盤中に自然に
発生した岩盤の割れ目や空洞、岩盤と岩盤の間の地下空
間などを利用しても良い。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の地
下流体貯蔵施設は、地下に設けられた流体貯蔵用の貯槽
と、この貯槽内の貯蔵流体を導く流体通路と、前記貯槽
の入口部分を非圧縮性流体で閉塞する第1水封手段と、
前記貯槽の周囲の地盤の圧力を上昇させる第2水封手段
と、前記第1水封手段が前記貯槽の入口部分に与える圧
力水頭よりも大きな圧力水頭を前記第2水封手段に供給
する圧力供給手段を備えているので、貯槽周囲の地盤の
圧力を高くして貯槽内の高圧流体が地盤に漏れ出ること
を防止することが可能になる。このため、貯蔵流体の高
圧化を図ることができる。
【0032】また、請求項2記載の地下流体貯蔵施設で
は、圧力供給手段からの圧力水頭の供給を透水層で受
け、この圧力水頭を主に難透水層とは反対側の地盤に浸
透させているので、透水層全体に広がった圧力水頭で周
囲の地盤の圧力を上昇させることができる。このため、
従来の地下流体貯蔵施設で必要であった複数の水平坑が
不要になり、施設の建築工事費を抑えることが可能にな
る。また、貯槽内には直接人間が立ち入ることができる
ので、施設の管理・修復を容易に行うことが可能にな
る。
【0033】また、請求項3記載の地下流体貯蔵施設で
は、圧力供給手段からの圧力水頭の供給をヘッダで受け
て各注水管に分配し各ボーリング穴から貯槽の周囲の地
盤に浸透させているので、多数のボーリング穴に圧力水
頭が均等に作用し、貯槽周囲の地盤の圧力を上昇させる
ことがでる。各ボーリング穴は貯槽の内壁面から掘削さ
れているので、施設の管理・修復を容易に行うことが可
能になる。また、従来の地下流体貯蔵施設で必要であっ
た複数の水平坑が不要になり、施設の建築工事費を抑え
ることが可能になる。
【0034】さらに、請求項4記載の発明では、圧力供
給手段を、非圧縮性流体の液面よりも高い場所に配置さ
れた水槽と、該水槽と第2水封手段とを接続する給水管
を備えて構成しているので、特別な駆動源を要すること
なく、位置エネルギを利用して第2水分手段に大きな圧
力水頭を供給することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地下流体貯蔵施設の第1実施例の
概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の地下流体貯蔵施設の貯槽を示す断面図で
ある。
【図3】図1の地下流体貯蔵施設の透水層にしみこんだ
水の流れを概念的に示す拡大断面図である。
【図4】本発明に係る地下流体貯蔵施設の第2実施例を
示し、その第2水封手段の概略構成図である。
【図5】図4の地下流体貯蔵施設のボーリング穴を詳し
く示す拡大断面図である。
【図6】従来の地下流体貯蔵施設の概略構成図である。
【符号の説明】
1 地下流体貯蔵施設 2 貯槽 3 流体通路 4 第1水封手段 6 第2水封手段 7 圧力供給手段 14 透水層 15 難透水層 16 水槽 17 給水管 19 ボーリング穴 20 ヘッダ 21 密閉手段(コンクリート栓)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下に設けられた流体貯蔵用の貯槽と、
    この貯槽内に蓄えられる貯蔵流体を導く流体通路と、前
    記貯槽の入口部分を非圧縮性流体で閉塞する第1水封手
    段と、前記貯槽の周囲の地盤の圧力を上昇させる第2水
    封手段と、前記第1水封手段が前記貯槽の入口部分に与
    える圧力水頭よりも大きな圧力水頭を前記第2水封手段
    に発生させる圧力供給手段を備えることを特徴とする地
    下流体貯蔵施設。
  2. 【請求項2】 前記第2水封手段は、前記貯槽の内壁面
    にライニングされた透水層と、この透水層の内側にライ
    ニングされた難透水層を備え、前記圧力供給手段からの
    圧力水頭の供給を前記透水層で受けて主に前記貯槽の周
    囲の地盤に浸透させることを特徴とする請求項1記載の
    地下流体貯蔵施設。
  3. 【請求項3】 前記第2水封手段は、前記貯槽の内壁面
    から地盤中に掘削された複数のボーリング穴と、前記貯
    槽の内壁面に配管されたヘッダと、このヘッダから前記
    各ボーリング穴内にそれぞれ延びる複数の注水管と、前
    記各ボーリング穴の入口を密閉する密封手段を備え、前
    記圧力供給手段からの圧力水頭の供給を前記ヘッダで受
    けて前記各注水管に分配し前記各ボーリング穴から前記
    貯槽の周囲の地盤に浸透させることを特徴とする請求項
    1記載の地下流体貯蔵施設。
  4. 【請求項4】 前記圧力供給手段は、前記非圧縮性流体
    の液面よりも高い場所に配置された水槽と、該水槽と前
    記第2水封手段とを接続する給水管を備えることを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載した地下流体貯
    蔵施設。
JP7162524A 1995-06-28 1995-06-28 地下流体貯蔵施設 Pending JPH0912119A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002243376A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Shimizu Corp 岩盤内熱水貯蔵施設
JP2010216076A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Taisei Corp 水流管理システム及び水封式地下タンク
JP2011031998A (ja) * 2009-07-29 2011-02-17 Shimizu Corp 岩盤内低温流体貯蔵施設

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