JPH09121145A - 半導体出力回路 - Google Patents
半導体出力回路Info
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- JPH09121145A JPH09121145A JP27867395A JP27867395A JPH09121145A JP H09121145 A JPH09121145 A JP H09121145A JP 27867395 A JP27867395 A JP 27867395A JP 27867395 A JP27867395 A JP 27867395A JP H09121145 A JPH09121145 A JP H09121145A
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- fet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 必要とする周波数領域以上の領域での増幅特
性を制限する半導体出力回路を提供すること。 【解決手段】 第1のFET12aと第2のFET12
bとの直列回路を具え、ゲート12agは、入力端子I
Nとして用いられ、図示しない半導体集積回路の内部回
路の所定の出力端子に接続し、ドレイン12adは、第
1の電位点Vddに接続し、ソース12asは、ドレイ
ン12bdに接続するとともに出力端子OUTとして用
いられ、ゲート12bgおよびソース12bsは、共通
接続するとともに、第2の電位点Vssに接続する。第
2の電位点Vssおよび出力端子OUT間に接続された
コンデンサ14を具えている。
性を制限する半導体出力回路を提供すること。 【解決手段】 第1のFET12aと第2のFET12
bとの直列回路を具え、ゲート12agは、入力端子I
Nとして用いられ、図示しない半導体集積回路の内部回
路の所定の出力端子に接続し、ドレイン12adは、第
1の電位点Vddに接続し、ソース12asは、ドレイ
ン12bdに接続するとともに出力端子OUTとして用
いられ、ゲート12bgおよびソース12bsは、共通
接続するとともに、第2の電位点Vssに接続する。第
2の電位点Vssおよび出力端子OUT間に接続された
コンデンサ14を具えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体出力回路、特に
高周波数領域での増幅特性が制限されることを必要とす
る半導体集積回路に用いて好適な半導体出力回路に関す
る。
高周波数領域での増幅特性が制限されることを必要とす
る半導体集積回路に用いて好適な半導体出力回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体出力回路として、文献1:
「1993年電子情報通信学会春季大会、B−100
6、『155Mb/s広ダイナミックレンジGaAsP
reampICの開発』」の図1中に開示されるものが
ある。文献1の図1には、Preamp IC 回路図
が示され、その最終段が半導体出力回路である。
「1993年電子情報通信学会春季大会、B−100
6、『155Mb/s広ダイナミックレンジGaAsP
reampICの開発』」の図1中に開示されるものが
ある。文献1の図1には、Preamp IC 回路図
が示され、その最終段が半導体出力回路である。
【0003】この文献に示された従来の半導体出力回路
は、第1の電界効果トランジスタ(以下、FETと称す
る場合がある。)と第2の電界効果トランジスタとの直
列回路を具えている。この場合、第1のFETのゲート
は、半導体出力回路の入力端子として用いられ、図示し
ない半導体集積回路の内部回路の所定の出力端子に接続
されている。第1のFETのドレインは、正の電源に接
続されている。第1のFETのソースは、第2のFET
のドレインに接続するとともに、半導体出力回路の出力
端子として用いられている。第2のFETのソースおよ
びゲートは共通接続するとともに負の電源に接続されて
いる。
は、第1の電界効果トランジスタ(以下、FETと称す
る場合がある。)と第2の電界効果トランジスタとの直
列回路を具えている。この場合、第1のFETのゲート
は、半導体出力回路の入力端子として用いられ、図示し
ない半導体集積回路の内部回路の所定の出力端子に接続
されている。第1のFETのドレインは、正の電源に接
続されている。第1のFETのソースは、第2のFET
のドレインに接続するとともに、半導体出力回路の出力
端子として用いられている。第2のFETのソースおよ
びゲートは共通接続するとともに負の電源に接続されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような接続は一般
的にソースホロワと呼ばれる。半導体出力回路(ソース
ホロワ)の入力容量Cinは下記の(A)式で表される。
ただし、(A)式中、Cgdは第1のFETのゲート・ド
レイン間の容量、Cgsは第1のFETのゲート・ソース
間の容量、Avはソースホロワの利得(ゲイン:GAI
N)である。
的にソースホロワと呼ばれる。半導体出力回路(ソース
ホロワ)の入力容量Cinは下記の(A)式で表される。
ただし、(A)式中、Cgdは第1のFETのゲート・ド
レイン間の容量、Cgsは第1のFETのゲート・ソース
間の容量、Avはソースホロワの利得(ゲイン:GAI
N)である。
【0005】 Cin=Cgd+Cgs(1‐Av)・・・・・・(A) Avは経験的に0.5以上である。このため、半導体出
力回路(ソースホロワ)の入力容量Cinは小さくなる。
半導体集積回路の内部回路の所定の出力端子のインピー
ダンスが小さければ、帯域特性は十分大きくなる。必要
とする周波数領域より半導体出力回路の帯域特性が大き
くなると、帯域内の雑音成分が出力され、次段での信号
検出が困難になるという問題点があった。
力回路(ソースホロワ)の入力容量Cinは小さくなる。
半導体集積回路の内部回路の所定の出力端子のインピー
ダンスが小さければ、帯域特性は十分大きくなる。必要
とする周波数領域より半導体出力回路の帯域特性が大き
くなると、帯域内の雑音成分が出力され、次段での信号
検出が困難になるという問題点があった。
【0006】従って、必要とする周波数領域以上の領域
での増幅特性を制限する半導体出力回路の出現が望まれ
ていた。
での増幅特性を制限する半導体出力回路の出現が望まれ
ていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の半
導体出力回路によれば、第1の電界効果トランジスタと
デプレッション型の第2の電界効果トランジスタとの直
列回路を具え、該第1の電界効果トランジスタのゲート
を入力端子として用い、該第1の電界効果トランジスタ
のドレインを第1の電位点に接続し、該第1の電界効果
トランジスタのソースを該第2の電界効果トランジスタ
のドレインに接続するとともに出力端子として用い、該
第2の電界効果トランジスタのゲートを該第2の電位点
より電位の低い第2の電位点に結合し、該第2の電界効
果トランジスタのソースを該第2の電位点に接続して成
る半導体出力回路を基本回路とし、この基本回路の第1
の電位点および出力端子間、または第2の電位点および
出力端子間に接続された、半導体出力回路の高域遮断周
波数を調節する調節回路を具えたことを特徴とする。
導体出力回路によれば、第1の電界効果トランジスタと
デプレッション型の第2の電界効果トランジスタとの直
列回路を具え、該第1の電界効果トランジスタのゲート
を入力端子として用い、該第1の電界効果トランジスタ
のドレインを第1の電位点に接続し、該第1の電界効果
トランジスタのソースを該第2の電界効果トランジスタ
のドレインに接続するとともに出力端子として用い、該
第2の電界効果トランジスタのゲートを該第2の電位点
より電位の低い第2の電位点に結合し、該第2の電界効
果トランジスタのソースを該第2の電位点に接続して成
る半導体出力回路を基本回路とし、この基本回路の第1
の電位点および出力端子間、または第2の電位点および
出力端子間に接続された、半導体出力回路の高域遮断周
波数を調節する調節回路を具えたことを特徴とする。
【0008】従って、高域遮断周波数を所望の値に設定
することによって、必要とする周波数領域より大きな周
波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音の
影響を軽減することが可能となる。
することによって、必要とする周波数領域より大きな周
波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音の
影響を軽減することが可能となる。
【0009】調節回路は、第1の電位点および出力端子
間、または第2の電位点および出力端子間のいずれか一
方の間に接続する場合もあれば、両方の間に接続する場
合もある。
間、または第2の電位点および出力端子間のいずれか一
方の間に接続する場合もあれば、両方の間に接続する場
合もある。
【0010】なお、第1の電界効果トランジスタは、デ
プレッション型またはエンハンスメント型のいずれであ
っても良い。
プレッション型またはエンハンスメント型のいずれであ
っても良い。
【0011】以下、この発明の半導体出力回路の好適例
について説明する。
について説明する。
【0012】先ず、この発明の第1の好適例として、調
節回路をコンデンサをもって構成する場合がある。この
場合には、コンデンサを第1の電位点および出力端子
間、または第2の電位点および出力端子間のいずれか一
方の間に接続する場合であっても、両方の間に接続する
場合であっても良い。
節回路をコンデンサをもって構成する場合がある。この
場合には、コンデンサを第1の電位点および出力端子
間、または第2の電位点および出力端子間のいずれか一
方の間に接続する場合であっても、両方の間に接続する
場合であっても良い。
【0013】また、この発明の第2の好適例として、調
節回路をコンデンサと抵抗との直列回路をもって構成
し、コンデンサの一方の電極板を出力端子に接続し、コ
ンデンサの他方の電極板を第2の電界効果トランジスタ
のゲートに接続し、抵抗の一方の端子を前記第2の電界
効果トランジスタのゲートに接続し、抵抗の他方の端子
を第2の電位点に接続して成るものとする場合がある。
この場合には、コンデンサと抵抗との直列回路を第2の
電位点および前記出力端子間に接続する。
節回路をコンデンサと抵抗との直列回路をもって構成
し、コンデンサの一方の電極板を出力端子に接続し、コ
ンデンサの他方の電極板を第2の電界効果トランジスタ
のゲートに接続し、抵抗の一方の端子を前記第2の電界
効果トランジスタのゲートに接続し、抵抗の他方の端子
を第2の電位点に接続して成るものとする場合がある。
この場合には、コンデンサと抵抗との直列回路を第2の
電位点および前記出力端子間に接続する。
【0014】従って、DCおよび低周波数領域で動作さ
せる場合には、第1のコンデンサのインピーダンスが大
きく、第1の抵抗には電流が流れない。従って、第2の
FETは定電流源として動作し、第2のFETのソース
・ドレイン間のインピーダンスは大きくなる。この場
合、従来と同様に動作する。高周波数領域で動作させる
場合には、第1のコンデンサのインピーダンスが小さ
く、出力電圧の変化にしたがって第2のFETのゲート
電圧が変化する。従って、第2のFETのソース・ドレ
イン間のインピーダンスは小さくなり、利得が低下す
る。
せる場合には、第1のコンデンサのインピーダンスが大
きく、第1の抵抗には電流が流れない。従って、第2の
FETは定電流源として動作し、第2のFETのソース
・ドレイン間のインピーダンスは大きくなる。この場
合、従来と同様に動作する。高周波数領域で動作させる
場合には、第1のコンデンサのインピーダンスが小さ
く、出力電圧の変化にしたがって第2のFETのゲート
電圧が変化する。従って、第2のFETのソース・ドレ
イン間のインピーダンスは小さくなり、利得が低下す
る。
【0015】また、この発明の第3の好適例として、調
節回路をコンデンサと抵抗との直列回路および該直列回
路と並列に接続したデプレッション型の第3の電界効果
トランジスタをもって構成し、コンデンサの一方の電極
板を第1の電位点に接続し、コンデンサーの他方の電極
板を第3の電界効果トランジスタのゲートに接続し、抵
抗の一方の端子を第3の電界効果トランジスタのゲート
に接続し、抵抗の他方の端子を出力端子に接続し、第3
の電界効果トランジスタのドレインを第1の電位点に接
続し、第3の電界効果トランジスタのソースを出力端子
に接続して成るものとする場合がある。この場合には、
コンデンサと抵抗との直列回路および該直列回路と並列
に接続したデプレッション型の第3の電界効果トランジ
スタを第1の電位点および前記出力端子間に接続する。
節回路をコンデンサと抵抗との直列回路および該直列回
路と並列に接続したデプレッション型の第3の電界効果
トランジスタをもって構成し、コンデンサの一方の電極
板を第1の電位点に接続し、コンデンサーの他方の電極
板を第3の電界効果トランジスタのゲートに接続し、抵
抗の一方の端子を第3の電界効果トランジスタのゲート
に接続し、抵抗の他方の端子を出力端子に接続し、第3
の電界効果トランジスタのドレインを第1の電位点に接
続し、第3の電界効果トランジスタのソースを出力端子
に接続して成るものとする場合がある。この場合には、
コンデンサと抵抗との直列回路および該直列回路と並列
に接続したデプレッション型の第3の電界効果トランジ
スタを第1の電位点および前記出力端子間に接続する。
【0016】従って、DCおよび低周波数領域で動作さ
せる場合には、第2のコンデンサのインピーダンスが大
きく、第2の抵抗には電流が流れない。従って、第3の
FETは定電流源として動作し、第3のFETのソース
・ドレイン間のインピーダンスは大きくなる。この場
合、従来と同様に動作する。高周波数領域で動作させる
場合には、第2のコンデンサのインピーダンスが小さ
く、出力電圧の変化すなわち第3のFETのソース電圧
の変化が生じても、第3のFETのゲート電圧の変化は
生じない。その結果、第3のFETのゲート・ソース間
の電圧が変化する。従って、第3のFETのソース・ド
レイン間のインピーダンスは小さくなり、利得が低下す
る。
せる場合には、第2のコンデンサのインピーダンスが大
きく、第2の抵抗には電流が流れない。従って、第3の
FETは定電流源として動作し、第3のFETのソース
・ドレイン間のインピーダンスは大きくなる。この場
合、従来と同様に動作する。高周波数領域で動作させる
場合には、第2のコンデンサのインピーダンスが小さ
く、出力電圧の変化すなわち第3のFETのソース電圧
の変化が生じても、第3のFETのゲート電圧の変化は
生じない。その結果、第3のFETのゲート・ソース間
の電圧が変化する。従って、第3のFETのソース・ド
レイン間のインピーダンスは小さくなり、利得が低下す
る。
【0017】また、この発明の第4の好適例として、第
2の電位点および出力端子間に接続する調節回路を第1
のコンデンサと第1の抵抗との直列回路をもって構成
し、第1のコンデンサの一方の電極板を出力端子に接続
し、コンデンサの他方の電極板を第2の電界効果トラン
ジスタのゲートに接続し、抵抗の一方の端子を第2の電
界効果トランジスタのゲートに接続し、抵抗の他方の端
子を第2の電位点に接続して成るものとし、第1の電位
点および前記出力端子間に接続する調節回路を第2のコ
ンデンサと第2の抵抗との直列回路および該直列回路と
並列に接続したデプレッション型の第3の電界効果トラ
ンジスタをもって構成し、第2のコンデンサの一方の電
極板を第1の電位点に接続し、第2のコンデンサーの他
方の電極板を第3の電界効果トランジスタのゲートに接
続し、第2の抵抗の一方の端子を第3の電界効果トラン
ジスタのゲートに接続し、第2の抵抗の他方の端子を前
記出力端子に接続し、第3の電界効果トランジスタのド
レインを第1の電位点に接続し、第3の電界効果トラン
ジスタのソースを出力端子に接続して成るものとする場
合がある。
2の電位点および出力端子間に接続する調節回路を第1
のコンデンサと第1の抵抗との直列回路をもって構成
し、第1のコンデンサの一方の電極板を出力端子に接続
し、コンデンサの他方の電極板を第2の電界効果トラン
ジスタのゲートに接続し、抵抗の一方の端子を第2の電
界効果トランジスタのゲートに接続し、抵抗の他方の端
子を第2の電位点に接続して成るものとし、第1の電位
点および前記出力端子間に接続する調節回路を第2のコ
ンデンサと第2の抵抗との直列回路および該直列回路と
並列に接続したデプレッション型の第3の電界効果トラ
ンジスタをもって構成し、第2のコンデンサの一方の電
極板を第1の電位点に接続し、第2のコンデンサーの他
方の電極板を第3の電界効果トランジスタのゲートに接
続し、第2の抵抗の一方の端子を第3の電界効果トラン
ジスタのゲートに接続し、第2の抵抗の他方の端子を前
記出力端子に接続し、第3の電界効果トランジスタのド
レインを第1の電位点に接続し、第3の電界効果トラン
ジスタのソースを出力端子に接続して成るものとする場
合がある。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
基本となる半導体出力回路、およびこの発明の半導体出
力回路の各実施の形態について説明する。説明に用いる
各図は、この発明が理解出来る程度に概略的に示してあ
る。また、説明に用いる各図において、同様な構成成分
については同一の番号を付し、その重複する説明を省略
する場合もある。
基本となる半導体出力回路、およびこの発明の半導体出
力回路の各実施の形態について説明する。説明に用いる
各図は、この発明が理解出来る程度に概略的に示してあ
る。また、説明に用いる各図において、同様な構成成分
については同一の番号を付し、その重複する説明を省略
する場合もある。
【0019】1.基本回路 図1は、この発明の基本となる半導体出力回路(以下、
単に基本回路と称する場合がある。)の構成を示す回路
図である。図1に示すように、基本回路10は、第1の
FET12aと第2のFET12bとの直列回路を具え
る。第1のFET12aのゲート12agは、入力端子
INとして用いられ、図示しない半導体集積回路の内部
回路の所定の出力端子に接続する。第1のFET12a
のドレイン12adは、第1の電位点(以下、正の電源
と称する場合がある。)Vddに接続する。第1のFE
T12aのソース12asは、第2のFET12bのド
レイン12bdに接続するとともに出力端子OUTとし
て用いられる。第2のFET12bのゲート12bgお
よびソース12bsは、第2の電位点(以下、負の電源
と称する場合がある。)Vssに接続する。第2のFE
T12bのゲート12bgおよびソース12bsは、共
通接続することになる。出力端子は、図示しない外部の
終端抵抗に接続する。
単に基本回路と称する場合がある。)の構成を示す回路
図である。図1に示すように、基本回路10は、第1の
FET12aと第2のFET12bとの直列回路を具え
る。第1のFET12aのゲート12agは、入力端子
INとして用いられ、図示しない半導体集積回路の内部
回路の所定の出力端子に接続する。第1のFET12a
のドレイン12adは、第1の電位点(以下、正の電源
と称する場合がある。)Vddに接続する。第1のFE
T12aのソース12asは、第2のFET12bのド
レイン12bdに接続するとともに出力端子OUTとし
て用いられる。第2のFET12bのゲート12bgお
よびソース12bsは、第2の電位点(以下、負の電源
と称する場合がある。)Vssに接続する。第2のFE
T12bのゲート12bgおよびソース12bsは、共
通接続することになる。出力端子は、図示しない外部の
終端抵抗に接続する。
【0020】このような基本回路10に、半導体出力回
路の高域遮断周波数を調節する調節回路を接続すること
により、この発明の半導体出力回路が構成される。この
場合、調節回路は、正の電源Vddと出力端子OUTと
の間、または負の電源Vssと出力端子OUTとの間に
接続される。ただし、正の電源Vddと出力端子OUT
との間、負の電源Vssと出力端子OUTとの間の両方
の間に接続する場合もある。
路の高域遮断周波数を調節する調節回路を接続すること
により、この発明の半導体出力回路が構成される。この
場合、調節回路は、正の電源Vddと出力端子OUTと
の間、または負の電源Vssと出力端子OUTとの間に
接続される。ただし、正の電源Vddと出力端子OUT
との間、負の電源Vssと出力端子OUTとの間の両方
の間に接続する場合もある。
【0021】以下に説明する各実施の形態では、調節回
路の具体的な構成について説明する。
路の具体的な構成について説明する。
【0022】2.第1の実施の形態 図2は、第1の実施の形態(以下、単に第1の形態と称
する場合がある。)の半導体出力回路100の構成を示
す回路図である。図2に示す様に、第1の形態の半導体
出力回路100では、調節回路をコンデンサ14をもっ
て構成する。コンデンサ14は、負の電源Vssおよび
出力端子OUT間に接続される。コンデンサ14の一方
の電極板14xは出力端子OUTに接続し、他方の電極
板14yは負の電源Vssに接続する。
する場合がある。)の半導体出力回路100の構成を示
す回路図である。図2に示す様に、第1の形態の半導体
出力回路100では、調節回路をコンデンサ14をもっ
て構成する。コンデンサ14は、負の電源Vssおよび
出力端子OUT間に接続される。コンデンサ14の一方
の電極板14xは出力端子OUTに接続し、他方の電極
板14yは負の電源Vssに接続する。
【0023】要するに、コンデンサ14の一方の電極板
14x、第1のFET12aのソース12asおよび第
2のFET12bのドレイン12bdを互いに接続す
る。また、コンデンサ14の他方の電極板14y、第2
のFET12bのゲート12bgおよび第2のFET1
2bのソース12bsを互いに接続する。
14x、第1のFET12aのソース12asおよび第
2のFET12bのドレイン12bdを互いに接続す
る。また、コンデンサ14の他方の電極板14y、第2
のFET12bのゲート12bgおよび第2のFET1
2bのソース12bsを互いに接続する。
【0024】このような半導体出力回路100を動作さ
せる場合において、外部の終端抵抗の抵抗値をR 、コン
デンサ14の容量値をC とすると、高域遮断周波数fcは
下記の(1)式で表される。この場合、第1のFET1
2aのゲート・ドレイン間の容量値、第1のFET12
aのゲート・ソース間の容量値、および第2のFET1
2bのゲート・ドレイン間の容量値は、コンデンサ14
の容量値C より十分小さいものとする。
せる場合において、外部の終端抵抗の抵抗値をR 、コン
デンサ14の容量値をC とすると、高域遮断周波数fcは
下記の(1)式で表される。この場合、第1のFET1
2aのゲート・ドレイン間の容量値、第1のFET12
aのゲート・ソース間の容量値、および第2のFET1
2bのゲート・ドレイン間の容量値は、コンデンサ14
の容量値C より十分小さいものとする。
【0025】 fc=1/(2 πRC) ・・・・・・・・・・・・・(1) 上記の(1)式から理解出来るように、終端抵抗の抵抗
値R が定まると、コンデンサ14の容量値C を選定する
ことにより、高域遮断周波数fcを所望の値に設定するこ
とが出来る。一般的に、終端抵抗の抵抗値R は、50Ω
とか、75Ωとかである。例えば、終端抵抗の抵抗値R
が50Ωの場合、高域遮断周波数fcを100MHzに設
定するためにはコンデンサ14として容量値C が約32
pFのものを接続すれば良い。換言すれば、コンデンサ
14として容量値C が約32pFのものを選定すること
により、高域遮断周波数fcを100MHzに設定するこ
とが出来る。
値R が定まると、コンデンサ14の容量値C を選定する
ことにより、高域遮断周波数fcを所望の値に設定するこ
とが出来る。一般的に、終端抵抗の抵抗値R は、50Ω
とか、75Ωとかである。例えば、終端抵抗の抵抗値R
が50Ωの場合、高域遮断周波数fcを100MHzに設
定するためにはコンデンサ14として容量値C が約32
pFのものを接続すれば良い。換言すれば、コンデンサ
14として容量値C が約32pFのものを選定すること
により、高域遮断周波数fcを100MHzに設定するこ
とが出来る。
【0026】従って、高域遮断周波数fcを所望の値に設
定することによって、必要とする周波数領域より大きな
周波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音
の影響を軽減することが可能となる。
定することによって、必要とする周波数領域より大きな
周波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音
の影響を軽減することが可能となる。
【0027】3.第2の実施の形態 図3は、第2の実施の形態(以下、単に第2の形態と称
する場合がある。)の半導体出力回路200の構成を示
す回路図である。図3に示す様に、第2の形態の半導体
出力回路200では、調節回路を第1のコンデンサ14
aと第1の抵抗16aとの直列回路をもって構成する。
第1のコンデンサ14aと第1の抵抗16aとの直列回
路は、負の電源Vssおよび出力端子OUT間に接続さ
れる。第1のコンデンサ14aの一方の電極板14ax
は出力端子OUTに接続し、他方の電極板14ayは第
2のFET12bのゲート12bgに接続する。第1の
抵抗16aの一方の端子16axは第2のFET12b
のゲート12bgに接続し、他方の端子16ayは負の
電源Vssに接続する。第2のFET12bのゲート1
2bgおよびソース12bsは、第1の抵抗16aを介
して結合することになる。
する場合がある。)の半導体出力回路200の構成を示
す回路図である。図3に示す様に、第2の形態の半導体
出力回路200では、調節回路を第1のコンデンサ14
aと第1の抵抗16aとの直列回路をもって構成する。
第1のコンデンサ14aと第1の抵抗16aとの直列回
路は、負の電源Vssおよび出力端子OUT間に接続さ
れる。第1のコンデンサ14aの一方の電極板14ax
は出力端子OUTに接続し、他方の電極板14ayは第
2のFET12bのゲート12bgに接続する。第1の
抵抗16aの一方の端子16axは第2のFET12b
のゲート12bgに接続し、他方の端子16ayは負の
電源Vssに接続する。第2のFET12bのゲート1
2bgおよびソース12bsは、第1の抵抗16aを介
して結合することになる。
【0028】要するに、第1のコンデンサ14aの一方
の電極板14ax、第1のFET12aのソース12a
sおよび第2のFET12bのドレイン12bdを互い
に接続する。また、第1のコンデンサ14aの他方の電
極板14ay、第1の抵抗16aの一方の端子16ax
および第2のFET12bのゲート12bgを互いに接
続する。また、第1の抵抗16aの他方の端子16ay
および第2のFET12bのソース12bsを接続す
る。
の電極板14ax、第1のFET12aのソース12a
sおよび第2のFET12bのドレイン12bdを互い
に接続する。また、第1のコンデンサ14aの他方の電
極板14ay、第1の抵抗16aの一方の端子16ax
および第2のFET12bのゲート12bgを互いに接
続する。また、第1の抵抗16aの他方の端子16ay
および第2のFET12bのソース12bsを接続す
る。
【0029】このような半導体出力回路200を動作さ
せる場合において、第1の抵抗16aの抵抗値をRs1 、
第1のコンデンサ14aの容量値をCs1 、第1のFET
12aのソース電圧の変化すなわち出力電圧の変化をΔ
Vout とすると、第2のFET12bのゲート電圧の変
化ΔVg2は、下記の(2)式で表される。
せる場合において、第1の抵抗16aの抵抗値をRs1 、
第1のコンデンサ14aの容量値をCs1 、第1のFET
12aのソース電圧の変化すなわち出力電圧の変化をΔ
Vout とすると、第2のFET12bのゲート電圧の変
化ΔVg2は、下記の(2)式で表される。
【0030】 ΔVg2=(Rs1/(Rs1+1/jωCs1)) ×ΔVout ・・・(2) ここで、Rs1/(Rs1+1/jωCs1)をα2 とおくと、上記の
(2)式は、下記の(3)式で表される。
(2)式は、下記の(3)式で表される。
【0031】 ΔVg2= α2 ×ΔVout(0<| α2|<1)・・・・(3) 第1のFET12aのドレイン・ソース間に流れる電流
の変化をΔIds1 、第2のFET12bのドレイン・ソ
ース間に流れる電流の変化をΔIds2 、外部に流れる電
流の変化をΔIout とすると、下記の(4)式が成り立
つ。
の変化をΔIds1 、第2のFET12bのドレイン・ソ
ース間に流れる電流の変化をΔIds2 、外部に流れる電
流の変化をΔIout とすると、下記の(4)式が成り立
つ。
【0032】 ΔIds1 =ΔIds2+ΔIout ・・・・・・・・(4) ここで、第1のFET12aの相互コンタクタンスをgm
1 、第2のFET12bの相互コンタクタンスをgm2 、
第2のFET12bのソース・ドレイン間のインピーダ
ンスをZc2 、第1のゲート電圧すなわち入力電圧の変化
をΔVinとし、終端抵抗の抵抗値R を50Ωとすると、
ΔIds1 、ΔIds2 、およびΔIout はそれぞれ下記の
(5)〜(7)式で表される。この場合、第1のFET
12aのドレインコンダクタンスは、相互コンタクタン
スgm1 に比べて極めて小さく、同様に、第2のFET1
2bのドレインコンダクタンスは、相互コンタクタンス
gm2 に比べて極めて小さいものとする。
1 、第2のFET12bの相互コンタクタンスをgm2 、
第2のFET12bのソース・ドレイン間のインピーダ
ンスをZc2 、第1のゲート電圧すなわち入力電圧の変化
をΔVinとし、終端抵抗の抵抗値R を50Ωとすると、
ΔIds1 、ΔIds2 、およびΔIout はそれぞれ下記の
(5)〜(7)式で表される。この場合、第1のFET
12aのドレインコンダクタンスは、相互コンタクタン
スgm1 に比べて極めて小さく、同様に、第2のFET1
2bのドレインコンダクタンスは、相互コンタクタンス
gm2 に比べて極めて小さいものとする。
【0033】 ΔIds1=gm1 ×( ΔVin- ΔVout)・・・・・(5) ΔIds2=ΔVout/Zc2=gm2 ×ΔVg2・・・・・(6) ΔIout=ΔVout/50・・・・・・・・・・・・(7) (3)式、および(5)〜(7)式を参照すると、上記
の(4)式は、下記の(8)および(9)式で表され
る。
の(4)式は、下記の(8)および(9)式で表され
る。
【0034】 gm1 ×( ΔVin- ΔVout) = ΔVout/Zc2+ΔVout/50・・・・・・(8) =gm2×α2 ×ΔVout+ΔVout/50・・・(9) 従って、利得は下記の(10)および(11)式で表さ
れる。
れる。
【0035】 利得= ΔVout/ΔVin =gm1/(gm1+1/Zc2+1/50) ・・・・・・・・(10) =gm1/(gm1+gm2 ×α2 +1/50 )・・・・・(11) 第1のFET12aとしてgm1 が1/50のものを用い、第
2のFET12bとしてgm2 が1/50のものを用いる場合
には、上記の(10)式は、下記の(12)式で表さ
れ、上記の(11)式は下記の(13)式で表される。
2のFET12bとしてgm2 が1/50のものを用いる場合
には、上記の(10)式は、下記の(12)式で表さ
れ、上記の(11)式は下記の(13)式で表される。
【0036】 利得=(1/50)/(1/50+1/Zc2+1/50) ・・・・・・(12) =1/(2+α2)・・・・・・・・・・・・・・(13) DCおよび低周波数領域で動作させる場合には、第1の
コンデンサ14aのインピーダンスが大きく、第1の抵
抗16aには電流が流れない。従って、第2のFET1
2bは定電流源として動作し、第2のFET12bのソ
ース・ドレイン間のインピーダンスZc2 は大きくなる。
この場合、基本回路10と同様に動作すると考えられ
る。
コンデンサ14aのインピーダンスが大きく、第1の抵
抗16aには電流が流れない。従って、第2のFET1
2bは定電流源として動作し、第2のFET12bのソ
ース・ドレイン間のインピーダンスZc2 は大きくなる。
この場合、基本回路10と同様に動作すると考えられ
る。
【0037】高周波数領域で動作させる場合には、第1
のコンデンサ14aのインピーダンスが小さく、出力電
圧の変化にしたがって第2のFET12bのゲート電圧
が変化する。従って、第2のFET12bのソース・ド
レイン間のインピーダンスZc2 は小さくなる。(12)
式から理解できる様に、Zc2 が小さくなると、利得が低
下する。
のコンデンサ14aのインピーダンスが小さく、出力電
圧の変化にしたがって第2のFET12bのゲート電圧
が変化する。従って、第2のFET12bのソース・ド
レイン間のインピーダンスZc2 は小さくなる。(12)
式から理解できる様に、Zc2 が小さくなると、利得が低
下する。
【0038】上述の例によると、DCおよび低周波数領
域で動作させる場合には、α2 ≒0となるため、DCお
よび低周波数領域で動作させる場合の利得(以下、DC
および低周波数領域で動作させる場合の利得を、GAI
NDCと称する場合がある。)は1/2 となる。高周波数
領域で動作させる場合には、α2 ≒1 となるため、高周
波数領域で動作させる場合の利得(以下、高周波数領域
で動作させる場合の利得を、GAINACと称する場合が
ある。)は1/3 となる。GAINAC/GAINDCは2/3
であり、高周波数領域で動作させる場合には、DCおよ
び低周波数領域で動作させる場合に比べて、利得が低下
することが理解できる。
域で動作させる場合には、α2 ≒0となるため、DCお
よび低周波数領域で動作させる場合の利得(以下、DC
および低周波数領域で動作させる場合の利得を、GAI
NDCと称する場合がある。)は1/2 となる。高周波数
領域で動作させる場合には、α2 ≒1 となるため、高周
波数領域で動作させる場合の利得(以下、高周波数領域
で動作させる場合の利得を、GAINACと称する場合が
ある。)は1/3 となる。GAINAC/GAINDCは2/3
であり、高周波数領域で動作させる場合には、DCおよ
び低周波数領域で動作させる場合に比べて、利得が低下
することが理解できる。
【0039】また、高域遮断周波数fcを所望の値に設定
することも可能である。(13)式で表される利得をG
AINとし、GAIN/GAINDCが下記の(14)式
で表される値のときのα2 を求めると、以下の様にな
る。なお、√2 は2の平方根を示している(以下、同様
である。) GAIN/GAINDC=1/ √2 ・・・・・・・(14) (1/(2+α2))/(1/2)=1/√2 α2= 2√2 -2 α2 はRs1/(Rs1+1/jωCs1)であるため、ωCs1Rs1を求め
ると、以下の様になる。
することも可能である。(13)式で表される利得をG
AINとし、GAIN/GAINDCが下記の(14)式
で表される値のときのα2 を求めると、以下の様にな
る。なお、√2 は2の平方根を示している(以下、同様
である。) GAIN/GAINDC=1/ √2 ・・・・・・・(14) (1/(2+α2))/(1/2)=1/√2 α2= 2√2 -2 α2 はRs1/(Rs1+1/jωCs1)であるため、ωCs1Rs1を求め
ると、以下の様になる。
【0040】Rs1/(Rs1+1/jωCs1)=2√2 -2 ωCs1Rs1=4.83 ωは2πfcであるため、Rs1 が1kΩの場合、高域遮断
周波数fcを100MHzに設定するためにはコンデンサ
14aとして容量値Cs1 が約7.7pFのものを接続す
れば良い。換言すれば、コンデンサ14aとして容量値
Cs1 が約7.7pFのものを選定することにより、高域
遮断周波数fcを100MHzに設定することが出来る。
周波数fcを100MHzに設定するためにはコンデンサ
14aとして容量値Cs1 が約7.7pFのものを接続す
れば良い。換言すれば、コンデンサ14aとして容量値
Cs1 が約7.7pFのものを選定することにより、高域
遮断周波数fcを100MHzに設定することが出来る。
【0041】従って、高域遮断周波数fcを所望の値に設
定することによって、必要とする周波数領域より大きな
周波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音
の影響を軽減することが可能となる。
定することによって、必要とする周波数領域より大きな
周波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音
の影響を軽減することが可能となる。
【0042】4.第3の実施の形態 図4は、第3の実施の形態(以下、単に第3の形態と称
する場合がある。)の半導体出力回路300の構成を示
す回路図である。図4に示す様に、第3の形態の半導体
出力回路300では、調節回路を第2のコンデンサ14
bと第2の抵抗16bとの直列回路、およびその直列回
路と並列に接続した第3のFET12cをもって構成す
る。第2のコンデンサ14bと第2の抵抗16bとの直
列回路、および第3のFET12cは、正の電源Vdd
および出力端子OUT間に接続される。第2のコンデン
サ14bの一方の電極板14bxは正の電源Vddに接
続し、他方の電極板14byは第3のFET12cのゲ
ート12cgに接続する。第2の抵抗16bの一方の端
子16bxは第3のFET12cのゲート12cgに接
続し、他方の端子16byは出力端子OUTに接続す
る。第3のFET12cのドレイン12cdは正の電源
Vddに接続し、第3のFET12cのソース12cs
は出力端子OUTに接続する。
する場合がある。)の半導体出力回路300の構成を示
す回路図である。図4に示す様に、第3の形態の半導体
出力回路300では、調節回路を第2のコンデンサ14
bと第2の抵抗16bとの直列回路、およびその直列回
路と並列に接続した第3のFET12cをもって構成す
る。第2のコンデンサ14bと第2の抵抗16bとの直
列回路、および第3のFET12cは、正の電源Vdd
および出力端子OUT間に接続される。第2のコンデン
サ14bの一方の電極板14bxは正の電源Vddに接
続し、他方の電極板14byは第3のFET12cのゲ
ート12cgに接続する。第2の抵抗16bの一方の端
子16bxは第3のFET12cのゲート12cgに接
続し、他方の端子16byは出力端子OUTに接続す
る。第3のFET12cのドレイン12cdは正の電源
Vddに接続し、第3のFET12cのソース12cs
は出力端子OUTに接続する。
【0043】要するに、第2のコンデンサ14bの一方
の電極板14bx、第1のFET12aのドレイン12
adおよび第3のFET12cのドレイン12cdを互
いに接続する。また、第2のコンデンサ14bの他方の
電極板14by、第2の抵抗16bの一方の端子16b
x、および第3のFET12cのゲート12cgを互い
に接続する。また、第2の抵抗16bの他方の端子16
byおよび第1のFET12aのソース12as、第2
のFET12bのドレイン12bd、および第3のFE
T12cのソース12csを互いに接続する。
の電極板14bx、第1のFET12aのドレイン12
adおよび第3のFET12cのドレイン12cdを互
いに接続する。また、第2のコンデンサ14bの他方の
電極板14by、第2の抵抗16bの一方の端子16b
x、および第3のFET12cのゲート12cgを互い
に接続する。また、第2の抵抗16bの他方の端子16
byおよび第1のFET12aのソース12as、第2
のFET12bのドレイン12bd、および第3のFE
T12cのソース12csを互いに接続する。
【0044】このような半導体出力回路300を動作さ
せる場合において、第2の抵抗16bの抵抗値をRs2、
第2のコンデンサ14bの容量値をCs2、第1のFET
12aのソース電圧の変化すなわち出力電圧の変化をΔ
Vout とすると、第3のFET12cのゲート電圧の変
化ΔVg3は、下記の(15)式で表される。
せる場合において、第2の抵抗16bの抵抗値をRs2、
第2のコンデンサ14bの容量値をCs2、第1のFET
12aのソース電圧の変化すなわち出力電圧の変化をΔ
Vout とすると、第3のFET12cのゲート電圧の変
化ΔVg3は、下記の(15)式で表される。
【0045】 ΔVg3=((1/jωCs2)/(Rs2+1/j ωCs2)) ×ΔVout ・・・・(15) ここで、 Rs2/(Rs2+1/j ωCs2)をα3 と
おくと、上記の(15)式は、下記の(16)式で表さ
れる。
おくと、上記の(15)式は、下記の(16)式で表さ
れる。
【0046】 ΔVg3= (1- α3)×ΔVout(0<| α3|<1)・・・(16) 第1のFET12aのドレイン・ソース間に流れる電流
の変化をΔIds1 、第3のFET12cのドレイン・ソ
ース間に流れる電流の変化をΔIds3 、外部に流れる電
流の変化をΔIout とすると、下記の(17)式が成り
立つ。
の変化をΔIds1 、第3のFET12cのドレイン・ソ
ース間に流れる電流の変化をΔIds3 、外部に流れる電
流の変化をΔIout とすると、下記の(17)式が成り
立つ。
【0047】 ΔIds1+ΔIds3=ΔIout ・・・・・・・・・(17) ここで、第1のFET12aの相互コンタクタンスをgm
1 、第3のFET12cの相互コンタクタンスをgm3 、
第3のFET12cのソース・ドレイン間のインピーダ
ンスをZc3 、第1のゲート電圧すなわち入力電圧の変化
をΔVinとし、終端抵抗の抵抗値R を50Ωとすると、
ΔIds1 、ΔIds3 、およびΔIout はそれぞれ下記の
(18)〜(20)式で表される。この場合、第1のF
ET12aのドレインコンダクタンスは、相互コンタク
タンスgm1 に比べて極めて小さく、第2のFET12b
のドレインコンダクタンスは、相互コンタクタンスgm2
に比べて極めて小さく、同様に、第3のFET12cの
ドレインコンダクタンスは、相互コンタクタンスgm3 に
比べて極めて小さいものとする。
1 、第3のFET12cの相互コンタクタンスをgm3 、
第3のFET12cのソース・ドレイン間のインピーダ
ンスをZc3 、第1のゲート電圧すなわち入力電圧の変化
をΔVinとし、終端抵抗の抵抗値R を50Ωとすると、
ΔIds1 、ΔIds3 、およびΔIout はそれぞれ下記の
(18)〜(20)式で表される。この場合、第1のF
ET12aのドレインコンダクタンスは、相互コンタク
タンスgm1 に比べて極めて小さく、第2のFET12b
のドレインコンダクタンスは、相互コンタクタンスgm2
に比べて極めて小さく、同様に、第3のFET12cの
ドレインコンダクタンスは、相互コンタクタンスgm3 に
比べて極めて小さいものとする。
【0048】 ΔIds1=gm1 ×( ΔVin- ΔVout)・・・・・(18) ΔIds3= -ΔVout/Zc3=gm3 ×( ΔVg3- ΔVout)・・・(19) ΔIout=ΔVout/50・・・・・・・・・・・・(20) (16)式、および(18)〜(20)式を参照する
と、上記の(17)式は、下記の(21)および(2
2)式で表される。
と、上記の(17)式は、下記の(21)および(2
2)式で表される。
【0049】 gm1 ×( ΔVin- ΔVout)- ΔVout/Zc3=ΔVout/50・・・・・(21) gm1 ×( ΔVin- ΔVout)- gm3 ×α3 ×ΔVout=ΔVout/50・(22) 従って、利得は下記の(23)および(24)式で表さ
れる。
れる。
【0050】 利得= ΔVout/ΔVin =gm1/(gm1+1/Zc3+1/50) ・・・・・・・・(23) =gm1/(gm1+gm3 ×α3 +1/50 )・・・・・(24) 第1のFET12aとしてgm1 が1/50のものを用い、第
3のFET12cとしてgm3 が1/50のものを用いる場合
には、上記の(23)式は、下記の(25)式で表さ
れ、上記の(24)式は下記の(26)式で表される。
3のFET12cとしてgm3 が1/50のものを用いる場合
には、上記の(23)式は、下記の(25)式で表さ
れ、上記の(24)式は下記の(26)式で表される。
【0051】 利得=(1/50)/(1/50+1/Zc3+1/50) ・・・・・・(25) =1/(2+α3)・・・・・・・・・・・・・・(26) DCおよび低周波数領域で動作させる場合には、第2の
コンデンサ14bのインピーダンスが大きく、第2の抵
抗16bには電流が流れない。従って、第3のFET1
2cは定電流源として動作し、第3のFET12cのソ
ース・ドレイン間のインピーダンスZc3 は大きくなる。
この場合、基本回路10と同様に動作すると考えられ
る。
コンデンサ14bのインピーダンスが大きく、第2の抵
抗16bには電流が流れない。従って、第3のFET1
2cは定電流源として動作し、第3のFET12cのソ
ース・ドレイン間のインピーダンスZc3 は大きくなる。
この場合、基本回路10と同様に動作すると考えられ
る。
【0052】高周波数領域で動作させる場合には、第2
のコンデンサ14bのインピーダンスが小さく、出力電
圧の変化すなわち第3のFET12cのソース電圧の変
化が生じても、第3のFET12cのゲート電圧の変化
は生じない。その結果、第3のFET12cのゲート・
ソース間の電圧が変化する。従って、第3のFET12
cのソース・ドレイン間のインピーダンスZc3 は小さく
なる。(25)式から理解できる様に、Zc3 が小さくな
ると、利得が低下する。
のコンデンサ14bのインピーダンスが小さく、出力電
圧の変化すなわち第3のFET12cのソース電圧の変
化が生じても、第3のFET12cのゲート電圧の変化
は生じない。その結果、第3のFET12cのゲート・
ソース間の電圧が変化する。従って、第3のFET12
cのソース・ドレイン間のインピーダンスZc3 は小さく
なる。(25)式から理解できる様に、Zc3 が小さくな
ると、利得が低下する。
【0053】上述の例によると、DCおよび低周波数領
域で動作させる場合には、α3 ≒0となるため、GAI
NDCは1/2 となる。高周波数領域で動作させる場合に
は、α3 ≒1 となるため、GAINACは1/3 となる。G
AINAC/GAINDCは2/3 であり、高周波数領域で動
作させる場合には、DCおよび低周波数領域で動作させ
る場合比べて、利得が低下することが理解できる。
域で動作させる場合には、α3 ≒0となるため、GAI
NDCは1/2 となる。高周波数領域で動作させる場合に
は、α3 ≒1 となるため、GAINACは1/3 となる。G
AINAC/GAINDCは2/3 であり、高周波数領域で動
作させる場合には、DCおよび低周波数領域で動作させ
る場合比べて、利得が低下することが理解できる。
【0054】また、高域遮断周波数fcを所望の値に設定
することも可能である。(26)式で表される利得をG
AINとし、GAIN/GAINDCが下記の(27)式
で表される値のときのα3 を求めると、以下の様にな
る。
することも可能である。(26)式で表される利得をG
AINとし、GAIN/GAINDCが下記の(27)式
で表される値のときのα3 を求めると、以下の様にな
る。
【0055】 GAIN/GAINDC=1/ √2 ・・・・・・・(27) (1/(2+α3))/(1/2)=1/√2 α3= 2√2 -2 α3 はRs2/(Rs2+1/jωCs2)であるため、ωCs2Rs2を求め
ると、以下の様になる。
ると、以下の様になる。
【0056】Rs2/(Rs2+1/jωCs2)=2√2 -2 ωCs2Rs2=4.83 ωは2πfcであるため、Rs2 が1kΩの場合、高域遮断
周波数fcを100MHzに設定するためにはコンデンサ
14bとして容量値Cs2 が約7.7pFのものを接続す
れば良い。換言すれば、コンデンサ14bとして容量値
Cs2 が約7.7pFのものを選定することにより、高域
遮断周波数fcを100MHzに設定することが出来る。
周波数fcを100MHzに設定するためにはコンデンサ
14bとして容量値Cs2 が約7.7pFのものを接続す
れば良い。換言すれば、コンデンサ14bとして容量値
Cs2 が約7.7pFのものを選定することにより、高域
遮断周波数fcを100MHzに設定することが出来る。
【0057】従って、高域遮断周波数fcを所望の値に設
定することによって、必要とする周波数領域より大きな
周波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音
が影響の軽減が可能となる。
定することによって、必要とする周波数領域より大きな
周波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音
が影響の軽減が可能となる。
【0058】5.第4の実施の形態 図5は、第4の実施の形態(以下、単に第4の形態と称
する場合がある。)の半導体出力回路400の構成を示
す回路図である。図5に示す様に、第4の形態の半導体
出力回路400では、正の電源Vddと出力端子OUT
との間、負の電源Vssと出力端子OUTとの間の両方
に調節回路が接続される。負の電源Vssと出力端子O
UTとの間に接続される調節回路は、第2の形態におい
て示した調節回路と同じ構成であり、正の電源Vddと
出力端子OUTとの間に接続される調節回路は、第3の
形態において示した調節回路と同じ構成である。このた
め、その詳細な説明は省略する。
する場合がある。)の半導体出力回路400の構成を示
す回路図である。図5に示す様に、第4の形態の半導体
出力回路400では、正の電源Vddと出力端子OUT
との間、負の電源Vssと出力端子OUTとの間の両方
に調節回路が接続される。負の電源Vssと出力端子O
UTとの間に接続される調節回路は、第2の形態におい
て示した調節回路と同じ構成であり、正の電源Vddと
出力端子OUTとの間に接続される調節回路は、第3の
形態において示した調節回路と同じ構成である。このた
め、その詳細な説明は省略する。
【0059】このような半導体出力回路400を動作さ
せる場合において、第1の抵抗16aの抵抗値をRs1、
第2の抵抗16bの抵抗値をRs2、第1のコンデンサ1
4bの容量値をCs1、第2のコンデンサ14bの容量値
をCs2、第1のFET12aのソース電圧の変化すなわ
ち出力電圧の変化をΔVout とすると、第2のFET1
2aのゲート電圧の変化ΔVg2は下記の(28)式で表
され、第3のFET12cのゲート電圧の変化ΔVg3は
下記の(29)式で表される。
せる場合において、第1の抵抗16aの抵抗値をRs1、
第2の抵抗16bの抵抗値をRs2、第1のコンデンサ1
4bの容量値をCs1、第2のコンデンサ14bの容量値
をCs2、第1のFET12aのソース電圧の変化すなわ
ち出力電圧の変化をΔVout とすると、第2のFET1
2aのゲート電圧の変化ΔVg2は下記の(28)式で表
され、第3のFET12cのゲート電圧の変化ΔVg3は
下記の(29)式で表される。
【0060】 ΔVg2=(Rs1/(Rs1+1/jωCs1)) ×ΔVout ・・・(28) ΔVg3=((1/jωCs2)/(Rs2+1/j ωCs2)) ×ΔVout ・・・(29) ここで、Rs1/(Rs1+1/jωCs1)をα2 、 Rs2/(Rs2+1/j ω
Cs2)をα3 とおくと、上記の(28)は下記の(30)
式で表され、上記の(29)式は下記の(31)式で表
される。
Cs2)をα3 とおくと、上記の(28)は下記の(30)
式で表され、上記の(29)式は下記の(31)式で表
される。
【0061】 ΔVg2= α2 ×ΔVout(0<| α2|<1)・・・・(30) ΔVg3= (1- α3)×ΔVout(0<| α3|<1)・・(31) 第1のFET12aのドレイン・ソース間に流れる電流
の変化をΔIds1 、第2のFET12bのドレイン・ソ
ース間に流れる電流の変化をΔIds2 、第3のFET1
2cのドレイン・ソース間に流れる電流の変化をΔIds
3 、外部に流れる電流の変化をΔIout とすると、下記
の(32)式が成り立つ。
の変化をΔIds1 、第2のFET12bのドレイン・ソ
ース間に流れる電流の変化をΔIds2 、第3のFET1
2cのドレイン・ソース間に流れる電流の変化をΔIds
3 、外部に流れる電流の変化をΔIout とすると、下記
の(32)式が成り立つ。
【0062】 ΔIds1+ΔIds3=ΔIds2+ΔIout ・・・・・(32) ここで、第1のFET12aの相互コンタクタンスをgm
1 、第2のFET12bの相互コンタクタンスをgm2 、
第3のFET12cの相互コンタクタンスをgm3 、第2
のFET12bのソース・ドレイン間のインピーダンス
をZc2 、第3のFET12cのソース・ドレイン間のイ
ンピーダンスをZc3 、第1のゲート電圧すなわち入力電
圧の変化をΔVinとし、終端抵抗の抵抗値R を50Ωと
すると、ΔIds1 、ΔIds2 、ΔIds3 、およびΔIou
t はそれぞれ下記の(33)〜(36)式で表される。
この場合、第1のFET12aのドレインコンダクタン
スは、相互コンタクタンスgm1 に比べて極めて小さく、
第2のFET12bのドレインコンダクタンスは、相互
コンタクタンスgm2 に比べて極めて小さく、同様に、第
3のFET12cのドレインコンダクタンスは、相互コ
ンタクタンスgm3 に比べて極めて小さいものとする。
1 、第2のFET12bの相互コンタクタンスをgm2 、
第3のFET12cの相互コンタクタンスをgm3 、第2
のFET12bのソース・ドレイン間のインピーダンス
をZc2 、第3のFET12cのソース・ドレイン間のイ
ンピーダンスをZc3 、第1のゲート電圧すなわち入力電
圧の変化をΔVinとし、終端抵抗の抵抗値R を50Ωと
すると、ΔIds1 、ΔIds2 、ΔIds3 、およびΔIou
t はそれぞれ下記の(33)〜(36)式で表される。
この場合、第1のFET12aのドレインコンダクタン
スは、相互コンタクタンスgm1 に比べて極めて小さく、
第2のFET12bのドレインコンダクタンスは、相互
コンタクタンスgm2 に比べて極めて小さく、同様に、第
3のFET12cのドレインコンダクタンスは、相互コ
ンタクタンスgm3 に比べて極めて小さいものとする。
【0063】 ΔIds1=gm1 ×( ΔVin- ΔVout)・・・・・(33) ΔIds2=ΔVout/Zc2=gm2 ×ΔVg2・・・・・(34) ΔIds3= -ΔVout/Zc3=gm3 ×( ΔVg3- ΔVout)・・・(35) ΔIout=ΔVout/50・・・・・・・・・・・・(36) (30)および(31)式、並びに(33)〜(36)
式を参照すると、上記の(32)式は、下記の(37)
および(38)式で表される。
式を参照すると、上記の(32)式は、下記の(37)
および(38)式で表される。
【0064】 gm1 ×( ΔVin- ΔVout)- ΔVout/Zc3 =ΔVout/Zc2+ΔVout/50・・・・・・(37) gm1 ×( ΔVin- ΔVout)- gm3 ×α3 ×ΔVout =gm2×α2 ×ΔVout+ΔVout/50・・・(38) 従って、利得は下記の(39)および(40)式で表さ
れる。
れる。
【0065】 利得= ΔVout/ΔVin =gm1/(gm1+1/Zc2+1/Zc3+1/50) ・・・・・(39) =gm1/(gm1+gm2 ×α2+ gm3×α3 +1/50 )・・・(40) 第1のFET12aとしてgm1 が1/50のものを用い、第
2のFET12bとしてgm2 が2/50のものを用い、第3
のFET12cとしてgm3 が1/50のものを用いる場合に
は、上記の(39)式は、下記の(41)式で表され、
上記の(40)式は下記の(42)式で表される。
2のFET12bとしてgm2 が2/50のものを用い、第3
のFET12cとしてgm3 が1/50のものを用いる場合に
は、上記の(39)式は、下記の(41)式で表され、
上記の(40)式は下記の(42)式で表される。
【0066】 利得=(1/50)/(1/50+1/Zc2+1/Zc3+1/50) ・・・(41) =1/(2+2 ×α2+α3)・・・・・・・・・・(42) DCおよび低周波数領域で動作させる場合には、第1の
コンデンサ14aのインピーダンスが大きく、第1の抵
抗16aには電流が流れない。従って、第2のFET1
2bは定電流源として動作し、第2のFET12bのソ
ース・ドレイン間のインピーダンスZc2 は大きくなる。
また、第2のコンデンサ14bのインピーダンスが大き
く、第2の抵抗16bには電流が流れない。従って、第
3のFET12cは定電流源として動作し、第3のFE
T12cのソース・ドレイン間のインピーダンスZc3 は
大きくなる。この場合、基本回路10と同様に動作する
と考えられる。
コンデンサ14aのインピーダンスが大きく、第1の抵
抗16aには電流が流れない。従って、第2のFET1
2bは定電流源として動作し、第2のFET12bのソ
ース・ドレイン間のインピーダンスZc2 は大きくなる。
また、第2のコンデンサ14bのインピーダンスが大き
く、第2の抵抗16bには電流が流れない。従って、第
3のFET12cは定電流源として動作し、第3のFE
T12cのソース・ドレイン間のインピーダンスZc3 は
大きくなる。この場合、基本回路10と同様に動作する
と考えられる。
【0067】高周波数領域で動作させる場合には、第1
のコンデンサ14aのインピーダンスが小さく、出力電
圧の変化にしたがって第2のFET12bのゲート電圧
が変化する。従って、第2のFET12bのソース・ド
レイン間のインピーダンスZc2 は小さくなる。また、第
2のコンデンサ14bのインピーダンスが小さく、出力
電圧の変化すなわち第3のFET12cのソース電圧の
変化が生じても、第3のFET12cのゲート電圧の変
化は生じない。その結果、第3のFET12cのゲート
・ソース間の電圧が変化する。従って、第3のFET1
2cのソース・ドレイン間のインピーダンスZc3 は小さ
くなる。(41)式から理解できる様に、Zc2 およびZc
3 が小さくなると、利得が低下する。
のコンデンサ14aのインピーダンスが小さく、出力電
圧の変化にしたがって第2のFET12bのゲート電圧
が変化する。従って、第2のFET12bのソース・ド
レイン間のインピーダンスZc2 は小さくなる。また、第
2のコンデンサ14bのインピーダンスが小さく、出力
電圧の変化すなわち第3のFET12cのソース電圧の
変化が生じても、第3のFET12cのゲート電圧の変
化は生じない。その結果、第3のFET12cのゲート
・ソース間の電圧が変化する。従って、第3のFET1
2cのソース・ドレイン間のインピーダンスZc3 は小さ
くなる。(41)式から理解できる様に、Zc2 およびZc
3 が小さくなると、利得が低下する。
【0068】上述の例によると、DCおよび低周波数領
域で動作させる場合には、α2 ≒0、およびα3 ≒0 と
なるため、GAINDCは1/2 となる。高周波数領域で動
作させる場合には、α2 ≒1 、およびα3 ≒1 となるた
め、GAINACは1/5 となる。GAINAC/GAINDC
は2/5 であり、高周波数領域で動作させる場合には、D
Cおよび低周波数領域で動作させる場合比べて、利得が
低下することが理解できる。
域で動作させる場合には、α2 ≒0、およびα3 ≒0 と
なるため、GAINDCは1/2 となる。高周波数領域で動
作させる場合には、α2 ≒1 、およびα3 ≒1 となるた
め、GAINACは1/5 となる。GAINAC/GAINDC
は2/5 であり、高周波数領域で動作させる場合には、D
Cおよび低周波数領域で動作させる場合比べて、利得が
低下することが理解できる。
【0069】また、高域遮断周波数fcを所望の値に設定
することも可能である。(42)式で表される利得をG
AINとし、GAIN/GAINDCが下記の(43)式
で表される値のとき、以下の様になる。
することも可能である。(42)式で表される利得をG
AINとし、GAIN/GAINDCが下記の(43)式
で表される値のとき、以下の様になる。
【0070】 GAIN/GAINDC=1/ √2 ・・・・・・・(43) (1/(2+2 ×α2+α3))/(1/2)=1/√2 ここで、Rs1 とRs2 とが等しく、ωCs2 とωCs3 とが等
しい場合、α2 とα3とは等しくなる。α2=α3=αとし
て、αを求めると、以下の様になる。
しい場合、α2 とα3とは等しくなる。α2=α3=αとし
て、αを求めると、以下の様になる。
【0071】2+3 ×α=2√2 α=(2 √2-2)/3 Rs1=Rs2=Rs、ωCs2=ωCs3=ωCsとすると、αはRs/(Rs+1
/jωCs) であるため、ωCsRsを求めると、以下の様にな
る。
/jωCs) であるため、ωCsRsを求めると、以下の様にな
る。
【0072】Rs/(Rs+1/jωCs)=(2√2-2)/3 ωCsRs=0.382 ωは2πfcであるため、Rsが1kΩの場合、高域遮断周
波数fcを100MHzに設定するためにはコンデンサ1
4aおよび14bとして容量値Cs1 およびCs2が約0.
61pFのものを接続すれば良い。換言すれば、コンデ
ンサ14aおよび14bとして容量値C が約0.61p
Fのものを選定することにより、高域遮断周波数fcを1
00MHzに設定することが出来る。
波数fcを100MHzに設定するためにはコンデンサ1
4aおよび14bとして容量値Cs1 およびCs2が約0.
61pFのものを接続すれば良い。換言すれば、コンデ
ンサ14aおよび14bとして容量値C が約0.61p
Fのものを選定することにより、高域遮断周波数fcを1
00MHzに設定することが出来る。
【0073】従って、高域遮断周波数fcを所望の値に設
定することによって、必要とする周波数領域より大きな
周波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音
の影響を軽減することが可能となる。
定することによって、必要とする周波数領域より大きな
周波数領域での増幅特性を制限すること、すなわち雑音
の影響を軽減することが可能となる。
【0074】また、第2および第3の形態の半導体出力
回路200および300と比較して、高周波数領域で動
作させる場合のgainACをより小さくすることが出来る。
回路200および300と比較して、高周波数領域で動
作させる場合のgainACをより小さくすることが出来る。
【0075】この発明は、上述した各実施の形態に限定
されるものではないことは明らかである。例えば、上述
した各実施の形態では、半導体出力回路に電解効果トラ
ンジスタを用いたが、その代わりにバイポーラトランジ
スタを用いることもできる。
されるものではないことは明らかである。例えば、上述
した各実施の形態では、半導体出力回路に電解効果トラ
ンジスタを用いたが、その代わりにバイポーラトランジ
スタを用いることもできる。
【0076】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の発明の半導体出力回路によれば、第1の電界効果トラ
ンジスタとデプレッション型の第2の電界効果トランジ
スタとの直列回路を具え、第1の電界効果トランジスタ
のゲートを入力端子として用い、第1の電界効果トラン
ジスタのドレインを第1の電位点に接続し、第1の電界
効果トランジスタのソースを第2の電界効果トランジス
タのドレインに接続するとともに出力端子として用い、
第2の電界効果トランジスタのゲートを該第2の電位点
より電位の低い第2の電位点に結合し、第2の電界効果
トランジスタのソースを第2の電位点に接続して成る基
本回路の第1の電位点および出力端子間、または第2の
電位点および出力端子間に接続された、半導体出力回路
の高域遮断周波数を調節する調節回路を具えている。
の発明の半導体出力回路によれば、第1の電界効果トラ
ンジスタとデプレッション型の第2の電界効果トランジ
スタとの直列回路を具え、第1の電界効果トランジスタ
のゲートを入力端子として用い、第1の電界効果トラン
ジスタのドレインを第1の電位点に接続し、第1の電界
効果トランジスタのソースを第2の電界効果トランジス
タのドレインに接続するとともに出力端子として用い、
第2の電界効果トランジスタのゲートを該第2の電位点
より電位の低い第2の電位点に結合し、第2の電界効果
トランジスタのソースを第2の電位点に接続して成る基
本回路の第1の電位点および出力端子間、または第2の
電位点および出力端子間に接続された、半導体出力回路
の高域遮断周波数を調節する調節回路を具えている。
【0077】従って、高域遮断周波数fcを所望の値に設
定することが可能となり、それによって、必要とする周
波数領域より大きな周波数領域での増幅特性を制限する
こと、すなわち雑音が影響の軽減が可能となる。
定することが可能となり、それによって、必要とする周
波数領域より大きな周波数領域での増幅特性を制限する
こと、すなわち雑音が影響の軽減が可能となる。
【図1】基本回路の構成を示す回路図である。
【図2】第1の形態の半導体出力回路の構成を示す回路
図である。
図である。
【図3】第2の形態の半導体出力回路の構成を示す回路
図である。
図である。
【図4】第3の形態の半導体出力回路の構成を示す回路
図である。
図である。
【図5】第4の形態の半導体出力回路の構成を示す回路
図である。
図である。
12a:第1のFET 12b:第2のFET 12c:第3のFET 12ag,12bg,12cg:ゲート 12as,12bs,12cs:ソース 12ad,12bd,12cd:ドレイン 14:コンデンサ 14a:第1のコンデンサ 14b:第2のコンデンサ 14x,14ax,14bx:一方の電極板 14y,14ay,14by:他方の電極板 16a:第1の抵抗 16b:第2の抵抗 16ax,16bx:一方の端子 16ay,16by:他方の端子 100:第1の形態の半導体出力回路 200:第2の形態の半導体出力回路 300:第3の形態の半導体出力回路 400:第4の形態の半導体出力回路
Claims (5)
- 【請求項1】 第1の電界効果トランジスタとデプレッ
ション型の第2の電界効果トランジスタとの直列回路を
具え、該第1の電界効果トランジスタのゲートを入力端
子として用い、該第1の電界効果トランジスタのドレイ
ンを第1の電位点に接続し、該第1の電界効果トランジ
スタのソースを該第2の電界効果トランジスタのドレイ
ンに接続するとともに出力端子として用い、該第2の電
界効果トランジスタのゲートを該第2の電位点より電位
の低い第2の電位点に結合し、該第2の電界効果トラン
ジスタのソースを該第2の電位点に接続して成る半導体
出力回路において、 前記第1の電位点および前記出力端子間、または前記第
2の電位点および前記出力端子間に接続された、前記半
導体出力回路の高域遮断周波数を調節する調節回路を具
えたことを特徴とする半導体出力回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体出力回路におい
て、前記調節回路をコンデンサをもって構成したことを
特徴とする半導体出力回路。 - 【請求項3】 請求項1に記載の半導体出力回路におい
て、前記調節回路を前記第2の電位点および前記出力端
子間に接続する場合には、 前記調節回路をコンデンサと抵抗との直列回路をもって
構成し、前記コンデンサの一方の電極板を前記出力端子
に接続し、前記コンデンサの他方の電極板を前記第2の
電界効果トランジスタのゲートに接続し、前記抵抗の一
方の端子を前記第2の電界効果トランジスタのゲートに
接続し、前記抵抗の他方の端子を前記第2の電位点に接
続して成るものとしたことを特徴とする半導体出力回
路。 - 【請求項4】 請求項1に記載の半導体出力回路におい
て、前記調節回路を前記第1の電位点および前記出力端
子間に接続する場合には、 前記調節回路をコンデンサと抵抗との直列回路および該
直列回路と並列に接続したデプレッション型の第3の電
界効果トランジスタをもって構成し、前記コンデンサの
一方の電極板を前記第1の電位点に接続し、前記コンデ
ンサーの他方の電極板を前記第3の電界効果トランジス
タのゲートに接続し、前記抵抗の一方の端子を前記第3
の電界効果トランジスタのゲートに接続し、前記抵抗の
他方の端子を前記出力端子に接続し、前記第3の電界効
果トランジスタのドレインを前記第1の電位点に接続
し、前記第3の電界効果トランジスタのソースを前記出
力端子に接続して成るものとしたことを特徴とする半導
体出力回路。 - 【請求項5】 請求項1に記載の半導体出力回路におい
て、前記調節回路を前記第2の電位点および前記出力端
子間、並びに前記第1の電位点および前記出力端子間に
接続する場合には、 前記第2の電位点および前記出力端子間に接続する前記
調節回路を第1のコンデンサと第1の抵抗との直列回路
をもって構成し、前記第1のコンデンサの一方の電極板
を前記出力端子に接続し、前記コンデンサの他方の電極
板を前記第2の電界効果トランジスタのゲートに接続
し、前記抵抗の一方の端子を前記第2の電界効果トラン
ジスタのゲートに接続し、前記抵抗の他方の端子を前記
第2の電位点に接続して成るものとし、 前記第1の電位点および前記出力端子間に接続する前記
調節回路を第2のコンデンサと第2の抵抗との直列回路
および該直列回路と並列に接続したデプレッション型の
第3の電界効果トランジスタをもって構成し、前記第2
のコンデンサの一方の電極板を前記第1の電位点に接続
し、前記第2のコンデンサーの他方の電極板を前記第3
の電界効果トランジスタのゲートに接続し、前記第2の
抵抗の一方の端子を前記第3の電界効果トランジスタの
ゲートに接続し、前記第2の抵抗の他方の端子を前記出
力端子に接続し、前記第3の電界効果トランジスタのド
レインを前記第1の電位点に接続し、前記第3の電界効
果トランジスタのソースを前記出力端子に接続して成る
ものとしたことを特徴とする半導体出力回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27867395A JPH09121145A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 半導体出力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27867395A JPH09121145A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 半導体出力回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09121145A true JPH09121145A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17600576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27867395A Withdrawn JPH09121145A (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 半導体出力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09121145A (ja) |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP27867395A patent/JPH09121145A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |