JPH09120431A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置

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JPH09120431A
JPH09120431A JP7277946A JP27794695A JPH09120431A JP H09120431 A JPH09120431 A JP H09120431A JP 7277946 A JP7277946 A JP 7277946A JP 27794695 A JP27794695 A JP 27794695A JP H09120431 A JPH09120431 A JP H09120431A
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Withdrawn
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JP7277946A
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English (en)
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Yoshinori Ookuma
好憲 大熊
Masaru Sugioka
賢 杉岡
Isao Sugano
功 菅野
Koji Ito
晃治 伊東
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力した2値画像イメージが局所的濃淡に応
じて閾値を変えることにより2値化したものか、固定閾
値により2値化したものかを判別できる機能を有する画
像処理方法および画像処理装置を提供すること。 【解決手段】 画像記録媒体から2値画像イメージを
読み込み、画像格納部10のメモリ上に格納する。変化
点検出部22が2値画像イメージを走査して計数Qおよ
び黒画素の総数Aを求める。評価値算出部26が、D=
(N×Q)/A(Nは任意の整数とする。)で表される
評価値Dを求める。評価値算出部26が基準値格納部2
4から基準値(閾値)THLを読み込み、評価値Dと比
較する。評価値Dを基準値(閾値)THLと比較するこ
とにより、読み込んだ2値画像イメージが固定閾値によ
り2値化したイメ−ジか、または局所的濃淡に応じて閾
値を変えることにより2値化したイメ−ジのいずれであ
るかを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像処理方法およ
び画像処理装置、特に入力した2値画像イメージが固定
閾値により2値化したイメージか、局所的濃淡に応じた
閾値により2値化したイメージかの判別を行う画像処理
方法および画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オフィス等に氾濫する文書等を電子化
し、記録するシステムとしてファイリングシステムが知
られている。
【0003】このファイリングシステムに写真等の濃淡
画像を記録する場合、濃淡画像の中間調を擬似的に表現
する手法がいくつか用いられている。その代表的なもの
として誤差拡散法や、網点パタン、渦巻パタン等の基本
パタンに基づいて中間調を表現する組織的ディザ法があ
る。
【0004】これらの手法のように、入力画像の局所的
濃淡に応じて閾値を変えて濃淡画像を白黒2階調で表現
すると、濃淡画像の中間調を擬似的に2階調で表現する
ため、閾値を固定にして2値化した場合に比べ良好な画
像が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、文字・
線画像を画像の局所的濃淡に応じた閾値により2値化す
ると、図3(a)および(b)に示すように文字パタン
を構成する線画中に凸凹が多くなり、図4(a)および
(b)に示す閾値を固定にして2値化した文字パタンに
比べ文字・線画の画質が劣化する。
【0006】このため、文字認識装置で、図3および図
4のような画質の異なる文字パタンの文字認識を行う場
合、2値化法の違いによる画質の影響で文字パタンの特
徴にばらつきが生じ、場合によっては誤読、不読の原因
になるという問題があった。
【0007】そこで、この発明は、上記の問題点を解決
するため、入力した2値画像イメージが局所的濃淡に応
じて閾値を変えることにより2値化したものか、閾値を
固定にして2値化したものかを判別できる機能を有する
画像処理方法および画像処理装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の画像処理方法
によれば、2値画像イメージを構成する白画素および黒
画素の配列形態を評価して評価値を求め、該評価値を基
準値と比較することにより、2値画像イメージが固定閾
値により2値化したイメージか、または局所的濃淡に応
じた閾値により2値化したイメージのいずれであるかを
判別することを特徴とする。
【0009】この画像処理方法によれば、評価値を以下
の様な2つの方法で求めるのが好適である。
【0010】一つめとしては、2値画像イメージを走査
し、2値画像イメージを構成する画素が白画素から黒画
素に変化する場合、および黒画素から白画素に変化する
場合を計数し、該計数に基づいて求める場合である。
【0011】二つめとしては、2値画像イメージを任意
の大きさを持つ観測窓を用いて走査し、該走査により得
られる計数に基づいて求める場合である。
【0012】これらの場合において、前記計数をQと
し、2値画像イメージを走査して得られる、2値画像イ
メージを構成する黒画素の総数をAとしたとき、評価値
を(N×Q)/Aとするのが最適である(ただし、Nは
任意の整数である。)。
【0013】また、2値画像イメージの走査範囲は、2
値画像イメージ全体であっても良いが、特に、2値画像
イメージ上の任意の位置を表すアドレスに基づいて、2
値画像イメージから検出される所定領域枠内とするのが
良い。
【0014】また、この発明の画像処理装置によれば、
2値画像イメージを格納する画像格納部と、画像格納部
に格納した2値画像イメージを構成する白画素および黒
画素の配列形態を評価して評価値を求め、該評価値を基
準値と比較することにより、画像格納部に格納した2値
画像イメージが固定閾値により2値化したイメージか、
または局所的濃淡に応じた閾値により2値化したイメー
ジのいずれであるかを判別する画像判別部とを具えるこ
とを特徴とする。
【0015】この画像処理装置によれば、画像判別部を
以下の様な2つの構成とするのが好適である。
【0016】一つめとしては、画像格納部に格納した2
値画像イメージを走査して、2値画像イメージを構成す
る画素が白画素から黒画素に変化する場合、および黒画
素から白画素に変化する場合を計数し、該計数に基づい
て評価値を求め、該評価値を基準値と比較することによ
り、2値画像イメージが固定閾値により2値化したイメ
ージか、または局所的濃淡に応じた閾値により2値化し
たイメージのいずれであるかを判別するものとする場合
である。
【0017】二つめとしては、画像格納部に格納した2
値画像イメージを任意の大きさを持つ観測窓を用いて走
査して得られる計数に基づいて評価値を求め、該評価値
を基準値と比較することにより、2値画像イメージが固
定閾値により2値化したイメージか、または局所的濃淡
に応じた閾値により2値化したイメージのいずれである
かを判別するものとする場合である。
【0018】これらの場合において、計数をQとし、2
値画像イメージを走査して得られる、2値画像イメージ
を構成する黒画素の総数をAとしたとき、(N×Q)/
Aで表される評価値を算出し、該評価値を基準値と比較
することにより、2値画像イメージが固定閾値により2
値化したイメージか、または局所的濃淡に応じた閾値に
より2値化したイメージのいずれであるかを判別する評
価値算出部を少なくとも具えるものとするのが最適であ
る。
【0019】また、2値画像イメージ上の任意の位置を
表すアドレスに基づいて、2値画像イメージから検出さ
れる所定領域枠を抽出する文字切出し部を具えており、
画像判別部は、文字切出し部により抽出した所定領域枠
内を走査範囲とするものである場合であっても良い。
【0020】以上説明したように、この発明の画像処理
方法よび画像処理装置によれば、2値画像イメージを構
成する白画素および黒画素の配列形態を評価して求めら
れる評価値を基準値と比較することにより2値画像イメ
ージが固定閾値により2値化したイメージか、または局
所的濃淡に応じた閾値により2値化したイメージのいず
れであるかを判別する。すなわち、局所的濃淡に応じた
閾値により2値化した文字パタンの場合には、文字パタ
ンを構成する線画中に凹凸が多く、固定閾値により2値
化した文字パタンの場合には、文字パタンを構成する線
画中に凹凸が少ないため、白画素および黒画素の配列形
態を評価して求められる評価値は、固定閾値により2値
化したイメージと局所的濃淡に応じた閾値により2値化
したイメージとでは相違する。従って、任意の値を基準
値(閾値)THLとして設定することにより、固定閾値
により2値化したイメージと局所的濃淡に応じた閾値に
より2値化したイメージとの判別が可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の画像処理方法および画像処理装置の各実施の形態につ
いて説明する。ただし、説明に用いる各図は、この発明
を理解出来る程度に概略的に示してあり、説明に用いる
各図において同様な構成成分については同一の番号を付
し、その重複する説明を省略する場合もある。
【0022】また、この発明の画像処理方法の説明は、
各実施の形態に示す画像処理装置の動作の説明と併せて
行う。
【0023】1.第1の形態 第1の形態の画像処理装置の構成を説明する。図1は第
1の形態の画像処理装置の構成を示すブロック図であ
り、併せて画像記録媒体との接続関係を示している。図
1に示す様に、第1の形態の画像処理装置100は、画
像格納部10と、画像判別部20とを具える。
【0024】画像格納部10は、画像記録媒体30から
2値画像イメージを読み込み、その2値画像イメージを
格納する。2値画像イメージは、画像格納部10のメモ
リ上に、例えば文字・線画を構成する画素を「1」(以
下、黒画素と称する場合もある。)、文字・線画の背景
となる画素を「0」(以下、白画素と称する場合もあ
る。)として格納される。また、画像格納部10のメモ
リ上には、X−Y座標を仮想的に設定し、この座標系で
表される画素をメモリ上から読み出すことができるよう
にしている。
【0025】画像判別部20は、画像格納部10に格納
した2値画像イメージを構成する白画素および黒画素の
配列形態を評価して評価値を求める。そして、評価値を
基準値と比較することにより、画像格納部10に格納し
た2値画像イメージが、固定閾値により2値化したイメ
ージか、または局所的濃淡に応じて閾値を変えることに
より2値化したイメージのいずれであるかを判別する。
【0026】このため、第1の形態の画像処理装置10
0において、画像判別部20は、変化点検出部22と、
基準値格納部24と、評価値算出部26とを具える。
【0027】変化点検出部22は、画像格納部10のメ
モリ上に格納した2値画像イメージを走査する。その
際、検出される画素が「1」(黒画素)から「0」(白
画素)に変化する場合、および「0」(白画素)から
「1」(黒画素)に変化する場合に、カウント値を1つ
増加させることにより計数Qを求める。ただし、計数Q
の初期値は0とする。また、2値画像イメージを走査す
る際に検出される画素が「1」(黒画素)の時、前述の
カウント値とは別のカウント値を1つ増加させることに
より黒画素の総数Aを求める。ただし、黒画素の総数A
の初期値は0とする。
【0028】基準値格納部24は、評価値算出部26に
おいて、2値画像イメージが固定閾値により2値化した
イメージか、または局所的濃淡に応じて閾値を変えるこ
とにより2値化したイメージのいずれであるかの判別に
用いる基準値(閾値)THLを格納する。
【0029】評価値算出部26は、変化点検出部22で
求めた計数Qおよび黒画素の総数Aを読み込み、下記
(1)式を用いて評価値Dを求める。ここで、Nは任意
の整数とする。
【0030】D=(N×Q)/A (1) そして、該評価値Dを、基準値格納部24から読み込ん
だ基準値(閾値)THLと比較することにより、画像格
納部10に格納した2値画像イメージが固定閾値により
2値化したイメージか、または局所的濃淡に応じて閾値
を変えることにより2値化したイメージのいずれである
かを判別する。その詳細な説明は、後述する動作の説明
において行う。
【0031】以下、図2に示す画像処理手順の流れ図を
用いて、第1の形態の画像処理方法を説明し、併せて第
1の形態に示す画像処理装置100の動作を説明する。
【0032】先ず、画像記録媒体30から2値画像イメ
ージを読み込む(ステップ11(以下、ステップをSで
表す。))。第1の形態の画像処理装置100では、画
像格納部10が2値画像イメージを読み込み、画像格納
部10のメモリ上に、例えば、文字・線画を構成する画
素を「1」(黒画素)、文字・線画の背景となる画素を
「0」(白画素)として格納する。
【0033】次に、読み込んだ2値画像イメージを構成
する白画素および黒画素の配列形態を評価して評価値D
を求める(S12)。すなわち、読み込んだ2値画像イ
メージを走査して、検出される画素が「1」(黒画素)
から「0」(白画素)に変化する場合、および「0」
(白画素)から「1」(黒画素)に変化する場合に、カ
ウント値を1つ増加させることにより計数Qを求め、並
びに2値画像イメージを構成する黒画素の総数Aを求め
る。そして、上記(1)式から評価値Dを求める。第1
の形態の画像処理装置100では、変化点検出部22が
計数Qおよび総数Aを求め、そして、変化点検出部22
で求められた計数Qおよび総数Aを、評価値算出部26
が読み込み、上記(1)式から評価値Dを求める。
【0034】次に、該評価値を基準値と比較することに
より、読み込んだ2値画像イメージが固定閾値により2
値化したイメージか、または局所的濃淡に応じて閾値を
変えることにより2値化したイメージのいずれであるか
を判別する(S13)。第1の形態の画像処理装置10
0では、評価値算出部26が基準値格納部24から基準
値(閾値)THLを読み込み、評価値Dと比較する。
【0035】例えば、2値画像イメージが、図3に示す
局所的濃淡に応じて閾値を変えることにより2値化した
文字パタンの場合には、文字パタンを構成する線画中に
凸凹が多いため、「1」(黒画素)から「0」(白画
素)、および「0」(白画素)から「1」(黒画素)に
変化する点が多い。よって、計数Qは大きくなるので評
価値Dも大きくなる。一方、図4に示す固定閾値により
2値化した文字パタンの場合には、文字パタンを構成す
る線画中に凸凹が少ないため、「1」(黒画素)から
「0」(白画素)、及び「0」(白画素)から「1」
(黒画素)に変化する点が少ない。よって、計数値Qは
小さくなるので評価値Dも小さくなる。
【0036】従って、評価値算出部26が基準値格納部
24から基準値(閾値)THLを読み込み、評価値Dと
比較し、D>THLの場合は局所的濃淡に応じて閾値を
変えることにより2値化したイメージ、D≦THLの場
合は固定閾値により2値化したイメージとすることによ
り、画像格納部10に格納した2値画像イメージが固定
閾値により2値化したイメージか、または局所的濃淡に
応じて閾値を変えることにより2値化したイメージのい
ずれであるかを判別する。判別結果は評価値算出部26
から出力される。
【0037】これまで説明した様に、第1の形態の画像
処理方法および画像処理装置によれば、上記(1)式か
ら求められる評価値Dは、文字パタンを構成する線画中
に凸凹が多い局所的濃淡に応じて閾値を変えることによ
り2値化したイメージについては大きな値を取り、文字
パタンを構成する線画がなめらかな固定閾値により2値
化したイメージについては小さな値を取るため、任意の
値を基準値(閾値)THLとして設定することにより、
固定閾値により2値化したイメージか、または局所的濃
淡に応じて閾値を変えることにより2値化したイメージ
のいずれであるかの判別が可能になる。これにより、こ
の画像処理装置以降の処理方法を2値画像イメージ別に
変更できる。そして、画像処理装置以降の各種処理を変
えることにより画質の影響による文字パタンの特徴のば
らつきを押え、安定した文字認識の結果を得ることが可
能になる。
【0038】2.第2の形態 第2の形態の画像処理装置の構成を説明する。図5は第
2の形態の画像処理装置の構成を示すブロック図であ
り、併せて画像記録媒体との接続関係を示している。図
5に示す様に、第2の形態の画像処理装置200は、画
像格納部10と、画像判別部20aと、文字切出し部4
0とを具える。また、画像判別部20aは、変化点検出
部22aと、基準値格納部24と、評価値算出部26と
を具える。これらの構成成分のうち、画像格納部10、
基準値格納部24、および評価値算出部26は第1の形
態の画像処理装置100と同様な構成成分である。そこ
で、ここでは第1の形態の画像処理装置100と相違す
る構成成分である文字切出し部40および変化点検出部
22aについて説明する。
【0039】文字切出し部40は、図6に示すように画
像格納部10のメモリ上のアドレスに基づいて、画像格
納部10のメモリ上に格納した2値画像イメージから、
文字パタンの外接矩形枠50の座標位置を検出し、外接
矩形枠50の座標位置を格納する。
【0040】変化点検出部22aは、文字切出し部40
で検出した文字パタンの外接矩形枠50の座標位置を読
み込む。そして、画像格納部10のメモリ上に格納し
た、外接矩形枠50内に位置する2値画像イメージを走
査する。その際、検出される画素が「1」(黒画素)か
ら「0」(白画素)に変化する場合、および「0」(白
画素)から「1」(黒画素)に変化する場合に、カウン
ト値を1つ増加させることにより計数Qを求め、並びに
外接矩形枠内の2値画像イメージを構成する黒画素の総
数Aを求める。なお、画素の走査方法は、第1の形態の
変化点検出部22の場合と同じである。
【0041】以下、図7に示す画像処理手順の流れ図を
用いて、第2の形態の画像処理方法を説明し、併せて第
2の形態に示す画像処理装置200の動作を説明する。
なお、図7に示す、2値画像イメージを読み込むステッ
プ(S21)は、第1の形態の画像処理方法と同様なス
テップである。このため、ここでは第1の形態の画像処
理方法と相違するステップ、およびそのステップに対応
する第2の形態に示す画像処理装置200の動作を説明
する。
【0042】画像記録媒体30から2値画像イメージを
読み込み(S21)、次に、読み込んだ2値画像イメー
ジから、文字パタンの外接矩形枠50の座標位置を一文
字単位で検出する(S22)。第2の形態の画像処理装
置200では、文字切出し部40が画像格納部10のメ
モリ上のアドレスに基づいて、画像格納部10のメモリ
上に格納した2値画像イメージから、文字パタンの外接
矩形枠50の座標位置を検出し、外接矩形枠50の座標
位置を格納する。
【0043】次に、外接矩形枠50内に位置する2値画
像イメージを構成する白画素および黒画素の配列形態を
評価して評価値Dを求める(S23)。すなわち、外接
矩形枠50内に位置する2値画像イメージを走査するこ
とにより検出される画素が「1」(黒画素)から「0」
(白画素)に変化する場合、および「0」(白画素)か
ら「1」(黒画素)に変化する場合に、カウント値を1
つ増加させることにより計数Qを求め、並びに2値画像
イメージを構成する黒画素の総数Aを求める。そして、
上記(1)式から評価値Dを求める。第2の形態の画像
処理装置200では、変化点検出部22aが文字切出し
部40で検出した文字パタンの外接矩形枠50の位置を
読み込んだ後、外接矩形枠50内に位置する2値画像イ
メージを走査して、計数Qおよび総数Aを求める。そし
て、変化点検出部22aで求めた計数Qおよび総数A
を、評価値算出部26が読み込み、上記の(1)式から
評価値Dを求める。
【0044】次に、該評価値を基準値と比較することに
より、外接矩形枠50内に位置する2値画像イメージが
固定閾値により2値化したイメージか、局所的濃淡に応
じて閾値を変えることにより2値化したイメージのいず
れであるかを判別する(S24)。第2の形態の画像処
理装置200では、評価値算出部26が基準値格納部2
4から基準値(閾値)THLを読み込み、評価値Dと比
較する。
【0045】例えば、外接矩形枠50内に位置する2値
画像イメージが、図3に示す局所的濃淡に応じて閾値を
変えることにより2値化した文字パタンの場合には、計
数Qは大きくなるので評価値Dも大きくなる。一方、図
4に示す固定閾値により2値化した文字パタンの場合に
は、計数Qは小さくなるので評価値Dも小さくなる。
【0046】従って、評価値算出部26が基準値格納部
24から基準値(閾値)THLを読み込み、評価値Dと
比較し、D>THLの場合は局所的濃淡に応じて閾値を
変えることにより2値化したイメージ、D≦THLの場
合は固定閾値により2値化したイメージとすることによ
り、外接矩形枠50内に位置する2値画像イメージが局
所的濃淡に応じて閾値を変えることにより2値化したイ
メージか、または固定閾値により2値化したイメージの
いずれであるかを判別する。
【0047】以上のことから、第2の形態の画像処理方
法および画像処理装置によれば、第1の形態の画像処理
方法および画像処理装置と同じ効果が得られる。さら
に、第2の形態の画像処理方法および画像処理装置によ
れば、外接矩形枠50内に位置する2値画像イメージを
走査すればよく、2値画像イメージ全体を走査する場合
に比べて走査範囲を少なくすることができ、高速化が可
能となる。
【0048】3.第3の形態 第3の形態の画像処理装置の構成を説明する。図8は第
3の形態の画像処理装置の構成を示すブロック図であ
り、併せて画像記録媒体との接続関係を示している。図
8に示す様に、第3の形態の画像処理装置300は、画
像格納部10と、画像判別部20bとを具える。また、
画像判別部20bは、フィルタ処理部28と、基準値格
納部24と、評価値算出部26とを具える。これらの構
成成分のうち、画像格納部10、基準値格納部24、お
よび評価値算出部26は第1の形態の画像処理装置10
0と同様な構成成分である。そこで、ここでは第1の形
態の画像処理装置100と相違する構成成分であるフィ
ルタ処理部28について説明する。
【0049】フィルタ処理部28は、画像格納部10の
メモリ上に格納した2値画像イメージを、観測窓を用い
て走査する。図9(A)〜(C)は観測窓の例を示して
いる。図9(A)は3行3列の観測窓であり、図9
(B)は2行2列の観測窓であり、図9(C)は1行3
列の観測窓である。以下、n行m列の観測窓をn×mの
観測窓と称する場合がある。また、n行m列の観測窓を
構成する各領域をax(xは0〜(n×m−1)の整
数)で表す。n×mの観測窓の各領域は、それぞれ重み
付けされており、後述する計数Qを求める際に用いられ
る。なお、観測窓は、図9(A)〜(C)に示す場合に
限らず、2値画像イメージが局所的濃淡に応じて閾値を
変えることにより2値化したイメージか、または固定閾
値により2値化したイメージのいずれであるかを判別す
ることができる様に、観測窓を構成すれば良い。
【0050】観測窓として、図9(A)に示す3×3の
観測窓を用いる場合には、a0領域が画像格納部10の
メモリ上に格納された2値画像イメージを構成するすべ
ての画素を覗くように、3×3の観測窓を走査する。そ
の際、3×3の観測窓を構成するa0領域〜a8領域の
各重み付けをa0=a1=a3=a5=a7=1、a2
=a4=a6=a8=−1と設定して、計数値Qを求め
る。例えば、a1領域から検出される画素が「1」(黒
画素)の時は、カウント値をa1×1、すなわち1つ増
加させ、a2領域から検出される画素が「1」(黒画
素)の時はカウント値をa2×1、すなわち1つ減少さ
せることにより計数Qを求める。ただし、計数Qの初期
値は0とする。また、3×3の観測窓を走査する際に、
観測窓a0から検出される画素が「1」(黒画素)の
時、前記カウント値とは別のカウント値を1つ増加させ
ることにより黒画素の総数Aを求める。ただし、黒画素
の総数Aの初期値は0とする。さらに2値画像イメージ
を構成する最も外側の画素をa0領域で検出できるよう
に、3×3の観測窓を走査する際には、2値画像イメー
ジのさらに外側に「0」(白画素)が存在するとみなし
計数Qを求める。
【0051】また、観測窓として、図9(B)に示す2
×2の観測窓を用いる場合には、a0領域が画像格納部
10のメモリ上に格納された2値画像イメージを構成す
るすべての画素を覗くように、2×2の観測窓を走査す
る。その際、2×2の観測窓を構成するa0領域〜a3
領域から検出される画素がすべて「1」(黒画素)のと
き、カウント値を1つ増加させることにより計数Qを求
める。ただし、計数Qの初期値は0とする。また、2×
2の観測窓を走査する際に、観測窓a0から検出される
画素が「1」(黒画素)の時、前記カウント値とは別の
カウント値を1つ増加させることにより黒画素の総数A
を求める。ただし、黒画素の総数Aの初期値は0とす
る。さらに2値画像イメージを構成する最も外側の画素
をa0領域で検出できるように、2×2の観測窓を走査
する際には、2値画像イメージのさらに外側に「0」
(白画素)が存在するとみなし計数Qを求める。
【0052】また、観測窓として、図9(C)に示す1
×3の観測窓を用いる場合には、a1領域が画像格納部
10のメモリ上に格納された2値画像イメージを構成す
るすべての画素を覗くように、1×3の観測窓を走査す
る。その際、1×3の観測窓を構成するa0領域から検
出される画素が「0」(白画素)、a1領域から検出さ
れる画素が「1」(黒画素)、a2領域から検出される
画素が「0」(白画素)のとき、カウント値を1つ増加
させることにより計数Qを求める。ただし、計数Qの初
期値は0とする。また、1×3の観測窓を走査する際
に、観測窓a1から検出される画素が「1」(黒画素)
の時、前記カウント値とは別のカウント値を1つ増加さ
せることにより黒画素の総数Aを求める。ただし、黒画
素の総数Aの初期値は0とする。さらに2値画像イメー
ジを構成する最も外側の画素をa1領域で検出できるよ
うに、1×3の観測窓を走査する際には、2値画像イメ
ージのさらに外側に「0」(白画素)が存在するとみな
し計数Qを求める。
【0053】第3の形態の画像処理は、第1の形態の画
像処理方法と同様に、図2に示す画像処理手順の流れ図
に従って行われる。ただし、図2に示す評価値Dを求め
るステップ(S12)において、計数Qおよび総数Aを
上述の方法で求める点のみが第1の形態の画像処理方法
と相違する。従って、第3の画像処理方法および第3の
形態の画像処理装置300の動作説明の詳細は省略し、
以下に上記(1)式から求められる評価値Dを用いて、
2値画像イメージを判別する方法についてのみ説明す
る。
【0054】観測窓として、図9(A)に示す3×3の
観測窓を用いた場合、上記(1)式において、Nを16
とすると、局所的濃淡に応じて閾値を変えることにより
2値化した文字パタンである、図3(a)に示す『1』
では評価値Dは28となり、図3(b)に示す『愛』で
は評価値Dは26となる。これに対し、固定閾値により
2値化した文字パタンである、図4(a)に示す『1』
では評価値Dは16となり、図4(b)に示す『愛』で
は評価値Dは19となる。これは、固定閾値により2値
化したイメージの場合に比べ局所的濃淡に応じて閾値を
変えることにより2値化したイメージの場合には、文字
パタンを構成する線画中に凹凸が多くなるためである。
【0055】従って、基準値格納部24に格納される閾
値THLを22とし、D>THLの場合は局所的濃淡に
応じて閾値を変えることにより2値化したイメ−ジ、D
≦THLの場合は固定閾値により2値化したイメ−ジと
することにより、画像格納部10に格納した2値画像イ
メージが局所的濃淡に応じて閾値を変えることにより2
値化したイメージか、または固定閾値により2値化した
イメージのいずれであるかを判別する。
【0056】観測窓として、図9(B)に示す2×2の
観測窓を用いた場合、上記(1)式において、Nを16
とすると、局所的濃淡に応じて閾値を変えることにより
2値化した文字パタンである、図3(a)に示す『1』
では評価値Dは8となり、図3(b)に示す『愛』では
評価値Dは8となる。これに対し、固定閾値により2値
化した文字パタンである図4(a)に示す『1』では評
価値Dは11となり、図4(b)に示す『愛』では評価
値Dは11となる。局所的濃淡に応じて閾値を変えるこ
とにより2値化したイメージの場合には、文字パタンを
構成する線画中に凹凸が多いため、2×2の観測窓から
検出される画素がすべて「1」(黒画素)となる場合が
少ない。よって計数値Qは小さくなるので評価値Dも小
さくなる。これに対し、固定閾値により2値化したイメ
−ジの場合には、文字パタンを構成する線画中に凹凸が
少ないため、2×2の観測窓から検出される画素がすべ
て「1」(黒画素)となる場合が多い。よって計数値Q
は大きくなるので評価値Dも大きくなる。
【0057】従って、基準値格納部24に格納される閾
値THLを10とし、D<THLの場合は局所的濃淡に
応じて閾値を変えることにより2値化したイメ−ジ、D
≧THLの場合は固定閾値により2値化したイメ−ジと
することにより、画像格納部10に格納した2値画像イ
メージが局所的濃淡に応じて閾値を変えることにより2
値化したイメ−ジか、または固定閾値により2値化した
イメ−ジのいずれであるかを判別する。
【0058】また、観測窓として、図9(C)に示す1
×3の観測窓を用いると、局所的濃淡に応じて閾値を変
えることにより2値化したイメ−ジの場合には、文字パ
タンを構成する線画中に凹凸が多いため、1×3の観測
窓から検出される画素が「0」(白画素)、「1」(黒
画素)、「0」(白画素)と配列する場合が多い。よっ
て計数値Qは大きくなるので評価値Dも大きくなる。こ
れに対し、固定閾値により2値化したイメ−ジの場合に
は、文字パタンを構成する線画中に凹凸が少ないため、
1×3の観測窓から検出される画素が「0」(白画
素)、「1」(黒画素)、「0」(白画素)と配列する
場合が少ない。よって、計数値Qは小さくなるので評価
値Dも小さくなる。
【0059】従って、評価値算出部26が基準値格納部
24から基準値(閾値)THLを読み込み、評価値Dと
比較し、D>THLの場合は局所的濃淡に応じて閾値を
変えることにより2値化したイメ−ジ、D≦THLの場
合は固定閾値により2値化したイメ−ジとすることによ
り、画像格納部10に格納した2値画像イメージが局所
的濃淡に応じて閾値を変えることにより2値化したイメ
−ジか、または固定閾値により2値化したイメ−ジのい
ずれであるかを判別する。
【0060】これまで説明した様に、第3の形態の画像
処理方法および画像処理装置によれば、任意の値を基準
値(閾値)THLとして設定することにより局所的濃淡
に応じて閾値を変えることにより2値化したイメ−ジと
固定閾値により2値化したイメ−ジとの判別が可能にな
る。これにより、この画像処理装置以降の処理方法を2
値画像イメージ別に変更できる。そして、画像処理装置
以降の各種処理を変えることにより画質の影響による文
字パタンの特徴のばらつきを押さえ、安定した文字認識
結果を得ることが可能になる。
【0061】また、図9(A)に示す3×3の観測窓に
比べ、図9(C)に示す1×3の観測窓を用いる方が、
観測窓の大きさが小さくなることから装置のハ−ド化に
当たっては装置構成を簡単化し、装置規模の小型化を図
れるという利点もある。
【0062】4.第4の形態 第4の形態の画像処理装置の構成を説明する。図10は
第4の形態の画像処理装置の構成を示すブロック図であ
り、併せて画像記録媒体との接続関係を示している。図
10に示す様に、第4の形態の画像処理装置400は、
画像格納部10と、画像判別部20cと、文字切出し部
40とを具える。また、画像判別部20cは、フィルタ
処理部28aと、基準値格納部24と、評価値算出部2
6とを具える。これらの構成成分のうち、画像格納部1
0、基準値格納部24、および評価値算出部26は第1
の形態の画像処理装置100と同様な構成成分であり、
文字切出し部40は第2の形態の画像処理装置200と
同様な構成成分である。そこで、ここでは第1の形態の
画像処理装置100および第2の形態の画像処理装置2
00と相違する構成成分であるフィルタ処理部28aに
ついて説明する。
【0063】フィルタ処理部28aは文字切出し部40
で検出した文字パタンの外接矩形枠の座標位置を読み込
む。そして、画像格納部10のメモリ上に格納した、外
接矩形枠内に位置する2値画像イメージを観測窓を用い
て走査する。その他の点は、第3の形態の画像処理装置
300のフィルタ処理部28と同様である。
【0064】また、第4の形態の画像処理は、第2の形
態の画像処理方法と同様に、図7に示す画像処理手順の
流れ図に従って行われる。ただし、図7に示す評価値D
を求めるステップ(S23)において、計数値Qおよび
総数Aを、画像格納部10のメモリ上に格納した、外接
矩形枠内に位置する2値画像イメージを観測窓を用いて
走査することにより求める点のみが第2の形態の画像処
理方法と相違する。
【0065】なお、この第4の形態では、評価値算出部
26が基準値格納部24から基準値(閾値)THLを読
み込み、評価値Dと比較することにより、外接矩形枠内
に位置する2値画像イメージが局所的濃淡に応じて閾値
を変えることにより2値化したイメ−ジか、または固定
閾値により2値化したイメ−ジのいずれであるかを判別
する。
【0066】以上のことから、第4の形態の画像処理方
法および画像処理装置によれば、第3の形態の画像処理
方法および画像処理装置と同じ効果が得られる。さら
に、第4の形態の画像処理方法および画像処理装置によ
れば、外接矩形枠内に位置する2値画像イメージを走査
すればよく、2値画像イメージ全体を走査する場合に比
べて走査範囲を少なくすることができ、高速化が可能と
なる。
【0067】この発明は上述した各実施の形態に限定さ
れるものではないことは明らかである。例えば、第3お
よび第4の形態において、観測窓として図9(A)に示
す3×3の観測窓を用いる場合には、3×3の観測窓を
構成するa0領域〜a8領域の各重み付けをa0=a1
=a3=a5=a7=1、a2=a4=a6=a8=−
1と設定したが、a0=a1=a3=a5=a7=−
1、a2=a4=a6=a8=1と設定した場合でも適
用可能である。
【0068】また、第3および第4の形態において、観
測窓として図9(A)に示す3×3の観測窓を用いる場
合には、a0領域が画像格納部10のメモリ上に格納し
た2値画像イメージを構成する全画素を走査する様に、
3×3の観測窓を走査し、全画素を対象に計数値Qを求
めたが、a0領域から検出される画素が「1」(黒画
素)の場合のみを対象に計数Qを求める場合にも適用可
能である。
【0069】また、第3および第4の形態において、観
測窓として図9(C)に示す1×3の観測窓を用いる場
合には、a0領域から検出される画素が「0」(白画
素)、a1領域から検出される画素が「1」(黒画
素)、a2領域から検出される画素が「0」(白画素)
のとき、1つ増加させることにより計数Qを求めたが、
a0領域から検出される画素が「1」(黒画素)、a1
領域から検出される画素が「0」(白画素)、a2領域
から検出される画素が「1」(黒画素)のとき、1つ増
加させることにより計数Qを求める場合にも適用可能で
ある。
【0070】また、第3および第4の形態において、観
測窓として1×3の観測窓を用いる代わりに、3×1の
観測窓を用いても同一の効果が得られる。また、1×3
観測窓および3×1の観測窓の両方を用いる場合にも適
用可能である。
【0071】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の画像処理方法によれば、2値画像イメージを構成
する、白画素および黒画素の配列形態を評価して評価値
を求め、該評価値を基準値と比較することにより、2値
画像イメージが固定閾値により2値化したイメ−ジか、
または局所的濃淡に応じて閾値を変えることにより2値
化したイメ−ジのいずれであるかを判別する。
【0072】または、所定領域枠内の、2値画像イメー
ジを構成する白画素および黒画素の配列形態を評価して
評価値を求め、該評価値を基準値と比較することによ
り、所定領域枠内の、2値画像イメージが固定閾値によ
り2値化したイメ−ジか、または局所的濃淡に応じた閾
値により2値化したイメージのいずれであるかを判別す
る。
【0073】また、この発明の画像処理装置によれば、
画像格納部に格納した2値画像イメージを構成する白画
素および黒画素の配列形態を評価して評価値を求め、評
価値を基準値と比較することにより、画像格納部に格納
した2値画像イメージが固定閾値により2値化したイメ
−ジか、または局所的濃淡に応じた閾値により2値化し
たイメージのいずれであるかを判別する画像判別部とを
具える。
【0074】または、所定領域枠内の、2値画像イメー
ジを構成する白画素および黒画素の配列形態を評価して
評価値を求め、評価値を基準値と比較することにより、
所定領域枠内の、2値画像イメージが固定閾値により2
値化したイメ−ジか、または局所的濃淡に応じた閾値に
より2値化したイメージのいずれであるかを判別する画
像判別部とを具える。
【0075】従って、任意の値を基準値(閾値)THL
として設定することにより局所的濃淡に応じた閾値によ
り2値化したイメージと固定閾値により2値化したイメ
−ジとの判別が可能になる。これにより、この画像処理
装置以降の処理方法を2値画像イメージ別に変更でき
る。そして、画像処理装置以降の各種処理を変えること
により画質の影響による文字パタンの特徴のばらつきを
押え、安定した文字認識の結果を得ることを可能にな
る。
【0076】また、所定領域内に位置する2値画像イメ
ージを構成する白画素および黒画素を評価して評価値を
求める場合には、2値画像イメージ全体を走査する場合
に比べて走査範囲を少なくすることができ、高速化が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の形態の画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】第1の形態の画像処理手順の流れ図である。
【図3】(a)および(b)は、は局所的濃淡に応じた
閾値により2値化した文字パタンである。
【図4】(a)および(b)は、固定閾値により2値化
した文字パタンである。
【図5】第2の形態の画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】(a)および(b)は、外接矩形枠の説明に供
する図である。
【図7】第2の形態の画像処理手順の流れ図である。
【図8】第3の形態の画像処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】(A)〜(C)は観測窓の例を示す図である。
【図10】第4の形態の画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10:画像格納部 20,20a,20b,20c:画像判別部 22,22a:変化点検出部 24:基準値格納部 26:評価値算出部 28,28a:フィルタ処理部 30:画像記録媒体 40:文字切出し部 50:外接矩形枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 晃治 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値画像イメージを走査し、該2値画像
    イメージを構成する画素が白画素から黒画素に変化する
    場合、および黒画素から白画素に変化する場合を計数
    し、該計数に基づいて評価値を求め、 前記評価値を基準値と比較することにより、前記2値画
    像イメージが固定閾値により2値化したイメージか、ま
    たは局所的濃淡に応じた閾値により2値化したイメージ
    のいずれであるかを判別することを特徴とする画像処理
    方法。
  2. 【請求項2】 2値画像イメージを任意の大きさを持つ
    観測窓を用いて走査し、該走査により得られる計数に基
    づいて評価値を求め、 前記評価値を基準値と比較することにより、前記2値画
    像イメージが固定閾値により2値化したイメージか、ま
    たは局所的濃淡に応じた閾値により2値化したイメージ
    のいずれであるかを判別することを特徴とする画像処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の画像処理方法
    において、 前記計数をQとし、前記2値画像イメージを走査して得
    られる、前記2値画像イメージを構成する黒画素の総数
    をAとしたとき、前記評価値を(N×Q)/Aとするこ
    とを特徴とする画像処理方法(ただし、Nは任意の整数
    である。)。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の画
    像処理方法において、 前記2値画像イメージの走査範囲を、前記2値画像イメ
    ージ上の任意の位置を表すアドレスに基づいて、前記2
    値画像イメージから検出される所定領域枠内とすること
    を特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 2値画像イメージを格納する画像格納部
    と、 前記画像格納部に格納した前記2値画像イメージを走査
    し、前記2値画像イメージを構成する画素が白画素から
    黒画素に変化する場合、および黒画素から白画素に変化
    する場合を計数し、該計数に基づいて得られる評価値を
    求め、該評価値を基準値と比較することにより、前記2
    値画像イメージが固定閾値により2値化したイメージ
    か、または局所的濃淡に応じた閾値により2値化したイ
    メージのいずれであるかを判別する画像判別部とを具え
    ることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 2値画像イメージを格納する画像格納部
    と、 前記画像格納部に格納した前記2値画像イメージを任意
    の大きさを持つ観測窓を用いて走査し、該走査により得
    られる計数に基づいて評価値を求め、該評価値を基準値
    と比較することにより、前記2値画像イメージが固定閾
    値により2値化したイメージか、または局所的濃淡に応
    じた閾値により2値化したイメージのいずれであるかを
    判別する画像判別部とを具えることを特徴とする画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の画像処理装置
    において、 前記画像判別部を、 前記計数をQとし、前記2値画像イメージを走査して得
    られる、前記2値画像イメージを構成する黒画素の総数
    をAとしたとき、(N×Q)/Aで表される前記評価値
    を算出し、前記評価値を基準値と比較することにより、
    前記2値画像イメージが固定閾値により2値化したイメ
    ージか、局所的濃淡に応じた閾値により2値化したイメ
    ージのいずれであるかを判別する評価値算出部を少なく
    とも具えるものとしたことを特徴とする画像処理装置
    (ただし、Nは任意の整数である。)。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか1項に記載の画
    像処理装置において、 前記2値画像イメージ上の任意の位置を表すアドレスに
    基づいて、前記2値画像イメージから検出される所定領
    域枠を抽出する文字切出し部を具え、 前記画像判別部は、前記文字切出し部により抽出した前
    記所定領域枠内を走査範囲とするものであることを特徴
    とする画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005515504A (ja) * 2002-01-07 2005-05-26 クレアボワイヤント インコーポレーテッド 分割された青色サブピクセルによるサブピクセルレンダリング用カラーフラットパネルディスプレイのサブピクセル構成およびレイアウト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005515504A (ja) * 2002-01-07 2005-05-26 クレアボワイヤント インコーポレーテッド 分割された青色サブピクセルによるサブピクセルレンダリング用カラーフラットパネルディスプレイのサブピクセル構成およびレイアウト
JP4647213B2 (ja) * 2002-01-07 2011-03-09 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 分割された青色サブピクセルによるサブピクセルレンダリング用カラーフラットパネルディスプレイのサブピクセル構成およびレイアウト

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