JPH09120217A - 電荷付与装置 - Google Patents

電荷付与装置

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JPH09120217A
JPH09120217A JP27908095A JP27908095A JPH09120217A JP H09120217 A JPH09120217 A JP H09120217A JP 27908095 A JP27908095 A JP 27908095A JP 27908095 A JP27908095 A JP 27908095A JP H09120217 A JPH09120217 A JP H09120217A
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JP
Japan
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brush
transfer
charge
brushes
power supply
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Withdrawn
Application number
JP27908095A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sakakibara
宏 榊原
Futoshi Hamada
太 浜田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真方式の画像形成装置において感光体
帯電装置、転写装置等として利用できる導電性ブラシを
用いた電荷付与装置であって、付与する電荷量を低コス
トで可変制御できる電荷付与装置を提供する。 【解決手段】 ブラシ電極61〜64からブラシ先端部
に至る総電気抵抗値が異なる複数の転写ブラシ(電荷付
与ブラシ)51〜54と、該複数の電荷付与ブラシのう
ち選択されたブラシを転写材搬送ベルト(被電荷付与
体)10に接触させるとともにそのブラシ電極を給電電
極(給電部)101に接続させる第1の位置に、他の電
荷付与ブラシをベルト10から離隔させるとともに給電
電極101から切り離した第2の位置にそれぞれ配置で
きるように転写ブラシ51〜54を支持する円筒部材
(ブラシ支持部材)71と、選択された電荷付与ブラシ
を第1の位置に、他の電荷付与ブラシを第2の位置に配
置するように円筒部材71を駆動するステッピングモー
タ(駆動手段)Cmとを備え、給電電極101が定電圧
高圧電源100に接続されるように構成されている転写
装置(電荷付与装置)50C。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式の画像
形成装置において転写装置、帯電装置等に採用できる電
荷付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、感光
体ドラム等の静電潜像担持体表面を帯電させ、その帯電
域に原稿画像に対応させて画像露光を施すことで静電潜
像を形成し、この潜像を現像して可視トナー像とし、こ
のトナー像を転写材上に転写し、定着させる。
【0003】このとき、静電潜像担持体表面の露光前帯
電は帯電装置により行われ、トナー像の転写は転写装置
により行われる。また、トナー像を転写された転写材を
静電潜像担持体から分離するために転写材に作用する除
電装置が採用されることもある。これら帯電装置、転写
装置、除電装置は電源に接続されて所定のタイミングで
給電され、帯電装置は静電潜像担持体に露光前に所定の
電荷を付与し、転写装置は転写材又は転写材を支持して
搬送する手段にトナー像を転写材へ引きつけるための電
荷を付与し、除電装置は転写材を静電潜像担持体から離
れやすくするための電荷を付与する。
【0004】このような帯電装置、転写装置等の電荷付
与装置には、コロナ放電によるチャージャ、導電性ブラ
シを用いた接触式の電荷付与装置等があるが、導電性ブ
ラシを用いた電荷付与装置はコロナ放電によるチャージ
ャに比べてオゾンの発生量が格段に少なく、注目されて
いる。このような電荷付与装置においては、付与する電
荷量を変化させたい場合がある。例えば、転写装置にお
いては、転写材の種類、転写装置周辺の湿度等の環境、
転写回数などに応じて、転写電圧を適宜変更する必要が
ある。
【0005】また、例えばカラー複写機のうちいわゆる
タンデム型と称されているタイプのものでは、現像色毎
に作像系が存在し、各感光体上に形成されたトナー像が
順次転写材に転写されていく関係上、前記の要因に加え
さらに、転写順序に応じて転写電圧を変更する必要があ
る。従来、このように電荷付与装置において付与する電
荷量を変化させようとした場合、電荷付与装置に電流を
供給する電源として、出力可変型の電源が採用されてい
る。
【0006】ここで転写装置に印加する電圧の変更が要
求される例として、タンデム型と称されているカラー複
写機を例にとって説明する。図6はタンデム型カラー複
写機の1例の一部の概略構成を示している。図6の複写
機には4個のドラム形の感光体1C、1M、1Y、1K
が並設されている。感光体1C、1M、1Y、1Kの周
囲にはそれぞれ帯電装置2C、2M、2Y、2K、レー
ザ露光装置3C、3M、3Y、3K、現像装置4C、4
M、4Y、4K、クリーナ6C、6M、6Y、6K、イ
レーサ7C、7M、7Y、7Kが配置されている。感光
体1C、1M、1Y、1Kの下方に従動ローラ8と駆動
ローラ9に巻回された転写材搬送ベルト10からなる転
写材搬送手段が設けられている。
【0007】この複写機によると、まず、感光体1C表
面が帯電装置2Cにより均一に帯電され、その帯電域に
レーザ露光装置3Cにより原稿画像におけるシアン成分
色の潜像が形成される。該潜像は現像装置4Cのシアン
トナーを有する現像剤で可視画像とされる。一方、用紙
トレイ16又は17からタイミングローラ15を経て帯
電装置11で転写材搬送ベルト10に静電吸着された転
写紙21が感光体1Cに対応する転写位置に搬送され、
そこで転写ブラシ5Cにてトナーと逆極性の電圧を印加
されることでシアントナー像が転写される。
【0008】また、このようにシアン画像が紙21に転
写されている間に、帯電装置2Mによる感光体1Mの帯
電及びレーザ露光装置3Cによるマゼンタ成分色の潜像
の形成を経て現像装置4Mによりマゼンタトナーの可視
像が感光体1M上に形成される。マゼンタトナーの像
は、シアン像が転写された紙21がマゼンタトナー像の
転写位置に搬送されたとき、転写ブラシ5Mによって紙
21の所定位置に転写される。
【0009】以下、前記と同様な手順で帯電装置2Y、
レーザ露光装置3Y及び現像装置4Yを用いて感光体1
Y上にイエロートナー像が、また、帯電装置2K、レー
ザ露光装置3K及び現像装置4Kを用いて感光体1K上
にブラックトナー像が形成され、既にシアントナー像及
びマゼンタトナー像が重ね転写されている前記の紙21
上に、これらイエロートナー像、ブラックトナー像も所
定の紙上位置にて転写ブラシ5Y、5Kにより重ね転写
される。このような画像形成プロセスが終了すると、紙
21は転写材搬送ベルト10を巻き掛けてある駆動ロー
ラ9直上の分離帯電装置12により除電され、転写材搬
送ベルト10から分離し、搬送ローラ18を経て定着器
19で多重トナー像を定着され、トレイ20に排出され
る。
【0010】転写が終了した感光体1C、1M、1Y、
1Kは、クリーナ6C、6M、6Y、6Kにより残留ト
ナーが除去され、さらにイレーサ7C、7M、7Y、7
Kにより除電され、引き続き行われる次の画像形成プロ
セスに備える。また、紙21が分離した転写材搬送ベル
ト10は駆動ローラ9下に配置されたクリーナブレード
13により紙搬送面のトナー等が清掃され、除電帯電装
置14により除電され、次の紙搬送に備える。
【0011】なお、この複写機には、図示していない
が、原稿画像を読み取るイメージリーダ、読み取られた
画像信号を処理するとともに各レーザ露光装置3C、3
M、3Y、3Kの動作を制御する部分等も含まれてい
る。ところが、このカラー複写機では、良好な画像を得
るために、トナー像の重ね転写順序、転写材の種類、装
置内の湿度により各転写ブラシへの高圧電源(図示省
略)からの供給電流値を切り換える必要がある。その理
由としては次のようなことが考えられる。
【0012】すなわち、転写直後に感光体よりの剥離放
電に起因して、転写材搬送ベルト10を構成している誘
電体シート表面に転写電界とは逆極性の電荷が蓄積され
る。このまま次の転写が行われると、蓄積電荷のために
転写電界が打ち消され、転写性能が低下する。そこで転
写順とともに供給電流値を順に高くして蓄積電荷のため
に打ち消される転写電界を5C供給電流値<5M供給電
流値<5Y供給電流値<5K供給電流値として補正する
必要がある。また、OHP(オーバーヘッドプロジエク
ター)用の転写材を使用する場合、それは紙に比べ体積
抵抗値が高く、より蓄積電荷が多くなるため供給電流値
を紙使用時より多くして補正する必要がある。さらに転
写材は湿度により体積抵抗値が変化するので、蓄積電荷
も湿度によって変化するから、この点でも供給電流値の
制御が要求される。
【0013】したがって、ユーザーが操作パネル(図示
せず)で転写材を指定(OHP用転写材か紙かを選択)
し、そのときの装置内の湿度を検出し、転写ブラシ5
C、5M、5Y、5Kそれぞれへの供給電流値が決定さ
れる。このため、各転写ブラシには出力電流値を変更で
きる高圧電源が個別に接続されている。表1に各転写ブ
ラシへの供給電流値の例を示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
電荷付与装置において付与する電荷量を変化させようと
した場合、電荷付与装置に電流を供給する電源として、
出力可変型の電源を採用する必要があり、かかる出力可
変型の電源は高価であるため、電荷付与装置、延いては
これを搭載した画像形成装置のコストアップを招くとい
う問題がある。
【0016】そこで本発明は、電子写真方式の画像形成
装置において感光体帯電装置、転写装置等として利用で
きる導電性ブラシを用いた電荷付与装置であって、付与
する電荷量を低コストで可変制御できる電荷付与装置を
提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の電荷付与装置は、ブラシ電極からブラシ先端部に至
る総電気抵抗値が異なる複数の電荷付与ブラシと、該複
数の電荷付与ブラシのうち選択された電荷付与ブラシを
被電荷付与体に接触する第1の位置に、他の電荷付与ブ
ラシを該被電荷付与体から離隔する第2の位置にそれぞ
れ配置できるように該複数の電荷付与ブラシを支持する
ブラシ支持部材と、前記電荷付与ブラシのうち選択され
た電荷付与ブラシを前記第1の位置に、他の電荷付与ブ
ラシを前記第2の位置に配置するように前記ブラシ支持
部材を駆動する手段と、前記電荷付与ブラシのうち選択
された電荷付与ブラシと電源とを接続する給電部とを備
えたことを特徴としている。
【0018】本発明の電荷付与装置によって電荷付与さ
れる被電荷付与体としては、静電潜像担持体、転写材、
転写材を支持して搬送するベルト等が考えられる。ま
た、本発明の電荷付与装置は、被電荷付与体が例えば静
電潜像担持体であるときはこれを帯電させる帯電装置
が、また、例えば転写材或いは転写材を支持して搬送す
るベルト等であるときは転写装置や除電装置が考えられ
る。また、例えばタンデム型カラー画像形成装置では、
各静電潜像担持体に対応する帯電装置や各静電潜像担持
体に対応する転写装置などが考えられる。
【0019】電荷付与ブラシを支持するブラシ支持部材
は、例えば回転可能に設けられた電気絶縁性の円筒部材
であって、その円筒壁に所定中心角度間隔で電荷付与ブ
ラシを支持するものが考えられる。この場合、例えば、
各電荷付与ブラシのブラシ電極が、全ての電荷付与ブラ
シに対し共通の円上を該円筒部材の回転に伴って移動で
き、前記給電部が前記第1の位置に配置される電荷付与
ブラシの該ブラシ電極に接触する位置に設けられている
場合が考えられる。
【0020】また、ブラシ支持部材を駆動する手段とし
ては、選択した電荷付与ブラシを前記の第1の位置に、
選択しなかった電荷付与ブラシを前記の第2の位置に簡
単、正確に配置し易い点で、例えばステッピングモータ
を含むものが考えられる。また、該ステッピングモータ
は、例えば各色成分のトナー像転写順序、転写材の種
類、湿度等の画像形成条件が予め記憶され、或いは入力
されるコンピュータからの指示に基づいてその画像形成
条件で適当である総抵抗値を有する電荷付与ブラシを前
記第1の位置に配置するように制御運転される場合が考
えられる。
【0021】いずれにしても本発明の電荷付与装置によ
ると、良好な画像を得る等のために、周囲湿度、使用す
る転写材の種類、例えばいわゆるタンデム型カラー画像
形成装置にあっては各色成分のトナー像の重ね転写の順
序といった各種条件に応じて、その条件下で適当である
総抵抗値を有する電荷付与ブラシを選択し、この選択し
たブラシを駆動手段によるブラシ支持部材の駆動により
被電荷付与体に臨む所定の電荷付与位置(前記第1の位
置)に配置するとともに、該ブラシを給電部を介して、
全ての電荷付与ブラシに共通であることが可能な、そし
て出力可変の電源に比べ安価な定電圧電源に接続するこ
とができ、これにより適当な出力で動作させ得る。この
とき、他の電荷付与ブラシは被電荷付与体に影響のない
前記第2の位置に配置される。
【0022】例えば、本発明に係る電荷付与装置が各色
成分に応じて複数の静電潜像担持体(代表的には感光
体)を有するいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置
における各静電潜像担持体に対応する転写装置として採
用された場合、各転写装置において、各色成分のトナー
像の重ね転写順、転写材の種類、湿度等のそのときの画
像形成条件に応じてその条件下で適正となる転写電界が
得られ、安定した転写性が確保され、良好な画像が得ら
れる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1に本発明を適用したタンデム
型カラー複写機の一部の概略構成を示す。このカラー複
写機は、本発明に係る電荷付与装置(この例では転写装
置)50C、50M、50Y、50Kを備えた点を除け
ば、図6に示す従来のタンデム型カラー複写機と実質上
同構成のものであり、4個の感光体1C、1M、1Y、
1Kが並設され、各感光体1C、1M、1Y、1Kの周
囲にそれぞれ帯電装置2C、2M、2Y、2K、レーザ
露光装置3C、3M、3Y、3K、現像装置4C、4
M、4Y、4K、クリーナ6C、6M、6Y、6K、イ
レーサ7C、7M、7Y、7Kが配置されている。ま
た、感光体1C、1M、1Y、1Kの下方に従動ローラ
8と駆動ローラ9に巻回された転写材搬送ベルト10か
らなる転写材搬送手段が設けられている。
【0024】また、図示していないが、原稿画像を読み
取るイメージリーダ、読み取られた画像信号を処理する
とともに各レーザ露光装置3C、3M、3Y、3Kの動
作を制御する部分等も含まれている。本発明に係る転写
装置50C、50M、50Y、50Kはそれぞれ感光体
1C、1M、1Y、1Kに対応する転写位置でベルト1
0の裏側に配置してある。これら転写装置については後
ほど詳細に説明する。
【0025】この複写機においても、まず、感光体1C
表面が帯電装置2Cにより均一に帯電され、その帯電域
にレーザ露光装置3Cにより原稿画像におけるシアン成
分色の潜像が形成される。該潜像は現像装置4Cのシア
ントナーを有する現像剤で可視画像とされる。一方、用
紙トレイ16又は17からタイミングローラ15を経て
帯電装置11で転写材搬送ベルト10に静電吸着された
転写紙21が感光体1Cに対応する転写位置に搬送さ
れ、そこで転写装置50Cにてトナーと逆極性の電圧を
印加されることでシアントナー像が転写される。
【0026】また、このようにシアン画像が紙21に転
写されている間に、帯電装置2Mによる感光体1Mの帯
電及びレーザ露光装置3Cによるマゼンタ成分色の潜像
の形成を経て現像装置4Mによりマゼンタトナーの可視
像が感光体1M上に形成される。マゼンタトナーの像
は、転写装置50Mによって紙21の所定位置に転写さ
れる。
【0027】以下、前記と同様な手順で帯電装置2Y、
レーザ露光装置3Y及び現像装置4Yを用いて感光体1
Y上にイエロートナー像が、また、帯電装置2K、レー
ザ露光装置3K及び現像装置4Kを用いて感光体1K上
にブラックトナー像が形成され、既にシアントナー像及
びマゼンタトナー像が重ね転写されている前記の紙21
上に、これらイエロートナー像、ブラックトナー像も所
定の紙上位置にて転写装置50Y、50Kにより重ね転
写される。このような画像形成プロセスが終了すると、
紙21は転写材搬送ベルト10を巻き掛けてある駆動ロ
ーラ9直上の分離帯電装置12により除電され、転写材
搬送ベルトから分離し、搬送ローラ18を経て定着器1
9で多重トナー像を定着され、トレイ20に排出され
る。
【0028】転写が終了した感光体1C、1M、1Y、
1Kは、クリーナ6C、6M、6Y、6Kにより残留ト
ナーが除去され、さらにイレーサ7C、7M、7Y、7
Kにより除電され、引き続き行われる次の画像形成プロ
セスに備える。また、紙21が分離した転写材搬送ベル
ト10は駆動ローラ9下に配置されたクリーナブレード
13により紙搬送面のトナー等が清掃され、除電帯電装
置14により除電され、次の紙搬送に備える。
【0029】次に前記の転写装置50C、50M、50
Y、50Kについてさらに説明する。なお、以下の説明
において、同じ参照数字を付した転写ブラシはそのブラ
シ電極からブラシ先端部に至る総電気抵抗値が同じであ
るものとする。図2にシアントナー像の転写装置50C
の拡大図を示す。転写装置50Cは、複写機における図
示しない支持部に回転可能に支持された電気絶縁性の円
筒部材71の円筒壁に総電気抵抗値の異なる導電性の電
荷付与ブラシ(転写ブラシ)51、52、53、54を
90度の中心角度間隔で設けたものであり、各転写ブラ
シは、円筒部材71の回転中心線と平行に該部材の長手
方向に延在している。
【0030】各転写ブラシ51、52、53、54はそ
れぞれのブラシ電極61、62、63、64を有してい
る。これら電極は、円筒部材71が回転するに伴い、全
転写ブラシ51〜54について共通の一つの仮想円上を
移動でき、これにより電極61、62、63、64の一
つが、出力が一定電圧になるように制御された高圧電源
100に接続された定位置の給電部材(給電電極)10
1と接し、そのブラシ電極を有する転写ブラシに電圧が
印加される。また、電圧が印加される転写ブラシは同時
に感光体1Cに対応するベルト10裏面部分に接触す
る。図2は、転写ブラシ51が感光体1Cに対応する転
写位置に臨んでいるとともに該ブラシの電極61が給電
電極101と接し、他の転写ブラシ52〜54がベルト
10及び給電電極101から離れた状態を示している。
【0031】絶縁性の円筒部材71の材質としては、本
例ではノリル樹脂(又はデルリン樹脂等)が採用され
る。また、各導電性の転写ブラシ51、52、53、5
4は、そのブラシ電極61、62、63、64が同じ抵
抗値のりん青銅板からなっており、この電極に導電性繊
維50を挟み込んで、長さを5〜15mm程度の範囲内
の一定長さに切り揃えて構成してあり、絶縁性の円筒部
材71の円筒壁に埋め込み接着されている。
【0032】導電性繊維50は、レーヨン繊維にカーボ
ンを分散して抵抗値を103 〜10 10Ωcmの範囲に調
整したもので、繊維一本の太さは6d(デニール)で、
りん青銅板の電極に挟み込んだ後の密度は、5万f(フ
ィラー)/inch2 である。各転写ブラシ51、5
2、53、54は、レーヨン繊維に分散させるカーボン
量を調整することで、ブラシ電極からブラシ先端部に至
る総電気抵抗値がそれぞれ異なっている。その値は後ほ
ど示す表2のとおりである。
【0033】なお、導電性繊維としては、他にアクリ
ル、ナイロン等の繊維にカーボンを分散したものも使用
できる。給電電極101もりん青銅からなっている。転
写材搬送ベルト10は、ここでは厚さ150μmのポリ
フッ化ビニリデン製の誘電体フィルムからなっている
が、この他、ポリイミドやポリカーボネート等の誘電体
フィルムで構成することもできる。もしくは、CRゴム
やウレタンゴム等を材料とするゴムベルトも使用でき
る。
【0034】他の転写装置50M、50Y、50Kにつ
いても、基本的構造及び各部の材質は転写装置50Cと
同様である。図4に示すように、転写装置50Mは、回
転可能の電気絶縁性の円筒部材71に総電気抵抗値の異
なる導電性の転写ブラシ52、53、54、55を90
度の中心角度間隔で設けたものである。各転写ブラシ5
2、53、54、55はそれぞれブラシ電極62、6
3、64、65を有している。これら電極62、63、
64、65の一つが、前記の高圧電源100に接続され
た定位置の給電部材(給電電極)102と接し、そのブ
ラシ電極を有する転写ブラシに電圧が印加される。同時
に該転写ブラシは感光体1Mに対応するベルト10裏面
部分に接触する。他の転写ブラシはベルト10及び給電
電極102から離される。
【0035】図4は、転写ブラシ52が感光体1Mに対
応する転写位置に臨んでいるとともに該ブラシの電極6
2が給電電極102と接し、他の転写ブラシ53〜55
がベルト10及び給電電極102から離れた状態を示し
ている。転写装置50Yは、回転可能の電気絶縁性の円
筒部材71に総電気抵抗値の異なる導電性の転写ブラシ
53、54、55、56を90度の中心角度間隔で設け
たものである。各転写ブラシ53、54、55、56は
それぞれブラシ電極63、64、65、66を有してい
る。これら電極63、64、65、66の一つが、前記
の高圧電源100に接続された定位置の給電部材(給電
電極)103と接し、その電極を有する転写ブラシに電
圧が印加される。同時に該転写ブラシは感光体1Yに対
応するベルト10裏面部分に接触する。他の転写ブラシ
はベルト10及び給電電極103から離される。
【0036】図4は、転写ブラシ53が感光体1Yに対
応する転写位置に臨んでいるとともに該ブラシの電極6
3が給電電極103と接し、他の転写ブラシ54〜56
がベルト10及び給電電極103から離れた状態を示し
ている。転写装置50Kは、回転可能の電気絶縁性の円
筒部材71に総電気抵抗値の異なる導電性の転写ブラシ
54、55、56、57を90度の中心角度間隔で設け
たものである。各転写ブラシ54、55、56、57は
それぞれブラシ電極64、65、66、67を有してい
る。これら電極64、65、66、67の一つが、前記
の高圧電源100に接続された定位置の給電部材(給電
電極)104と接し、その電極を有する転写ブラシに電
圧が印加される。同時に該転写ブラシは感光体1Kに対
応するベルト10裏面部分に接触する。他の転写ブラシ
はベルト10及び給電電極104から離される。
【0037】図4は、転写ブラシ54が感光体1Kに対
応する転写位置に臨んでいるとともに該ブラシの電極6
4が給電電極104と接し、他の転写ブラシ55〜57
がベルト10及び給電電極104から離れた状態を示し
ている。また、各転写装置50C、50M、50Y、5
0Kについて、図1、図3及び図4に示すように、転写
ブラシを保持した円筒部材71を回転駆動するステッピ
ングモータCm、Mm、Ym、Kmが設けられている。
【0038】また、複写機動作を制御するコンピュータ
CPU(図3参照)があり、これには複写機操作パネル
Pが接続されており、該パネル上には、転写材として紙
を選択するキーk1、OHP用転写材を選択するキーk
2その他が設けられている。また、複写機内の適当な位
置に湿度センサーHSが設けられていて、該センサー出
力はコンピュータCPUに入力されるようになってい
る。
【0039】コンピュータCPUは、前記キーk1及び
k2を用いてユーザが入力した転写材の種類及びそのと
き湿度センサーHSにより検出された機内の湿度、さら
には、各色成分のトナー像の重ね転写順序(ここではC
→M→Y→Kの順)に基づき、各転写装置において選択
する転写ブラシを決定する。すなわち、各転写装置にお
ける総抵抗値の異なる複数の転写ブラシから、そのとき
の画像形成条件下で適正である総抵抗値を有する転写ブ
ラシを決定する。
【0040】前記の各モータCm、Mm、Ym、Km
は、コンピュータCPUからの指示に基づき、該コンピ
ュータで選択されたそのときの画像形成条件下で適正で
ある総抵抗値を有する転写ブラシを対応する各転写位置
に臨ませるとともに給電電極に接続する第1の位置に配
置し、他の転写ブラシを転写位置から離反した第2の位
置に配置するように円筒部材71を駆動する。
【0041】表2に転写装置50C、50M、50Y、
50Kにおける転写ブラシ51、52、53、54、5
5、56、57の総抵抗値及びブラシ流れ込み電流値を
示す。なお、定電圧高圧電源100として、2.5kV
の定電圧高圧電源が使用されている。
【0042】
【表2】
【0043】表3にコンピュータCPUによる各転写装
置50C、50M、50Y、50Kにおける転写ブラシ
の選択について示す。さらに説明すると、表3は、前記
キーk1及びk2を用いてユーザが入力した転写材の種
類が転写紙か、OHP用転写材かに応じて、また、その
とき湿度センサーHSにより検出された機内の湿度が7
5%RHより高湿度か、75%RH以下30%RH以上
の中湿度か、30%RHより低湿度かに応じて、さらに
は、各色成分のトナー像の重ね転写順序に応じて、転写
装置50Cにおける転写ブラシ51〜54のうちいずれ
を使用するか、転写装置50Mにおける転写ブラシ52
〜55のうちいずれを使用するか、転写装置50Yにお
ける転写ブラシ53〜56のうちいずれを使用するか、
転写装置50Kにおける転写ブラシ54〜57のうちい
ずれを使用するかを示している。
【0044】
【表3】
【0045】次に、図5を参照して転写装置の他の例に
ついて説明する。図5に示す転写装置は、絶縁性の円筒
部材71に抵抗値の異なる8種類の導電性の転写ブラシ
51、52、53、54、55、56、57、58を配
置してある。各転写ブラシ51、52、53、54、5
5、56、57、58は、それぞれの電極61、62、
63、64、65、66、67、68を有している。こ
の電極61、62、63、64、65、66、67、6
8の一つが、出力電圧が一定になるように制御された高
圧電源100に接続された給電電極101と接し、該電
極を有する転写ブラシに電圧が印加される。このよう
に、異なる抵抗値の転写ブラシの数を増やすことできめ
細かい制御が可能となる。また、複数の転写ブラシのう
ち幾つかを実際には使用しない予備のブラシとすること
で、第1の実施形態の複写機のようなタンデム型のカラ
ー複写機において、同一構造のものを各転写位置へ配置
することもでき、かかる共通化によるコストダウンも可
能である。
【0046】いずれにしても以上説明したカラー複写機
では、転写材の種類等の画像形成条件に応じて転写装置
出力を調整するにあたり、高電圧電源として、比較的安
価な定電圧電源を用いることができ、抵抗値の異なる複
数の転写ブラシからそのときの画像形成条件に応じた適
当な抵抗値のものを選択するだけでよいから、転写装置
出力制御を安価に簡単に行える。
【0047】以上、タンデム型のカラー複写機を例をと
って説明したが、本発明の電荷付与装置は他のタイプの
カラー複写機、カラー複写機以外の電子写真方式による
画像形成装置にも適用できる。また、本発明の電荷付与
装置は転写装置だけでなく、帯電装置等の電荷付与装置
としても利用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
電子写真方式の画像形成装置において感光体帯電装置、
転写装置等として利用できる導電性ブラシを用いた電荷
付与装置であって、付与する電荷量を低コストで可変制
御できる電荷付与装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写装置を適用したタンデム型カ
ラー複写機の一部の概略構成を示す図である。
【図2】転写装置の一つの拡大図である。
【図3】各転写装置における転写ブラシ支持部材の駆動
手段を示す図である。
【図4】転写装置とその電源を含む回路の概略図であ
る。
【図5】本発明の他の実施形態を示す図である。
【図6】従来のタンデム型カラー複写機例の一部の概略
構成を示す図である。
【符号の説明】
5C 5M 5Y 5K 転写装置(電荷付与装置) 51、52、53、54、55、56、57、58
転写ブラシ 61、62、63、64、65、66、67、68
ブラシ電極 100 定電圧高圧電源 101、102、103、104 転写ブラシ電極と接
触する給電電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラシ電極からブラシ先端部に至る総電気
    抵抗値が異なる複数の電荷付与ブラシと、 該複数の電荷付与ブラシのうち選択された電荷付与ブラ
    シを被電荷付与体に接触する第1の位置に、他の電荷付
    与ブラシを該被電荷付与体から離隔する第2の位置にそ
    れぞれ配置できるように該複数の電荷付与ブラシを支持
    するブラシ支持部材と、 前記電荷付与ブラシのうち選択された電荷付与ブラシを
    前記第1の位置に、他の電荷付与ブラシを前記第2の位
    置に配置するように前記ブラシ支持部材を駆動する手段
    と、 前記電荷付与ブラシのうち選択された電荷付与ブラシと
    電源とを接続する給電部とを備えたことを特徴とする電
    荷付与装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5943526A (en) * 1997-05-08 1999-08-24 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus with an impedance varying device and method of using same
US8270885B2 (en) * 2007-07-10 2012-09-18 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus utilizing plural pressers of different weights and image forming method forming an image with the image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5943526A (en) * 1997-05-08 1999-08-24 Minolta Co., Ltd. Image forming apparatus with an impedance varying device and method of using same
US8270885B2 (en) * 2007-07-10 2012-09-18 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus utilizing plural pressers of different weights and image forming method forming an image with the image forming apparatus

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