JPH09119487A - ロックド・トレ−ン形変速機 - Google Patents

ロックド・トレ−ン形変速機

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JPH09119487A
JPH09119487A JP7280206A JP28020695A JPH09119487A JP H09119487 A JPH09119487 A JP H09119487A JP 7280206 A JP7280206 A JP 7280206A JP 28020695 A JP28020695 A JP 28020695A JP H09119487 A JPH09119487 A JP H09119487A
Authority
JP
Japan
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gear
fastening means
shaft
intermediate shaft
gears
Prior art date
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Application number
JP7280206A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Agata
寛志 阿片
Kiyoshi Kogure
清 木暮
Hidemi Washitani
秀美 鷲谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歯車の位相調整作業が容易なロックド・トレー
ン形変速機を提供する。 【解決手段】ロックド・トレーン形変速機の入力軸1の
第1段目歯車列(ピニオン3、ギア6,6’)に伝達され
た動力をクイル軸構造を成す2個のギア6,6’から2
本の第1中間軸4,4’に分配し、該第1中間軸に分配
された動力を第2段目歯車列(ベベルピニオン7,
7’、ベベルギア9,9’)及び第3段目歯車列(ピニオ
ン10,10’、ギア11)を介して集合し出力軸2へ
伝達するものにおいて、締結前は回転自在及び軸方向移
動自在なギア6,6’と第1中間軸4,4’とを締結後
にそれぞれを互いに連結固定する締結手段12を、少な
くとも一方のギア6と第1中間軸4との間に設けたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロックド・トレー
ン形変速機に係り、特に、歯車の位相調整に好適な変速
機の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ロックド・トレーン形変速機において
は、動力を伝達する歯車同士の歯の位相を合致させるこ
とが重要で、例えば、特開平4−163234号公報に
開示された技術のような、カップリングのリーマボルト
穴の合わせ加工による方法で、歯の位相調整作業が行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の合わせ加工では、加工自体がやり難くまた調整
も狂い易く、作業性が非常に悪いという課題がある。
【0004】すなわち、伝達動力の大きな大容量変速機
においては、歯車が大きくなりすぎて加工機械の制限及
び輸送限界等で問題となることがある。これを解決する
方法として、入力軸の動力を2個の歯車に分配し、この
2個の歯車の動力を第2,第3段目の歯車列により集合
し出力軸に伝達するロックド・ギアトレーン(以下ロッ
クド・トレーンと略称する)方法がある。このロックド
・トレーンは、入力軸の動力を変速するとき、2本の中
間軸に分配するため、1軸当りまたは1歯車噛合当りで
伝達する動力は小さくなり、全ての歯車を小形化するこ
とができ、その結果、装置全体としてもコンパクト化で
きるという特徴がある。
【0005】しかしながら、上述のようなロックド・ト
レーンの特徴が活かされるには、入力軸から2本の中間
軸に動力を伝達する第1段目の歯車列及び2本の中間軸
から出力軸に動力を伝達する第2段目、第3段目の歯車
列の各々における複数の構成歯車間において、それぞれ
の歯車が伝達効率良く完全に噛合接触するように、それ
ぞれの歯車の歯の位相を調整する必要がある。もし、歯
車列の全ての歯車において歯の位相が合致していない場
合には、動力の伝達が円滑に行われず、上記ロックド・
トレーンの特徴は半減する。
【0006】このため、従来のロックド・トレーンで実
用化された変速機は、各歯車の歯の位相を合致させるた
め、一方の第1段目の歯車から順に組立を行ない、最終
的に他方の第1段目の歯車の位相を、クイル軸構造にし
た中間軸に取り付けたカップリングで調整している。カ
ップリングでの位相調整は一般にカップリングのリーマ
ボルト穴の合わせ加工による方法で行なわれるが、合わ
せ加工作業を全体組立の中で行なうために、作業性が非
常に悪く、また、作業性が悪いが故に動力の均等分配が
困難であるという問題があった。
【0007】したがって、本発明の目的は、歯の位相調
整作業に優れるロックド・トレーン形変速機を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、クイル軸構
造で軸支持された複数組の歯車及び中間軸を備え、該歯
車に入力された動力が該中間軸に分配伝達されるロック
ド・トレーン形変速機において、回転自在及び軸方向移
動自在に設けられた前記歯車及び前記中間軸は、すべて
加工済部品から構成され当該歯車と当該中間軸とを互い
に連結固定する締結手段を、少なくとも1つの組の前記
歯車及び前記中間軸の間に有することにより達成され
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照し説明する。先ず、図1〜図3に示す本
発明による第一の実施例ついて説明する。図1は、本発
明による一実施例のロックド・トレーン形変速機の締結
手段を示す断面図である。カップリングと中間軸の締結
部分の拡大断面を示している。図2は、本発明による一
実施例のロックド・トレーン形変速機を示す平面図であ
る。変速機のカバーを取って上から見た図を示してい
る。図3は、図2のAA断面を示す図である。本実施例
の変速機は3段減速機であり、この構成について説明す
る。
【0010】図2、図3において、入力軸1にはピニオ
ン3が固定される。該ピニオン3には歯車としてのギア
6,6’が2個同時に噛合している。2個のギア6,
6’はそれぞれカップリング5,5’に連結され、該カ
ップリング5,5’は2本の中間軸としての第1中間軸
4,4’に連結される。そして、入力軸1からピニオン
3に伝達された動力は、ピニオン3より多い歯数を有す
るギア6,6’で減速され、カップリング5,5’を経
て2本の中間軸4,4’に分配されている。これらの2
組のギア6,6’と第1中間軸4,4’と後述のベベル
ピニオン7,7’とがクイル軸構造を成している。すな
わち、図3に示されているようなクイル軸構造は、別々
の軸支持30によって別々に支持された1組の歯車及び
中間軸であって、それぞれの軸心線を一致させて歯車の
内側に中間軸が収納され、歯車から中間軸に動力が伝達
される軸構造となっている。そして、この軸構造によっ
て、ギアとベベルピニオン間に所定距離を確保し、該所
定距離を有する中間軸の弾性で伝達動力の不等配を吸収
しようとするものである。
【0011】そして、一方のカップリング5と第1中間
軸4との間に、歯の位相調整のための締結手段12が設
けられている。また、ピニオン3とギア6,6’は共に
円筒歯車(例えば、はすば歯車)であり、これらの歯車に
より第1段目歯車列が構成される。更に、入力軸1と第
1中間軸4,4’の各軸心線は同一平面上にあるよう構
成される。なお、一般にギア6,6’は軸方向に移動す
る間隙が殆どない状態で軸支持されているが、はすば歯
車を第1段目歯車列に用いている場合、当該ギア6,
6’は、回転自在及び軸方向移動自在に軸支持される必
要がある。
【0012】次に、第1中間軸4,4’のカップリング
5,5’に対し反対側となる各軸端には、ベベルピニオ
ン7,7’が固定される。該ベベルピニオン7,7’
は、2本の第2中間軸8,8’に固定されたベベルギア
9,9’と噛合している。従って、第1中間軸4,4’
に分配された動力は、ベベルピニオン7,7’に比べ、
多い歯数を有するベベルギア9,9’で更に減速され、
2本の第2中間軸8,8’に伝達される。この時、動力
の伝達方向が第1中間軸方向に対し垂直なる方向に転換
される。そして、ベベルピニオン7,7’とベベルギア
9,9’は傘歯車であり、これらの歯車により、第2段
目歯車列が構成される。尚、図3から、第2段目歯車列
の傘歯車同士の位相調整は、回転調整と軸方向移動調整
とで行われることが判る。
【0013】さらに、第2中間軸8,8’にはそれぞれ
ピニオン10,10’が固定され、該ピニオン10,1
0’は、出力軸2に固定されたギア11と2個同時に噛
合している。そして最終的には、2本の第2中間軸8,
8’に分配伝達されてきた動力は、ピニオン10,1
0’に同時噛合している該ギア11を介して集合され、
1本の出力軸2に伝達される。なお、ピニオン10,1
0’とギア11は共に円筒歯車であり、これらの歯車に
よって第3段目歯車列が構成される。また、第3段目歯
車列の位相調整は、回転調整で行われることが判る。
【0014】従って、入力軸1から出力軸2に伝達され
る動力は、途中で2系統(2つのギアトレーン系)に分配
されている。第1のギアトレーン系は、ピニオン3,ギ
ア6,カップリング5,締結手段12,第1中間軸4,
ベベルピニオン7,ベベルギア9,第2中間軸8,ピニ
オン10,ギア11であり、第2のギアトレーン系は、
ピニオン3,ギア6’,カップリング5’,第1中間軸
4’,ベベルピニオン7’,ベベルギア9’,第2中間
軸8’,ピニオン10’,ギア11である。
【0015】一方、図1に戻って、第一の実施例の上記
第1のギアトレーン系にのみ用いられている締結手段1
2について説明する。なお、本実施例の締結手段12
は、カップリング5と第1中間軸4とを連結固定する例
で示されている。
【0016】この締結手段12の構成は、カップリング
5の軸穴に回転自在及び軸方向移動自在に嵌合し左右に
傾斜した面を有する両テーパ付の外側カラー12bと、
中間軸4に回転自在及び軸方向移動自在に嵌合し左右に
傾斜した面を有する両テーパ付の内側カラー12aと、
外側カラー12bおよび内側カラー12aの左右に傾斜
した面の間に互いに対向して挟持され、締付けボルト1
2cの回転に伴って軸方向に互いに相反する方向にスラ
イドする右片側に傾斜した面を有する右傾テーパ付中間
カラー12d及び左片側に傾斜した面を有する左傾テー
パ付中間カラー12eと、右傾及び左傾テーパ付中間カ
ラー12d,12eに付設され、当該中間カラー12
d,12eをねじの回転によってスライドさせる締付け
ボルト12cとからなっている。したがって、締結手段
12の構成部品は、すべて加工済部品である。
【0017】次に、本実施例の動作について説明する。
電動機またはガスタービン等の原動機(図示せず)の動
力が、カップリング(図示せず)を介し入力軸1に伝達
されロックド・トレーン形変速機が駆動される。次に、
1本の入力軸1に伝達された動力は、第1段目歯車列及
び第1中間軸4,4’ならびに第2段目歯車列及び第2
中間軸8,8’にて減速分配され、かつ、第2段目歯車
列では軸方向が水平から垂直に変換され、最後に、第3
段目歯車列によって1本の出力軸2に集められて伝達さ
れる。そして出力軸2に伝達された動力は、カップリン
グ(図示せず)を介しポンプ軸(図示せず)を駆動す
る。一般に動力を伝達する複数のギアトレーン系におい
ては、互いに歯車の歯の位相を調整する必要がある。本
実施例のロックド・トレーン形変速機では、歯の位相調
整を以下のような手順で行われる。
【0018】先ず、動力を伝達する2つのギアトレーン
系のうち、一方の第2のギアトレーン系では、ギア6’
とカップリング5’と第1中間軸4’との3者間は連結
固定される。例えば、ギア6’とカップリング5’は、
ギア6’のフランジとカップリング5’のフランジとが
フランジボルト20でフランジ締結され、連結固定され
ている。また、カップリング5’と第1中間軸4’は、
圧入嵌合されて連結固定される。
【0019】そして、他方の第1のギアトレーン系で
は、ギア6とカップリング5の間は、上記と同様にフラ
ンジ締結で連結固定されるが、カップリング5及び第1
中間軸4間は、前述の締付けボルト12cを弛めて締結
手段12を介し自由(非連結)にして置くものとする。す
なわち、カップリング5及び第1中間軸4間において、
カップリング5に連結したギア6は回転自在及び軸方向
移動自在であり、ベベルピニオン7を有する第1中間軸
4も回転自在及び軸方向移動自在となっている。
【0020】この状態で、第1段目歯車列のピニオン3
から順に第2段目歯車列、第3段目歯車列のギア11ま
での、第2のギアトレーン系を組み立てる。その後、カ
ップリング5及び第1中間軸4間を回転自在及び軸方向
移動自在にしたままで、他方の第1のギアトレーン系
を、第3段目、第2段目および第1段目の歯車列の順で
組み立てる。
【0021】この時、回転自在及び軸方向移動自在にな
っている第1中間軸4のベベルピニオン7を、必要に応
じて回転させあるいは軸方向に移動させて、第3段目歯
車列のギア11及びピニオン10の歯当り調整、およ
び、第2段目歯車列のベベルギア9及びベベルピニオン
7の歯当り調整、すなわち位相調整を実施する。さら
に、カップリング5に連結固定されたギア6を、回転さ
せあるいは必要に応じて軸方向に移動させて、第1段目
歯車列のギア6及びギア3の位相調整を実施する。
【0022】次に、第1のギアトレーン系の位相調整が
終了したら、図1に示すように、第1のギアトレーン系
に設置した締結手段12の締付けボルト12cを廻し
て、右傾テーパ付中間カラー12dを軸方向に左から右
へ向かって移動させ、同時に左傾テーパ付中間カラー1
2eを右から左へ向かって移動させる。すなわち、右傾
及び左傾テーパ付中間カラー12d,12eは、締付け
ボルト12cの回転に伴って軸方向に互いに相反する方
向にスライドする構成になっている。
【0023】これによって、カップリング5の軸穴に嵌
合する外側カラー12bは、外周方向(カップリング5
の軸穴方向)に押しやられ、同時に、中間軸4に嵌合す
る内側カラー12aは、内周方向(中間軸4の方向)に押
しやられて、締結手段12によって、カップリング5と
第1中間軸4とが互いに連結固定される。 以上
により、ロックド・トレーン形変速機の歯車同士の歯の
位相調整及び締結手段12の締結作業が終了する。
【0024】なお、上記の第一の実施例と異なり、第1
のギアトレーン系にカップリング5を用いずに、ギア6
の軸穴と第1中間軸4との間に締結手段12を設けて、
該締結手段12でギア6と第1中間軸4とを直接連結固
定する構成も可である。すなわち、締結手段12(すな
わち、外側カラー12b)は、ギア6の軸穴に直接嵌合
していることになる。したがって、この場合締結手段に
よって、歯車と中間軸とが連結固定されることになる。
【0025】また、第1のギアトレーン系と第2のギア
トレーン系のカップリング5,5’と第1中間軸4,
4’の間に、それぞれ締結手段12を設ける構成でも良
い。あるいは、第1のギアトレーン系と第2のギアトレ
ーン系の両カップリングを廃止し、ギア6,6’及び第
1中間軸4,4’間をそれぞれに設けた締結手段12で
連結固定する構成でも可である。締結手段12をそれぞ
れに設けた場合は、歯の位相調整作業がより精度良く行
われると言える。
【0026】以上を纏めれば、本発明によるロックド・
トレーン形変速機は、第1中間軸4及びギア6(あるい
はカップリング5)間にテーパ付の内側カラー、外側カ
ラー、中間カラー及び締付けボルト等から構成した締結
手段12を設け、歯の位相調整が完了するまでは該締付
けボルトを弛め締結手段を介して第1中間軸4及びギア
6(あるいはカップリング5)が自由に動けるようにし、
歯の位相調整が終了した時点で締付けボルトで中間カラ
ーを軸方向に移動させ、内側カラーを第1中間軸4に、
外側カラーをギア6(あるいはカップリング5)に押し付
けて、第1中間軸4とギア6(あるいはカップリング5)
とを連結固定するものと言える。
【0027】以上のように、変速機を組み立てる途中の
歯の位相調整が終了した後に、リーマボルトの合わせ加
工を行う従来例に比べ、全て加工済の構成部品を組み立
てその後に、調整部品で歯の位相を調整するという本発
明の方が、歯の位相調整作業は狂い難く容易である。す
なわち、精度良く位相調整ができ、また、メンテナンス
(再調整)作業も容易であり、信頼性の高いロックド・ト
レーン形変速機が得られると言える。
【0028】次に、本発明による第二の実施例につい
て、図4及び図5を用いて説明する。図4は、本発明に
よる他の実施例のロックド・トレーン形変速機の締結手
段を示す断面図である。図5は、図4の実施例の油圧ば
め解除時の締結手段を示す断面図である。本実施例の第
一の実施例との違いは、図4、図5に示すようにロック
ド・トレーン形減速機において、第1のギアトレーン系
のギア6及びカップリング5間は、ギア6とカップリン
グ5がそれぞれ有するフランジ部同士をフランジボルト
15a,ナット15b,シム15cで固定し、カップリ
ング5及び第1中間軸4間はカップリング5のテーパ軸
穴と第1中間軸4のテーパ軸部とをテーパ嵌合で固定す
る点である。そして、テーパ嵌合は例えば、次に説明す
る油圧嵌め治具14にて油圧嵌めするものである。な
お、ギア6は、軸支持30によって支持されている。
【0029】この油圧嵌め治具14は、スタッドボルト
14b,ナット14d,プレート14c,油圧シリンダ
14e,油圧ピストン14f,油圧シリンダ及び油圧ピ
ストン間をシールするOリング(図示せず)等により構成
される。尚、油圧嵌め治具14は、油圧嵌めする時にの
み用いられ、変速機の実稼動時には外されている。
【0030】油圧嵌め治具14は、第1中間軸4の軸端
に設けられたボルト穴4aにスタッドボルト14bをね
じ込んで第1中間軸4に取り付けられる。
【0031】そして、油圧嵌め時には、油圧嵌め治具1
4の油圧シリンダ14e部位に、プラグ16と配管17
及び油圧ポンプ18が接続される。また、テーパ嵌合を
解除する時には、図5に示すように、第1中間軸4の軸
端に設けられた油溝13の管用ねじ穴13aにプラグ1
6と配管17及び油圧ポンプ18が接続される。その他
の構成は、第2のギアトレーン系を含めて第一の実施例
と同様である。
【0032】次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例の動作の特徴は、上記記載のようにギア6及び
カップリング5間はフランジ締結し、カップリング5及
び第1中間軸4間はテーパ嵌合する点である。即ち、第
一の実施例と同様に、一方の第2のギアトレーン系のギ
ア6’とカップリング5’と第1中間軸4’とを連結固
定する。そして、他方の第1のギアトレーン系のカップ
リング5及び第1中間軸4間は油圧嵌めせずに、また、
ギア6及びカップリング5間はフランジ締結せずに、回
転自在及び軸方向移動自在にして置くものとする。すな
わち、カップリング5を介して、ギア6は回転自在及び
軸方向移動自在であり、ベベルピニオン7を有する第1
中間軸4は回転自在及び軸方向移動自在となっている。
【0033】この状態で、第1段目歯車列のピニオン3
から順に第2段目歯車列、第3段目歯車列のギア11ま
での、第2のギアトレーン系を組み立てる。その後、ギ
ア6,カップリング5,第1中間軸4を、回転自在及び
軸方向移動自在にしたままで、他方の第1のギアトレー
ン系を、第3段目、第2段目および第1段目の歯車列の
順で組み立てる。
【0034】そして、回転自在及び軸方向移動自在にな
っている第1中間軸4のベベルピニオン7を、必要に応
じて回転させあるいは軸方向に移動させて、第3段目歯
車列ならびに第2段目歯車列の位相調整を実施する。更
に、ギア6を回転させてあるいは必要に応じて軸方向に
移動させて、第1段目歯車列の位相調整を実施する。
【0035】位相調整後に、図4に示すように油圧嵌め
を行い、油圧ポンプ18で油圧ピストン14fを押込む
ことにより、カップリング5を軸方向に押し込み第1中
間軸4にテーパ嵌合させる。同時に、ギア6のフランジ
部とカップリング5のフランジ部との間に適切な厚みの
シム15cを挿入し、ギア6のフランジ穴とカップリン
グ5の円弧状のフランジ長穴とに差し込まれたフランジ
ボルト15aをナット15bで締結し、ギア6とカップ
リング5とを連結固定する。これにより、ロックド・ト
レーン形変速機の歯車同士の歯の位相調整作業と締結手
段(カップリング5など)の締結作業が完了する。
【0036】ところで、第二の実施例の場合の締結手段
は、ギア間締結手段と軸間締結手段を備え、ギア間締結
手段は、ギア6のフランジ部と、カップリング5のフラ
ンジ部と、フランジボルト15a,ナット15b,シム
15cとから構成されるフランジ式締結手段であり、軸
間締結手段は、カップリング5のテーパ軸穴と、第1中
間軸4のテーパ軸とから構成されるテーパ嵌合締結手段
であると言える。
【0037】一方、テーパ嵌合を解除する時は、図5に
示すように、先ず、フランジボルト15a,ナット15
b,シム15cを除去した後、 管用ねじ穴13aにプ
ラグ16,配管17,油圧ポンプ18を接続する。そし
て油圧ポンプ18で油溝13に油圧を掛けて、カップリ
ング5を第1中間軸4より抜くものである。なお、平歯
車などのような回転自在のみで歯の位相調整が可能な歯
車列構造の場合は、シム15cは無くても可である。
【0038】このように、ギア6と第1中間軸4との間
を離した状態で歯の位相調整を実施し、その後、第1中
間軸4とカップリング5との間を油圧嵌めで締結してい
る。そのため、任意の位置で第1中間軸4及びカップリ
ング5間を締結できるので、歯の位相調整が容易にな
る。その他の動作は第一の実施例と同様である。以上の
ように第一の実施例と同様に第二の実施例によって、歯
の位相調整が容易にでき、信頼性の高いロックド・トレ
ーン形変速機が提供される。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ロックド・トレーン形
変速機の歯の位相調整作業が精度良くかつ容易に行える
ので、信頼性やメンテナンス性が向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のロックド・トレーン形
変速機の締結手段を示す断面図である。
【図2】本発明による一実施例のロックド・トレーン形
変速機を示す平面図である。
【図3】図2のAA断面を示す図である。
【図4】本発明による他の実施例のロックド・トレーン
形変速機の締結手段を示す断面図である。
【図5】図4の実施例の油圧ばめ解除時の締結手段を示
す断面図である。
【符号の説明】
1…入力軸、2…出力軸、3…ピニオン、4,4’…第
1中間軸、4a…ボルト穴、5,5’…カップリング、
6,6’…ギア、7,7’…ベベルピニオン、8,8’
…第2中間軸、9,9’…ベベルギア、10,10’…
ピニオン、11…ギア、12…締結手段、12a…内側
カラー、12b…外側カラー、12c…締付けボルト、
12d…右傾テーパ付中間カラー、12e…左傾テーパ
付中間カラー、13…油溝、13a…管用ねじ穴、14
…油圧嵌め治具、14b…スタッドボルト、14c…プ
レート、14d…ナット、14e…油圧シリンダ、14
f…油圧ピストン、15a…フランジボルト、15b…
ナット、15c…シム、16…プラグ、17…配管、1
8…油圧ポンプ、20…フランジボルト、30…軸支
持。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クイル軸構造で軸支持された複数組の歯車
    及び中間軸を備え、該歯車に入力された動力が該中間軸
    に分配伝達されるロックド・トレーン形変速機におい
    て、 回転自在及び軸方向移動自在に設けられた前記歯車及び
    前記中間軸は、すべて加工済部品から構成され当該歯車
    と当該中間軸とを互いに連結固定する締結手段を、少な
    くとも1つの組の前記歯車及び前記中間軸の間に有する
    ことを特徴とするロックド・トレーン形変速機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記締結手段は、前記
    歯車の軸穴または前記歯車に連結固定されたカップリン
    グの軸穴に回転自在及び軸方向移動自在に嵌合し左右に
    傾斜した面を有する両テーパ付の外側カラーと、前記中
    間軸に回転自在及び軸方向移動自在に嵌合し左右に傾斜
    した面を有する両テーパ付の内側カラーと、 該外側カラーおよび内側カラーの左右に傾斜した面の間
    に互いに対向して挟持され、軸方向に互いに相反する方
    向にスライドする右片側に傾斜した面を有する右傾テー
    パ付中間カラー及び左片側に傾斜した面を有する左傾テ
    ーパ付中間カラーと、 該右傾及び左傾テーパ付中間カラーに付設され、当該両
    中間カラーをねじの回転によってスライドさせる締付け
    ボルトとから構成されたことを特徴とするロックド・ト
    レーン形変速機。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記締結手段は、ギア
    間締結手段と軸間締結手段を備え、 前記ギア間締結手段は、前記歯車が有するフランジと当
    該締結手段が有するフランジとが連結されたフランジ式
    締結手段であり、 前記軸間締結手段は、前記中間軸が有するテーパ軸部と
    当該締結手段が有するテーパ軸穴とが圧入嵌合されたテ
    ーパ嵌合締結手段であることを特徴とするロックド・ト
    レーン形変速機。
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