JPH0911920A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置

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JPH0911920A
JPH0911920A JP16117795A JP16117795A JPH0911920A JP H0911920 A JPH0911920 A JP H0911920A JP 16117795 A JP16117795 A JP 16117795A JP 16117795 A JP16117795 A JP 16117795A JP H0911920 A JPH0911920 A JP H0911920A
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Mitsuhiko Nishimoto
光彦 西本
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CPUの暴走を短時間に検出できる電動パワ
ーステアリング装置の提供。 【構成】 トルクセンサ1が検出した検出トルクが不感
帯の範囲外にある場合に、検出トルクに基づいて操舵力
補助用モータ4のモータ電流目標値を定めて、モータ電
流目標値を自動制御の目標値として、モータ4を駆動制
御する電動パワーステアリング装置。検出トルクの変化
方向を検出するトルク変化方向検出回路21と、検出ト
ルクが不感帯の範囲外にあり、モータ電流目標値により
モータ4を駆動すべき方向と検出トルクの方向とが逆方
向を示し、かつ、モータ電流目標値によりモータ4を駆
動すべき方向とトルク変化方向検出回路21により検出
した変化方向とが逆方向を示す状態を検出する駆動異常
検出回路7aとを備え、駆動異常検出回路7aが前記状
態を検出したときは、モータ4の駆動を禁止すべく構成
してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクセンサが検出し
た検出トルクに基づいて操舵力補助用モータを駆動制御
し、検出トルクが所定範囲にあるときに、検出トルクと
逆方向への操舵力補助用モータの駆動を禁止する電動パ
ワーステアリング装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の電動パワーステアリング
装置の1例であり、本出願人が既に特願平6−2465
36号特許願において提案した電動パワーステアリング
装置の概略構成を示したブロック図である。この電動パ
ワーステアリング装置は、トルクセンサ1が検出した検
出トルクを表す検出トルク信号が、CPU2へ与えられ
る。CPU2は、検出トルク信号を受けて、内蔵してい
る目標電流テーブル(図示せず)から検出トルク信号に
対応する目標電流を読み出すと共に、検出トルク信号を
微分して、その微分値と目標電流とを加算する(PD制
御)ことにより、操舵力補助用モータ4のモータ電流目
標値を定める。
【0003】CPU2は、このモータ電流目標値を自動
制御の目標値としてモータ駆動回路3を制御してモータ
4を駆動させ、そのとき、右駆動モータ電流検出回路5
a、左駆動モータ電流検出回路5bが検出したモータ4
の駆動電流を、自動制御のフィードバック値として、C
PU2へ入力している。また、右駆動モータ電流検出回
路5a、左駆動モータ電流検出回路5bが検出したモー
タ4の駆動電流は、後述する異常電流判定回路6へも与
えられる。
【0004】トルクセンサ1からの検出トルク信号は方
向禁止領域判定回路8aへも入力されており、方向禁止
領域判定回路8aには、図3に示すように、検出トルク
が左右それぞれの方向について所定値より大きいとき
は、検出トルクと逆方向へはモータ4を駆動しないモー
タ駆動禁止領域を設定してあり、検出トルクがこのモー
タ駆動禁止領域内に有るか否かは、後述する駆動論理判
定回路9及び不感帯検出回路10へ通知される。不感帯
検出回路10の検出信号は、検出トルクが不感帯の範囲
内にあり、モータの駆動電流が所定値より大きいことを
判定する異常電流判定回路6へ与えられる。ここで、モ
ータの駆動電流の所定値は、舵輪の戻し電流の最大値よ
りも大きく、電動パワーステアリング装置が不安定な状
態にならない値に設定されている。CPU2からは、モ
ータ電流目標値(大きさ及び方向)がモータ駆動回路
3、駆動論理判定回路9及び後述するモータ非駆動検出
回路11へ送られる。
【0005】検出トルクが不感帯の範囲外にあり、モー
タ電流目標値によりモータ4を駆動すべき方向と検出ト
ルクの方向とが逆方向を示すことを判定する駆動論理判
定回路9及び異常電流判定回路6の判定結果は、駆動異
常検出回路7へ与えられ、駆動異常検出回路7が、これ
らの判定結果から異常を検出したときは、検出用タイマ
12及び確定用タイマ15のそれぞれの所定時間T1及
びT2の計時を開始させる。検出用タイマ12が所定時
間T1の計時を完了したときは、ラッチ回路13が、駆
動異常検出回路7からの異常検出信号を保持する。ラッ
チ回路13が、駆動異常検出回路7からの異常検出信号
を保持している間、ダイアグ灯19が点灯すると共に、
モータ駆動禁止回路14がモータ駆動回路3の動作を停
止させる。
【0006】ラッチ回路13は、モータ電流目標値がゼ
ロであることを検知するモータ非駆動検出回路11がゼ
ロを検知したときにクリアされる。確定用タイマ15が
所定時間T2の計時を完了したときは、ラッチ回路16
が、駆動異常検出回路7からの異常検出信号を保持す
る。ラッチ回路16が、駆動異常検出回路7からの異常
検出信号を保持している間、ダイアグ灯19が点灯する
と共に、リレー駆動禁止回路17が、モータ駆動回路3
と電源とを接続するフェイルセーフリレー18をオフす
る。
【0007】このような構成の電動パワーステアリング
装置では、CPU2内でトルク信号に基づくアシスト電
流や舵輪戻し電流を決定すると共に、角速度差制御(検
出トルク信号の微分制御)を行っている。このため、モ
ータ電流目標値によりモータ4を駆動すべき方向と検出
トルクの方向とが逆方向であったり、検出トルクが不感
帯にあるにもかかわらずモータの駆動電流が多く流れた
りする状態が、瞬間的に起こり、CPU2が正常(暴走
していない)であるにもかかわらず、駆動異常を検出し
てしまうことがある。従って、正常状態で駆動異常検出
回路7が働く時間以上に、検出用タイマ12の所定時間
T1を設定する必要がある。また、検出用タイマ12の
所定時間T1は、CPU2暴走時には、できるだけ短時
間であることが必要がある。従って、検出用タイマ12
の役割は、CPU2が正常時にCPU2暴走との誤検出
をすることなく、CPU2暴走時には、できるだけ短時
間にモータ4をオフすることである。
【0008】ここで、モータ非駆動検出回路11が、一
旦、モータ電流目標値がゼロであること(非駆動)を検
知しなければ、ラッチ回路13がクリアされないように
なっていない場合、以下の不具合が生じる。CPU2が
暴走して、モータ電流目標値が過大になった場合、検出
トルクが不感帯の範囲内にあるときでも、検出用タイマ
12が所定時間T1を計時する間は、モータ4に大電流
が流れ、舵輪が自転する。舵輪が自転することにより、
モータの駆動電流がモータ4を駆動する方向とは逆方向
の検出トルクが生じるので、駆動論理判定回路9は異常
を判定し通知する。そのため、モータ4の駆動が禁止さ
れてアシストオフになり、舵輪は逆方向へ戻る。このと
き、駆動論理判定回路9の判定は正常になり、再び大電
流が流れる。以下、同様の動作が繰り返され、電動パワ
ーステアリング装置の動作が不安定になる。
【0009】駆動論理判定回路9は、検出トルクが不感
帯の範囲外にありモータ電流目標値によりモータ4を駆
動すべき方向と検出トルクの方向とが逆方向を示す論理
が成立しない期間は、正常であると判定し、駆動異常検
出回路7へ異常を通知しない。また、異常電流判定回路
6は、検出トルクが不感帯の範囲内にありモータの駆動
電流が所定値より大きい条件が成立しない期間は、駆動
異常検出回路7へ異常を通知しない。駆動異常検出回路
7は、駆動論理判定回路9又は異常電流判定回路6から
異常が通知されない間は、検出用タイマ12及び確定用
タイマ15を停止する。従って、ラッチ回路13,16
は、異常通知を保持せず、モータ駆動禁止回路14、リ
レー駆動禁止回路17を作動させることはない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この電動パワーステア
リング装置は、上述のように、CPU2内でトルク信号
に基づくアシスト電流や舵輪戻し電流を決定すると共
に、検出トルク信号の微分制御(角速度差制御)を行っ
ているが、この微分制御のゲインを大きく取ると、モー
タ電流目標値によりモータ4を駆動すべき方向と検出ト
ルクの方向とが逆方向であったり、検出トルクが不感帯
にあるにもかかわらずモータの駆動電流が多く流れたり
する状態が、瞬間的に起こり、CPU2が正常(暴走し
ていない)であるにもかかわらず、駆動異常を検出して
しまうことがある。従って、正常状態で駆動異常検出回
路7が働く時間以上に、検出用タイマ12の所定時間T
1を設定する必要があるが、長い時間に設定すると、そ
の間CPU2の暴走を許容してしまうので、暴走時の安
全対策とはならない虞があった。
【0011】本発明は、上述のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、CPUの暴走を短時間に検出できる電
動パワーステアリング装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る電動パワ
ーステアリング装置は、トルクセンサが検出した検出ト
ルクが不感帯の範囲外にある場合に、該検出トルクに基
づいて操舵力補助用モータのモータ電流目標値を定め
て、該モータ電流目標値を自動制御の目標値として、前
記モータを駆動制御する電動パワーステアリング装置に
おいて、前記検出トルクの変化方向を検出するトルク変
化方向検出回路と、前記検出トルクが前記不感帯の範囲
外にあり、前記モータ電流目標値により前記モータを駆
動すべき方向と前記検出トルクの方向とが逆方向を示
し、かつ、前記モータ電流目標値により前記モータを駆
動すべき方向と前記トルク変化方向検出回路により検出
した変化方向とが逆方向を示す状態を検出する駆動異常
検出回路とを備え、該駆動異常検出回路が前記状態を検
出したときは、前記モータの駆動を禁止すべくなしてあ
ることを特徴とする。
【0013】第2発明に係る電動パワーステアリング装
置は、前記モータの駆動電流が所定値より大きいことと
前記モータの駆動電流が前記モータを駆動する方向とを
判定する異常電流判定回路を備え、前記駆動異常検出回
路は、前記状態の他、検出トルクが前記不感帯の範囲内
にあり、前記異常電流判定回路が、前記モータの駆動電
流は前記所定値より大きいと判定し、前記異常電流判定
回路で判定した前記方向と前記トルク変化方向検出回路
により検出した変化方向とが逆方向を示す状態を検出す
べくなしてあり、前記駆動異常検出回路が該状態を検出
したときは、前記モータの駆動を禁止すべくなしてある
ことを特徴とする。
【0014】第3発明に係る電動パワーステアリング装
置は、前記駆動異常検出回路が前記状態を検出したとき
に、計時を開始し、前記駆動異常検出回路が前記状態を
検出しなくなったときにリセットされる検出用タイマを
備え、該検出用タイマが第1の所定時間の計時を完了し
たときに、前記モータの駆動を禁止すべくなしてあるこ
とを特徴とする。
【0015】第4発明に係る電動パワーステアリング装
置は、前記駆動異常検出回路が前記状態を検出したとき
に、計時を開始し、前記駆動異常検出回路が前記状態を
検出しなくなったときにリセットされる確定用タイマ
と、該確定用タイマが第2の所定時間の計時を完了した
ときに、前記駆動異常検出回路からの異常検出信号を保
持する異常検出信号保持回路と、該異常検出信号保持回
路が異常検出信号を保持する間、前記モータの駆動回路
と電源とを接続するフェイルセーフリレーをオフするリ
レー駆動禁止回路とを備えることを特徴とする。
【0016】
【作用】第1発明に係る電動パワーステアリング装置で
は、トルク変化方向検出回路が検出トルクの変化方向を
検出する。そして、駆動異常検出回路は、検出トルクが
不感帯の範囲外にあり、モータ電流目標値によりモータ
を駆動すべき方向と検出トルクの方向とが逆方向を示
し、かつ、モータ電流目標値によりモータを駆動すべき
方向とトルク変化方向検出回路により検出した変化方向
とが逆方向を示す状態を検出したときは、モータの駆動
を禁止する。
【0017】第2発明に係る電動パワーステアリング装
置では、異常電流判定回路が、モータの駆動電流が所定
値より大きいこととモータの駆動電流がモータを駆動す
る方向とを判定する。そして、駆動異常検出回路は、検
出トルクが不感帯の範囲内にあり、異常電流判定回路
が、モータの駆動電流は所定値より大きいと判定し、異
常電流判定回路で判定した方向とトルク変化方向検出回
路により検出した変化方向とが逆方向を示す状態を検出
したときは、前記モータの駆動を禁止する。
【0018】第3発明に係る電動パワーステアリング装
置では、駆動異常検出回路が前記状態を検出したとき
に、検出用タイマが計時を開始する。そして、駆動異常
検出回路が前記状態を検出しなくなったときに、検出用
タイマはリセットされる。一方、検出用タイマが第1の
所定時間の計時を完了したときは、モータの駆動を禁止
する。
【0019】第4発明に係る電動パワーステアリング装
置では、確定用タイマは、駆動異常検出回路が前記状態
を検出したときは計時を開始し、駆動異常検出回路が前
記状態を検出しなくなったときはリセットされる。ま
た、確定用タイマが第2の所定時間の計時を完了したと
きは、異常検出信号保持回路が、駆動異常検出回路から
の異常検出信号を保持する。そして、異常検出信号保持
回路が異常検出信号を保持する間、リレー駆動禁止回路
が、モータの駆動回路と電源とを接続するフェイルセー
フリレーをオフする。
【0020】
【実施例】以下に、本発明をその実施例を示す図面に基
づき説明する。図1は、本発明に係る電動パワーステア
リング装置の1実施例の構成を示すブロック図である。
この電動パワーステアリング装置は、トルクセンサ1が
検出した検出トルクを表す検出トルク信号が、CPU2
へ与えられる。CPU2は、検出トルク信号を受けて、
内蔵している目標電流テーブル(図示せず)から検出ト
ルク信号に対応する目標電流を読み出すと共に、検出ト
ルク信号を微分して、その微分値と目標電流とを加算す
る(PD制御)ことにより、操舵力補助用モータ4のモ
ータ電流目標値(大きさ及び方向)を定める。
【0021】CPU2は、このモータ電流目標値を自動
制御の目標値としてモータ駆動回路3を制御してモータ
4を駆動させ、そのとき、右駆動モータ電流検出回路5
a、左駆動モータ電流検出回路5bが検出したモータ4
の駆動電流を自動制御のフィードバック値として、CP
U2へ入力している。CPU2からは、モータ電流目標
値が駆動論理判定回路9a及び後述するモータ非駆動検
出回路11へも送られる。
【0022】トルクセンサ1からの検出トルク信号は方
向禁止領域判定回路8aへも入力されており、方向禁止
領域判定回路8aには、図3に示すように、検出トルク
の左右それぞれの方向について所定値を設定してあり、
検出トルクがこの所定値内に有るか否かは後述する駆動
論理判定回路9a及び不感帯検出回路10へ通知され
る。また、トルクセンサ1からの検出トルク信号は微分
回路20へも入力され、微分回路20の微分結果は、ト
ルク変化方向検出回路21へ与えられ、検出トルクの変
化方向が検出される。検出トルクの変化方向を示す信号
は、後述する異常電流判定回路6a及び駆動論理判定回
路9aへ与えられる。
【0023】モータ電流目標値をゼロにすべき検出トル
クの不感帯を検出する不感帯検出回路10の検出信号
は、検出トルクが不感帯の範囲内にあり、モータの駆動
電流が所定値(例えば10A)より大きく、モータの駆
動電流によりモータを駆動する方向と検出トルクの変化
方向とが逆方向であることを判定する異常電流判定回路
6aへ与えられる。ここで、モータの駆動電流の所定値
は、舵輪の戻し電流の最大値よりも大きく、電動パワー
ステアリング装置が不安定な状態にならない値に設定さ
れている。
【0024】駆動論理判定回路9aは、検出トルクが不
感帯の範囲外にあり、モータ電流目標値によりモータを
駆動すべき方向と検出トルクとが逆方向であり、モータ
電流目標値によりモータを駆動すべき方向と検出トルク
の変化方向とが逆方向であることを判定する。駆動論理
判定回路9a及び異常電流判定回路6aの判定結果は、
駆動異常検出回路7aへ与えられ、駆動異常検出回路7
aが、これらの判定結果から異常を検出したときは、検
出用タイマ12及び確定用タイマ15のそれぞれの所定
時間T1(例えば10msec.)及びT2(例えば1
sec.)の計時を開始させる。検出用タイマ12が所
定時間T1の計時を完了したときは、ラッチ回路13
が、駆動異常検出回路7aからの異常検出信号を保持す
る。ラッチ回路13が、駆動異常検出回路7aからの異
常検出信号を保持している間、ダイアグ灯19が点灯す
ると共に、モータ駆動禁止回路14がモータ駆動回路3
の動作を停止させる。
【0025】ラッチ回路13は、モータ電流目標値がゼ
ロであることを検知するモータ非駆動検出回路11がゼ
ロを検知したときにクリアされる。確定用タイマ15が
所定時間T2の計時を完了したときは、ラッチ回路(異
常検出信号保持回路)16が、駆動異常検出回路7aか
らの異常検出信号を保持する。ラッチ回路16が、駆動
異常検出回路7aからの異常検出信号を保持している
間、ダイアグ灯19が点灯すると共に、リレー駆動禁止
回路17が、モータ駆動回路3と電源とを接続するフェ
イルセーフリレー18をオフする。
【0026】このような構成の電動パワーステアリング
装置の動作を以下に説明する。トルクセンサ1が検出し
た検出トルクは方向禁止領域判定回路8aへ入力され、
方向禁止領域判定回路8aでは、検出トルクの方向と大
きさが判定され、検出トルクの方向を示す信号は駆動論
理判定回路9aへ送られる。検出トルクの大きさについ
ては、図3に示すように、検出トルクの左右それぞれの
方向について、所定値との大小(不感帯内か不感帯外
か)を通知する信号が、不感帯検出回路10へ送られ
る。不感帯検出回路10からは、検出トルクが不感帯内
にあるか不感帯外にあるかの通知信号が、異常電流判定
回路6aへ送られる。また、トルクセンサ1が検出した
検出トルクは微分回路20へも入力され、微分回路20
の演算結果は、トルク変化方向検出回路21へ与えら
れ、検出トルクの変化方向が検出される。検出トルクの
変化方向を示す信号は、異常電流判定回路6a及び駆動
論理判定回路9aへ与えられる。
【0027】ここで、駆動論理判定回路9aは、検出ト
ルクが不感帯の範囲外にあり、モータ電流目標値により
モータを駆動すべき方向と検出トルクの方向とが逆方向
を示し、かつ、モータ電流目標値によりモータを駆動す
べき方向と検出トルクの変化方向とが逆方向を示す期
間、駆動異常検出回路7aへその異常を通知する。ま
た、異常電流判定回路6aは、検出トルクが不感帯の範
囲内にあり、モータの駆動電流が所定値より大きく、モ
ータの駆動電流によりモータを駆動する方向と検出トル
クの変化方向とが逆方向である期間、駆動異常検出回路
7aへその異常を通知し続ける。
【0028】駆動異常検出回路7aは、駆動論理判定回
路9a又は異常電流判定回路6aから異常を通知された
とき、その異常を検出して検出用タイマ12及び確定用
タイマ15を起動し、駆動論理判定回路9a又は異常電
流判定回路6aからの異常通知が途切れたときは、検出
用タイマ12及び確定用タイマ15をリセットする。検
出用タイマ12は、駆動論理判定回路9a又は異常電流
判定回路6aから駆動異常検出回路7aへの異常通知が
途切れることなく、所定時間T1の計時を完了したと
き、ラッチ回路13に駆動論理判定回路9a又は異常電
流判定回路6aからの異常通知を保持させる。ラッチ回
路13は、異常通知を保持している間、ダイアグ灯19
を点灯すると共に、モータ駆動禁止回路14を作動さ
せ、モータ4の駆動を禁止する。この間、ラッチ回路1
3は、モータ非駆動検出回路11がモータ電流目標値が
ゼロであることを検知したときは、クリアされ、モータ
駆動禁止回路14の動作を停止させ、モータ4の駆動禁
止を解除する。
【0029】CPU2内ではトルク信号に基づくアシス
ト電流や舵輪戻し電流を決定すると共に、角速度差制御
(トルク信号の微分制御)を行っている。このため、モ
ータ電流目標値によりモータを駆動すべき方向と検出ト
ルクの方向とが逆方向であったり、検出トルクが不感帯
にあるにもかかわらずモータの駆動電流が多く流れたり
する状態が、瞬間的には起こり、CPU2が正常(暴走
していない)であるにもかかわらず、駆動異常を検出し
てしまうことがある。そのため、従来は、正常状態で駆
動異常検出回路7aが働く時間以上に、検出用タイマ1
2の所定時間T1を設定する必要があった。
【0030】しかし、本発明に係る電動パワーステアリ
ング装置では、駆動異常を検出する条件として、モータ
電流目標値がモータを駆動すべき方向と検出トルクの変
化方向との関係条件、及びモータの駆動電流がモータを
駆動する方向と検出トルクの変化方向との関係条件を加
えることにより、検出用タイマ12の所定時間T1をよ
り短く設定することが可能となる。従って、本発明に係
る電動パワーステアリング装置は、検出用タイマ12に
より、CPU2が正常時にCPU2暴走との誤検出をす
ることなく、CPU2暴走時には速やかにモータ4をオ
フすることができる。
【0031】ここで、モータ非駆動検出回路11が、一
旦、モータ電流目標値がゼロであること(非駆動)を検
知しなければ、ラッチ回路13がクリアされないように
なっていない場合、以下の不具合が生じる。CPU2が
暴走して、モータ電流目標値が過大になった場合、検出
トルクが不感帯の範囲内にあるときでも、検出用タイマ
12が所定時間T1を計時する間は、モータ4に大電流
が流れ、舵輪が自転する。舵輪が自転することにより、
モータの駆動電流とは逆方向の検出トルクが生じるの
で、駆動論理判定回路9は異常を判定し通知する。その
ため、モータ4の駆動が禁止されてアシストオフにな
り、舵輪は逆方向へ戻る。このとき、駆動論理判定回路
9の判定は正常になり、再び大電流が流れる。以下、同
様の動作が繰り返され、電動パワーステアリング装置の
動作が不安定になる。
【0032】確定用タイマ15は、駆動論理判定回路9
a又は異常電流判定回路6aから駆動異常検出回路7a
への異常通知が途切れることなく、所定時間T2の計時
を完了したとき、ラッチ回路16に駆動論理判定回路9
a又は異常電流判定回路6aからの異常通知を保持させ
る。ラッチ回路16は、異常通知を保持している間、ダ
イアグ灯19を点灯すると共に、リレー駆動禁止回路1
7を作動させ、フェイルセーフリレー18をオフして、
モータ駆動回路3の電源をオフにする。ラッチ回路16
は、電動パワーステアリング装置の電源がオフされたと
き(イグニッションキーがオフされたとき)クリアされ
る。
【0033】検出用タイマ12は、CPU2のモータ非
駆動検出によりリセットされるので、CPU2の暴走状
態によっては、検出と復帰とを繰り返し、不安定になる
可能性がある。従って、検出用タイマ12の所定時間T
1よりも充分長く、確定用タイマ15の所定時間T2を
設定して、この所定時間T2の間、駆動異常が持続する
ようであれば、故障を確定させてしまうというものであ
る。
【0034】駆動論理判定回路9aは、検出トルクが不
感帯の範囲外にあり、モータ電流目標値によりモータ4
を駆動すべき方向と検出トルクの方向とが逆方向を示
し、かつ、モータ電流目標値によりモータ4を駆動すべ
き方向と検出トルクの変化方向とが逆方向を示す論理が
成立しない期間は、正常であると判定し、駆動異常検出
回路7aへ異常を通知しない。また、異常電流判定回路
6aは、検出トルクが不感帯の範囲内にあり、モータの
駆動電流が所定値より大きく、モータの駆動電流により
モータ4を駆動する方向と検出トルクの変化方向とが逆
方向である条件が成立しない期間は、駆動異常検出回路
7aへ異常を通知しない。駆動異常検出回路7aは、駆
動論理判定回路9a又は異常電流判定回路6aから異常
が通知されない間は、検出用タイマ12及び確定用タイ
マ15を停止する。従って、ラッチ回路13,16は、
異常通知を保持せず、モータ駆動禁止回路14、リレー
駆動禁止回路17を作動させることはない。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る電動パワーステアリング装
置によれば、CPUの暴走を短時間に検出できるので、
CPUが暴走したときに、操舵が不安定になることを防
止できる。また、トルク検出信号の微分制御を妨げるこ
となく、CPUの暴走監視を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の1
実施例の概略構成を示したブロック図である。
【図2】従来の電動パワーステアリング装置の1例の概
略構成を示したブロック図である。
【図3】電動パワーステアリング装置の検出トルクとモ
ータ電流目標値との関係を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 トルクセンサ 2 CPU 3 モータ駆動回路 4 モータ 5a 右駆動モータ電流検出回路 5b 左駆動モータ電流検出回路 6a 異常電流判定回路 7a 駆動異常検出回路 8a 方向禁止領域判定回路 9a 駆動論理判定回路 10 不感帯検出回路 11 モータ非駆動検出回路 12 検出用タイマ 13 ラッチ回路 14 モータ駆動禁止回路 15 確定用タイマ 16 ラッチ回路(異常検出信号保持回路) 17 リレー駆動禁止回路 18 フェイルセーフリレー 19 ダイアグ灯 20 微分回路 21 トルク変化方向検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクセンサが検出した検出トルクが不
    感帯の範囲外にある場合に、該検出トルクに基づいて操
    舵力補助用モータのモータ電流目標値を定めて、該モー
    タ電流目標値を自動制御の目標値として、前記モータを
    駆動制御する電動パワーステアリング装置において、 前記検出トルクの変化方向を検出するトルク変化方向検
    出回路と、前記検出トルクが前記不感帯の範囲外にあ
    り、前記モータ電流目標値により前記モータを駆動すべ
    き方向と前記検出トルクの方向とが逆方向を示し、か
    つ、前記モータ電流目標値により前記モータを駆動すべ
    き方向と前記トルク変化方向検出回路により検出した変
    化方向とが逆方向を示す状態を検出する駆動異常検出回
    路とを備え、該駆動異常検出回路が前記状態を検出した
    ときは、前記モータの駆動を禁止すべくなしてあること
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記モータの駆動電流が所定値より大き
    いことと前記モータの駆動電流が前記モータを駆動する
    方向とを判定する異常電流判定回路を備え、前記駆動異
    常検出回路は、前記状態の他、検出トルクが前記不感帯
    の範囲内にあり、前記異常電流判定回路が、前記モータ
    の駆動電流は前記所定値より大きいと判定し、前記異常
    電流判定回路で判定した前記方向と前記トルク変化方向
    検出回路により検出した変化方向とが逆方向を示す状態
    を検出すべくなしてあり、前記駆動異常検出回路が該状
    態を検出したときは、前記モータの駆動を禁止すべくな
    してある請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動異常検出回路が前記状態を検出
    したときに、計時を開始し、前記駆動異常検出回路が前
    記状態を検出しなくなったときにリセットされる検出用
    タイマを備え、該検出用タイマが第1の所定時間の計時
    を完了したときに、前記モータの駆動を禁止すべくなし
    てある請求項1又は2記載の電動パワーステアリング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記駆動異常検出回路が前記状態を検出
    したときに、計時を開始し、前記駆動異常検出回路が前
    記状態を検出しなくなったときにリセットされる確定用
    タイマと、該確定用タイマが第2の所定時間の計時を完
    了したときに、前記駆動異常検出回路からの異常検出信
    号を保持する異常検出信号保持回路と、該異常検出信号
    保持回路が異常検出信号を保持する間、前記モータの駆
    動回路と電源とを接続するフェイルセーフリレーをオフ
    するリレー駆動禁止回路とを備える請求項3記載の電動
    パワーステアリング装置。
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