JPH0911901A - 車両感知器 - Google Patents

車両感知器

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JPH0911901A
JPH0911901A JP18659095A JP18659095A JPH0911901A JP H0911901 A JPH0911901 A JP H0911901A JP 18659095 A JP18659095 A JP 18659095A JP 18659095 A JP18659095 A JP 18659095A JP H0911901 A JPH0911901 A JP H0911901A
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vehicle
coil
receiving
alternating current
differential voltage
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JP18659095A
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Mamoru Kawakami
護 川上
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Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
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Kyosan Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】2個の受信コイルの差動電圧から車輌を感知す
ることにより、簡単な構成で安定した車輌の感知を行な
う。 【構成】送信コイルS1は交番電流発生部1からの交番
電流を基に交番磁束を発生する。2個の受信コイルJ
1,J2は送信コイルS1を挟んで車輌3の通路4を横
切るように埋設され、送信コイルS1から交番磁束を受
けて誘導起電力を発生する。感知部2は2個の受信コイ
ルJ1,J2の両誘導起電力の差動電圧を検出し、検出
した差動電圧が基準電圧未満のときに車輌無しと判断
し、検出した差動電圧が基準電圧以上のときに車輌あり
と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は踏切道又は駐車場の出
入口等の通路における車輌の有無を感知する車輌感知
器、特にその構成の簡単化及び感知精度の安定化に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】列車が踏切に接近しているときの踏切内
での安全を確保したり、駐車場の出口に面した歩道の通
行人の安全を確保するため、又は、車両の交通量を検出
して交通制御を行なうため等にループコイル式の車輌感
知器が採用されている。
【0003】ループコイル式の車輌感知器は踏切道の舗
装内等に埋設したループコイルをブリッジ回路の一辺と
して、常時ある特定周波数の電流を流して平行させてお
き、そこに、車輌等の金属体がループコイルに接近する
とインダクタンスが変化しブリッジ回路の平行がくずれ
るので、これを検出して車輌有りと判断するものであ
る。
【0004】ループコイルのインダクタンスは車輌等の
金属の接近による変化以外に、気温等の影響を受ける。
多くの場合、気温などの影響による変化は車輌などによ
る急峻な変化と異なり長時間にわたる緩慢な変化である
ことから、ループコイル式の車輌感知器は緩慢に変化す
る気温等の影響を補正する自動平衡器を付加している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ル
ープコイル式の車輌感知器ではインダクタンスの気温等
による影響を補正する自動平衡器等を付加しなければな
らず装置構成が複雑になっていた。
【0006】また、気温等は必ずしも緩慢に変化すると
は限らず急激に変化する場合もあり、上記気温等が緩慢
に変化することを前提とした自動平衡器では気温等が急
激に変化した場合に対応ができなかった。
【0007】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、対称的な位置に設置した2個の受信
コイルの差動電圧から車輌を感知することにより、簡単
な構成で安定した車輌の感知を行なうことを目的とする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車輌感知
器は、交番電流発生部と送信コイルと2個の受信コイル
と感知部を有し、交番電流発生部は送信コイルに供給す
る交番電流を発生し、送信コイルは車輌の通路表面に埋
設され、交番電流発生部が供給する交番電流を基に交番
磁束を発生し、2個の受信コイルは送信コイルを挟んだ
両側に車輌の通路を横切るように埋設され、送信コイル
が発生した交番磁束を基に誘導起電力を発生し、感知部
は2個の受信コイルの両誘導起電力の差動電圧を検出
し、検出した差動電圧が予め定めた基準電圧以上のとき
に車輌有りと判断し、検出した差動電圧が予め定めた基
準電圧未満のときに車輌無しと判断する。
【0009】
【作用】この発明においては、2個の受信コイルは送信
コイルを挟んだ両側に車輌の通路を横切るように埋設さ
れ、送信コイルが交番電流発生部からの交番電流を基に
発生した交番磁束を受けて誘導起電力を発生する。
【0010】さらに、感知部は2個の受信コイルの両誘
導起電力の差動電圧を検出する。
【0011】さらに、送信コイルと一方の受信コイルと
の間に車輌が存在するときは、車輌が存在する側の受信
コイルに発生した誘導起電力が高くなり、両受信コイル
の誘導起電力の差動電圧が高くなり、感知部は検出した
差動電圧が基準電圧未満のときに車輌無しと判断し、検
出した差動電圧が予め定めた基準電圧以上のときに車輌
ありと判断する。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す車輌感知器
の構成図である。図に示すように、車輌感知器は交番電
流発生部1と送信コイルS1と2個の受信コイルJ1,
J2と感知部2を有する。交番電流発生部1は、例えば
矢印A方向に進む車輌3の通路4の脇の機械箱6の中に
設置されて、送信コイルS1に供給する交番電流を発生
する。送信コイルS1は通路4の中央表面に埋設され、
両端を交番電流発生部1に接続して交番電流発生部1が
供給する交番電流を基に交番磁束を発生する。2個の受
信コイルJ1,J2は巻数N及び幾何学的大きさが等し
く送信コイルS1を挟んだ両側に車輌3の通路4を横切
るように幾何学的対称位置に埋設され、送信コイルS1
から、例えば図2に示すような磁束φ1,φ2を受けると
図に示すような誘導起電力e1,e2を発生する。2個の
受信コイルJ1,J2は両受信コイルJ1,J2に発生
した誘導起電力e1,e2が互いに打ち消し合うように互
いに一端を接続し、他端を感知部2に接続する。受信コ
イルJ1,J2は両受信コイルJ1,J2の誘導起電力
1,e2を発生し、共通の影響による変化を含まない差
動電圧を感知部2との接続端に発生する。感知部2は、
例えば車輌3の通路4の脇の機械箱6の中に交番電流発
生部1と共に設置され、受信コイルJ1,J2に発生し
た誘導起電力の差動電圧を検出し、検出した差動電圧が
予め定めた基準電圧Vth以上のときに送信コイルS1と
受信コイルJ1、J2の間の検知範囲5上に車輌3が有
ると判断し、検出した差動電圧が基準電圧Vth未満のと
きに検知範囲5上に車輌3が無いと判断する。
【0013】上記構成の車輌感知器において、車輌感知
器上を通過する車輌3を感知する場合の動作を説明す
る。
【0014】送信コイルS1は交番電流発生部1が発生
した交番電流の供給を受けて交番磁束を発生する。送信
コイルS1が発生した交番磁束の一部φ1,φ2は送信コ
イルS1を中心として対称的に配置した受信コイルJ
1,J2に鎖交する。矢印A方向に進む車輌3が送信コ
イルS1と受信コイルJ1,J2の間の検知範囲5に到
達していないときは、等しい交番磁束φ1,φ2が受信コ
イルJ1及び受信コイルJ2に鎖交する。受信コイルJ
1及び受信コイルJ2にそれぞれ発生する誘導起電力e
1,e2は、それぞれe1=N(dφ1/dt),e2=N(d
φ2/dt)となる。φ1=φ2なので、受信コイルJ1の
誘導起電力e1と受信コイルJ2の誘導起電力e2の差は
ゼロとなる。感知部2は受信コイルJ1の誘導起電力e
1と受信コイルJ2の誘導起電力e2の差動電圧がゼロで
あることを検知し、検知した差動電圧が一定の誤差範囲
を考慮して設けられた基準電圧Vth以下なので、車輌3
が送信コイルS1と受信コイルJ1,J2との間の検知
範囲5に到達していないことを感知する。
【0015】車輌3がさらに矢印A方向に進み、送信コ
イルS1と受信コイルJ1との間の検知範囲5に到達し
たときは、受信コイルJ1に鎖交する交番磁束φ1は,
受信コイルJ2に鎖交する交番磁束φ2より多くなる。
2個の受信コイルJ1,J2の誘導起電力の差e1−e2
はφ1>φ2なので、e1−e2>0になる。なお、車輌3
の通過位置により受信コイルJ1に鎖交する交番磁束φ
1又は受信コイルJ2に鎖交する交番磁束φ2は変化する
ので、車輌3が送信コイルS1と受信コイルJ1との間
の検知範囲5又は送信コイルS1と受信コイルJ2との
間の検知範囲5を通過する位置と差動電圧の絶対値との
関係は、図3のようになり、差動電圧は車輌3が受信コ
イルJ1と送信コイルS1の間、又は、受信コイルJ2
と送信コイルS1の間を通過する場合に差動電圧が高く
なる。感知部2は2個の受信コイルJ1,J2の誘導起
電力e1,e2の差動電圧を検知し、検知した差動電圧が
基準電圧Vth以上になると、車輌3が送信コイルS1と
受信コイルJ1,J2との間の検知範囲5上にあること
を感知する。
【0016】車輌3がさらに進み、送信コイルS1と受
信コイルJ1との間の検知範囲5を越えたときは、受信
コイルJ1に鎖交する交番磁束φ1と受信コイルJ2に
鎖交する交番磁束φ2は等しくなり、差動電圧はゼロに
なる。感知部2は差動電圧を検知し、検知した差動電圧
がゼロなので、車輌3が送信コイルS1と受信コイルJ
1,J2との間の検知範囲5上に存在しないことを感知
する。このように、車輌感知器は送信コイルS1と受信
コイルJ1,J2との間の検知範囲5上の車輌3の有無
を感知するので、例えば車輌感知器を使用する駐車場で
の車輌3の入退場管理システムでは駐車場の車輌3の出
入口を車輌3が通過したことを検知し、入退場車時に車
輌3が横切る歩道等の通行人の安全を確保することがで
きる。
【0017】なお、受信コイルJ1と受信コイルJ2と
の中央部分では車輌3が通過しても、受信コイルJ1に
鎖交する交番磁束φ1と受信コイルJ2に鎖交する交番
磁束φ2に対する影響が等しいため差動電圧は基準電圧
Vth以下になり、車輌3を検出できないが、例えばこの
部分を中央分離帯にすることにより、車輌3の通過を検
知できない部分が生じることを防ぐことができる。
【0018】次ぎに他の実施例として、図4に示すよう
に2個の受信コイルL1,L4と2個の送受信コイルL
2,L3を用いる場合について説明する。
【0019】車輌感知器は2個の受信コイルL1,L
4、2個の送受信コイルL2,L3、切換リレーK、交
番電流発生部11及び感知部12を備える。受信コイル
L1,L4及び送受信コイルL2,L3は巻数N及び幾
何学的大きさが等しく受信コイルL1、送受信コイルL
2、送受信コイルL3、受信コイル4の順に車輌3の通
路13を横切るように等間隔で車両3の通路13の表面
に位置する。送受信コイルL2が交番電流発生部11と
接続したときは、受信コイルL1及び送受信コイルL3
は前記実施例における受信コイルと同様に感知部12に
接続し、送受信コイルL2からの交番磁束φ21及び交番
磁束φ23を受けて誘導起電力e1及び誘導起電力e3が発
生する。送受信コイル3が交番電流発生部11と接続し
たときは、送受信コイルL2と受信コイルL4は前記実
施例における受信コイルと同様に感知部12に接続し、
送受信コイルL3からの交番磁束φ32及び交番磁束φ34
を受けて誘導起電力e2及び誘導起電力e4を発生する。
【0020】切換リレーKは交番電流発生部11からの
リレー切換信号26が、例えば高レベルの信号であるオ
ン信号の場合には送受信コイルL2を交番電流発生部1
1に接続し、受信コイルL1と送受信コイルL3を感知
部12に接続する。また、切換リレーKは交番電流発生
部11からのリレー切換信号26が、例えば低レベルの
信号であるオフ信号の場合には送受信コイルL3を交番
電流発生部11に接続し、送受信コイルL2と受信コイ
ルL4を感知部12に接続する。交番電流発生部11は
接続した送受信コイルL2又は送受信コイルL3に供給
する交番電流、及び、切換リレーKの切り換え信号を発
生する。感知部12は受信コイルL1が発生した誘導起
電力e1と送受信コイルL3が発生した誘導起電力e3
差動電圧、及び、送受信コイルL2が発生した誘導起電
力e2と受信コイルL4が発生した誘導起電力e4の差動
電圧を検知し、検知したいずれかの差動電圧が基準電圧
Vth以上のときに受信コイルL1と受信コイルL4の間
の検知範囲5上に車輌3が存在することを感知する。
【0021】上記構成の車輌感知器において、車輌3を
検知する場合の動作について説明する。交番電流発生部
12は送受信コイルL2又は送受信コイルL3に対して
交番電流を発生する。また、交番電流発生部12は切換
リレーKに対して、例えば数「100」m秒から数「1
0」秒の周期のリレー切換信号26を発生する。交番電
流発生部11からのリレー切換信号26が、例えばオン
信号のときは、切換リレーKは送受信コイルL2と交番
電流発生部11を接続し、受信コイルL1と送受信コイ
ルL3とを感知部12に接続し、送受信コイルL2は交
番磁束φを発生する。受信コイルL1と送受信コイルL
3は送受信コイルL2が発生した交番磁束φの一部を受
け、誘導起電力e1及び誘導起電力e3を発生する。車輌
3が無いときは受信コイルL1が発生する誘導起電力e
1と送受信コイルL3が発生する誘導起電力e3は等し
く、差動電圧はゼロになる。車輌3が感知範囲5に到達
すると、受信コイルL1と送受信コイルL3は車輌3の
通過位置により、図5に絶対値で示すような差動電圧を
発生する。感知部12は受信コイルL1と送受信コイル
L3との差動電圧を検出し、図5の斜線で示す範囲内の
車輌3を感知する。この場合、図に示すように、車輌3
が通過しても、車輌3を検出できない不感帯Bが受信コ
イルL1と送受信コイルL3との中心部分に生じる。
【0022】交番電流発生部11からのリレー切換信号
26がオフ信号になると切換リレーKは送受信コイルL
3と交番電流発生部11を接続し、送受信コイルL2と
受信コイルL4とを感知部12に接続するように切り替
え、送受信コイルL3は交番磁束φを発生する。送受信
コイルL2及び受信コイルL4は送受信コイルL3が発
生した交番磁束φの一部を受け、誘導起電力e2及び誘
導起電力e4を発生する。車輌3が無いときは送受信コ
イルL2が発生する誘導起電力e2と受信コイルL4が
発生する誘導起電力e4は等しく差動電圧はゼロにな
る。車輌3が感知範囲5に到達すると、送受信コイルL
2と受信コイルL4は車輌3の通過位置により、図6に
絶対値を示すような差動電圧を発生する。感知部12は
送受信コイルL2の誘導起電力e2と受信コイルL4の
誘導起電力e4の差動電圧を検出し、図6の斜線で示す
範囲内の車輌3を感知する。この場合、図に示すよう
に、車輌3が通過しても、車輌3を検出できない不感帯
Cが送受信コイルL2と受信コイルL4との中心部分に
生じる。
【0023】感知部12は、図5の斜線で示す範囲内の
車輌3を感知し、続いて図6の斜線で示す範囲内の車輌
3を感知し、感知した両範囲の論理和を取り、図7に示
すように車輌3の通路13の幅全体にわたって車輌3を
感知する。このように、受信コイルL1,L4及び送受
信コイルL2,L3を車輌3の通路13を横切るように
等間隔に配置して、互いに重なった部分を有する異なっ
た範囲で車輌3を感知することにより、交番磁束を発生
する送受信コイルL2又は送受信コイルL3上の車輌3
を検知できない不感帯B,C部分を互いに補うことがで
き、車輌3の通過位置に関係なく正確に車輌3を感知す
ることができる。
【0024】さらに、切換リレーKは交番電流発生部1
1からのリレー切換信号26で受信コイルL1,L4及
び送受信コイルL2,L3の接続を切り替えるので、同
一の車輌感知器を2系統設置する必要がなく、構成が簡
単になり、保守及び設置費用を低減できる。
【0025】また、前記図1に示す車輌感知器におい
て、図8に示すようにフェールセーフ回路として受信コ
イルJ1と受信コイルJ2に対してそれぞれ電圧検出部
21と電圧検出部22を設け、電圧検出部21の電圧検
知信号と電圧検出部22の電圧検知信号と感知部2の車
輌感知信号との論理和をORゲート25から出力するよ
うにしても良い。電圧検出部21及び電圧検出部22は
受信コイルJ1及び受信コイルJ2が送信コイルS1の
交番磁束を受けて誘導起電力e1及び誘導起電力e2を発
生しているときは、高レベルの信号を出力する。電圧検
出部21及び電圧検出部22が出力した高レベルの信号
はインバータ23,24で反転されて、ORゲート25
に入力する。したがって、受信コイルJ1及び受信コイ
ルJ2に異常がないときは感知部2が出力した信号がそ
のままORゲート25から出力され、感知部2が車輌3
を感知したときはORゲート25は高レベルの信号を出
力し、感知部2が車輌3を感知しないときはORゲート
25は低レベルの信号を出力する。
【0026】これに対して、例えばどちらか一方の受信
コイルJ1、J2が故障した場合には、受信コイルJ1
と受信コイルJ2は直列に接続されているために、差動
電圧はゼロになり、車輌3が通過しても感知部2は車輌
3を感知できず、感知部2の車輌感知信号は車輌3無し
を示す低レベルの信号になる。電圧検出部21又は電圧
検出部22は受信コイルJ1の誘導起電力e1又は受信
コイルJ2の誘導起電力e2がゼロであることを示す定
電圧の信号を出力する。電圧検出部21又は電圧検出部
22からの信号はインバータ23又はインバータ24で
反転されてORゲート25に入力し、ORゲート25の
出力は車輌3有り又は受信異常有りを示す高レベルの信
号になる。このように感知部2が車輌3を感知せず、か
つ、受信コイルJ1,J2が正常に誘導起電力e1,e2
を発生しているときにのみORゲート25が低レベルの
信号を出力するので、受信コイルJ1,J2等の故障に
より誤動作することを防止できる。
【0027】なお、上記実施例では受信コイルJ1と受
信コイルJ2を直列に接続し、差動電圧を発生するよう
にしたが、受信コイルJ1と受信コイルJ2をそれぞれ
感知部2に接続し、感知部2は受信コイルJ1の誘導起
電力e1と受信コイルJ2の誘導起電力e2をそれぞれ独
立して検出し、検出した両誘導起電力e1,e2から差動
電圧を検出して、検出した差動電圧を基準電圧Vthと比
較するようにしても良い。
【0028】また、前記実施例では同一巻数で同一幾何
学的大きさの受信コイルJ1,J2を送信コイルS1を
挟んで幾何学的対称位置に設置したが、受信コイルJ
1,J2の巻数を変えたりして、常に差動電圧を検出す
るようにしても良い。この場合、基準電圧Vthを高くす
ることにより前記実施例と同じ効果を得ることができ
る。
【0029】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、2個の
受信コイルは送信コイル挟んだ両側に車輌の通路を横切
るように埋設され、送信コイルが交番電流発生部からの
交番電流を基に発生した交番磁束を受けて誘導起電力を
発生する。交番磁束は気温等の影響をあまり受けないの
で、発生する誘導起電力の気温等の変化等の影響を少な
くできる。
【0030】さらに、感知部は2個の受信コイルの両誘
導起電力の差動電圧を検出するので、2個の受信コイル
に共通な外部誘導雑音、外気温度変化等の影響を簡単な
構成で打ち消すことができる。
【0031】さらに、送信コイルと一方の受信コイルと
の間に車輌が存在するときは、車輌が存在する側の受信
コイルに発生した誘導起電力が高くなり、両受信コイル
の誘導起電力の差動電圧が高くなり、感知部は検出した
差動電圧が基準電圧未満のときに車輌無しと判断し、検
出した差動電圧が予め定めた基準電圧以上のときに車輌
ありと判断するので、簡単な構成で車輌の有無を感知す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す構成図である。
【図2】磁束を受けて受信コイルが誘導起電力を発生す
る説明図である。
【図3】車輌の通過位置と差動電圧の関係を示す説明図
である。
【図4】他の実施例の構成図である。
【図5】リレー切換信号がオンのときの車輌の通過位置
と差動電圧の説明図である。
【図6】リレー切換信号がオフのときの車輌の通過位置
と差動電圧の説明図である。
【図7】2つの差動電圧の論理和を取った場合の説明図
である。
【図8】フェールセーフ回路を付加した場合の車輌感知
器の構成図である。
【符号の説明】
1 交番電流発生部 2 感知部 3 車輌 11 交番電流発生部 12 感知部 21 電圧検出部 22 電圧検出部 25 ORゲート S1 送信コイル J1 受信コイル J2 受信コイル L1,L4 受信コイル L2,L3 送受信コイル K 切換リレー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交番電流発生部と送信コイルと2個の受
    信コイルと感知部を有し、交番電流発生部は送信コイル
    に供給する交番電流を発生し、送信コイルは車輌の通路
    表面に埋設され、交番電流発生部が供給する交番電流を
    基に交番磁束を発生し、2個の受信コイルは送信コイル
    を挟んだ両側に車輌の通路を横切るように埋設され、送
    信コイルが発生した交番磁束を基に誘導起電力を発生
    し、感知部は2個の受信コイルの両誘導起電力の差動電
    圧を検出し、検出した差動電圧が予め定めた基準電圧以
    上のときに車輌有りと判断し、検出した差動電圧が予め
    定めた基準電圧未満のときに車輌無しと判断することを
    特徴とする車輌感知器。
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