JP3159415B2 - 移動体検出装置 - Google Patents
移動体検出装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体検出装置に関
し、更に詳しくは、ループコイルのインダクタンス変化
に応じた発振周波数の変化から移動体を検知し、検知後
の発振周波数の変化率により移動体の停止を検知する技
術に係る。
し、更に詳しくは、ループコイルのインダクタンス変化
に応じた発振周波数の変化から移動体を検知し、検知後
の発振周波数の変化率により移動体の停止を検知する技
術に係る。
【0002】
【従来の技術】ル−プコイルのインダクタンス変化を利
用した移動体検出装置は、鉄道分野及び道路交通分野で
知られている。インダクタンス変化を検出する方法とし
ては、ブリッジ回路による不平衡電圧の検出、発振回路
の発振周波数の変化を検出する方法が一般的に知られて
いる。
用した移動体検出装置は、鉄道分野及び道路交通分野で
知られている。インダクタンス変化を検出する方法とし
ては、ブリッジ回路による不平衡電圧の検出、発振回路
の発振周波数の変化を検出する方法が一般的に知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移動体検出装置は、インダクタンス変化の絶対値を検出
するものであるため、一定値以上のインダクタンス変化
により移動体検知は可能であるが、移動体が移動してい
るか停止しているか否かの判断ができなかった。また、
一定時間以上移動体検知が続いたときに移動体が停止し
ていると判定する方法もあるが、停止と低速走行との分
離が困難である。分離の正確性を求めると、いきおい検
知時間が長くなる。
移動体検出装置は、インダクタンス変化の絶対値を検出
するものであるため、一定値以上のインダクタンス変化
により移動体検知は可能であるが、移動体が移動してい
るか停止しているか否かの判断ができなかった。また、
一定時間以上移動体検知が続いたときに移動体が停止し
ていると判定する方法もあるが、停止と低速走行との分
離が困難である。分離の正確性を求めると、いきおい検
知時間が長くなる。
【0004】本発明の課題は、上述した問題点を解決
し、移動体が停止していることを短時間で確実に検知し
得る移動体検出装置を提供することである。
し、移動体が停止していることを短時間で確実に検知し
得る移動体検出装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明に係る移動体検出装置は、ループコイルと、
発振回路と、処理回路とを含む。前記ループコイルは、
移動体の走行路に沿って設けられ、前記移動体と電磁結
合してインダクタンスが変化するものであり、前記発振
回路は、前記ループコイルに接続され、前記インダクタ
ンスの変化に応じて発振周波数が変化し、周波数信号と
して出力する。前記処理回路は、次の動作を含む。ま
ず、前記発振回路から供給される周波数信号の現在の周
波数(f)を読込み、現在の周波数(f)の基準周波数
(fo)に対する変化量(Δf)を求める。 前記変化量
(Δf)を第1の設定値(K)と比較し、前記変化量
(Δf)が第1の設定値(K)未満であれば移動体検知
「無」として処理する。 前記変化量(Δf)が前記第1
の設定値(K)以上であれば移動体検知「有」として処
理する。 移動体検知「無」として処理したときは、現在
の周波数(f)を読込み、現在の周波数(f)の基準周
波数(fo)に対する前記変化量(Δf)を求める処理
に戻り、移動体検知「有」として処理するまで、前記変
化量(Δf)を前記第1の設定値(K)と比較し、前記
変化量(Δf)が前記第1の設定値(K)未満であれば
移動体検知「無」とする処理を繰り返す。 移動体検知
「有」として処理したときは、移動体検知信号を生成す
るとともに、今回の前記変化量(Δf)と前回以前の前
記変化量Δf(1)〜Δf(n)との差を取り、その差
が第2の設定値(M)以下であれば移動体停止「有」と
して処理し、第2の設定値(M)を越えていれば移動体
停止「無」として処理する。
め、本発明に係る移動体検出装置は、ループコイルと、
発振回路と、処理回路とを含む。前記ループコイルは、
移動体の走行路に沿って設けられ、前記移動体と電磁結
合してインダクタンスが変化するものであり、前記発振
回路は、前記ループコイルに接続され、前記インダクタ
ンスの変化に応じて発振周波数が変化し、周波数信号と
して出力する。前記処理回路は、次の動作を含む。ま
ず、前記発振回路から供給される周波数信号の現在の周
波数(f)を読込み、現在の周波数(f)の基準周波数
(fo)に対する変化量(Δf)を求める。 前記変化量
(Δf)を第1の設定値(K)と比較し、前記変化量
(Δf)が第1の設定値(K)未満であれば移動体検知
「無」として処理する。 前記変化量(Δf)が前記第1
の設定値(K)以上であれば移動体検知「有」として処
理する。 移動体検知「無」として処理したときは、現在
の周波数(f)を読込み、現在の周波数(f)の基準周
波数(fo)に対する前記変化量(Δf)を求める処理
に戻り、移動体検知「有」として処理するまで、前記変
化量(Δf)を前記第1の設定値(K)と比較し、前記
変化量(Δf)が前記第1の設定値(K)未満であれば
移動体検知「無」とする処理を繰り返す。 移動体検知
「有」として処理したときは、移動体検知信号を生成す
るとともに、今回の前記変化量(Δf)と前回以前の前
記変化量Δf(1)〜Δf(n)との差を取り、その差
が第2の設定値(M)以下であれば移動体停止「有」と
して処理し、第2の設定値(M)を越えていれば移動体
停止「無」として処理する。
【0006】
【作用】ループコイルは、移動体の走行路に沿って設け
られ、移動体と電磁結合してインダクタンスが変化する
ものであり、発振回路は、ループコイルに接続され、イ
ンダクタンスの変化に応じて発振周波数が変化し、周波
数信号として出力するものであるから、発振周波数が移
動体の進入側と進出側とでほぼ対象となるように変化
し、一般に山なりに変化する周波数信号が得られる。
られ、移動体と電磁結合してインダクタンスが変化する
ものであり、発振回路は、ループコイルに接続され、イ
ンダクタンスの変化に応じて発振周波数が変化し、周波
数信号として出力するものであるから、発振周波数が移
動体の進入側と進出側とでほぼ対象となるように変化
し、一般に山なりに変化する周波数信号が得られる。
【0007】処理回路は、周波数信号が入力され、周波
数信号が基準周波数に対して第1の設定値以上変化した
ときに移動体を検知するから、移動体の有無を確実に検
知できる。
数信号が基準周波数に対して第1の設定値以上変化した
ときに移動体を検知するから、移動体の有無を確実に検
知できる。
【0008】処理回路は、移動体を検知した後に周波数
信号の変化率が第2の設定値以下のときに移動体の停止
を検知し、移動体停止信号を出力するものであるから、
移動体の存在を確認すると共に、移動体が停止している
ことを短時間で確実に検知できる。
信号の変化率が第2の設定値以下のときに移動体の停止
を検知し、移動体停止信号を出力するものであるから、
移動体の存在を確認すると共に、移動体が停止している
ことを短時間で確実に検知できる。
【0009】
【実施例】図1は本発明に係る移動体検出装置の第1の
実施例の構成を示すブロック図である。図は駐車場の入
口の設けられた場合を示し、1はループコイル、2は発
振回路、3は処理回路、4は移動体、5は走行路、6は
遮断機である。移動体4は、通常、普通乗用車等の車
両、滑走路を走行する航空機であるが、自動化ラインで
用いられる金属材料を含み渦電流を発生させる搬送箱体
または磁性材料を含み磁気回路を変化させる搬送箱体で
あってもよい。
実施例の構成を示すブロック図である。図は駐車場の入
口の設けられた場合を示し、1はループコイル、2は発
振回路、3は処理回路、4は移動体、5は走行路、6は
遮断機である。移動体4は、通常、普通乗用車等の車
両、滑走路を走行する航空機であるが、自動化ラインで
用いられる金属材料を含み渦電流を発生させる搬送箱体
または磁性材料を含み磁気回路を変化させる搬送箱体で
あってもよい。
【0010】ループコイル1は、移動体4の走行路5に
沿って設けられ、移動体4と電磁結合してインダクタン
スLが変化する。実施例では、ループコイル1は、通行
障害防止の観点から地中5〜10cmの深さに埋め込ま
れている。
沿って設けられ、移動体4と電磁結合してインダクタン
スLが変化する。実施例では、ループコイル1は、通行
障害防止の観点から地中5〜10cmの深さに埋め込ま
れている。
【0011】発振回路2は、ループコイル1に接続さ
れ、インダクタンスLの変化に応じて発振周波数fが変
化し、周波数信号S1として出力する。コンデンサ21
は、ループコイル1に並列に接続され、ループコイル1
とともに発振周波数fを決定する。発振周波数fは、常
温、かつ、普通乗用車等の移動体と電磁結合しない状態
で25kHz〜50kHzの範囲内に設定される。
れ、インダクタンスLの変化に応じて発振周波数fが変
化し、周波数信号S1として出力する。コンデンサ21
は、ループコイル1に並列に接続され、ループコイル1
とともに発振周波数fを決定する。発振周波数fは、常
温、かつ、普通乗用車等の移動体と電磁結合しない状態
で25kHz〜50kHzの範囲内に設定される。
【0012】処理回路3は、マイクロコンピュータで構
成され、周波数信号S1が基準周波数f0 に対して第1
の設定値K以上変化したときに移動体4を検知する。基
準周波数f0 は、発振周波数fに対応させ、25kHz
〜50kHzの範囲内に設定される。処理回路3は、移
動体4を検知した後に周波数信号S1の変化率が第2の
設定値M以下のときに移動体4の停止を検知し、移動体
停止信号S2を出力する。
成され、周波数信号S1が基準周波数f0 に対して第1
の設定値K以上変化したときに移動体4を検知する。基
準周波数f0 は、発振周波数fに対応させ、25kHz
〜50kHzの範囲内に設定される。処理回路3は、移
動体4を検知した後に周波数信号S1の変化率が第2の
設定値M以下のときに移動体4の停止を検知し、移動体
停止信号S2を出力する。
【0013】図2はループコイルのインダクタンス変化
に伴なう発振周波数の変化を示す図である。図は移動体
4がループコイル1上を等速度で通過した場合を示して
ある。横軸は移動体の移動距離、縦軸は基準周波数に対
する周波数変化を示している。ループコイル1の場合
は、発振周波数fが移動体4の進入側と進出側とがほぼ
対象となるように変化するので、一般に山なりに変化す
る周波数信号S1が得られる。
に伴なう発振周波数の変化を示す図である。図は移動体
4がループコイル1上を等速度で通過した場合を示して
ある。横軸は移動体の移動距離、縦軸は基準周波数に対
する周波数変化を示している。ループコイル1の場合
は、発振周波数fが移動体4の進入側と進出側とがほぼ
対象となるように変化するので、一般に山なりに変化す
る周波数信号S1が得られる。
【0014】図3は移動体がループコイル上で一次停止
して通過した場合の発振周波数の変化を示す図である。
横軸はサンプリング時間、縦軸は基準周波数に対する周
波数変化を示している。平坦部は移動体4が停止してい
る状態を示している。図3は、停止部分を除くと、図2
と相似形となる。
して通過した場合の発振周波数の変化を示す図である。
横軸はサンプリング時間、縦軸は基準周波数に対する周
波数変化を示している。平坦部は移動体4が停止してい
る状態を示している。図3は、停止部分を除くと、図2
と相似形となる。
【0015】図4は本発明に係る移動体検出装置の第1
の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。
図において、S1は周波数信号、S3は移動体検知信
号、S2は移動体停止信号である。周波数信号S1は、
説明の都合上、基準周波数f0に対する周波数変化に変
換して示してある。図1を参照しながら図4を作用と共
に説明する。
の実施例の動作を説明するタイミングチャートである。
図において、S1は周波数信号、S3は移動体検知信
号、S2は移動体停止信号である。周波数信号S1は、
説明の都合上、基準周波数f0に対する周波数変化に変
換して示してある。図1を参照しながら図4を作用と共
に説明する。
【0016】上述したように、ループコイル1は、移動
体4の走行路5に沿って設けられ、移動体4と電磁結合
してインダクタンスLが変化するものであり、発振回路
2は、ループコイル1に接続され、インダクタンスLの
変化に応じて発振周波数fが変化し、周波数信号S1と
して出力するものであり、処理回路3は、周波数信号S
1が入力され、周波数信号S1が基準周波数f0 に対し
て第1の設定値K以上変化したときに移動体4を検知す
るから、時刻t1に移動体検知「有」状態となり、その
後、時刻t4に移動体検知「無」状態となる。このた
め、移動体4の有無を確実に検知できる。
体4の走行路5に沿って設けられ、移動体4と電磁結合
してインダクタンスLが変化するものであり、発振回路
2は、ループコイル1に接続され、インダクタンスLの
変化に応じて発振周波数fが変化し、周波数信号S1と
して出力するものであり、処理回路3は、周波数信号S
1が入力され、周波数信号S1が基準周波数f0 に対し
て第1の設定値K以上変化したときに移動体4を検知す
るから、時刻t1に移動体検知「有」状態となり、その
後、時刻t4に移動体検知「無」状態となる。このた
め、移動体4の有無を確実に検知できる。
【0017】処理回路3は、移動体4を検知した後に周
波数信号S1の変化率が第2の設定値M以下のときに移
動体4の停止を検知し、移動体停止信号S2を出力する
ものであるから、時刻t2に移動体停止「有」状態とな
り、その後、時刻t3に移動体停止「無」状態となる。
このため、一定時間以上移動体検知が継続したことを判
断する必要がなくなり、移動体4の存在を確認すると共
に、移動体4が停止していることを短時間で確実に検知
できる。
波数信号S1の変化率が第2の設定値M以下のときに移
動体4の停止を検知し、移動体停止信号S2を出力する
ものであるから、時刻t2に移動体停止「有」状態とな
り、その後、時刻t3に移動体停止「無」状態となる。
このため、一定時間以上移動体検知が継続したことを判
断する必要がなくなり、移動体4の存在を確認すると共
に、移動体4が停止していることを短時間で確実に検知
できる。
【0018】また、図2に示すように、周波数信号S1
が山なりの特性となるから、発振周波数の変化が進入側
であるかまたは進出側であるかを周波数信号S1の追跡
により判定すると、周波数信号S1の変化の絶対値によ
り移動体4の停止位置も特定できる。
が山なりの特性となるから、発振周波数の変化が進入側
であるかまたは進出側であるかを周波数信号S1の追跡
により判定すると、周波数信号S1の変化の絶対値によ
り移動体4の停止位置も特定できる。
【0019】本願発明は、周波数変化が得られるべきと
きに平坦部が得られることに着目して移動体4の停止を
検知するものであるから、ループコイル1の配置形状
は、インダクタンスが所定の値だけ変化して移動体検知
信号S3が得られた後も、インダクタンスが変化するよ
うに構成されたものであればよい。
きに平坦部が得られることに着目して移動体4の停止を
検知するものであるから、ループコイル1の配置形状
は、インダクタンスが所定の値だけ変化して移動体検知
信号S3が得られた後も、インダクタンスが変化するよ
うに構成されたものであればよい。
【0020】図5は第1の実施例における信号処理回路
の動作を示すフローチャートである。図4を参照しなが
ら説明する。
の動作を示すフローチャートである。図4を参照しなが
ら説明する。
【0021】第1ステップとして、基準周波数f0 を初
期値として読込む。
期値として読込む。
【0022】第2ステップとして、現在の周波数fを読
込み、基準周波数に対する変化量Δfを求める。
込み、基準周波数に対する変化量Δfを求める。
【0023】第3ステップとして、変化量Δfを第1の
設定値Kと比較し、変化量Δfが第1の設定値K未満で
あれば移動体検知「無」として処理し、変化量Δfが第
1の設定値K以上であれば移動体検知「有」として処理
する。移動体検知「無」として処理したときは、第2ス
テップに戻り、移動体検知「有」として処理するまで第
2ステップ及び第3ステップを繰返す。移動体検知
「有」として処理したときは、時刻t1において、移動
体検知信号S3を得る。
設定値Kと比較し、変化量Δfが第1の設定値K未満で
あれば移動体検知「無」として処理し、変化量Δfが第
1の設定値K以上であれば移動体検知「有」として処理
する。移動体検知「無」として処理したときは、第2ス
テップに戻り、移動体検知「有」として処理するまで第
2ステップ及び第3ステップを繰返す。移動体検知
「有」として処理したときは、時刻t1において、移動
体検知信号S3を得る。
【0024】第4ステップとして、移動体検知「有」と
して処理したときは、今回の変化量Δfと前回以前の変
化量Δf(1)〜Δf(n)との差を取り、その差が第
2の設定値M以下であれば移動体停止「有」として処理
し、第2の設定値Mを越えていれば移動体停止「無」と
して処理する。n個の変化量の差を取るのは、ノイズに
よる誤動作を防止するためであり、n個全ての変化量の
差が第2の設定値M以下であるときに移動体停止「有」
として処理する。移動体停止「無」として処理したとき
は、今回の変化量Δfを前回の変化量Δf(1)とし、
前回以前の変化量Δf(1)〜Δf(n−1)を順繰り
にシフトさせ、移動体停止「有」を検知するまで第2ス
テップから第4のステップを繰返す。移動体停止「有」
として処理したときは、時刻t2において、移動体停止
信号S2を出力する。今回の変化量Δfを前回の変化量
Δf(1)とし、前回以前の変化量Δf(1)〜Δf
(n−1)を順繰りにシフトさせ、移動体停止「無」と
して処理するまで第2ステップから第4のステップを繰
返す。移動体停止「無」として処理したときは、時刻t
3において、移動体停止信号S2を停止させる。変化量
Δfが第1の設定値K未満となったときは、移動体検知
「無」として処理し、時刻t4において、移動体検知信
号S3を停止させる。
して処理したときは、今回の変化量Δfと前回以前の変
化量Δf(1)〜Δf(n)との差を取り、その差が第
2の設定値M以下であれば移動体停止「有」として処理
し、第2の設定値Mを越えていれば移動体停止「無」と
して処理する。n個の変化量の差を取るのは、ノイズに
よる誤動作を防止するためであり、n個全ての変化量の
差が第2の設定値M以下であるときに移動体停止「有」
として処理する。移動体停止「無」として処理したとき
は、今回の変化量Δfを前回の変化量Δf(1)とし、
前回以前の変化量Δf(1)〜Δf(n−1)を順繰り
にシフトさせ、移動体停止「有」を検知するまで第2ス
テップから第4のステップを繰返す。移動体停止「有」
として処理したときは、時刻t2において、移動体停止
信号S2を出力する。今回の変化量Δfを前回の変化量
Δf(1)とし、前回以前の変化量Δf(1)〜Δf
(n−1)を順繰りにシフトさせ、移動体停止「無」と
して処理するまで第2ステップから第4のステップを繰
返す。移動体停止「無」として処理したときは、時刻t
3において、移動体停止信号S2を停止させる。変化量
Δfが第1の設定値K未満となったときは、移動体検知
「無」として処理し、時刻t4において、移動体検知信
号S3を停止させる。
【0025】また、第1の実施例では、処理回路3は、
補正部31を有し、補正部31が基準周波数f0 を周波
数信号S1に追従して変化させる。例えば、ル−プコイ
ル1が移動体4と電磁結合しない状態での発振周波数f
dと、設計上の設定周波数fK との比に応じて基準周波
数f0hを(1)式のように変化させる。
補正部31を有し、補正部31が基準周波数f0 を周波
数信号S1に追従して変化させる。例えば、ル−プコイ
ル1が移動体4と電磁結合しない状態での発振周波数f
dと、設計上の設定周波数fK との比に応じて基準周波
数f0hを(1)式のように変化させる。
【0026】 f0h=f0 *(fd/fK ) ・・・・・(1) これにより、発振周波数fが温度ドリフトで変化した場
合に基準周波数f0hも変化するので、変化量Δfをとる
と温度ドリフトが相殺され、移動体検知信号S3及び移
動体停止信号S2の検出精度が向上する。
合に基準周波数f0hも変化するので、変化量Δfをとる
と温度ドリフトが相殺され、移動体検知信号S3及び移
動体停止信号S2の検出精度が向上する。
【0027】更に、温度ドリフトはゆっくり変化するの
で、急激に発振周波数fを変化させるノイズに応答しな
いようにするために、補正による基準周波数f0hに時間
遅れを持たせることもできる。
で、急激に発振周波数fを変化させるノイズに応答しな
いようにするために、補正による基準周波数f0hに時間
遅れを持たせることもできる。
【0028】図6は本発明に係る移動体検出装置の第2
の実施例の動作を説明するタイミングチャート、図7は
第2の実施例における信号処理回路の動作を示すフロー
チャートである。本実施例は、基準周波数f0 が周波数
信号S1に追従すると共に、一定の遅延時間をおいて変
化するように構成されている。図6及び図7において、
図4及び図5と同一参照符合は同一性ある構成部分を示
している。f0hは補正後の基準周波数である。以下、相
違点について説明する。
の実施例の動作を説明するタイミングチャート、図7は
第2の実施例における信号処理回路の動作を示すフロー
チャートである。本実施例は、基準周波数f0 が周波数
信号S1に追従すると共に、一定の遅延時間をおいて変
化するように構成されている。図6及び図7において、
図4及び図5と同一参照符合は同一性ある構成部分を示
している。f0hは補正後の基準周波数である。以下、相
違点について説明する。
【0029】本実施例は、変化量Δfを補正後の基準周
波数f0hと現在の発振周波数fとの差から求め、変化量
Δfが第1の第1の設定値K以上になったときに移動体
検知信号S3を得るようになっている。
波数f0hと現在の発振周波数fとの差から求め、変化量
Δfが第1の第1の設定値K以上になったときに移動体
検知信号S3を得るようになっている。
【0030】基準周波数f0hの補正は、(1)式に従う
と共に、一定の時間遅れを持って行なわれる。一定の時
間遅れは、ノイズによる誤検知防止の観点から設けた今
回の変化量Δfと前回以前の変化量Δf(1)〜Δf
(n)との差を求める時間よりも十分長く設定される。
このため、第2の設定値Mを小さく設定しても、基準周
波数f0hの変化によって停止「無」を検出できなくなる
ことはない。
と共に、一定の時間遅れを持って行なわれる。一定の時
間遅れは、ノイズによる誤検知防止の観点から設けた今
回の変化量Δfと前回以前の変化量Δf(1)〜Δf
(n)との差を求める時間よりも十分長く設定される。
このため、第2の設定値Mを小さく設定しても、基準周
波数f0hの変化によって停止「無」を検出できなくなる
ことはない。
【0031】これにより、温度ドリフト等に対しても誤
検知することのない移動体検出装置が得られる。
検知することのない移動体検出装置が得られる。
【0032】処理回路3は、周波数信号S1の変化から
移動体パターンを作成し、移動体パターンを正規化す
る。例えば、普通乗用車が高速でループコイル1上を通
過し、周波数信号の時間軸が短縮されても、正規化によ
り時間軸が拡大され、図2に示すような周波数変化が得
られる。このため、走行速度に応じて移動体パターンを
正規化すると、移動体の種類を識別すると共に、停止ま
たは低速走行の識別性が向上し高精度の移動体停止信号
S2が得られる。
移動体パターンを作成し、移動体パターンを正規化す
る。例えば、普通乗用車が高速でループコイル1上を通
過し、周波数信号の時間軸が短縮されても、正規化によ
り時間軸が拡大され、図2に示すような周波数変化が得
られる。このため、走行速度に応じて移動体パターンを
正規化すると、移動体の種類を識別すると共に、停止ま
たは低速走行の識別性が向上し高精度の移動体停止信号
S2が得られる。
【0033】本発明は、移動体の停止を確実に検知でき
るので、駐車場でのゲート制御、停止により信号機を制
御する交通信号制御、「止まれ」での停止警告等に有用
である。また、右折レーンのないところでの右折車両の
検出もできる。
るので、駐車場でのゲート制御、停止により信号機を制
御する交通信号制御、「止まれ」での停止警告等に有用
である。また、右折レーンのないところでの右折車両の
検出もできる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (a)移動体が停止していることを短時間で確実に検知
し得る移動体検出装置を提供できる。 (b)温度ドリフト等の影響を受けることなく移動体の
停止を検知し得る移動体検出装置を提供できる。
下のような効果が得られる。 (a)移動体が停止していることを短時間で確実に検知
し得る移動体検出装置を提供できる。 (b)温度ドリフト等の影響を受けることなく移動体の
停止を検知し得る移動体検出装置を提供できる。
【図1】本発明に係る移動体検出装置の第1の実施例の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】ループコイルのインダクタンス変化に伴なう発
振周波数の変化を示す図である。
振周波数の変化を示す図である。
【図3】移動体がループコイル上で一次停止して通過し
た場合の発振周波数の変化を示す図である。
た場合の発振周波数の変化を示す図である。
【図4】本発明に係る移動体検出装置の第1の実施例の
動作を説明するタイミングチャートである。
動作を説明するタイミングチャートである。
【図5】第1の実施例における信号処理回路の動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図6】本発明に係る移動体検出装置の第2の実施例の
動作を説明するタイミングチャートである。
動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】第2の実施例における信号処理回路の動作を示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
1 ループコイル 2 発振回路 3 処理回路 31 補正部 4 移動体 5 走行路 6 遮断機 L インダクタンス f 発振周波数 f0 基準周波数 K 第1の設定値 M 第2の設定値 S1 周波数信号 S2 移動体停止信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/01 G08G 1/02 G08G 1/042
Claims (3)
- 【請求項1】 ループコイルと、発振回路と、処理回路
とを含む移動体検出装置であって、 前記ループコイルは、移動体の走行路に沿って設けら
れ、前記移動体と電磁結合してインダクタンスが変化す
るものであり、 前記発振回路は、前記ループコイルに接続され、前記イ
ンダクタンスの変化に応じて発振周波数が変化し、周波
数信号として出力するものであり、 前記処理回路は、前記発振回路から供給される周波数信号の現在の周波数
(f)を読込み、現在の周波数(f)の基準周波数(f
o)に対する変化量(Δf)を求め、 前記変化量(Δf)を第1の設定値(K)と比較し、前
記変化量(Δf)が第1の設定値(K)未満であれば移
動体検知「無」として処理し、 前記変化量(Δf)が前記第1の設定値(K)以上であ
れば移動体検知「有」として処理し、 移動体検知「無」として処理したときは、現在の周波数
(f)を読込み、現在の周波数(f)の基準周波数(f
o)に対する前記変化量(Δf)を求める処理に戻り、
移動体検知「有」として処理するまで、前記変化量(Δ
f)を前記第1の設定値(K)と比較し、前記変化量
(Δf)が前記第1の設定値(K)未満であれば移動体
検知「無」とする処理を繰り返し、 移動体検知「有」として処理したときは、移動体検知信
号を生成するとともに、今回の前記変化量(Δf)と前
回以前の前記変化量Δf(1)〜Δf(n)との差を取
り、その差が第2の設定値(M)以下であれば移動体停
止「有」として処理し、第2の設定値(M)を越えてい
れば移動体停止「無」として処理する 移動体検出装置。 - 【請求項2】 前記処理回路は、補正部を有し、前記補
正部が前記基準周波数を前記周波数信号に追従して変化
させるものである請求項1に記載の移動体検出装置。 - 【請求項3】 前記処理回路は、前記周波数信号の変化
から移動体パターンを作成し、前記移動体パターンを正
規化するものである請求項1または2に記載の移動体検
出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12085893A JP3159415B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 移動体検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12085893A JP3159415B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 移動体検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06309587A JPH06309587A (ja) | 1994-11-04 |
JP3159415B2 true JP3159415B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=14796697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12085893A Expired - Fee Related JP3159415B2 (ja) | 1993-04-23 | 1993-04-23 | 移動体検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3159415B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008269143A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Amano Corp | 車両感知装置 |
JP2008268120A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Amano Corp | 車両感知装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3528435B2 (ja) * | 1996-06-27 | 2004-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | 路上物体検出装置 |
CN105206084B (zh) * | 2015-08-13 | 2017-07-14 | 安徽超远信息技术有限公司 | 一种基于检测器故障检测的交通信号控制方法 |
-
1993
- 1993-04-23 JP JP12085893A patent/JP3159415B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008269143A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Amano Corp | 車両感知装置 |
JP2008268120A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Amano Corp | 車両感知装置 |
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---|---|
JPH06309587A (ja) | 1994-11-04 |
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