JPH09118223A - 索道の線路監視装置の電源供給方法 - Google Patents

索道の線路監視装置の電源供給方法

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JPH09118223A
JPH09118223A JP7301935A JP30193595A JPH09118223A JP H09118223 A JPH09118223 A JP H09118223A JP 7301935 A JP7301935 A JP 7301935A JP 30193595 A JP30193595 A JP 30193595A JP H09118223 A JPH09118223 A JP H09118223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 索道の線路監視用のITVカメラ等に経済的
に電源を供給できる索道の線路監視装置の電源供給方法
の提供を課題としている。 【解決手段】 索道線路中で索条を支承する受圧索装置
において索条の移動に由来する受圧索輪の回転を受圧索
輪軸に取りだし、増速手段を介して発電機を駆動して発
電する装置を用いて、線路監視装置に電源を供給する方
法としている。線路監視装置等に所要の電力容量は一般
に僅少であり、本方法に用いた装置で十分に所要の電源
確保が可能であり、経済的に目的を達することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術】本発明は索道設備において索道線
路中の安全監視を行うITVカメラ等の安全監視する装
置の電源供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】索条に客車式または椅子式搬器を懸垂し
てこの索条の移動と共に搬器を運行して輸送を行う索道
設備は、山岳地、積雪地域等における交通輸送設備とし
て多用され、また、近時は地域交通用設備としても注目
されている。
【0003】このような索道設備は、索条に搬器を懸垂
した設備であるため、地形条件に比較的左右されずに線
路を形成できる特徴がある反面で、空中を通過するため
強風の影響を受け易く、運行に当たっては十分な安全監
視を行う必要がある。強風によって搬器の揺動が大きく
なると支柱等の線路構造物に当接するおそれがあり、必
要によっては運転の停止等の安全措置を取る必要があ
る。このためには、予め強風の予想される要注意箇所等
にITVテレビカメラ装置等の線路監視装置が設けられ
て安全監視することがしばしば行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような線路の安全
監視装置を作動させるには電源の供給を必要とし、これ
に対する所要電力は僅少であるにも拘らず、電源の供給
のためには配電用の電線を張架しなければならない。索
道線路は通常1kmないし2km,あるいはそれ以上と
長大であるため、この配電線設備のための費用が大き
く、したがって線路の安全監視装置の採用の障害となっ
ていた。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてその改善
のためになされたもので、電力使用量の少ない索道線路
の安全監視装置に到る配電線を設ける必要がなく、経済
的に電源供給ができる、索道の線路監視装置の電源供給
方法の提案を目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、本
発明は索条を支承誘導する受圧索装置において前記受圧
索輪には受圧索輪と共に回転する軸回転式の受圧索輪軸
を設け、該受圧索輪軸には少なくとも増速手段を介して
発電機を連結してなる発電装置を用い、該発電装置によ
って線路監視装置に電源を供給するようになした索道の
線路監視装置の電源供給方法、としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は本発明の、索道の線路監視装置
の電源供給方法に用いている装置の全体を示したもので
ある。
【0008】索道線路1中において、地上6には支柱4
が立設され、該支柱4の上端付近には支柱アーム5が固
着して具えられ左右に延出している。この支柱アーム5
の一端部には受圧索輪31A,31A…を枢着した受圧
索装置30Aを具え、また他端部には少なくとも一の受
圧索輪31と他の受圧索輪31A,31A…とを枢着し
た受圧索装置30を具えている。これらの受圧索輪31
及び31A,31A…は、その周縁で往復両線の索条2
または2を支承または圧索支承して誘導している。本図
には客車式搬器を用いた単線循環式索道の場合を図示し
ているので、索条2には握索機3aを介して搬器3が懸
垂されており、索条2の循環移動と共に搬器3を運行し
て輸送を行うようになされている。
【0009】ここで、前記の受圧索装置30の受圧索輪
31には発電装置10として増速手段11が連結され、
更に発電機13が連結されている。一方、線路監視のた
めの所要の箇所、例えば支柱4付近を監視できる位置に
は地上6等に立設された支脚24にITVカメラ20が
据え付けられている。
【0010】前記の発電機13からはケーブル21を経
て、支柱4に添設されて下降し地上6付近を経てITV
カメラ20に到るケーブル22が接続されている。また
必要によっては、これに蓄電池23が接続されている。
【0011】このような本発明の電源供給方法に用いる
装置の全体配設構成において、次に受圧索装置30にお
ける発電装置10の構成について図2,図3により以下
に説明する。
【0012】受圧索装置30は、支柱アーム5に固着し
て具えたブラケット43により支持した支持軸42で平
衡ビーム39を枢着支持し、この平衡ビーム39には受
索輪ビーム33または33Aを枢着支持したもので、本
図の場合は4輪平衡式受圧索装置のうち受索装置の場合
をを示している。
【0013】まづ、一方の受圧索輪ビーム33Aについ
て説明すれば、該受圧索輪ビーム33Aは2枚の受圧索
輪ビーム部材34A,34Aを中空状のスリーブ37を
用いて一体的に固着連結したもので、両端付近にはそれ
ぞれ受索輪軸32Aまたは32Aを用いて受圧索輪31
A又は31Aを枢着している。通常の構成においては、
受圧索輪軸32Aまたは32Aは受圧索輪ビーム部材3
4A,34A側に固着された軸固定式で、受圧索輪軸3
2A,32Aと受圧索輪31Aまたは31Aとの間で回
動が行われるように構成されている。
【0014】他方の受圧索輪ビーム33は2枚の受圧索
輪ビーム部材34,34を中空状のスリーブ37を用い
て一体的に固着連結したもので、一端部においては前記
の場合と同様に受索輪軸32Aを用いて受圧索輪31A
を枢着したもので、受圧索輪軸32Aは受圧索輪ビーム
部材34A,34A側に固着された軸固定式で、受圧索
輪軸32Aと受圧索輪31Aとの間で回動が行われるよ
うになっている。受圧索輪ビーム部材34,34の他端
においては、該受圧索輪ビーム部材34,34側にそれ
ぞれ軸受ハウジング35,35が形成され、これにはそ
れぞれ軸受36または36が嵌着されている。この軸受
36または36にはころがり軸受等が利用できる。受圧
索輪軸32は軸受36,36によって回動自在に支持さ
れたもので一端の軸端部32pは受圧索輪ビーム部材3
4の外側に突出し後記のように増速手段11に連結され
る。受圧索輪31は前記の受圧索輪軸32に嵌着固定さ
れた軸回転式で、従って受圧索輪31と受圧索輪軸32
は一体的に回転する。
【0015】次に、平衡ビーム39は平衡ビーム部材4
0,40を中間において中空状のスリーブ41を用いて
一体的に固着関係に連結したもので、平衡ビーム部材4
0,40の両端部に於いては、前記の受索輪ビーム33
Aまたは33を回動可能に枢着している。即ち、一端側
においては受索輪ビーム33Aのスリーブ37の孔内に
平衡軸38を回動自在に挿入し、かつ平衡軸38の両端
部は平衡ビーム部材40または40に固着している。ま
た、他端側においても受索輪ビーム33のスリーブ37
の孔内に平衡軸38を回動自在に挿入し、かつ平衡軸3
8の両端部は平衡ビーム部材40または40に固着して
いる。
【0016】一方、支柱アーム5にはブラケット43が
ボルト等で固着されており、ブラケット43に固着され
た軸受部44,45には支持軸42が固着支持され、こ
の支持軸42は支柱6とは反対方向に片持ち状に延出し
て前記の平衡ビーム39のスリーブ41の孔内に回動自
在に挿入されており、こうして平衡ビーム39を枢動支
持している。
【0017】次に、発電装置10はこの受圧索装置30
において、前記の受圧索輪ビーム33に具えている。前
記の通り、受圧索輪31と固着関係にある受圧索輪軸3
2は軸受36,36で枢動可能に支持され軸端部32p
は外側に延出している。また、一方の受圧索輪ビーム部
材34の側方には増速手段11がボルト等でで螺着固定
されている。更に増速手段11の尾端側には発電機13
が同軸状に連結されている。これらの増速手段11,発
電機13は本図示の場合は同軸型のものを用いており、
前記の受圧索輪軸32の軸端部32pの突出は増速手段
11内に同軸状に挿入されて回転伝達可能に連結されて
おり、また増速手段11と発電機13との間も同軸状に
回転伝達可能に連結されている。増速手段11には、遊
星歯車式等の歯車式の増速機12が利用可能である。こ
こで、増速手段11を用いている理由は、索条2の運転
速度による受圧索輪軸回転数のままでは低速回転である
ため、発電に好適な回転数まで増速することが必要なた
めである。
【0018】こうして発電機13からは先に図1により
記した如く、ケーブル21,22がITVカメラ20に
接続されている。
【0019】このように構成された装置を用いる本発明
の索道の線路監視装置の電源供給方法の実施の形態にお
いて、次に作用ないし動作について説明する。
【0020】索道の運転が行われ索条2が移動運動する
と、受圧索装置30の受圧索輪31A,31A…及び3
1は回転しながらこの索条2を支承し、誘導する。受圧
索輪31の回転により、これに嵌着されている軸回転式
の受圧索輪軸32の軸端部32pを介して、増速機12
に回転が伝達される。増速機12において発電に好適な
回転数まで増速され発電機を駆動し、発電が行われる。
これによって発電された電力は、フレキシブルに張架さ
れたケーブル21を経て、更に支柱に添設されたケーブ
ル22を経てITVカメラ20に供給される。また必要
によっては蓄電池23が付設され、索道運転休止時にも
対応できるようにしている。ここで前記のケーブル21
は、受圧索装置30が多少とも揺動運動するのに対応し
て柔軟に張架された構成としている。
【0021】(実施の形態2)図4は、実施の形態2に
おける受圧索装置130を示したものである。受圧索装
置130は、支柱アーム105に固着して具えたブラケ
ット143により支持した支持軸142で平衡ビーム1
39を枢着支持し、この平衡ビーム139には受圧索輪
ビーム133または133Aを枢着支持したもので、本
図の場合も4輪平衡式受圧索装置の場合を示している。
【0022】一方の受圧索輪ビーム133Aは前記の実
施の形態1の場合と同じで、両端付近において軸固定式
の受圧索輪軸132Aまたは132Aを具えこれに受圧
索輪131Aまたは131Aを枢着したものである。
【0023】他方の受圧索輪ビーム132はその上方に
突出部135を突出して形成されている。この受圧索輪
ビーム133には、一方において軸固定式の受圧索輪軸
132Aによって受圧索輪131Aが枢着され、他方に
おいては軸回転式の受圧索輪軸132に嵌着された受圧
索輪131具えている。このような受圧索輪ビーム13
3Aと133は平衡軸138または138で平衡ビーム
139の一端または他端に枢着され、更にこの平衡ビー
ム139はその中央において支持軸142に枢着されで
ブラケット143の軸受部144によって支持されてい
る。ブラケット143は支柱アーム105に固着され支
持されている点は前記の実施の形態の場合と同様であ
る。ここで、前記受圧索輪ビーム133より上方に突出
した突出部135には発電装置110の増速手段111
として増速機112が取付固着されてこの増速機112
には発電機113が同軸状に連結されている。増速機1
12には入力軸112pが突出している。
【0024】こうしてこれらの受圧索輪軸132と入力
軸112pとの間には伝導手段114によって回転伝達
可能に連結されている。即ち、受圧索輪軸132には巻
掛伝導車115が嵌着され、入力軸112pには巻掛伝
導車116が嵌着され、これらの巻掛伝導車115,1
16間には巻掛伝導帯117が巻掛けられ回転伝達可能
となされている。ここで、伝導手段114はベルト式、
またはチェン式等を使用し、ベルト式伝導の場合はVベ
ルト等を用いて、この場合、巻掛伝導車115,116
にはプーリーを用い、巻掛伝導帯117にはベルトを用
いるようにする。または、チェン式伝導の場合は、巻掛
伝導車115,116にはスプロケット車を用い、巻掛
伝導帯117にはチェンをも用いるようにして構成し、
必要によって選択可能である。
【0025】このような構成によるこの実施の形態2に
おける作用ないし動作は次の如くである。索道ないし索
条102の運転が行われるとき、受圧索装置130の受
圧索輪131A,131A…及び131は索条102の
移動と共に回転してこれを支承している。受圧索輪13
1の回転と共に受圧索輪軸132に嵌着されている巻掛
伝導車115が回転し、伝導手段114の巻掛伝導帯1
17及び巻掛伝導車116、入力軸112pをを経て、
増速機112に回転が伝導される。増速機112におい
て発電に好適な回転数に増速されて、発電機113が駆
動され発電が行われる。こうして発電が行われ、前記の
実施の形態の場合と同様に、線路監視装置に電源が供給
される。
【0026】
【発明の効果】索道設備は、索条に搬器を懸垂した設備
であるため、地形条件に比較的左右されずに線路を形成
できる特徴がある反面で、空中を通過するため強風の影
響を受け易く、運行に当たっては十分な安全監視を行う
必要がある。搬器の揺動が大きくなると支柱等の線路構
造物に当接する危険があり、必要によっては運転の停止
等の安全措置を取る必要がある。このような危険を回避
するために強風の発生が予め予想されるような箇所には
線路監視用にITVテレビカメラ装置やその他の安全装
置が設けられて安全監視が行われる。
【0027】これらの安全監視装置を作動させるための
所要電力は僅少であるにも拘らず、電源の供給のために
は配電線張架のための費用が大きく、線路の安全監視装
置の採用の障害となっていた。
【0028】本発明の電源供給方法は、索条の運転に由
来する受圧索輪の回転を受圧索輪軸に取りだし、増速手
段を介して発電機を駆動し、線路監視装置に電源を供給
しようとするものである。線路監視装置等に所要の電力
容量は一般に僅少であるから、索条と受圧索輪との摩擦
に依存する本方法に用いる装置程度でも、十分に所要の
電源確保が可能であり、よって、配電のための配電線を
用いずに経済的に所期の目的を達することができる。
【0029】よって、線路監視が望まれていたにもかか
わらず、経済性が障害となって設備困難であったような
箇所にも、本電源供給方法によって設備が可能となり、
索道設備の安全運転に対する寄与が大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 索道の線路監視装置の電源供給方法の全体を
説明する示す正面図である。
【図2】 索道の線路監視装置の電源供給方法における
受圧索装置の発電装置を示す平面図である。
【図3】 索道の線路監視装置の電源供給方法における
受圧索装置の発電装置を示す側面図である。
【図4】 索道の線路監視装置の電源供給方法の実施の
形態2における受圧索装置の発電装置を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 索道線路 2 索条 3 搬器 3a 握索機 4 支柱 5 支柱アーム 6 地上 10 発電装置 11 増速手段 12 増速機 13 発電機 20 ITVカメラ 21,22 ケーブル 23 蓄電池 24 支脚 30,30A 受圧索装置 31,31A 受圧索輪 32,32A 受圧索輪軸 32p 軸端部 33,33A 受圧索輪ビーム 34,34A 受圧索輪ビーム部材 35 軸受ハウジング 36 軸受 37 スリーブ 38 平衡軸 39 平衡ビーム 40 平衡ビーム部材 41 スリーブ 42 支持軸 43 ブラケット 44,45 軸受部 102 索条 105 支柱アーム 110 発電装置 111 増速手段 112 増速機 112p 入力軸 113 発電機 114 伝導手段 115,116 巻掛伝導車 117 巻掛伝導帯 130 受圧索装置 131,131A 受圧索輪 132,132A 受圧索輪軸 133,133A 受圧索輪ビーム 135 突出部 138 平衡軸 139 平衡ビーム 142 支持軸 143 ブラケット 145 軸受部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 索条を支承誘導する受圧索装置において
    前記受圧索輪には受圧索輪と共に回転する軸回転式の受
    圧索輪軸を設け、該受圧索輪軸には少なくとも増速手段
    を介して発電機を連結してなる発電装置を用い、該発電
    装置によって線路監視装置に電源を供給するようになし
    た索道の線路監視装置の電源供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6626267B2 (en) * 2001-04-30 2003-09-30 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Apparatus and method for generating power onboard a hoist conveyance
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DE102020121781A1 (de) 2020-08-19 2022-02-24 Chris Hilbert Wassersport-Seilbahnanlage und Verfahren zum Betreiben einer Wassersport-Seilbahnanlage

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