JPH09117932A - 合成樹脂成形品及びその製造方法 - Google Patents
合成樹脂成形品及びその製造方法Info
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- JPH09117932A JPH09117932A JP27736595A JP27736595A JPH09117932A JP H09117932 A JPH09117932 A JP H09117932A JP 27736595 A JP27736595 A JP 27736595A JP 27736595 A JP27736595 A JP 27736595A JP H09117932 A JPH09117932 A JP H09117932A
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- Japan
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- insert
- post
- molding
- synthetic resin
- molded
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インサート部分と事後成形部分との結合部分
での光の屈折を低減し表裏側面形状の連続性を確保する
と共に結合強度を確保する。 【解決手段】 インサート部分2,3の事後成形部分4
との結合面を突き合わせ結合状態に形成すると共に、そ
の結合面に凸状又は凹状の係合部25,26を設けてお
き、その係合部25,26で事後成形に伴い事後成形部
分4を結合してある。また、成形型が上下に型開きする
縦形合成樹脂成形機を使用して成形すれば、容易に成形
できる。
での光の屈折を低減し表裏側面形状の連続性を確保する
と共に結合強度を確保する。 【解決手段】 インサート部分2,3の事後成形部分4
との結合面を突き合わせ結合状態に形成すると共に、そ
の結合面に凸状又は凹状の係合部25,26を設けてお
き、その係合部25,26で事後成形に伴い事後成形部
分4を結合してある。また、成形型が上下に型開きする
縦形合成樹脂成形機を使用して成形すれば、容易に成形
できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、予め形成された
インサート部分とこれを成形型の内部に配置した状態で
事後成形された事後成形部分との複数の成形部分からな
る合成樹脂成形品及びその製造方法に関する。
インサート部分とこれを成形型の内部に配置した状態で
事後成形された事後成形部分との複数の成形部分からな
る合成樹脂成形品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技球を使用するパチンコ機、メダルを
使用するスロットマシーンなどのような遊技機では、例
えば、遊技機の前面上部に光透過性の有る複数色からな
るトップランプカバーを装着し、そのトップランプカバ
ーの内部空間に配置した電球又は発光ダイオードなどの
光源から照射された光をトップランプカバーに透過して
照明表示することで視覚に訴える遊技性を高めることが
知られている。
使用するスロットマシーンなどのような遊技機では、例
えば、遊技機の前面上部に光透過性の有る複数色からな
るトップランプカバーを装着し、そのトップランプカバ
ーの内部空間に配置した電球又は発光ダイオードなどの
光源から照射された光をトップランプカバーに透過して
照明表示することで視覚に訴える遊技性を高めることが
知られている。
【0003】図8は従来のパチンコ機の外観を示し、1
00は機枠で、店の島に取り付けられる外枠101と、
これにヒンジ102で取り付けられた前枠103とを備
えており、機枠100の内部には図外のセンタ役物、一
般入賞口、大入賞口、風車及び多数の遊技釘などの遊技
機能部品を機枠100の前面から視認可能な状態に備え
たゲージ盤が組み込まれる。前枠103はその前面下部
に玉発射装置のグリップ104を有する下皿セット10
5を固定して区画された方形の図外の窓を備えていると
共に、その窓を覆う状態で下方より順に上皿セット10
6と閉環状の飾枠107とを図外のヒンジで取り付けて
ある。飾枠107はその前面上部にトップランプカバー
108を有すると共に、前面側部に前枠103及び飾枠
107を開閉するための施錠装置109を備えている。
飾枠107の裏面側にはその内側の開口部を覆う透明の
ガラス110を嵌め殺しに装着してある。
00は機枠で、店の島に取り付けられる外枠101と、
これにヒンジ102で取り付けられた前枠103とを備
えており、機枠100の内部には図外のセンタ役物、一
般入賞口、大入賞口、風車及び多数の遊技釘などの遊技
機能部品を機枠100の前面から視認可能な状態に備え
たゲージ盤が組み込まれる。前枠103はその前面下部
に玉発射装置のグリップ104を有する下皿セット10
5を固定して区画された方形の図外の窓を備えていると
共に、その窓を覆う状態で下方より順に上皿セット10
6と閉環状の飾枠107とを図外のヒンジで取り付けて
ある。飾枠107はその前面上部にトップランプカバー
108を有すると共に、前面側部に前枠103及び飾枠
107を開閉するための施錠装置109を備えている。
飾枠107の裏面側にはその内側の開口部を覆う透明の
ガラス110を嵌め殺しに装着してある。
【0004】図9〜図11は上記トップランプカバー1
08を示し、これは複数の成形部分からなる立体的な合
成樹脂成形品で、その一つの成形部分はトップランプカ
バー108が機枠100に取り付けられた状態において
上面側の半月形を呈する第1インサート部分111で、
別の一つの成形部分はトップランプカバー108が機枠
100に取り付けられた状態において下面側の楕円形を
有する第2インサート部分112で、残りの成形部分は
第1・第2インサート部分111,112を一体に結合
した事後成形部分113であり、トップランプカバー1
08として機枠100への取付機能及びデザイン性に富
む膨出形状を備えている。これらの第1・第2インサー
ト部分111,112及び事後成形部分113相互は、
異なる色彩で光透過性を有すると共に、立体的に膨出形
成された裏面に縦縞模様を表すローレット114を形成
してある。
08を示し、これは複数の成形部分からなる立体的な合
成樹脂成形品で、その一つの成形部分はトップランプカ
バー108が機枠100に取り付けられた状態において
上面側の半月形を呈する第1インサート部分111で、
別の一つの成形部分はトップランプカバー108が機枠
100に取り付けられた状態において下面側の楕円形を
有する第2インサート部分112で、残りの成形部分は
第1・第2インサート部分111,112を一体に結合
した事後成形部分113であり、トップランプカバー1
08として機枠100への取付機能及びデザイン性に富
む膨出形状を備えている。これらの第1・第2インサー
ト部分111,112及び事後成形部分113相互は、
異なる色彩で光透過性を有すると共に、立体的に膨出形
成された裏面に縦縞模様を表すローレット114を形成
してある。
【0005】このトップランプカバー108は、半月形
及び楕円形の二つの成形部分を第1・第2インサート部
分111,112としてを予め形成しておき、それらの
第1・第2インサート部分111,112を図外の型開
きされた成形型に配置した後に、その成形型を型閉めし
て第1・第2インサート部分111,112を含む成形
用空間に事後成形部分113の成形材料を注入して固化
させることにより、その固化された事後成形部分113
を第1・第2インサート部分111,112に一体に結
合した状態で立体的に形成されている。第1・第2イン
サート部分111,112と事後成形部分113との結
合強度を確保する必要から、図11に示すように第1・
第2インサート部分111,112の結合面の裏側面に
リブ111a,112aを形成すると共に、それらのリ
ブ111a,112aを覆う状態に事後成形部分113
にもリブ113a,113bを形成して結合面積を増加
している。
及び楕円形の二つの成形部分を第1・第2インサート部
分111,112としてを予め形成しておき、それらの
第1・第2インサート部分111,112を図外の型開
きされた成形型に配置した後に、その成形型を型閉めし
て第1・第2インサート部分111,112を含む成形
用空間に事後成形部分113の成形材料を注入して固化
させることにより、その固化された事後成形部分113
を第1・第2インサート部分111,112に一体に結
合した状態で立体的に形成されている。第1・第2イン
サート部分111,112と事後成形部分113との結
合強度を確保する必要から、図11に示すように第1・
第2インサート部分111,112の結合面の裏側面に
リブ111a,112aを形成すると共に、それらのリ
ブ111a,112aを覆う状態に事後成形部分113
にもリブ113a,113bを形成して結合面積を増加
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記トップラ
ンプカバー108では図9及び図10に示すように第1
・第2インサート部分111,112と事後成形部分1
13との結合部分にリブ111a,112a,113
a,113b相互で厚さの厚くなった重ね合わせ部分1
15が第1・第2インサート部分112,113の周縁
に沿って形成されるため、トップランプカバー109の
裏面で図外の光源から照射された光が前記重ね合わせ部
分115で大きく屈折すると共に、当該重ね合わせ部分
115がローレット114を寸断して、視覚に訴える遊
技性が悪くなる。
ンプカバー108では図9及び図10に示すように第1
・第2インサート部分111,112と事後成形部分1
13との結合部分にリブ111a,112a,113
a,113b相互で厚さの厚くなった重ね合わせ部分1
15が第1・第2インサート部分112,113の周縁
に沿って形成されるため、トップランプカバー109の
裏面で図外の光源から照射された光が前記重ね合わせ部
分115で大きく屈折すると共に、当該重ね合わせ部分
115がローレット114を寸断して、視覚に訴える遊
技性が悪くなる。
【0007】そこで、この発明はインサート部分と事後
成形部分との結合を突き合わせ状態に形成して、光の屈
折を低減すると共に裏側面形状の連続性を確保し、適切
な結合強度を得て、品質信頼性を向上することができる
合成樹脂成形品及びその製造方法を提供しようとするも
のである。
成形部分との結合を突き合わせ状態に形成して、光の屈
折を低減すると共に裏側面形状の連続性を確保し、適切
な結合強度を得て、品質信頼性を向上することができる
合成樹脂成形品及びその製造方法を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の合成樹脂成形
品は、予め形成されたインサート部分とこのインサート
部分を成形型の内部に配置して事後成形された事後成形
部分とからなる合成樹脂成形品において、インサート部
分の事後成形部分との結合面を突き合わせ結合状態に形
成すると共に、その結合面に凸状又は凹状の係合部を設
けておき、その係合部で事後成形に伴い事後成形部分を
結合したことを特徴としている。この請求項1の構成に
よれば、インサート部分と事後成形部分とを凸状又は凹
状の係合部を介在させた状態で突き合わせ結合したこと
により、係合部がインサート部分と事後成形部分相互の
結合面積を増加して、その結合強度を適切な状態に確保
できる。また、インサート部分と事後成形部分とを突き
合わせ結合したことにより、合成樹脂成形品の表側及び
裏側の面形状の平坦状態の連続性を確保して、合成樹脂
成形品の裏面側に光源を配置した使用形態の場合、光源
からの照射光が複数の部分の結合部分で屈折することを
低減することができると共に、当該視覚に訴える遊技性
を向上することができる。請求項2の合成樹脂成形品の
製造方法は、型開きされた縦形合成樹脂成形機の固定型
に、事後成形部分との合わせ面に凸状又は凹状の係合部
を有する形態に予め成形されたインサート部分を配置
し、前記縦形合成樹脂成形機の可動型を型閉めし、その
可動型と固定型との共働によりインサート部分を内包し
た状態の成形用空間を形成し、その成形用空間に事後成
形部分の成形材料を注入固化し、可動型を型開きしてイ
ンサート部分と事後成形部分とが一体となった成形品を
固定型より離型することを特徴としている。この請求項
2の構成によれば、成形型を上下に型開きする縦型合成
樹脂成形機を使用することにより、インサート部分を固
定型に置くだけで、当該インサート部分が位置決め配置
され、その作業性を向上することがきるうえ、複数の部
分の結合強度、表面形状の平坦面状態での連続性、光の
屈折低減性の有る立体的な合成樹脂成形品を容易に製造
することができる。また、二色以上配色した場合に最も
有効である立体成形品のサーモジェクトラミネート(射
出成形の金型内又は場合により別工程で化粧シートを予
備成形してラミネートする化粧方法)で許容される絞り
深さよりも深く、かつ曲率半径よりも小さい寸法に容易
に成形することができる。また、インサート部分の係合
部を凸状に形成すれば、インサート部分を成形する場合
の成形型として当該凸状を境として上下に分割された型
を使用できるので、係合部を中子を必要とする凹状に形
成した場合に比べて、インサート部分の成形型の構造を
簡素に構成することができる。この凸状を三角形断面又
は四角形断面に形成すれば、当該凸状の係合部用切欠を
インサート成形型の分割部分に形成する作業に市販され
ている工具や機械を使用できるので、凸状を円弧断面又
は鍵穴断面に形成する場合に比べてコストダウンが図れ
る。また、インサート部分の裏面に位置決め突起を形成
すれば、当該インサート部分の固定型への位置決めを正
確に行うことができる。また、インサート部分の厚さを
固定型への配置姿勢での下側を肉厚に形成すると共に、
その肉厚部分の受容凹部を固定型に形成すれば、この固
定型の受容凹部にインサート部分の肉厚部分を置くだけ
で、可動型の下降に伴う型閉めの途中において、インサ
ート部分が可動型から下向きの外力を受ける場合に、そ
のインサート部分の肉厚部分を受容凹部の下段面に当接
して下方への位置ずれを規制することができる。この肉
厚部分をインサート部分の中央で最大に設定し、その中
央から左右両端まで徐々に減少する状態に徐変して、当
該左右両端点では事後成形部分と同じ厚さに設定すれ
ば、当該インサート部分の肉厚部分から通常厚さの部分
への変化が緩やかな変化となり、光透過性を適切な状態
とすることができる。また、合成樹脂成形品の端縁にイ
ンサート部分を配置し、そのインサート部分の端縁に合
成樹脂成形品の取付用突起を形成すれば、当該取付用突
起を固定型へのインサート部分の位置決めとして用いる
ことができる。また、インサート部分の全周を事後成形
部分で囲むように、インサート部分を合成樹脂成形品の
内部に配置する場合に、インサート部分の左右両側で事
後成形品の端縁に合成樹脂成形品の取付用突起を配置
し、当該取付用突起の部分より事後成形品の成形材料を
注入すれば、注入された成形材料がインサート部分まわ
りに一様に円滑に流れるので、湯流れ斑などが発生する
こともない。また、合成樹脂成形品の裏面にローレット
模様を形成する場合、前記位置決め突起をローレット模
様の凸状に重ね合わせて形成すれば、合成樹脂成形品を
その表面より見た場合に、位置決め突起をローレット模
様に同化させることができる。
品は、予め形成されたインサート部分とこのインサート
部分を成形型の内部に配置して事後成形された事後成形
部分とからなる合成樹脂成形品において、インサート部
分の事後成形部分との結合面を突き合わせ結合状態に形
成すると共に、その結合面に凸状又は凹状の係合部を設
けておき、その係合部で事後成形に伴い事後成形部分を
結合したことを特徴としている。この請求項1の構成に
よれば、インサート部分と事後成形部分とを凸状又は凹
状の係合部を介在させた状態で突き合わせ結合したこと
により、係合部がインサート部分と事後成形部分相互の
結合面積を増加して、その結合強度を適切な状態に確保
できる。また、インサート部分と事後成形部分とを突き
合わせ結合したことにより、合成樹脂成形品の表側及び
裏側の面形状の平坦状態の連続性を確保して、合成樹脂
成形品の裏面側に光源を配置した使用形態の場合、光源
からの照射光が複数の部分の結合部分で屈折することを
低減することができると共に、当該視覚に訴える遊技性
を向上することができる。請求項2の合成樹脂成形品の
製造方法は、型開きされた縦形合成樹脂成形機の固定型
に、事後成形部分との合わせ面に凸状又は凹状の係合部
を有する形態に予め成形されたインサート部分を配置
し、前記縦形合成樹脂成形機の可動型を型閉めし、その
可動型と固定型との共働によりインサート部分を内包し
た状態の成形用空間を形成し、その成形用空間に事後成
形部分の成形材料を注入固化し、可動型を型開きしてイ
ンサート部分と事後成形部分とが一体となった成形品を
固定型より離型することを特徴としている。この請求項
2の構成によれば、成形型を上下に型開きする縦型合成
樹脂成形機を使用することにより、インサート部分を固
定型に置くだけで、当該インサート部分が位置決め配置
され、その作業性を向上することがきるうえ、複数の部
分の結合強度、表面形状の平坦面状態での連続性、光の
屈折低減性の有る立体的な合成樹脂成形品を容易に製造
することができる。また、二色以上配色した場合に最も
有効である立体成形品のサーモジェクトラミネート(射
出成形の金型内又は場合により別工程で化粧シートを予
備成形してラミネートする化粧方法)で許容される絞り
深さよりも深く、かつ曲率半径よりも小さい寸法に容易
に成形することができる。また、インサート部分の係合
部を凸状に形成すれば、インサート部分を成形する場合
の成形型として当該凸状を境として上下に分割された型
を使用できるので、係合部を中子を必要とする凹状に形
成した場合に比べて、インサート部分の成形型の構造を
簡素に構成することができる。この凸状を三角形断面又
は四角形断面に形成すれば、当該凸状の係合部用切欠を
インサート成形型の分割部分に形成する作業に市販され
ている工具や機械を使用できるので、凸状を円弧断面又
は鍵穴断面に形成する場合に比べてコストダウンが図れ
る。また、インサート部分の裏面に位置決め突起を形成
すれば、当該インサート部分の固定型への位置決めを正
確に行うことができる。また、インサート部分の厚さを
固定型への配置姿勢での下側を肉厚に形成すると共に、
その肉厚部分の受容凹部を固定型に形成すれば、この固
定型の受容凹部にインサート部分の肉厚部分を置くだけ
で、可動型の下降に伴う型閉めの途中において、インサ
ート部分が可動型から下向きの外力を受ける場合に、そ
のインサート部分の肉厚部分を受容凹部の下段面に当接
して下方への位置ずれを規制することができる。この肉
厚部分をインサート部分の中央で最大に設定し、その中
央から左右両端まで徐々に減少する状態に徐変して、当
該左右両端点では事後成形部分と同じ厚さに設定すれ
ば、当該インサート部分の肉厚部分から通常厚さの部分
への変化が緩やかな変化となり、光透過性を適切な状態
とすることができる。また、合成樹脂成形品の端縁にイ
ンサート部分を配置し、そのインサート部分の端縁に合
成樹脂成形品の取付用突起を形成すれば、当該取付用突
起を固定型へのインサート部分の位置決めとして用いる
ことができる。また、インサート部分の全周を事後成形
部分で囲むように、インサート部分を合成樹脂成形品の
内部に配置する場合に、インサート部分の左右両側で事
後成形品の端縁に合成樹脂成形品の取付用突起を配置
し、当該取付用突起の部分より事後成形品の成形材料を
注入すれば、注入された成形材料がインサート部分まわ
りに一様に円滑に流れるので、湯流れ斑などが発生する
こともない。また、合成樹脂成形品の裏面にローレット
模様を形成する場合、前記位置決め突起をローレット模
様の凸状に重ね合わせて形成すれば、合成樹脂成形品を
その表面より見た場合に、位置決め突起をローレット模
様に同化させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図7は実施形態としてのパ
チンコ機のトップランプカバー及びその製造方法を示し
ている。
チンコ機のトップランプカバー及びその製造方法を示し
ている。
【0010】図2〜図3において、トップランプカバー
1は、複数の成形部分からなる光透過性を有して立体的
に形成された合成樹脂成形品で、その一つの成形部分は
トップランプカバー1が機枠100(図8参照)に取り
付けられた状態での上面側の半月形の例えば緑色を呈す
る第1インサート部分2を形成し、別の一つの成形部分
はトップランプカバー1の機枠100に取り付けられた
状態での下面側の楕円形の例えば赤色を呈する第2イン
サート部分3を形成し、残りの成形部分は上記二つの成
形部分を一体に結合してトップランプカバー1としての
機枠100への取付機能及びデザイン性に富む膨出形状
を備えた例えば黄色を呈する事後成形部分4を構成して
おり、立体的に膨出形成された裏面の全面に縦縞模様を
表すローレット5を形成してあるが、図を簡明にするこ
とから、ローレット5が表面に形成された如くその一部
を実線で描いてある。
1は、複数の成形部分からなる光透過性を有して立体的
に形成された合成樹脂成形品で、その一つの成形部分は
トップランプカバー1が機枠100(図8参照)に取り
付けられた状態での上面側の半月形の例えば緑色を呈す
る第1インサート部分2を形成し、別の一つの成形部分
はトップランプカバー1の機枠100に取り付けられた
状態での下面側の楕円形の例えば赤色を呈する第2イン
サート部分3を形成し、残りの成形部分は上記二つの成
形部分を一体に結合してトップランプカバー1としての
機枠100への取付機能及びデザイン性に富む膨出形状
を備えた例えば黄色を呈する事後成形部分4を構成して
おり、立体的に膨出形成された裏面の全面に縦縞模様を
表すローレット5を形成してあるが、図を簡明にするこ
とから、ローレット5が表面に形成された如くその一部
を実線で描いてある。
【0011】このトップランプカバー1の裏側の第1イ
ンサート部分2と事後成形部分4とからなる上開口縁
(トップランプカバー1を機枠に取り付けた状態で上側
に配置される開口縁)6はほぼ直線状に形成され、その
中央と両側に機枠100への取り付けのための複数のフ
ック7,8,9と、各フック7〜9間の2等分位置に横
幅の広い突起10,11と、両側のフック8,9より外
側の等間隔位置に突起10,11よりも横幅の狭い突起
12,13を備えている。トップランプカバー1の裏側
の事後成形部分4の下開口縁14は曲線状に形成され、
その中央と両側とに突起15,16,17を有し、各突
起15〜17間の2等分位置にフック18,19を備え
ている。また、第2インサート部分3を内包する事後成
形部分4は前傾状の平坦面とその周縁の2次曲線面とを
有し、その2次曲線面の正面両側にねじ用下穴を有する
支柱20,21を突設してある。突起16,17は事後
成形部分4の後述する成形材料の注入を行う部分と定め
てある。
ンサート部分2と事後成形部分4とからなる上開口縁
(トップランプカバー1を機枠に取り付けた状態で上側
に配置される開口縁)6はほぼ直線状に形成され、その
中央と両側に機枠100への取り付けのための複数のフ
ック7,8,9と、各フック7〜9間の2等分位置に横
幅の広い突起10,11と、両側のフック8,9より外
側の等間隔位置に突起10,11よりも横幅の狭い突起
12,13を備えている。トップランプカバー1の裏側
の事後成形部分4の下開口縁14は曲線状に形成され、
その中央と両側とに突起15,16,17を有し、各突
起15〜17間の2等分位置にフック18,19を備え
ている。また、第2インサート部分3を内包する事後成
形部分4は前傾状の平坦面とその周縁の2次曲線面とを
有し、その2次曲線面の正面両側にねじ用下穴を有する
支柱20,21を突設してある。突起16,17は事後
成形部分4の後述する成形材料の注入を行う部分と定め
てある。
【0012】図1において、第1インサート部分2は事
後成形部分4との結合面の中央に係合部として四角形断
面の凸部25を当該第1インサート部分2の周方向に連
続した帯形状に形成してあると共に、事後成形部分4と
の結合面での厚さを同一に設定してある。また、第2イ
ンサート部分3は事後成形部分4との結合面の中央に係
合部として三角形断面の凸部26を当該第2インサート
部分3の周方向に連続した帯形状に形成してあると共
に、事後成形部分4との稜線27側の結合面での厚さを
同一に設定してある一方、事後成形部分4との下開口縁
14側の結合面では事後成形部分4よりも裏側に寸法t
1だけ厚く形成してあり、その肉厚部分28よりさらに
裏側に寸法t2だけ突出した部分は後述する位置決め突
起29である。
後成形部分4との結合面の中央に係合部として四角形断
面の凸部25を当該第1インサート部分2の周方向に連
続した帯形状に形成してあると共に、事後成形部分4と
の結合面での厚さを同一に設定してある。また、第2イ
ンサート部分3は事後成形部分4との結合面の中央に係
合部として三角形断面の凸部26を当該第2インサート
部分3の周方向に連続した帯形状に形成してあると共
に、事後成形部分4との稜線27側の結合面での厚さを
同一に設定してある一方、事後成形部分4との下開口縁
14側の結合面では事後成形部分4よりも裏側に寸法t
1だけ厚く形成してあり、その肉厚部分28よりさらに
裏側に寸法t2だけ突出した部分は後述する位置決め突
起29である。
【0013】この実施形態ではトップランプカバー1
は、機枠100の前面よりの最大突出量としての立体成
形品の絞り深さHと稜線27での曲率半径Rとが、二色
以上配色した場合に最も有効である立体成形品のサーモ
ジェクトラミネート(射出成形の金型内又は場合により
別工程で化粧シートを予備成形してラミネートする化粧
方法)で許容される絞り深さよりも深く、かつ曲率半径
よりも小さい寸法に形成してある。
は、機枠100の前面よりの最大突出量としての立体成
形品の絞り深さHと稜線27での曲率半径Rとが、二色
以上配色した場合に最も有効である立体成形品のサーモ
ジェクトラミネート(射出成形の金型内又は場合により
別工程で化粧シートを予備成形してラミネートする化粧
方法)で許容される絞り深さよりも深く、かつ曲率半径
よりも小さい寸法に形成してある。
【0014】図5〜図6において、第2インサート部分
3の肉厚部分28はその左右方向中央P1が最大の厚さ
を有し、その左右方向中央P1から左右両端P2,P3
まで徐々に減少する状態に徐変して、当該左右両端P
2,P3では事後成形部分4と同じ厚さを有しているの
で、肉厚部分28から事後成形部分4と同じ厚さとなる
通常の厚さへの変化が緩やかな変化となり、第2インサ
ート部分3を事後成形部分4と一体に結合した状態での
光透過性を適切な形態にできる。
3の肉厚部分28はその左右方向中央P1が最大の厚さ
を有し、その左右方向中央P1から左右両端P2,P3
まで徐々に減少する状態に徐変して、当該左右両端P
2,P3では事後成形部分4と同じ厚さを有しているの
で、肉厚部分28から事後成形部分4と同じ厚さとなる
通常の厚さへの変化が緩やかな変化となり、第2インサ
ート部分3を事後成形部分4と一体に結合した状態での
光透過性を適切な形態にできる。
【0015】また、肉厚部分28はトップランプカバー
1が機枠100に取り付けられた場合に機枠100に位
置して遊技者から視認しずらい状態となり、当該第2イ
ンサート部分3と事後成形部分4との厚さの違いによる
裏面側段差はトップランプカバー1の使用形態での支障
とはならい。
1が機枠100に取り付けられた場合に機枠100に位
置して遊技者から視認しずらい状態となり、当該第2イ
ンサート部分3と事後成形部分4との厚さの違いによる
裏面側段差はトップランプカバー1の使用形態での支障
とはならい。
【0016】位置決め突起29は、第2インサート部分
3の左右方向中央P1から左右方向に等間隔で概ね下開
口縁14の中央の突起15(図2参照)の両側端と対応
する位置でローレット5の凸部分上に配置されているの
で、第2インサート部分3の固定型への位置決めが正確
となると共に、トップランプカバー1をその表面より見
た場合に、位置決め突起29がローレット5の模様に同
化して見栄えが良くなる。この位置決め突起28はその
突出量を第2インサート部分3の前後方向中央P4から
厚い部分側に行くに従って徐々に増加した形状に形成し
ている。
3の左右方向中央P1から左右方向に等間隔で概ね下開
口縁14の中央の突起15(図2参照)の両側端と対応
する位置でローレット5の凸部分上に配置されているの
で、第2インサート部分3の固定型への位置決めが正確
となると共に、トップランプカバー1をその表面より見
た場合に、位置決め突起29がローレット5の模様に同
化して見栄えが良くなる。この位置決め突起28はその
突出量を第2インサート部分3の前後方向中央P4から
厚い部分側に行くに従って徐々に増加した形状に形成し
ている。
【0017】第2インサート部分3の係合部が凸部26
に形成されていることから、第2インサート部分3を樹
脂成形する場合に成形型として凸部26の頂点を境とし
て上下に図5に仮想線で示す分割面Lで分割された型を
使用することで、係合部を中子を必要とする凹部に形成
した場合に比べて、第2インサート部分3用の成形型の
構造を簡素に構成することができる。
に形成されていることから、第2インサート部分3を樹
脂成形する場合に成形型として凸部26の頂点を境とし
て上下に図5に仮想線で示す分割面Lで分割された型を
使用することで、係合部を中子を必要とする凹部に形成
した場合に比べて、第2インサート部分3用の成形型の
構造を簡素に構成することができる。
【0018】また、第1・第2インサート部分2,3の
凸部25,26が三角形断面や四角形断面に形成されて
いるので、第1・第2インサート部分2,3を成形する
ための成形型の分割面Lに凸部25,26を形成するた
めの切欠を形成する場合に、当該凸部25,26を円弧
断面や鍵穴断面に形成する場合よりも容易に形成できる
と共に、市販のバイトやカッタ等のような工具、エンド
ミル等のような機械を使用できるので、コストダウンを
図ることができる。
凸部25,26が三角形断面や四角形断面に形成されて
いるので、第1・第2インサート部分2,3を成形する
ための成形型の分割面Lに凸部25,26を形成するた
めの切欠を形成する場合に、当該凸部25,26を円弧
断面や鍵穴断面に形成する場合よりも容易に形成できる
と共に、市販のバイトやカッタ等のような工具、エンド
ミル等のような機械を使用できるので、コストダウンを
図ることができる。
【0019】前記トップランプカバー1を製造するに
は、図7のa図に示すように、下方の固定型30と上方
の可動型40とを有する縦形成形機を使用する。固定型
30は成形しようとするトップランプカバー1の内部空
間を形成するための膨出部31を有する雄型に構成され
ており、その膨出部31の一方の根元位置で定面32に
第1インサート部分2のフック7〜9や突起10,11
を入れるために形成された収容部33と、他方の根元位
置で定面32に事後成形部分4の突起15〜17やフッ
ク18,19を形成するための副成形用空間35を開閉
可能に形成する入れ子36と、膨出部31の入れ子36
側面の中間に形成された第2インサート部分3の受容凹
部37とを有している。この固定型30の膨出部31の
全表面には図示を省略したが第1インサート部分2のロ
ーレット5と第2インサート部分3のローレット5及び
位置決め突起29とを重ね合わせ状態で収容する凹凸を
備えている。この固定型31より上方に離隔した状態で
上昇限度位置に停止した可動型40は、型閉めされたと
きに固定型30の膨出部31とで第1インサート部分2
と第2インサート部分3と共に事後成形部分4用のc図
に示す主成形用空間42を形成する凹部41を有する雌
型に構成されている。
は、図7のa図に示すように、下方の固定型30と上方
の可動型40とを有する縦形成形機を使用する。固定型
30は成形しようとするトップランプカバー1の内部空
間を形成するための膨出部31を有する雄型に構成され
ており、その膨出部31の一方の根元位置で定面32に
第1インサート部分2のフック7〜9や突起10,11
を入れるために形成された収容部33と、他方の根元位
置で定面32に事後成形部分4の突起15〜17やフッ
ク18,19を形成するための副成形用空間35を開閉
可能に形成する入れ子36と、膨出部31の入れ子36
側面の中間に形成された第2インサート部分3の受容凹
部37とを有している。この固定型30の膨出部31の
全表面には図示を省略したが第1インサート部分2のロ
ーレット5と第2インサート部分3のローレット5及び
位置決め突起29とを重ね合わせ状態で収容する凹凸を
備えている。この固定型31より上方に離隔した状態で
上昇限度位置に停止した可動型40は、型閉めされたと
きに固定型30の膨出部31とで第1インサート部分2
と第2インサート部分3と共に事後成形部分4用のc図
に示す主成形用空間42を形成する凹部41を有する雌
型に構成されている。
【0020】そして、b図に示すように、可動型40を
上昇限度位置に停止した型開き状態において、固定型3
0の収容部33に第1インサート部分2のフック7〜9
や突起10〜13を上方より挿入すると共に、第1イン
サート部分2のローレット5の形成された内側面を固定
型30の膨出部31の一方の外側面に重ね合わせると、
第1インサート部分2がフック7〜9や突起10〜13
の収容部33への収容で正確に位置決めされた状態で固
定型30に配置される。
上昇限度位置に停止した型開き状態において、固定型3
0の収容部33に第1インサート部分2のフック7〜9
や突起10〜13を上方より挿入すると共に、第1イン
サート部分2のローレット5の形成された内側面を固定
型30の膨出部31の一方の外側面に重ね合わせると、
第1インサート部分2がフック7〜9や突起10〜13
の収容部33への収容で正確に位置決めされた状態で固
定型30に配置される。
【0021】また、第2インサート部分3の位置決め突
起29と肉厚部分28とを固定型30の受容凹部37に
収容すると共に、第2インサート部分3のローレット5
の形成された内側面を固定型30の膨出部31の他方の
外側面に重ね合わせ配置することにより、第2インサー
ト部分3が位置決め突起29の作用で正確に位置決めさ
れた状態で固定型30に配置される。
起29と肉厚部分28とを固定型30の受容凹部37に
収容すると共に、第2インサート部分3のローレット5
の形成された内側面を固定型30の膨出部31の他方の
外側面に重ね合わせ配置することにより、第2インサー
ト部分3が位置決め突起29の作用で正確に位置決めさ
れた状態で固定型30に配置される。
【0022】その後、c図に示すように、可動型40を
下降限度位置へと下降して型閉めする。この型閉めの途
中において、第1インサート部分2及び第2インサート
部分3が下降する可動型40から下向きの外力を受ける
が、第1インサート部分2はその上開口縁6としての下
縁が固定型30の定面32に当接して下方への位置ずれ
を規制されて固定型30の膨出部31側に押圧される一
方、第2インサート部分3はその位置決め突起29及び
肉厚部分28が受容凹部37の下段面に当接して下方へ
の位置ずれを規制されて固定型30の膨出部31側に押
圧される。
下降限度位置へと下降して型閉めする。この型閉めの途
中において、第1インサート部分2及び第2インサート
部分3が下降する可動型40から下向きの外力を受ける
が、第1インサート部分2はその上開口縁6としての下
縁が固定型30の定面32に当接して下方への位置ずれ
を規制されて固定型30の膨出部31側に押圧される一
方、第2インサート部分3はその位置決め突起29及び
肉厚部分28が受容凹部37の下段面に当接して下方へ
の位置ずれを規制されて固定型30の膨出部31側に押
圧される。
【0023】そして、可動型40の型閉め終期におい
て、可動型40が固定型30に型合わせされた状態とな
り、可動型40と固定型30との間に第1インサート部
分2と第2インサート部分3とを挟んだ状態となって主
成形用空間42と従成形用空間35とを形成する。
て、可動型40が固定型30に型合わせされた状態とな
り、可動型40と固定型30との間に第1インサート部
分2と第2インサート部分3とを挟んだ状態となって主
成形用空間42と従成形用空間35とを形成する。
【0024】この可動型40が下降限度位置に停止して
型閉めの完了した状態において、図2に示す第2インサ
ート部分3の左右両側に位置した突起16,17より溶
融した成形材料43を注入すると、成形材料が主成形用
空間42から副成形用空間35へと全体に一様に円滑に
流れ込んで、湯流れ斑などが発生する不都合が解消され
る。
型閉めの完了した状態において、図2に示す第2インサ
ート部分3の左右両側に位置した突起16,17より溶
融した成形材料43を注入すると、成形材料が主成形用
空間42から副成形用空間35へと全体に一様に円滑に
流れ込んで、湯流れ斑などが発生する不都合が解消され
る。
【0025】この成形材料が固化すると、第1インサー
ト部分2と第2インサート部分3と事後成形部分4とが
一体となった立体的な合成樹脂成形品としてのトップラ
ンプカバー1が形成される。
ト部分2と第2インサート部分3と事後成形部分4とが
一体となった立体的な合成樹脂成形品としてのトップラ
ンプカバー1が形成される。
【0026】この固化時間が経過したら、可動型40を
上昇限度位置へと上昇して型開きすると共に、入れ子3
6を型開きして、d図に示すように、トップランプカバ
ー1を離型して取り出す。このトップランプカバー1を
取り出した後に、入れ子36を初期位置に閉じることに
より、可動型30及び固定型40がa図に示す初期状態
となり、再び成形を繰り返すことができる。
上昇限度位置へと上昇して型開きすると共に、入れ子3
6を型開きして、d図に示すように、トップランプカバ
ー1を離型して取り出す。このトップランプカバー1を
取り出した後に、入れ子36を初期位置に閉じることに
より、可動型30及び固定型40がa図に示す初期状態
となり、再び成形を繰り返すことができる。
【0027】以上の実施形態のトップランプカバー1に
よれば、第1・第2インサート部分2,3と事後成形部
分4とが凸部25,26に形成された係合部を介在させ
た状態で突き合わせ結合されているから、当該係合部2
5,26が第1・第2インサート部分2,3と事後成形
部分4相互の結合面積を増加すると共に事後成形部分4
に食い込んで、第1・第2インサート部分2,3と事後
成形部分4相互の結合強度を適切な状態に確保できる。
よれば、第1・第2インサート部分2,3と事後成形部
分4とが凸部25,26に形成された係合部を介在させ
た状態で突き合わせ結合されているから、当該係合部2
5,26が第1・第2インサート部分2,3と事後成形
部分4相互の結合面積を増加すると共に事後成形部分4
に食い込んで、第1・第2インサート部分2,3と事後
成形部分4相互の結合強度を適切な状態に確保できる。
【0028】また、第1・第2インサート部分2,3と
事後成形部分4とを突き合わせ結合したから、トップラ
ンプカバー1の表側及び裏側の面形状の平坦状態の連続
性が確保されて、ローレット5が第1・第2インサート
部分2,3と事後成形部分4とを突き合わせ結合でも連
続し、トップランプカバー1の裏面側に光源を配置した
使用形態の場合に、光源からの照射光が第1・第2イン
サート部分2,3と事後成形部分4との結合部分で屈折
することを低減することができて、視覚に訴える遊技性
を向上することができる。
事後成形部分4とを突き合わせ結合したから、トップラ
ンプカバー1の表側及び裏側の面形状の平坦状態の連続
性が確保されて、ローレット5が第1・第2インサート
部分2,3と事後成形部分4とを突き合わせ結合でも連
続し、トップランプカバー1の裏面側に光源を配置した
使用形態の場合に、光源からの照射光が第1・第2イン
サート部分2,3と事後成形部分4との結合部分で屈折
することを低減することができて、視覚に訴える遊技性
を向上することができる。
【0029】また、実施形成の製造方法によれば、固定
型30と可動型40を上下に型開きする縦型合成樹脂成
形機を使用したから、第1・第2インサート部分2,3
を固定型30に置くだけで、第1・第2インサート部分
2,3が固定型30に位置決め配置され、その作業性を
向上することがきるうえ、第1・第2インサート部分
2,3と事後成形部分4との結合強度、表面形状の平坦
面状態での連続性、光の屈折低減性の有る深さHの深い
かつ稜線27の曲率半径Rの小さい立体的なトップラン
プカバー1を容易に製造することができる。
型30と可動型40を上下に型開きする縦型合成樹脂成
形機を使用したから、第1・第2インサート部分2,3
を固定型30に置くだけで、第1・第2インサート部分
2,3が固定型30に位置決め配置され、その作業性を
向上することがきるうえ、第1・第2インサート部分
2,3と事後成形部分4との結合強度、表面形状の平坦
面状態での連続性、光の屈折低減性の有る深さHの深い
かつ稜線27の曲率半径Rの小さい立体的なトップラン
プカバー1を容易に製造することができる。
【図1】 実施形態を示す図4のA−A線断面図。
【図2】 同実施形態のトップランプカバーを示す上面
図。
図。
【図3】 同実施形態のトップランプカバーを示す正面
図。
図。
【図4】 同実施形態のトップランプカバーを示す下面
図。
図。
【図5】 同実施形態の第2インサート部分を示す斜視
図。
図。
【図6】 同実施形態の第2インサート部分を示す側面
図。
図。
【図7】 同実施形態の製造方法を示す工程図。
【図8】 パチンコ機を示す斜視図。
【図9】 従来のトップランプカバーを示す上面図。
【図10】 従来のトップランプカバーを示す下面図。
【図11】 図10のB−B線断面図。
1 トップランプカバー 2 第1インサート部分 3 第2インサート部分 4 事後成形部分
Claims (2)
- 【請求項1】 予め形成されたインサート部分とこのイ
ンサート部分を成形型の内部に配置して事後成形された
事後成形部分とからなる合成樹脂成形品において、イン
サート部分の事後成形部分との結合面を突き合わせ結合
状態に形成すると共に、その結合面に凸状又は凹状の係
合部を設けておき、その係合部で事後成形に伴い事後成
形部分を結合したことを特徴とする合成樹脂成形品。 - 【請求項2】 型開きされた縦形合成樹脂成形機の固定
型に、事後成形部分との突き合わせ面に凸状又は凹状の
係合部を有する形態に予め成形されたインサート部分を
配置し、前記縦形合成樹脂成形機の可動型を型閉めし、
その可動型と固定型との共働によりインサート部分を内
包した状態の成形用空間を形成し、その成形用空間に事
後成形部分の成形材料を注入固化し、可動型を型開きし
てインサート部分と事後成形部分とが一体となった成形
品を固定型より離型することを特徴とする合成樹脂成形
品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27736595A JPH09117932A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 合成樹脂成形品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27736595A JPH09117932A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 合成樹脂成形品及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005208510A Division JP4205082B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 遊技機のトップランプカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09117932A true JPH09117932A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17582517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27736595A Pending JPH09117932A (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 合成樹脂成形品及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09117932A (ja) |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP27736595A patent/JPH09117932A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040723 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050719 |