JPH09117557A - 遊技場用管理システム - Google Patents

遊技場用管理システム

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JPH09117557A
JPH09117557A JP22831196A JP22831196A JPH09117557A JP H09117557 A JPH09117557 A JP H09117557A JP 22831196 A JP22831196 A JP 22831196A JP 22831196 A JP22831196 A JP 22831196A JP H09117557 A JPH09117557 A JP H09117557A
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JP
Japan
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data
gaming machine
code
game
counting
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Pending
Application number
JP22831196A
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English (en)
Inventor
Makoto Okazaki
誠 岡崎
Koji Mukoyama
幸治 向山
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Daikoku Denki Co Ltd
Original Assignee
Daikoku Denki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daikoku Denki Co Ltd filed Critical Daikoku Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計数手段により一旦計数した遊技媒体を当日
において選択的に放出可能な構成とすることによって遊
技客側の利便性の向上を図った場合であっても、遊技場
側の売上及び利益が圧縮される事態を確実に防止する。 【解決手段】 玉計数機21により遊技客の獲得パチン
コ玉の計数が行われた場合、その計数データは、対応す
る遊技機の状態に応じて、計数データと貯玉数データと
に区別された状態で計数メモリ22a及び貯玉メモリ2
2bにそれぞれ記憶される。玉貸機8は、計数メモリ2
2a及び貯玉メモリ22bの記憶データの範囲内の数の
パチンコ玉を放出機構18を通じて放出可能に設けられ
ている。制御部22は、放出機構18を通じたパチンコ
玉の放出動作が行われたときに、稀有数を貯玉数データ
に優先して減少させると共に、貯玉数データを減少させ
るときには当該減少数が放出されるパチンコ玉数より所
定の割合で多くなるように制御する割引き処理を実行す

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技媒体の入賞に応じ
て遊技媒体を放出する遊技機が多数台設置された遊技場
において、遊技客の獲得遊技媒体を計数するための計数
手段とその計数結果の範囲内の遊技媒体を放出可能な貸
出手段とを各遊技機と対応させた状態で設けるようにし
た遊技場用管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パチンコホールにおいては、パチ
ンコゲーム機と1対1で対応した位置に、遊技客の獲得
パチンコ玉の計数動作を行ってその計数データを記憶手
段に記憶させる玉計数機と、上記計数データに基づいた
パチンコ玉の貸出動作が可能な玉貸機とをそれぞれ設置
することにより、獲得パチンコ玉の持ち運びを不要にす
ると共に、玉計数機により一旦計数したパチンコ玉を玉
貸機を通じて返却できるように構成し、以て実際に手元
にパチンコ玉がある場合と変わらない状態で遊技を行い
得るようにしたシステムが提案されている。
【0003】また、上記のようなシステムに対して、遊
技客が遊技機での遊技を終了したときに、その遊技機に
対応した玉計数機により一旦計数したパチンコ玉(獲得
パチンコ玉)を、景品と交換することなくパチンコホー
ル側に一旦預けておき、そのパチンコ玉を当日若しくは
翌日以降の遊技に供し得るようにした所謂貯玉機能を付
加することも考えられている。
【0004】このような貯玉機能を実現する場合には、
予め会員登録された遊技客に対して、当該遊技客に割り
当てられたIDコードを含むデータを記録した会員カー
ドを発行しておく。また、パチンコゲーム機に対応させ
てカードリーダを設置しておき、そのカードリーダが前
記会員カードに記憶されたIDコードを読み取った状態
でのみ前記玉計数機による計数動作機能が働くように構
成すると共に、その玉計数機による計数データを上記読
み取りIDコードに対応付けた状態の貯玉数データとし
て記憶するように構成される。さらに、前記玉貸機は、
前記カードリーダが会員カードからIDコードを読み取
った状態でのみ、そのIDコードに対応した貯玉数デー
タを前記記憶手段から読み出し、その読み出し貯玉数デ
ータの範囲内のパチンコ玉を放出可能に構成されると共
に、その放出分だけ上記貯玉数データを減少させるよう
に構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなシステムでは、現金によるパチンコ玉貸出高が減
少することになり、また、貯玉数データとして一旦記憶
されたパチンコ玉をそのまま返却することになるため、
景品交換に伴う利益を十分に期待できなくなって、パチ
ンコホールの売上及び利益が著しく圧縮されることにな
り、結果的に、会員カードの利用者が多い場合ほどパチ
ンコホールの経営が圧迫される虞が出てくる。
【0006】このような問題点に対処するために、従来
では、特開平6−23122号公報に記載された遊技場
用管理システムのように、前日分以前の貯玉数データに
基づいてパチンコ玉の貸出を行う場合には、その貯玉数
データを所定数減少させると共に、貸出パチンコ玉数が
上記のように減少されたパチンコ玉数より所定の割合で
少なくなるように制御する構成が考えられている。
【0007】しかしながら、この構成では、パチンコゲ
ーム機での遊技客側の獲得パチンコ玉が貯玉数データと
して一旦記憶された後に、当日中において上記貯玉数デ
ータとして記憶されたパチンコ玉がパチンコゲーム機
(他のパチンコゲーム機を含む)での遊技に再利用され
る場合には、その記憶パチンコ玉が玉貸機を通じてその
まま返却されることになるため、現金によるパチンコ玉
貸出高の減少や景品交換に伴う利益の低下を防止する働
きが十分に発揮されるとはいえず、このような傾向は、
特に多量のパチンコ玉を獲得した遊技客がその獲得パチ
ンコ玉を遊技に再利用する場合に顕著となる。この結
果、従来構成では、パチンコホールの売上及び利益が圧
縮される事態の発生が避けられず、かといって、例えば
貯玉数データについては、景品との交換のみ有効とし、
玉貸機を通じたパチンコ玉の放出に利用できない構成と
した場合には、遊技客側の利便性が阻害されて貯玉機能
のメリットが薄れるという不具合が発生するものであ
り、この点が未解決の課題となっていた。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、遊技客が獲得した遊技媒体を一旦計
数すると共に、その計数データに対応した遊技媒体を当
日において選択的に放出可能な構成とすることによって
遊技客側の利便性の向上を図った場合であっても、遊技
場側の売上及び利益が圧縮される事態を確実に防止可能
になるなどの効果を奏する遊技場用管理システムを提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、遊技媒体の入賞に応じて遊技媒体を放出す
る遊技機が多数台設置された遊技場用管理システムにお
いて、前記遊技機と対応した位置に遊技媒体を計数可能
に設けられた計数手段と、前記遊技機と対応して設けら
れ、前記計数手段による計数結果を計数データとして記
憶する記憶手段と、前記遊技機と対応した位置に設けら
れ、前記記憶手段に記憶された計数データに基づいて遊
技媒体を放出する貸出手段と、前記遊技機と対応して設
けられ、前記貸出手段による遊技媒体の放出が行われた
ときに前記記憶手段に記憶された計数データを減少させ
る演算手段とを備えた上で、前記記憶手段を、対応する
遊技機の状態に応じて、前記計数データを第1のデータ
と第2のデータとに区別した状態で記憶可能な構成と
し、前記演算手段を、前記第2のデータを前記第1のデ
ータに優先して減少させると共に、第1のデータを減少
させるときには、その減少数が放出される遊技媒体数よ
り所定の割合で多くなるように制御する割引き処理を実
行する構成とした点に特徴を有する(請求項1)。
【0010】この場合、前記記憶手段を、対応する遊技
機にて所定条件が成立するのに伴い、前記第2のデータ
を第1のデータへ移行する構成としても良い(請求項
2)。
【0011】遊技客に対し発行され当該遊技客に割当て
られたIDコードを含むデータが記録された記録担体
と、前記遊技機と対応した位置に前記記録担体に記録さ
れたデータを読み取り得るように設けられたカードリー
ダとを備えた上で、前記計数手段を、前記カードリーダ
が前記記録担体からIDコードを読み取った状態でのみ
遊技媒体を計数可能な状態に切換わる構成とすると共
に、前記記憶手段を、上記計数手段による計数データを
上記IDコードと対応付けて記憶する構成とすることも
できる(請求項3)。
【0012】この場合、前記カードリーダを通じて読み
取ったIDコードに基づいて各遊技機での遊技客の交替
状態を判定する判定手段を備えた上で、前記演算手段
を、対応する遊技機での遊技客が交替した旨の判定が前
記判定手段により行われたときには、前記割引き処理を
実行する状態を解除する構成とすることができる(請求
項4)。
【0013】上記前記判定手段は、遊技機に対応したカ
ードリーダがIDコードを読み取り、且つ当該遊技機に
対応した計数手段による計数結果が上記IDコードと対
応付けられた計数データとして記憶された状態で、上記
カードリーダが他のIDコードを読み取ったとき、若し
くは上記計数データに対応したIDコードが他のカード
リーダで読み取られたときに、上記遊技機での遊技客が
交替した旨の判定を行う構成とすることができる(請求
項5)。
【0014】この場合には、前記計数手段による計数デ
ータを前記カードリーダが読み取ったIDコードと対応
付けた状態で記憶する補助記憶手段と、前記遊技機と対
応した位置に暗証コードを入力可能に設けられたコード
入力手段とを備えた上で、前記貸出手段を、前記記録担
体に記録されたIDコードが前記カードリーダを通じて
読み取られ且つ当該記録担体と予め対応付けられた暗証
コードが前記コード入力手段を通じて入力された状態
で、前記補助記憶手段に上記IDコードに対応付けて記
憶されている計数データの範囲内の数の遊技媒体を放出
すると共に、その放出分だけ上記補助記憶手段に記憶さ
れている計数データを減少させる構成とすることができ
る(請求項6)。
【0015】前記所定条件が成立する状態は、遊技機に
おいて遊技媒体を多量に放出する特賞が発生した状態、
または当該特賞が終了した状態とすることができる(請
求項7)。
【0016】また、前記所定条件が成立する状態は、前
記遊技機での遊技客が所定数以上の遊技媒体を獲得した
打止が発生した状態、または当該打止が終了した状態と
することもできる(請求項8)。
【0017】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の遊技場用管理シ
ステムにおいて、遊技客は、遊技機での遊技により獲得
した遊技媒体を、当該遊技機に対応した計数手段で計数
させることができる。このような計数を行った場合、上
記遊技機と対応して設けられた記憶手段が、上記計数手
段による計数結果を計数データとして記憶するようにな
り、また、遊技機と対応した位置に設けられた貸出手段
が、その記憶計数データの範囲内の数の遊技媒体を放出
可能な状態になり、さらに、演算手段が、遊技媒体の放
出時にはその放出分だけ上記記憶手段に記憶された計数
データを減少させるようになるから、遊技客は、貸出手
段を通じて放出させた遊技媒体を利用して遊技を行うこ
とができる。
【0018】ここで、遊技客が、遊技機での遊技により
獲得した遊技媒体を当該遊技機に対応した計数手段で計
数させた場合、その計数データは、対応する遊技機の状
態に応じて、第1のデータと第2のデータとに区別され
た状態で記憶手段に記憶されるようになる。
【0019】この場合、演算手段は、第2のデータを第
1のデータに優先して減少させると共に、第1のデータ
を減少させるときには、その減少数が放出される遊技媒
体数より所定の割合で多くなるように制御する割引き処
理を実行するようになる。
【0020】この結果、遊技客が、遊技機での遊技によ
り獲得した遊技媒体を計数手段により一旦計数させた後
に、同一の遊技機においてそれまでと異なる状態での遊
技により新たに獲得した遊技媒体を計数させた場合に
は、新たな計数データとそれ以前の計数データを区別し
た状態で記憶手段に記憶できることになる。
【0021】そして、玉貸手段を通じて遊技媒体を放出
する際には、例えば、計数手段により新たに計数させた
データに基づく遊技媒体の放出動作、及びそれ以前に計
数させたデータに基づく遊技媒体の放出動作の一方を他
方に優先して行うことが可能になると共に、当該他方の
データに基づいて遊技客に放出(返却)される遊技媒体
数が、上記計数手段による実際の計数データより少なく
なるように制御できるから、上記のような遊技客による
獲得遊技媒体が遊技に再利用される場合であっても、遊
技場側の売上及び利益が圧縮される事態を未然に防止で
きるようになる。勿論、この場合には、上記計数データ
に対応した遊技媒体を当日において選択的に放出可能で
あるから、遊技客側の利便性が阻害される虞がなくなる
ものである。
【0022】さらに、遊技客が獲得した遊技媒体を計数
するための計数手段、並びにその計数データの範囲内の
遊技媒体を放出するための貸出手段は、何れも遊技機と
対応して設けられているものであるから、遊技客は、獲
得遊技媒体の計数時や、その計数データに対応した遊技
媒体の返却を受ける場合に遊技機から離れる必要がなく
なる。この結果、遊技媒体の計数及びその返却を受ける
作業が遊技客にとって煩雑になる虞がなくなるから、遊
技客側の利便性をさらに向上できるようになり、これに
伴う遊技場の集客力の向上も期待できるようになる。し
かも、遊技客が上記のような遊技媒体の計数や返却のた
めに費やす時間を大幅に短縮できることになるから、遊
技機の稼働率が落ちる事態を未然に防止できるようにな
り、以て遊技場側の売上向上を図り得るようになる。
【0023】請求項2記載の遊技場用管理システムで
は、遊技機において所定条件が成立したときに、その遊
技機に対応した記憶手段において、第2のデータを第1
のデータへ移行するようになる。この場合、貸出手段に
より遊技媒体の放出動作が行われたときには、演算手段
が、第2のデータを第1のデータに優先して減少させる
と共に、第1のデータ基づいた遊技媒体の放出時におい
て前述のような割引き処理を実行するようになる。
【0024】このため、遊技客が、遊技機にて所定条件
が成立するのに応じて獲得した遊技媒体を一旦計数手段
により計数させた後に、同一の遊技機で遊技を継続して
新たに獲得した遊技媒体を計数手段に計数させた場合に
おいて、玉貸手段を通じて遊技媒体の放出を受ける際に
は、上記のように計数手段により新たに計数させたデー
タ(第2のデータに相当)に対応した遊技媒体の放出動
作が優先して行われる。このような遊技媒体の放出によ
り、新たな計数データが零になった後には、遊技機にて
所定条件が成立するのに応じて獲得した遊技媒体データ
(第1のデータに相当)に基づいた遊技媒体の放出動作
を行い得るようになるが、この場合には、遊技客側に放
出される遊技媒体数が、前記割引き処理の実行に応じて
減少されることになる。従って、遊技機において所定条
件が成立するのに応じて遊技客側が獲得した遊技媒体が
遊技に再利用される場合であっても、遊技場側の売上及
び利益が圧縮される事態を未然に防止できるようにな
る。
【0025】請求項3記載の遊技場用管理システムで
は、自身に割り当てられたIDコードを含むデータを記
録して成る記録担体の発行を受けている遊技客が、遊技
機での遊技により獲得した遊技媒体を、当該遊技機に対
応した計数手段で計数させる場合には、上記記録担体に
記録されたIDコードを、当該遊技機に対応した位置に
設けられたカードリーダに読み取らせる。すると、計数
手段が、遊技媒体を計数可能な状態に切換わると共に、
遊技媒体の計数を行った場合には、計数手段が、その計
数データを上記IDコードと対応付けて記憶するように
なる。
【0026】つまり、計数手段を利用する場合には、記
録担体に記録されたIDコードをカードリーダに読み取
らせることが必要になる。この結果、遊技客が、遊技機
と対応した位置に設けられている計数手段の利便性を享
受するためには記録担体の発行を受けることが前提とな
るから、その記録担体の発行数の増大、つまり遊技場の
固定客の増大を図る上で有益となる。
【0027】請求項4記載の遊技場用管理システムで
は、遊技機での遊技客が交替した場合には、判定手段
が、その遊技機に対応したカードリーダを通じて読み取
ったIDコードに基づいて上記のような遊技客の交替状
態を判定するようになり、このような判定が行われたと
きには、前記演算手段が前記割引き処理を実行する状態
を自動的に解除するようになる。
【0028】この結果、当該遊技機において、前述のよ
うに対応する演算手段を割引き処理を実行する状態に切
り換えた遊技客に代わって、新たな遊技客が遊技を開始
した場合には、その新たな遊技客に対し前述したような
割引き処理が誤って行われる虞がなくなり、不要なトラ
ブルの発生を未然に防止できるようになる。
【0029】請求項5記載の遊技場用管理システムで
は、前記判定手段は、遊技機に対応したカードリーダが
IDコードを読み取り、且つ当該遊技機に対応した計数
手段による計数結果が上記IDコードと対応付けられた
計数データとして記憶された状態、つまり当該遊技機で
実質的な遊技が行われたと見なされる状態で、上記カー
ドリーダが他のIDコードを読み取ったとき、つまり明
らかに遊技客が交替したとき、若しくは上記計数データ
に対応したIDコードが他のカードリーダで読み取られ
たとき、つまり上記遊技機で実質的に遊技を行った遊技
客が他の遊技機へ移ったときに、上記遊技機での遊技客
が交替した旨の判定を行うようになる。
【0030】従って、前記判定手段による遊技客の交替
状態の判定動作が確実に行われることになって、その判
定に基づいた前記割引き処理の自動解除機能の信頼性が
向上するようになる。
【0031】請求項6記載の遊技場用管理システムで
は、自身に割り当てられたIDコードを含むデータを記
録して成る記録担体の発行を受けている遊技客が、その
IDコードをカードリーダに読み取らせた状態で、遊技
機での遊技により獲得した遊技媒体を計数手段で計数さ
せた場合には、その計数データが補助記憶手段に対し上
記IDコードと対応付けた状態で記憶される。
【0032】このように記憶された計数データを利用し
て遊技機での遊技を行う場合には、記録担体のIDコー
ドを当該遊技機に対応した位置に設けられたカードリー
ダに読み取らせると共に、予め対応付けられた暗証コー
ドをコード入力手段を通じて入力する。すると、貸出手
段が、補助記憶手段に上記IDコードと対応付けて記憶
されている計数データの範囲内の遊技媒体を放出すると
共に、補助記憶手段が、その放出分だけ前記計数データ
を減少させるようになるから、その遊技媒体を利用して
遊技を行うことができる。
【0033】従って、記録担体を保持している遊技客
は、その獲得遊技媒体をIDコードと対応された計数デ
ータとしてプールしておくことが可能になり、また、そ
の計数データを利用して遊技場内の任意の遊技機での遊
技が可能になるものである。これにより、記録担体の利
便性が増大するようになって、その記録担体の発行数の
増大を期待できるようになる。
【0034】請求項7記載の遊技場用管理システムで
は、遊技機において遊技媒体を多量に放出する特賞が発
生した状態、または当該特賞が終了した状態となったと
きに前述のような割引き処理が実行されることになる。
このため、遊技客側の獲得遊技媒体数が所定量以上に多
くなった場合には、計数手段により一旦計数された遊技
媒体が、記憶手段に対し第2のデータとして記憶される
ことになる。この場合、上記割引き処理の実行に伴い、
第2のデータに基づいて返却される遊技媒体数が、上記
のような計数手段による実際の計数データより少なくな
るから、遊技客による多量の獲得遊技媒体が遊技に再利
用される場合であっても、遊技場側の売上及び利益が圧
縮される事態を未然に防止できるようになる。
【0035】請求項8記載の遊技場用管理システムで
は、遊技機での遊技客が所定数以上の遊技媒体を獲得し
た打止が発生した状態、または当該打止が終了した状態
となったときに前述のような割引き処理が実行されるこ
とになる。このため、遊技客側の獲得遊技媒体数が所定
量以上に多くなった場合には、計数手段により一旦計数
された遊技媒体が、記憶手段に対し第2のデータとして
記憶されることになる。この場合、上記割引き処理の実
行に伴い、第2のデータに基づいて返却される遊技媒体
数が、上記のような計数手段による実際の計数データよ
り少なくなるから、遊技客による多量の獲得遊技媒体が
遊技に再利用される場合であっても、遊技場側の売上及
び利益が圧縮される事態を未然に防止できるようにな
る。
【0036】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1〜図
13を参照しながら説明する。図13には、本実施例の
システムで利用される会員カード1(本発明でいう記録
担体に相当)の正面図が示されている。この会員カード
1は、例えばパチンコホールの遊技会員となった遊技客
に対して発行されるものであり、その表面には、テープ
状の磁気記録部1aが設けられていると共に、加盟店名
1b、加盟店及び会員に固有のデータに対応した数字列
1c、会員の氏名を示す文字列1d、カード有効年月日
を示す数字列1eがエンボス加工によって形成されてい
る。
【0037】この場合、上記磁気記録部1aには、例え
ばパチンコホールを特定するための加盟店コード、前記
会員(遊技客)に割り当てられたIDコードである会員
コード、カード有効年月日を示す有効期限データなどが
記録されている。
【0038】図2において、パチンコホール内に設けら
れたパチンコ遊技機2は、その上皿3内のパチンコ玉
(遊技媒体)を電動式の玉発射機構(操作ダイヤルのみ
符号4を付して示す)を通じて盤面5へ発射する構成と
なっている。上記盤面5には、アウト孔5aの他に、例
えば3桁の数字列を備えたルーレット5b、通常の入賞
孔5c群、電気役物5dを備えた特賞用入賞孔5e、ス
タート入賞孔5f群が設けられている。
【0039】この場合、ルーレット5bは、スタート入
賞孔5fにパチンコ玉が入賞するのに応じて動作開始さ
れると共に、この後に所定時間が経過したときに動作停
止されるものであり、動作停止時における各桁の数字が
特定の組み合わせ(例えば各桁の数字が同じものに揃っ
た状態)となったときに特賞状態を呈する構成となって
いる。そして、上記のような特賞状態では、電気役物5
dにより特賞用入賞孔5eが例えば所定時間ずつ設定回
数だけ開放されてパチンコ遊技機2の入賞率が極端に高
くなるものである。
【0040】パチンコ遊技機2においては、賞球として
のパチンコ玉を上皿3へ放出するようになっており、こ
の上皿3が満杯となったときにはオーバーフローしたパ
チンコ玉が下皿6内に流入するようになっている。尚、
上皿3内のパチンコ玉は、ノブ3aのスライド操作によ
っても下皿6内へ落下させ得るようになっている。ま
た、上皿3には、内部のパチンコ玉の有無を検知するた
めの玉センサ3bが設けられている。この場合、上記玉
センサ3bは、パチンコ玉を導電体として利用する形式
のセンサ、パチンコ玉を磁性体として利用する形式のセ
ンサ、光電センサ、重量センサ、リミットスイッチなど
の何れか若しくはそれらの組み合わせによって実現でき
る。
【0041】一方、下皿6にもノブ6aが設けられてお
り、このノブ6aがスライド操作されたときには、下皿
6の底部に形成された落下口(図示せず)が開放されて
内部のパチンコ玉が後述する案内管7内に流入する構成
となっている。但し、上記ノブ6aには電気的な駆動部
を有したロック機構6bが付随して設けられており、こ
のロック機構6bを通じてノブ6aの操作を選択的に禁
止できるようになっている。
【0042】貸出手段としての玉貸機8は、パチンコ遊
技機2の左方に当該パチンコ遊技機2と1対1で対応し
た隣接状態で設置されるものであり、以下においては、
この玉貸機8について説明する。
【0043】即ち、玉貸機8は、縦長の矩形箱状に構成
されており、その前面パネル8aには、硬貨投入口9、
パチンコ玉返却用の返却スイッチ10、表示部11、暗
証コード入力用のテンキースイッチ12(本発明でいう
コード入力手段に相当)、パチンコ玉放出用のノズル1
3、硬貨返却口14、カード排出用のイジェクトスイッ
チ15、前記会員カード1を挿入するためのカード挿入
口16、前記案内管7の基部に連通された玉流入口17
が設けられている。尚、上記表示部11は、数字及び簡
単な文字の表示が可能な液晶表示パネル或いは発光ダイ
オードパネルなどにより構成される。
【0044】この場合、上記ノズル13は、玉貸機8内
に設けられた放出機構(図1に符号18を付して示す)
からのパチンコ玉を放出するためのもので、先端がパチ
ンコ遊技機2の上皿3に上方から臨む通常位置と、前方
に回動された退避位置との間で往復回動可能に設けられ
ており、常時においては図示しないばね手段によって通
常位置に付勢されている。また、前記案内管7は、先端
がパチンコ遊技機2の下皿6に形成された図示しない落
下口に下方に臨む通常位置と、前方に回動された退避位
置との間で往復回動可能に設けられており、常時におい
ては図示しないばね手段によって通常位置に付勢されて
いる。
【0045】玉貸機8内に前記硬貨投入口9と対応する
ように設けられた検銭機構19は、当該硬貨投入口9か
ら投入された硬貨の真贋を判断するための周知構成のも
のであり、その判断結果を示す判断信号を後述する制御
部(図1に符号22を付して示す)に与えるようになっ
ている。
【0046】玉貸機8内に前記カード挿入口16と対応
するように設けられたカードリーダ20は、当該カード
挿入口16から挿入されたカードを内部に取り込むと共
に、そのカードに記録されたデータを読み取る動作を行
う構成となっており、内部に取り込んだ状態のカードの
排出動作は、前記制御部22からの指令に応じて行う構
成となっている。
【0047】玉貸機8内に前記玉流入口17と対応する
ように設けられた玉計数機21(本発明でいう計数手段
に相当)は、前記案内管7及び玉流入口17を通じて流
入するパチンコ玉を計数するようになっており、その計
数結果を示す数値信号を発生して前記制御部22に与え
る構成となっている。
【0048】図1には、玉貸機8並びにこれに関連した
部分の電気的構成が機能ブロックの組み合わせにより示
されている。この図1において、玉貸機8が有する制御
部22は、本発明でいう演算手段の機能を備えたもの
で、図示しないCPUの他に第1のデータとしての計数
データを記憶するための計数メモリ22a(本発明でい
う記憶手段に相当)、第2のデータとしての貯玉数デー
タを記憶するための貯玉メモリ22b(本発明でいう記
憶手段に相当)を含んで構成されている。この制御部2
2は、前記返却スイッチ10、テンキースイッチ12、
イジェクトスイッチ15からの各操作信号、検銭機構1
9からの判断信号、カードリーダ20による読み取りデ
ータ、玉計数機21からの数値信号、パチンコ遊技機2
側の玉センサ3b、後述する管理装置23からの送信デ
ータ及び予め記憶したプログラムに基づいて、前記表示
部11、放出機構18及びカードリーダ20、パチンコ
遊技機2側のストッパ機構6bの制御を行うと共に、管
理装置23との間の送受信処理のための制御を行う構成
となっている。
【0049】この場合、パチンコ遊技機2は、遊技に伴
う打込パチンコ玉数を示すアウト玉数信号、遊技に伴い
賞球として放出したパチンコ玉数を示すセーフ玉数信
号、前述した特賞状態が発生している期間中連続した立
ち上がった状態となる特賞信号を集中管理コンピュータ
24に与える構成となっている。
【0050】また、集中管理コンピュータ24は、各パ
チンコ遊技機2からの信号に基づいて、パチンコ遊技機
2毎の管理用データ(アウト玉数及びセーフ玉数の差、
出玉率など)の演算機能及びその演算結果に基づいた打
止制御機能を備えた周知構成のものであり、パチンコ遊
技機2に関わる打止信号、打止状態の解除を示す開放信
号、前記特賞信号を前記管理装置23へ送信する構成と
なっている。尚、上記打止信号、開放信号、特賞信号
は、該当するパチンコ遊技機2の台番号データと共に送
信される構成となっている。
【0051】管理装置23は、本発明でいう補助記憶手
段及び判定手段の機能を備えたものである。この管理装
置23は、CPUを含んで構成されており、玉貸機8に
よるパチンコ玉の放出動作に関わる管理制御を、集中管
理コンピュータ24からの上述のような送信データ並び
に玉貸機8の制御部22からの送信データに基づいて実
行する構成となっている。
【0052】尚、上記制御部22からの送信データとし
ては、後述の説明から明らかとなるように、会員カード
1からカードリーダ20を通じて読み取った会員コード
及びテンキースイッチ12を通じて入力された暗証コー
ドを組み合わせた確認用データΔDと、玉計数機21に
より計数したパチンコ玉の数に関係した計数データΔN
と、所謂貯玉として取り扱われるパチンコ玉の数に関係
した貯玉返却数データΔRとがあり、確認用データΔD
には、会員コードを読み取ったカードリーダ20に対応
したパチンコ遊技機2の台番号データが付随し、また、
計数データΔN及び貯玉返却数データΔRには、それら
のデータに関連した会員コードが付随した状態となって
いる。
【0053】図6〜図10には管理装置23による制御
内容が示されており、以下これについて説明する。図6
において、管理装置23は、玉貸機8の制御部22から
送信されてくる確認用データΔD、計数データΔN及び
貯玉返却数データΔRをそれぞれ受信したか否かを判断
する各ステップS1、S2及びS3、並びに集中管理コ
ンピュータ24から打止信号及び特賞信号の何れかが入
力されるという特定遊技状態(本発明でいう所定条件に
相当)が発生したか否かを判断するステップS4をサイ
クリックに実行する。
【0054】確認用データΔDを受信した場合(ステッ
プS1で「YES」)、つまり、玉貸機8側においてカ
ードリーダ20が会員カード1を取り込み、且つテンキ
ースイッチ12を通じて暗証コードが入力された場合に
は、予め記憶されている会員データファイル中に、当該
確認用データΔD中の会員コードと暗証コードとの組み
合わせがあるか否かの検索を開始する(ステップS
5)。
【0055】ここで、上記会員データファイルは、図1
1に示すようなフォーマットで記憶されている。つま
り、会員データファイルは、発行した全部の会員カード
1に記録された会員コードに対応させて、各会員毎に予
め登録された例えば4桁の暗証コード、貯玉数データ、
計数データ、会員カード1の有効期限を示すデータを記
憶したフォーマットとなっている。尚、図11中の
「χ」は、この実施例の場合、任意の十進数(実際には
4ビットの2進コード)が入るという意味であり、以下
の説明で出現する「χ」も同様の意味を示すものであ
る。
【0056】上記のように会員データファイルの検索を
開始した後には、その検索結果に基づいて、前述のよう
に受信した確認用データΔDが有効な会員カード1に対
応したものであるか否かを判断する(ステップS6)。
尚、ステップS6では、前記会員データファイル中に、
受信した確認用データΔDに対応する会員コード及び暗
証コードの組み合わせが存在し、且つ当該会員コードに
対応した有効期限が満了していない場合に、上記確認用
データΔDが有効な会員カード1に対応したものである
と判断するようになる。
【0057】受信した確認用データΔDが有効な会員カ
ード1に対応したものでなかった場合(ステップS6で
「NO」)、つまり、会員データファイルの検索が一巡
した時点において会員コード及び暗証コードの組み合わ
せが存在しなかった場合、若しくは当該会員コードに対
応した有効期限が満了していた場合には、上記確認用デ
ータΔDの送信源となった玉貸機8の制御部22に対
し、拒絶信号を送信するステップS7を実行し、この後
に前記判断ステップS1へ戻る。
【0058】これに対して、受信した確認用データΔD
が有効な会員カード1に対応したものであった場合(ス
テップS6で「YES」)には、前記会員データファイ
ルの検索を終了した上で、予め記憶されている所在ファ
イルの検索を開始する(ステップS8)。
【0059】ここで、上記所在ファイルは、図12に示
すようなフォーマットで記憶されている。つまり、所在
ファイルは、パチンコホール内に設置された全部のパチ
ンコ遊技機2の台番号データに対応した記憶エリアに、
そのパチンコ遊技機2を利用中の遊技客の会員カード1
から後述のように読み取った会員コードを記憶したフォ
ーマットとなっており、台番号データに対応した会員コ
ードが存在しない場合には、その旨を示すデータ(図1
2では「FFFFFF」で示した)を記憶するようにな
っている。
【0060】上述したような所在ファイルの検索開始後
には、その検索出力に基づいて、当該所在ファイル中に
おける前記受信確認用データΔDに付随して送信されて
くる台番号データと対応した記憶エリアに、会員コード
が存在するか否かを判断する(ステップS9)。
【0061】このステップS9で「NO」と判断した場
合には、所在ファイルの検索出力に基づいて、前記受信
確認用データΔDに付随した台番号データ以外の台番号
データに対応した他の記憶エリアに、当該確認用データ
ΔD中の会員コードが存在するか否かを判断する(ステ
ップS10)。
【0062】このステップS10で「NO」と判断した
場合、つまり、カードリーダ20が取り込んだ会員カー
ド1に記録された会員コードが所在ファイル中に全く存
在しない場合(その会員カード1を所持した遊技客が、
他のパチンコ遊技機2で遊技することなく上記カードリ
ーダ20に対応したパチンコ遊技機2において初めて遊
技を開始する場合に相当)には、第1の処理ルーチンS
11を実行した後に判断ステップS1へ戻る。
【0063】この第1の処理ルーチンS11の内容は図
7に示されている。即ち、第1の処理ルーチンS11で
は、第1の制御データSAを作成するステップa1、そ
の制御データSAを確認用データΔDの送信源となった
制御部22に送信するステップa2、所在ファイルのう
ち上記確認用データΔDに付随した台番号データに対応
した記憶エリアに対し、当該確認用データΔD中の会員
コードを記憶するステップa3を順次実行した後にリタ
ーンする。
【0064】ここで、上記第1の制御データSAは、玉
貸機8によるパチンコ玉の放出を許可する許可信号と、
会員データファイル(図11参照)における前記確認用
データΔD中の会員コードに対応した計数データ及び貯
玉数データと、通常の等価返却モードに切り換えること
を示す第1のモード切換信号MC1とを組み合わせたフ
ォーマットとなっている。尚、上記等価返却モードと
は、上記計数データにより示される数のパチンコ玉を、
後述するような割引き処理を行うことなくそのまま返却
するモードである。
【0065】前記ステップS10で「YES」と判断し
た場合、つまりカードリーダ20が取り込んだ会員カー
ド1に記録された会員コードが、所在ファイルにおける
当該カードリーダ20に対応したパチンコ遊技機2の台
番号データに対応した記憶エリア以外に存在した場合
(その会員カード1を所持した遊技客が、他のパチンコ
遊技機2で遊技した後に、上記カードリーダ20に対応
したパチンコ遊技機2において新たに遊技を開始する場
合に相当)には、第2の処理ルーチンS12及び前記第
1の処理ルーチンS11を順次実行した後に判断ステッ
プS1へリターンする。
【0066】上記第2の処理ルーチンS12の内容は図
8に示されている。即ち、第2の処理ルーチンS12で
は、会員データファイルにおける該当会員コードに対応
した計数データを貯玉数データにシフトするという貯玉
変換ステップa4、所在ファイル中における会員コード
の記憶位置を、会員カード1を取り込んだ状態にあるカ
ードリーダ20に対応したパチンコ遊技機2の台番号デ
ータに該当した記憶エリアへ変更するステップa5を順
次実行した後にリターンする。
【0067】前記ステップS9で「YES」と判断した
場合、つまり、所在ファイルにおいて、受信した確認用
データΔDに付随する台番号データと対応した記憶エリ
アに会員コードが存在した場合には、その記憶エリア中
の会員コードが当該確認用データΔD中の会員コードと
同一か否かを判断する(ステップS13)。
【0068】このステップS13で「YES」と判断し
た場合(カードリーダ20が取り込んでいる会員カード
1を所持した遊技客が、同一のパチンコ遊技機2で継続
して遊技する場合に相当)には、第3の処理ルーチンS
14を実行した後に判断ステップS1へ戻る。
【0069】この第3の処理ルーチンS14の内容は図
9に示されている。即ち、第3の処理ルーチンS14で
は、第2の制御データSBを作成するステップa6、そ
の制御データSBを確認用データΔDの送信源となった
制御部22に送信するステップa7を順次実行した後に
リターンする。
【0070】ここで、上記第2の制御データSBは、玉
貸機8によるパチンコ玉の放出を許可する許可信号と、
会員データファイル(図11参照)における前記確認用
データΔD中の会員コードに対応した計数データ及び貯
玉数データとを組み合わせたフォーマットとなってい
る。
【0071】前記ステップS13で「NO」と判断した
場合、つまり、所在ファイルにおいて、会員カード1を
取り込んだカードリーダ20に対応したパチンコ遊技機
2の台番号に対応した記憶エリアに、当該会員カード1
と異なる会員コードが記憶されていた場合(そのパチン
コ遊技機2における遊技客が交替した状態に相当)に
は、カードリーダ20に取り込まれている会員カード1
の会員コードが、所在ファイル中の他の記憶エリアに存
在するか否かを判断する(ステップS15)。
【0072】このステップS15で「NO」と判断した
場合(カードリーダ20が取り込んでいる会員カード1
を所持した遊技客が、他の遊技客が遊技した後のパチン
コ遊技機2において初めて遊技する場合に相当)には、
第1の処理ルーチンS16及び第4の処理ルーチンS1
7を順次実行した後に判断ステップS1へ戻る。
【0073】この場合、第1の処理ルーチンS16の内
容は、図7に示した第1の処理ルーチンS11の内容と
同じであり、第4の処理ルーチンS17の内容は図10
に示されている。即ち、第4の処理ルーチンS17で
は、会員データファイルにおける該当会員コード(会員
カード1を取り込んだカードリーダ20に対応したパチ
ンコ遊技機2の台番号に対応した記憶エリアに記憶され
ている会員コード、つまり当該パチンコ遊技機2での交
替前の遊技客の会員コード)に対応した計数データを貯
玉数データにシフトするという貯玉変換ステップa8を
実行した後にリターンする。
【0074】これに対して前記ステップS15で「YE
S」と判断した場合(カードリーダ20が取り込んでい
る会員カード1を所持した遊技客が、他のパチンコ遊技
機2において遊技を行った後に、上記カードリーダに対
応したパチンコ遊技機2(他の遊技客が遊技した後のパ
チンコ遊技機2)において遊技する場合に相当)には、
図8に示した内容と同一の第2の処理ルーチンS18、
前記第1の処理ルーチンS16及び第4の処理ルーチン
S17を順次実行した後に判断ステップS1へ戻る。
【0075】一方、前記ステップS2で「YES」と判
断した場合、つまり、玉貸機8の制御部22から後述の
ように送信されてくる計数データΔNを受信した場合に
は、前記会員データファイル(図11参照)のうち、受
信した計数データΔNに付随している会員コードに対応
した計数データを、当該受信計数データΔNにより示さ
れる数値に更新するステップS19を実行し、この後に
ステップS3へ移行する。
【0076】また、上記ステップS3で「YES」と判
断した場合、つまり、玉貸機8の制御部22から後述の
ように送信されてくる貯玉返却数データΔRを受信した
場合には、会員データファイルのうち、受信した貯玉返
却数データΔRに付随している会員コードに対応した貯
玉数データから、当該受信貯玉返却数データΔRにより
示される数値を減算するステップS20を実行し、この
後にステップS4へ移行する。
【0077】さらに、上記ステップS4で「YES」と
判断した場合、つまり、集中管理コンピュータ24から
打止信号及び特賞信号の何れかが入力されるという特定
遊技状態が発生した場合には、当該信号の送信源となっ
た制御部22に対して、割引きモードに切換わることを
指示するための第2のモード切換信号MC2を送信する
ステップS21を実行し、この後にステップS1へ移行
する。
【0078】しかして、以上のような管理装置23によ
る主たる制御内容を要約すると次のようになる。 …玉貸機8側から確認用データΔDを受信したとき
(玉貸機8のカード挿入口16に会員カード1が挿入さ
れ、且つテンキースイッチ12を通じて暗証コードが入
力されたとき)には、その確認用データΔDを会員デー
タファイル(図11参照)と突き合わせることによっ
て、カード挿入口16に挿入された会員カード1が有効
なもの(会員コードと入力された暗証コードとの組み合
わせが適正で尚且つ有効期限内のもの)であるか否かを
判断し、無効であった場合には、当該確認用データΔD
の送信源となった玉貸機8の制御部22に対して拒絶信
号をアンサバックする。
【0079】…カード挿入口16に挿入された会員カ
ード1が有効なものであった場合には、カードリーダ2
0を通じて会員カード1から読み取った会員コード及び
所在ファイル(図12参照)における会員コードの記憶
状況に基づいて、パチンコ遊技機2での遊技客(会員)
の遊技状況を判断すると共に、その判断結果に基づいて
以下(a)〜(e)のような制御を行う。
【0080】(a)遊技客が、当日において遊技が行わ
れたことがないパチンコ遊技機2にて遊技を行うべく、
当該パチンコ遊技機2に対応した玉貸機8のカード挿入
口16に会員カード1を挿入した場合において、その遊
技客が他のパチンコ遊技機2での遊技を行っていなかっ
たとき(当日において初めて遊技を行うとき)には、上
記玉貸機8(前記確認用データの送信源となった玉貸機
8)の制御部22に対して、許可信号、計数データ、貯
玉数データ及び第1のモード切換信号MC1を組み合わ
せた第1の制御データSAをアンサバックする。
【0081】(b)遊技客が、当日において遊技が行わ
れたことがないパチンコ遊技機2にて遊技を行うべく、
当該パチンコ遊技機2に対応した玉貸機8のカード挿入
口16に会員カード1を挿入した場合において、その遊
技客が他のパチンコ遊技機2での遊技を既に行っていた
とき(他のパチンコ遊技機2での遊技後に該当パチンコ
遊技機2に移ってきたとき)、つまり遊技客の交替があ
ったときには、上記会員カード1の会員コードに対応付
けた状態で会員データファイルに記憶されている計数デ
ータを貯玉数データに加算し、このような加算処理後の
貯玉数データを含む第1の制御データSAを上記玉貸機
8の制御部22に対してアンサバックする。
【0082】(c)遊技客が、当日において遊技が行わ
れたことがあるパチンコ遊技機2にて遊技を行うべく、
当該パチンコ遊技機2に対応した玉貸機8のカード挿入
口16に会員カード1を挿入した場合において、そのパ
チンコ遊技機2での遊技が同一の遊技客による継続遊技
であったときには、上記玉貸機8の制御部22に対し
て、許可信号、計数データ及び貯玉数データを組み合わ
せた第2の制御データSBをアンサバックする。
【0083】(d)遊技客が、当日において遊技が行わ
れたことがあるパチンコ遊技機2にて遊技を行うべく、
当該パチンコ遊技機2に対応した玉貸機8のカード挿入
口16に会員カード1を挿入した場合において、その遊
技客が他のパチンコ遊技機2での遊技を行っていなかっ
たとき(当日において初めて遊技を行うとき)には、上
記玉貸機8の制御部22に対して、許可信号、計数デー
タ、貯玉数データ及び第1のモード切換信号MC1を組
み合わせた第1の制御データSAをアンサバックする。
また、これと同時に、会員データファイルにおける計数
データのうち、上記パチンコ遊技機2での交替前の遊技
客の会員コードに対応した計数データを貯玉数データに
シフトする。
【0084】(e)遊技客が、当日において遊技が行わ
れたことがあるパチンコ遊技機2にて遊技を行うべく、
当該パチンコ遊技機2に対応した玉貸機8のカード挿入
口16に会員カード1を挿入した場合において、その遊
技客が他のパチンコ遊技機2での遊技を既に行っていた
とき、つまり遊技客の交替があったときには、上記会員
カード1の会員コードに対応付けた状態で会員データフ
ァイルに記憶されている計数データを貯玉数データに加
算し、このような加算処理後の貯玉数データを含む第1
の制御データSAを上記玉貸機8の制御部22に対して
アンサバックする。また、これと同時に、会員データフ
ァイルにおける計数データのうち、上記パチンコ遊技機
2での交替前の遊技客の会員コードに対応した計数デー
タを貯玉数データにシフトする。
【0085】…玉貸機8側から送信される計数データ
ΔNを受信した場合には、会員データファイルのうち、
受信した計数データΔNに付随している会員コードに対
応した計数データを、当該受信計数データΔNにより示
される数値に更新する。
【0086】…玉貸機8側から送信される貯玉返却数
データΔRを受信した場合には、会員データファイルの
うち、受信した貯玉返却数データΔRに付随している会
員コードに対応した貯玉数データを、当該貯玉返却数デ
ータΔRにより示される数値だけ減少させる。
【0087】…集中管理コンピュータ24から打止信
号及び特賞信号の何れかが入力されるという特定遊技状
態を呈したとき、つまり、パチンコ遊技機2がパチンコ
玉を多量に放出する状態を呈したとき(特賞信号の受信
時)、若しくは当該パチンコ遊技機2での遊技客が所定
数以上のパチンコ玉を獲得するという状態が発生したと
き(打止発生信号の受信時)には、当該各信号に対応し
た玉貸機8の制御部22に対して、割引きモードに切換
わることを指示するための第2のモード切換信号MC2
を送信する。
【0088】さて、図3〜図5には玉貸機8の制御部2
2による制御内容が示されており、以下これについて関
連した作用と共に説明する。図3において、制御部22
は、カード挿入口16に対するカードの挿入操作が行わ
れたか否かを判断し(ステップB1)、ここで「NO」
と判断した場合には、カードリーダ20が適正な会員カ
ード1を取り込んだことを示す後述のカード取り込みフ
ラグCFが「1」にセットされているか否かを判断し
(ステップB2)、ここで「NO」と判断した場合には
ステップB1へ戻る。
【0089】前記ステップB1で「YES」と判断した
場合には、挿入されたカードが自店の会員カード1であ
るか否かを判断し(ステップB3)、ここで「NO」と
判断した場合には、リセット処理ルーチンB4を実行し
た後にステップB1へ戻る。尚、上記リセット処理ルー
チンB4では、挿入されたカードを排出する制御ステッ
プ並びに表示部11の表示や挿入された会員カード1に
関する一時記憶データをクリアする初期化ステップなど
が実行される。
【0090】ステップB3で「YES」と判断した場
合、つまりカード挿入口16に対して会員カード1が挿
入された場合には、対応するパチンコ遊技機2の玉セン
サ3bからの出力に基づいて、当該パチンコ遊技機2の
上皿3内にパチンコ玉が存在するか否かを判断する(ス
テップB5)。
【0091】このステップB5で「YES」と判断した
場合には、カードリーダ20が現在取り込んだ状態にあ
る会員カード1の会員コードが、前回取り込んでいた会
員カード1の会員コードと同じか否かを判断する(ステ
ップB6)。このステップB5で「NO」と判断される
状態は、パチンコ遊技機2の上皿3内のパチンコ玉の持
ち主と異なる遊技客の会員カード1がカード挿入口16
を通じて挿入された状態に相当するものであり、この場
合には前記リセット処理ルーチンB4を実行した後にス
テップB1へ戻る。
【0092】前記ステップB5で「NO」、並びに前記
ステップB6で「YES」と判断した各場合、つまり、
パチンコ遊技機2の上皿3内にパチンコ玉がない場合、
または、その上皿3内にパチンコ玉がある状態であって
もそのパチンコ玉の持ち主と見なされる遊技客の会員カ
ード1がカード挿入口16を通じて挿入された場合に
は、表示部11に対して、テンキースイッチ12を通じ
た暗証コードの入力を促すメッセージを表示する(ステ
ップB7)。
【0093】このメッセージ表示状態では、テンキース
イッチ12を通じて4桁の暗証コードの入力が行われる
まで、若しくはイジェクトスイッチ15がオン操作され
るまで待機する(ステップB8、9)。そして、イジェ
クトスイッチ15がオン操作されたときには、前記リセ
ット処理ルーチンB4を実行した後にステップB1へ戻
る。
【0094】これに対して、暗証コードが入力された場
合には、会員カード1からカードリーダ20を通じて読
み取った会員コードと上記のように入力された暗証コー
ドとを組み合わせた確認用データΔDを、管理装置23
へ送信し(ステップB10)、この後に管理装置23か
ら許可信号及び拒絶信号の何れかがアンサバックされる
まで待機する(ステップB11、B12)。
【0095】この場合、上記確認用データΔDを受信し
た管理装置23にあっては、前述の説明から明らかなよ
うに、カード挿入口16に挿入された会員カード1が無
効(会員コードと入力された暗証コードとの組み合わせ
が不適正で尚且つ有効期限過ぎのもの)であった場合に
拒絶信号をアンサバックし、また、当該会員カード1が
有効なものであった場合にはそれぞれ許可信号を含む第
1の制御データSA及び第2の制御データSBの何れか
をアンサバックするようになる。
【0096】ステップB12で「YES」と判断した場
合、つまりカード挿入口16に挿入された会員カード1
が無効であった場合には、前記リセット処理ルーチンB
4を実行した後にステップB1へ戻る。
【0097】許可信号がアンサバックされた場合(ステ
ップB11で「YES」)、つまりカード挿入口16に
挿入された会員カード1が有効なものであった場合に
は、対応するパチンコ遊技機2のロック機構6bをアン
ロックしてノブ6aの操作(つまり玉計数機21による
計数動作)を有効化すると共に、放出機構18によるパ
チンコ玉の放出動作を許容することによって、計数・返
却許容状態に切換わる(ステップB13)。
【0098】尚、上記許可信号は、第1の制御データS
A若しくは第2の制御データSBに含まれた状態でアン
サバックされるものであるから、許可信号のアンサバッ
ク時には、会員データファイルから読み出した計数デー
タ及び貯玉数データもアンサバックされることになる。
【0099】このステップB13の実行後には、前記カ
ード取り込みフラグCFを「1」にセットするものであ
り(ステップB14)、従って、カードリーダ20が適
正な会員カード1を取り込んだ状態では、カード取り込
みフラグCFが「1」にセットされた状態となるもので
ある。
【0100】この後には、管理装置23からアンサバッ
クされた第1の制御データSA若しくは第2の制御デー
タSB中の計数データ及び貯玉数データを内部に設定さ
れた計数メモリ22a及び貯玉メモリ22bにそれぞれ
記憶すると共に、それらの計数データ及び貯玉数データ
により示される各数値の合計を表示部11に表示すると
いう表示処理ルーチンB15を実行し、この後にステッ
プB1へ戻る。尚、この場合において、計数データ及び
貯玉数データにより示される各数値を個別に表示する構
成としても良い。
【0101】前記ステップB2で「YES」と判断した
場合、つまりカードリーダ20が適正な会員カード1を
取り込んでいる場合には、イジェクトスイッチ15のオ
ン操作状態及び返却スイッチ10のオン操作状態をそれ
ぞれ判断する(ステップB16、B17)。
【0102】そして、上記イジェクトスイッチ15及び
返却スイッチ10が何れもオン操作されていない場合に
は、玉計数機21による計数動作が行われたときにその
計数値を計数メモリ22a中の計数データに加算すると
共に、表示部11による表示数値を上記加算後の新たな
データに応じたものに変更するという計数メモリ22a
更新処理ルーチンB18を実行する。
【0103】このルーチンB18の実行後には、管理装
置23から送信される第1のモード切換信号MC1(第
1の制御データSA若しくは第2の制御データSBに含
まれる)及び第2のモード切換信号MC2の何れかを受
信したか否かを判断し(ステップB19)、受信してい
ない場合にはステップB1へ戻るが、受信した場合に
は、放出機構18を通じたパチンコ玉の返却処理モード
を受信したモード切換信号に応じたものに切り換えるス
テップB20を実行した後にステップB1へ戻る。具体
的には、上記ステップB20では、第1のモード切換信
号MC1を受信したときには等価返却モードに切り換
え、第2のモード切換信号MC2を受信したときには割
引きモードに切換える。
【0104】従って、制御部22にあっては、第2のモ
ード切換信号MC2を受信したとき、換言すれば対応す
るパチンコ遊技機2がパチンコ玉を多量に放出する状態
を呈したとき、若しくは当該パチンコ遊技機2での遊技
客が所定数以上のパチンコ玉を獲得した状態となったと
きに割引きモードに切換わるようになる。また、第1の
モード切換信号MC1を含む第1の制御データSAは、
パチンコ遊技機2において遊技客の交替があった場合に
出力される構成となっているから、割引きモードにある
パチンコ遊技機2群のうち遊技客の交替があったパチン
コ遊技機2については、第1のモード切換信号MC1に
よって等価返却モードへ自動的に切り換えられることに
なる。
【0105】イジェクトスイッチ15がオン操作された
場合(ステップB16で「YES」)には、前記計数メ
モリ22aに記憶された計数データが「1」以上か否か
を判断し(ステップB21)、「YES」の場合には、
その計数メモリ22aの内容を示す計数データΔNを管
理装置23へ送信する(ステップB22)。但し、この
送信時には、計数データΔNと、カードリーダ20に取
り込み中の会員カード1の会員コードとが組み合わされ
た状態で送信される。尚、上記計数データΔNを受信し
た管理装置23は、前述したように、会員データファイ
ル(図11参照)のうち、受信した計数データΔNに付
随している会員コードに対応した計数データを、当該受
信計数データΔNにより示される数値に更新する。
【0106】上記計数データΔNの送信ステップB22
の実行後、並びに前記ステップB21で「NO」と判断
したときには、前記カード取り込みフラグCFを「0」
にリセットするステップB23を実行した後に、リセッ
ト処理ルーチンB24を実行してステップB1へ戻る。
【0107】尚、上記リセット処理ルーチンB24で
は、挿入されたカードを排出する制御ステップ、前記計
数メモリ22a及び貯玉メモリ22bの初期化ステッ
プ、表示部11の表示初期化ステップ、玉計数機21に
よる計数結果を一時記憶するための計数レジスタの初期
化ステップ、対応するパチンコ遊技機2のロック機構6
bをアンロックしてノブ6aの操作を禁止すると共に放
出機構18によるパチンコ玉の放出動作を禁止するステ
ップなどが実行される。
【0108】一方、返却スイッチ10がオン操作された
場合(ステップB17で「YES」)には、前記計数メ
モリ22aに記憶された計数データが「1」以上か否か
を判断し(ステップB25)、「YES」の場合には、
後述する計数玉返却処理ルーチンB26を実行してステ
ップB1へ戻る。また、上記ステップB25で「NO」
と判断した場合には、前記貯玉メモリ22bに記憶され
た貯玉数データが「1」以上か否かを判断し(ステップ
B27)、「YES」の場合には、後述する貯玉返却処
理ルーチンB28を実行してステップB1へ戻り、「N
O」の場合には前記計数メモリ22a更新処理ルーチン
B18以降の制御を実行する。
【0109】上記計数玉返却処理ルーチンB26の内容
は図4に示されている。即ち、計数玉返却処理ルーチン
B26では、まず、パチンコ玉の返却処理モードが等価
返却モードか割引きモードかを判断する(ステップb
1)。
【0110】等価返却モードであった場合には、前記計
数メモリ22aに記憶されている計数データが規定値n
(返却スイッチ10の1回の操作に応じて放出するパチ
ンコ玉の基準量である例えば25個に相当した値)以上
あるか否かを判断する(ステップb2)。
【0111】このステップb2で「YES」と判断した
場合には、放出機構18を通じてn個のパチンコ玉を放
出させるというパチンコ玉返却ステップb3を実行する
ものであり、これにより放出されたパチンコ玉は、ノズ
ル13を通じてパチンコ遊技機2の上皿3に流入するよ
うになる。そして、上記ステップb3の実行後には、計
数メモリ22a中の計数データを上記規定値n相当分だ
け減算させるステップb4、表示部11による表示数値
を上記減算後の新たなデータに応じたものに変更する表
示変更ステップb10を順次実行した後にリターンす
る。
【0112】前記ステップb2で「NO」と判断した場
合、つまり計数メモリ22aに記憶されている計数デー
タが規定値n未満であった場合には、放出機構18を通
じて上記計数データ相当数のパチンコ玉を放出させると
いうパチンコ玉返却ステップb5、計数メモリ22a中
の計数データを零を初期化する計数データクリアステッ
プb6、前記表示変更ステップb10を順次実行した後
にリターンする。
【0113】パチンコ玉の返却処理モードが割引きモー
ドに切り換えられていた場合、つまり管理装置23から
の第2のモード切換信号MC2を受信した状態にあった
場合には、計数メモリ22aに記憶されている計数デー
タが前記規定値n以上あるか否かを判断し(ステップb
7)、「YES」の場合には割引き処理ルーチンb8、
前記表示変更ステップb10を順次実行した後にリター
ンする。
【0114】この割引き処理ルーチンb8では、規定数
nを所定の割引率(例えば50〜80%)で減少させる
と共に、その減少後の数値に対応した数のパチンコ玉を
放出機構18を通じて放出させ、さらに、計数メモリ2
2a中の計数データを上記規定値n相当分だけ減算させ
る。つまり、減少させる計数データが、玉貸機8による
放出される遊技媒体数より所定の割合で多くなるように
制御する。
【0115】前記ステップb7で「NO」と判断した場
合、つまり割引きモードにおいて計数メモリ22aに記
憶されている計数データが規定値n未満であった場合に
は、割引き処理ルーチンb9、前記表示変更ステップb
10を順次実行した後にリターンする。
【0116】この割引き処理ルーチンb9では、計数デ
ータを所定の割引率(例えば50〜80%)で減少させ
ると共に、その減少後の数値に対応した数のパチンコ玉
を放出機構18を通じて放出させ、さらに、計数メモリ
22a中の計数データを零を初期化する。
【0117】前記貯玉返却処理ルーチンB28の内容は
図5に示されている。即ち、貯玉返却処理ルーチンB2
8では、まず、貯玉メモリ22bに記憶されている貯玉
数データが前記規定値n以上あるか否かを判断する(ス
テップb11)。
【0118】このステップb11で「YES」と判断し
た場合には、放出機構18を通じてn個のパチンコ玉を
放出させるというパチンコ玉返却ステップb12、貯玉
メモリ22b中の貯玉数データを上記規定値n相当分だ
け減算させるステップb13、規定値nを示す数値デー
タに対応した貯玉返却数データΔRを管理装置23へ送
信するステップb14、表示部11による表示数値を上
記減算後の新たなデータに応じたものに変更する表示変
更ステップb18を順次実行した後にリターンする。但
し、上記貯玉返却数データΔRの送信時には、当該デー
タΔRとカードリーダ20に取り込み中の会員カード1
の会員コードとが組み合わされた状態で送信される。
尚、上記貯玉数データΔRを受信した管理装置23は、
前述したように、会員データファイル(図11参照)の
うち、受信した貯玉返却数データΔRに付随している会
員コードに対応した貯玉数データを、当該貯玉返却数デ
ータΔRにより示される数値だけ減少させるようにな
る。
【0119】前記ステップb11で「NO」と判断した
場合、つまり貯玉メモリ22bに記憶されている貯玉数
データが規定値n未満であった場合には、放出機構18
を通じて上記貯玉数データ相当数のパチンコ玉を放出さ
せるというパチンコ玉返却ステップb15、貯玉メモリ
22b中の貯玉数データを零を初期化する貯玉数データ
クリアステップb16、上記放出パチンコ玉数を示す数
値データに対応した貯玉返却数データΔRを会員コード
と共に管理装置23へ送信するステップb17、前記表
示変更ステップb18を順次実行した後にリターンす
る。
【0120】しかして、以上のような制御部22による
主たる制御内容を要約すると次のようになる。 …カード挿入口16に自店の会員カード1が挿入され
たときには、対応するパチンコ遊技機2の上皿3にパチ
ンコ玉が存在しないこと、若しくは当該上皿3にパチン
コ玉が存在する場合はそのパチンコ玉が上記挿入会員カ
ード1に該当した遊技客の所有物であると判断されるこ
と(上記会員カード1の会員コードが前回挿入された会
員カード1の会員コードと同じであること)を前提に、
暗証コードの入力を許容し、この状態から暗証コードが
入力された場合には、挿入された会員カード1の適否を
問い合わせるための確認用データΔDを管理装置23へ
送信する。
【0121】…上記のような確認用データΔDの送信
に応じて、管理装置23から拒絶信号がアンサバックさ
れたときには会員カード1を排出するが、それぞれ許可
信号を含む第1の制御データSA若しくは第2の制御デ
ータSBを受信したときには、玉計数機21による計数
動作を有効化し且つ放出機構18によるパチンコ玉の放
出動作を許容した計数・返却許容状態に切換わると共
に、受信した第1の制御データSA若しくは第2の制御
データSB中の計数データ及び貯玉数データをそれぞれ
計数メモリ22a及び貯玉メモリ22bに記憶し、その
記憶計数データ及び貯玉数データにより示される各数値
の合計を表示部11に表示する。
【0122】…カード挿入口16を通じて適正な会員
カード1が挿入された状態で、玉計数機21による計数
動作が行われた場合には、その計数値を計数メモリ22
aの計数データに加算すると共に、表示部11による表
示数値を上記加算後のデータに応じたものに変更する。
【0123】…カード挿入口16を通じて適正な会員
カード1が挿入された状態で、管理装置23からの第2
のモード切換信号MC2を受信した場合、つまり、対応
するパチンコ遊技機2が特定遊技状態、具体的には、パ
チンコ玉を多量に放出する状態、若しくは当該パチンコ
遊技機2での遊技客が所定数以上のパチンコ玉を獲得し
た状態の何れかの状態となった場合には、パチンコ玉の
返却処理モードが等価返却モードから割引きモードに切
換わる。また、このように割引きモードにある状態から
対応するパチンコ遊技機2の遊技客が交替した場合に
は、等価返却モードへ自動的に切換わる。
【0124】…カード挿入口16を通じて適正な会員
カード1が挿入された状態で、返却スイッチ10がオン
操作されたときには、前記計数メモリ22a中の計数デ
ータが「1」以上ある状態では当該計数データに基づい
たパチンコ玉の返却動作を行い、計数データが零になっ
た後は、前記貯玉メモリ22b中の貯玉数データに基づ
いたパチンコ玉の返却動作を行う。
【0125】特に、計数データに基づいたパチンコ玉の
返却動作時において、その返却処理モードが等価返却モ
ードであった場合には、規定値であるn個(計数データ
がn未満の場合には当該データに応じた個数)のパチン
コ玉を返却すると共に、計数メモリ22a中の計数デー
タを上記返却数に応じた数値だけ減少させる。
【0126】これに対して、パチンコ玉の返却処理モー
ドが割引きモードであった場合には、規定数n(計数デ
ータがn未満の場合には当該データに応じた数値)を所
定の割引率(例えば50〜80%)で減少させると共
に、その減少後の数値に対応した数のパチンコ玉を返却
し、計数メモリ22a中の計数データについては規定値
n相当分(計数データがn未満の場合には当該データに
応じた数値相当分)だけ減少させる。
【0127】また、貯玉数データに基づいたパチンコ玉
の返却動作時において、返却処理モードが等価返却モー
ドの場合には、上述のように規定値であるn個(貯玉数
データがn未満の場合には当該データに応じた個数)の
パチンコ玉を返却し、さらに、貯玉メモリ22b中の貯
玉数データを上記返却数に応じた数値だけ減少させると
共に、その減少数値を示す数値データに対応した貯玉返
却数データΔRを管理装置23へ送信する。
【0128】これに対して、パチンコ玉の返却処理モー
ドが割引きモードであった場合には、規定数n(貯玉数
データがn未満の場合には当該データに応じた数値)を
所定の割引率(例えば50〜80%)で減少させると共
に、その減少後の数値に対応した数のパチンコ玉を返却
し、さらに、貯玉メモリ22b中の貯玉数データを上記
返却数に応じた数値だけ減少させると共に、その減少数
値を示す数値データに対応した貯玉返却数データΔRを
管理装置23へ送信する。
【0129】…カード挿入口16を通じて適正な会員
カード1が挿入された状態から、イジェクトスイッチ1
5がオン操作されたときには、計数メモリ22aに
「1」以上の計数データが記憶されている場合のみ、そ
の計数メモリ22aの内容を示す計数データΔNを管理
装置23へ送信すると共に、所定の初期化処理を行う。
【0130】従って、上記のように構成された本実施例
によれば、以下に述べるような作用、効果を奏すること
ができる。即ち、自身に割り当てられたIDコードであ
る会員コードを含むデータを記録して成る会員カード1
の発行を受けている遊技客が、パチンコ遊技機2での遊
技を行う場合には、まず、上記会員カード1を当該パチ
ンコ遊技機2に対応した玉貸機8に設けられたカード挿
入口16に挿入した後に、これに伴い表示部11に表示
されるメッセージに従って、予め登録された暗証コード
をテンキースイッチ12を通じて入力する。
【0131】すると、パチンコ遊技機2のロック機構6
bがアンロックされてノブ6aの操作(つまり玉計数機
21による計数動作)が有効化されると共に、放出機構
18によるパチンコ玉の放出動作が許容された計数・返
却許容状態に切換わるようになる。また、これと同時
に、上記会員カード1の会員コードに対応付けた状態で
管理装置23側に記憶されている計数データ及び貯玉数
データが、玉貸機8の制御部22に設定された計数メモ
リ22a及び貯玉メモリ22bにそれぞれ転送されるよ
うになり、以てそれら計数データ及び貯玉数データの範
囲内のパチンコ玉を放出機構18を通じて放出させるこ
とが可能な状態となる。このような状態において、上記
計数データ及び貯玉数データが零でない場合には、返却
スイッチ10がオン操作される毎に、放出機構18から
上皿3に対して所定個数ずつのパチンコ玉が放出される
ようになるから、そのパチンコ玉を利用して遊技を行う
ことができる。
【0132】遊技客が、パチンコ遊技機2での遊技によ
り獲得したパチンコ玉を、その遊技途中或いは遊技終了
後に計数する場合には、会員カード1に記録されたデー
タを当該パチンコ遊技機2に対応した位置に設けられた
カードリーダ20により読み取らせると共に暗証コード
を入力した状態、つまり前述のような計数・返却許容状
態とした上で、ノブ6aを操作(必要に応じてノブ3a
も操作)して、下皿6或いは上皿3内の獲得パチンコ玉
を案内管7を介して玉計数機21に流入させる。する
と、玉計数機21が計数動作を行うようになり、その計
数結果が、玉貸機8の制御部22に設定された前記計数
メモリ22a中の計数データに加算記憶されるようにな
り、その後にイジェクトスイッチ15のオン操作により
会員カード1が排出されたときには、上記計数メモリ2
2aに記憶されている計数データが前記会員コードと共
に管理装置23側に送信されて、会員データファイルに
新たな計数データとして記憶されるようになる。
【0133】ここで、前述のように返却スイッチ10の
オン操作に応じたパチンコ玉の放出(返却)動作が行わ
れたときには、まず、計数メモリ22aに記憶された計
数データが上記放出分だけ減少され、計数データが零に
なった後には貯玉メモリ22bに記憶された貯玉数デー
タが上記放出分だけ減少されることになる。尚、貯玉数
データが減少されたときには、その減少毎に、管理装置
23側に記憶されている会員データファイル中の該当貯
玉数データが減少されるが、その会員データファイル中
の計数データは、イジェクトスイッチ15のオン操作に
より会員カード1が排出されたときに減少されることに
なる。
【0134】そして、パチンコ遊技機2がパチンコ玉を
多量に放出する状態を呈したとき若しくは当該パチンコ
遊技機2での遊技客が所定数以上のパチンコ玉を獲得し
た状態となったとき、つまり遊技客側の獲得パチンコ玉
数が所定量以上に多くなった場合には、当該パチンコ遊
技機2に対応した玉貸機8の制御部22が割引きモード
に切換わるようになり、斯様な割引きモードでは、前記
計数データに基づいたパチンコ玉の放出時において、そ
の計数データを所定数減少させると共に、放出パチンコ
玉数が上記のように減少されたパチンコ玉数より所定の
割合で少なくなるように制御するという割引き処理が実
行されるようになる。
【0135】この結果、遊技客による獲得パチンコ玉が
玉計数機21を通じて一旦計数された場合において、そ
の獲得パチンコ玉が設定量以上に多かったときには、遊
技客側に返却されるパチンコ玉数が、玉計数機21によ
る計数結果に対応した計数データより少なくなるから、
上記のような遊技客による多量の獲得パチンコ玉が遊技
に再利用される場合であっても、パチンコホール側の売
上及び利益が圧縮される事態を未然に防止できるように
なる。勿論、この場合には、上記計数データに対応した
パチンコ玉を当日において選択的に放出可能であるか
ら、遊技客側の利便性が阻害される虞がなくなるもので
ある。
【0136】上記のように玉計数機21を利用して獲得
パチンコ玉の計数を行う場合には、会員カード1に記録
されたIDコードをカードリーダ20に読み取らせるこ
とが必要になる。この結果、遊技客が、パチンコ遊技機
2と対応した位置に設けられている玉計数機21の利便
性を享受するためには会員カード1の発行を受けること
が前提となるから、その会員カード1の発行数の増大、
つまりパチンコホールの固定客の増大を図る上で有益と
なる。
【0137】さらに、会員カード1を保持している遊技
客は、その獲得パチンコ玉を、IDコードと対応された
計数データとしてプールしておくこと、つまり所謂貯玉
をすることが可能になり、また、その計数データを利用
してパチンコホール内の任意のパチンコ遊技機2での遊
技が可能になるから、会員カード1の利便性が増大する
ようになって、その会員カード1のさらなる発行数の増
大を期待できるようになる。
【0138】また、遊技客が獲得パチンコ玉を計数させ
るための玉計数機21、遊技客が会員カード1を利用し
てパチンコ玉の返却を受ける際に操作が必要となるカー
ドリーダ20、テンキースイッチ12は、何れもパチン
コ遊技機2と隣接した玉貸機8に設けられているもので
あるから、遊技客は、獲得パチンコ玉を計数する場合
や、前記会員カード1を利用したパチンコ玉の返却を受
ける場合にパチンコ遊技機2から離れる必要がなくな
る。この結果、パチンコ玉の計数及びその返却を受ける
作業が遊技客にとって煩雑になる虞がなくなるから、遊
技客側の利便性をさらに向上できるようになり、これに
伴うパチンコホールの集客力の向上も期待できるように
なる。しかも、遊技客が上記のようなパチンコ玉の計数
や返却のために費やす時間を大幅に短縮できることにな
るから、パチンコ遊技機2の稼働率が落ちる事態を未然
に防止できるようになり、以てパチンコホール側の売上
向上を図り得るようになる。
【0139】さらに、管理装置23は、パチンコ遊技機
2で遊技客の交替があった場合には、そのパチンコ遊技
機2に対応したカードリーダ20を通じて読み取った会
員コードに基づいて上記遊技客の交替状態を判定するよ
うになり、このような交替判定が行われたときには、玉
貸機8の割引きモードを自動的に解除して等価返却モー
ドに戻すための第1のモード切換信号MC1を含む第1
の制御データSAを作成し、その制御データSAを上記
パチンコ遊技機2に対応した玉貸機8の制御部22へ送
信するようになる。
【0140】この結果、パチンコ遊技機2において、前
述のように多量のパチンコ玉を獲得して対応する玉貸機
8を割引きモードに切り換えた遊技客に代わって、新た
な遊技客が遊技を開始した場合には、その新たな遊技客
に対し前述したような割引き処理が誤って行われる虞が
なくなり、不要なトラブルの発生を未然に防止できるよ
うになる。
【0141】管理装置23は、パチンコ遊技機2に対応
したカードリーダ20が会員コードを読み取り、且つ当
該パチンコ遊技機2に対応した玉計数機21による計数
結果が上記会員コードと対応付けられた計数データとし
て記憶された状態、つまり当該パチンコ遊技機2で実質
的な遊技が行われたと見なされる状態で、上記カードリ
ーダ20が他の会員コードを読み取ったとき、つまり明
らかに遊技客が交替したとき、若しくは上記計数データ
に対応した会員コードが他のカードリーダ20で読み取
られたとき、つまり上記パチンコ遊技機2で実質的に遊
技を行った遊技客が他のパチンコ遊技機2へ移ったとき
に、上記パチンコ遊技機2での遊技客が交替した旨の判
定を行うようになる。従って、遊技客の交替状態の判定
動作を確実に行われることになって、その判定に基づい
た前記割引きモードの自動解除機能の信頼性が向上する
ようになる。
【0142】図14〜図18には本発明の第2実施例が
示されており、以下これについて前記第1実施例と異な
る部分のみ説明する。図17には、本実施例における管
理装置23による制御内容が示されている。この図17
において、管理装置23は、玉貸機8の制御部22から
送信されてくる確認用データΔD、計数データΔN及び
貯玉返却数データΔRをそれぞれ受信したか否かを判断
する各ステップS31、S32及びS33、並びに集中
管理コンピュータ24から例えば特賞信号が入力される
という特定遊技状態(本発明でいう所定条件に相当)が
発生したか否かを判断するステップS34をサイクリッ
クに実行する。
【0143】確認用データΔDを受信した場合(ステッ
プS31で「YES」)、つまり、玉貸機8側において
カードリーダ20が会員カード1を取り込み、且つテン
キースイッチ12を通じて暗証コードが入力された場合
には、予め記憶されている会員データファイル中に、当
該確認用データΔD中の会員コードと暗証コードとの組
み合わせがあるか否かの検索を開始する(ステップS3
5)。
【0144】ここで、上記会員データファイルは、本実
施例の場合、図18に示すようなフォーマットで記憶さ
れている。つまり、会員データファイルは、発行した全
部の会員カード1に記録された会員コードに対応させ
て、各会員毎に予め登録された例えば4桁の暗証コー
ド、貯玉数データ、会員カード1の有効期限を示すデー
タを記憶したフォーマット(前記第1実施例における会
員データファイル(図11参照)から「計数データ」の
項目を除去したフォーマット)となっている。尚、本実
施例の場合、管理装置23側に前記第1実施例のような
所在ファイル(図12参照)は記憶されておらず、従っ
て所在ファイルを利用した遊技客の交替判定は行ってい
ない。
【0145】上記のように会員データファイルの検索を
開始した後には、その検索結果に基づいて、前述のよう
に受信した確認用データΔDが有効な会員カード1に対
応したものであるか否かを判断する(ステップS3
6)。
【0146】受信した確認用データΔDが有効な会員カ
ード1に対応したものでなかった場合(ステップS36
で「NO」)、つまり、会員データファイルの検索が一
巡した時点において会員コード及び暗証コードの組み合
わせが存在しなかった場合、若しくは当該会員コードに
対応した有効期限が満了していた場合には、上記確認用
データΔDの送信源となった玉貸機8の制御部22に対
し、拒絶信号を送信するステップS37を実行し、この
後に前記判断ステップS31へ戻る。
【0147】これに対して、受信した確認用データΔD
が有効な会員カード1に対応したものであった場合(ス
テップS36で「YES」)には、確認用データΔDの
送信源となった玉貸機8の制御部22に対し、許可信号
を含む制御データSCを送信する送信処理ルーチンS3
8を実行し、この後に前記判断ステップS31へ戻る。
このとき、上記制御データSCは、許可信号の他に、会
員データファイル(図18参照)における前記確認用デ
ータΔD中の会員コードに対応した貯玉数データを含ん
だ構成となっている。
【0148】一方、前記ステップS32で「YES」と
判断した場合、つまり、玉貸機8の制御部22からの計
数データΔNを受信した場合には、会員データファイル
(図18参照)のうち、受信した計数データΔNに付随
している会員コードに対応した貯玉データに対して、当
該受信計数データΔNにより示される数値を加算するス
テップS39を実行し、この後にステップS33へ移行
する。
【0149】上記ステップS33で「YES」と判断し
た場合、つまり、玉貸機8の制御部22からの貯玉返却
数データΔRを受信した場合には、会員データファイル
のうち、受信した貯玉返却数データΔRに付随している
会員コードに対応した貯玉数データから、当該受信貯玉
返却数データΔRにより示される数値を減算するステッ
プS40を実行し、この後にステップS34へ移行す
る。
【0150】上記ステップS34で「YES」と判断し
た場合、つまり、集中管理コンピュータ24から打止信
号及び特賞信号の何れかが入力されるという特定遊技状
態が発生した場合には、当該信号の送信源となった制御
部22に対して、対応するパチンコ遊技機2で特定遊技
状態が発生したことを示す所定条件発生信号MC0を送
信するステップS41を実行し、この後にステップS3
1へ移行する。
【0151】しかして、以上のような本実施例による管
理装置23による主たる制御内容を要約すると次のよう
になる。 …玉貸機8側から確認用データΔDを受信したとき
(玉貸機8のカード挿入口16に会員カード1が挿入さ
れ、且つテンキースイッチ12を通じて暗証コードが入
力されたとき)には、その確認用データΔDを会員デー
タファイル(図18参照)と突き合わせることによっ
て、カード挿入口16に挿入された会員カード1が有効
なもの(会員コードと入力された暗証コードとの組み合
わせが適正で尚且つ有効期限内のもの)であるか否かを
判断する。そして、会員カード1が無効であった場合に
は、当該確認用データΔDの送信源となった玉貸機8の
制御部22に対して拒絶信号をアンサバックし、有効で
あった場合には、確認用データΔDの送信源となった玉
貸機8の制御部22に対して、確認用データΔDの送信
源となった玉貸機8の制御部22に対して許可信号及び
貯玉数データ含む制御データSCをアンサバックする。
【0152】…玉貸機8側から送信される計数データ
ΔNを受信した場合には、会員データファイルのうち、
受信した計数データΔNに付随している会員コードに対
応した貯玉数データに対して、当該受信計数データΔN
により示される数値を加算する。
【0153】…玉貸機8側から送信される貯玉返却数
データΔRを受信した場合には、会員データファイルの
うち、受信した貯玉返却数データΔRに付随している会
員コードに対応した貯玉数データを、当該貯玉返却数デ
ータΔRにより示される数値だけ減少させる。
【0154】…集中管理コンピュータ24から打止信
号及び特賞信号の何れかが入力されるという特定遊技状
態を呈したとき、つまり、パチンコ遊技機2がパチンコ
玉を多量に放出する状態を呈しているとき(特賞信号の
受信時)、若しくは当該パチンコ遊技機2での遊技客が
所定数以上のパチンコ玉を獲得するという状態が発生し
たとき(打止発生信号の受信時)には、当該各信号に対
応した玉貸機8の制御部22に対して、対応するパチン
コ遊技機2で特定遊技状態が発生したことを示す所定条
件発生信号MC0を送信する。
【0155】図14〜図16には本実施例における玉貸
機8の制御部22による制御内容が示されており、以下
これについて関連した作用と共に説明する。但し、図1
4中には前記第1実施例における図3の制御内容と同一
部分が多数存在するから、その同一制御内容部分につい
ては、当該図3と同一の符号を付して具体的な説明を省
略する。
【0156】確認用データΔDの送信に応じて管理装置
23から許可信号を含む制御データSCがアンサバック
されたとき(ステップB11で「YES」)後に行われ
る表示処理ルーチンB15′では、アンサバックされた
制御データSc中の貯玉数データを内部に設定された貯
玉メモリ22bに記憶すると共に、その貯玉数データに
より示される数値を表示部11に表示する。
【0157】計数メモリ22a更新処理ルーチンB1
8′では、玉計数機21による計数動作が行われたとき
に、その計数値を内部に設定された計数メモリ22aに
計数データとして順次加算記憶すると共に、表示部11
に対して、上記加算後の新たなデータを順次更新表示す
る。尚、表示部11には、このような計数データとは別
に、前述した貯玉数データも併せて表示されるものであ
る。
【0158】イジェクトスイッチ15がオン操作された
とき(ステップB16で「YES」)において、計数メ
モリ22aに記憶された計数データが「1」以上であっ
た場合(ステップB21で「YES」)には、対応する
パチンコ遊技機2の玉センサ3bからの出力に基づい
て、当該パチンコ遊技機2の上皿3内にパチンコ玉が存
在するか否かを判断する(ステップB29)。
【0159】このステップB29で「NO」と判断した
場合には、計数データΔNを管理装置23へ送信するた
めのステップB22以降の制御を実行するが、「YE
S」と判断した場合には、そのままステップB1へ戻
る。従って、カードリーダ20が適正な会員カード1を
取り込んだ状態でイジェクトスイッチ15がオン操作さ
れたときであっても、当該カードリーダ20に対応した
パチンコ遊技機2の上皿3内にパチンコ玉が存在する場
合には、上記会員カード1がカードリーダ20に取り込
まれた状態が継続されることになる。
【0160】ステップB19′では、管理装置23から
送信される所定条件発生信号MC0を受信したか否かを
判断するものであり、所定条件発生信号MC0を受信し
ていない場合にはステップB1へ戻るが、受信した場合
(つまり対応するパチンコ遊技機2で特定遊技状態が発
生した場合)には、計数データ送信ステップB30及び
データ変更ルーチンB31を順次実行した後にステップ
B1へ戻る。尚、この場合、管理装置23側において、
上記所定条件発生信号MC0を特賞信号に基づいて発生
した状態にあったときには、対応するパチンコ遊技機2
が特賞状態にある期間中を通じてステップB19′で
「YES」と判断され、所定条件発生信号MC0を打止
信号に基づいて発生した状態にあったときには、対応す
るパチンコ遊技機2が打止状態となった時点においてス
テップB19′で「YES」と判断されることになる。
【0161】上記ステップB30では、上記計数メモリ
22aの内容を示す計数データΔNを管理装置23へ送
信する。従って、この場合には、管理装置23側におい
て、上記のように送信されてくる計数データΔNにより
示される数値を、会員データファイル(図18参照)の
うち、当該計数データΔNに付随している会員コードに
対応した貯玉データに対して加算するようになる。
【0162】前記データ変更ルーチンB31では、計数
メモリ22a中の計数データを貯玉メモリ22b中の貯
玉数データに加算すると共に、表示部11に表示されて
いる計数データ及び貯玉数データを、上記計数メモリ2
2a及び貯玉数メモリ中の記憶データに応じた内容(計
数データは「0」)に変更する。尚、この実施例におい
て、計数メモリ22a中の計数データが請求項3の発明
でいう第2のデータに相当し、貯玉メモリ22b中の貯
玉数データが請求項3の発明でいう第1のデータに相当
する。
【0163】従って、玉計数機21による計数データ
は、パチンコ遊技機2にて特定遊技状態が発生するまで
の間は、そのまま計数データ(第2のデータ)として計
数メモリ22aに記憶されるが、一旦特定遊技状態が発
生したときには、上記計数データとは区別された貯玉数
データ(第1のデータ)として貯玉メモリ22bへ移行
されることになる。また、特定遊技状態が終了したと
き、つまり上記計数データが貯玉数データとして貯玉メ
モリ22bへ移行された後には、玉計数機21による計
数データは、再び数データ(第2のデータ)として計数
メモリ22aに記憶される。
【0164】返却スイッチ10がオン操作されたとき
(ステップB17で「YES」)において、計数メモリ
22aに記憶された計数データが「1」以上であった場
合(ステップB25で「YES」)には、図15に示す
計数玉返却処理ルーチンB26′を実行した後にステッ
プB1へ戻る。
【0165】即ち、図15において、計数玉返却処理ル
ーチンB26′では、まず、前記計数メモリ22aに記
憶されている計数データが規定値n(返却スイッチ10
の1回の操作に応じて放出するパチンコ玉の基準量であ
る例えば25個に相当した値)以上あるか否かを判断す
る(ステップb21)。
【0166】このステップb21で「YES」と判断し
た場合には、放出機構18を通じてn個のパチンコ玉を
放出させるというパチンコ玉返却ステップb22、計数
メモリ22a中の計数データを上記規定値n相当分だけ
減算させるステップb23、表示部11により表示され
た計数データを上記減算後の新たなデータに応じたもの
に変更する表示変更ステップb24を順次実行した後に
リターンする。
【0167】これに対して、前記ステップb21で「N
O」と判断した場合、つまり計数メモリ22aに記憶さ
れている計数データが規定値n未満であった場合には、
放出機構18を通じて上記計数データ相当数のパチンコ
玉を放出させるというパチンコ玉返却ステップb25、
計数メモリ22a中の計数データを零を初期化する計数
データクリアステップb26、前記表示変更ステップb
24を順次実行した後にリターンする。
【0168】返却スイッチ10がオン操作されたとき
(ステップB17で「YES」)において、計数メモリ
22aに記憶された計数データが「0」であった場合
(ステップB25で「NO」)には、前記貯玉メモリ2
2bに記憶された貯玉数データが「1」以上か否かを判
断しするステップB27を行うものであるが、ここで
「NO」と判断した場合にはステップB1へ戻り、「Y
ES」と判断した場合には図16に示す貯玉返却処理ル
ーチンB28′が行われる。
【0169】即ち、図16において、貯玉返却処理ルー
チンB28′では、まず、前記貯玉メモリ22bに記憶
されている貯玉数データが前記規定値n以上あるか否か
を判断する(ステップb31)。
【0170】このステップb31で「YES」と判断し
た場合には、規定数nを所定の割引率(例えば50〜8
0%)で減少させるという演算を行うと共に、その演算
値に対応した数のパチンコ玉を放出機構18を通じて放
出させるという割引き返却ステップb32、貯玉メモリ
22b中の貯玉数データを上記規定値n相当分だけ減算
させるステップb33、規定値nを示す数値データに対
応した貯玉返却数データΔRを管理装置23へ送信する
ステップb34、表示部11により表示された計数デー
タを上記減算後の新たなデータに応じたものに変更する
表示変更ステップb35を順次実行した後にリターンす
る。
【0171】これに対して、前記ステップb31で「N
O」と判断した場合、つまり貯玉メモリ22bに記憶さ
れている貯玉数データが規定値n未満であった場合に
は、上記貯玉数データ相当値を所定の割引率(50〜8
0%)で減少させると共に、その減少後の数値に対応し
た数のパチンコ玉を放出機構18を通じて放出させると
いう割引き返却ステップb36、貯玉メモリ22b中の
貯玉数データを零を初期化する貯玉数データクリアステ
ップb37、前記貯玉数データ相当値に対応した貯玉返
却数データΔRを管理装置23へ送信するステップb3
8、前記表示変更ステップb35を順次実行した後にリ
ターンする。
【0172】以上要するに、本実施例によれば、玉貸機
8において貯玉メモリ22bに記憶された貯玉数データ
に基づいたパチンコ玉の放出動作を行うときには、当該
貯玉メモリ22bに記憶された貯玉数データを所定数減
少させると共に、放出パチンコ玉数が上記のように減少
されたパチンコ玉数より所定の割合で少なくなるように
制御するという割引き処理が実行されるようになる。こ
の場合、上記貯玉メモリ22bに記憶される貯玉数デー
タは、管理装置23側に記憶された会員データファイル
から与えられるものであるが、パチンコ遊技機2が特定
遊技状態(パチンコ玉を多量に放出する状態、若しくは
当該パチンコ遊技機2での遊技客が所定数以上のパチン
コ玉を獲得するという状態)が発生した状態での獲得パ
チンコ玉数を玉計数機21により計数させたときには、
その計数データが上記会員データファイル中に貯玉デー
タとして記憶されることになる。
【0173】従って、本実施例においても、遊技客によ
る獲得パチンコ玉が玉計数機21を通じて一旦計数され
た場合において、その獲得パチンコ玉が設定量以上に多
かったときには、遊技客側に返却されるパチンコ玉数
が、玉計数機21による計数結果に対応した計数データ
より少なくなるから、前記第1実施例と同様に、遊技客
による多量の獲得パチンコ玉が遊技に再利用される場合
であっても、パチンコホール側の売上及び利益が圧縮さ
れる事態を未然に防止できるなどの効果を奏するもので
ある。
【0174】特に本実施例によれば、遊技客が、パチン
コ遊技機2での遊技により獲得したパチンコ玉を当該パ
チンコ遊技機2に対応した玉計数機21で計数させた場
合、その計数データは、当該パチンコ遊技機2にて所定
条件(特賞状態または打止の発生)が成立するのに応じ
て計数された第1のデータ(貯玉メモリ22b中の貯玉
数データ)と、所定条件が終了した後に新たに計数され
た第2のデータ(計数メモリ22a中の計数データ)と
に区別した状態で記憶される構成となっており、また、
玉貸機8は、遊技客が、パチンコ遊技機2での所定条件
の成立を伴う獲得パチンコ玉を一旦玉計数機21により
計数させた後に、同一のパチンコ遊技機2で遊技を継続
して新たに獲得したパチンコ玉を当該玉計数機21に計
数させた場合において、上記のように玉計数機21によ
る新たな計数データ(第2のデータ)に対応したパチン
コ玉の放出動作を優先して行うと共に、その放出パチン
コ玉数に対して前述したような割引き処理を行わない構
成となっているから、同一のパチンコ遊技機2にて遊技
を継続的に行う遊技客が、割引き処理に伴う不利益を被
る虞がなくなって、遊技客側の不満が増大する事態を未
然に防止できるようになる。
【0175】尚、上記第2実施例では、図16に示した
貯玉返却処理ルーチンB28′を実行する構成とした
が、これに代えて、図19に示す貯玉返却処理ルーチン
を実行する構成としても同様の効果を奏するものであ
る。
【0176】即ち、図19において、貯玉返却処理ルー
チンでは、まず、前記貯玉メモリ22bに記憶されてい
る貯玉数データが前記規定値nを所定の割増率で増加さ
せた演算値(n+Δn)以上あるか否かを判断する(ス
テップb41)。
【0177】このステップb41で「YES」と判断し
た場合には、規定数nに対応した数のパチンコ玉を放出
機構18を通じて放出させるという返却ステップb4
2、貯玉メモリ22b中の貯玉数データを上記演算値
(n+Δn)相当分だけ減算させるステップb43、演
算値(n+Δn)を示す数値データに対応した貯玉返却
数データΔRを管理装置23へ送信するステップb4
4、表示部11により表示された計数データを上記減算
後の新たなデータに応じたものに変更する表示変更ステ
ップb45を順次実行した後にリターンする。
【0178】これに対して、前記ステップb41で「N
O」と判断した場合、つまり貯玉メモリ22bに記憶さ
れている貯玉数データが演算値(n+Δn)未満であっ
た場合には、上記貯玉数データを所定の割引率で減少さ
せた数値に対応したパチンコ玉を放出機構18を通じて
放出させるという返却ステップb46、貯玉メモリ22
b中の貯玉数データを零を初期化する貯玉数データクリ
アステップb47、前記貯玉数データ相当値に対応した
貯玉返却数データΔRを管理装置23へ送信するステッ
プb48、前記表示変更ステップb45を順次実行した
後にリターンする。
【0179】つまり、この第3実施例によれば、玉貸機
8は、対応するパチンコ遊技機2にて所定条件(特定遊
技状態)が成立した後には、計数データに基づいたパチ
ンコ体の放出時に所定数のパチンコ玉を放出すると共
に、当該計数データをその放出パチンコ玉数より所定の
割合だけ多く減少させるように制御する割引き処理を実
行する構成となっている。
【0180】その他、本発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、次のような変形または拡張が可能で
ある。会員カード1を利用したシステムを前提とした
が、これに限られるものではなく、会員カード1を利用
しないシステムを前提とすることもできる。具体的に
は、パチンコ玉を計数したときにその計数結果を磁気デ
ータ或いはバーコードデータなどにより記録した預かり
券を発行する計数手段と、この預かり券に記録された計
数データの範囲内の数のパチンコ玉を放出可能に設けら
れ、その放出分だけ上記預かり券に記録された計数デー
タを減少させる貸出手段とを備えたシステムを前提とす
ることができる。勿論、この場合において、上記貸出手
段は、対応するパチンコ遊技機1にて所定条件が成立し
た後には、前記計数データに基づいたパチンコ玉の放出
時に当該計数データを所定数減少させると共に、放出パ
チンコ玉数が上記のように減少されたパチンコ玉数より
所定の割合で少なくなるように制御するという割引き処
理、或いは、対応するパチンコ遊技機1にて所定条件が
成立した後には、前記計数データに基づいたパチンコ玉
の放出時に所定数のパチンコ玉を放出すると共に、当該
計数データをその放出パチンコ玉数より所定の割合だけ
多く減少させるように制御するという割引き処理を実行
する構成とすることになる。
【0181】第1実施例では、管理装置23において、
集中管理コンピュータ24から打止信号及び特賞信号の
何れかが入力されるというパチンコ遊技機2の特定遊技
状態が発生した場合に、当該信号に対応した玉貸機8の
制御部22に対して、割引きモードに切換わることを指
示するための第2のモード切換信号M2を送信する構成
としたが、集中管理コンピュータ24から開放信号の入
力或いは特賞信号の入力停止という特定遊技状態が発生
した場合に、当該信号の送信源となった制御部22に対
して第2のモード切換信号M2を送信する構成として
も、実質的に同様の効果を奏することができる。
【0182】また、遊技媒体としてパチンコ玉を利用す
るパチンコ遊技機2を管理対象としたが、遊技媒体とし
て遊技用メタルを利用する遊技機(スロットマシン)を
管理対象としても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電気的構成を示す機能ブ
ロック図
【図2】パチンコ遊技機及び玉貸機の正面図
【図3】玉貸機が有する制御部の制御内容を示すフロー
チャートその1
【図4】玉貸機が有する制御部の制御内容を示すフロー
チャートその2
【図5】玉貸機が有する制御部の制御内容を示すフロー
チャートその3
【図6】管理装置による制御内容を示すフローチャート
その1
【図7】管理装置による制御内容を示すフローチャート
その2
【図8】管理装置による制御内容を示すフローチャート
その3
【図9】管理装置による制御内容を示すフローチャート
その4
【図10】管理装置による制御内容を示すフローチャー
トその5
【図11】会員データファイルのフォーマット例を示す
【図12】所在ファイルのフォーマット例を示す図
【図13】会員カードの正面図
【図14】本発明の第2実施例を示す図3相当図
【図15】図4相当図
【図16】図5相当図
【図17】図6相当図
【図18】図11相当図
【図19】本発明の第3実施例を示す図5相当図
【符号の説明】
図面中、1は会員カード(記録担体)、2はパチンコ遊
技機、3は上皿、6は下皿、8は玉貸機(貸出手段)、
10は返却スイッチ、11は表示部、12はテンキース
イッチ(コード入力手段)、15はイジェクトスイッ
チ、16はカード挿入口、18は放出機構、20はカー
ドリーダ、21は玉計数機(計数手段)、22は制御部
(演算手段)、22aは計数メモリ(記憶手段)、22
bは貯玉メモリ(記憶手段)、23は管理装置(補助記
憶手段、判定手段)を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体の入賞に応じて遊技媒体を放出
    する遊技機が多数台設置された遊技場用管理システムに
    おいて、 前記遊技機と対応した位置に遊技媒体を計数可能に設け
    られた計数手段と、 前記遊技機と対応して設けられ、前記計数手段による計
    数結果を計数データとして記憶する記憶手段と、 前記遊技機と対応した位置に設けられ、前記記憶手段に
    記憶された計数データに基づいて遊技媒体を放出する貸
    出手段と、 前記遊技機と対応して設けられ、前記貸出手段による遊
    技媒体の放出が行われたときに前記記憶手段に記憶され
    た計数データを減少させる演算手段とを備え、 前記記憶手段は、対応する遊技機の状態に応じて、前記
    計数データを第1のデータと第2のデータとに区別した
    状態で記憶可能に構成され、 前記演算手段は、前記第2のデータを前記第1のデータ
    に優先して減少させると共に、第1のデータを減少させ
    るときには、その減少数が放出される遊技媒体数より所
    定の割合で多くなるように制御する割引き処理を実行す
    る構成とされていることを特徴とする遊技場用管理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、対応する遊技機にて所
    定条件が成立するのに伴い、前記第2のデータを第1の
    データへ移行するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の遊技場用管理システム。
  3. 【請求項3】 遊技客に対し発行され当該遊技客に割当
    てられたIDコードを含むデータが記録された記録担体
    と、 前記遊技機と対応した位置に前記記録担体に記録された
    データを読み取り得るように設けられたカードリーダと
    を備えた上で、 前記計数手段は、前記カードリーダが前記記録担体から
    IDコードを読み取った状態でのみ遊技媒体を計数可能
    な状態に切換わると共に、前記記憶手段は、上記計数手
    段による計数データを上記IDコードと対応付けて記憶
    するように構成されていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の遊技場用管理システム。
  4. 【請求項4】 前記カードリーダを通じて読み取ったI
    Dコードに基づいて各遊技機での遊技客の交替状態を判
    定する判定手段を備え、 前記演算手段は、対応する遊技機での遊技客が交替した
    旨の判定が前記判定手段により行われたときには、前記
    割引き処理を実行する状態を解除するように構成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の遊技場用管理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、遊技機に対応したカー
    ドリーダがIDコードを読み取り、且つ当該遊技機に対
    応した計数手段による計数結果が上記IDコードと対応
    付けられた計数データとして記憶された状態で、上記カ
    ードリーダが他のIDコードを読み取ったとき、若しく
    は上記計数データに対応したIDコードが他のカードリ
    ーダで読み取られたときに、上記遊技機での遊技客が交
    替した旨の判定を行う構成とされていることを特徴とす
    る請求項4記載の遊技場用管理システム。
  6. 【請求項6】 前記計数手段による計数データを前記カ
    ードリーダが読み取ったIDコードと対応付けた状態で
    記憶する補助記憶手段と、 前記遊技機と対応した位置に暗証コードを入力可能に設
    けられたコード入力手段とを備えた上で、 前記貸出手段は、前記記録担体に記録されたIDコード
    が前記カードリーダを通じて読み取られ且つ当該記録担
    体と予め対応付けられた暗証コードが前記コード入力手
    段を通じて入力された状態で、前記補助記憶手段に上記
    IDコードに対応付けて記憶されている計数データの範
    囲内の数の遊技媒体を放出すると共に、その放出分だけ
    上記補助記憶手段に記憶されている計数データを減少さ
    せる構成とされていることを特徴とする請求項3乃至5
    の何れかに記載の遊技場用管理システム。
  7. 【請求項7】 前記所定条件が成立する状態は、遊技機
    において遊技媒体を多量に放出する特賞が発生した状
    態、または当該特賞が終了した状態であることを特徴と
    する請求項2乃至6の何れかに記載の遊技場用管理シス
    テム。
  8. 【請求項8】 前記所定条件が成立する状態は、前記遊
    技機での遊技客が所定数以上の遊技媒体を獲得した打止
    が発生した状態、または当該打止が終了した状態である
    ことを特徴とする請求項2乃至6の何れかに記載の遊技
    場用管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009273769A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Glory Ltd 各台対応装置、計数制御システムおよび計数制御方法
JP2013099681A (ja) * 2013-03-07 2013-05-23 Glory Ltd 計数値管理システムおよび台間装置

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