JPH09116786A - ビデオカメラの信号処理回路 - Google Patents

ビデオカメラの信号処理回路

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JPH09116786A
JPH09116786A JP7267220A JP26722095A JPH09116786A JP H09116786 A JPH09116786 A JP H09116786A JP 7267220 A JP7267220 A JP 7267220A JP 26722095 A JP26722095 A JP 26722095A JP H09116786 A JPH09116786 A JP H09116786A
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JP
Japan
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high frequency
circuit
video signal
signal
frequency component
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JP7267220A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Sakurai
哲夫 桜井
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波形特性の悪化が少なく、S/N値を悪化さ
せずに目標解像度での変調度が十分に得られるビデオカ
メラの信号処理回路を提供すること。 【解決手段】 映像信号の高域成分をハイパスフィルタ
12で抽出し、抽出した高域成分をゲインコントロール
アンプ15に入力する一方、高域成分の量を検出するた
めの検波回路13に入力する。アンプ15では、検波回
路13の出力に基づき、高域成分の量が多い場合には映
像信号の高域成分のゲインを大きくし、高域成分の量が
少ない場合には映像信号の高域成分のゲインを小さくす
るように制御して出力し、該アンプ15の出力を加算器
16にて前記映像信号と加算し、限界解像度の周波数付
近で高解像度が必要な被写体の映像信号に対しては十分
な解像度が得られるようにし、高解像度が不要な被写体
の映像信号に対しては、必要以上に高域を持ち上げない
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオカメラの信号
処理回路に係り、特に信号処理回路の非線形回路で劣化
する高域成分を補償し、高解像度化を図ったビデオカメ
ラの信号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラの高解像度化(HD
TV対応、パソコンSVGA対応など、特に水平解像度
の高度化)に伴い、ビデオカメラの映像信号が広帯域化
(撮像素子の性能向上による)し、映像信号処理回路の
広帯域化がカメラの高解像度化の重要なポイントとなっ
てきた。特に、限界解像度までの変調度を十分に得るた
めには、映像信号処理の限界解像度の周波数付近での周
波数特性劣化を最小限にする、或いはレンズ、光学ロー
パスフィルタ、撮像素子による周波数特性劣化を映像信
号処理回路で補正することが行われている。
【0003】以下に、従来のビデオカメラの信号処理回
路について説明する。図12は従来のビデオカメラの信
号処理回路のブロック図を示すものであり、ある被写体
を撮像した場合、撮像素子1で光を電気信号に変換し、
プリアンプ2で増幅して、その出力信号を利得制御回路
3で信号の振幅を最適にしてガンマ補正回路4、ニー補
正回路7の2つの非線形回路を通って、ブランキング回
路10でブランキング処理を施され、ブランキング信号
の付加された映像信号として出力される。なお、利得制
御回路3では、撮像素子1が単板式の場合はAGC制
御、3板式(GBR信号)の場合はホワイトバランス制
御を行うことになる。ニー補正回路7は、撮像素子1が
被写体のハイライト部など非常に光量が多い光を受光し
た時の信号レベルを圧縮する補正を行うものであり、入
力信号レベルがあるレベル(ニーポイントという)以上
になると出力レベルを所定値に圧縮させるものである。
また、通常は、ブランキング回路10の後段にさらにク
リップ回路を設けて、ブランキング処理後の映像信号の
黒レベル以下の信号をクリップ(ブラッククリップ)し
たり、映像信号の規定レベル以上をクリップ(ホワイト
クリップ)を行ったりしている。
【0004】一般に、ビデオカメラの解像度が上がるほ
ど(撮像素子1がCCDの場合は、画素ピッチも細かく
なる)空間周波数の上昇とともに、映像信号の周波数も
高くなっていく。信号処理回路の非線形回路は、使用さ
れている素子のストレー容量などにより高周波で周波数
特性が劣化する傾向がある。もし、この周波数特性の劣
化が限界解像度での周波数に対して無視できなくなって
くると、カメラの解像度の特性劣化の原因となる。
【0005】図13は図12における従来のビデオカメ
ラの信号処理回路の周波数特性を示すものである。曲線
aは信号処理回路の周波数特性劣化が限界解像度の周波
数fT より高い所で発生している場合であり、特に問題
はない。しかし、限界解像度の周波数fT に対してガン
マ補正回路4、ニー補正回路7の周波数特性劣化が低い
所で発生すると、曲線bとなりビデオカメラの解像度劣
化の要因となる。そのために、信号処理回路のある部分
でピーキング回路を追加して周波数特性を補正したり、
ストレー容量、接合容量の少ない素子(トランジスタ、
ダイオード)を使用して、信号処理回路による解像度劣
化を防止している。
【0006】以下に、ピーキング回路を用いた場合の従
来のビデオカメラの信号処理回路について説明する。
【0007】図14は他の従来例のビデオカメラの信号
処理回路のブロック図を示すものである。ある被写体を
撮像した場合、撮像素子1で光を電気信号に変換し、プ
リアンプ2で増幅して、その出力信号を利得制御回路3
で、信号の振幅を最適にしてガンマ補正回路4、ニー補
正回路7を通り、ピーキング回路(周波数強調回路)1
7に入力される。ピーキング回路17で周波数特性が補
正されて10のブランキング回路でブランキング処理を
施され、ブランキング信号の付加された映像信号として
出力される。なお、利得制御回路3は、図12と同様
に、撮像素子1が単板式の場合はAGC制御、3板式
(GBR信号)の場合はホワイトバランス制御を行うこ
とになる。また、通常は、ブランキング回路10の後段
にさらにクリップ回路を設けて、ブランキング処理後の
映像信号の黒レベル以下の信号をブラッククリップした
り、映像信号の規定レベル以上をホワイトクリップを行
ったりしている。
【0008】図15は、図14における、プリアンプ2
から映像出力までの周波数特性図を示すものである。曲
線bは信号処理回路のピーキング処理を行わない時の周
波数特性であり、そのままでは限界解像度での変調度
(白/黒の明暗の度合い)が十分得られない場合は、曲
線a,cのように、ピーキング回路21でピーキングを
かけて十分な変調度が得られるようにして、ビデオカメ
ラの目標スペック(解像度)を確保する。
【0009】しかしながら、上記のようなピーキングに
よる、レンズ、光学ローパスフィルタ、撮像素子(3板
式の撮像素子の場合は、G/B/Rのプリズムへの貼合
せ精度も問題となる)、信号処理回路(高解像度カメラ
では映像信号の周波数が広帯域化し、例えばHDTVカ
メラでは水平解像度1000本は34MHzに相当し、
信号処理回路の周波数特性が問題になってくる)での周
波数特性劣化防止を補正して解像度を確保する方法は、
ピーキング処理による回路ゲインの上昇に伴って、位相
特性が変化して映像信号の波形特性を悪くする(立ち下
がり、立ち上りの特性が異なり波形がひずむ)。さら
に、ピーキング量を大きくすればするほど、ピーキング
部分でのノイズも増幅されてカメラの重要なスペックで
あるS/N値が悪くなるという問題点を有していた。
【0010】以上のように、ピーキングによる方法で
は、特に周波数特性劣化の要素が複数存在する場合に
は、周波数特性を平坦にすることが困難であり、位相特
性の悪化を招き、波形特性を悪くしてしまう(波形がひ
ずむ)。また、ストレー容量、接合容量の少ない素子を
使用する方法では、部品が高価となり、製品のコストア
ップになるという問題点を有していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、ビ
デオカメラの高解像度化に伴い、信号処理回路の非線形
回路での周波数特性劣化が無視できなくなり、ピーキン
グ、高性能部品の採用は、波形特性の悪化、コストアッ
プを招くという欠点があった。
【0012】そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなさ
れたもので、波形特性の悪化が少なく、S/N値を悪化
させずに目標解像度での変調度が十分に得られるビデオ
カメラの信号処理回路を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
撮像手段より得られた映像信号を信号処理するビデオカ
メラの信号処理回路であって、前記映像信号の高域成分
を抽出する高域抽出手段と、前記高域抽出手段により抽
出された高域成分を増幅して出力する増幅率制御可能な
増幅手段と、前記高域抽出手段により抽出された高域成
分の量を検出し、高域成分の量が多いと判断された場合
には前記増幅手段の増幅率を大きくし、高域成分の量が
少ないと判断された場合には前記増幅手段の増幅率を小
さくする制御を行う制御手段と、前記増幅手段により得
られた高域成分を前記映像信号に加算して出力する手段
とを具備したものである。
【0014】請求項2記載の発明は、撮像手段より得ら
れた映像信号を信号処理するビデオカメラの信号処理回
路であって、前記映像信号の低域成分を抽出する低域抽
出手段と、前記低域抽出手段により得られた低域成分の
信号を前記映像信号から減算して映像信号の高域成分を
得る減算手段と、前記減算手段により得られた高域成分
を増幅して出力する増幅率制御可能な増幅手段と、前記
減算手段により得られた高域成分の量を検出し、高域成
分の量が多いと判断された場合には前記増幅手段の増幅
率を大きくし、高域成分の量が少ないと判断された場合
には前記増幅手段の増幅率を小さくする制御を行う制御
手段と、前記増幅手段により得られた映像信号の高域成
分と前記低域抽出手段により得られた映像信号の低域成
分とを加算して出力する手段とを具備したものである。
【0015】請求項1又は2記載の発明では、映像信号
の高域成分を高域抽出手段で抽出し、抽出した高域成分
を増幅率制御可能な増幅手段に入力する一方、高域成分
の量を検出するための制御手段の検出部に入力する。増
幅手段では、前記検出部の出力に基づき、高域成分の量
が多い場合には高域成分のゲインを大きくし、高域成分
の量が少ない場合には高域成分のゲインを小さくするよ
うに制御される。最終映像信号を前記映像信号と加算し
て出力することにより、限界解像度の周波数付近で高解
像度が必要な被写体の映像信号に対しては十分な解像度
が得られるようにし、高解像度が不要な被写体の映像信
号に対しては、必要以上に高域を持ち上げないで、S/
N重視の特性とし、カメラのスペック上で、S/N値を
劣化させないで、高解像度化を達成できる。高解像度が
不要な通常の被写体には、限界解像度付近の周波数成分
が多く含まれることは殆どないために、実用的である。
換言すれば、本発明により、空間周波数の高い被写体を
撮像した場合には、信号処理回路の高周波部分のゲイン
が上がるために細い所までよく解像して見えるようにな
り、空間周波数の高い被写体がない場合、又は、暗い被
写体を撮像した場合には、信号処理回路の高周波部分の
ゲインを必要以上に上げないためS/N値のよい画質と
なる。従って、限界解像度のスペックを十分に確保し、
通常の撮影ではS/N値のよい映像を得ることができ
る。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のビデオカメラの信号処理回路において、前記制御手
段における高域成分量の検出手段は、高域成分の量を、
画面の所定の部分に対応した特定範囲で検出することを
特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、撮像手段より得ら
れた映像信号を信号処理するビデオカメラの信号処理回
路であって、前記映像信号を処理する非線形回路と、前
記映像信号から、前記非線形回路で劣化する高域成分を
抽出する高域抽出手段と、前記非線形回路の出力と前記
高域抽出手段の出力とを加算して出力する手段とを具備
したものである。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項3記載のビ
デオカメラの信号処理回路における前記非線形回路が、
ガンマ補正回路であることを特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項3記載のビ
デオカメラの信号処理回路における前記非線形回路が、
ニー補正回路であることを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明は、撮像手段より得ら
れた映像信号を信号処理するビデオカメラの信号処理回
路であって、前記映像信号をガンマ補正するガンマ補正
回路と、前記映像信号から、前記ガンマ補正回路で劣化
する高域成分を抽出する第1の高域抽出手段と、前記ガ
ンマ補正回路の出力と前記第1の高域抽出手段の出力と
を加算して出力する第1の加算手段と、前記第1の加算
手段からの映像信号をニー補正するニー補正回路と、前
記第1の加算手段からの映像信号から、前記ニー補正回
路で劣化する高域成分を抽出する第2の高域抽出手段
と、前記ニー補正回路の出力と前記第2の高域抽出手段
の出力とを加算して出力する第2の加算手段とを具備し
たものである。
【0021】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1つに記載のビデオカメラの信号処理回路におい
て、前記高域成分は、限界解像度の周波数付近の信号成
分であることを特徴とする。
【0022】請求項4,5,6,7又は8記載の発明で
は、ガンマ補正回路,ニー補正回路などの非線形回路で
劣化する高域成分を、非線形回路を通さずに出力する経
路を設けることにより、色再現性(実用的な色帯域の周
波数は前記劣化する高域成分周波数より低い)にあまり
影響ない限界解像度付近の周波数特性劣化を防止するこ
とができる。本発明により、非線形回路での周波数特性
劣化が実用的な色帯域より十分高く、かつ限界解像度の
周波数(ハイミックス処理などにより輝度成分のみの場
合が多い)より低い場合には、前記周波数特性の劣化し
た高域成分(一般の被写体にこの成分は非常に少なく振
幅も小さい)を非線形回路を通さないで出力しても、色
再現性に問題はなく、人間の目に不自然に感じることは
ない。例えば、HDTVカメラの水平解像度1000本
は34MHzに相当し、通常のダイオード、トランジス
タによる非線形回路だと問題になるが、HDTVの色帯
域は12MHzぐらいでも実用になり34MHzに対し
て十分低い。高域成分は非線形回路を通過させずに直接
出力するため、高域成分の劣化を防止することができ、
限界解像度の周波数付近での変調度の低下を防ぐことが
できる。
【0023】以上のようにして、本発明では、高解像
度、広帯域ビデオカメラの限界解像度で周波数特性の劣
化を最小限にすることにより、限界解像度でのスペック
を確保することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に
おけるビデオカメラの信号処理回路のブロック図を示す
ものである。
【0025】図1において、撮像素子1からニー補正回
路7までの処理は図12,図14に示す従来例と同様で
ある。ある被写体を撮像した場合、撮像素子1で光を電
気信号に変換し、プリアンプ2で増幅して、その出力信
号を利得制御回路3で信号の振幅を最適にしてガンマ補
正回路4、ニー補正回路7の2つの非線形回路を通過す
る。ガンマ補正回路4ではガンマ補正を行い、ニー補正
回路7ではニー補正を行なう。ニー補正回路7の出力は
ディレーライン11と高域抽出手段としてのハイパスフ
ィルタ12とに入力される。ハイパスフィルタ12は変
調度を大きくしたい解像度の周波数(本実施の形態では
限界解像度の周波数fT 付近)を十分に通過させる特性
とし、前記ハイパスフィルタ12の出力は増幅率を制御
電圧VGで変化させることのできる、増幅手段としての
ゲインコントロールアンプ15と、高域成分の量を或る
ゲート範囲(画面の所定の部分に対応した特定のゲート
範囲であり、このゲート範囲の指定により画面の所定の
部分を任意に設定し得る)で検出しその量に応じて検波
電圧VD を出力する検波回路8とに入力される。検波回
路13は、その入力される高域成分量が多いと検波電圧
VD を大きくし、少ないとVD を小さく出力する。検波
回路13の出力VD は、その値をリミッタ14で制限さ
れて制御電圧VG としてゲインコントロールアンプ15
の増幅率を制御する。リミッタ14は、ゲインコントロ
ールアンプ15の増幅率の必要以上の高域ゲインの上
昇、下降を防止するために挿入されている。検波回路1
3及びリミッタ14は、ゲインコントロールアンプ15
の増幅率を制御する制御手段を構成している。ゲインコ
ントロールアンプ15は、その制御電圧VG が大きくな
ると増幅率が大きくなり、VG が小さくなると増幅率が
小さくなる動作をする。ゲインコントロールアンプ15
の出力は、ディレーライン11の出力と加算手段として
の加算器16で加算され、その加算出力はブランキング
回路10を通って、ブランキング信号が付加された映像
信号となって出力される。
【0026】前記ディレーライン11は、ハイパスフィ
ルタ12からゲインコントロールアンプ15の出力まで
の遅延時間(実際はハイパスフィルタ12は進みとなる
ためゲインコントロールアンプ15の遅延補正)に相当
する遅延時間を与えるもので、加算器16直前の2つの
信号の遅延時間誤差を小さくすることにより、位相特性
の悪化(即ち波形特性の悪化)を最小限に抑えるための
ものである。
【0027】以上のような構成により、限界解像度の周
波数fT 付近の情報が多い被写体を撮像すると、ゲイン
コントロールアンプ15の増幅率が大きくなり、映像信
号(ディレーライン11の出力)に加算する高域成分の
量が大きくなり、一方限界解像度の周波数fT 付近の情
報がない被写体を撮像すると、ゲインコントロールアン
プ15の増幅率が0となり映像信号に高域成分の加算を
行わない。
【0028】図2に第1の実施の形態の周波数特性図を
示す。曲線bは、高域成分を加算しない場合で、曲線a
は、ゲインコントロールアンプ15の増幅率が最大の場
合の周波数特性を示している。図の斜線部分が制御範囲
となる。
【0029】図3は本発明の第2の実施の形態における
ビデオカメラの信号処理回路のブロック図を示すもの
で、第1の実施の形態と異なるのは、映像信号の高域成
分の抽出方法と、映像信号の作り方である。以下、その
違いについて述べる。
【0030】図3において、ニー補正回路7の出力は、
低域抽出手段としてのローパスフィルタ(LPF)1
7、ディレーライン19に入力される。ローパスフィル
タ(LPF)17は、高域強調の不要な帯域を通過させ
るもので、ディレーライン19は、ローパスフィルタ1
7と同一の遅延量を有し、減算器20での両信号の遅延
時間を一致させて波形特性の悪化を防止する。減算手段
としての減算器20の出力が映像信号の高域成分とな
り、検波回路13及びゲインコントロールアンプ15に
供給され、その後の制御は図1の第1の実施の形態の同
様である。検波回路13は、その入力される高域成分量
が多いと検波電圧VD を大きくし、少ないとVD を小さ
く出力する。検波回路13の出力VD は、その値をリミ
ッタ14で制限されて制御電圧VG としてゲインコント
ロールアンプ15の増幅率を制御する。検波回路13及
びリミッタ14は、ゲインコントロールアンプ15の増
幅率を制御する制御手段を構成している。ディレーライ
ン18は、ゲインコントロールアンプ15の遅延時間と
同一の遅延を与えるためのもので、加算器16での両信
号の遅延時間を一致させている。加算手段としての加算
器16では、映像信号の低域成分FL と制御される高域
成分FH の和として映像信号FLH を出力する。第2の
実施の形態では、原理的に波形特性の悪化は発生せず、
第1の実施の形態に比べて高域成分の制御範囲を大きく
取れるが、コスト高になる。
【0031】図4に第2の実施の形態の周波数特性図を
示す。曲線bは、高域成分を加算しない場合で、曲線a
は、ゲインコントロールアンプ15の増幅率が最大の場
合の周波数特性を示している。図の斜線部分が制御範囲
となる。
【0032】図5は、本発明の第3の実施の形態におけ
るビデオカメラの信号処理回路のブロック図を示すもの
である。
【0033】図5において、撮像素子1から利得制御回
路3までの構成及び動作は図12,図14の従来例と同
様のため、その説明を省略する。利得制御回路3の出力
は、非線形回路であるガンマ補正回路4と第1の高域抽
出手段としてのハイパスフィルタ5とに入力される。ハ
イパスフィルタ5は、ガンマ補正回路4で劣化する高域
成分だけを通過させるもので、その通過信号とガンマ補
正回路4の出力は第1の加算手段としての加算器6で加
算され、その加算信号は非線形回路であるニー補正回路
7と第2の高域抽出手段としてのハイパスフィルタ8と
に入力される。ハイパスフィルタ8はニー補正回路7で
劣化する高域成分だけを通過させるもので、その通過信
号とニー補正回路7の出力は第2の加算手段としての加
算器9で加算され、その加算信号はブランキング回路1
0を通って、ブランキング信号が付加された映像信号と
して出力される。
【0034】図6は第3の実施の形態のガンマ補正回路
(ハイパスフィルタ5を含む)の入出力特性図を示すも
ので、曲線aは周波数特性劣化のない帯域での入出力特
性で、bはハイパスフィルタ5を通過した信号の入出力
特性である。
【0035】図7は第3の実施の形態のニー補正回路
(ハイパスフィルタ8を含む)の入出力特性図を示すも
ので、曲線aは周波数特性劣化のない帯域での入出力特
性で、bはハイパスフィルタ8を通過した信号の入出力
特性である。
【0036】図8は、図5の実施の形態におけるニー補
正回路(ハイパスフィルタ8を含む)の具体的な回路例
を示すものである。本回路例は、負極性の信号に対する
トランジスタを用いた簡単なニー補正回路である。入力
端子21からの信号VI はトランジスタQ1 のベースに
入力される。トランジスタQ1 のコレクタは直流電位V
ccの電源端子22に接続され、そのエミッタは抵抗R1
を介して基準電位VEEの端子23に接続されている。ラ
ンジスタQ1 と抵抗R1 とは、入力側のエミッタフォロ
ワ回路を構成している。このエミッタフォロア回路のト
ランジスタQ1のエミッタは、抵抗R2 と、抵抗R5 及
びコンデンサC1 の直列回路と、で構成される並列回路
(トータルインピーダンスZ)24を介して、出力側の
トランジスタQ3 のベースに接続され、前記電源端子2
2と、並列回路24とトランジスタQ3 ベースとの接続
点との間には、トランジスタQ2 のコレクタ・エミッタ
と抵抗R3 を直列接続した回路が接続されている。R5
とC1 は本発明の特徴となるハイパスフィルタ(HP
F)を構成している。そして、トランジスタQ2 のベー
スに接続した端子25には、ニーポイント(圧縮開始
点)を与える電圧−VPを供給してある。出力側のトラ
ンジスタQ3 は、エミッタ抵抗R4 とともに出力側のエ
ミッタフォロワ回路を構成しており、エミッタは抵抗R
4 を介して前記電源端子22に接続し、コレクタは前記
基準電位点の端子23に接続し、エミッタに接続した出
力端子26から出力信号V0 が取り出されるようになっ
ている。
【0037】このような構成において、入力信号VI は
トランジスタQ1 と抵抗R1 で構成されるエミッタフォ
ロア回路に入力され、そのエミッタ出力は、抵抗R2
と、抵抗R5 及びコンデンサC1 のハイパスフィルタ
(HPF)とで構成される並列回路24(トータルイン
ピーダンスZ)と、抵抗R3 とトランジスタQ2 の直列
回路とで、ニー補正されて、トランジスタQ3 と抵抗R
4 で構成されるエミッタフォロワ回路から出力される。
ここで、R5 とC1 で構成されるハイパスフィルタ(H
PF)は本発明に係るもので、前記HPFがない場合の
ニースロープ(ΔVO /ΔVI )は、
【0038】
【式1】 で与えられ、ニーポイントは−VP である。その入出力
特性を図9の曲線aに示す。一般に、トランジスタQ2
のエミッタ・コレクタ間にはストレー容量CSが存在す
るため、HPFがない場合のニー補正回路の周波数特性
は図10(a)に示すものとなり、ストレー容量CS に
より周波数特性が劣化する。そのカットオフ周波数fc1
は、
【0039】
【式2】 で与えられ、上記周波数fc1が fc1 <fT ( fT:限
界解像度の周波数)の場合はビデオカメラの解像度特性
劣化の要因となる。そこで、HPF(R5 、C1 )を追
加することにより抵抗R2 のインピーダンスを高い周波
数(HPFの特性で決定される)で小さくすることがで
き、(図11参照)ニー補正回路の周波数特性は図10
(b)のようになる。そのカットオフ周波数fc2は、
【0040】
【式3】 で与えられ、R5//R2(並列合成値)< R2 であるた
【0041】
【式4】 fc2 > fc1 ………(4) となり、周波数特性が改善される。その時の高い周波数
での入出力特性は図9の曲線bとなり、周波数が高くな
るほどニー効果は失われる。しかしながら、実際には高
い周波数成分ほど振幅が小さいため、実用上問題はな
い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
い解像度が必要な被写体に対しては十分な解像度が得ら
れ、高い解像度が不要な被写体或いは暗い被写体に対し
ては信号処理を必要十分な帯域に抑えて、波形特性の悪
化が少なく、S/N値のよい画質が得られる。さらに、
本発明によれば、信号処理回路での周波数特性の劣化が
実用的な色帯域よりも高い所で劣化し限界解像度劣化の
要因となる場合に、信号処理回路の実用特性を維持しな
がら周波数特性劣化(解像度劣化)を簡略な構成で防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態におけるビデ
オカメラの信号処理回路のブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の信号処理回路の周
波数特性図。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるビデオカメ
ラの信号処理回路のブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の信号処理回路の周
波数特性図。
【図5】本発明の第3の実施の形態におけるビデオカメ
ラの信号処理回路のブロック図。、
【図6】本発明の第3の実施の形態におけるガンマ補正
回路の入出力特性図。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるニー補正回
路の入出力特性図。
【図8】本発明の第3の実施の形態におけるニー補正回
路の具体的な回路図。
【図9】図8のニー補正回路の入出力特性図。
【図10】図8のニー補正回路の周波数特性図。
【図11】図8のニー補正回路のインピーダンス特性
図。
【図12】従来例のビデオカメラの信号処理回路のブロ
ック図。
【図13】図12のビデオカメラの信号処理回路の周波
数特性図。
【図14】他の従来例のビデオカメラの信号処理回路の
ブロック図。
【図15】図14のビデオカメラの信号処理回路の周波
数特性図。
【符号の説明】
1…撮像素子(撮像手段) 4…ガンマ補正回路 5,8,12…ハイパスフィルタ(高域抽出手段) 6,9,16…加算器(加算手段) 7…ニー補正回路 13…検波回路 14…リミッタ回路 13と14…制御手段 15…ゲインコントロールアンプ(増幅率制御可能な増
幅手段) 17…ローパスフィルタ(低域抽出手段) 20…減算器(減算手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像手段より得られた映像信号を信号処理
    するビデオカメラの信号処理回路であって、 前記映像信号の高域成分を抽出する高域抽出手段と、 前記高域抽出手段により抽出された高域成分を増幅して
    出力する増幅率制御可能な増幅手段と、 前記高域抽出手段により抽出された高域成分の量を検出
    し、高域成分の量が多いと判断された場合には前記増幅
    手段の増幅率を大きくし、高域成分の量が少ないと判断
    された場合には前記増幅手段の増幅率を小さくする制御
    を行う制御手段と、 前記増幅手段により得られた高域成分を前記映像信号に
    加算して出力する手段とを具備したことを特徴とするデ
    オカメラの信号処理回路。
  2. 【請求項2】撮像手段より得られた映像信号を信号処理
    するビデオカメラの信号処理回路であって、 前記映像信号の低域成分を抽出する低域抽出手段と、 前記低域抽出手段により得られた低域成分の信号を前記
    映像信号から減算して映像信号の高域成分を得る減算手
    段と、 前記減算手段により得られた高域成分を増幅して出力す
    る増幅率制御可能な増幅手段と、 前記減算手段により得られた高域成分の量を検出し、高
    域成分の量が多いと判断された場合には前記増幅手段の
    増幅率を大きくし、高域成分の量が少ないと判断された
    場合には前記増幅手段の増幅率を小さくする制御を行う
    制御手段と、 前記増幅手段により得られた映像信号の高域成分と前記
    低域抽出手段により得られた映像信号の低域成分とを加
    算して出力する手段とを具備したことを特徴とするビデ
    オカメラの信号処理回路。
  3. 【請求項3】前記制御手段における高域成分量の検出手
    段は、高域成分の量を、画面の所定の部分に対応した特
    定範囲で検出することを特徴とする請求項1又は2記載
    のビデオカメラの信号処理回路。
  4. 【請求項4】撮像手段より得られた映像信号を信号処理
    するビデオカメラの信号処理回路であって、 前記映像信号を処理する非線形回路と、 前記映像信号から、前記非線形回路で劣化する高域成分
    を抽出する高域抽出手段と、 前記非線形回路の出力と前記高域抽出手段の出力とを加
    算して出力する手段とを具備したことを特徴とするビデ
    オカメラの信号処理回路。
  5. 【請求項5】前記非線形回路は、ガンマ補正回路である
    ことを特徴とする請求項4記載のビデオカメラの信号処
    理回路。
  6. 【請求項6】前記非線形回路は、ニー補正回路であるこ
    とを特徴とする請求項4記載のビデオカメラの信号処理
    回路。
  7. 【請求項7】撮像手段より得られた映像信号を信号処理
    するビデオカメラの信号処理回路であって、 前記映像信号をガンマ補正するガンマ補正回路と、 前記映像信号から、前記ガンマ補正回路で劣化する高域
    成分を抽出する第1の高域抽出手段と、 前記ガンマ補正回路の出力と前記第1の高域抽出手段の
    出力とを加算して出力する第1の加算手段と、 前記第1の加算手段からの映像信号をニー補正するニー
    補正回路と、 前記第1の加算手段からの映像信号から、前記ニー補正
    回路で劣化する高域成分を抽出する第2の高域抽出手段
    と、 前記ニー補正回路の出力と前記第2の高域抽出手段の出
    力とを加算して出力する第2の加算手段とを具備したこ
    とを特徴とするビデオカメラの信号処理回路。
  8. 【請求項8】前記高域成分は、限界解像度の周波数付近
    の信号成分であることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れか1つに記載のビデオカメラの信号処理回路。
JP7267220A 1995-10-16 1995-10-16 ビデオカメラの信号処理回路 Pending JPH09116786A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011085497A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Anritsu Corp 光パルス試験装置

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JP2011085497A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Anritsu Corp 光パルス試験装置

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