JPH09116486A - 無線伝送システムにおける誤り訂正方式 - Google Patents
無線伝送システムにおける誤り訂正方式Info
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- Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 無線伝送路の回線品質の劣化に応じて誤り訂
正符号のビットレートを制御して回線品質を改善する方
式では、伝送効率が低下される。 【解決手段】 中継局、移動局及び固定局とで構成され
る大ゾーン方式の無線伝送システムにおいて、各局には
複数種類の誤り訂正方法を含む誤り訂正手段を備えてお
き、無線伝送路の回線品質に応じて誤り訂正方法を選択
する構成とする。回線品質が劣化したときに誤り訂正方
法を順次切り換えることにより、回線品質の原因に応じ
て誤り率を最小にする誤り訂正方法を選択し、伝送効率
をいたずらに低下することなく良好な回線品質での無線
伝送が実現できる。
正符号のビットレートを制御して回線品質を改善する方
式では、伝送効率が低下される。 【解決手段】 中継局、移動局及び固定局とで構成され
る大ゾーン方式の無線伝送システムにおいて、各局には
複数種類の誤り訂正方法を含む誤り訂正手段を備えてお
き、無線伝送路の回線品質に応じて誤り訂正方法を選択
する構成とする。回線品質が劣化したときに誤り訂正方
法を順次切り換えることにより、回線品質の原因に応じ
て誤り率を最小にする誤り訂正方法を選択し、伝送効率
をいたずらに低下することなく良好な回線品質での無線
伝送が実現できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は大ゾーン方式の通信
システムに関し、特に移動局、固定局と中継局との間の
無線伝送路における誤り訂正方式に関する。
システムに関し、特に移動局、固定局と中継局との間の
無線伝送路における誤り訂正方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】移動通信における無線伝送路では、遅延
分散等の影響により劣化した伝送路が存在するために、
良好な回線品質状況の維持が求められる。このため、例
えば、移動局、固定局、中継局を含んで構成される無線
伝送システムでは、中継局において回線品質状況を監視
し、回線品質の劣化に対応して適切な制御を行う方式が
提案されている。例えば、特開平５−１７５９１５号公
報では、送信側に誤り訂正符号化回路を備え、受信側に
誤り訂正復号化回路を備える音声データ伝送装置におい
て、送信側で音声符号化回路の音声符号化ビットレート
と誤り訂正符号化ビットレートとの比率を回線品質に応
じて選択できるようにし、受信側でこのビットレートの
比率を判定できるようにし、回線品質に応じてビットレ
ート比率を変更することで、回線品質が悪い場合でも一
定品質の音声品質を得るようにした技術が提案されてい
る。
分散等の影響により劣化した伝送路が存在するために、
良好な回線品質状況の維持が求められる。このため、例
えば、移動局、固定局、中継局を含んで構成される無線
伝送システムでは、中継局において回線品質状況を監視
し、回線品質の劣化に対応して適切な制御を行う方式が
提案されている。例えば、特開平５−１７５９１５号公
報では、送信側に誤り訂正符号化回路を備え、受信側に
誤り訂正復号化回路を備える音声データ伝送装置におい
て、送信側で音声符号化回路の音声符号化ビットレート
と誤り訂正符号化ビットレートとの比率を回線品質に応
じて選択できるようにし、受信側でこのビットレートの
比率を判定できるようにし、回線品質に応じてビットレ
ート比率を変更することで、回線品質が悪い場合でも一
定品質の音声品質を得るようにした技術が提案されてい
る。
【０００３】また、特開平３−７１７３９号公報では、
データ伝送システムにおいて、回線誤り率に応じて、再
送による誤り訂正制御あるいは冗長符号を利用した誤り
訂正制御を選択してデータ伝送を行うことで、効率的な
伝送を行うようにした技術が提案されている。
データ伝送システムにおいて、回線誤り率に応じて、再
送による誤り訂正制御あるいは冗長符号を利用した誤り
訂正制御を選択してデータ伝送を行うことで、効率的な
伝送を行うようにした技術が提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者の
公報で提案されている誤り訂正制御では、有線系の伝送
路では有効であるが、無線伝送路では再送中に回線品質
状況が劣化されることがあるため、無線系に適用するこ
とは好ましくない。したがって、無線系に適用しようと
する場合には、前者の公報で提案されているような誤り
訂正制御が好ましいと言える。ところが、単にビットレ
ートの比率を変更するという同一訂正方法に基づく誤り
訂正制御を採用するのみでは、無線伝送路における様々
な回線品質の劣化原因に対応することができない場合が
あり、いたずらにビットレートの比率が低下され、伝送
効率が極端に低下されてしまうことがある。
公報で提案されている誤り訂正制御では、有線系の伝送
路では有効であるが、無線伝送路では再送中に回線品質
状況が劣化されることがあるため、無線系に適用するこ
とは好ましくない。したがって、無線系に適用しようと
する場合には、前者の公報で提案されているような誤り
訂正制御が好ましいと言える。ところが、単にビットレ
ートの比率を変更するという同一訂正方法に基づく誤り
訂正制御を採用するのみでは、無線伝送路における様々
な回線品質の劣化原因に対応することができない場合が
あり、いたずらにビットレートの比率が低下され、伝送
効率が極端に低下されてしまうことがある。
【０００５】本発明の目的は、無線伝送路における様々
な回線品質劣化原因に対応した誤り訂正を実現し、いた
ずらに伝送効率が低下されることがない誤り訂正方式を
提供することにある。
な回線品質劣化原因に対応した誤り訂正を実現し、いた
ずらに伝送効率が低下されることがない誤り訂正方式を
提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の誤り訂正方式
は、中継局と、この中継局と無線伝送路で接続された移
動局及び固定局とで構成される無線伝送システムにおい
て、前記各局には複数種類の誤り訂正方法を含む誤り訂
正手段を備え、前記無線伝送路の回線品質に応じて１つ
の誤り訂正方法を選択可能に構成したことを特徴とす
る。
は、中継局と、この中継局と無線伝送路で接続された移
動局及び固定局とで構成される無線伝送システムにおい
て、前記各局には複数種類の誤り訂正方法を含む誤り訂
正手段を備え、前記無線伝送路の回線品質に応じて１つ
の誤り訂正方法を選択可能に構成したことを特徴とす
る。
【０００７】例えば、中継局には、移動局及び固定局か
らの上り伝送路における誤り率を検出する手段と、複数
種類の誤り訂正方法を備えた誤り訂正手段と、検出した
誤り率を基準値と比較する手段と、誤り率が基準値より
も大きいときに前記誤り訂正手段を制御して誤り訂正方
法を切り換える誤り訂正切換手段と、誤り訂正方法の切
り換えを前記移動局及び固定局に伝送する手段とが設け
られ、移動局及び固定局には、中継局からの下り伝送路
を通して伝送される誤り訂正方法の切換信号を受信する
手段と、中継局に備えられた複数種類の誤り訂正方法と
同じ誤り訂正方法を備える誤り訂正手段と、前記受信し
た切換信号に基づて前記誤り訂正手段を制御して誤り訂
正方法を切り換える誤り訂正切換手段とが設けられる。
らの上り伝送路における誤り率を検出する手段と、複数
種類の誤り訂正方法を備えた誤り訂正手段と、検出した
誤り率を基準値と比較する手段と、誤り率が基準値より
も大きいときに前記誤り訂正手段を制御して誤り訂正方
法を切り換える誤り訂正切換手段と、誤り訂正方法の切
り換えを前記移動局及び固定局に伝送する手段とが設け
られ、移動局及び固定局には、中継局からの下り伝送路
を通して伝送される誤り訂正方法の切換信号を受信する
手段と、中継局に備えられた複数種類の誤り訂正方法と
同じ誤り訂正方法を備える誤り訂正手段と、前記受信し
た切換信号に基づて前記誤り訂正手段を制御して誤り訂
正方法を切り換える誤り訂正切換手段とが設けられる。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図１は本発明が適用される大ゾーン
方式の無線伝送システムの構成図であり、移動局２と固
定局３はそれぞれ上り伝送路、下り伝送路からなる無線
伝送路で中継局１と接続されている。そして、詳細は後
述するように、中継局１では、移動局２と固定局３から
の信号を受信して上り伝送路における誤り率（エラーレ
ート）を検出し、この検出誤り率に基づいて自局に備え
られている誤り訂正方法を切り換え、かつ同時に誤り訂
正切換信号を下り伝送路を通して移動局２と固定局３に
送信する。移動局２と固定局３はこの誤り訂正切換信号
を受信すると、自局の誤り訂正方法を切り換え、以降は
この切り換えた誤り訂正方法により中継局１に対する無
線伝送を実行する。
参照して説明する。図１は本発明が適用される大ゾーン
方式の無線伝送システムの構成図であり、移動局２と固
定局３はそれぞれ上り伝送路、下り伝送路からなる無線
伝送路で中継局１と接続されている。そして、詳細は後
述するように、中継局１では、移動局２と固定局３から
の信号を受信して上り伝送路における誤り率（エラーレ
ート）を検出し、この検出誤り率に基づいて自局に備え
られている誤り訂正方法を切り換え、かつ同時に誤り訂
正切換信号を下り伝送路を通して移動局２と固定局３に
送信する。移動局２と固定局３はこの誤り訂正切換信号
を受信すると、自局の誤り訂正方法を切り換え、以降は
この切り換えた誤り訂正方法により中継局１に対する無
線伝送を実行する。
【０００９】図２は前記中継局１と、移動局２とにおけ
る本発明に関係する部分の内部構成を示すブロック図で
ある。なお、固定局３は移動局２と同じ構成であるの
で、図示は省略する。中継局１には、移動局２や固定局
３との間で無線接続される無線部１１と、この無線部１
１で受信した信号を復号し、かつその際に誤り率を検出
してこの検出情報を出力するチャンネルコーデック１２
と、この検出誤り率を一定の基準値と比較し、検出誤り
率が基準値よりも劣化されたときに劣化情報を出力する
上りエラーレート監視部１３と、この劣化情報が入力さ
れたときに誤り訂正方法を切り換える切換信号を前記チ
ャンネルコーデック１２に対して出力する誤り訂正方法
切換部１４と、前記各部を制御するためのＣＰＵ１５が
備えられる。
る本発明に関係する部分の内部構成を示すブロック図で
ある。なお、固定局３は移動局２と同じ構成であるの
で、図示は省略する。中継局１には、移動局２や固定局
３との間で無線接続される無線部１１と、この無線部１
１で受信した信号を復号し、かつその際に誤り率を検出
してこの検出情報を出力するチャンネルコーデック１２
と、この検出誤り率を一定の基準値と比較し、検出誤り
率が基準値よりも劣化されたときに劣化情報を出力する
上りエラーレート監視部１３と、この劣化情報が入力さ
れたときに誤り訂正方法を切り換える切換信号を前記チ
ャンネルコーデック１２に対して出力する誤り訂正方法
切換部１４と、前記各部を制御するためのＣＰＵ１５が
備えられる。
【００１０】前記チャンネルコーデック１２は、複数種
類の誤り訂正符号化、及び誤り訂正復号化を実行可能な
誤り訂正方法を実行する手段が設けられており、前記誤
り訂正方法切換部１４からの切換信号に基づいて各誤り
訂正手段が制御され、誤り訂正方法が選択されて設定さ
れるようになっている。そして、この設定された誤り訂
正方法を利用して無線部１１からの受信信号の誤り訂正
復号化を実行し、かつ送信する信号を誤り訂正符号化し
て無線部１１に送出する。また、前記誤り訂正方法を切
り換えるための切換信号は無線部１１から下り伝送路を
介して送信するように構成される。
類の誤り訂正符号化、及び誤り訂正復号化を実行可能な
誤り訂正方法を実行する手段が設けられており、前記誤
り訂正方法切換部１４からの切換信号に基づいて各誤り
訂正手段が制御され、誤り訂正方法が選択されて設定さ
れるようになっている。そして、この設定された誤り訂
正方法を利用して無線部１１からの受信信号の誤り訂正
復号化を実行し、かつ送信する信号を誤り訂正符号化し
て無線部１１に送出する。また、前記誤り訂正方法を切
り換えるための切換信号は無線部１１から下り伝送路を
介して送信するように構成される。
【００１１】前記チャンネルコーデック１２に設定され
ている複数種類の誤り訂正方法を有する誤り訂正手段と
して、ここではそれぞれ異なる方式に基づく複数種類の
誤り訂正符号を選択できる構成としている。例えば、複
数種類の誤り訂正方法としては、ブロック符号や畳込み
符号、或いはこれらにおけるランダム誤り訂正符号、バ
ースト誤り訂正符号、バイト誤り訂正符号が設定され、
これらのうちのいずれか１つが前記切換信号により選択
され、選択された誤り訂正符号を使用して誤り訂正動作
が行われるように構成される。
ている複数種類の誤り訂正方法を有する誤り訂正手段と
して、ここではそれぞれ異なる方式に基づく複数種類の
誤り訂正符号を選択できる構成としている。例えば、複
数種類の誤り訂正方法としては、ブロック符号や畳込み
符号、或いはこれらにおけるランダム誤り訂正符号、バ
ースト誤り訂正符号、バイト誤り訂正符号が設定され、
これらのうちのいずれか１つが前記切換信号により選択
され、選択された誤り訂正符号を使用して誤り訂正動作
が行われるように構成される。
【００１２】一方、移動局２には、中継局１との間で無
線接続される無線部２１と、誤り訂正符号化・復号化部
２２と、誤り訂正方法切換部２３と、これらを制御する
ＣＰＵ２４が設けられる。そして、誤り訂正方法切換部
２３は、無線部２１において受信した信号中に中継局１
からの誤り訂正の切換信号が含まれているときに、この
切換信号に基づいて誤り訂正符号化・復号化部２２にお
ける誤り訂正方法を切り換えるように構成される。この
誤り訂正符号化・復号化部２２においても、前記中継局
１のチャンネルコーデック１２に設けられている複数種
類の誤り訂正手段と同じ構成が設けられている。
線接続される無線部２１と、誤り訂正符号化・復号化部
２２と、誤り訂正方法切換部２３と、これらを制御する
ＣＰＵ２４が設けられる。そして、誤り訂正方法切換部
２３は、無線部２１において受信した信号中に中継局１
からの誤り訂正の切換信号が含まれているときに、この
切換信号に基づいて誤り訂正符号化・復号化部２２にお
ける誤り訂正方法を切り換えるように構成される。この
誤り訂正符号化・復号化部２２においても、前記中継局
１のチャンネルコーデック１２に設けられている複数種
類の誤り訂正手段と同じ構成が設けられている。
【００１３】なお、この実施形態では、前記中継局１の
チャンネルコーデック１２に備えられる複数の誤り訂正
方法と、移動局２の誤り訂正符号化・復号化部２２に備
えられる複数の誤り訂正方法は、それぞれ同一の順位が
設定されており、この順位に従って順序的に選択される
ように構成されている。
チャンネルコーデック１２に備えられる複数の誤り訂正
方法と、移動局２の誤り訂正符号化・復号化部２２に備
えられる複数の誤り訂正方法は、それぞれ同一の順位が
設定されており、この順位に従って順序的に選択される
ように構成されている。
【００１４】このように構成される中継局１、移動局
２、及び固定局３で構成される大ゾーン方式の通信伝送
システムでは、図３にフローチャートを示すように、中
継局１においては、無線部１１で受信した移動局２や固
定局３からの上り伝送路での誤り率、すなわち上りエラ
ーレートを常時チャンネルコーデック１２において検出
する。このときには、予め無線伝送システムにおいて設
定されている第１の順位の誤り訂正符号を用いての無線
伝送が行われる。そして、この誤り率ＢＥＲは上りエラ
ーレート監視部１３において基準値と比較され、誤り率
ＢＥＲが基準値よりも小さいときには、無線伝送路の回
線品質が良好であるとし、現在の誤り訂正方法による無
線伝送を継続させる。
２、及び固定局３で構成される大ゾーン方式の通信伝送
システムでは、図３にフローチャートを示すように、中
継局１においては、無線部１１で受信した移動局２や固
定局３からの上り伝送路での誤り率、すなわち上りエラ
ーレートを常時チャンネルコーデック１２において検出
する。このときには、予め無線伝送システムにおいて設
定されている第１の順位の誤り訂正符号を用いての無線
伝送が行われる。そして、この誤り率ＢＥＲは上りエラ
ーレート監視部１３において基準値と比較され、誤り率
ＢＥＲが基準値よりも小さいときには、無線伝送路の回
線品質が良好であるとし、現在の誤り訂正方法による無
線伝送を継続させる。
【００１５】一方、誤り率ＢＥＲが基準値よりも大きい
ときには、無線伝送路の回線品質が劣化されたとし、誤
り訂正方法切換部１４は切換信号をチャンネルコーデッ
ク１２に送出する。チャンネルコーデック１２では、こ
の切換信号を無線部１１により下り伝送路を開始移動局
２及び固定局３に送信する。また、これと同時にチャン
ネルコーデックでは切換信号に基づいて、誤り訂正符号
を第２の順位の符号に切り換える。そして、以降はこの
切り換えた誤り訂正符号を用いて誤り訂正の符号化と復
号化を実行する。
ときには、無線伝送路の回線品質が劣化されたとし、誤
り訂正方法切換部１４は切換信号をチャンネルコーデッ
ク１２に送出する。チャンネルコーデック１２では、こ
の切換信号を無線部１１により下り伝送路を開始移動局
２及び固定局３に送信する。また、これと同時にチャン
ネルコーデックでは切換信号に基づいて、誤り訂正符号
を第２の順位の符号に切り換える。そして、以降はこの
切り換えた誤り訂正符号を用いて誤り訂正の符号化と復
号化を実行する。
【００１６】また、中継局１からの切換信号を受信した
移動局２や固定局３では、例えば無線局２では、無線部
２１から切換信号が誤り訂正方法切換部２３に入力され
ると、誤り訂正方法切換部２３は誤り訂正符号化・復号
化部２２における誤り訂正符号を第２の順位の符号に切
り換える。この切り換えられた誤り訂正符号は、前記し
たように中継局１において切り換えられた誤り訂正符号
と同じである。したがって、以降はこの切り換えられた
誤り訂正符号に基づいて中継局１との無線伝送が実行さ
れることになる。
移動局２や固定局３では、例えば無線局２では、無線部
２１から切換信号が誤り訂正方法切換部２３に入力され
ると、誤り訂正方法切換部２３は誤り訂正符号化・復号
化部２２における誤り訂正符号を第２の順位の符号に切
り換える。この切り換えられた誤り訂正符号は、前記し
たように中継局１において切り換えられた誤り訂正符号
と同じである。したがって、以降はこの切り換えられた
誤り訂正符号に基づいて中継局１との無線伝送が実行さ
れることになる。
【００１７】このようにして、中継局１と、移動局２及
び固定局３において、無線伝送路の回線品質に応じてそ
れぞれにおける誤り訂正符号を同期して切り換えながら
無線伝送を行い、かつその都度その回線品質を監視する
ことで、無線伝送路における回線品質の劣化原因が種々
に変化される場合にあっても、この劣化原因に対して最
適な誤り訂正方法、すなわち誤り率が最小とされる誤り
訂正方法による無線伝送が確保されることになる。した
がって、いたずらに誤り訂正符号のビットレートを増や
等の処理を行う必要がなく、伝送効率を高めることが可
能となる。
び固定局３において、無線伝送路の回線品質に応じてそ
れぞれにおける誤り訂正符号を同期して切り換えながら
無線伝送を行い、かつその都度その回線品質を監視する
ことで、無線伝送路における回線品質の劣化原因が種々
に変化される場合にあっても、この劣化原因に対して最
適な誤り訂正方法、すなわち誤り率が最小とされる誤り
訂正方法による無線伝送が確保されることになる。した
がって、いたずらに誤り訂正符号のビットレートを増や
等の処理を行う必要がなく、伝送効率を高めることが可
能となる。
【００１８】なお、前記した説明は中継局１と移動局２
との間の無線伝送についてであるが、中継局１と固定局
３との間の無線伝送についても全く同じである。また、
複数の移動局や固定局と中継局との間の大ゾーン方式で
は、前記した誤り訂正方法の切り換えを個々の移動局や
固定局に対して独立して行うことで、必要な範囲での誤
り訂正方法の切り換えが行われる。すなわち、サービス
エリアの中央付近では回線品質の劣化が少なくて誤り訂
正の必要性が低く、サービスエリアの周辺部では回線品
質の劣化が比較的に多くて誤り訂正の必要性が生じるこ
とが多いが、このような場合には中央付近では誤り訂正
の切り換えは殆ど必要なく、周辺部においてのみ誤り訂
正の切り換えを行えばよく、無駄な切り換えが防止され
る。
との間の無線伝送についてであるが、中継局１と固定局
３との間の無線伝送についても全く同じである。また、
複数の移動局や固定局と中継局との間の大ゾーン方式で
は、前記した誤り訂正方法の切り換えを個々の移動局や
固定局に対して独立して行うことで、必要な範囲での誤
り訂正方法の切り換えが行われる。すなわち、サービス
エリアの中央付近では回線品質の劣化が少なくて誤り訂
正の必要性が低く、サービスエリアの周辺部では回線品
質の劣化が比較的に多くて誤り訂正の必要性が生じるこ
とが多いが、このような場合には中央付近では誤り訂正
の切り換えは殆ど必要なく、周辺部においてのみ誤り訂
正の切り換えを行えばよく、無駄な切り換えが防止され
る。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、中継局、
移動局及び固定局とで構成される無線伝送システムの各
局に、複数種類の誤り訂正方法を含む誤り訂正手段を備
えておき、無線伝送路の回線品質に応じて誤り訂正方法
を選択する構成としているので、回線品質の原因に応じ
て誤り率を最小にする誤り訂正方法を選択し、伝送効率
をいたずらに低下することなく良好な回線品質での無線
伝送が実現できる効果がある。
移動局及び固定局とで構成される無線伝送システムの各
局に、複数種類の誤り訂正方法を含む誤り訂正手段を備
えておき、無線伝送路の回線品質に応じて誤り訂正方法
を選択する構成としているので、回線品質の原因に応じ
て誤り率を最小にする誤り訂正方法を選択し、伝送効率
をいたずらに低下することなく良好な回線品質での無線
伝送が実現できる効果がある。
【図１】本発明が適用される無線伝送システムの概略ブ
ロック図である。
ロック図である。
【図２】中継局と移動局（固定局）の内部構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図３】誤り訂正方式の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
ャートである。
１ 中継局 ２ 移動局 ３ 固定局 １１ 無線部 １２ チャンネルコーデック １３ 上りエラーレート監視部 １４ 誤り訂正方法切換部 １５ ＣＰＵ ２１ 無線部 ２２ 誤り訂正符号化・復号化部 ２３ 誤り訂正方法切換部 ２４ ＣＰＵ
Claims (5)
- 【請求項１】 中継局と、この中継局と無線伝送路で接
続された移動局及び固定局とで構成される無線伝送シス
テムにおいて、前記各局には複数種類の誤り訂正方法を
含む誤り訂正手段を備え、前記無線伝送路の回線品質に
応じて１つの誤り訂正方法を選択可能に構成したことを
特徴とする無線伝送システムにおける誤り訂正方式。 - 【請求項２】 中継局には、移動局及び固定局からの上
り伝送路における誤り率を検出する手段と、複数種類の
誤り訂正方法を備えた誤り訂正手段と、検出した誤り率
を基準値と比較する手段と、誤り率が基準値よりも大き
いときに前記誤り訂正手段を制御して誤り訂正方法を切
り換える誤り訂正切換手段と、誤り訂正方法の切り換え
を前記移動局及び固定局に伝送する手段とを備える請求
項１の無線伝送システムにおける誤り訂正方式。 - 【請求項３】 移動局及び固定局には、中継局からの下
り伝送路を通して伝送される誤り訂正方法の切換信号を
受信する手段と、中継局に備えられた複数種類の誤り訂
正方法と同じ誤り訂正方法を含む誤り訂正手段と、前記
受信した切換信号に基づて前記誤り訂正手段を制御して
誤り訂正方法を切り換える誤り訂正切換手段とを備える
請求項１または２の無線伝送システムにおける誤り訂正
方式。 - 【請求項４】 各局に設けられた誤り訂正手段に備えら
れる複数種類の誤り訂正方法にはそれぞれ同一の順位が
つけられており、各局における誤り訂正方法の切り換え
はこの順位に従って同期して行われる請求項１ないし３
のいずれかの無線伝送システムにおける誤り訂正方式。 - 【請求項５】 複数種類の誤り訂正方法は、それぞれ異
なる種類の誤り訂正符号である請求項１ないし４のいず
れかの無線伝送システムにおける誤り訂正方式。
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| JP2944489B2 JP2944489B2 (ja) | 1999-09-06 |
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