JPH09114712A - 電子ファイリングシステム - Google Patents

電子ファイリングシステム

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JPH09114712A
JPH09114712A JP7290641A JP29064195A JPH09114712A JP H09114712 A JPH09114712 A JP H09114712A JP 7290641 A JP7290641 A JP 7290641A JP 29064195 A JP29064195 A JP 29064195A JP H09114712 A JPH09114712 A JP H09114712A
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JP
Japan
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file
storage medium
cache device
mass storage
electronic filing
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Pending
Application number
JP7290641A
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English (en)
Inventor
Kazunori Takeshita
和徳 竹下
Kai Itou
快 伊藤
Yoshinori Itabashi
吉徳 板橋
Kazuaki Kurachi
一晃 倉知
Nobuaki Tanaka
伸明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 能率的な処理により、クライアントの要求に
迅速に応えられる電子ファイリングシステムを提供す
る。 【解決手段】 大容量記憶媒体102と、大容量記憶媒体
からファイルを読出し、大容量記憶媒体に比べて早い動
作速度で処理要求に応えるキャッシュ装置101とを具備
する電子ファイリングシステムにおいて、キャッシュ装
置からファイルを消去する際に、キャッシュ装置から消
去するファイルとキャッシュ装置に残すファイルとを管
理するキャッシュファイル管理手段104を設け、このキ
ャッシュファイル管理手段が、キャッシュ装置の容量が
一杯になった場合に、意味的に繋がりがあるファイルの
一部をキャッシュ装置に残すように、消去するファイル
を選択する構成としている。複数のファイルの集まりに
よって一つの意味を成すデータを対象とするときのアク
セスを能率的に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大量のデータを保
存する大容量記憶媒体と、大容量記憶媒体から読み出し
たファイルを保持する処理速度の早いキャッシュ装置と
を備える電子ファイリングシステムに関し、特に、ファ
イルの読出しや削除、複写などの処理を能率的に行なえ
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】最近の殆どの電子ファイリングシステム
は、大量のデータが蓄積できるように大容量記憶媒体を
使用するとともに、大容量記憶媒体の処理の遅さを補う
ため、小容量で高速なバッファ記憶媒体をキャッシュ装
置として持ち、ここに、使用される可能性が高いデータ
を大容量記憶媒体から写して保持することによってアク
セス時間の短縮を図っている。
【0003】キャッシュ装置を具備する従来の電子ファ
イリングシステムでは、キャッシュ装置の容量が一杯に
なり、保持しているファイルを消去しなければ新しいフ
ァイルを読み込めない場合に、キャッシュ中のファイル
のうち最も長い間アクセスされていないファイルや、最
もアクセス頻度の少ないファイルから消去している。ま
た、プリフェッチ、つまり、進行中の処理と並行して、
必要と思われるデータを大容量記憶媒体からキャッシュ
装置に予め読み取る場合に、既にキャッシュ装置に読み
出されているファイルと論理的に連続したファイルを中
心にプリフェッチが行なわれる。
【0004】また、大容量記憶媒体への書き込みや、大
容量記憶媒体中のファイルの削除、大容量記憶媒体から
のファイルの読みだし、大容量記憶媒体間でのファイル
のコピー、移動などの処理については、それぞれのキュ
ー(待ち行列:最初に格納されたデータが最初に読み出
されるように構成され維持されているリスト)を用意し
て、要求された順番に処理している。これらの処理の
内、書き込みや読みだしの処理の場合にキャッシュ装置
が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子フ
ァイリングシステムでは、処理の効率化を進めて行く上
で次のような課題が存在する。
【0006】(1)電子ファイリングシステムで扱うデ
ータが、複数のファイルの集まりによって1つの意味を
成すものである場合に、従来のシステムでは、キャッシ
ュ装置からファイルを消去するとき、そのアクセス頻度
が少なければ、この1つの意味をなすファイルの集まり
全体を消去している。そのため、今度これらのファイル
にアクセスしようとすると、大容量記憶媒体から読み出
さなければならなくなり、キャッシュ装置から読み出す
場合に比べて待ち時間が増大する。従って、複数のファ
イルが集まって1つの意味を成すデータのキャッシュ装
置での保持の仕方を改善し、アクセス時間の低減を図る
必要がある。
【0007】(2)ファイルには、それを利用する権限
を定めたアクセス権が設定される。システムを利用する
クライアントがアクセス権を有しないファイルが数多く
キャッシュ装置に保持されている場合には、クライアン
トの要求するファイルを大容量記憶媒体から読み出すケ
ースが多くなり、待ち時間の延びる可能性が高い。その
ため、ファイルアクセスの効率化を図る上で、アクセス
権に配慮したキャッシュ装置でのファイル管理が必要と
なる。
【0008】(3)従来のシステムでは、大容量記憶媒
体中のファイルの削除や、大容量記憶媒体間でのファイ
ルのコピー、移動などの処理のそれぞれについてキュー
を用意しているため、キューの管理が複雑であり、この
キュー管理の改善を図る必要がある。
【0009】(4)大容量記憶媒体からのファイルの削
除や、大容量記憶媒体間でのファイルのコピー、移動な
どの処理要求に対して、従来は、この要求を実行し、処
理が終了した時点でそれをクライアントに伝えている。
このときの処理速度は遅いため、クライアントは、長い
時間、待たされることになる。こうした場合に、クライ
アントを長時間待たせることなく、処理結果を回答する
必要がある。
【0010】(5)大容量記憶媒体が複数のデータ記憶
用媒体から成る場合に、アクセス要求がある度に、その
要求に応じて、アクセスするデータ記憶用媒体の交換を
していたのでは、時間の多大な無駄が発生する。ファイ
ルアクセスを効率化する上で、こうした無駄を除くこと
が必要となる。
【0011】本発明は、こうした課題を解決するもので
あり、能率的な処理によって、クライアントの要求に迅
速に応えることができる電子ファイリングシステムを提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、大
容量記憶媒体と、大容量記憶媒体からファイルを読み出
し、大容量記憶媒体に比べて早い動作速度で処理要求に
応えるキャッシュ装置とを具備する電子ファイリングシ
ステムにおいて、キャッシュ装置からファイルを消去す
る際に、キャッシュ装置から消去するファイルとキャッ
シュ装置に残すファイルとを管理するキャッシュファイ
ル管理手段を設け、このキャッシュファイル管理手段
が、キャッシュ装置の容量が一杯になった場合に、意味
的に繋がりがあるファイルの一部をキャッシュ装置に残
すように、消去するファイルを選択する構成にしてい
る。
【0013】こうすることにより、複数のファイルの集
まりによって一つの意味を成すデータを対象とするとき
のアクセスを能率的に行なうことができる。
【0014】また、各ファイルに付けられたアクセス権
属性に基づいてキャッシュ装置に保持されるファイルを
管理するアクセス権属性管理手段を設け、このアクセス
権属性管理手段が、処理要求を受付けたファイルと同じ
アクセス権属性を持つファイルがキャッシュ装置に保持
されるように、プリフェッチするファイルを選択する構
成にしている。
【0015】こうすることにより、ファイルのアクセス
権を考慮した効率的な処理を行なうことができる。
【0016】また、キャッシュ装置から大容量記憶媒体
にライトバックされるファイルを管理するキューと、処
理要求されたファイルの仮想ファイルを作成する仮想フ
ァイル作成手段とを設け、キャッシュ装置が、作成され
た仮想ファイルをキューに挿入して、処理要求の要求元
に処理終了を伝え、キューにおけるライトバックの処理
の順序が仮想ファイルに達したとき、実際の処理要求を
実行するように構成している。
【0017】こうすることにより、大容量記憶媒体のフ
ァイルの処理を要求するクライアントに対して、短時間
で回答を与えることができる。また、一つのキューを複
数の処理のために使用することができ、キューの管理を
簡単にすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、大容量記憶媒体と、大容量記憶媒体からファイルを
読み出し、大容量記憶媒体に比べて早い動作速度で処理
要求に応えるキャッシュ装置とを具備する電子ファイリ
ングシステムにおいて、キャッシュ装置からファイルを
消去する際に、キャッシュ装置から消去するファイルと
キャッシュ装置に残すファイルとを管理するキャッシュ
ファイル管理手段を備え、このキャッシュファイル管理
手段が、キャッシュ装置の容量が一杯になった場合に、
意味的に繋がりがあるファイルの一部をキャッシュ装置
に残すように、消去するファイルを選択する構成にした
ものである。
【0019】このシステムでは、複数のファイルの集ま
りによって一つの意味を成すデータがキャッシュ装置に
保持されている場合には、そのデータがキャッシュ装置
から消去されるときでも、その一部のファイルはキャッ
シュ装置に残される。従って、クライアントから、この
データの読出しが要求されたときは、先ずキャッシュ装
置に保持されているファイルをクライアントに提供し、
その間に、このデータの他のファイルを大容量記憶媒体
からプリフェッチすることにより、クライアントを待た
せることなく、迅速にデータを提供することができる。
【0020】請求項2に記載の発明は、大容量記憶媒体
と、この大容量記憶媒体からファイルを読み出し、大容
量記憶媒体に比べて早い動作速度で処理要求に応えるキ
ャッシュ装置とを具備する電子ファイリングシステムに
おいて、各ファイルに付けられたアクセス権属性に基づ
いてキャッシュ装置に保持されるファイルを管理するア
クセス権属性管理手段を備え、このアクセス権属性管理
手段が、処理要求を受付けたファイルと同じアクセス権
属性を持つファイルがキャッシュ装置に保持されるよう
に、プリフェッチするファイルを選択する構成としてい
る。
【0021】このシステムでは、キャッシュ装置にクラ
イアントのアクセス可能なファイルが保持されるため、
クライアントの要求する次のファイルがキャッシュ装置
中に存在する確率(ヒット率)が向上し、要求に対して
迅速に処理できる可能性が高くなる。
【0022】請求項3に記載の発明は、このアクセス権
属性管理手段が、キャッシュ装置の容量が一杯になった
場合に、最近使用されていない、同じアクセス権属性を
持つファイルを、キャッシュ装置から消去するファイル
として選択するようにしたものであり、アクセスできな
いファイルをキャッシュ装置に置かないようにすること
により、キャッシュ装置でのヒット率の向上を図ってい
る。
【0023】請求項4に記載の発明は、大容量記憶媒体
と、この大容量記憶媒体からファイルを読み出し、大容
量記憶媒体に比べて早い動作速度で処理要求に応えるキ
ャッシュ装置とを具備する電子ファイリングシステムに
おいて、キャッシュ装置から大容量記憶媒体にライトバ
ックされるファイルを管理するキューと、処理要求され
たファイルの仮想ファイルを作成する仮想ファイル作成
手段とを備え、キャッシュ装置が、作成された仮想ファ
イルをキューに挿入して、処理要求の要求元に処理終了
を伝え、キューにおけるライトバックの処理の順序が仮
想ファイルに達したとき、実際の処理要求を実行するよ
うにしたものである。
【0024】このシステムでは、大容量記憶媒体中のフ
ァイルに対する処理要求を受けた場合に、そのファイル
名に拡張子を付けた仮想ファイルをライトバック処理
(キャッシュ装置に書込まれ、未だ大容量記憶媒体に書
込んでいないファイルを大容量記憶媒体に書き込む処
理)のためのキューに挿入し、その時点で、クライアン
トに対して要求された処理が終了した旨の応答を返す。
実際のライトバック処理は、システムが忙しくないとき
に実行し、ライトバックキューから取り出したファイル
が仮想ファイルでなければ、そのファイルのライトバッ
クを行ない、取り出したファイルが仮想ファイルのとき
は、要求された処理を行なう。
【0025】請求項5に記載の発明は、仮想ファイル作
成手段が、大容量記憶媒体に格納されたファイルの削除
要求に応じて、削除対象のファイルに対応する仮想ファ
イルを作成するようにしたものであり、大容量記憶媒体
中のファイルの削除処理を実行することができる。
【0026】請求項6に記載の発明は、仮想ファイル作
成手段が、大容量記憶媒体に格納されたファイルの他の
大容量記憶媒体への複写の要求に応じて、複写元及び複
写先のファイルに対応する仮想ファイルを作成するよう
にしたものであり、ファイルを大容量記憶媒体から別の
大容量記憶媒体にコピーする処理を実行することができ
る。
【0027】請求項7に記載の発明は、仮想ファイル作
成手段が、大容量記憶媒体に格納されたファイルの他の
大容量記憶媒体への移動の要求に応じて、移動元及び移
動先のファイルに対応する仮想ファイルを作成するよう
にしたものであり、ファイルを大容量記憶媒体から別の
大容量記憶媒体に移動する処理を実行することができ
る。
【0028】請求項8に記載の発明は、キューが、大容
量記憶媒体の複数のデータ記憶用媒体の各々に対応して
設けられ、仮想ファイル作成手段が、処理要求されたフ
ァイルを含むデータ記憶用媒体が現在アクセスされてい
ないときに、ファイルの仮想ファイルを作成し、キャッ
シュ装置が、作成された仮想ファイルをデータ記憶用媒
体に対応するキューに挿入して、そのデータ記憶用媒体
がアクセスされているときに、そのキューのライトバッ
ク処理を実行するようにしたものである。
【0029】このシステムでは、現在アクセスされてい
ないデータ記憶用媒体に対する緊急を要しない要求を受
付けた場合に、そのデータ記憶用媒体用のライトバック
キューに仮想ファイルを挿入した時点で、クライアント
に対して要求する処理が終了した旨の応答を返し、実際
の処理は、そのデータ記憶用媒体がアクセスされたとき
に実行する。このときには、そのライトバックキューに
挿入されたファイルのライトバックや削除、複写、移動
などの処理が合わせて行なわれる。そのため、データ記
憶用媒体の交換の回数が少なくて済み、平均処理時間を
減らすことができる。
【0030】以下、本発明の実施の形態を、図面を用い
て説明する。
【0031】(実施の形態1)本発明の第1の実施形態
の電子ファイリングシステムは、図1に示すように、小
容量のディスクを持ち、クライアント109の要求するフ
ァイルを大容量記憶媒体102からこのディスクに取り寄
せて提供するキャッシュ装置101と、キャッシュ装置101
に比べて動作速度の遅い大容量記憶媒体102と、大容量
記憶媒体102中のファイルの管理を行なうファイル管理
手段103と、キャッシュ装置101のディスク容量が一杯に
なったときにディスク中のファイルのどれをキャッシュ
に残し、どれを消去するかを管理するキャッシュファイ
ル管理手段104と、キャッシュファイル管理手段104によ
って管理されるキャッシュファイル管理テーブル105と
を備えている。
【0032】このシステムでは、クライアント109がフ
ァイルの読出しを要求すると、キャッシュ装置101は、
そのファイルが自身のディスクに保持されているとき
は、そのファイルを提供し、また、自身のディスクに保
持されていないときは、ファイル管理手段103を通じ
て、そのファイルを大容量記憶媒体102から入手し、ク
ライアント109に提供する。また、それと並行して、ク
ライアントが今後要求する可能性のあるファイルを大容
量記憶媒体102からプリフェッチする。
【0033】キャッシュ装置101からのファイルの消去
を管理するキャッシュファイル管理手段104は、データ
が複数のファイルの集合によって意味を成す場合に、キ
ャッシュ装置101のディスク容量が一杯になると、その
データの一部を残し、他を消去するようにキャッシュフ
ァイルを管理する。このような管理を可能にするため、
キャッシュファイル管理テーブル105には、そのデータ
が収められているキャッシュ装置のディレクトリ名106
と、キャッシュ装置に残しておくファイル名107と、キ
ャッシュ装置から消去するファイル名108とが記述され
る。
【0034】複数のファイルの集合によって意味を成す
データが、例えば、10ページ位の文書だとする。この
場合、この文書の1ページが1ファイルになり、これら
のファイルが全て1つのディレクトリに収められ、その
ディレクトリが文書という一つの意味をなすデータとな
る。
【0035】この電子ファイリングシステムでは、キャ
ッシュ装置101のディスクが一杯になり、ディスク中の
ファイルを消去しなければならなくなったときに、図2
に示す手順でファイルの消去が行なわれる。 ステップ201:キャッシュ装置101のディスクに何らかの
ファイルが新たに書き込まれ、ディスクが一杯になる
と、 ステップ202:LRU(least recently used:最後に使
用した時刻の最も古いものを取り出す方式)またはアク
セス頻度などによってキャッシュ中のディレクトリ(文
書)を管理しているキャッシュファイル管理手段104
は、その管理規則により、今回の消去対象となるディレ
クトリ(文書)を決める。
【0036】ステップ203:ディレクトリが決まると、
キャッシュファイル管理手段104は、キャッシュファイ
ル管理テーブル105から、そのディレクトリに対応する
消去するファイル名108を調べる。
【0037】ステップ204:キャッシュ装置101は、キャ
ッシュファイル管理手段104の調べたファイルを内蔵す
るディスクから消去する。
【0038】クライアント109からキャッシュ装置101に
対して行なわれる読み出し要求は、文書単位であること
が予想されるので、このシステムのように、文書の最初
の数ページをキャッシュ装置のディスクに残しておけ
ば、それらを読み出して、画面に表示し、もしくは、印
刷をしている間に、キャッシュ装置101は、残りのペー
ジを大容量記憶媒体102からプリフェッチすることがで
きる。もし、この文書すべてがキャッシュ装置101から
消去された場合には、1ページ目についても大容量記憶
媒体から読み出さなければならなくなり、待ち時間の長
期化が予想されるが、このシステムでは、その点を改善
することができる。
【0039】このように、第1実施形態の電子ファイリ
ングシステムでは、消去対象のディレクトリを、ディレ
クトリごと消去することをせずに、そのディレクトリ中
の一部のファイルをキャッシュに残すようにキャッシュ
ファイルを管理している。そのため、データの読出し開
始が高速化され、また、キャッシュに残っていたファイ
ルを画面に表示したり、印刷したりしている間に、残り
のファイルをキャッシュ装置にプリフェッチすることに
より、能率的なファイルの読み出しが可能となる。
【0040】(実施の形態2)本発明の第2の実施形態
における電子ファイリングシステムは、アクセス権を考
慮したキャッシュファイル管理を行なう。
【0041】このシステムは、図3に示すように、電子
ファイリングシステムに保存されている各ファイルのア
クセス権属性に着目し、同じアクセス権を持つファイル
をまとめて管理するアクセス権属性管理手段301と、同
じアクセス権を持つファイルが最近アクセスされた順に
記述されるアクセス権属性管理テーブル302と、キャッ
シュ装置101内に保存されている各ファイルのアクセス
権属性に着目し、同じアクセス権を持つファイルをまと
めて管理するキャッシュファイルアクセス権属性管理手
段303と、キャッシュ装置101内に保存された同じアクセ
ス権を持つファイルが最近アクセスされた順に記述され
るキャッシュファイルアクセス権属性管理テーブル304
とを備え、その他、第1の実施形態と同様、ファイル管
理手段103及び大容量記憶媒体102を備えている。
【0042】アクセス権属性管理テーブル302及びキャ
ッシュファイルアクセス権属性管理テーブル304は、図
4に示す同一のフォーマットを有し、アクセス権属性名
401に続いて、そのアクセス権をもつファイルのファイ
ル名402と、そのファイルの存在場所がキャッシュ装置1
01内であるか、大容量記憶媒体102内であるかを示すフ
ラグ403との対を、最近アクセスされたファイルの順に
記述している。図4で示すように、アクセス権属性は、
グループ及び個人の両方を扱うことができる。
【0043】この電子ファイリングシステムのキャッシ
ュ装置101は、図5に示すフローチャートに従ってプリ
フェッチを行なう。
【0044】ステップ501:クライアント109から、ある
ファイルaに対するリード/ライトなどの処理要求を受
け付けると、 ステップ502:そのファイルaのアクセス権属性を調べ
る。
【0045】ステップ503:アクセス権属性管理手段301
は、ファイルaと同じアクセス権属性をもつファイルを
アクセス権属性管理テーブル302によって調べ、それら
のファイルの内、キャッシュ装置101内に存在しないフ
ァイルで、且つ、最近アクセスされているファイルをい
くつか選択する。
【0046】ステップ504:キャッシュ装置101は、アク
セス権属性管理手段301によって選択されたファイルを
プリフェッチする。
【0047】ステップ505:アクセス権属性管理手段301
は、アクセス権属性管理テーブル302を修正する。
【0048】このとき、同時に、キャッシュ装置101か
ら通知を受けたキャッシュファイルアクセス権属性管理
手段303が、キャッシュファイルアクセス権属性管理テ
ーブル304の記述を修正する。
【0049】また、キャッシュ装置101は、ディスク容
量が一杯になった場合に、図6に示す手順で不用なファ
イルを消去する。この処理を「あふれ処理」という。な
お、ここでは、不用ファイルを消去することによって確
保すべきディスク容量、即ち、目標消去容量、が決まっ
ているものとする。
【0050】ステップ601:キャッシュファイルアクセ
ス権属性管理手段303は、キャッシュファイルアクセス
権属性管理テーブル304を調べて、最近使用されていな
いアクセス権属性を選択する。
【0051】ステップ602:キャッシュ装置101は、キャ
ッシュファイルアクセス権属性管理手段303が選択した
アクセス権属性を持つファイルをすべて消去する。
【0052】ステップ603:それに伴って、キャッシュ
ファイルアクセス権属性管理手段303は、キャッシュフ
ァイルアクセス権属性管理テーブル304を修正する。な
お、このとき、同時に、キャッシュ装置101から通知を
受けたアクセス権属性管理手段301がアクセス権属性管
理テーブル302の記述を修正する。
【0053】ステップ604:キャッシュ装置101は、消去
した容量が目標消去容量に達しているかどうかを調べ、
達していないときはステップ601からの手順を繰り返
す。
【0054】ステップ604において、消去した容量が目
標消去容量に達しているときは、あふれ処理を終了す
る。
【0055】なお、アクセス権属性管理手段301やキャ
ッシュファイルアクセス権属性管理手段303におけるフ
ァイルの管理方式は、最近のアクセス時点を基準とする
LRU方式に代えて、アクセス頻度や、アクセス頻度と
LRUとを合わせた方式を用いても良い。
【0056】また、ステップ503において、プリフェッ
チするファイルを選択する場合に、ファイルの選択数を
一定に設定したり、あるいは、ファイルの容量を調べ
て、一定容量以内に収まるファイルを選択するなどの方
法を取ることができる。前者の方法は、設計が楽であ
り、また、後者の方法は、キャッシュ装置のあふれを防
ぐことができる。
【0057】このように、この電子ファイリングシステ
ムでは、キャッシュ装置内に同一のアクセス権属性を持
つファイルが保持されるようにキャッシュファイルの管
理が行なわれる。キャッシュ装置は、プリフェッチに際
して、クライアント109のアクセス可能なファイルを数
多く先読みすることができるため、クライアントがアク
セスしようとするファイルがキャッシュ装置内に保持さ
れる確率(ヒット率)が向上し、ファイル処理を高速化
することができる。
【0058】また、キャッシュ装置からファイルを消去
する場合には、アクセスできないファイルをキャッシュ
中に置かないように選択処理される。そのため、ヒット
率の悪いファイルが除かれ、キャッシュ装置のヒット率
が向上する。
【0059】なお、アクセス権属性は、グループまたは
個人のどちらか一方だけでなく、これら2種類のアクセ
ス権属性を混在させて電子ファイリングシステムを構成
することができるので、細かなアクセス権管理が可能と
なる。
【0060】(実施の形態3)本発明の第3の実施形態
における電子ファイリングシステムは、大容量記憶媒体
からファイルを削除する場合の処理を効率化している。
【0061】このシステムは、図7に示すように、キャ
ッシュ装置101、ファイル管理手段103、大容量記憶媒体
102の他に、ライトバック(キャッシュ装置101に書込ま
れ、未だ大容量記憶媒体102に書込んでいないファイル
を大容量記憶媒体102に書き込む処理)するファイルの
待ち行列であるライトバックキュー702と、クライアン
ト109から大容量記憶媒体102に格納されているファイル
の削除が要求されたときに、削除対象となるファイルの
仮想ファイルを作成する仮想ファイル作成手段701とを
備えている。
【0062】このシステムでは、クライアント109がキ
ャッシュ装置101にファイルを書き込むと、そのファイ
ル名がライトバックキュー702に書込まれ、システムが
忙しくない時に、ライトバックキュー702への書き込み
の順序で、そのファイルの大容量記憶媒体102へのライ
トバックが実行される。
【0063】クライアント109が大容量記憶媒体102に格
納されているファイルの削除を要求したときは、仮想フ
ァイル作成手段701が削除対象のファイルの仮想ファイ
ルを作成し、キャッシュ装置101が、この仮想ファイル
名をライトバックキュー702に書き込む。キャッシュ装
置101は、この時点でクライアント109に対して、要求さ
れたファイルが削除された旨の回答を送る。そして、ラ
イトバック処理の順番がこの仮想ファイルに回ってきた
とき、実際のファイルの削除を実行する。
【0064】ここでいう仮想ファイルは、削除要求に対
する仮想ファイルであり、ファイル単位で行なわれるラ
イトバックによってファイル削除が実行されるように、
仮想ファイルという形をとる。ファイル名は、例えば、
削除ファイル名プラス拡張子.invとする。作成時の
ファイルサイズは0である。また、この電子ファイリン
グシステム内にファイルを登録する場合は、拡張子.i
nvの付いたファイルは認めない。こうすることによ
り、拡張子.invの付いたファイルへのアクセスを禁
止する措置を取ることができ、実際の削除が実行される
前でも、実質的に、そのファイルが削除されたものと同
じ扱いをすることができる。
【0065】この電子ファイリングシステムの動作手順
を、図8及び図9に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0066】図8は、大容量記憶媒体102中のあるファ
イルに対する削除が要求された場合の処理手順である。
【0067】ステップ801:キャッシュ装置101は、大容
量記憶媒体102中のファイルに対するクライアント109か
らの削除要求を受け付けると、 ステップ802:それを仮想ファイル作成手段701に伝え、
仮想ファイル作成手段701は、削除対象のファイルの仮
想ファイルを作成して、キャッシュ装置101に送る。
【0068】ステップ803:キャッシュ管理装置101は、
作成された仮想ファイル名をライトバックキュー702に
挿入し、 ステップ804:クライアント109に対して、削除終了を伝
える。
【0069】図9は、実際に大容量記憶媒体102からフ
ァイルを削除する場合の処理手順である。
【0070】ステップ901:キャッシュ装置101に存在す
るファイルのうち、まだ大容量記憶媒体102に書き込ま
れていないファイルに対するライトバック処理を行な
う。
【0071】ステップ902:キャッシュ装置101は、ライ
トバックキュー702からライトバックするファイルを取
り出し、 ステップ903:取り出されたファイルが仮想ファイルで
あるかどうかを、ファイル名に拡張子.invが付いて
いるかどうかによって調べる。仮想ファイルであるとき
は、 ステップ904:ファイル管理手段103に削除命令を出し、
該当するファイルを実際に削除する。
【0072】ステップ905:ステップ903において、仮想
ファイルでなかった場合は、そのファイルをライトバッ
クする。
【0073】ステップ906:ステップ904またはステップ
905の終了後、ライトバックキュー702にファイルが残っ
ているかどうかを調べ、ファイルが残っていれば、ステ
ップ902に戻る。また、ファイルが残っていなければ、
ライトバック処理を終了する。
【0074】このシステムでは、仮想ファイルを用いて
いるため、ライトバック処理の一環としてファイルの削
除を行なうことができる。もし、単なる要求の形で削除
要求を保管している場合は、ライトバックと同時にファ
イル削除を行なおうとすると、ライトバック時にその削
除要求を取り出すための特別な機構が必要になるが、削
除要求の代わりに仮想ファイルという形式をとる場合に
は、削除要求であることを意識せずに、ライトバックさ
れるファイルと同じファイルとしてライトバックキュー
に挿入し、同じようにライトバックすることによって、
自然にファイル削除を実行することができる。
【0075】また、ファイル削除をライトバックと同じ
扱いとすることによって、ライトバック及びファイル削
除を、共に、システムが忙しくない時に実行することが
できるという利点がある。
【0076】このように、第3の実施形態の電子ファイ
リングシステムでは、ファイルの削除を要求するクライ
アントに対して、実際の削除が終了する前に応答を与え
ることができるため、クライアントの待ち時間を短縮す
ることができる。
【0077】また、実際のファイル削除は、ライトバッ
クキューを利用し、ライトバックの一環として実行して
いるため、削除用のキューを別に設ける必要がない。従
って、それぞれの処理を単独で行なうよりも、キュー管
理が簡単になり、また、効率良く大容量記憶媒体での処
理を行なうことができる。
【0078】(実施の形態4)本発明の第4の実施形態
における電子ファイリングシステムは、ファイルの複写
や移動の処理を効率化することができる。
【0079】このシステムは、図10に示すように、第
3の実施形態と同じように、キャッシュ装置101、仮想
ファイル作成手段701、ライトバックキュー702及びファ
イル管理手段103を具備し、さらに、二つの大容量記憶
媒体1001a、1001bと、大容量記憶媒体間でファイルを
コピーしたり移動したりするときの仮想ファイル名を管
理する仮想ファイル名管理手段1002と、仮想ファイル名
の対応関係を記録する仮想ファイル名対応テーブル1003
とを備えている。
【0080】このシステムでは、クライアント109から
ファイルのコピーや移動が要求されると、仮想ファイル
作成手段701がコピー元(移動元)やコピー後(移動
後)の仮想ファイルを作成し、キャッシュ装置101が、
このコピー元(移動元)の仮想ファイルをライトバック
キュー702に挿入し、この時点でクライアント109に対し
て、コピーや移動の処理終了を通知する。
【0081】実際のファイルのコピーや移動は、システ
ムが忙しくない時にライトバックの一環として実行され
る。この処理の間、コピー元(移動元)及びコピー後
(移動後)の仮想ファイル名の管理が仮想ファイル名管
理手段1002によって行なわれ、コピー元(移動元)及び
コピー後(移動後)の仮想ファイル名の対応関係が仮想
ファイル名対応テーブル1003に記述される。
【0082】この電子ファイリングシステムの動作を、
図11及び図12に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0083】図11は、クライアント109が大容量記憶
媒体1001aのファイルを大容量記憶媒体1001bにコピー
することを要求したときの処理手順を示している。
【0084】ステップ1101:キャッシュ装置101は、ク
ライアント109からのコピー要求を受け付けると、 ステップ1102:それを仮想ファイル作成手段701に伝え
る。仮想ファイル作成手段701は、コピー元のファイル
に対する仮想ファイルを、例えば、コピー元のファイル
名に拡張子.orgを付けたファイル名で、キャッシュ
装置101内に作成する。
【0085】ステップ1103:次に、仮想ファイル作成手
段701は、コピー後のファイルに対する仮想ファイル
を、例えば、コピー後のファイル名に拡張子.cpyを
付けたファイル名で、キャッシュ装置101内に作成す
る。
【0086】ステップ1104:仮想ファイル名管理手段10
02は、仮想ファイル名対応テーブル1003に、作成された
仮想ファイルを対応付けて記録する。
【0087】ステップ1105:キャッシュ装置101は、拡
張子.orgの付いたファイルのみをライトバックキュ
ー702に挿入し、 ステップ1106:クライアント109にコピー終了を伝え
る。
【0088】但し、この電子ファイリングシステムで
は、クライアント109がファイルを保存したい時に、拡
張子.orgを付けたファイルや拡張子.cpyを付け
たファイル名は認めないことにする。
【0089】図12は、実際にコピーを行なう手順、即
ち、大容量記憶媒体1001aのファイルを大容量記憶媒体
1001bに書き込むまでの手順を示している。
【0090】ステップ1201:第3の実施形態と同じよう
にライトバック処理を行なう。
【0091】ステップ1202:キャッシュ装置101は、ラ
イトバックキュー702からライトバックするファイルを
取り出し、 ステップ1203:取り出したファイルが仮想ファイルかど
うかを、仮想ファイル名に拡張子.orgまたは.cp
yが付いているかどうかで調べる。
【0092】ステップ1204:取り出したファイルが仮想
ファイルであり、そのファイル名に拡張子.orgが付
いている場合には、キャッシュ装置101は、ファイル管
理手段103を通じて、大容量記憶媒体1001aに存在する
コピー元ファイルから、この仮想ファイルにコピーを行
なう。
【0093】ステップ1205:仮想ファイル名管理手段10
02は、仮想ファイル名対応テーブル1003から、この拡張
子.orgをもつ仮想ファイルに対応する拡張子.cp
yを持つ仮想ファイルを調べ、それをキャッシュ装置10
1に伝える。
【0094】ステップ1206:キャッシュ装置101は、拡
張子.orgを持つ仮想ファイルを拡張子.cpyを持
つ仮想ファイルにコピーし、 ステップ1207:拡張子.orgのついた仮想ファイルを
削除し、 ステップ1208:拡張子.cpyのついた仮想ファイルを
ライトバックキュー702に挿入する。
【0095】ステップ1203において、ライトバックキュ
ー702から取り出したファイルが拡張子.cpyのつい
た仮想ファイルである場合は、 ステップ1209:キャッシュ装置101は、この仮想ファイ
ルを、仮想ファイル名から拡張子.cpyを取ったファ
イル名で、大容量記憶媒体1001bにコピーし、 ステップ1210:拡張子.cpyのついた仮想ファイルを
削除する。
【0096】ステップ1211:仮想ファイル名管理手段10
02は、仮想ファイル名管理テーブル1003からこれらの仮
想ファイルの対応を削除する。
【0097】また、ステップ1203において、仮想ファイ
ルでなかった場合は、 ステップ1211:ライトバック処理を行なう。
【0098】なお、ファイルを移動する場合にも、コピ
ーの場合と同様の手順で実行することができる。ただ、
移動の場合は、移動元の仮想ファイルに、コピーの拡張
子.orgとは異なる拡張子、例えば、拡張子.mvを
仮想ファイル名に付ける必要がある。また、拡張子.m
vを付けた仮想ファイルに大容量記憶媒体1001aのファ
イルを移した後、大容量記憶媒体1001aからそのファイ
ルを削除しておく必要がある。
【0099】この構成において、コピーが完全に終了し
ていない間に、コピー後のファイルに対するアクセス要
求があると、キャッシュ装置101に存在する拡張子.c
pyの付いた仮想ファイルへのアクセスが行なわれ、こ
の仮想ファイルへのコピーが既に済んでいる場合には、
それが読み出される。また、この仮想ファイルへのコピ
ーが済んでいなければ、仮想ファイル名管理手段1002が
仮想ファイル名対応テーブル1003からコピー元のファイ
ル名を調べ、このコピー元のファイルからデータが読み
出される。従って、コピーが完全に終了していない段階
でも、コピー後と同じ状態でクライアントのアクセス要
求に応えることができる。
【0100】また、ファイルの移動が完全に終了する前
に、移動元のファイルに対するアクセス要求があった場
合は、キャッシュ装置101に存在する移動元のファイル
に拡張子.mvが付いていることを確認し、クライアン
トにそのファイルが存在しないことを伝える。
【0101】このように、この実施形態の電子ファイリ
ングシステムでは、異なる大容量記憶媒体間でファイル
のコピーを行なう際に、クライアント109は、実際のコ
ピーにかかる時間を待たずに応答を得ることができ、ク
ライアントの待ち時間を短縮することができる。
【0102】また、ライトバックの処理の一環として、
仮想ファイルへの読みだしと仮想ファイルからの書き込
みとを行なえるため、コピーを単独で行なう場合よりも
効率の良い処理を行なうことができる。さらに、キャッ
シュ装置を利用してコピーを行なっているため、大容量
記憶媒体の占有時間を少なくできる。また、ライトバッ
クキューを用いてコピーや移動の処理が行なわれるた
め、コピーや移動用のキューを個別に設ける必要がな
く、キューの管理が簡単になる。
【0103】(実施の形態5)本発明の第5の実施形態
における電子ファイリングシステムは、チェンジャー式
の大容量記憶媒体における処理を効率化することができ
る。
【0104】このシステムは、図13に示すように、複
数のデータ記憶用媒体1301a〜c、データ記憶用媒体13
01にアクセスするアクセス装置1302、及びデータ記憶用
媒体1301をアクセス装置1302まで移動するデータ記憶用
媒体移動装置1303から成るチェンジャー式の大容量記憶
媒体1304と、現在アクセス装置1302によってアクセスさ
れているデータ記憶用媒体1301を記憶しているアクセス
媒体管理手段1305と、各データ記憶用媒体ごとに用意さ
れたライトバックキュー1306a〜cとを備え、その他、
第3の実施形態と同じように、キャッシュ装置101、フ
ァイル管理手段103、及び仮想ファイル作成手段701を備
えている。
【0105】この電子ファイリングシステムにおいて、
データ記憶用媒体に存在するファイルの削除の方法を、
図14及び図15に示すフローチャートを用いて説明す
る。図14は、大容量記憶媒体中の、あるデータ記憶用
媒体に存在する、あるファイルに対する削除が要求され
た際の処理手順を示している。
【0106】ステップ1401:キャッシュ装置101は、ク
ライアント109からデータ記憶用媒体1301aに存在する
ファイルの削除要求を受付けると、 ステップ1402:アクセス媒体管理手段1305を使って、現
在アクセスされているデータ記憶用媒体が1301aである
かどうかを調べる。
【0107】ステップ1403:現在、データ記憶用媒体13
01aにアクセスしている場合は、要求のあった削除を実
行し、終了後に、 ステップ1404:クライアント109に削除終了を伝える。
【0108】ステップ1402において、アクセスしている
記憶媒体がデータ記憶用媒体1301aでないときは、第3
の実施形態におけるステップ802〜804の手順と同様に、
仮想ファイルを作成し、その仮想ファイルをデータ記憶
媒体1301a用のライトバックキュー1306aに挿入し、削
除終了の応答をクライアント109に送る。
【0109】図15は、図14で記した手順で仮想ファ
イルを作成した場合に、実際にデータ記憶用媒体からフ
ァイルを削除するときの手順を示している。
【0110】今、なんらかの要求が発生し、アクセス装
置1302でアクセスしているデータ記憶用媒体が1301aに
変更されたとする。
【0111】ステップ1501:アクセス媒体管理手段1305
は、新しくアクセスされたデータ記憶用媒体1301aを記
憶する。
【0112】ステップ1502:キャッシュ装置101は、そ
のデータ記憶用媒体1301aに対応するライトバックキュ
ー1306aからライトバックするファイルを取り出し、第
3の実施形態におけるステップ903〜906の手順を実行す
る。即ち、 ステップ903:取り出されたファイルが仮想ファイルで
あるかどうかを、ファイル名に付いた拡張子によって調
べ、仮想ファイルであるときは、 ステップ904:データ記憶媒体1301aから該当するファ
イルを削除する。
【0113】ステップ905:ステップ903において、仮想
ファイルでなかった場合は、そのファイルをライトバッ
クする。
【0114】ステップ906:ステップ904またはステップ
905の終了後は、ライトバックキュー1306aにファイル
が残っているかどうかを調べ、ファイルが残っていれ
ば、ステップ1502に戻る。また、ファイルが残っていな
ければ、ライトバック処理を終了する。
【0115】なお、クライアント109から出された要求
が、コピー要求や移動要求など、緊急を要しない処理要
求である場合にも、上記のようにどのデータ記憶用媒体
がアクセスされているかを知り、対象となるデータ記憶
用媒体がアクセスされた時に、それらの処理をライトバ
ックとともに行なうことによって、データ記憶用媒体の
交換回数を減らすことができ、平均処理時間を短縮する
ことができる。
【0116】このように、この実施形態の電子ファイリ
ングシステムでは、データ記憶用媒体の交換を伴う大容
量記憶媒体中のファイルに対する削除要求、コピー要
求、移動要求に対して、まず、アクセスされているのが
どのデータ記憶用媒体であるかを知り、仮想ファイルを
作るか、即要求に対する処理を行なうかの選択を行な
い、いずれの場合でも、クライアントにすぐ応答を返
す。従って、クライアントの待ち時間は短縮される。
【0117】また、削除要求や、コピー要求、移動要求
などの緊急を要しない処理の実行は、対象となるデータ
記憶用媒体がアクセス装置にアクセスされた時に、全て
同時に行なわれる。従って、各処理ごとにデータ記憶用
媒体を交換する必要がないため、平均処理時間の短縮を
実現できる。
【0118】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子ファイリングシステムは、クライアントの要求す
るファイルのキャッシュ装置中に存在する確率を高める
ことによって、クライアントの要求に迅速に応えること
ができる。
【0119】また、ライトバックキューを利用してクラ
イアントの要求するファイルの削除、コピー、移動など
の処理を行なう電子ファイリングシステムでは、クライ
アントの待ち時間の短縮が可能である。また、一本のキ
ューを用いてこれらの処理を実行することができるた
め、キューの管理が簡単になり、効率的な処理を行なう
ことができ、また、大容量記憶媒体の占有時間を短縮す
ることができる。
【0120】また、大容量記憶媒体が複数のデータ記憶
用媒体を有し、各データ記憶用媒体に対応するライトバ
ックキューを備える電子ファイリングシステムでは、各
データ記憶用媒体のファイルに対する削除、コピー、移
動の要求に対して、クライアントを長く待たせることな
く応答することができ、また、それらの処理の実行を、
対象のデータ記憶用媒体がアクセスされているときに、
合わせて行なうことにより、データ記憶用媒体の交換の
回数を減らし、平均処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における電子ファイリ
ングシステムの構成図、
【図2】第1の実施形態の電子ファイリングシステムに
おけるキャッシュ中のファイルの消去手順を示すフロー
図、
【図3】本発明の第2の実施形態における電子ファイリ
ングシステムの構成図、
【図4】第2の実施形態の電子ファイリングシステムに
おけるアクセス権属性管理テーブル及びキャッシュファ
イルアクセス権属性管理テーブルのフォーマット図、
【図5】第2の実施形態の電子ファイリングシステムに
おけるプリフェッチの手順を示すフロー図、
【図6】第2の実施形態の電子ファイリングシステムに
おけるあふれ処理の手順を示すフロー図、
【図7】本発明の第3の実施形態における電子ファイリ
ングシステムの構成図、
【図8】第3の実施形態の電子ファイリングシステムに
おける大容量記憶媒体中のファイルの削除要求を受けた
際の処理手順を示すフロー図、
【図9】第3の実施形態の電子ファイリングシステムに
おける実際のファイルの削除手順を示すフロー図、
【図10】本発明の第4の実施形態における電子ファイ
リングシステムの構成図、
【図11】第4の実施形態の電子ファイリングシステム
における大容量記憶媒体間でのファイルのコピー要求を
受けたときの処理手順を示すフロー図、
【図12】第4の実施形態の電子ファイリングシステム
における実際のコピー手順を示すフロー図、
【図13】本発明の第5の実施形態における電子ファイ
リングシステムの構成図、
【図14】第5の実施形態の電子ファイリングシステム
における各データ記憶用媒体のファイルの削除要求を受
けたときの処理手順を示すフロー図、
【図15】第5の実施形態の電子ファイリングシステム
における実際の削除手順を示すフロー図である。
【符合の説明】
101 キャッシュ装置 102、1001a、1001b、1304 大容量記憶媒体 103 ファイル管理手段 104 キャッシュファイル管理手段 105 キャッシュファイル管理テーブル 106 ディレクトリ 107 残すファイル 108 消すファイル 109 クライアント 301 アクセス権属性管理手段 302 アクセス権属性管理テーブル 303 キャッシュファイルアクセス権属性管理手段 304 キャッシュファイルアクセス権属性管理テーブル 401 アクセス権属性 402 ファイル名 403 フラグ 701 仮想ファイル作成手段 702、1306a、1306b、1306c ライトバックキュー 1002 仮想ファイル名管理手段 1003 仮想ファイル名対応テーブル 1301a、1301b、1301c データ記憶用媒体 1302 アクセス装置 1303 データ記憶用媒体移動装置 1305 アクセス媒体管理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉知 一晃 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 伸明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大容量記憶媒体と、前記大容量記憶媒体
    からファイルを読み出し、大容量記憶媒体に比べて早い
    動作速度で処理要求に応えるキャッシュ装置とを具備す
    る電子ファイリングシステムにおいて、 前記キャッシュ装置からファイルを消去する際に、前記
    キャッシュ装置から消去するファイルとキャッシュ装置
    に残すファイルとを管理するキャッシュファイル管理手
    段を備え、前記キャッシュファイル管理手段が、前記キ
    ャッシュ装置の容量が一杯になった場合に、意味的に繋
    がりがあるファイルの一部を前記キャッシュ装置に残す
    ように、消去するファイルを選択することを特徴とする
    電子ファイリングシステム。
  2. 【請求項2】 大容量記憶媒体と、前記大容量記憶媒体
    からファイルを読み出し、大容量記憶媒体に比べて早い
    動作速度で処理要求に応えるキャッシュ装置とを具備す
    る電子ファイリングシステムにおいて、 各ファイルに付けられたアクセス権属性に基づいて前記
    キャッシュ装置に保持されるファイルを管理するアクセ
    ス権属性管理手段を備え、前記アクセス権属性管理手段
    が、処理要求を受付けたファイルと同じアクセス権属性
    を持つファイルが前記キャッシュ装置に保持されるよう
    に、プリフェッチするファイルを選択することを特徴と
    する電子ファイリングシステム。
  3. 【請求項3】 前記アクセス権属性管理手段が、前記キ
    ャッシュ装置の容量が一杯になった場合に、最近使用さ
    れていない、同じアクセス権属性を持つファイルを、前
    記キャッシュ装置から消去するファイルとして選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子ファイリングシ
    ステム。
  4. 【請求項4】 大容量記憶媒体と、前記大容量記憶媒体
    からファイルを読み出し、大容量記憶媒体に比べて早い
    動作速度で処理要求に応えるキャッシュ装置とを具備す
    る電子ファイリングシステムにおいて、 前記キャッシュ装置から前記大容量記憶媒体にライトバ
    ックされるファイルを管理するキューと、 処理要求されたファイルの仮想ファイルを作成する仮想
    ファイル作成手段とを備え、 前記キャッシュ装置が、作成された前記仮想ファイルを
    前記キューに挿入して、処理要求の要求元に処理終了を
    伝え、前記キューにおけるライトバックの処理の順序が
    前記仮想ファイルに達したとき、実際の前記処理要求を
    実行することを特徴とする電子ファイリングシステム。
  5. 【請求項5】 前記仮想ファイル作成手段が、前記大容
    量記憶媒体に格納されたファイルの削除要求に応じて、
    削除対象のファイルに対応する仮想ファイルを作成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子ファイリングシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記仮想ファイル作成手段が、前記大容
    量記憶媒体に格納されたファイルの他の大容量記憶媒体
    への複写の要求に応じて、複写元及び複写先のファイル
    に対応する仮想ファイルを作成することを特徴とする請
    求項4に記載の電子ファイリングシステム。
  7. 【請求項7】 前記仮想ファイル作成手段が、前記大容
    量記憶媒体に格納されたファイルの他の大容量記憶媒体
    への移動の要求に応じて、移動元及び移動先のファイル
    に対応する仮想ファイルを作成することを特徴とする請
    求項4に記載の電子ファイリングシステム。
  8. 【請求項8】 前記キューが、前記大容量記憶媒体の複
    数のデータ記憶用媒体の各々に対応して設けられ、前記
    仮想ファイル作成手段が、処理要求されたファイルを含
    む前記データ記憶用媒体が現在アクセスされていないと
    きに、前記ファイルの仮想ファイルを作成し、前記キャ
    ッシュ装置が、作成された前記仮想ファイルを前記デー
    タ記憶用媒体に対応するキューに挿入して、前記データ
    記憶用媒体がアクセスされているときに、前記キューの
    ライトバック処理を実行することを特徴とする請求項4
    に記載の電子ファイリングシステム。
JP7290641A 1995-10-13 1995-10-13 電子ファイリングシステム Pending JPH09114712A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000020247A (ja) * 1998-06-30 2000-01-21 Fujitsu Ltd 記憶装置
JP2002007195A (ja) * 2000-06-20 2002-01-11 Fujitsu Ltd アクセス制御システムおよび記録媒体
US7624091B2 (en) 2003-11-12 2009-11-24 Hitachi, Ltd. Data prefetch in storage device
JP2013167975A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Buffalo Inc 記憶装置のためのデータ移動プログラム、データ移動方法、ホスト装置、データ移動システム、及び、記憶装置

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