JPH07182220A - 分散ファイルシステムおよびそのファイルキャッシング方法 - Google Patents

分散ファイルシステムおよびそのファイルキャッシング方法

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JPH07182220A
JPH07182220A JP5322334A JP32233493A JPH07182220A JP H07182220 A JPH07182220 A JP H07182220A JP 5322334 A JP5322334 A JP 5322334A JP 32233493 A JP32233493 A JP 32233493A JP H07182220 A JPH07182220 A JP H07182220A
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JP5322334A
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English (en)
Inventor
Hirohiko Nakano
裕彦 中野
Seiichi Domyo
誠一 道明
Sawaki Kuroda
澤希 黒田
Tadashi Shoji
直史 庄司
Atsushi Kobayashi
敦 小林
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高いキャッシュヒット率を達成するファイルキ
ャッシング方法を提供する。 【構成】端末220は、ファイルサーバ210が保管す
るファイルをディスク装置225にキャッシングする。
キャッシュ管理テーブル400は、キャッシング中のフ
ァイルを、優先度が低い順にパージする第1のグループ
と、最終参照時刻が古い順にパージする第2のグループ
とに分類する。新たなファイルをキャッシングするにあ
たり、ディスク装置225に十分な空き領域がない場合
は、第1のグループに属するファイルをパージするか第
2のグループに属するファイルをパージするかを選択す
る。 【効果】最終参照時刻が古いファイルをパージする方法
と、優先度が低いファイルをパージする方法を組み合わ
せることで、高いキャッシュヒット率を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファイルを保管するフ
ァイルサーバと、ファイルを利用する端末とがネットワ
ークで相互に接続された分散ファイルシステムにおける
ファイルキャッシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】分散ファイルシステムは、ファイルを保
管するホスト計算機(以下、ファイルサーバと呼ぶ)
と、このファイルを利用する端末とがネットワークで結
合した構成を持つ。端末は、ファイルサーバが保管する
ファイルをネットワークを通してアクセスする。
【0003】ファイルをファイルサーバに集め、複数の
端末で共有することにより、ファイルのバックアップや
複数ユーザ間のファイル共用が容易となる。しかし、ネ
ットワークを経由するため、ファイルアクセスに時間が
かかるという問題点がある。
【0004】多くの分散ファイルシステムは、一度アク
セスしたファイルのコピーを端末の主記憶やローカルデ
ィスクに保持(キャッシング)し、2回目以降の同一の
ファイルへのアクセスを端末内で行なうことにより、フ
ァイルアクセスの高速化を図っている。例えば、AFS
(Andrew File System)は、ファイル
全体をローカルディスクにキャッシングする。NFS
(Network File System)は、ファイ
ルを固定長ブロック単位に主記憶上にキャッシングす
る。AFS、NFSについては、エー・シー・エム、コ
ンピューティングサーベイズ、第22巻、第4号(19
90年)第321〜374頁(ACM、Computi
ng Surveys,Vol.22,No.4(19
90)pp321−374)に記述されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、キャッシュ領域
の容量には制限があり、アクセスしたすべてのファイル
をキャッシングできない。ファイルをキャッシングする
にあたり、そのファイルに対して十分な空間を確保でき
ない場合には、先にキャッシングしているファイルをキ
ャッシュ領域からパージする必要がある。キャッシュの
ヒット率を高め、ファイルアクセス性能を向上するため
には、最も遠い将来までアクセスされないファイルをパ
ージすることが望ましい。
【0006】多くの分散ファイルシステムでは、最も長
期間アクセスされていないファイルをパージするLRU
(Least Recently Used)法を採用
している。LRU法は、もともと仮想記憶システムにお
けるページ置き換え方法として考案されたものである。
LRU法の根拠は、プログラムのページ参照を観測する
と、一般にある時間範囲では参照するページの集合は局
所化しているという性質(局所参照性)に基づいてい
る。端末で実行されるジョブのファイルアクセスパター
ンにも局所参照性が存在するという仮定から、LRU法
はファイルのキャッシングにも有効であると考えられて
いる。
【0007】このように、LRU法は、ジョブのファイ
ルアクセスパターンに関する経験則に基づいている。
【0008】しかしながら、実際のファイルのアクセス
の仕方は、ファイルをアクセスする部署、ユーザあるい
は状況によって様々であり、必ずしも上記の方法によっ
て最適なファイルキャッシングが行なえるとは限らな
い、という問題があった。
【0009】従って、本発明の目的は、高いキャッシュ
ヒット率を達成することができる分散ファイルシステム
およびそのキャッシング方法を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、ファイルをアクセス
する部署、ユーザ、状況等によらず、高いキャッシュヒ
ット率を達成することができる分散ファイルシステムお
よびそのファイルキャッシング方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のファイルキャッシング方法では、キャッシ
ング中のファイルを、予想アクセス頻度が低い順にパー
ジする第1のグループと、最終参照時刻が古い順にパー
ジする第2のグループとに分類する。本発明の望ましい
形態では、最終参照時刻からの経過時間がタイムアウト
時間Tより大きなファイルを第1のグループに、タイム
アウト時間Tより小さなファイルを第2のグループに所
属させる。
【0012】新たなファイルをキャッシングするにあた
り、そのファイルのコピーを保管するのに十分なキャッ
シュ領域を確保できない場合は、第1のグループに属す
るファイルをパージする。第1のグループが空の場合
は、第2のグループに属するファイルをパージする。
【0013】また、この方法を実施するシステムとし
て、本発明による分散ファイルシステムは、ファイルを
保管する第1のデータ蓄積装置を有するファイルサーバ
と、該ファイルサーバ内に保管されたファイルのコピー
を保管する第2のデータ蓄積装置を有する端末とが、ネ
ットワークによって相互に接続され、前記端末で実行さ
れているアプリケーションがファイルをアクセスする
際、該ファイルのコピーが第2のデータ蓄積装置に存在
する場合は、当該ファイルのコピーにアクセスする分散
ファイルシステムにおいて、前記端末は、第2のデータ
蓄積装置に存在するファイルのコピーを第1および第2
のグループに分類し、第1のグループに属するコピー間
では、各コピーに設定された優先度に従ってパージ順序
を付け、第2のグループに属するコピー間では、最終参
照時刻が古い順にパージ順序を付けたキャッシュ管理手
段を有し、前記ファイルサーバから新たなファイルのコ
ピーを前記第2のデータ蓄積装置に保管するにあたり、
そのコピーを保管するのに必要な空き領域を確保するた
めに、既に第2のデータ蓄積装置に保管されている他の
ファイルのコピーをパージする必要が生じた時に、第1
のグループに属するコピーをパージ順序に従ってパージ
するか、第2のグループに属するコピーをパージ順序に
従ってパージするかを選択する選択手段を有するもので
ある。
【0014】
【作用】実行中のジョブの局所参照性がある場合には、
前述のようにLRU法によるファイルコピーのパージ順
決定が有効である。
【0015】LRU法の他に、ジョブに局所参照性が存
在しない場合には、過去のアクセス頻度からパージする
ファイルを決定する方法も考えられる。この根拠は、頻
繁にアクセスされたファイルは近い将来にも高い確率で
アクセスされるという仮定に基づいている。
【0016】しかし、実行中のジョブに局所参照性があ
る場合でも、アクセス頻度に基づいてパージする順序を
決定する方法が有効である場合がある。例えば、実行中
のジョブがアクセスしないファイル間では、最終参照時
刻によらずアクセス頻度に基づいてパージする順序を決
定する方法が適している。また、実行中のジョブがアク
セスしたファイルであっても、長期間アクセスされてい
ないファイルは局所参照しているファイルの集合から外
れたとみなせる。これらのファイル間では、最終参照時
刻よりもアクセス頻度に基づいてパージする順序を決定
する方が好ましい。ジョブが終了し、これまでのファイ
ルアクセスパターンが参考にならない場合にも、アクセ
ス頻度に基づく方法は有効である。
【0017】本発明者らは、以上の考察から、LRU法
とファイルのアクセス頻度に基づく方法とを上述のよう
に組み合わせることで、更にキャッシュのヒット率を向
上できることに想到した。
【0018】本発明の具体的構成においては、長期間ア
クセスされていないファイルは第1のグループに所属す
る。それ以外のファイルは第2のグループに所属する。
新たなファイルをキャッシングするにあたり、そのファ
イルのコピーを保管するのに十分なキャッシュ領域を確
保できない場合は、いずれかのファイルコピーのパージ
が必要となる。
【0019】長期間アクセスされていないファイルが存
在しない場合、すなわち第1グループに属するファイル
が存在しない場合、第2グループのファイルの中から最
も参照時刻の古いファイルをパージ対象とする。第1の
グループに属するファイルが存在すれば、それらのファ
イルうちで、優先度(例えばアクセス頻度)が最も低い
ものをパージ対象とする。すなわち、一定期間以上アク
セスされていないファイルについては、それらの最終参
照時刻の差は問題とせず、アクセス頻度のみを考慮とす
る。
【0020】例えば、端末がアイドル状態にあって、長
期間ファイルアクセスが発生しない状況を考える。この
ような状況では、最終参照時刻よりもアクセス頻度の方
が、近い将来にアクセスされる可能性を予測する指標と
して適している。すなわち、最も長期間アクセスされて
いないファイルをパージするLRU法より、長期間アク
セスされていないファイルのうちでアクセス頻度が最も
低いファイルをパージする方法の方が、高いキャッシュ
ヒット率を達成できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の好適実施例について、図面に
より詳細に説明する。
【0022】(実施例1)まず、第1の実施例について
説明する。
【0023】図2は、本発明を適用した分散ファイルシ
ステムの構成を示している。ネットワーク200には、
ファイルサーバ210と複数の端末220とが接続され
ている。本実施例では、ネットワーク200としては、
ローカルエリアネットワークを採用する。ファイルサー
バ210には高性能ワークステーションを、端末220
には安価なワークステーション或はパーソナルコンピュ
ータを採用する。
【0024】ファイルサーバ210には、大容量(数百
メガバイト以上)のディスク装置215が接続してい
る。各端末220には、小容量(数十メガバイト程度)
のディスク装置225と、キーボードやディスプレイを
備えたユーザインタフェース装置228が接続してい
る。また、各端末220は、図示しないが、時計機能を
有し、ファイルの最終参照時刻からの経過時間を計測す
ることができる。
【0025】ファイルサーバ210は、付属のディスク
装置215に、多数のファイル10と、優先度テーブル
300とを保管している。優先度テーブル300につい
ては後述する。端末220は、付属のディスク装置22
5に、ファイル10のコピー20を保管する。
【0026】図3は、優先度テーブル300の構造を示
している。優先度テーブル300は、ファイル名欄31
0と優先度欄320からなり、ファイルサーバ210が
保管する各ファイル10に対して、そのファイル名と優
先度とを対応づける。優先度欄320の優先度の値は、
ファイル10に対する予想されるアクセス頻度に基づい
て、システム管理者(またはユーザ)が決定する。ある
いは、実際の過去のアクセス頻度情報に基づいてシステ
ム管理者が決定するようにしてもよい。図の例では、ア
クセス頻度が高いファイルほど、高い優先度が設定さ
れ、高い優先度をもつファイルほどパージの対象となり
にくくなる。
【0027】各ファイルに対してデフォールトの優先度
を設定し、その他の優先度を持つファイルだけを優先度
テーブル300に登録する方法も考えられる。また、フ
ァイルサーバ210において、過去のアクセスを計数
し、システム管理者の代わりに優先度を更新設定するよ
うにすることも可能である。
【0028】図4は、端末220内のキャッシュ管理テ
ーブル400の構造を示している。優先度構造体410
は、ファイル名欄411、優先度欄412、最終参照時
刻欄413、アドレス欄414、ポインタ欄415から
なる構造体であり、ディスク装置225に存在するファ
イルのコピー20毎に1つ作成される。ポインタ欄41
5は、後述するリスト構造を構成するために使用する。
【0029】各ファイルについて定められた個々の優先
度構造体410は、第1のグループ470と第2のグル
ープ480とのいずれかに分類され、それぞれ第1リス
ト420、第2リスト430につながれる。第1リスト
420は、優先度欄412の値が小さい(すなわちアク
セス頻度が低い)順に優先度構造体410を整列する。
第2リスト430は、最終参照時刻欄413の値(時
刻)が古い順に優先度構造体410を整列する。
【0030】次に、各端末220における、キャッシュ
管理テーブル400に対する操作を説明する。
【0031】(1)登録操作 新たにキャッシングされたファイルに対して、その優先
度構造体410を作成する。この際、第2リスト430
の末尾につなぐ。ファイル名欄411には、登録するフ
ァイル10の名前を設定する。優先度欄412には、優
先度テーブル300に登録されているファイル10の優
先度320を設定する。最終参照時刻欄413には、現
時刻を設定する。アドレス欄414には、コピーが存在
するディスク装置225内のアドレスを設定する。
【0032】(2)削除操作 パージされたファイルに対して、その優先度構造体41
0をリストから外し、削除する。
【0033】(3)最終参照時刻の更新操作 すでにキャッシングされているファイルに対して再度ア
クセスがあった場合、そのファイルの優先度構造体41
0について最終参照時刻欄413に現時刻を設定し、優
先度構造体410を第2リスト430の末尾に移動す
る。
【0034】(4)タイムアウト判定操作 端末220は、定期的に(例えば、1分おきに)、第2
リスト430を探索し、最終参照時刻413からの経過
時間が、予め定めたタイムアウト時間Tより大きくなっ
た優先度構造体410を第1リスト420に移動する。
その際、そのファイルの優先度に応じたリスト中の位置
に配置する。
【0035】これによって、最終参照時刻413からの
経過時間がタイムアウト時間T(例えば、1時間)より
大きなファイルの優先度構造体410が第1のグループ
に含まれ、タイムアウト時間Tより小さなファイルの優
先度構造体410が第2のグループに含まれるよう、分
類がなされる。
【0036】端末220は、ユーザによる或いは実行中
のプログラムによるファイルアクセス要求を処理する。
図5のフローチャートを用いて、端末220のファイル
アクセス処理を説明する。まず、アクセスするファイル
10のコピーがディスク装置225に存在するかチェッ
クする(ステップ502)。存在しない場合は、ファイ
ル10をディスク装置225にキャッシングする(ステ
ップ504)。次に、ディスク装置225に存在するフ
ァイル10のコピー20にアクセスし(ステップ50
6)、コピー20の最終参照時刻を更新する(ステップ
508)。
【0037】次に、図1のフローチャートを用いて、図
2のステップ504のファイルキャッシング処理の詳細
例を説明する。まず、キャッシングするファイルのサイ
ズをファイルサーバ210に問い合わせる(ステップ1
02)。次に、この問合せにより得られたサイズのファ
イルに対して、ディスク装置225に、十分な空き領域
があるかチェックする(ステップ104)。十分な空き
領域がある場合は、ファイル10のコピーをディスク装
置225に保管し(ステップ114)、その優先度構造
体410を前述のように生成してキャッシュ管理テーブ
ル400に登録する(ステップ116)。
【0038】ディスク装置225に、十分な空き領域が
ない場合は、既にキャッシングしているファイルのコピ
ーをパージする。どのファイルのコピーをパージするか
は、キャッシュ管理テーブル400を参照して決定す
る。まず、キャッシュ管理テーブル400の第1リスト
420が空であるかチェックし(ステップ106)、空
でない場合は、第1リスト420の先頭(優先度が最
低)に位置するファイルのコピーをパージする(ステッ
プ108)。第1リスト420が空の場合は、第2リス
ト430の先頭(最終参照時刻が最古)に位置するファ
イルのコピーをパージする(ステップ110)。パージ
したファイルのコピーをキャッシュ管理テーブル400
から削除(ステップ112)した後、ステップ104に
戻って、ディスク装置225に十分な空き領域があるか
再度チェックする。
【0039】このように、本実施例では、長期間アクセ
スされていないファイルのコピー20を第1のグループ
に所属させる。新たなファイル10をキャッシングする
にあたり、ディスク装置225に十分な空き領域がない
場合は、原則として、第1のグループに属する、すなわ
ち長期間アクセスされていないコピー20のうちで、優
先度(すなわちアクセス頻度)が最も低いものをパージ
する。この際、上記タイムアウト時間T以上アクセスさ
れていないファイル群(第1グループ)については、も
はや最終参照時刻の差は考慮されず、優先度の方が考慮
されるようになることに留意されたい。
【0040】例えば、端末220がアイドル状態にあっ
て、長期間ファイルアクセスが発生しない状況を考え
る。このような状況では、すべてのキャッシングされて
いるファイルについてその最終参照時刻からタイムアウ
ト時間Tが経過していると考えられる。このような場
合、最終参照時刻よりも過去のアクセス頻度の方が、近
い将来にアクセスされる可能性を予測する指標として適
している。従って、最も長期間アクセスされていないフ
ァイルのコピー20をパージするLRU法に比べて、長
期間アクセスされていないファイルのコピー20のうち
で、アクセス頻度が最も低いファイルをパージする方法
の方が、高いキャッシュヒット率を達成できる。
【0041】(実施例2)次に第2の実施例について説
明する。
【0042】本実施例では、ジョブの終了時に、第2リ
スト430に所属する優先度構造体410をすべて第1
リスト420に移動させるようにする。これにより、実
行中のジョブがアクセスしないファイルのコピー20を
第1のグループに所属させる。その他の処理は、第1の
実施例と同じである。
【0043】最終参照時刻が古い順にパージするLRU
法の根拠は、端末220で実行されるジョブのファイル
アクセスパターンには局所参照性が存在するという経験
則に基づいている。しかし、実行中のジョブがアクセス
しないファイル間では、近い将来アクセスされる可能性
を予測する指標として、最終参照時刻は参考にならな
い。むしろ、アクセス頻度に基づいてパージする順序を
決定する方が有効であると考えられる。
【0044】従って、ジョブの終了後は、最も長期間ア
クセスされていないファイルのコピー20をパージする
LRU法に比べて、実行中のジョブがアクセスしていな
いファイルのコピー20のうちで、アクセス頻度が最も
低いファイルをパージする方法の方が、高いキャッシュ
ヒット率を達成できる。
【0045】(実施例3)次に、第3の実施例について
説明する。
【0046】本実施例では、ファイルを固定長ブロック
に分割し、ブロック単位にキャッシングする。更に、分
割されたファイルの先頭ブロックに高い優先度を設定す
ることで順次アクセスを高速化する。
【0047】図6は、本実施例における優先度テーブル
300の構造を示している。本実施例では、優先度テー
ブル300に、「順次アクセスフラグ欄」330を追加
する。順次アクセスされる可能性が高いファイルに対し
ては、順次アクセスフラグ欄330をオンに設定する。
【0048】図7は、本実施例におけるキャッシュ管理
テーブル400の構造を示している。本実施例では、優
先度構造体410に、「ブロック番号欄」416と「順
次アクセスフラグ欄」417とを追加している。そし
て、キャッシング中のファイルのブロック毎に優先度構
造体410を割り当てる。
【0049】優先度欄412と順次アクセスフラグ欄4
17とには、前記優先度テーブル300を参照して、ブ
ロックが属するファイルの優先度310と順次アクセス
フラグ320の値(オンまたはオフ)を設定する。ただ
し、順次アクセスフラグがオンであるファイルの先頭ブ
ロックの優先度は、そのファイルの優先度を+1だけ増
加させた値とする。例えば、図7のf001の先頭ブロ
ック(ブロック番号1)702の優先度“4”は、同じ
ファイルの後続のブロック(ブロック番号2)701の
優先度“3”に1を加えたものとなっている。
【0050】図8のフローチャートを用いて、本実施例
におけるファイルアクセス処理を説明する。まず、アク
セスするファイルブロックのコピーがディスク装置22
5に存在するかチェックする(ステップ802)。存在
しない場合は、ブロックをディスク装置225にキャッ
シングする(ステップ804)。ディスク装置225に
存在するコピーにアクセスし(ステップ806)、コピ
ーの最終参照時刻を更新する(ステップ808)。
【0051】次に、そのファイルの順次アクセスフラグ
417がオンか否かチェックし(ステップ810)、オ
ンの場合は、非同期キャッシングプロセスに、次のブロ
ックのキャッシングを依頼する(ステップ812)。そ
して、次のブロックのキャッシング完了を待つことなく
処理を終了する。
【0052】ブロックのキャッシング処理(ステップ8
04)は、キャッシングの単位が固定長であることを除
いて、第1の実施例のファイルキャッシング処理(図
1)と同じである。
【0053】本実施例によれば、ファイルの先頭ブロッ
クに高い優先度を設定し、ディスク装置225に残す確
率を高めることにより、先頭ブロックのアクセスを高速
化できる。2番目以降のブロックは、前のブロックをア
クセスしている間にキャッシングが開始されるので、高
速にアクセスできる。以上の効果により、ファイルを高
速に順次アクセスできる。
【0054】(実施例4)第1の実施例では、ファイル
サーバ210が優先度テーブル300を保持し、分散フ
ァイルシステムの管理者が、各ファイルのアクセス頻度
情報をもとに各ファイルに対して単一のファイル優先度
を設定するものであった。すべての端末220は、この
単一の優先度に従って、第1グループのファイル間のパ
ージ順序を決定する。
【0055】しかし、同じファイルでも、部署やユーザ
によってアクセス頻度が異なる。例えば、プログラム開
発者はソースコードを頻繁にアクセスするが、一般ユー
ザはコンパイルした結果得られる実行プログラムをアク
セスし、ソースコードには滅多にアクセスしない。した
がって、端末220が設置された部署や、端末220を
利用するユーザが、独自にファイルの優先度を設定でき
ることが望ましい。
【0056】図9は、本実施例における分散ファイルシ
ステムの構成を示している。本実施例では、単一のサー
バ210に優先度テーブル300を持つのではなく、各
々の端末220に優先度テーブル300を持ち、端末毎
にファイルの優先度を設定できるようにした。
【0057】端末を利用するユーザは、自分のファイル
アクセス傾向に基づいて、ファイルの優先度を決定する
ことができる。例えば、プログラム開発者は、ソースコ
ードに高い優先度を設定し、一般ユーザは、実行プログ
ラムに高い優先度を設定する。これによって、部署やユ
ーザに適したファイルコピーのパージ順を定めることが
でき、キャッシュヒット率を向上させるが可能になる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、分散ファイルシステム
において、キャッシング中のファイルを、アクセス頻度
が低い順にパージする第1のグループと、最終参照時刻
が古い順にパージする第2のグループとに分類すること
により、従来以上の高いキャッシュヒット率を達成する
ことができる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるファイルキャッ
シング処理を示すフローチャート。
【図2】第1の実施例の分散ファイルシステムの構成
図。
【図3】第1の実施例における優先度テーブル300の
構成図。
【図4】第1の実施例におけるキャッシュ管理テーブル
400の構成図。
【図5】第1の実施例におけるファイルアクセス処理を
示すフローチャート。
【図6】第3の実施例における優先度テーブル300の
構成図。
【図7】第3の実施例におけるキャッシュ管理テーブル
400の構成図。
【図8】第3の実施例におけるファイルアクセス処理を
示すフローチャート。
【図9】第4の実施例の分散ファイルシステムの構成
図。
【符号の説明】
200…ネットワーク、210…ファイルサーバ、22
0…端末、300…優先度テーブル、400…キャッシ
ュ管理テーブル、10…ファイル、20…ファイルのコ
ピー
フロントページの続き (72)発明者 庄司 直史 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099 株式会 社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 小林 敦 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファイルを保管する第1のデータ蓄積装置
    を有するファイルサーバと、該ファイルサーバ内に保管
    されたファイルのコピーを保管する第2のデータ蓄積装
    置を有する端末とが、ネットワークによって相互に接続
    され、前記端末で実行されているアプリケーションがフ
    ァイルをアクセスする際、該ファイルのコピーが第2の
    データ蓄積装置に存在する場合は、当該ファイルのコピ
    ーにアクセスする分散ファイルシステムにおけるファイ
    ルキャッシング方法において、 前記端末において、第2のデータ蓄積装置に存在するフ
    ァイルのコピーを第1および第2のグループに分類し、 第1のグループに属するコピー間では、各コピーに設定
    された優先度に従って第1のパージ順序を付けるととも
    に、第2のグループに属するコピー間では、最終参照時
    刻が古い順に第2のパージ順序を付け、 新たなファイルのコピーを第2のデータ蓄積装置に保管
    するにあたり、そのコピーを保管するのに必要な空き領
    域を確保するために、既に第2のデータ蓄積装置に保管
    されている他のコピーをパージする必要が生じた時に、
    前記第1のグループに属するコピーを前記第1のパージ
    順序に従ってパージするか、第2のグループに属するコ
    ピーを前記第2のパージ順序に従ってパージするかを選
    択することを特徴とするファイルキャッシング方法。
  2. 【請求項2】前記第1のグループが空でない場合は、そ
    のグループに属するコピーを前記第1のパージ順序に従
    ってパージし、前記第1のグループが空の場合は、前記
    第2のグループに属するコピーを前記第2のパージ順序
    に従ってパージすることを特徴とする請求項1記載のフ
    ァイルキャッシング方法。
  3. 【請求項3】前記ファイルサーバが当該ファイルサーバ
    に保管された各ファイルの優先度を管理しており、任意
    のファイルのコピーを前記第2のデータ蓄積装置に保管
    する際、当該優先度を、前記第1のパージ順序の決定に
    関与するコピーの優先度として用いることを特徴とする
    請求項1記載のファイルキャッシング方法。
  4. 【請求項4】前記端末が前記ファイルサーバに保管され
    た各ファイルの優先度を管理しており、任意のファイル
    のコピーを前記第2のデータ蓄積装置に保管する際、前
    記優先度テーブルを参照して当該コピーの優先度を設定
    することを特徴とする請求項1記載のファイルキャッシ
    ング方法。
  5. 【請求項5】前記ファイルの優先度を、そのファイルへ
    のアクセス頻度に基づいて決定することを特徴とする請
    求項3または4記載のファイルキャッシング方法。
  6. 【請求項6】前記第1および第2のグループの分類の
    際、前記第2のデータ蓄積装置に保管された各ファイル
    のコピーについて、その最終参照時刻からの経過時間が
    タイムアウト時間Tより大きいコピーを前記第1のグル
    ープに、前記タイムアウト時間Tより小さいコピーを前
    記第2のグループに分類することを特徴とする請求項1
    または2記載のファイルキャッシング方法。
  7. 【請求項7】一連のファイルアクセスをおこなうジョブ
    が終了した時に、前記第2のデータ蓄積装置に存在する
    ファイルのコピーをすべて前記第1のグループに所属さ
    せることを特徴とする請求項1記載のファイルキャッシ
    ング方法。
  8. 【請求項8】実行中のジョブがアクセスしたコピーは前
    記第2のグループに所属させ、アクセスしていないコピ
    ーは、前記第1のグループに所属させることを特徴とす
    る請求項1記載のファイルキャッシング方法。
  9. 【請求項9】ファイルを固定長ブロックに分割して、ブ
    ロック単位にファイルのコピーを第2のデータ蓄積装置
    に保管し、ブロック単位にファイルのコピーを前記第2
    のデータ蓄積装置からパージすることを特徴とする請求
    項1記載のファイルキャッシング方法。
  10. 【請求項10】同一ファイルに属するブロック間では、
    ファイルの先頭に近いブロックほど、高い優先度を設定
    することを特徴とする請求項9記載のファイルキャッシ
    ング方法。
  11. 【請求項11】ファイルを保管する第1のデータ蓄積装
    置を有するファイルサーバと、該ファイルサーバ内に保
    管されたファイルのコピーを保管する第2のデータ蓄積
    装置を有する端末とが、ネットワークによって相互に接
    続され、前記端末で実行されているアプリケーションが
    ファイルをアクセスする際、該ファイルのコピーが第2
    のデータ蓄積装置に存在する場合は、当該ファイルのコ
    ピーにアクセスする分散ファイルシステムにおいて、 前記端末は、第2のデータ蓄積装置に存在するファイル
    のコピーを第1および第2のグループに分類し、第1の
    グループに属するコピー間では、各コピーに設定された
    優先度に従ってパージ順序を付け、第2のグループに属
    するコピー間では、最終参照時刻が古い順にパージ順序
    を付けたキャッシュ管理手段を有し、 前記ファイルサーバから新たなファイルのコピーを前記
    第2のデータ蓄積装置に保管するにあたり、そのコピー
    を保管するのに必要な空き領域を確保するために、既に
    第2のデータ蓄積装置に保管されている他のファイルの
    コピーをパージする必要が生じた時に、第1のグループ
    に属するコピーをパージ順序に従ってパージするか、第
    2のグループに属するコピーをパージ順序に従ってパー
    ジするかを選択する選択手段を有することを特徴とする
    分散ファイルシステム。
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