JPH09114687A - プロセッサ診断回路とこれを備えたディスクコントローラ - Google Patents

プロセッサ診断回路とこれを備えたディスクコントローラ

Info

Publication number
JPH09114687A
JPH09114687A JP7265173A JP26517395A JPH09114687A JP H09114687 A JPH09114687 A JP H09114687A JP 7265173 A JP7265173 A JP 7265173A JP 26517395 A JP26517395 A JP 26517395A JP H09114687 A JPH09114687 A JP H09114687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processor
diagnostic
circuit
disk controller
program
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7265173A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsunetaka Komachiya
常孝 小町谷
Hitoshi Tsunoda
仁 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7265173A priority Critical patent/JPH09114687A/ja
Publication of JPH09114687A publication Critical patent/JPH09114687A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単独に動作するプロセッサの故障診断を可能
とするとともに、プロセッサのハングアップをも正しく
検出可能とするプロセッサ診断回路、および、このプロ
セッサ診断回路の機能を有効に利用し得る、ディスクコ
ントローラを提供すること。 【解決手段】 単独に動作するプロセッサと、プロセッ
サに対して定期的に診断プログラムを起動させるための
タイマと、結果を比較する比較器を備えた診断回路を用
いて、タイマが規定値に達したときに診断回路からプロ
セッサに対し割り込みを起こし、診断プログラムを実行
させる。プロセッサは診断結果を診断回路に伝え、割り
込み処理を終了する。診断回路は診断結果を吟味し、誤
っていた場合は、障害発生を外部に通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロセッサ診断回路
とこれを備えたディスクコントローラに関し、より具体
的には、単独動作を行うプロセッサを高信頼化するため
の、プロセッサの故障検出方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に用いられるプロセッサの
内部回路においては、パリティチェック等の高信頼化処
置が施されておらず、プロセッサ内部の障害検出を行う
ことができない。そこで、このようなプロセッサの制御
による高信頼なシステムを実現するには、図2に示す如
く、同一動作する複数プロセッサの出力を比較して障害
を検出する方法が知られている。複数のプロセッサに同
一の動作を行わせるためには、各プロセッサを同一クロ
ックで動作させた上で、各プロセッサへの入出力信号の
同期を取る必要がある。しかし、プロセッサのクロック
周波数が上がると、プロセッサへの入出力信号の同期を
取ることが困難になる。プロセッサの入力信号には、リ
セット・割り込み等の同期信号も含まれる。特開平7-60
49号公報には、同一動作する複数のプロセッサへの非同
期信号の同期化の方法が開示されている。この方法で
は、非同期信号を高速なプロセッサクロックに同期させ
る代わりに、より低速な外部メモリインタフェースクロ
ックに同期化してプロセッサに取り込ませている。しか
し、この方法では、プロセッサが割り込みを取り込むた
めに定期的なメモリアクセスを行うことが必要になり、
プロセッサの性能低下の原因となる。また、この方法で
は、比較用プロセッサを必要とするため、コスト高にな
るという根本的な問題が解決されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、近年のプ
ロセッサの高速化・高コスト化に伴ない、複数プロセッ
サの出力比較による障害検出技術に関しては、以下の問
題が発生している。第一は、比較のために複数プロセッ
サをシステムに組み込む必要があるため、システムのコ
ストが上がることである。第二は、複数プロセッサへの
入出力の同期を取るためのオーバーヘッドが発生し、本
来のプロセッサの性能を十分に引き出せないことであ
る。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、従来の技術における上述の如き問題
を解消し、単独に動作するプロセッサの故障診断を可能
とするとともに、プロセッサのハングアップをも正しく
検出可能とするプロセッサ診断回路を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、上述のプロセッサ診断回路の
機能を有効に利用し得る、ディスクコントローラを提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、一
つ以上のプロセッサを有するシステムにおいて用いられ
るプロセッサ診断回路であって、前記プロセッサの各々
に対して診断プログラムを起動させるための割り込みを
発生する手段と、前記診断プログラムの正しい実行結果
を保持する手段と、前記診断プログラムの各診断対象プ
ロセッサによる実際の実行結果を保持する手段と、前記
診断プログラムの正しい実行結果と各診断対象プロセッ
サによる実際の実行結果とを比較する手段と、該手段に
よる比較の結果が異なっていた場合に、当該診断対象プ
ロセッサの障害発生を前記システムの外部あるいは当該
診断対象プロセッサ以外の前記システムの内部の回路に
通知する手段とを有することを特徴とするプロセッサ診
断回路、および、これを備えたディスクコントローラに
よって達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係るプロセッサ診断回路
においては、複数プロセッサの比較チェックの代わり
に、単独に動作するプロセッサと、プロセッサに対して
定期的に診断プログラムを起動させるためのタイマと、
結果を比較する比較器を備えた診断回路を用いて、タイ
マが規定値に達したときに診断回路からプロセッサに対
し割り込みを起こし、診断プログラムを実行させる。プ
ロセッサは診断結果を診断回路に伝え、割り込み処理を
終了する。診断回路は診断結果を吟味し、誤っていた場
合は、障害発生を外部に通知する。また、プロセッサ立
ち上げ時の障害に対応するため、診断回路はパワーオン
時に規定時間内にプロセッサから初期化が行われない場
合も障害発生を通知する。また、プロセッサのハングア
ップに対応するため、診断回路は規定時間内に診断プロ
グラムが終了しない場合も障害発生を通知する。上述の
如く、定期的に診断プログラムを実行させることで、単
独に動作するプロセッサの故障診断が可能となる。ま
た、プロセッサ立ち上げや診断プログラムが規定時間内
に終了することをチェックするので、プロセッサのハン
グアップを正しく検出できる。以下、本発明の実施例を
図面に基づいてより詳細に説明する。
【0006】
【実施例】図1に、本発明の一実施例に係る構成図を示
す。単独動作するプロセッサ101は、診断回路102
と接続されている。診断回路102は、診断制御回路1
03,タイマ104,正常値保持レジスタ105,診断
結果保持レジスタ106から構成される。上述のタイマ
104は、以下に述べる二つの目的のために用いられ
る。タイマ104の第一の用途は、診断プログラムの実
行時間間隔を規定することにある。タイマ104の値は
プロセッサ101によりセットされ、0になるまでカウ
ントダウンされる。0になった時点で、診断制御回路1
03からプロセッサ101に対し割り込みが発生し、診
断プログラムの実行が開始される。プロセッサ101
は、診断プログラム終了後、診断結果を診断結果保持レ
ジスタ106に書き込み、再びタイマ104の値をセッ
トする。
【0007】診断制御回路103は、タイマ104の再
設定を契機として、診断プログラムの終了を認識し、診
断結果の吟味を行う。診断結果の吟味は、あらかじめ設
定された正常値保持レジスタ105と診断結果保持レジ
スタ106との値の比較により行われる。比較結果が異
なっていた場合、診断制御回路103は、障害発生通知
108を発行する。以上の動作を繰り返すことで、プロ
セッサ101において定期的に診断プログラムを実行で
きる。動作の詳細については後述する。タイマ104の
値は、診断プログラム中で設定可能なので、プロセッサ
101はシステムの稼働状況に合わせて診断プログラム
の実行時間間隔を調節できる。例えば、システムに高い
負荷がかかっている状態では、プロセッサ101は診断
プログラムの負荷を軽減するために、時間間隔を長く設
定する。また、逆に負荷が低い状態では、プロセッサ1
01は診断プログラムの実行時間間隔を短く設定する。
【0008】タイマ104の第二の用途は、プロセッサ
101の立ち上げ中の障害や動作中のハングアップを検
出することにある。プロセッサ101が正常に立ち上が
らない場合やハングアップしている場合、上述の診断プ
ログラム実行による障害検出は不可能である。そこで、
タイマ104を用いてプロセッサ101の無応答状態を
検出する。タイマ104の値が0になるのは、パワーオ
ンリセット時と診断プログラム実行割り込み発生時であ
る。タイマ104は、値が0になるとプロセッサ101
により0以外の値がセットされるまでカウントアップを
続ける。プロセッサ101は、正常立ち上げ完了時と診
断プログラム終了時に必ずタイマ104の値をセットす
る。
【0009】もし、プロセッサ101が正常立ち上げに
失敗したか、あるいは、ハングアップにより診断プログ
ラムが動作していない場合、タイマ104はカウントア
ップを続け、やがて上限値に達する。このとき、診断制
御回路103は、プロセッサ101が無応答状態に陥っ
たと認識して、障害発生通知108を発行する。動作の
詳細については後述する。以下、図3を用いて、システ
ム立ち上げ時のプロセッサ101と診断回路102の初
期化動作の詳細を述べる。また、図4,図5を用いて、
プロセッサ101と診断回路102の診断動作の詳細を
述べる。図3に、診断回路102のパワーオン時の動作
310とプロセッサ101による診断回路102初期化
処理301のフローチャートを示す。以下、各処理の詳
細を述べる。
【0010】診断回路102のパワーオン時の動作31
0は、システムの電源投入時に開始される(ステップ3
11)。タイマ104は、パワーオンリセットにより0
クリアされる(ステップ312)。タイマ104は、プロ
セッサ101により0以外の値がセットされるまで、カ
ウントアップを続ける(ステップ313,同314)。な
お、プロセッサ101により0以外のタイマ104値が
セットされた場合、タイマ104はカウントアップをや
めセットされた値を保持する。この場合、パワーオン時
の動作は正常終了し(316)、続いて、図4に示す診断
回路102の動作401が開始される(ステップ40
2)。タイマ104がカウントアップを続け上限値に達
した場合(ステップ315)、診断制御回路103は、プ
ロセッサ101が立ち上げ動作に失敗したと認識して障
害発生通知108を発行する。
【0011】プロセッサ101による診断回路102初
期化処理301は、プロセッサ101の立ち上げ終了後
に開始される(ステップ302)。まず、最初に、プロセ
ッサ101は、診断プログラムの正しい結果を正常値保
持レジスタ105にセットする(ステップ303)。次
に、プロセッサ101は、診断プログラムの実行時間間
隔(0以外の値)をタイマ104にセットして(ステップ
304)、処理を終了する(ステップ305)。診断制御
回路103は、プロセッサ101によるタイマ104値
セットを契機としてプロセッサの正常立ち上げ完了を認
識する。続いて、プロセッサ101は、図5に示す通常
動作502を開始する。
【0012】図4に、診断回路102の動作401のフ
ローチャートを示す。以下、処理の詳細を述べる。タイ
マ104は、ステップ403,同411に示す如く、値
が0になるまでカウントダウンを続ける。タイマ104
の値が0になった時点で、診断制御回路103は、プロ
セッサ101に対し、診断プログラムを起動させるため
の割り込みを発生させる(ステップ404)。タイマ10
4は、値が0になると、プロセッサ101により再び値
がセットされるまで(ステップ405)カウントアップを
続ける(ステップ406)。プロセッサ101により0以
外のタイマ104値がセットされた場合、タイマ104
は、カウントアップをやめ、セットされた値を保持す
る。
【0013】この場合、診断制御回路103は診断プロ
グラムが終了したと認識し、正常値保持レジスタ105
と診断結果保持レジスタ106の値を比較することで、
診断結果を吟味する(ステップ408)。比較結果が等し
ければ(ステップ409)、診断制御回路103は、診断
の正常終了を認識し、再び、タイマ104値が0になる
までカウントダウンを続ける(ステップ403,41
1)。比較結果が異なっていた場合、診断制御回路10
3は、プロセッサ101が異常であると判断し、障害発
生通知108を発行する(ステップ410)。また、タイ
マ104がカウントアップを続け、上限値に達した場合
(ステップ407)、診断制御回路103は、プロセッサ
101がハングアップしたと認識して、障害発生通知1
08を発行する(ステップ410)。
【0014】図5に、プロセッサ101の診断動作50
1のフローチャートを示す。以下、処理の詳細を述べ
る。通常動作(ステップ502)を行っているプロセッサ
101に対して、診断回路102から割り込みが発生
(ステップ503)することで、診断動作501が始ま
る。プロセッサ101は、診断プログラムを実行し(ス
テップ504)、結果を診断結果保持レジスタ106に
セットする(ステップ505)。プロセッサ101は、診
断プログラム終了時に、タイマ104に対し、次の診断
プログラム起動までの時間間隔(0以外の値)をセットし
(ステップ506)、通常動作を再開する(ステップ50
7)。診断制御回路103は、プロセッサ101による
タイマ104値セットを契機に、プロセッサの診断プロ
グラム終了を認識する。
【0015】上記実施例によれば、定期的にプロセッサ
101の診断プログラムを実行することができる。その
際、診断プログラムの実行時間間隔は、プログラムによ
り設定可能である。また、プロセッサ101立ち上げ時
の障害や、動作中のハングアップも検出できる。図9
に、本発明の他の実施例に係る構成図を示す。本実施例
では、本発明をマルチプロセッサシステムとして動作す
るディスクコントローラに適用した場合について述べ
る。ディスクコントローラ936は、ホストプロセッサ
917から入出力命令を受けて、ディスクドライブユニ
ット937に対して、データのリード/ライトを行う。
【0016】ディスクコントローラ936内のホストア
ダプタ(1)903,同(2)904とホストプロセッサ9
17は、チャネル918,同919により接続されてい
る。また、ディスクコントローラ936内のディスクア
ダプタ(1)905,同(2)906とディスクドライブユ
ニット937内のドライブ920〜同926,同928
〜同934とは、ドライブインタフェースバス927,
同935により接続されている。また、ホストアダプタ
(1)903,同(2)904およびディスクアダプタ(1)
905,同(2)906は、データ転送系共有バス915
によりキャッシュメモリ916に接続され、制御系共有
バス902により共有メモリ901に接続されている。
ホストアダプタ(1)903,同(2)904およびディス
クアダプタ(1)905,同(2)906内には、プロセッ
サ(1)907〜同(4)910および診断回路(1)911
〜同(4)914が備えられている。
【0017】データライトの場合、ホストプロセッサ9
17から転送されるデータは、ホストアダプタ(1)90
3,同(2)904,データ転送系共有バス915,キャ
ッシュメモリ916,データ転送系共有バス915,デ
ィスクアダプタ(1)905と同(2)906,ドライブイ
ンタフェースバス927,同935を順に辿り、ディス
クドライブユニット937内のドライブ920〜92
6,同928〜934に書き込まれる。また、データリ
ードの場合、ディスクドライブユニット937内のドラ
イブ920〜926,同928〜934から読み出され
たデータは、上と逆の経路を辿り、ホストプロセッサ9
17に転送される。
【0018】プロセッサ(1)907〜同(4)910は、
制御系共有バス902を介して共有メモリ901上の制
御情報にアクセスを繰返しながら、上述のデータリード
/ライトの制御を行う。ディスクコントローラ936全
体は、共有バス構成のマルチプロセッサシステムとして
動作する。診断回路(1)911〜同(4)914は、先に
示した実施例の場合と同様に、プロセッサ(1)907〜
同(4)910に対して診断プログラムを起動させるため
の割り込みを発生する。割り込みは、先に示した実施例
の場合と同様に、一定時間毎に発生させることができ
る。これに加え、本実施例では、外部から診断回路に対
して任意のタイミングで割り込みの発生を指示すること
もできる。
【0019】図6に、ホストアダプタ(1)903,同
(2)904の内部構成を、図7に、ディスクアダプタ
(1)905,同(2)906の内部構成を、それぞれ示
す。また、図8に、診断回路(1)911〜同(4)914
の動作フローチャートを示す。図6は、ホストアダプタ
604の内部構成を示す。ホストアダプタ604は、チ
ャネルインタフェース605,プロセッサ610,診断
回路611,データ転送系共有バスインタフェース60
6,制御系共有バスインタフェース607から構成され
る。チャネルインタフェース605は、チャネル617
によりホストプロセッサ603と接続され、ホストプロ
セッサ603との間でデータ/コマンドの授受を行う。
データ転送系共有バスインタフェース606は、データ
転送系共有バス601によりキャッシュメモリ608と
接続され、キャッシュメモリ608との間でデータの授
受を行う。
【0020】制御系共有バスインタフェース607は、
制御系共有バス602により共有メモリ609や他アダ
プタと接続されている。プロセッサ610は、制御系共
有バスインタフェース607を介して、共有メモリアク
セスや他アダプタ内のプロセッサと通信を行いながら、
チャネルインタフェース605やデータ転送系共有バス
インタフェース606の制御を行う。診断回路611の
構成は、先に示した実施例の場合と同様である。診断制
御回路613は、プロセッサ610の他にチャネルイン
タフェース605とも接続されている。これにより、チ
ャネルインタフェース605からプロセッサ610の診
断プログラムの起動を、任意のタイミングで指示するこ
とができる。
【0021】例えば、ホストプロセッサ603からチャ
ネルインタフェース605に対し書き込み命令が送られ
た場合、書き込み処理中にプロセッサ610が誤動作す
ると、復旧困難な障害を生じやすい。そこで、書き込み
命令を受けたチャネルインタフェース605は、処理開
始前に診断制御回路613に対し、プロセッサ610の
診断プログラムの起動を指示する。障害検出時、診断制
御回路613は、チャネルインタフェース605に対
し、プロセッサ610の障害を報告する。これを受けた
チャネルインタフェース605は、ホストプロセッサ6
03に対し、書き込み処理の中断とホストアダプタ60
4の閉塞を知らせる。この結果、プロセッサ610の誤
動作による書き込み命令処理時の障害を食い止め、ディ
スクコントローラ936の信頼性を高められる。
【0022】また、診断制御回路613は、制御系共有
バスインタフェース607とも接続されており、これを
介して他アダプタから診断プログラムの起動指示を受け
付けることもできる。また、診断制御回路613は、制
御系共有バスインタフェース607を介して、他アダプ
タに対し診断プログラムの終了や障害の発生を報告でき
る。更に、診断制御回路613は、プロセッサ610の
状態、つまり、診断プログラム実行中,障害発生中等の
状態を、共有メモリ609に制御情報として記録でき
る。これにより、他アダプタ上のプロセッサは、迅速に
プロセッサ610の障害を検出し、適切な障害回復処理
が可能になり、ディスクコントローラ936の可用性を
高められる。
【0023】図7に、ディスクアダプタ705の内部構
成を示す。ディスクアダプタ705は、ドライブインタ
フェース714,プロセッサ708,診断回路709,
データ転送系共有バスインタフェース706,制御系共
有バスインタフェース707から構成される。ドライブ
インタフェース714は、ドライブインタフェースバス
715によりドライブ716〜同722と接続され、ド
ライブ716〜同722との間でデータの読み出し/書
き込みを行う。データ転送系共有バスインタフェース7
06,制御系共有バスインタフェース707について
は、ホストアダプタ604と同様である。
【0024】プロセッサ708は、制御系共有バスイン
タフェース707を介して共有メモリアクセスや他アダ
プタ内のプロセッサと通信を行いながら、ドライブイン
タフェース714やデータ転送系共有バスインタフェー
ス706の制御を行う。診断回路709の構成は、先に
示した実施例の場合と同様である。診断制御回路711
は、プロセッサ708の他にドライブインタフェース7
14とも接続されている。これにより、ドライブインタ
フェース714からプロセッサ708の診断プログラム
の起動を任意のタイミングで指示することができる。例
えば、ドライブ716〜同722に対し書き込みを行う
場合、書き込み処理中にプロセッサ708が誤動作する
と復旧困難な障害を生じやすい。そこで、ドライブイン
タフェース714は、ドライブ716〜同722に対し
書き込みを行う前に、診断制御回路711に対しプロセ
ッサ708の診断プログラムの起動を指示する。
【0025】障害検出時、診断制御回路711は、ドラ
イブインタフェース714に対しプロセッサ708の障
害を報告する。これを受けたドライブインタフェース7
14は、ドライブ716〜同722への書き込み処理を
中止する。この結果、プロセッサ708の誤動作による
ドライブ716〜同722書き込み時の障害を食い止
め、ディスクコントローラ936の信頼性を高められ
る。また、診断制御回路711は、制御系共有バスイン
タフェース707とも接続されている。診断制御回路7
11は、ホストアダプタ604と同様に、他アダプタか
ら診断プログラムの起動指示を受け付けたり、他アダプ
タや共有メモリ702へ状態を報告できる。これによ
り、他アダプタ上のプロセッサは迅速にプロセッサ70
8の障害を検出し適切な障害回復処理を行うことが可能
になり、ディスクコントローラ936の可用性を高めら
れる。
【0026】図8に、本実施例に係る診断回路の動作フ
ローチャートを示す。基本的には先に示した実施例の動
作(図4参照)と同様であるが、外部回路からの診断指示
を待つ動作が加わっている。本実施例では、この動作を
実現するため、プロセッサからタイマに値0を書き込ん
だ場合の動作を定義した。すなわち、本実施例では、プ
ロセッサからタイマに0が書き込まれた場合(ステップ
803)、外部回路からの診断指示を待つ状態に入る(ス
テップ813)。以下、診断指示を受けた後の処理(ステ
ップ806〜812)は、先に示した実施例の場合と同
様である。また、本実施例では、プロセッサからタイマ
に0以外の値が書き込まれており、タイマカウントダウ
ン(ステップ805)の途中であっても、外部回路から診
断指示を受けた場合には直ちにタイマを0にリセット
し、診断指示を受けた後の処理(ステップ806〜81
2)へ移ることもできる。
【0027】本実施例においては、複数プロセッサで同
時に診断プログラムを実行させないために、以下の手段
を取ることができる。まず、各プロセッサに固有の識別
番号を与えておく。初期化時、プロセッサ1はタイマに
0以外の値をセットし、他のプロセッサはタイマに0を
セットする。但し、プロセッサ(1)907の立ち上げ時
の障害が検出された場合、他の一つのプロセッサがプロ
セッサ(1)907の代わりに以降の動作を行うこととす
る。これにより、プロセッサ(1)907の診断回路で
は、タイマのカウントダウンを始め、プロセッサ(1)9
07以外の診断回路は外部からの診断指示待ちに入る。
【0028】最初に、プロセッサ(1)907の診断回路
のタイマが0になりプロセッサ1の診断が行われる。次
に、プロセッサ(1)907の診断回路は診断終了後共有
バスを介してプロセッサ(2)908に対し、診断を指示
する。以下、プロセッサ(2)908,同(3)909,同
(4)910の順に診断を終了し次第、次のプロセッサに
診断開始を指示していく。最後のプロセッサは、診断終
了をプロセッサ(1)907に伝える。プロセッサ(1)9
07は、これを受けて、再びタイマのカウントダウンを
始める。以上の手段により、複数プロセッサが同時に診
断プログラムを実行しないようにして、ディスクコント
ローラ936の処理性能の著しい低下を避けることが可
能である。
【0029】本実施例によれば、例えば、ドライブ71
6〜同722への書き込み処理の如く、プロセッサ障害
発生時に復旧の困難な処理を開始する前には必ずプロセ
ッサの診断を行うことが可能になる。この結果、ディス
クコントローラ936の信頼性・可用性が高められる。
また、各プロセッサに対し、時間をずらせて順に診断プ
ログラムを実行させ、複数プロセッサが同時に診断プロ
グラムの実行を開始しないようにできる。この結果、デ
ィスクコントローラ936の性能低下を避けられる。な
お、上記各実施の例は本発明の一例を示したものであ
り、本発明はこれらに限定されるべきものではないこと
は言うまでもないことである。
【0030】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、単独に動作するプロセッサの故障診断を可能とす
るとともに、プロセッサのハングアップをも正しく検出
可能とするプロセッサ診断回路を実現できるという顕著
な効果を奏するものである。また、上述のプロセッサ診
断回路の機能を有効に利用し得る、ディスクコントロー
ラを実現できるという効果をも奏するものである。より
具体的には、システムの信頼性を維持したまま、プロセ
ッサ数を削減できるので、高信頼システムを安価に実現
でき、また、比較用プロセッサと入出力信号の同期を取
る必要が無いため、同期オーバーヘッドを無くし、プロ
セッサの性能を十分引き出すことが可能となるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る構成図である。
【図2】従来の同一動作する複数プロセッサと比較・診
断回路の構成図である。
【図3】実施例に係る、初期化時の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】実施例に係る、診断回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】実施例に係る、プロセッサの動作を示すフロー
チャートである。
【図6】他の実施例に係る、ホストアダプタの構成を示
す図である。
【図7】実施例に係る、ディスクアダプタの構成を示す
図である。
【図8】実施例に係る、診断回路の動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】実施例に係る構成図である。
【符号の説明】
101 プロセッサ 102 診断回路 103 診断制御回路 104 タイマ 105 正常値保持レジスタ 106 診断結果保持レジスタ 107 比較器 108 障害発生通知 901 共有メモリ 903,904 ホストアダプタ 905,906 ディスクアダプタ 907〜910 プロセッサ 911〜914 診断回路 916 キャッシュメモリ 917 ホストプロセッサ 937 ディスクドライブユニット

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つ以上のプロセッサを有するシステム
    において用いられるプロセッサ診断回路であって、前記
    プロセッサの各々に対して診断プログラムを起動させる
    ための割り込みを発生する手段と、前記診断プログラム
    の正しい実行結果を保持する手段と、前記診断プログラ
    ムの各診断対象プロセッサによる実際の実行結果を保持
    する手段と、前記診断プログラムの正しい実行結果と各
    診断対象プロセッサによる実際の実行結果とを比較する
    手段と、該手段による比較の結果が異なっていた場合
    に、当該診断対象プロセッサの障害発生を前記システム
    の外部あるいは当該診断対象プロセッサ以外の前記シス
    テムの内部の回路に通知する手段とを有することを特徴
    とするプロセッサ診断回路。
  2. 【請求項2】 前記診断対象プロセッサの立ち上げ後一
    定時間内に当該診断対象プロセッサから前記プロセッサ
    診断回路に対して応答が無い場合、当該診断対象プロセ
    ッサの障害発生を通知する手段を有することを特徴とす
    る請求項1記載のプロセッサ診断回路。
  3. 【請求項3】 前記診断対象プロセッサの診断プログラ
    ム実行後一定時間内に当該診断対象プロセッサから前記
    プロセッサ診断回路に対して応答が無い場合、当該診断
    対象プロセッサの障害発生を通知する手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載のプロセッサ診断回路。
  4. 【請求項4】 一定時間経過毎に前記診断対象プロセッ
    サに対して診断プログラムを起動させるための割り込み
    を発生する手段を有することを特徴とする請求項1記載
    のプロセッサ診断回路。
  5. 【請求項5】 前記診断対象プロセッサに対する診断プ
    ログラムの実行時間間隔を当該プロセッサのプログラム
    中で設定あるいは変更する手段を有することを特徴とす
    る請求項4記載のプロセッサ診断回路。
  6. 【請求項6】 前記プロセッサ診断回路の外部からの任
    意の時点における指示により、前記診断対象プロセッサ
    に対して診断プログラムを起動させるための割り込みを
    発生させる手段を有することを特徴とする請求項1記載
    のプロセッサ診断回路。
  7. 【請求項7】 一つ以上のプロセッサを有するディスク
    コントローラにおいて、前記プロセッサの各々に対して
    診断プログラムを起動させるための割り込みを発生する
    手段と、前記診断プログラムの正しい実行結果を保持す
    る手段と、前記診断プログラムの各診断対象プロセッサ
    による実際の実行結果を保持する手段と、前記診断プロ
    グラムの正しい実行結果と各診断対象プロセッサによる
    実際の実行結果とを比較する手段と、該手段による比較
    の結果が異なっていた場合に、当該診断対象プロセッサ
    の障害発生を前記ディスクコントローラの外部あるいは
    当該診断対象プロセッサ以外の前記ディスクコントロー
    ラの内部の回路に通知する手段とを有するプロセッサ診
    断回路を備えたことを特徴とするディスクコントロー
    ラ。
  8. 【請求項8】 前記ディスクコントローラ内部の診断対
    象プロセッサの立ち上げ後一定時間内に当該診断対象プ
    ロセッサから前記ディスクコントローラ内部の診断回路
    に対して応答が無い場合、当該診断対象プロセッサの障
    害発生を通知する手段を有することを特徴とする請求項
    7記載のディスクコントローラ。
  9. 【請求項9】 前記ディスクコントローラ内部のプロセ
    ッサの診断プログラム実行後一定時間内に当該診断対象
    プロセッサから前記ディスクコントローラ内部のプロセ
    ッサ診断回路に対して応答が無い場合、当該診断対象プ
    ロセッサの障害発生を通知する手段を有することを特徴
    とする請求項8記載のディスクコントローラ。
  10. 【請求項10】 一定時間経過毎に前記ディスクコント
    ローラ内部の診断対象プロセッサに対して診断プログラ
    ムを起動させるための割り込みを発生する手段を有する
    ことを特徴とする請求項7記載のディスクコントロー
    ラ。
  11. 【請求項11】 前記ディスクコントローラ内部の診断
    対象プロセッサに対する診断プログラムの実行時間間隔
    を当該診断対象プロセッサのプログラム中で設定あるい
    は変更する手段を有することを特徴とする請求項7記載
    のディスクコントローラ。
  12. 【請求項12】 前記ディスクコントローラ内部のプロ
    セッサ診断回路の外部からの任意の時点における指示に
    より、該ディスクコントローラ内部の診断対象プロセッ
    サに対して診断プログラムを起動させるための割り込み
    を発生する手段を有することを特徴とする請求項7記載
    のディスクコントローラ。
JP7265173A 1995-10-13 1995-10-13 プロセッサ診断回路とこれを備えたディスクコントローラ Pending JPH09114687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7265173A JPH09114687A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 プロセッサ診断回路とこれを備えたディスクコントローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7265173A JPH09114687A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 プロセッサ診断回路とこれを備えたディスクコントローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09114687A true JPH09114687A (ja) 1997-05-02

Family

ID=17413604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7265173A Pending JPH09114687A (ja) 1995-10-13 1995-10-13 プロセッサ診断回路とこれを備えたディスクコントローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09114687A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018163539A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 日本電気株式会社 自己診断方法および自己診断プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018163539A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 日本電気株式会社 自己診断方法および自己診断プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3982353B2 (ja) フォルトトレラントコンピュータ装置、その再同期化方法及び再同期化プログラム
KR100566338B1 (ko) 폴트 톨러런트 컴퓨터 시스템, 그의 재동기화 방법 및 재동기화 프로그램이 기록된 컴퓨터 판독가능 기억매체
US5226152A (en) Functional lockstep arrangement for redundant processors
JP5347414B2 (ja) 同期制御装置,情報処理装置及び同期管理方法
EP1675002A1 (en) Securing time for identifying cause of asynchronism in fault-tolerant computer
KR100566340B1 (ko) 정보 처리 장치
JP4629793B2 (ja) 情報処理装置、エラー処理方法
CA2435001C (en) Fault-tolerant computer system, re-synchronization method thereof and re-synchronization program thereof
US8677179B2 (en) Information processing apparatus for performing error process when controllers in synchronization operation detect error simultaneously
JPH09114687A (ja) プロセッサ診断回路とこれを備えたディスクコントローラ
US6490544B1 (en) System for testing a multi-tasking computing device
JP2001175545A (ja) サーバシステムおよび障害診断方法ならびに記録媒体
JPH11120154A (ja) コンピュータシステムにおけるアクセス制御装置および方法
JP3415636B2 (ja) プロセッサ装置
JPH05216855A (ja) マルチcpu制御方式
JP2815730B2 (ja) アダプタ及びコンピュータシステム
JPH07200334A (ja) 二重化同期運転方式
JP2000148540A (ja) プロセッサシステム
JPH0588927A (ja) 割込み制御方式
JPH0822441A (ja) 情報処理装置およびその通信エラー検出方法
JPH04332047A (ja) 冗長計算機システムの同期外れ時の切替方式
JPH0594325A (ja) 監視制御装置
JPS58140827A (ja) 入出力制御装置
JPH11203251A (ja) 時刻同期方式
JPH07271685A (ja) 情報処理装置およびその非同期転送時の転送方法