JPH09113912A - カイラルスメクティック液晶素子及びその製造方法 - Google Patents

カイラルスメクティック液晶素子及びその製造方法

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JPH09113912A
JPH09113912A JP29603595A JP29603595A JPH09113912A JP H09113912 A JPH09113912 A JP H09113912A JP 29603595 A JP29603595 A JP 29603595A JP 29603595 A JP29603595 A JP 29603595A JP H09113912 A JPH09113912 A JP H09113912A
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liquid crystal
chiral smectic
smectic liquid
pair
electrodes
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Takashi Moriyama
孝志 森山
Yukio Haniyu
由紀夫 羽生
Yasuhiro Ito
靖浩 伊藤
Masanobu Asaoka
正信 朝岡
Yasuaki Takeda
恭明 武田
Ikuo Nakazawa
郁郎 中澤
Yasushi Asao
恭史 浅尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カイラルスメクティック液晶分子の配向状態
を改善し、表示特性に優れたカイラルスメクティック液
晶素子を得る。 【解決手段】 配向状態におけるカイラルスメクティッ
ク液晶15が少なくとも2つの光学的安定状態を示すカ
イラルスメクティック液晶素子であって、一対の対向電
極12a,bのうち少なくとも一方の電極上にラングミ
ュア・ブロジェット法を用いて累積表面圧が崩壊圧の6
5%以上なる条件のもとで得られたLB膜からなる配向
膜14を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子や液
晶光シャッター等で用いる液晶素子、特にカイラルスメ
クティック液晶素子に関し、さらに詳しくはカイラルス
メクティック液晶分子の配向状態を改善することにより
表示特性を改善したカイラルスメクティック液晶素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電性液晶の屈折率異方性を利用して
偏光素子との組み合わせにより透過光線を制御する型の
表示素子がクラーク(Clark)及びラガーウオル
(Lagerwall)により提案されている(特開昭
56−107216号公報、米国特許第4367924
号明細書等)。
【0003】この強誘電性液晶は、一般に特定の温度域
において、カイラルスメクティックC相(SmC* )ま
たはH相(SmH* )を有し、この状態において、印加
される電界に応答して第1の光学的安定状態と第2の光
学的安定状態のいずれかをとり、かつ電界の印加の無い
ときはその状態を維持する性質、すなわち双安定性を有
し、また、電界の変化に対する応答も速やかであり、高
速並びに記憶型の表示素子用として広い利用が期待され
ている。
【0004】この双安定性を有するカイラルスメクティ
ック液晶を用いた光学変調素子が所定の素子特性を発揮
するためには、一対の平行基板間に配列される液晶が、
欠陥のない均一な配向状態であること、及び電界の印加
による上記2つの安定状態での変換が効率的に起こり、
かつ電界を印加していないときはその前の状態を保持す
るような分子配向状態であることが必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般にカイラルスメク
ティック液晶を配向させるには、基板表面にポリイミド
(PI)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリアミ
ド(PA)等の水平配向性、あるいは傾斜配向性の高分
子膜を形成し、ほぼ同一方向にラビング処理した一対の
基板を用いる。しかし、この手法では表面汚染や、基板
上の膜の剥れによる液晶の配向欠陥が生じるなどの問題
がある。
【0006】これに対し、LB法によって基板上に配向
膜を形成する手法では、汚染物質の混入や膜の剥れを回
避できるという利点がある。
【0007】しかしながら、LB法で形成された配向膜
は液晶に対して十分な一軸配向性を付与することができ
ないことが多く、特にコレステリック相(Ch)を持た
ず、等方相(Iso)−スメクティックA相(SmA)
−カイラルスメクティック相転移をする液晶を用いた場
合には、Iso相−SmA相転移の際、バトネに対して
十分な一軸性を付与する事ができないために欠陥が生
じ、均一な配向が得られないことが多い。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、前記カイラルスメクティック液晶に対してL
B法を用いて形成した配向膜を用いて均一な配向を得る
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成
された本発明の構成は、以下の通りである。
【0010】即ち、本発明の第一は、カイラルスメクテ
ィック液晶を間に保持して対向するとともに、その対向
面には夫々カイラルスメクティック液晶に電圧を印加す
るための電極が形成された一対の基板を備え、配向状態
におけるカイラルスメクティック液晶が少なくとも2つ
の光学的安定状態を示すカイラルスメクティック液晶素
子であって、該一対の対向電極のうち少なくとも一方の
電極上にラングミュア・ブロジェット法(LB法)を用
いて累積表面圧が崩壊圧の65%以上なる条件のもとで
得られたLB膜を有することを特徴とするカイラルスメ
クティック液晶素子に関する。
【0011】上記本発明第一の液晶素子は、さらにその
特徴として、「前記一対の対向電極のうち少なくとも一
方の電極上に一軸配向処理を施さない」こと、「前記カ
イラルスメクティック液晶がフルオロカーボン末端鎖及
び炭化水素末端鎖からなり、該両末端鎖が中心核によっ
て結合され、スメクティック中間相又は潜在的スメクテ
ィック中間相を有するフッ素含有液晶性化合物を含有す
るカイラルスメクティック液晶組成物である」こと、
「前記フッ素含有化合物を含有するカイラルスメクティ
ック液晶組成物が下記一般式(I)で表される化合物を
1種もしくは多種含む」こと、 P−Q−A−W−B−(T−D)n −U−V (I) (式中、A,B,Dは、それぞれ同一もしくは異なる芳
香族環,複素芳香族環,脂肪族環あるいはそれらの縮環
構造を表す。それらの環は置換されていても良い。Q,
W,Tは、それぞれ同一もしくは異なる単結合,−O
−,−COO−,−OCO−,−C≡C−,−CONR
−,−NRCO−,−NR−,−CH2 −,−CH=N
−,−N=CH−,−CH=CH−,−COS−,−S
CO−,−CH2 CH2 −,−CH2 O−,−OCH2
−を表す。Rは、アルキル基を表す。Pは、置換されて
いても良いアルキル基を表す。nは、0,1又は2を表
す。Uは、−CO−Cm2m−,−O−Cm2m−,−
m2m−CO−,−Cm2m−O−,−Cm2m−,
−OSO2 −,−SO2 O−,−SO2 −,−SO2
m2m−,−O−Cm2m−O−Cm2m−,−Cm
2m−SO2 −,−Cm2m−O−Cm2m−O−,−
m2m−N(Cm'2m'+1 )−SO2 −,−Cm2m
−N(Cm'2m'+1 )−CO−,−SO2 −N(Cm'
2m'+1 )−Cm2m−,−CO−N(Cm'2m'+1 )−
m2m−を表し、m,m’はそれぞれ同一もしくは異
なる1から20までの整数を表す。Vは、−(Cp2p
O)qr2r+1を表す。pはqが複数の場合それぞれ
の(Cp2pO)に対して独立に1から10の整数であ
り、qが1の場合1から10の整数である。qは1から
6の整数である。rは1から10の整数である。) 「前記カイラルスメクティック液晶がコレステリック相
を持たない液晶である」こと、をも含むものである。
【0012】また、本発明の第二は、カイラルスメクテ
ィック液晶を間に保持して対向するとともに、その対向
面には夫々カイラルスメクティック液晶に電圧を印加す
るための電極が形成された一対の基板を備え、配向状態
におけるカイラルスメクティック液晶が少なくとも2つ
の光学的安定状態を示すカイラルスメクティック液晶素
子の製造方法であって、該一対の対向電極のうち少なく
とも一方の電極上に、ラングミュア・ブロジェット法
(LB法)を用いて累積表面圧が崩壊圧の65%以上な
る条件のもとでLB膜を形成する工程を含むことを特徴
とするカイラルスメクティック液晶素子の製造方法に関
する。
【0013】なお、本発明は、Ch相を持たないカイラ
ルスメクティック液晶の均一配向を得る上で特に効果を
奏するものであるが、Ch相を有するカイラルスメクテ
ィック液晶においても配向均一性を向上させ得るもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1を参照して本発明のカイラル
スメクティック液晶素子の一例(液晶セルの構成例)を
説明する。
【0015】図1において、11a,bはガラス基板、
12a,bは透明電極、14a,bは配向膜である。配
向膜14a,bと透明電極12a,bとの間にはショー
ト防止層13a,bが設けられる場合もある。これらの
基板11a,bをシリカビーズ等のビーズスペーサ16
を介してシール剤(不図示)を用いて張り合せることで
セルが作成される。このセルにカイラルスメクティック
液晶15を毛細管現象を利用する等して注入し、カイラ
ルスメクティック液晶素子が作成される。尚、17a,
bは偏光板である。
【0016】透明電極12a,bとしては、In2
3 、SnO2 あるいはITO(Indium Tin
Oxide)等の薄膜を用いることができる。
【0017】本発明で好適に用いられるカイラルスメク
ティック液晶組成物中の前記一般式(I)で表される化
合物の具体例としては下記のものが挙げられる。尚、本
発明で用いるカイラルスメクティック液晶組成物は、前
記フッ素含有液晶性化合物のみからなっても非フッ素含
有化合物との混合物でもよい。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】
【化8】
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】
【化11】
【0029】
【化12】
【0030】また、カイラル部位を持つ化合物の具体例
として下記のものが挙げられる。
【0031】
【化13】
【0032】
【化14】
【0033】
【化15】
【0034】
【化16】
【0035】
【化17】
【0036】
【化18】
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】これら化合物は、単一で又は複数の混合系
の形でカイラルスメクティック液晶組成物の母剤として
用いる。
【0041】本発明で用いるカイラルスメクティック液
晶組成物には、化合物同士の相溶性、層間隔等の制御に
応じて前記以外のカイラル化合物、アキラル化合物を含
む種々の他の液晶性化合物を適宜選択して、また酸化防
止剤、紫外線吸収剤、色素、顔料等の添加剤が含有され
ていてもよい。
【0042】次に、水平配向膜をLB法を用いて透明電
極上に形成する方法について述べる。図2はLB膜累積
装置の略図である。水槽1は純水2で満たされており、
この静水面上に例えばポリアミック酸と長鎖アルキルア
ミンを反応させてなる両親媒性ポリイミド前駆体を展開
し、水面上に膜4を形成する。そして、3のバリアを矢
印Aの方向に移動させることによって水面上の膜4を圧
縮する。この時、水面上の膜4の累積表面圧は一定値に
保たれている。累積表面圧を一定に保った状態で基板5
を一定の累積速度で上下させると静水面上の膜は基板に
写し取られる。これを数回繰り返すことで複数層のLB
膜を透明電極上に形成する。このLB膜を熱処理するこ
とによってポリイミド配向膜を得る。LB法によって形
成されたかかるポリイミド配向膜は、汚染物質の混入や
膜の剥れを回避できる利点がある。
【0043】本発明者らは、上記利点を有するLB膜を
水平配向膜として用いるに当たって、該配向膜がCh相
を持たないカイラルスメクティック液晶に対して十分に
均一な一軸配向を付与し得る条件について鋭意研究を重
ねた結果、LB膜を水平配向膜として透明電極上に形成
する際に、表面圧を(水面上の)L膜の崩壊圧の65%
以上に設定することが極めて有効であることを見出し、
本発明に至ったものである。
【0044】上記L膜の崩壊圧とは、水面上に展開され
たL膜に対して得られる表面圧−表面積曲線(π−A曲
線)から決定することが出来る。即ち、崩壊圧とは、膜
分子が水面から押し出されて単分子膜の安定状態が崩壊
し、単分子膜と二分子膜もしくはそれ以上の多層膜が共
存した状態が現れる表面圧を指す。
【0045】上記の条件で形成された水平配向膜は、C
h相を持たないカイラルスメクティック液晶を均一に一
軸配向させることができる。また、Ch相を有するカイ
ラルスメクティック液晶においても配向均一性を向上さ
せ得るものである。
【0046】
【実施例】以下、実施例に沿って本発明を詳細に説明す
る。
【0047】[実施例1]透明電極としてスパッタ法に
より20nmの膜厚のITOを形成した一対のガラス基
板を用意した。そして、一方の基板上にLB膜の吸着性
を高めるための疎水処理として、ODA(オクタデシル
アミン)を一層成膜した。
【0048】つぎにポリイミドの前駆体であるポリアミ
ック酸LP64(東レ(株)製)をNMP(Nメチルピ
ロリドン)に1mMとなるように調製した。さらにジメ
チルヘキサデシルアミンをNMPに2mMとなるように
調製し、前記LP64溶液と等量混合することで両親媒
性のポリイミド前駆体を得る。該前駆動体の水面上L膜
の表面圧−表面積曲線(π−A曲線)から得られた崩壊
圧は約45mN/mであった。この前駆体をLB成膜装
置の静水面上に展開し、累積表面圧を崩壊圧の78%に
あたる35mN/m、かつ累積速度6.75mm/mi
nなる条件のもとで数層前記基板上にLB法によって成
膜した。LB膜成膜後、300℃のオーブン中で30分
のイミド化を行うことでポリイミド水平配向膜を得る。
【0049】以上のようにしてポリイミド水平配向膜を
形成した基板表面に、平均粒径2.0μmのシリカビー
ズを0.01重量%で分散させたIPA(イソプロピル
アルコール)溶液を1500rpm、10秒の条件でス
ピン塗布し、分散密度100個/mm2 程度のビーズス
ペーサを散布した。
【0050】他方の基板の透明電極上には、シランカッ
プリング剤ODSE(チッソ(株)製)を0.5重量%
にエタノールで希釈した溶剤を2000rpm、20秒
でスピンコートし、90℃で5分間仮乾燥した後、18
0℃で1時間乾燥する。その後、熱硬化型の液状接着剤
を印刷法により塗工した。
【0051】こうして得られた2枚の基板を対向して張
り合せ、150℃のオーブン中で90分間熱硬化させる
ことでセルを得た。
【0052】該セルに、下記カイラルスメクティック液
晶組成物Aを減圧下(10Pa)、等方相温度(100
℃)で注入し、カイラルスメクティック相まで徐冷する
ことによってカイラルスメクティック液晶素子とした。
【0053】
【化22】
【0054】本組成物(重量比;化合物a/b/c/d
/e=46.4/15.5/30.9/5.2/2.
0)の物性パラメータを以下に示す。
【0055】
【数1】
【0056】ティルト角(10℃) Θ=27.2° 自発分極 (10℃) Ps=−45.9(nC/cm
2
【0057】本実施例のカイラルスメクティック液晶素
子をメトラー社製のFP80HT温度コントローラで制
御されたFP82ホットステージ上に乗せ、等方相から
SmA相に相転移させた。この時の配向状態を図3に示
す。
【0058】図3に示されるように、本実施例ではCh
相を持たず、相系列が等方相(Iso)−スメクティッ
クA相(SmA)−カイラルスメクティック液晶に対し
て均一な配向を得ることができた。
【0059】[実施例2]前記実施例1と同様の処方に
よって得られた両親媒性のポリイミド前駆体をLB法に
よって成膜する際に、累積表面圧が崩壊圧の65%にあ
たる29mN/m、かつ累積速度6.75mm/min
なる条件である場合、図4に示されるような均一配向を
得た。
【0060】[比較例1]前記実施例1と同様の処方に
よって得られた両親媒性のポリイミド前駆体をLB法に
よって成膜する際に、累積表面圧が崩壊圧の50%にあ
たる23mN/m、かつ累積速度6.75mm/min
なる条件である場合、図5に示されるように欠陥領域が
点在する不均一配向となった。
【0061】[比較例2]前記実施例1と同様の処方に
よって得られた両親媒性のポリイミド前駆体をLB法に
よって成膜する際に、累積表面圧が崩壊圧の33%にあ
たる15mN/m、かつ累積速度6.75mm/min
なる条件である場合、図5に示されるようなランダム配
向状態となった。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るカイ
ラルスメクティック液晶素子によれば、Ch相を持たな
いカイラルスメクティック液晶を均一に配向させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカイラルスメクティック液晶素子の一
例の概略断面図である。
【図2】LB膜累積装置の概略図である。
【図3】本発明の実施例1に係るカイラルスメクティッ
ク液晶素子の配向状態を示す図である。
【図4】本発明の実施例2に係るカイラルスメクティッ
ク液晶素子の配向状態を示す図である。
【図5】比較例1に係るカイラルスメクティック液晶素
子の配向状態を示す図である。
【図6】比較例2に係るカイラルスメクティック液晶素
子の配向状態を示す図である。
【符号の説明】
1 水槽 2 純水 3 バリア 4 膜 5 基板 11a,b ガラス基板 12a,b 透明電極 13a,b ショート防止膜 14a,b 配向膜 15 カイラルスメクティック液晶 16 ビーズスペーサー 17 a,b 偏光板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝岡 正信 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 武田 恭明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中澤 郁郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浅尾 恭史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カイラルスメクティック液晶を間に保持
    して対向するとともに、その対向面には夫々カイラルス
    メクティック液晶に電圧を印加するための電極が形成さ
    れた一対の基板を備え、配向状態におけるカイラルスメ
    クティック液晶が少なくとも2つの光学的安定状態を示
    すカイラルスメクティック液晶素子であって、 該一対の対向電極のうち少なくとも一方の電極上にラン
    グミュア・ブロジェット法(LB法)を用いて累積表面
    圧が崩壊圧の65%以上なる条件のもとで得られたLB
    膜を有することを特徴とするカイラルスメクティック液
    晶素子。
  2. 【請求項2】 前記一対の対向電極のうち少なくとも一
    方の電極上に一軸配向処理を施さないことを特徴とする
    請求項1に記載のカイラルスメクティック液晶素子。
  3. 【請求項3】 前記カイラルスメクティック液晶が、フ
    ルオロカーボン末端鎖及び炭化水素末端鎖からなり、該
    両末端鎖が中心核によって結合され、スメクティック中
    間相又は潜在的スメクティック中間相を有するフッ素含
    有液晶性化合物を含有するカイラルスメクティック液晶
    組成物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    カイラルスメクティック液晶素子。
  4. 【請求項4】 前記フッ素含有化合物を含有するカイラ
    ルスメクティック液晶組成物が下記一般式(I)で表さ
    れる化合物を1種もしくは多種含むことを特徴とする請
    求項3に記載のカイラルスメクティック液晶素子。 P−Q−A−W−B−(T−D)n −U−V (I) (式中、A,B,Dは、それぞれ同一もしくは異なる芳
    香族環,複素芳香族環,脂肪族環あるいはそれらの縮環
    構造を表す。それらの環は置換されていても良い。Q,
    W,Tは、それぞれ同一もしくは異なる単結合,−O
    −,−COO−,−OCO−,−C≡C−,−CONR
    −,−NRCO−,−NR−,−CH2 −,−CH=N
    −,−N=CH−,−CH=CH−,−COS−,−S
    CO−,−CH2 CH2 −,−CH2 O−,−OCH2
    −を表す。Rは、アルキル基を表す。Pは、置換されて
    いても良いアルキル基を表す。nは、0,1又は2を表
    す。Uは、−CO−Cm2m−,−O−Cm2m−,−
    m2m−CO−,−Cm2m−O−,−Cm2m−,
    −OSO2 −,−SO2 O−,−SO2 −,−SO2
    m2m−,−O−Cm2m−O−Cm2m−,−Cm
    2m−SO2 −,−Cm2m−O−Cm2m−O−,−
    m2m−N(Cm'2m'+1 )−SO2 −,−Cm2m
    −N(Cm'2m'+1 )−CO−,−SO2 −N(Cm'
    2m'+1 )−Cm2m−,−CO−N(Cm'2m'+1 )−
    m2m−を表し、m,m’はそれぞれ同一もしくは異
    なる1から20までの整数を表す。Vは、−(Cp2p
    O)qr2r+1を表す。pはqが複数の場合それぞれ
    の(Cp2pO)に対して独立に1から10の整数であ
    り、qが1の場合1から10の整数である。qは1から
    6の整数である。rは1から10の整数である。)
  5. 【請求項5】 前記カイラルスメクティック液晶がコレ
    ステリック相を持たない液晶であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のカイラルスメクティック
    液晶素子。
  6. 【請求項6】 カイラルスメクティック液晶を間に保持
    して対向するとともに、その対向面には夫々カイラルス
    メクティック液晶に電圧を印加するための電極が形成さ
    れた一対の基板を備え、配向状態におけるカイラルスメ
    クティック液晶が少なくとも2つの光学的安定状態を示
    すカイラルスメクティック液晶素子の製造方法であっ
    て、 該一対の対向電極のうち少なくとも一方の電極上に、ラ
    ングミュア・ブロジェット法(LB法)を用いて累積表
    面圧が崩壊圧の65%以上なる条件のもとでLB膜を形
    成する工程を含むことを特徴とするカイラルスメクティ
    ック液晶素子の製造方法。
JP29603595A 1995-10-20 1995-10-20 カイラルスメクティック液晶素子及びその製造方法 Withdrawn JPH09113912A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112051182A (zh) * 2020-09-07 2020-12-08 西南石油大学 一种快速预测不同深度页岩储层吸附甲烷能力的方法

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CN112051182A (zh) * 2020-09-07 2020-12-08 西南石油大学 一种快速预测不同深度页岩储层吸附甲烷能力的方法

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