JPH09112767A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH09112767A
JPH09112767A JP27406895A JP27406895A JPH09112767A JP H09112767 A JPH09112767 A JP H09112767A JP 27406895 A JP27406895 A JP 27406895A JP 27406895 A JP27406895 A JP 27406895A JP H09112767 A JPH09112767 A JP H09112767A
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ring
metal
pipe
metal pipe
seal ring
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JP27406895A
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English (en)
Inventor
Shigemitsu Yonemoto
茂光 米元
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Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Fujii Gokin Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属管を挿通した状態で継手主体に螺合され
た締付具を締め付けることによって、前記継手主体の内
周のテーパ部に収容されたシールリングが前記テーパ部
と前記金属管との間に楔状に押し込まれ、前記金属管の
外周が気密状態となる管継手において、火災時の熱によ
り前記金属管の外周の気密状態が損なわれないようにし
て、この管継手を通過するガス等の被通過流体の漏れを
防止すること。 【解決手段】 前記シールリング(3) は、弾性リング(3
a)と金属製リング(3b)とを軸線方向に連結一体化してな
り、前記シールリング(3) の押込み状態にて前記弾性リ
ング(3a)と前記金属製リング(3b)の両方が前記テーパ部
(11)と前記金属管(P) との間に密に圧入されること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管継手、特に、こ
れに挿入される金属管を任意の挿入位置で外周気密状態
に固定する形式の管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス配管用の前記形式の管継手として、
従来から、図8に示すものがある。このものは、一端か
ら一定範囲を大径部(19)とした筒状の継手主体(1) と、
前記大径部(19)の雌ネジ部に螺合される筒状の締付具
(2) とからなる。前記大径部(19)の内周部の前記雌ネジ
部の内側には、開放端側に向って直径拡大するテーパ部
(11)が設けられている。このテーパ部(11)には、外周面
が前記テーパ部(11)及びその近傍に略一致し且つ断面が
略台形状のゴム製のシールリング(3) が収容されてい
る。そして、前記締付具(2) の内側端部は、前記シール
リング(3) を前記テーパ部(11)に押込む為の押込筒部(2
b)として機能する。
【0003】前記締付具(2) を緩めた状態で上記金属管
(P) を前記締付具(2) 側から前記継手主体(1) に挿入
し、この状態で前記締付具(2) を締め付けていく。これ
により、前記押込筒部(2b)によって前記シールリング
(3) が内側に押され、これに伴って、前記テーパ部(11)
によって前記シールリング(3) が半径方向に圧縮され
る。これにより、前記シールリング(3) は、最終的に、
前記テーパ部(11)と前記金属管(P) との間に楔状に押し
込まれた状態となる。この状態では、前記テーパ部(11)
及び前記金属管(P) に対して前記シールリング(3) の内
外周が圧接され、これにより、前記金属管(P) の外周が
気密状態となる。尚、この管継手では、前記シールリン
グ(3) と前記金属管(P) との圧接部での摩擦力によって
前記金属管(P)が上記継手主体(1) に抜止め状態に固定
される。又、前記金属管(P) の端末が上記大径部(19)よ
り内側に位置するかぎり、前記金属管(P) の固定位置を
任意に決めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
管継手では、前記金属管(P) の外周を気密状態とする前
記シールリング(3) がゴム製であるから、火災が発生し
た場合、その熱により前記シールリング(3) が損傷し
て、前記気密状態が損なわれ易い。この気密状態が損な
われると、この管継手内を通過するガスが漏れることと
なる。
【0005】請求項1の発明は、『金属管(P) が挿通さ
れる筒状の継手主体(1) と、これの管挿入側の端部近傍
内周にて前記端部側に向って拡大するように設けられ且
つシールリング(3) を収容したテーパ部(11)と、前記端
部に螺合され且つ前記テーパ部(11)に向って突出する押
込筒部(2b)を備える締付具(2) とを具備し、これらに前
記金属管(P) を挿通した状態で前記締付具(2) を締め付
けることによって、前記押込筒部(2b)により前記シール
リング(3) が前記金属管(P) と前記テーパ部(11)との間
に楔状に押し込まれて前記金属管(P) の外周が気密状態
となる管継手』において、火災時の熱により前記金属管
(P) の外周の気密状態が損なわれないようにして、この
管継手を通過するガス等の被通過流体の漏れを防止する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の課題解
決手段は、『前記シールリング(3) は、弾性リング(3a)
と金属製リング(3b)とを軸線方向に連結一体化してな
り、前記シールリング(3) の押込み状態にて前記弾性リ
ング(3a)と前記金属製リング(3b)の両方が前記テーパ部
(11)と前記金属管(P) との間に密に圧入される』ことを
特徴とする。
【0007】この管継手では、前記締付具(2) を締め付
けると、前記シールリング(3) は、上記した従来の技術
と同様に、上記押込筒部(2b)によって前記テーパ部(11)
と前記金属管(P) との間に楔状に押し込まれる。このと
き、前記シールリング(3) を構成する弾性リング(3a)と
金属製リング(3b)の両方が前記テーパ部(11)と前記金属
管(P) との間に密に圧入されるから、前記二つのリング
部分によって前記金属管(P) の外周が気密状態となる。
【0008】前記弾性リング(3a)によるシール性能が前
記金属製リング(3b)によるシール性能よりも高いことか
ら、正常時には主として前者によって前記気密が確保さ
れる。そして、火災時の熱によって、前記弾性リング(3
a)が損傷した場合でも、前記金属製リング(3b)は損傷さ
れないから、この金属製リング(3b)の圧入状態が維持さ
れる。これにより、前記金属管(P) の外周の気密状態が
維持される。
【0009】ここで、『前記シールリング(3) の押込み
状態にて前記弾性リング(3a)と前記金属製リング(3b)の
両方が前記テーパ部(11)と前記金属管(P) との間に密に
圧入される』構成とは、具体的には、請求項2の発明の
ように、『自由状態に於ける前記弾性リング(3a)の大き
さは、これが最終押込み状態にて収容される前記テーパ
部(11)と前記金属管(P) との間の第2環状空間(102) よ
り大きく設定された』ものでもよい。前記押込み状態で
は、前記金属製リング(3b)に比して弾性変形能の大きな
前記弾性リング(3a)が前記テーパ部(11)と前記金属管
(P) との間の第2環状空間(102) に強く圧縮された状態
で収容される。従って、この状態での弾性リング(3a)と
前記テーパ部(11)及び前記金属管(P) との密着度合いが
向上する。ここで、前記弾性リング(3a)が前記第2環状
空間(102) よりも大きいとは、前者の断面積が後者のそ
れよりも大きいことを言い、前記断面積の半径方向の幅
や軸線方向の幅が大きい場合を含む。
【0010】又、前記シールリング(3) としては、請求
項3の発明のように、『前記シールリング(3) の断面形
状は、全体として略直角三角形状に設定されてなる』も
のでもよい。このものでは、上記押込み状態に於ける前
記弾性リング(3a)及び金属製リング(3b)の内外周と前記
テーパ部(11)及び前記金属管(P) との密着面積が大きく
なる。
【0011】請求項4の発明のように、『前記シールリ
ング(3) の大径側の端面には、前記金属管(P) に相対回
動自在に外嵌した加圧リング(4) を対接させ、前記加圧
リング(4) を前記押込筒部(2b)によって押し込む』もの
では、前記締付具(2) の締付けによって、前記押込筒部
(2b)に回動力が作用しても、この押込筒部(2b)と前記シ
ールリング(3) との間に前記加圧リング(4) が介在され
ているから、これら相互の摺動により、前記押込筒部(2
b)の回動力は前記シールリング(3) には伝達されにく
い。
【0012】請求項5の発明のように、『前記金属製リ
ング(3b)には、前記シールリング(3) の大径側の端面に
露出する被押圧片(31)が具備される』ものでは、前記シ
ールリング(3) の大径側の端面に露出した前記被押圧片
(31)が前記押込筒部(2b)あるいは前記加圧リング(4) に
直接対接するものとなるから、火災時に前記弾性リング
(3a)が損傷した状態で、前記テーパ部(11)と前記金属管
(P) との間に楔状に押し込まれた前記金属製リング(3b)
が緩みにくい。
【0013】上記した請求項4の発明において、請求項
6の発明のように、『前記締付具(2) は、前記継手主体
(1) に螺合される主体部(2a)と、この主体部(2a)の外側
に連設され且つ前記主体部(2a)に向って直径拡大するテ
ーパ壁部(21)とを具備し、前記押込筒部(2b)は、前記テ
ーパ壁部(21)とは別体に構成された一部開放のリング体
とし、このリング体は、前記テーパ壁部(21)内に収容さ
れると共に、前記締付具(2) の最終締込み状態にて前記
テーパ壁部(21)と前記金属管(P) との間に密に圧入され
る』ものでもよい。このものでは、前記締付具(2) を締
め付けると、その主体部(2a)のテーパ壁部(21)と前記テ
ーパ部(11)との間の環状空間が軸線方向に縮小する。こ
れによって、前記テーパ壁部(21)に収容された前記リン
グ体により前記加圧リング(4) が押し込まれ、前記シー
ルリング(3) が前記テーパ部(11)と前記金属管(P) との
間に圧入され、上記気密状態となる。又、同時に、前記
リング体が前記テーパ壁部(21)によって半径方向に縮小
されて前記テーパ壁部(21)と前記金属管(P) との間に圧
入された状態となり、前記リング体と前記金属管(P) と
の間の摩擦力によりこれら両者が固定されることから、
前記金属管(P) が上記継手主体(1) に対して抜止め状態
に固定されたものとなる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、火災時の熱によっても金属製リング(3b)が損傷せず
前記金属管(P) の外周の気密状態が維持されることか
ら、この管継手からのガス等の漏れが防止される。又、
弾性リング(3a)と金属製リング(3b)が一体化されている
から、これら両者が別体に形成されたものに比べて、こ
の管継手の組み立てが容易となる。
【0015】更に、正常時に於いては、前記金属管(P)
と上記テーパ部(11)との間に圧入された弾性リング(3a)
による気密性能が大きいことから、シールリング(3) の
全体を金属製としたものに比べて、前記正常時の気密性
能が向上する。請求項2の発明では、この点の効果が一
層向上したものとなる。請求項3の発明では、前記弾性
リング(3a)及び金属製リング(3b)の内外周と前記テーパ
部(11)及び前記金属管(P) との密着面積が大きくなるか
ら、上記した正常時及び異常時の気密性能が向上する。
【0016】請求項4の発明では、前記押込筒部(2b)に
作用する回動力が前記シールリング(3) には伝達されに
くいから、前記シールリング(3) の押込み動作がスムー
ズとなる。請求項5の発明では、火災時に前記弾性リン
グ(3a)が焼失した状態で、前記テーパ部(11)と前記金属
管(P) との間に楔状に押し込まれた前記金属製リング(3
b)が緩みにくいから、上記異常時の気密保持がより一層
確実となる。
【0017】請求項6の発明では、前記締付具(2) の締
め付けにより、前記金属管(P) が抜止め状態に固定され
るから、この固定の為の操作が簡単である。又、前記固
定の為の固定手段を別に設ける必要がなくこの管継手の
全体の構成が簡単となる。更に、前記固定の為のリング
体が一部開放であり半径方向に縮小され易いから、前記
締付具(2) の回動操作力が少なくて済む。又、前記リン
グ体と前記シールリング(3) との間に加圧リング(4) が
介在されるから、前記シールリング(3) の大径側の端面
に前記弾性リング(3a)が露出するものであっても、前記
弾性リング(3a)が円周方向に亙って均等に押し込まれる
ものとなり、この場合の気密性能が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。この実施の形態の管継手は、
図1〜図3に示すように、金属製筒体とした継手主体
(1) の両端に一対の金属製のナット(20)(20)を外嵌螺合
させたものであり、これらナット(20)(20)から前記継手
主体(1) に対向状態に挿入された一対の金属管(P)(P)相
互を接続するものである。
【0019】[各部の構成について] *継手主体(1) * 前記継手主体(1) は、その両端から一定範囲が外周側に
突出する厚肉部(12)(12)となった構成であり、前記厚肉
部(12)(12)の外周部が前記ナット(20)(20)を螺合させる
為の雄ネジ部(14)(14)となっている。そして、前記厚肉
部(12)(12)間の前記継手主体(1) の外周部は、六角状に
形成され、この継手主体(1) の内径は、上記金属管(P)
よりも僅かに大径に設定されている。各厚肉部(12)の内
周部は、その開放端に向って直径拡大するテーパ部(11)
となっており、このテーパ部(11)に後述のシールリング
(3) が収容されている。
【0020】*ナット(20)及びリング半体(22)(22)* 前記ナット(20)は、前記厚肉部(12)に外嵌する雌ネジ部
の外側に、外側に向って直径縮小するテーパ壁部(21)が
連続した構成である。このテーパ壁部(21)の先端の最小
径部(211) 内に上記金属管(P) が挿通される。そして、
前記テーパ壁部(21)には、断面半円形の一対の金属製の
リング半体(22)(22)が対向状態に合されて収容され、全
体としては断面が円形となっている。これらリング半体
(22)(22)は、外側半部の外周面が前記テーパ壁部(21)に
略一致するテーパ面であり且つ内周面が軸線に平行であ
り、その断面が台形状に形成された構成となっている。
又、これらリング半体(22)(22)は、円形に閉じられた状
態で前記金属管(P) の外径よりも僅かに小径となる寸法
関係に設定されている。そして、これらリング半体(22)
(22)と後述のシールリング(3) とが軸線方向に対向して
いる。
【0021】*シールリング(3) * 前記シールリング(3) は、弾性リング(3a)と金属製リン
グ(3b)とが軸線方向に連結一体化された構成である。
又、このシールリング(3) の断面形状は、全体として略
直角三角形状であり、その外周面が上記テーパ部(11)に
略一致すると共に内周面が軸線に平行となっている。
【0022】一方の金属製リング(3b)は、前記シールリ
ング(3) の押込み方向の前方端部にあり、これから前記
押込み方向の後方に延び前記シールリング(3) の後方端
に露出する環状板(34)を具備した構成である。他方の弾
性リング(3a)は、前記環状板(34)の外周側に連設された
外周リング(32)と、前記環状板(34)の内周側に連設され
た内周リング(33)とからなる。
【0023】そして、前記金属製リング(3b)の断面の半
径方向の大きさは、図2及び図4に示すように、接続完
了状態にてこれが収容される前記テーパ部(11)と前記金
属管(P) との間の第1環状空間(101) の大きさに略一致
している。他方の前記弾性リング(3a)の自由状態に於け
る断面の内外周の半径差は、前記接続完了状態にて収容
される前記テーパ部(11)と前記金属管(P) との間の第2
環状空間(102) の半径差より僅かに大きく設定されてい
る。尚、この弾性リング(3a)の内径は、上記金属管(P)
より極僅かに大径に設定されており、外径は、前記第2
環状空間(102)に於ける前記テーパ部(11)の内周径より
も大きく設定されている。
【0024】前記シールリング(3) は、所謂インサート
成型により製作することができる。即ち、前記金属製リ
ング(3b)を金型にセットした状態で、ゴム素材を前記金
型により前記外周リング(32)及び前記内周リング(33)に
成型する。このとき、上記環状板(34)には、多数の透孔
(35)(35)が形成されているが、これら透孔(35)(35)を介
して前記外周リング(32)と前記内周リング(33)とが前記
環状板(34)を挟んだ状態にて連設一体化されたものとな
る。この方法以外でも、例えば、予め別々に成型された
前記外周リング(32)及び内周リング(33)を前記環状板(3
4)に接着する方法でもよい。
【0025】更に、前記シールリング(3) と上記リング
半体(22)(22)との間には、内径が前記継手主体(1) より
僅かに大径の金属製の加圧リング(4) が介在されてい
る。 [金属管(P)(P)との接続の実際について]上記構成の管
継手に金属管(P)(P)を接続するには、各金属管(P) をナ
ット(20)から継手主体(1) 内に挿入する。そして、この
状態で、前記ナット(20)を締め込んでいくと、前記テー
パ部(11)と前記テーパ壁部(21)との間の環状空間が軸線
方向に縮小される。この縮小によって、前記シールリン
グ(3) が上記リング半体(22)(22)により内方に押され、
これに伴い、前記テーパ部(11)によって前記シールリン
グ(3) が半径方向に圧縮される。これにより、前記シー
ルリング(3) が上記テーパ部(11)と前記金属管(P) との
間に楔状に押し込まれた状態となる。
【0026】このとき、前記シールリング(3) を構成す
る上記金属製リング(3b)の断面の半径方向の大きさが、
上記第1環状空間(101) の大きさに略一致すると共に、
他方の上記弾性リング(3a)の自由状態に於ける断面の半
径差が、上記第2環状空間(102) の半径差より僅かに大
きく設定されていることから、前記金属製リング(3b)と
これに比して弾性変形能の大きな前記弾性リング(3a)と
が前記テーパ部(11)と前記金属管(P) との間に密に圧入
されたものとなる。これにより、前記金属管(P) の外周
が気密状態となる。尚、この実施の形態では、前記リン
グ半体(22)(22)が既述請求項6に記載のリング体であ
り、既述請求項1に記載の押込筒部(2b)である。又、前
記ナット(20)が既述請求項6に記載の主体部(2a)であ
り、これらリング半体(22)(22)と前記ナット(20)とが既
述請求項1に記載の締付具(2) である。
【0027】又、前記シールリング(3) の押込みとほぼ
同時に、前記リング半体(22)(22)相互の間隔が前記テー
パ壁部(21)の移動に伴って縮小される。前記リング半体
(22)(22)は、上記金属管(P) に対して上記寸法関係に設
定されているから、最終的に、前記リング半体(22)(22)
が前記金属管(P) と前記テーパ壁部(21)との間に密に圧
入された状態となり、これによって、前記リング半体(2
2)(22)により前記金属管(P) が挟持される。
【0028】これらリング半体(22)(22)の内周面には、
円周方向に延びる三角形断面の複数の係合段部(23)(23)
が並設されており、前記金属管(P) の挟持状態では、前
記係合段部(23)(23)が前記金属管(P) の外周面に食い込
んだものとなる。従って、前記金属管(P) の固定力が大
きいものとなっている。尚、前記リング半体(22)(22)に
より前記金属管(P) が固定されたときに前記シールリン
グ(3) の押込みが完了していない場合でも、前記ナット
(20)の締込みにより前記テーパ壁部(21)と上記テーパ部
(11)とが相対的に近接することから、前記シールリング
(3) が押し込まれる。
【0029】このものでは、前記金属管(P) の固定手段
が上記リング半体(22)(22)であるから、前記ナット(20)
の締込みによって半径方向に縮小され易い。従って、前
記ナット(20)の回動操作力が少なくて済む。前記リング
半体(22)(22)の代わりにC形リングを使用しても同様で
ある。更に、前記リング半体(22)(22)に於ける上記テー
パ壁部(21)との対接面には、一対の環状の凸条(24)(24)
が設けられ、上記加圧リング(4) との対接面にも同様の
凸条(25)(25)が設けられている。これにより、前記リン
グ半体(22)(22)と前記テーパ壁部(21)及び前記加圧リン
グ(4) との接触面積が小さくなり、これら相互間の摩擦
抵抗力が小さくなる。従って、この点でも、前記ナット
(20)の回動操作力が少なくて済む。
【0030】この接続状態では、上記外周リング(32)及
び上記内周リング(33)によるシール性能が前記金属製リ
ング(3b)のそれよりも高く、この正常時には主として前
記外周リング(32)及び内周リング(33)により前記気密が
確保されている。又、前記シールリング(3) は、上記し
た三角形断面に形成されているから、このシールリング
(3) の前記テーパ部(11)及び前記金属管(P) に対する密
着面積が大きく確保され、前記シール性能が高いものと
なっている。
【0031】そして、火災が発生し、その熱により前記
外周リング(32)及び内周リング(33)が損傷した場合で
も、前記金属製リング(3b)は損傷しないから、この金属
製リング(3b)の上記圧入状態が維持される。これによ
り、前記金属管(P) の外周の気密状態が維持される。
又、前記金属製リング(3b)の環状板(34)の後方端が金属
製の前記加圧リング(4) に対接しているから、前記外周
リング(32)及び内周リング(33)が焼失した状態でも、前
記金属製リング(3b)が緩みにくい。前記環状板(34)が既
述請求項5に記載の被押圧片(31)である。
【0032】更に、前記ナット(20)の締付時に、前記リ
ング半体(22)(22)に回動方向の力が作用しても、これら
リング半体(22)(22)と前記シールリング(3) との間に前
記加圧リング(4) が介在され、これらが相互に摺動する
ことから、前記リング半体(22)(22)の回動力が前記シー
ルリング(3) には伝達されない。従って、前記シールリ
ング(3) の押込み動作がスムーズとなる。又、前記加圧
リング(4) によって、上記外周リング(32)及び内周リン
グ(33)の後方端面が円周方向に亙って加圧されるから、
前記加圧リング(4) がない場合に前記リング半体(22)(2
2)相互間の開放部による非加圧域が生じない。従って、
前記シールリング(3) の押込みが確実である。 [他の実施の形態] .上記シールリング(3) は、上記押込みに際して、弾
性リング(3a)及び金属製リング(3b)の両方が上記テーパ
部(11)及び金属管(P) に対して圧接され得るかぎり、他
の構成でもよい。例えば、前記金属製リング(3b)を、図
5ーaに示すように、円形断面としてもよい。又、前記
弾性リング(3a)が円形断面であってもよい。
【0033】又、前記金属製リング(3b)は、ブロック状
でなくても、前記シールリング(3)の内外周に亙って設
けられるものであればよい。例えば、同図ーbに示すよ
うに、上記外周リング(32)を、前記シールリング(3) の
押込み方向の前方端部(301)まで延びる構成とし、この
前方端部(301) を内外周に亙って被覆する金属製の被覆
板(36)を前記金属製リング(3b)としてもよい。
【0034】更に、前記弾性リング(3a)及び前記金属製
リング(3b)の両方又は一方が軸線方向に複数設けられる
ものでもよい。例えば、同図ーcに示すように、三角形
断面の金属製リング(3b)の外周面に周設された第1環状
溝(37)に上記外周リング(32)が嵌め込まれ、内周面に周
設された第2環状溝(38)に上記内周リング(33)が嵌め込
まれた構成としてもよい。このものでは、前記内周リン
グ(33)及び外周リング(32)を前記金属製リング(3b)に接
着しなくてもよい。
【0035】.上記実施の形態では、上記第2環状空
間(102) よりも前記弾性リング(3a)の断面を厚肉とする
ことにより、上記押込み状態にて前記弾性リング(3a)が
前記第2環状空間(102) に圧入された状態となる構成と
したが、これを、図6に示すように、前記第2環状空間
(102) を構成する上記テーパ部(11)のテーパが前記弾性
リング(3a)の外周面のそれよりも大きい構成とすること
により、前記圧入状態となるものでもよい。
【0036】.上記実施の形態以外の管継手に実施し
てもよい。例えば、図7に示すように、上記継手主体
(1) に於ける締付具(2) とは反対側の端部に雄ネジ部(1
7)が設けられ、この継手主体(1) に前記締付具(2) 側か
ら金属製のスライド管(1a)が挿入され、このスライド管
(1a)の外側端部に雌ネジ部(18)が具備された構成として
もよい。このものでは、前記継手主体(1) に対する前記
スライド管(1a)の固定位置を、上記実施の形態と同様に
して、任意に決められる。従って、このものは、伸縮自
在の管継手となる。
【0037】.上記締付具(2) は、上記実施の形態の
ナット(20)とリング半体(22)(22)の組み合わせに限定さ
れない。図7に示すように、前記締付具(2) を、前記継
手主体(1) に挿入螺合される筒状体としてもよい。この
場合、前記締付具(2) の内側端部が既述請求項1に記載
の押込筒部(2b)となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態の管継手の断面図
【図2】前記管継手の要部断面図
【図3】前記管継手のIII−III断面図
【図4】前記管継手のシールリング(3) の説明図
【図5】前記シールリング(3) の他の形態の説明図
【図6】前記シールリング(3) 及びテーパ部(11)の他の
形態の説明図
【図7】他の実施の形態の管継手の説明図
【図8】従来の技術の管継手の断面図
【符号の説明】
(P) ・・・金属管 (1) ・・・継手主体 (11)・・・テーパ部 (3) ・・・シールリング (2) ・・・締付具 (2b)・・・押込筒部 (3a)・・・弾性リング (3b)・・・金属製リング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属管(P) が挿通される筒状の継手主体
    (1) と、これの管挿入側の端部近傍内周にて前記端部側
    に向って拡大するように設けられ且つシールリング(3)
    を収容したテーパ部(11)と、前記端部に螺合され且つ前
    記テーパ部(11)に向って突出する押込筒部(2b)を備える
    締付具(2) とを具備し、これらに前記金属管(P) を挿通
    した状態で前記締付具(2) を締め付けることによって、
    前記押込筒部(2b)により前記シールリング(3) が前記金
    属管(P) と前記テーパ部(11)との間に楔状に押し込まれ
    て前記金属管(P) の外周が気密状態となる管継手におい
    て、 前記シールリング(3) は、ゴム等の弾性リング(3a)と金
    属製リング(3b)とを軸線方向に連結一体化してなり、前
    記シールリング(3) の押込み状態にて前記弾性リング(3
    a)と前記金属製リング(3b)の両方が前記テーパ部(11)と
    前記金属管(P)との間に密に圧入される管継手。
  2. 【請求項2】 自由状態に於ける前記弾性リング(3a)の
    大きさは、これが最終押込み状態にて収容される前記テ
    ーパ部(11)と前記金属管(P) との間の第2環状空間(10
    2) より大きく設定された請求項1に記載の管継手。
  3. 【請求項3】 前記シールリング(3) の断面形状は、全
    体として略直角三角形状に設定されてなる請求項1又は
    2に記載の管継手。
  4. 【請求項4】 前記シールリング(3) の大径側の端面に
    は、前記金属管(P)に相対回動自在に外嵌した加圧リン
    グ(4) を対接させ、前記加圧リング(4) を前記押込筒部
    (2b)によって押し込む構成である請求項1〜3の何れか
    に記載の管継手。
  5. 【請求項5】 前記金属製リング(3b)には、前記シール
    リング(3) の大径側の端面に露出する被押圧片(31)が具
    備される請求項1〜4の何れかに記載の管継手。
  6. 【請求項6】 前記締付具(2) は、前記継手主体(1) に
    螺合される主体部(2a)と、この主体部(2a)の外側に連設
    され且つ前記主体部(2a)に向って直径拡大するテーパ壁
    部(21)とを具備し、前記押込筒部(2b)は、前記テーパ壁
    部(21)とは別体に構成された一部開放のリング体とし、
    このリング体は、前記テーパ壁部(21)内に収容されると
    共に、前記締付具(2) の最終締込み状態にて前記テーパ
    壁部(21)と前記金属管(P) との間に密に圧入される請求
    項4に記載の管継手。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031888A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Kurimoto Shoji Kk 軟質管用金属継手

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