JPH09109656A - マルチエアコンシステム - Google Patents

マルチエアコンシステム

Info

Publication number
JPH09109656A
JPH09109656A JP27314995A JP27314995A JPH09109656A JP H09109656 A JPH09109656 A JP H09109656A JP 27314995 A JP27314995 A JP 27314995A JP 27314995 A JP27314995 A JP 27314995A JP H09109656 A JPH09109656 A JP H09109656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaporators
compressor
refrigerant
evaporator
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27314995A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Nakada
太 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zexel Corp filed Critical Zexel Corp
Priority to JP27314995A priority Critical patent/JPH09109656A/ja
Publication of JPH09109656A publication Critical patent/JPH09109656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のエバポレータのうち一部のエバポレー
タを休止するとコンプレッサが潤滑油不足で焼き付く。 【解決手段】 コンプレッサ2を有する冷却サイクルC
S1中に、並列接続された複数のエバポレータ5,9を
設け、一部のエバポレータ9の冷媒吸入側に電磁弁22
の弁本体22aを設けて、この電磁弁22の弁本体22
aを開成したり閉成して休止したりすることにより各エ
バポレータ5,9への冷媒の流入を制御するようにし、
電磁弁22の弁本体22aを閉成して休止するシングル
運転モードDS中に、この電磁弁22の弁本体22aを
一定間隔で短時間だけ開く。これにより休止中のエバポ
レータ9に溜る冷媒をコンプレッサ2へ押し戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つのコンプレッ
サに、互いに並列接続された複数(マルチ)のエバポレ
ータを有するマルチエアコンシステムにおいて、いずれ
かのエバポレータへの冷媒の流れを止めて休止させても
潤滑油がこのエバポレータ側に送られることがないよう
にして、コンプレッサへの潤滑油の循環不足をきたすこ
とのないマルチエアコンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、室内容量の大きなRV車等の車
両の普及に伴い、空調能力の容量も大きなものが要求さ
れるようになってきた。特に上記の車種の場合には前席
と後席との室内温度差が比較的大きく、後席を前席側の
空調制御で快適な環境となるように空調するのが難しい
ものであった。そこで前,後席をそれぞれ別々に空調す
るツインタイプの空調装置が必需品となり、またユーザ
の高級指向に伴い普及するようになった。
【0003】図8はコンプレッサの冷却サイクルCS中
に並列接続の2個(デュアル)のフロントエバポレータ
5,リアエバポレータ9を含むシステムの概略を示し、
詳細は図5の特開平6−262928号公報に開示され
ている。以下、このツインタイプにおける自動車用空調
装置の構成を説明する。図6は図5のブロック図を示
す。この図5,図6において、19は室内のフロント側
に設けられたフロント空調手段(フロントエアコン)、
20は室内のリア側に設けられたリア空調手段(リアエ
アコン)、23は各センサの検出値や操作等による設定
値に基づいてフロントエアコン19,リアエアコン20
の制御を行うコントロールユニットである。
【0004】2はフロント側の空調及びリア側の空調共
用のコンプレッサである。このコンプレッサ2は、コン
トロールユニット23によって制御されるコンプレッサ
リレー2aに基づいて作動するマグネットクラッチ2b
によって、図示しないエンジン等の動力源から動力が伝
わるプーリ(図8参照)2cとの接続がオン,オフされ
る。3は内外気の導入選択を行うインテークドアで、コ
ントロールユニット23の制御下におかれたアクチュエ
ータ13aに基づいて内外気の導入選択が行われる。4
は送風を行うフロントブロアで、パワートランジスタ回
路13fを介してコントロールユニット23によって風
量が制御される。5はフロントエバポレータ、6はフロ
ントヒータコアで、近傍に暖気と冷気との混合割合を調
節するエアミックスドア6aが設けられている。このエ
アミックスドア6aはアクチュエータ13bに基づいて
コントロールユニット23にて制御される。上記フロン
トブロア4,フロントエバポレータ5,フロントヒータ
コア6はフロントダクト15内に、上流からこの順番で
配置されている。上記フロントダクト15の最下流にベ
ント吹出し、デフロスト吹出しを制御するモードドア1
7aと、ヒート吹出しを制御するモードドア17bとが
設けられてあり、コントロールユニット23の制御下に
あるアクチュエータ13cに基づいて吹出しモードの制
御がなされる。7はフロント空調手段(フロントエアコ
ン)19の運転,温度,風量,吹出しモード等を設定す
るフロントコントロールパネルであり、フロントエアコ
ン19の運転をオン,オフさせるフロント用A/Cスイ
ッチ31、フロント用温度設定器30、エアミックスド
ア6aの設定や制御信号等を発するフロントエアミック
スポテンショ設定手段33、及びフロント側吹出しモー
ドの設定、制御信号等を発するフロントモードエンコー
ダ34等を備えている。
【0005】8はリアブロアで、パワートランジスタ回
路13hを介してコントロールユニット23によって風
量が制御される。9はリアエバポレータ、10はリアヒ
ータコアで、近傍に暖気と冷気との混合割合を調節する
エアミックスドア10aが設けられている。このエアミ
ックスドア10aはアクチュエータ13dに基づいてコ
ントロールユニット23にて制御される。上記リアブロ
ア8,リアエバポレータ9,リアヒータコア10はリア
ダクト16内に、上流からこの順番で配置されている。
上記リアダクト16の最下流にベント吹出し、ヒート吹
出しを制御するモードドア18が設けられてあり、コン
トロールユニット23の制御下にあるアクチュエータ1
3eに基づいて吹出しモードの制御がなされる。11は
リア空調手段(リアエアコン)20の運転、温度,風
量,吹出しモード等を設定するリアコントロールパネル
であり、このリアコントロールパネル11には、リアエ
アコン20の温度設定値をコントロールユニット23に
与えるリア用温度設定器25、リアエアコン20の運転
をオン,オフさせるリア用A/Cスイッチ26、エアミ
ックスドア10aの設定や制御信号等を発するリアエア
ミックスポテンショ設定手段35、及びリア側吹出しモ
ードの設定、制御信号等を発するリアモードエンコーダ
36等を備えている。12は上記リアエアコン20の運
転,温度,風量,吹出しモード等について設定するリモ
コン装置である。24はリア用室温センサで、室内のリ
ア側の室温の検出値をコントロールユニット23に与え
る。
【0006】次に動作について説明する。先ずフロント
A/Cスイッチ31がオンされると、フロントエアコン
19は、フロント用室温センサ29の検出するフロント
側室内温度の検出値、外気温センサ27が検出する車外
の温度検出値、日射センサ28が検出する車内に差込む
日射量等各センサが検出する出力信号をコントロールユ
ニット23に入力する。さらにフロントコントロールパ
ネル7の操作により設定されるフロント用温度設定器3
0の温度設定値、フロントエアミックスポテンショ(エ
アミックスドア6aの開度)設定手段33の出力信号
や、フロントモードエンコーダ34が出力する信号等
や、運転席計器パネル内にある車両水温値表示メータ用
の信号として水温センサ32により検出される図示しな
いエンジンの冷却水温の検出値等が上記コントロールユ
ニット23に入力され、フロント側室内の空調制御の演
算,判定が行われる。
【0007】上記コントロールユニット23にて演算さ
れるフロントエアコン19のフロント目標吹出温度値X
MFは一定の式で求められ、この値に基づいて空調装置の
各部分を制御する。図7(a)に示したグラフは横軸が
上記フロント目標吹出温度値XMFで、縦軸方向にはフロ
ントブロア4の風量,エアミックスドア6aの開度、イ
ンテークドア3の位置、フロント吹出しモードの選定に
ついての制御量,位置等をまとめて表示した一例であ
り、簡単のため詳細な制御とは多少異なるが、各フロン
ト目標吹出温度値XMFにおけるそれぞれ制御量、モード
等を表わしている。このようにコントロールユニット2
3は各制御量を決定して、アクチュエータ13bに信号
を出力して特性Aに基づいてエアミックスドア6aを制
御し、同じようにアクチュエータ13cに信号を出力し
て特性Bに基づいてモードドア17a,17bを制御す
る。また、同じようにアクチュエータ13aに信号を出
力してインテークドア3を特性Cに基づいて制御する。
また、フロントブロア4についてもコントロールユニッ
ト23は、パワートランジスタ回路13fへ信号を出力
して、特性Dに基づいてフロントブロア4を駆動させる
ブロアモータ4aを制御している。即ち、フロント目標
吹出温度値XMFが徐々に増加する状態において、エアミ
ックスドア6aは特性Aに基づいて開度が次第に増加
し、フロントブロア4は特性Bに基づいて風量がHiレ
ベルから一旦減少しLoレベルで一定となってから増加
してHiレベルとなり、インテークドア3は特性Cに基
づいて室内循環(R)から中立(M)を経て外気導入
(F)へと遷移し、フロントモードは特性Dに基づいて
ベント吹出しモード(V)からバイモード(B)を経て
ヒート吹出しモード(F)となる。
【0008】リアエアコンの動作も、上記フロントエア
コンの動作説明と同様に、リアエアコンの空調の各動作
を制御している。尚、リアエアコンの制御では、リア用
A/Cスイッチ26のオン,オフで電磁弁22の弁本体
22aを電磁コイル13iを介して制御される。即ち、
リア用A/Cスイッチ26をオンにすると、例えば冷房
運転がなされる時には電磁弁22が開かれてコンプレッ
サ2側の冷媒が供給されることからリアエバポレータ9
が冷却され、またリア用A/Cスイッチ26をオフする
と電磁弁26が閉じられてリアエバポレータ9の冷却が
停止される。コンプレッサ2がフロント用A/Cスイッ
チ31でオフに設定されている場合に、リア用A/Cス
イッチ26がオンされるとコンプレッサ2はオンされる
ことに基づきリアエバポレータ9に冷媒が供給される。
【0009】このようにしてコントロールユニット23
は、リアエアコン20の制御に用いるリア目標吹出温度
値XMRを求め、この値に基づいて空調装置の各部分を制
御する。図7(b)に示したグラフは横軸が上記リア目
標吹出温度値XMRで、縦軸方向にはリアブロア8の風
量、エアミックスドア10aの開度,リア吹出しモード
の選定についての制御量,位置等をまとめて表わした一
例であり、簡単のため詳細な制御とは多少異なるが、各
リア目標吹出温度値XMRにおけるそれぞれ制御量,モー
ド等を表わしている。このようにコントロールユニット
23は、各制御量を決定して、アクチュエータ13dに
信号を出力して特性Eに基づいてエアミックスドア10
aを制御し、同じようにアクチュエータ13eに信号を
出力して特性Gに基づいてモードドア18を制御する。
また、リアブロア8についてもコントロールユニット2
3は、パワートランジスタ回路13hへ信号を出力して
特性Fに基づいてリアブロア8を駆動させるブロワモー
タ8aを制御している。即ち、リア目標吹出温度値XMR
が徐々に増加する状態において、エアミックスドア10
aは特性Eに基づいて開度が次第に増加し、リアブロア
8は特性Fに基づいて風量がHiレベルから一旦減少し
Loレベルで一定となってから増加してHiレベルとな
り、リアモードは特性Gに基づいてベント吹出しモード
(V)からバイモード(B)を経てヒート吹出しモード
(F)となる。
【0010】また、図6に示された電子サーモアンプ1
3gに信号を出力する図示しないセンサをフロントエバ
ポレータ5側に設け、この検出信号をエンジンコントロ
ールユニット(ECU)21へ入力し、エンジン負荷と
フロントエバポレータ5の温度とに基づいてコンプレッ
サリレー2aを介してマグネットクラッチ2bを作動さ
せコンプレッサ2の動作を制御することも合わせて行っ
ている。
【0011】以上、前席、後席を別々に冷却するエアコ
ンの制御系を説明したが、このエアコンにおいて、冷媒
の流れの様子について図8を用いて説明すると、デュア
ル運転モードDMでは、図9に示すように、電磁弁22
の電磁コイル13iが励磁され、弁本体22aが開かれ
る。このため、コンプレッサ2の冷媒は凝縮機2mで凝
縮され、受液器2nで受液処理された後、冷媒は膨張弁
2pを介してフロントエバポレータ5を経てコンプレッ
サ2に循環し、さらにコンプレッサ2の励媒は凝縮機2
mで凝縮され、受液器2nで受液処理された後、電磁弁
22の弁本体22a、膨張弁2rを介してリアエバポレ
ータ9からコンプレッサ2に循環する。、またシングル
運転モードDSでは、電磁コイル13iが消勢され、電
磁弁22の弁本体22aが閉成される。このため、コン
プレッサ2の励媒は凝縮機2m、受液器2n、膨張弁2
r、リアエバポレータ9を経てコンプレッサ2に循環す
るが、コンプレッサ2から凝縮機2m、受液器2nを介
する冷媒はリアエバポレータ9に全く供給されないこと
になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来では、上述のよう
にシングル運転モードDSで電磁弁22の弁本体22a
が閉成されてリアエバポレータ9は休止されることにな
るが、この休止されている間にフロントエバポレータ5
を通過してコンプレッサ2に循環される冷媒が、ルート
5aを介してリアエバポレータ9側に若干逆流する現象
がみられ、このことに基づき、この逆流した冷媒に含ま
れる潤滑油がリアエバポレータ9側に供給されることに
よって、コンプレッサ2方向に循環されるべき潤滑油が
不足してしまい、コンプレッサ2の潤滑油不足をきたす
ことになり、これによりコンプレッサ2に摺動不足が生
じて、焼き付きないしは寿命劣化をきたす欠点があっ
た。
【0013】本発明は、上記課題に鑑み成されたもので
あって、複数のエバポレータのうち一部のエバポレータ
を休止してもコンプレッサの焼き付きないし寿命劣化を
きたすことのないマルチエアコンシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
コンプレッサを有する冷却サイクル中に、並列接続され
た複数のエバポレータを設け、一部のエバポレータまた
は全エバポレータの冷媒吸入側に電磁弁を設けて、この
電磁弁を開成したり閉成したりすることにより上記各エ
バポレータへの冷媒の流入を制御するようにしたマルチ
エアコンシステムにおいて、上記電磁弁を閉成するモー
ド中に、この電磁弁を一定間隔で短時間だけ開くように
したことを特徴とする。請求項2記載の発明は、コンプ
レッサを有する冷却サイクル中に、並列接続された複数
のエバポレータを設け、一部のエバポレータまたは全エ
バポレータの冷媒吸入側に電磁弁を設けて、この電磁弁
を開成したり閉成したりすることにより上記各エバポレ
ータへの冷媒の流入を制御するようにしたマルチエアコ
ンシステムにおいて、上記電磁弁の弁座の構造を、電磁
弁閉成時に一部の冷媒を漏洩する構造としたことを特徴
とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。 発明の第1の実施の形態1.図1,図2は本発明の第1
の実施の形態1を説明する説明図である。本実施の形態
1は図5ないし図8に示したツインタイプにおける自動
車用空調装置に適用されるものであり、図1に示すよう
に、コンプレッサ2を有する冷却サイクルCS1中に、
並列接続された2つのエバポレータとしてフロントエバ
ポレータ5、及びリアエバポレータ9が設けられ、一部
のリアエバポレータ9の冷媒吸入側に電磁弁22の弁本
体22aが設けられて、この電磁弁22の弁本体22a
をデュアル運転モードDS中に、一定間隔で開成したり
閉成したりしてリアエバポレータ9を休止したりするこ
とにより、一部のリアエバポレータ9への冷媒の逆流入
を阻止し得るようにされたものである。
【0016】本実施の形態1では、制御手段50に基づ
いて、図2に示すように、通常のデュアル運転モードD
Mでは、電磁弁22の電磁コイル13iが励磁されてそ
の弁本体22aが開かれるので、フロントエバポレータ
5、リアエバポレータ9共に冷却されるが、デュアル運
転モードDM以外のフロントエバポレータ5のシングル
運転モードDSでは、例えばピッチH=10分の間隔
で、h=30秒の区間だけ電磁弁22の電磁コイル13
iを励磁して弁本体22aを断続的に開くという継続運
転を行うのである。このことにより、継続動作時にリア
エバポレータ9を経由する僅かな冷媒で、ルート5aを
介して逆流する冷媒を潤滑油と共にコンプレッサ2方向
に押し戻すのである。これにより潤滑油がリアリアエバ
ポレータ9側に供給されることによって、コンプレッサ
2方向に循環すべき潤滑油が不足してしまい、コンプレ
ッサ2の潤滑不足をきたすことがなくなる。また、弁本
体22aは例えば30秒と僅かな時間だけしか開かれな
いので、リアエバポレータ9の無駄な冷却がなされず、
リア側の乗員に不快を与えない。
【0017】尚、弁本体22aを開く時は、制御手段5
0により、アクチュエータ13b,13dを制御してエ
アミックスドア6a,10aを暖房側に一部開いて内気
温度を上昇するように温度補正しても良い。
【0018】本実施の形態1によれば、電磁弁22の弁
本体22aを制御手段50の動作に基づき一定間隔で短
時間だけ開くようにしたから、一部のリアエバポレータ
9を休止させても、そのリアエバポレータ9に蓄積され
る潤滑油をコンプレッサ2に押し戻すことができ、これ
によりコンプレッサ2に摺動不足が生じることはなく、
焼き付きないしは寿命劣化をきたすことはない。
【0019】発明の第2の実施の形態2.図3は本発明
の第2の実施の形態2を説明する説明図であり、本実施
の形態2は例えば冷凍庫を備える自動車用空調装置に適
用されるものである。即ち、図3に示すように、本実施
の形態2は、コンプレッサ2、凝縮機(コンデンサ)2
m、受液器2nを有する冷却サイクルCS2に、3つの
エバポレータとしてフロントエバポレータ5、リアエバ
ポレータ9、及び車両の冷凍庫を冷却する冷凍庫エバポ
レータ51を並列に接続し、各エバポレータ5,9,5
1の冷媒吸入側に膨張弁2p,2r,2t、及び電磁弁
の弁本体22a1,22a2,22a3を設けたものに適
用される。
【0020】各電磁弁の弁本体22a1,22a2,22
3は、それぞれに接続される図示しない電磁コイルを
内蔵する駆動部53の動作により開成したり閉成したり
する。駆動部53は例えば運転席のコントロールパネル
の選択操作(エバポレータ5,9,51の冷却の有無の
選択操作)を認識する選択部54の動作に応じて各電磁
弁の弁本体22a1,22a2,22a3のそれぞれの動
作(開成するか閉成するか)を決定する。制御手段55
は選択部54の選択を認識して閉成状態にある電磁弁の
弁本体22a1,22a2,22a3がいずれであるかを
認識し、その閉成状態に設定された弁本体(例えば22
3)を上記第1の実施の形態1で説明した制御手段5
0の制御と同様に制御すべく駆動部53を制御する。
【0021】本実施の形態2では、いずれかの膨張弁2
p,2r,2tが閉成されていずれかのエバポレータ
5,9,51が休止されるものである。ここで、例えば
フロントエバポレータ5、リアエバポレータ9を冷却し
て冷凍庫エバポレータ51のみ休止する運転を行うモー
ドの場合、弁本体2tは完全に閉成されることはなく、
例えばピッチH=10分の間隔で、h=30秒の区間だ
け駆動部53内の弁本体2tの電磁コイルを励磁して当
該弁本体22tを開くという継続運転を行う。このこと
により、休止設定された冷凍庫エバポレータ51を経由
する僅かな冷媒で、当該冷凍庫エバポレータ51にルー
ト5a,9aを介して逆流する冷媒をコンプレッサ2方
向に押し戻すのである。これにより潤滑油が休止設定さ
れた冷凍庫エバポレータ51側に供給されることによっ
て、コンプレッサ2方向に循環すべき潤滑油が不足して
しまい、コンプレッサ2の潤滑不足をきたすことがなく
なる。従って、本実施の形態2も上記第1の実施の形態
1と同様の効果を得ることができる。
【0022】発明の実施の形態3.図4は本発明の第3
の実施の形態3を説明する説明図である。本実施の形態
3は図8に示した冷却サイクルCS中の電磁弁22の弁
本体に適用されるものである。図中、61はリアエバポ
レータ9の冷媒吸入側に設置される弁本体、62は冷媒
流入口、63は冷媒吐出口、64は電磁弁22の電磁コ
イル13iの励磁により冷媒流入口62を開閉する可動
体、65は可動体64に設けられた弁座である。この場
合、図4(a),(b)に示すように、弁本体61の可
動体64の弁座65の表面には、可動体64の閉成時に
冷媒流入口62に流入する冷媒のうち一部の冷媒を漏洩
する構造として半径方向に延長される複数の溝66が形
成されている。
【0023】次に動作につき説明する。可動体64が電
磁コイル13iの力で降下すると、弁座65が冷媒流入
口62を塞ぎ、冷媒吐出口63方向に吐出されるべき冷
媒を遮断して、この電磁弁22に接続される図示しない
リアエバポレータは休止されることになるが、この時、
弁座65の表面に形成された半径方向に延長される複数
の溝66を介して一部の冷媒が漏れるので、その冷媒が
この休止中のリアエバポレータを経由してコンプレッサ
へ循環する。このため前述した理由でこの休止中のリア
エバポレータに逆流してきた冷媒をコンプレッサ方向に
押し戻すことができる。
【0024】本実施の形態3によれば、上記第1の実施
の形態1の効果と同様の効果がある上に、電磁弁22の
弁本体61自体のウォータハンマを防止でき、しかも冷
媒の流入側と吐出側との差動圧を小さくできるので電磁
コイル(プランジャ)を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態1の構成を説明する
説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態1の動作を説明する
説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態2の構成を説明する
説明図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態3の構成を説明する
説明図である。
【図5】従来の技術の全体構成を説明する説明図であ
る。
【図6】従来の技術のブロック図である。
【図7】従来の技術の制御の一例を説明する説明図であ
る。
【図8】従来の技術の冷却サイクルの構成を説明する説
明図である。
【図9】従来の技術の冷却サイクルの運転モードを説明
する説明図である。
【符号の説明】
2 コンプレッサ 2p,2r,2t 膨張弁 5 フロントエバポレータ 9 リアエバポレータ 13i 電磁コイル 22 電磁弁 22a,61 弁本体 50,55 制御手段 51 冷凍庫エバポレータ 62 冷媒流入口 65 弁座 66 溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサを有する冷却サイクル中
    に、並列接続された複数のエバポレータを設け、一部の
    エバポレータまたは全エバポレータの冷媒吸入側に電磁
    弁を設けて、この電磁弁を開成したり閉成したりするこ
    とにより上記各エバポレータへの冷媒の流入を制御する
    ようにしたマルチエアコンシステムにおいて、 上記電磁弁を閉成するモード中に、この電磁弁を一定間
    隔で短時間だけ開くようにしたことを特徴とするマルチ
    エアコンシステム。
  2. 【請求項2】 コンプレッサを有する冷却サイクル中
    に、並列接続された複数のエバポレータを設け、一部の
    エバポレータまたは全エバポレータの冷媒吸入側に電磁
    弁を設けて、この電磁弁を開成したり閉成したりするこ
    とにより上記各エバポレータへの冷媒の流入を制御する
    ようにしたマルチエアコンシステムにおいて、 上記電磁弁の弁座の構造を、電磁弁閉成時に一部の冷媒
    を漏洩する構造としたことを特徴とするマルチエアコン
    システム。
JP27314995A 1995-10-20 1995-10-20 マルチエアコンシステム Pending JPH09109656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27314995A JPH09109656A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 マルチエアコンシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27314995A JPH09109656A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 マルチエアコンシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09109656A true JPH09109656A (ja) 1997-04-28

Family

ID=17523803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27314995A Pending JPH09109656A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 マルチエアコンシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09109656A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266967B1 (en) 1999-03-30 2001-07-31 Denso Corporation Refrigerant cycle system for vehicle air conditioner
US6675595B2 (en) 2001-09-20 2004-01-13 Denso Corporation Refrigerant cycle system including two evaporators
JP2004243873A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Mitsubishi Electric Corp 車両用換気及び空気調和装置
JP2015183872A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社デンソー 蒸気圧縮式冷凍サイクル装置
CN110712498A (zh) * 2019-10-18 2020-01-21 江铃汽车股份有限公司 空调压缩机控制方法及系统
DE102009040796B4 (de) * 2008-09-12 2021-02-11 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Verfahren zum Entfernen von Ölansammlungen aus Kältemittelleitungen eines Fahrzeugheizungs-, -lüftungs- und -klimatisierungs-Systems mit mehreren Kältemittelkreisen
WO2022009713A1 (ja) * 2020-07-09 2022-01-13 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266967B1 (en) 1999-03-30 2001-07-31 Denso Corporation Refrigerant cycle system for vehicle air conditioner
US6675595B2 (en) 2001-09-20 2004-01-13 Denso Corporation Refrigerant cycle system including two evaporators
JP2004243873A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Mitsubishi Electric Corp 車両用換気及び空気調和装置
DE102009040796B4 (de) * 2008-09-12 2021-02-11 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) Verfahren zum Entfernen von Ölansammlungen aus Kältemittelleitungen eines Fahrzeugheizungs-, -lüftungs- und -klimatisierungs-Systems mit mehreren Kältemittelkreisen
JP2015183872A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 株式会社デンソー 蒸気圧縮式冷凍サイクル装置
CN110712498A (zh) * 2019-10-18 2020-01-21 江铃汽车股份有限公司 空调压缩机控制方法及系统
CN110712498B (zh) * 2019-10-18 2021-10-08 江铃汽车股份有限公司 空调压缩机控制方法及系统
WO2022009713A1 (ja) * 2020-07-09 2022-01-13 株式会社デンソー 冷凍サイクル装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6675595B2 (en) Refrigerant cycle system including two evaporators
US6266967B1 (en) Refrigerant cycle system for vehicle air conditioner
US5014522A (en) Automotive air tempering apparatus
EP1447249A2 (en) Air conditioning apparatus for vehicle
JPH11301255A (ja) 車両用空調装置
EP0913282A1 (en) Heat pump type air conditioning system for automotive vehicle
EP0788910A2 (en) Air conditioner for vehicle, improved for frost deposition
US5706667A (en) Air conditioning apparatus
JP2007137127A (ja) 車両用電池冷却・空調装置
JPH09109656A (ja) マルチエアコンシステム
JP3799768B2 (ja) 車両用冷凍サイクル装置
JP2009241773A (ja) 空調装置
KR20110064380A (ko) 하이브리드 차량의 공조 제어방법
JP2014024413A (ja) 空調装置
JPH10119560A (ja) 空調装置
JPH07172154A (ja) 自動車用空気調和装置
JP2000055484A (ja) 空気調和装置
JP3581128B2 (ja) 自動車用空調装置
JP2003211953A (ja) 車両用空調装置
JPS5855056Y2 (ja) 車輛用空気調和装置
JPH11201196A (ja) 電磁クラッチ、該電磁クラッチを備えた圧縮機、および該圧縮機を備えた車両用空気調和装置
JP2003035461A (ja) 冷凍サイクル装置および車両用空調装置
JP3477247B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2003159930A (ja) 車両用空調装置
JP2006213290A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040706

A02 Decision of refusal

Effective date: 20041102

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02