JPH09108047A - 折畳み式パイプ構造体及びそのパイプジョイント - Google Patents

折畳み式パイプ構造体及びそのパイプジョイント

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JPH09108047A
JPH09108047A JP27090595A JP27090595A JPH09108047A JP H09108047 A JPH09108047 A JP H09108047A JP 27090595 A JP27090595 A JP 27090595A JP 27090595 A JP27090595 A JP 27090595A JP H09108047 A JPH09108047 A JP H09108047A
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pipe
arm
joints
arms
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JP27090595A
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Suguru Sumida
英 隅田
Atsuji Sumida
篤二 隅田
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SUMIRI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てが容易で安定性のある折畳み型パイ
プ構造体を提供し、かつジョイントの種類を可及的に少
なくする。 【解決手段】 棚板載置用のパイプ構造体1を構成する
ジョイントに複数の回動するアーム8〜13とその回動
ストッパー27とを設けることにより使用時の安定性を
向上させ、さらに、アームをネジ込み方式とすることに
より、必要な数のアームの螺合で数種類のジョイントを
共用化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品展示棚、家
具、デスクチェアーなどに使用される折畳み式パイプ構
造体及びそのパイプジョイントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、商品展示棚は、棚板が枠体に固定
されているものが大半であったが、最近、展示棚の設置
場所を変更する場合が多いことから、これに対応して分
解・組立が容易に行えるように、棚枠としてパイプとジ
ョイントとの組合せで構成したパイプ構造体を使用し、
このパイプ構造体に棚板を載置する展示棚が汎用される
ようになっている。ただ、このパイプ構造体は、設置場
所の変更時にパイプとジョイントとを分解しなければな
らず、その作業が煩雑となるため、嵩高のまま運搬して
いた。
【0003】最近、このパイプ構造体を分解せず、かつ
コンパクトな形で運搬できる折畳み式展示棚が出現して
いる。図1は組立状態と折畳み状態とを示すX方向に1
列、Y方向に2列、Z方向に2段の折畳み式展示棚の斜
視図である。この展示棚は、パイプ構造体1、パイプ2
及びジョイント3、4、5と、このパイプ構造体上に載
置される棚板7とを備え、各ジョイント2のXYZ方向
に突出するアーム8、9、10、11、12(図2参
照)のうち、X方向に突出するアーム8のパイプ接続部
23がZ方向の軸16周りに回動自在とされている。こ
の展示棚を折り畳むには、パイプ構造体1から棚板7を
外し、ジョイント3、4、5のアーム8を回動すること
により行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記折
畳み式パイプ構造体1のジョイント3、4、5には回動
を抑止する手段がないため、組み立てた展示棚は棚板あ
るいは側面板でその状態を保持していることになり、安
定性に欠けるといった課題があった。また、各ジョイン
ト3、4、5によってアーム8〜12の突設方向が異な
るため、部品を共用化できないといった難点があった。
【0005】この難点を図1及び図2に示すパイプ構造
体1を用いて詳述する。図2はこのジョイント3、4、
5の回動状態を模式的に示すもので、パイプ構造体1の
折畳み状態で、全てのジョイント3、4、5のパイプ接
続部23がZ方向の軸16周りに回動することになる。
このパイプ構造体1は、3Sー1〜3Sー4の4個の三
方ジョイント3と、4S−1〜4S−10の10個の四
方ジョイント4と、5S−1〜5S−4の4個の五方ジ
ョイント5とを備えている。パイプ構造体1の底部に四
方ジョイント4S−5〜4S−8、5S−1および5S
−2を使用するのは、キャスター15又はアジャスター
を固定するためのアームが必要となるからである。
【0006】図2において、各ジョイントのアームに付
された符号8〜12は、X方向前面側に位置するジョイ
ントを基準とし、XYZ方向に突出するアームの符号で
あって、構造上、X方向後面に位置するジョイントはパ
イプ構造体の中央部を中心として点対称の関係にある。
【0007】すなわち、図2に示すように、三方ジョイ
ント3では、対角上のジョイント3S−1と3S−3と
で、また3S−2と3S−4とで、同一のジョイントを
使用でき、結局2種類のジョイントで済むことになる。
【0008】四方ジョイントでは、対角上のジョイント
4S−1、4S−3、4S−5、4S−7で、また4S
−2、4S−4、4S−6、4S−8で、夫々同一のジ
ョイントを使用できる。ただし、天板部のジョイント4
S−9、4S−10は、4S−1あるいは4S−2等と
固定アームの突設位置が異なるので、別種類のジョイン
トを用意しなければならない。従って、四方ジョイント
4は、3種類のジョイントが必要となる。同様に、五方
ジョイント5は中央部において折畳むため、5S−1〜
5S−4とも同一のジョイントを使用できることにな
る。
【0009】したがって、三方ジョイント3が2種類、
四方ジョイント4が3種類、五方ジョイント5が1種類
となり、各ジョイントにおいて、同一のジョイントを使
用できないため、部品の共用化ができず、それぞれ別の
金型が必要となる。また、同じアーム数のジョイントで
種類の異なるものが混在したのでは組立てる際に、どの
ジョイントをどの場所に使用するのかが分りにくく、組
立てが煩雑になっていた。
【0010】上記の難点は図3及び図4に示すX方向2
列の展示棚でも起こり得ることである。図3において、
コーナー部のジョイント3、4、5については図1及び
図2に示すジョイントと同様であるため、ここでは、X
方向で中央部の面のジョイントについてその難点を説明
すると、四方ジョイント4S−11及び4S−12は回
動するアーム8、13が2本であるため、図1及び図2
に示す四方ジョイント4の他にさらに1種類追加しなけ
ればならない。
【0011】また、五方ジョイント5S−5〜5S−8
は2本のアーム8、13が回動し、五方ジョイント5S
−9では固定アーム10の突設方向が異なるため、結
局、図1及び図2に示すジョイントに追加して、さらに
2種類の五方ジョイント5が必要となる。また、六方ジ
ョイント6S−1、6S−2も1種類必要となる。従っ
て、ジョイントの種類の増加により、金型数が多くな
り、製作コストが高くなる難点があった。
【0012】本発明は、組み立てが容易で安定性のある
折畳み式パイプ構造体を提供するとともに、使用するジ
ョイントの種類を可及的に少なくし得るパイプ構造体及
びそのパイプジョイントを提供することを目的とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明においては、アームの回動を抑止するストッパーを
設けたことを特徴とするものである。すなわち、本発明
は、棚板載置用枠などのパイプ構造体においてパイプを
連結するジョイントであって、ジョイント本体と、この
本体からXYZ方向に突出するパイプ接続アームとを備
え、これらのパイプ接続アームのうち少なくとも1本の
アームが、アーム基部と、このアーム基部に対しZ方向
の軸周りに回動自在に連結されたパイプ接続部とから構
成され、この回動可能なアームの使用姿勢でパイプ接続
部の軸周りの回動を抑止するストッパーが設けられたも
のである。
【0014】このストッパーは、例えば、アーム基部と
パイプ接続部とのうちの一方に形成した凹部と、他方に
この凹部に嵌合する係合球及びこの係合球を凹部側に付
勢するばねとから構成できる。このストッパーは、使用
姿勢のみならず90度の回転位相の折り畳み姿勢でも位
置決めし得るよう2位置に配置してもよい。さらに、発
展させて、アームの180度の回転範囲で複数に等分割
して、例えば60度ごとに位置決めされるようストッパ
ーを配置することにより、平面視多角形のパイプ構造体
を安定した状態で組み立てることができる(図14参
照)。
【0015】さらに、上記のごとく棚枠に使用されるジ
ョイント部分で折畳む以外に、パイプを分割して、その
途中に二方ジョイントを介在させる構成も採用できる。
この二方ジョイントにおいても、両端のパイプ接続部を
軸周りに回動自在に連結し、少なくとも使用姿勢で安定
性を向上させることができる。この場合、二方ジョイン
トは、パイプを2か所で分割しこの間に介在させるか
(図11参照)、1箇所で分割し、この間に、基部に対
して両端にパイプ接続部を回動自在に連結したジョイン
トを用いるようにしてもよい(図12参照)。
【0016】前者のようにパイプを2か所で分割しこの
間に二方ジョイントを介在させる方式を採用すれば、固
定アームのジョイントからなるパイプ構造体を折畳み可
能とすることができ、後者のように、パイプを1か所で
分割し、パイプ中間部で折り畳む方式を採用すれば、図
13のごとく、折り畳み部分を展示棚(パイプ構造体
1)の幅Aよりも内側に折り畳むことが可能となり、運
搬時、特にエレベーター内への収納も容易に行える。
【0017】次にジョイント部品の共用化について説明
する。図1及び図2に示すジョイントを例にとると、三
方ジョイント3は、2種類のジョイントが必要となる
が、図5の(a)のごとく、2本のアーム8、10を夫
々回動可能に構成し、両者にストッパーを設けた構造と
すれば、三方ジョイント3の共用化が可能となる。
【0018】また、四方ジョイント4についても、図5
の(b)のごとく、アーム8、10を回動可能に構成す
れば、図2に示すジョイント4Sー1〜4S−8につい
て共用化が可能となる。ただし、ジョイント4S−9、
4S−10については、図5の(c)のごとく、アーム
10の回動方向が異なるので別金型で形成しなければな
らない。
【0019】従って、回動するアームの数を多くし、夫
々にストッパーを設け、そのうちの一本のアームの回動
によってパイプ構造体を折り畳むことができるので、部
品の共用化が可能となる。
【0020】ここで、三方ジョイント3及び五方ジョイ
ント5は夫々1種類のジョイントで済むが、四方ジョイ
ント4はアームの回動方向が異なるので、2種類のジョ
イントが必要となる。この四方ジョイント4をさらに1
種類のジョイントで済ませるためには、図10のごと
く、アーム8の回動方向が90度回転するようにすれば
よい。そこで、この発明では、回動可能なアームの基部
を、ジョイント本体に対して着脱自在に構成するととも
に、パイプ接続部の軸周りの回動方向を2位置に切り替
え可能とした構成も採用可能である。
【0021】以上の原理を利用すれば図1及び図2に示
すX方向1列の展示棚のみならず、図3及び図4に示す
X方向2列の展示棚においても部品の共用化が可能とな
る。すなわち、図5の(d)に示すように、5本のアー
ム8〜12の全てを回動可能に構成し、夫々のアーム8
〜12にストッパーを設けることにより、ジョイント5
S−1〜5S−9までを共用化できる。
【0022】さらに、これら三方ジョイント3から六方
ジョイント6までをすべて1つの金型で製作して部品の
共用化を図るには、図5の(e)のごとく、ジョイント
本体のXYZ方向の六面に、アームの基部と螺合し得る
ネジ穴17を設け、この複数のネジ穴17に必要な数だ
け回動するアームあるいは固定アーム8〜13を螺合す
る構成を採用すれば、回動方向もアームの回転によって
自由に変更できるなどの利点がある。そして、不要なネ
ジ穴はネジ付き蓋で閉口するように構成すれば美観の点
でも見劣りしなくなる。
【0023】なお、アーム8〜13はジョイント本体2
0にネジ込みする以外に、図10の嵌め込み構造や、図
5の(f)のごとく、アームをビス止めする構造も採用
できる。
【0024】また、ジョイント本体から突出するアーム
の数は、XYZ方向の6方向以外にも多方向に突出させ
ることができる。この場合、図5の(g)のごとく、ア
ーム突設箇所の増加に合わせてジョイント本体20の形
状を球体としたり、あるいは図5のごとく、多面体とす
ることにより達成することができる。
【0025】さらに前述のジョイント以外にも、図5の
(i)、(j)あるいは(k)に記すように、L字形二
方ジョイント2S−1、T字形三方ジョイント3S−5
あるいは十字形四方ジョイント4S−12等も作成し、
垂直壁付きのパイプ構造体としても使用することができ
る(図15参照)。
【0026】以上より、これらのジョイントを使用した
パイプ構造体は、簡単に折り畳むことができるととも
に、少なくとも使用状態でストッパーの存在により安定
した姿勢を維持することができ、またジョイントを製作
する金型の数も少なくできるなど低コストのパイプ構造
体を提供できることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず、図1に示す展示棚に本発明
のパイプ構造体1を使用した実施の形態を説明すると、
このパイプ構造体1は、パイプ2を連結する4個の三方
ジョイント3と、10個の四方ジョイント4と、4個の
五方ジョイント5とを使用している。
【0028】図6は、三方ジョイント3を示す斜視図で
ある。図6において、三方ジョイント3は、クロームメ
ッキや塗装を施した鋼、アルミニウム等の金属製又はプ
ラスチック製のものであって、本体20とアーム8、
9、12とを備えている。これらのアームのうちアーム
8、9は回動可能な構造とされている。
【0029】すなわち、回動可能なアーム8、9は、ジ
ョイント本体20と一体的に形成されたアーム基部21
と、この基部21にZ方向の軸16を中心として回動可
能なパイプ接続部23とを備えている。パイプ接続部2
3には四角状のパイプ挿入部24が形成されており、こ
のパイプ挿入部24に角形パイプ2がその角部2aを上
下左右方向に向くように挿入され、パイプ挿入部24の
角部が面取りされ、この面取り部24aがパイプ側面2
bを拡開して密着嵌合されるように構成されている。こ
の断面菱形のパイプ側面2bに棚板7が載置され、棚板
7の端部のくの字形の係合爪25がその弾性変形を利用
してパイプ2の角部2aに着脱自在に係合されている。
そして、このパイプ接続部23の回動を抑止するストッ
パー27が設けられている(図7参照)。
【0030】図7は、三方ジョイント3のストッパー2
7を示す断面図である。ストッパー27は、アーム基部
21とパイプ接続部23とが互いに半割状態で対向する
回動面28、29において、軸16を中心に突出する角
形の凸部30と、この凸部30を嵌合する角形の凹部3
1と、この凹部31の底面と凸部30の先端との間に介
在され凸部30を凹部31に対して離脱方向へ付勢する
コイルスプリング32と、前記軸16の下端に螺合され
アーム8の使用姿勢で凸部30をコイルスプリング32
の付勢力に抗して凹部31に係合するナット33とを備
えている。すなわち、軸16をネジ軸として、その脚部
にナット33を螺合した構成とすることにより凸部30
と凹部31との間の係合具合を調整可能としている。
【0031】この実施の形態において、凸部30及び凹
部31は、四角状に形成されているため、両者が係合す
ることにより、アーム使用姿勢とこれより90度位相し
たアーム折り畳み姿勢とでアーム8の回動を抑止するこ
とができる。勿論、凸部30及び凹部31の形状を四角
形状以外の多角形に形成すれば、90度の位相以外に例
えば、60度の位相で位置決めできることになる。従っ
て、図14に示す六角形状のパイプ構造体1を組み立て
ることも可能である。
【0032】なお、凸部30及び凹部31の形成位置は
アーム基部21及びパイプ接続部23のいずれであって
も同様な機能を奏することになる。また、軸16を弛
め、軸頭部16aとナット33との間の距離を大にすれ
ば、コイルスプリング32の付勢力によって凸部30が
凹部31から離脱し、パイプ接続部23の軸16周りの
回動が可能となる。
【0033】このストッパー27の実施の形態として
は、上記の形態に限らず種々の形態で実施可能である。
図8、図9に夫々別々のストッパー27の実施の形態を
示す。図8は、軸16を中心としてパイプ接続部23及
びアーム基部21に夫々凹部34、35を形成し、この
凹部34、35間にコイルスプリング32を介在し、凸
部30及び凹部31をその周囲数カ所に形成した例を示
す。
【0034】図9は、軸16から偏心した位置にストッ
パー27を設けた例で、アーム基部21の軸16から偏
心した位置に係合凹部36を形成し、パイプ接続部23
にこの凹部36に係合する係合球38を収納凹部39か
ら出没自在に収納し、この係合球38を凹部係合側に付
勢するコイルスプリング40を収納凹部39に設けたも
のである。この係合球38は、パイプ接続部23を軸1
6周りに回動力を加えるとコイルスプリング40の付勢
力に抗して係合凹部36から脱出し、アーム基部21と
パイプ接続部23の回動面29を転動あるいは摺動し、
また、アーム使用姿勢で係合凹部36に係合する。
【0035】このストッパー付きの回動アーム8は、他
の回動アーム9も同様な構造を採用している。したがっ
て、この構造は三方ジョイント3のみならず、四方ジョ
イント4、五方ジョイント5、及び六方ジョイント6に
も適用できることは勿論である。
【0036】さらに、ジョイントの部品の共用化を図る
ために、アームの回動方向が異なる場合でも、一つの金
型で製作できる実施の形態を図10の四方ジョイント4
を例に説明する。図10においては、アーム8、9自体
をジョイント本体20から取り外し自在に構成する。す
なわち、アーム8、9は、アーム基部21とこのアーム
基部21に対して軸16周りに回動自在なパイプ接続部
23とを備え、この四角柱状のアーム基部21がジョイ
ント本体20に形成された四角形状の穴42に90度の
位相で切替え可能に嵌合し得る構成とされている。そし
て、ジョイント本体20に螺合貫通したネジ44の先端
により、アーム基部21を圧接、またはネジ止めしアー
ム8、9を離脱不能に固定する構成である。図中、45
はネジ止め用の穴である。
【0037】次に、図11は、図13のごとく、中折れ
状態で折畳み可能なパイプ構造体1において、パイプ2
の中間に使用する二方ジョイント50の実施の形態を示
す。この二方ジョイント50は、パイプ接続部23同士
がZ方向に設けられた軸16周りに回動自在に連結し、
少なくともジョイント使用姿勢で軸16周りの回動を抑
止するストッパー27が設けられた構造である。ストッ
パー27の構造は図7ないし図9に示すいずれの実施の
形態であってもよい。
【0038】図12に二方ジョイント50の他の実施の
形態を示す。図12の(a)では、ジョイント本体20
の両端にパイプ接続部23を軸16周りに回動可能に軸
支したもので、各パイプ接続部23に係合球38及びコ
イルスプリング40を有するストッパー27を設けたも
のである。図12の(b)におけるストッパー27の構
造は、ジョイント本体20の軸16から偏心した位置に
凹部46を形成し、該凹部46にパイプ接続部23に螺
合貫通したネジ47または固定ピンの先端を係合し得る
ものとしている。
【0039】これらの二方ジョイント50を使用するこ
とにより、図13のごとく、展示棚の幅方向より内側に
パイプ2を折り畳むことができ、折り畳んだ状態でも展
示棚の幅方向寸法と同寸法で運搬できるため、図1に示
すものよりもコンパクトにでき、エレベーター室の容積
に限りがある場合でも、容易に運搬することができるこ
とになる。
【0040】図15に商品を張付け展示可能な垂直壁付
きのパイプ構造体1の実施の形態を示す。このパイプ構
造体1は、L字形二方ジョイント2S−1、T字形三方
ジョイント3S−5および十字形四方ジョイント4S−
12等を使用することにより組立てることができ、スト
ッパー付きアームを用いれば、折畳み可能で、かつ、安
定した姿勢を維持できるパイプ構造体を提供できる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
係るパイプ構造体のジョイントによると、回動アームに
ストッパーを設けたから、組み立てたパイプ構造体の安
定性を確保することができる。また、このジョイントに
ストッパー付きの回動アームを複数本用いることで三方
ないし六方ジョイントにおいて各々の部品を共用化する
ことができる。
【0042】また、パイプ接続部の軸周りの回動方向を
2位置に切替え可能に構成すれば、パイプ接続部の回動
方向の変更により、異なる回動方向のアームを有するジ
ョイントを共用化でき、さらにジョイント金型の数を低
減することができる。
【0043】さらに、ジョイント本体のXYZ方向の少
なくとも六面に、アームの基部と螺合し得るネジ穴を設
け、この複数のネジ穴に必要な数だけアームを螺合すれ
ば、三方ジョイントから六方ジョイントまでを共用化で
き、さらに金型製作コストの低減が図れる。
【0044】また、分割されたパイプ間に介在され、両
端のパイプ接続部がZ方向に設けられた軸周りに回動自
在とされた二方ジョイントに、回動アームのストッパー
を設ければ、中折れタイプのパイプ構造体を組み立てる
ことができ、折畳み運搬時におけるパイプ構造体の横幅
を小にでき、コンパクトな形で運搬が可能となる。
【0045】従って、これらのジョイントを組合わせた
パイプ構造体は、安定した組立状態が得られ、運搬時に
もコンパクトな形で運搬でき、さらに低コストで製作で
きるといった有利な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】折畳み式展示棚の使用状態と折畳み状態を示す
斜視図
【図2】その模式化したジョイントの配置図
【図3】X方向2列の折畳み式展示棚の使用状態と折畳
み状態を示す斜視図
【図4】その中央ジョイント部分の配置図
【図5】(a)は三方ジョイント、(b)は四方ジョイ
ント、(c)は同じくアーム回動方向が異なる四方ジョ
イント、(d)は五方ジョイント、(e)はアームのネ
ジ嵌合型のジョイント、(f)はアームのビス止め型の
ジョイント、(g)は球状のジョイント本体、(h)は
多面体ジョイント本体、(i)はL字形二方ジョイン
ト、(j)はT字形三方ジョイント、(k)は十字形四
方ジョイントを夫々示す斜視図
【図6】三方ジョイントの実施の形態を示す斜視図
【図7】ストッパーの実施の形態を示すジョイントの断
面図
【図8】ストッパーの他の実施の形態を示すジョイント
の断面図
【図9】ストッパーのその他の実施の形態を示すジョイ
ントの断面図
【図10】四方ジョイントの実施の形態を示す斜視図
【図11】二方ジョイントの実施の形態を示す斜視図
【図12】二方ジョイントの他の実施の形態を示す断面
図であり、(a)は係合球を用いた例を、(b)は固定
ネジを用いた例を示す。
【図13】二方ジョイントを使用したパイプ構造体の折
畳み状態を示す概略平面図
【図14】本発明のジョイントを組み合わせて平面視六
角状に組み立てたパイプ構造体の平面図
【図15】垂直壁付の折畳み式パイプ構造体の実施の形
態を示す図
【符号の説明】
1 パイプ構造体 2 パイプ 3 三方ジョイント 4 四方ジョイント 5 五方ジョイント 6 六方ジョイント 7 棚板 16 軸 20 ジョイント本体 21 アーム基部 23 パイプ接続部 27 ストッパー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚板載置用枠などのパイプ構造体におい
    てパイプを連結するジョイントであって、ジョイント本
    体と、この本体からXYZ方向に突出するパイプ接続ア
    ームとを備え、これらのパイプ接続アームのうち少なく
    とも1本のアームが、アーム基部と、このアーム基部に
    対してZ方向の軸周りに回動自在に連結されたパイプ接
    続部とから構成され、この回動可能なアームの使用姿勢
    でパイプ接続部の軸周りの回動を抑止するストッパーが
    設けられた折畳み式パイプ構造体のパイプジョイント。
  2. 【請求項2】 回動可能なアームの基部を、ジョイント
    本体に対して着脱自在に構成するとともに、パイプ接続
    部の軸周りの回動方向を2位置に切り替え可能とした請
    求項1記載のパイプジョイント。
  3. 【請求項3】 ジョイント本体を球面を含む多面体に構
    成し、このジョイント本体のXYZ方向の少なくとも六
    面を含む複数面に、アームの基部と螺合し得るネジ穴を
    設け、この複数のネジ穴に必要な数だけアームを螺合し
    た請求項1又は2記載のパイプジョイント。
  4. 【請求項4】 パイプ構造体を構成するパイプが分割さ
    れ、この分割されたパイプ間に介在されるジョイントで
    あって、両端のパイプ接続部がZ方向に設けられた軸周
    りに回動自在とされ、少なくとも使用姿勢で軸周りの回
    動を抑止するストッパーが設けられたパイプジョイン
    ト。
  5. 【請求項5】 パイプとこれを連結する請求項1、2、
    3、又は4記載のジョイントを組合わせて使用したこと
    を特徴とする折畳み式パイプ構造体。
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