JPH09107846A - 水槽用フィルタ - Google Patents

水槽用フィルタ

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JPH09107846A
JPH09107846A JP29053395A JP29053395A JPH09107846A JP H09107846 A JPH09107846 A JP H09107846A JP 29053395 A JP29053395 A JP 29053395A JP 29053395 A JP29053395 A JP 29053395A JP H09107846 A JPH09107846 A JP H09107846A
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Japan
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filter
filter medium
water
pumping pipe
base
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JP29053395A
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Yasuhiro Muroguchi
康寛 室口
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NITSUSOO KK
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NITSUSOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過材の広い範囲に効率的な通水を行うこと
により、濾過材自体が有する濾過能力を有効活用するこ
とができると共に、濾過材の型崩れやメンテナンスの際
の煩わしさを低減する。 【解決手段】 空気供給手段に接続される給気口3を有
するベース2と、この給気口3と連通するようにベース
2上に起立され、複数の取水孔11を有する揚水パイプ
9と、揚水パイプ9の周囲に装着され、通水性及び保形
性を有する所定形状のスポンジより成る濾材塊12とに
より水槽用フィルタ1を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観賞魚や養殖魚な
どを飼育する水槽内の水を循環・濾過するための水槽用
フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水槽用フィルタとして
は、例えば、実公昭34−19995号公報(以下、
「先行文献1」という。)に開示されている養魚水中濾
過器や、特公昭60−7932号公報(以下、「先行文
献2」という。)に開示されている濾過装置が提案され
ている。いずれもエアポンプ等で濾過容器又は濾過ケー
ス内へ空気を送り込み、その内部を気泡が上昇すること
によって生じる水流による作用、いわゆるエアリフト作
用を利用したものであり、その付近に水流を起こして水
の循環・濾過を行っている。
【0003】先行文献1の養魚水中濾過器は、活性炭の
他、繊維質濾過材を濾過容器内に収納して用いられる。
また、先行文献2の濾過装置は、小石等よりなる粗な濾
過材の他、板状の密な繊維質濾過材を波状に屈曲しなが
ら筒状に巻曲したものを濾過ケース内に収納して用いら
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の水槽
用フィルタに使用されている繊維質濾過材は、グラスウ
ールやナイロンウール等の柔らかくて成形しにくい素材
で形成されているので、濾過容器又は濾過ケース内に収
納した状態で使用しなければならなかった。このため、
エアリフト作用により水流を発生させたとしても、濾過
容器又は濾過ケースに開口された吸水孔を通過した水し
か濾過することができず、水中の汚れや糞が吸水孔近傍
の濾過材に集中して吸着されるのみで、濾過材の表面の
広い範囲で効率的に濾過することが困難であった。
【0005】また、水槽用フィルタを掃除する際には、
濾過容器又は濾過ケースを分解して、その内部から繊維
質濾過材を取り出し、濾過材を取り替える場合を除き、
これを拡げて付着物を洗浄除去しなければならなかった
ので、メンテナンスが煩わしかった。そして、この濾過
材は柔らかな素材であるため、洗浄に伴い容積が減少し
たり、撚れたりして元の形状を保ち得ず、濾過容器又は
濾過ケース内にセットする場合には手で形や大きさを整
えてながら収納しなければならず、面倒であった。
【0006】一方、観賞魚用水槽等には、循環ポンプや
外部載置式濾過装置を設置する場合があるが、その吸入
口から水槽内の小さな魚や幼魚等が吸い込まれることが
あるので、これを防止する必要があり、又、その濾過効
率を高めるために、簡易な予備濾過装置(プレフィル
タ)の開発が望まれていた。
【0007】そこで、本発明は、濾過材の広い範囲に効
率的な通水を行うことにより、濾過材自体が有する濾過
能力を有効活用することができると共に、濾過材の型崩
れやメンテナンスの際の煩わしさを低減することがで
き、使い方によっては、循環ポンプや外部載置式濾過装
置のプレフィルタとしての役目も果たし得る水槽用フィ
ルタを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために開発されたもので、請求項1に記載のもの
は、空気供給手段に接続される給気口を有するベース
と、上記給気口と連通する状態でベース上に起立され、
複数の取水孔を有する揚水パイプと、該揚水パイプの周
囲に装着され、通水性及び保形性を有する濾材塊とを備
えたことを特徴とする水槽用フィルタである。
【0009】請求項2に記載のものは、空気供給手段に
接続される給気口を有するベースと、上記給気口と連通
する状態でベース上に起立され、複数の取水孔を有する
揚水パイプと、該揚水パイプの周囲に装着され、通水性
及び保形性を有する濾材塊と、該濾材塊に部分的に接触
して、濾材塊の装着状態を維持せしめる濾材固定手段と
を備えた水槽用フィルタである。
【0010】請求項3に記載のものは、請求項1または
2の構成に加えて、ベース及び濾材塊の側壁に、少なく
とも一箇所の直角部が形成した水槽用フィルタである。
【0011】請求項4に記載のものは、請求項1乃至3
のいずれかに記載の構成に加えて、ベースまたは濾材固
定手段に、浮遊を防止するための浮遊防止手段を備えた
水槽用フィルタである。
【0012】請求項5に記載のものは、循環ポンプまた
は外部載置式濾過装置の吸入口に接続可能な接続部を上
端に有し、複数の取水孔を有する揚水パイプと、該揚水
パイプの周囲に設置され、通水性及び保形性を有する濾
材塊とを備えたことを特徴とする水槽用フィルタであ
る。
【0013】請求項6に記載のものは、循環ポンプまた
は外部載置式濾過装置の吸入口に接続可能な接続部を上
端に有し、複数の取水孔を有する揚水パイプと、該揚水
パイプの周囲に設置され、通水性及び保形性を有する濾
材塊と、該濾材塊に部分的に接触して、濾材塊の装着状
態を維持せしめる濾材固定手段とを備えた水槽用フィル
タである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る水槽用フィル
タの実施の形態を図面に基づいてに説明する。図1乃至
図3は、本発明に係る水槽用フィルタ1の第1実施形態
を示すものである。図1において、2は水槽の底に載置
するベースであり、周縁に低い壁部を有する略円形受皿
状の部材である。このベース2には、エアポンプ等の空
気供給手段(図示せず)に接続される空気給気口3が備
えられている。この空気給気口3は、例えばエルボパイ
プによって形成され、エアポンプ等のエアチューブ4内
に差し込まれる。
【0015】また、ベース2の中央部には、リング状の
パイプ取付口5が一体成形され、連通部5aによって上
記給気口3と連通されている。さらに、ベース2の周縁
部の相対向する位置には、後述する濾材固定手段6を嵌
合させるためのストッパ7が一体成形されている。
【0016】このように形成されたベース2内には、装
置全体の浮遊を防止するための浮遊防止手段8として金
属製の重りを装填する。この重りは、上記パイプ取付口
5及びその連通部5aとの干渉を避けるために、リング
板の一部を切欠いた形状をしており、例えば鉄板に防食
メッキ加工を施して構成されている。
【0017】本実施形態にあっては、浮遊防止手段8と
して金属製の重りを採用したが、これに限るものではな
く、砂利,セラミック粒体及びガラス球等の他の重量体
をベース2内に収納しても良い。或いは、上記ベース2
又は後述する濾材固定手段6に吸盤を取り付けて、これ
を水槽のガラス板や底に吸着させて浮遊を防止しても良
い。
【0018】また、上記ベース2の中央部に位置するパ
イプ取付口5には、揚水パイプ9の下端部が挿入され、
ベース2に起立固定されている。この揚水パイプ9の下
部には、その挿入限界を規制すると共に、その起立姿勢
を支持するための鍔部9aが一体成形されている。さら
に、図3に示すように、揚水パイプ9の下端部は閉塞板
によって塞がれており、その閉塞板には上記パイプ取付
口5から空気を導入するための小さな導入孔10が複数
開設されている。そして、この揚水パイプ9の鍔部9a
より上方には、直径方向に対向するようにして複数の取
水孔11が開口されている。本実施形態においては、複
数の取水孔11を軸方向に二列に整列させて開口した
が、これに限るものではなく、揚水パイプ9の周囲に分
散させて開口しても良い。
【0019】そして、上記揚水パイプ9の周囲には、肉
厚円筒体状の濾材塊12を装着する。即ち、濾材塊12
の軸心部に開口された貫通孔12a内に揚水パイプ9を
挿通させることにより、濾材塊12が揚水パイプ9の周
囲に装着される。この濾材塊12は、良好な通水性及び
保形性を有し、かつ加水分解及び腐食しにくいスポンジ
により形成されている。このようなスポンジとしては、
例えばポリエーテル系ウレタンスポンジを採用すること
ができる。このスポンジ製濾材塊12は、その汚れ具合
を把握するには白色に着色するのが適するが、必要に応
じて淡緑色等の彩色を施しても良い。なお、保形性と
は、力を加えない自然状態で所定の形状を保持し得る特
性を言う。
【0020】この濾材塊12の上部には、この濾材塊1
2の一部分に接触して、その位置ずれや浮遊を防止する
濾材固定手段6を設ける。この濾材固定手段6は、本実
施形態にあっては、その中央部に揚水パイプ9の挿通孔
6aを有する門型状の濾材固定バンドによって形成され
ている。そして、この濾材固定バンドの両下端部には、
上記ベース2に形成されたストッパ7と嵌合する係止片
6bが形成されている。また、この濾材固定バンド6に
は、その長手方向に沿って複数本のスリット状吸入口1
3が形成されている。
【0021】このような構成からなる水槽用フィルタ1
において、濾材塊12及び浮遊防止手段8を除き、ベー
ス2、揚水パイプ9及び濾材固定手段6は、例えばプラ
スチックによりそれぞれ成形されており、次のようにし
て組み立てる。まず、ベース2内に装置全体の浮遊を防
止のための金属製重り8を収納し、さらにベース2の連
通部5aに空気供給口3としてのエルボを差し込む。次
に、ベース2のパイプ取付口5内に揚水パイプ9の下端
部を挿入して、揚水パイプ9をベース2上に起立させ
る。そして、揚水パイプ9に、その周囲を覆うようにス
ポンジ製濾材塊12を差し入れる。その後、スポンジ製
濾材塊12が位置ずれしたり、浮遊したりしないよう
に、濾材固定バンド6をスポンジ製濾材塊12の上にか
ぶせ、その両下端部に形成された係止片6bを上記ベー
ス2のストッパ7に嵌合させることにより、図2に示す
ような水槽用フィルタ1が完成する。
【0022】第1実施形態の水槽用フィルタ1におい
て、ベース2のパイプ取付口5は連通部5aを介して給
気口3と連通されており、このパイプ取付口5内に揚水
パイプ9が挿入され、その下端閉塞部にはパイプ取付口
5から空気を導入するための複数の導入孔10が開口さ
れているので、エアレーター機能を有することになる。
【0023】即ち、エアポンプ等に接続されたエアチュ
ーブ4内に給気口3を差し込み、ベース2の連通部5a
を介してパイプ取付口5へ空気を送ると、図3に示すよ
うに、パイプ取付口5へ送られた空気が複数の導入孔1
0を通過する際にエアレーター機能により小さな気泡と
なって揚水パイプ9内へ浸入し、揚水パイプ9中を気流
aとして上昇する。揚水パイプ9内を気泡が上昇する
と、上昇する気泡が周りの水を押し上げて揚水するの
で、これに伴い揚水パイプ9に開口された複数の取水孔
11から水を引き込み、いわゆるエアリフト作用を生
じ、水流bが発生する。
【0024】このエアリフト作用によって発生した水流
bは、濾材塊12の内外にも及び、結果としてその周辺
の水の循環・濾過を行うことになり、特に本実施形態で
は濾材固定手段であるバンドが濾材塊12の一部を被っ
ているだけなので、濾材塊12の表面の広い範囲で周囲
の水を導入することができる。そして、濾材塊12では
汚れやゴミを物理的に濾過する物理濾過及び付着したバ
クテリアによって汚れを分解する生物濾過が行われる。
【0025】このように本実施形態にあっては、上記濾
材塊12が通水性の良好なポリエーテル系ウレタンスポ
ンジによって成形されており、物理的かつ経済的に効率
良くエアリフトさせるとともに多数の導入口10で空気
を細かく分散させるため、エアストーンを使用しなくて
も、フィルタ自体がエアレーター機能を有する。
【0026】また、このポリエーテル系ウレタンスポン
ジは、保形性が良好であり、加水分解や腐食による型崩
れがないので、従来のように濾過容器又は濾過ケース内
に濾過材を収納する必要がなく、濾過材自体が水中に露
出した状態で使用できる。したがって、スポンジ製濾材
塊12のあらゆる方向において水中の汚れや糞を効率的
に濾過することができ、又、汚れ具合もよく観察するこ
とができる。
【0027】次に、図4及び図5は、本発明に係る水槽
用フィルタの第2,第3の実施形態を示し、第1実施形
態と同一符号は同一構造の部材を示すものである。図示
するように、第2実施形態の水槽用フィルタ21は、ベ
ース22及び濾材塊28の側壁に少なくとも一箇所の直
角部を形成したものである。
【0028】図4に示す水槽用フィルタ21のベース2
2は、略直角三角形の受皿状であり、揚水パイプ9の鍔
部9aを介してその上に設けられる濾材塊28は、直角
三角柱状のポリエーテル系ウレタンスポンジにより成形
されている。したがって、直角三角柱状のスポンジ28
の位置ずれや浮遊を防止するための濾材固定手段26
は、三叉門型状の濾材固定バンドによって形成されてい
る。この三叉門型状の濾材固定バンド26の各下端部に
形成された係止片26bに対応させて、ベース22には
三箇所のストッパ27が一体成形されている。
【0029】一方、図5に示す水槽用フィルタ21のベ
ース22は、略四角形の受皿状であり、揚水パイプ9の
鍔部9aを介してその上に設けられる濾材塊28は、直
方体状のポリエーテル系ウレタンスポンジにより成形さ
れている。この直方体状のスポンジ28の位置ずれや浮
遊を防止するための濾材固定手段26は、門型状の濾材
固定バンドによって形成されており、その両下端部に形
成された係止片26bに対応させて、ベース22には二
箇所のストッパ27が一体成形されている。なお、濾材
固定手段26は上記に限らず、四叉門型状の濾材固定バ
ンドにより形成しても良く、この場合には、その各下端
部に形成された係止片26bに対応するように、ベース
22には四箇所のストッパ27を一体成形する。
【0030】このように第2,第3実施形態の水槽用フ
ィルタ21にあっては、ベース22及び濾材塊28の側
壁に少なくとも一箇所の直角部が形成されているので、
その直角部を水槽のコーナ部に当接させれば、水槽用フ
ィルタ21をコーナ据え置き型として使用することがで
きる。
【0031】また、図6は、本発明に係る水槽用フィル
タの第4実施形態を示し、第1実施形態と同一符号は同
一構造の部材を示すものである。図示するように、第4
実施形態の水槽用フィルタ31は、濾材固定手段36及
びベース32の構造を変更したものである。この濾材固
定手段36は、その中央部に36に揚水パイプ9の挿通
孔36aを有する板状の濾材固定鍔によって形成されて
いる。
【0032】このように濾材固定手段36を濾材固定鍔
によって構成した理由は、濾材固定手段36は濾材塊1
2の位置ずれや浮遊を防止すれば良いので、濾材塊12
が浮き上がらないように押さえる機能を有する構造であ
ればどのような構成でもよいからである。したがって、
濾材固定鍔36の挿通孔36aの内径は、揚水パイプ9
の外径と略同等に形成し、これらの嵌合性を高めておく
ことが望ましい。また、濾材固定鍔36を金属製とし
て、重りを兼ねてもよい。
【0033】なお、本実施形態にあっては、濾材固定鍔
36を略分銅形状としたが、濾材塊12の浮き上がりを
押さえる機能を有すれば、その形状は問わない。
【0034】図7は本発明に係る水槽用フィルタの第5
の実施形態を示し、第1実施形態と同一符号は同一構造
の部材を示すものである。図示するように、第5の実施
形態の水槽用フィルタ41は、揚水パイプ49及びベー
ス42の構造を変更したものである。この揚水パイプ4
9の鍔部(図示せず)から上方には、相反する方向に臨
むようにその長手方向に沿って二列に複数の取水管46
が突設されている。
【0035】即ち、揚水パイプ49から二列に複数の取
水管46が突き出しており、この揚水パイプ49が肉厚
円筒体状の濾材塊12内に差し込まれて、ベース42上
に濾材塊12が装着される。したがって、濾材塊12の
浮き上がりを押さえる機能は、揚水パイプ49から突き
出した複数の取水管46が弾性を有するスポンジ製濾材
塊12に係止して果たされる。そして、これら取水管4
6の孔が上述した取水孔となる。なお、本実施形態では
複数の取水管46を二列に整列させて取り付けたが、こ
れに限るものではなく、揚水パイプ49の周囲に分散さ
せて取り付けても良い。また、本実施形態の水槽用フィ
ルタ41では、複数の取水管46が濾材固定手段の機能
を有するので、第4の実施形態と同様に、ベース42に
ストッパは形成されない。
【0036】以上のように、第1乃至第5の実施形態に
おいて、濾材塊の位置ずれや浮遊を防止すべく様々な工
夫を施したが、揚水パイプの外径と濾材塊の内径との嵌
合寸法を好適に設定すれば、互いの摩擦力によって濾材
塊が浮き上がることは殆どないが、濾材固定手段を設け
れば、濾材塊の浮き上がりを確実に防止できる。
【0037】図8及び図9は、本発明に係る水槽用フィ
ルタの第6の実施形態を示すものであり、この水槽用フ
ィルタ51は、循環ポンプPの吸入口70の下端部に接
続されている。この循環ポンプPはモータMによって駆
動され、外部載置式濾過装置71の長手方向の一方に備
えられおり、外部載置式濾過装置71の吸入口72は、
循環ポンプPに吐出口に接続されている。さらに、外部
載置式濾過装置71の吸入口72は、ケース内に収納さ
れた散水管73に連通されている。散水管73には、そ
の長手方向に沿って複数の散水孔73aを有し、その下
部にはグラスウール等からなる濾過材74が収納されて
いる。また、外部載置式濾過装置71の底部には、その
内部に溜まった濾過水を排出するための排出口75が開
口されている。
【0038】外部載置式濾過装置71は、循環ポンプP
と共に水槽76の上部に搭載して使用される。そして、
循環ポンプPの吸入口70から吸い上げられた汚水は、
外部載置式濾過装置71の吸入口72を介して散水管7
3に導入され、散水孔73aから濾過材74へと散水さ
れ、濾過材74を通過して濾過されて、排出口75から
水槽76内へ循環されるように構成されている。
【0039】第6実施形態の水槽用フィルタ51は、こ
のような循環ポンプPの吸入口70の下端部に接続して
使用される。図9において、52はベースであり、略円
形受皿状の部材である。第1乃至第5の実施例にあって
は、このベース52にエアポンプ等に接続される給気口
が備えられているが、第6の実施形態では給気口を形成
しないか、或いは給気口を盲蓋で閉塞して使用する。
【0040】また、ベース52の中央部には、リング状
のパイプ取付口(図示せず)が一体成形されているが、
給気口を使用しないので連通部も不要である。さらに、
ベース52の周縁部の相対向する位置には、濾材固定手
段56を嵌合させるためのストッパ57が一体成形され
ている。
【0041】上記ベース52の中央部に位置するパイプ
取付口には、揚水パイプ59の下端部が挿入され、ベー
ス52に起立固定されている。この揚水パイプ59の上
端には吸入口に接続可能な接続部を形成し、下部には、
第1乃至第5の実施例と同様に、その挿入限界を規制す
ると共に、その起立姿勢を支持するための鍔部(図示せ
ず)が一体成形されている。また、揚水パイプ59の下
端部は閉塞されている。さらに、この揚水パイプ59の
鍔部より上方には、第1実施形態と同様に、複数の取水
孔(図示せず)が開口されている。本実施形態にあって
は、複数の取水孔を二列に整列させて開口したが、これ
に限るものではなく、揚水パイプ59の周囲に分散させ
て開口しても良い。また、揚水パイプ59上端の接続部
は、吸入口に接続できればどのような形状でもよい。
【0042】そして、この揚水パイプ59の周囲には、
肉厚円筒体状の濾材塊62が装着される。即ち、濾材塊
62の軸心部に開口された貫通孔内に揚水パイプ59を
挿通させることにより、濾材塊62は揚水パイプ59の
周囲に装着される。この濾材塊62は、良好な通水性及
び保形性を有し、かつ加水分解及び腐食しにくいスポン
ジにより形成されている。このようなスポンジとして
は、例えばポリエーテル系ウレタンスポンジを採用する
ことができる。このスポンジ62は、その汚れ具合を把
握するには白色に着色するのが適するが、必要に応じて
淡緑色等の彩色を施しても良い。
【0043】この濾材塊62の上部には、この濾材塊6
2に部分的に接触して、その位置ずれや浮遊を防止する
濾材固定手段56を設ける。この濾材固定手段56は、
本実施形態にあっては、その中央部に揚水パイプ59の
挿通孔を有する門型状の濾材固定バンドによって構成さ
れている。そして、この濾材固定バンド56の両下端部
には、上記ベース52に形成されたストッパ57と嵌合
する係止片56bが形成されている。また、この濾材固
定バンド56には、その長手方向に沿って複数本のスリ
ット状吸入口63が開設されている。
【0044】第6実施形態の水槽用フィルタ51は、第
1乃至第5実施形態と異なり、エアリフト作用を利用し
たものではなく、上記揚水パイプ59の上端部を循環ポ
ンプPの吸入口70の下端部に接続することにより、モ
ータM及び循環ポンプPの作用によって濾材塊62の内
外に水流cを発生させるものである。
【0045】このように循環ポンプPの吸入口70に本
実施形態の水槽用フィルタ51を取り付けてプレフィル
タとして使用すれば、メインフィルタとしての外部載置
式濾過装置71の濾過材掃除及び交換を時間的に延長す
ることができ、メンテナンスを軽減することができる。
また、循環ポンプPの吸入口70に水槽用フィルタ51
を設けたので、水槽内の小さな魚や幼魚等が吸入口70
から吸い込まれる不都合を防止することができる。さら
に、水槽用フィルタ51をプレフィルタとして使用する
ことにより、濾過効率が飛躍的に向上するものである。
【0046】なお、本実施形態の水槽用フィルタ51
は、外部載置式濾過装置71が他の構造を有する場合、
その吸入口に直接接続することもできる。また、一部の
循環ポンプや外部載置式濾過装置のストレーナパイプに
取り付けるには、別途アタッチメントを介して接続して
もよい。さらに、循環ポンプ又は外部載置式濾過装置の
吐出側に繋いで、水流を弱めるのにも使用することがで
きるものである。
【0047】また、第1乃至第5実施形態と同様に、揚
水パイプ59の外径と濾材塊62の内径との嵌合寸法を
適宜設定すれば、互いの摩擦力によって濾材塊62が浮
き上がることは少ないため、濾材固定手段56を設ける
ことは必須ではない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る水槽
用フィルタによれば、濾過材自体が水中に露出している
ため、底面以外の全ての方向から汚れやゴミを吸着する
ことができる。したがって、濾過材に極めて広い範囲に
亘って効率的な通水を行うことができ、濾過材自体の濾
過容積を有効活用することができる。そして、濾過材の
汚れ具合を観察し易く、濾過材の交換・掃除が容易であ
り、その後の組立作業も簡単に行うことができる。
【0049】また、本発明に採用する濾過材は、保形性
を有して型崩れがないので、メンテナンス時等に一時的
に潰れたり変形しても元の形状に戻る。したがって、メ
ンテナンス等で濾材塊の形状を手で元の形状に戻した
り、ケース内に収納するなどの煩わしさを低減すること
ができる。そして、濾過材が元の形を保つので、常に濾
過容積が略一定し、濾過能力が衰えにくい。
【0050】さらに、使い方によっては、循環ポンプや
外部載置式濾過装置のプレフィルタとしての役目も果た
し得るので、メインフィルタの濾過材掃除及び交換を時
間的に延長してメンテナンスを軽減することができ、濾
過効率を飛躍的に向上させることができる。そして、循
環ポンプや外部載置式濾過装置の吸水口から、水槽内の
小魚や幼魚が吸い込まれる不都合を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水槽用フィルタの第1実施形態の
分解斜視図である。
【図2】第1実施形態の水槽用フィルタの完成状態を示
す斜視図である。
【図3】第1実施形態の水槽用フィルタの内部構造を示
す断面図である。
【図4】本発明に係る水槽用フィルタの第2実施形態の
斜視図である。
【図5】本発明に係る水槽用フィルタの第3実施形態の
斜視図である。
【図6】本発明に係る水槽用フィルタの第4実施形態を
示す斜視図である。
【図7】本発明に係る水槽用フィルタの第5実施形態を
示す斜視図である。
【図8】本発明に係る水槽用フィルタの第6実施形態に
おいて、循環ポンプへの接続状態を示す概略図である。
【図9】第6実施形態の水槽用フィルタの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 水槽用フィルタ 2 ベース 3 給気口 4 エアチューブ 5 パイプ取付口 5a 連通部 6 濾材固定手段 6a 挿通孔 6b 係止片 7 ストッパ 8 浮遊防止手段 9 揚水パイプ 9a 鍔部 10 導入孔 11 取水孔 12 濾材塊 12a 貫通孔 13 スリット状吸入口 21 水槽用フィルタ 22 ベース 26 濾材固定手段 26b 係止片 27 ストッパ 28 濾材塊 31 水槽用フィルタ 32 ベース 36 濾材固定手段 36a 挿通孔 41 水槽用フィルタ41 42 ベース 46 取水管 49 揚水パイプ 51 水槽用フィルタ 52 ベース 56 濾材固定手段 56b 係止片 57 ストッパ 59 揚水パイプ 62 濾材塊 63 スリット状吸入口 70 循環ポンプの吸入口 71 外部載置式濾過装置 72 外部載置式濾過装置の吸入口 73 散水管 73a 散水孔 74 濾過材 75 排出口 76 水槽 P 循環ポンプ M モータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気供給手段に接続される給気口を有す
    るベースと、 上記給気口と連通する状態でベース上に起立され、複数
    の取水孔を有する揚水パイプと、 該揚水パイプの周囲に装着され、通水性及び保形性を有
    する濾材塊とを備えていることを特徴とする水槽用フィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 空気供給手段に接続される給気口を有す
    るベースと、 上記給気口と連通する状態でベース上に起立され、複数
    の取水孔を有する揚水パイプと、 該揚水パイプの周囲に装着され、通水性及び保形性を有
    する濾材塊と、 該濾材塊に部分的に接触して、濾材塊の装着状態を維持
    せしめる濾材固定手段とを備えていることを特徴とする
    水槽用フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記ベース及び濾材塊の側壁に、少なく
    とも一箇所の直角部が形成されている請求項1または請
    求項2に記載の水槽用フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記ベースまたは濾材固定手段に、浮遊
    を防止するための浮遊防止手段が備えられている請求項
    1乃至請求項3のいずれかに記載の水槽用フィルタ。
  5. 【請求項5】 循環ポンプまたは外部載置式濾過装置の
    吸入口に接続可能な接続部を上端に有し、複数の取水孔
    を有する揚水パイプと、 該揚水パイプの周囲に設置され、通水性及び保形性を有
    する濾材塊とを備えていることを特徴とする水槽用フィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 循環ポンプまたは外部載置式濾過装置の
    吸入口に接続可能な接続部を上端に有し、複数の取水孔
    を有する揚水パイプと、 該揚水パイプの周囲に設置され、通水性及び保形性を有
    する濾材塊と、 該濾材塊に部分的に接触して、濾材塊の装着状態を維持
    せしめる濾材固定手段とを備えていることを特徴とする
    水槽用フィルタ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200449925Y1 (ko) * 2008-03-27 2010-08-20 권영국 좌대식 분리형 수조여과장치
KR101006733B1 (ko) * 2008-08-22 2011-01-10 이광일 수조용 에어분산기
KR20190127353A (ko) * 2018-05-04 2019-11-13 주식회사 위드드림 수족관용 여과장치
KR20210023449A (ko) * 2019-08-23 2021-03-04 박인규 소형 수조용 여과장치
WO2022139165A1 (ko) * 2020-12-21 2022-06-30 김두곤 수족관용 여과장치
KR20220170724A (ko) * 2020-12-21 2022-12-30 김두곤 수조용 여과장치

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