JPH09107640A - オルタネーターの制御装置 - Google Patents

オルタネーターの制御装置

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JPH09107640A
JPH09107640A JP7287936A JP28793695A JPH09107640A JP H09107640 A JPH09107640 A JP H09107640A JP 7287936 A JP7287936 A JP 7287936A JP 28793695 A JP28793695 A JP 28793695A JP H09107640 A JPH09107640 A JP H09107640A
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voltage
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洋 二宮
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孝次 遠藤
Shingo Harada
真悟 原田
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謙司 後田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の電源システムでは、オルタネーターと
バッテリとを接続するバッテリ端子回路に当該車両のエ
ンジンを制御するコントロールユニットや車両電気負荷
が接続されて、上記回路の端子電圧がこれらの電源電圧
として供給される。この端子電圧が車両電気負荷の作動
により低下した場合は、オルタネーターの発電電流を緩
やかに増加させて上記端子電圧を徐々に回復させる徐励
制御が働く。しかし、上記端子電圧が低下し続けるとコ
ントロールユニットがシステムダウンするので、このよ
うな不具合を解消することを課題とする。 【解決手段】 徐励制御中に、バッテリ端子回路14の
端子電圧がコントロールユニット13の電源電圧より高
く設定した所定の電圧値にまで低下したときには、オル
タネーター1の発電電流が速やかに増加するようにフィ
ールドコイル1bに対するフィールド電流を大きくする
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオルタネーターの制
御装置、特にオルタネーターとバッテリとを接続するバ
ッテリ端子回路の端子電圧が所定の目標電圧となるよう
にオルタネーターの発電電流を制御すると共に、該発電
電流を増加させるときはこれを緩やかに増加させる徐励
制御を行なうように構成されたオルタネーターの制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の電源システムにおいて
は、エンジンのクランク軸に連鎖されてフィールドコイ
ルの回転により発電するオルタネーターと、該オルタネ
ーターによって充電されるバッテリとが接続され、この
接続回路がバッテリ端子回路とされていると共に、エン
ジンの点火時期や燃料噴射量等を電子制御するコントロ
ールユニット、ないしヘッドランプやオーディオ等の車
両電気負荷が上記端子回路に接続されて、該回路の端子
電圧がこれらに電源電圧として供給されるようになって
いる。
【0003】その場合に、端子電圧は所定の目標電圧と
なるようにフィードバック制御される。これは、現在の
端子電圧値に基づいて、オルタネーターのフィールドコ
イルに対するフィールド電流をデューティ制御して、該
オルタネーターの発電電流を制御することにより行なわ
れる。
【0004】したがって、電気負荷の作動等により端子
電圧が低下した場合は、これを回復させるためにフィー
ルド電流を大きくしてオルタネーターの発電電流を増加
させることになる。しかしこのとき、フィールド電流を
急に大きくすると、フィールドコイルの磁性が急激に強
くなってクランク軸の回転抵抗が急増し、エンジンの回
転安定性が損なわれるので、特にアイドル時にこのよう
なエンジン負荷の急増を防止するために、特開平5−1
76600号公報に開示されているように、発電電流を
増加させるときは、その増加を緩やかにする徐励制御を
行なうことが知られている。これによれば、フィールド
電流が徐々に大きくされるので、エンジン負荷の急増が
防止され、クランク軸の急激な回転変化が回避されるこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな徐励制御中は、オルタネーターの発電能力が抑制さ
れるので、この間に例えば電気負荷が増え続けたりする
と端子電圧が下がり続けて、ついにはコントロールユニ
ットの作動電圧以下にまで低下し、該コントロールユニ
ットがシステムダウンして、点火時期信号を始めとする
各種の制御信号が出力されず、エンジンが停止する等の
不具合が生じる虞がある。
【0006】本発明は、徐励制御を行なう場合における
上記問題に対処するもので、コントロールユニットや車
両電気負荷の電源電圧である端子電圧を回復させる際
に、該端子電圧をこれらの作動電圧以下に低下させない
ようにすることのできるオルタネーターの制御装置の提
供を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0008】すなわち、本願の請求項1の発明(以下
「第1発明」という。)は、オルタネーターとバッテリ
とを接続するバッテリ端子回路の電圧を検出する端子電
圧検出手段と、該検出手段で検出される端子電圧が所定
の目標電圧となるように上記オルタネーターの発電電流
を制御する発電電流制御手段と、該制御手段が上記発電
電流を増加させるときは該発電電流を緩やかに増加させ
る徐励制御を行なう徐励手段とが備えられているオルタ
ネーターの制御装置であって、上記徐励手段による徐励
制御中に上記検出手段で検出される端子電圧が所定値以
下に低下したときは、該徐励制御を規制する徐励規制手
段が設けられていることを特徴とする。
【0009】この第1発明によれば、徐励制御中に端子
電圧が所定値以下に低下したときは、徐励規制手段によ
って該徐励制御が規制されるので、オルタネーターの発
電能力が上り、端子電圧が確実に増大、回復して、これ
を電源電圧とするコントロールユニット等のシステムダ
ウンが回避されることになる。
【0010】なお、この場合に上記所定電圧値は、コン
トロールユニットや車両電気負荷等の作動電圧より大き
く設定されることはいうまでもない。
【0011】また、本願の請求項2の発明(以下「第2
発明」という。)は、上記第1発明において、徐励規制
手段は、バッテリが端子回路から外れることにより端子
電圧が急増することに対応して発電電流制御手段がオル
タネーターの発電電流を急減させると共に、その復帰を
徐励手段が徐励制御することによって端子電圧が所定値
以下に低下したときは、該徐励制御を規制することを特
徴とする。
【0012】この第2発明によれば、バッテリが端子回
路から外れることに起因し、次のようにして端子電圧が
下がり続けるという問題に対処することができる。
【0013】すなわち、バッテリが端子回路から外れる
と、該バッテリの電気負荷が端子回路から急に除去され
ることになって、該回路に過電圧が発生し、端子電圧が
急増する。これに対応してオルタネーターの発電電流が
急減されて、上記端子電圧が低下する。次に、この端子
電圧を回復させるためにオルタネーターの発電電流を増
加させるときに徐励制御が働くので、その発電能力が抑
制されて、該端子電圧の回復が遅れる。さらに、バッテ
リが端子回路から外れて電気供給が遮断されているため
に、端子電圧は低下し続けるのである。
【0014】そして、このようにして端子電圧が所定値
以下に低下したときは、上記第1発明と同様、徐励規制
手段によって徐励制御が規制されるので、該端子電圧を
電源電圧とするコントロールユニット等のシステムダウ
ンが回避されることになる。
【0015】なお、以上のようなことは、例えば、エン
ジンをアイドル回転させながら、所謂バッテリあがりの
他車のバッテリにブースタケーブルで電気補給をしてい
て、その電気補給の終了時にブースタケーブルを該バッ
テリから外した場合等に起こる。
【0016】さらに、本願の請求項3の発明(以下「第
3発明」という。)は、上記第1発明又は第2発明にお
いて、徐励規制手段による徐励制御の規制は、徐励制御
を解除することであることを特徴とし、また本願の請求
項4の発明(以下「第4発明」という。)は、同じく上
記第1発明又は第2発明において、徐励規制手段による
徐励制御の規制は、オルタネーターの発電電流を速やか
に増加させることであることを特徴とする。
【0017】これらの第3、第4発明によれば、徐励制
御が行なわれなくなることにより、又は発電電流の増加
が速やかに行なわれることにより、それぞれオルタネー
ターの発電能力が上り、端子電圧が確実に増大、回復し
て、これを電源電圧とするコントロールユニット等のシ
ステムダウンが回避される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。この実施の形態においては、本発明に係る
オルタネーターの制御装置が自動変速式の車両に適用さ
れている。
【0019】まず、図1に基づいてその全体構成を説明
すると、3相のステータコイル1a、フィールドコイル
1b、及び複数の整流用ダイオード1c…1cを有し、
エンジン2のクランク軸に連鎖されて上記フィールドコ
イル1bの回転により発電するオルタネーター1と、こ
のオルタネーター1によって充電されるバッテリ3とが
回路4及び5によって接続されている。
【0020】ヘッドランプやオーディオ等の車両電気負
荷6は、イグニッションキー7がオンされたときに回路
8を介して上記バッテリ3と接続されると共に、そのと
きに、上記回路4からの分岐回路9及び10上のメイン
リレー11が回路12の通電によりオンとされて、エン
ジン2に点火時期信号や燃料噴射量信号等を出力するコ
ントロールユニット13が、回路14を介して同じくバ
ッテリ3と接続されるようになっている。ここにおい
て、上記各回路4,5,8,9,10,14はバッテリ
端子回路を構成し、該回路の端子電圧が上記車両電気負
荷6及びコントロールユニット13にそれぞれ電源電圧
として供給される。
【0021】そして、このコントロールユニット13
は、別途、分岐回路15を介して端子電圧を取り込み、
これをAD変換してその電圧値を検出すると共に、エン
ジン2の吸気温度を検出する吸気温センサ16からの吸
気温信号、アイドルスイッチの状態を検出するアイドル
センサ17からアイドル信号、マニュアルレバーのレン
ジ位置を検出するレンジ位置センサ18からのレンジ位
置信号、エンジン2のクランク軸の回転数を検出するエ
ンジン回転センサ19からのエンジン回転数信号、トル
クコンバータのタービン軸の回転数を検出するタービン
回転センサ20からのタービン回転数信号等を入力し
て、これらの値に基づき、オルタネーター1のフィール
ドコイル1bに対するフィールド電流をデューティ制御
し、これを回路21を介して供給するようになってい
る。
【0022】次に、このコントロールユニット13が行
なうオルタネーター1の発電電流制御をフローチャート
に従って説明する。まず、この制御のおよその流れを説
明すると、図2に示すように、コントロールユニット1
3は、ステップU1で端子電圧を読み込んだのち、ステ
ップU2で目標電圧をバッテリ温度に応じて演算し、次
にステップU3で徐励制御を実行するか否かの判定を行
なう。その場合に、上記端子電圧が所定の電圧値以下の
ときは徐励制御を実行しないように判定する。そして、
ステップU4で上記端子電圧と目標電圧との偏差に応じ
て目標発電量を演算したのち、ステップU5において、
オルタネーター1が上記目標発電量を発電するように、
エンジン回転数に応じて、フィールドコイル1bに対す
るフィールド電流のデューティ率を演算する。
【0023】ステップU2の目標電圧の演算は次のよう
にして行なわれる。すなわち、図3に示すように、ステ
ップS11でバッテリ温度thbatを読み込み、ステ
ップS12でこの値に基づき関数f1から目標電圧vr
egを演算する。
【0024】その場合に、バッテリ温度thbatは、
吸気温センサ16で検出される吸気温度から算出するこ
とができる。なお、別途センサを設けてバッテリ温度を
直接検出するようにしてもよい。
【0025】また目標電圧vregは、図4に示すよう
に、バッテリ温度thbatが高いときは低いときに比
べて低くなるように演算される。これは、バッテリ温度
thbatが高いときは、バッテリ内部の化学反応が早
く進むために過充電を防止し、逆に低いときは遅く進む
ために充電不良を防止するためである。なお、図中の目
標電圧vregの値は例示にすぎない。
【0026】次に、ステップU3の徐励制御の実行判定
は次のようにして行なわれる。すなわち、図5に示すよ
うに、まずステップS21でアイドルフラグxidlが
1か否かを判定する。このアイドルフラグxidlは、
アイドルセンサ17からのアイドル信号がオンのとき、
つまりアイドル状態のときに1にセットされるようにな
っている。
【0027】そして、アイドル状態であると判定された
場合は、次のステップS22に進むが、アイドル状態で
ないと判定された場合には、直ちにステップS26に進
んで徐励制御実行フラグxlrceを0にリセットし、
徐励制御を実行しないと判定する。
【0028】ステップS22ではニュートラルフラグx
nlが1か否かの判定を行なう。このニュートラルフラ
グxnlは、レンジ位置センサ18からのレンジ位置信
号がニュートラルもしくはパーキングの非走行レンジの
ときに1にセットされるようになっている。
【0029】そして、レンジ位置が非走行レンジである
と判定された場合は、次のステップS23に進んで端子
電圧vbatが所定の電圧値(図例では10V)より大
きいか否かを判定するが、レンジ位置がDレンジ等の走
行レンジであると判定された場合には、ステップS24
に進んでエンジン回転数neがタービン回転数trev
より大きいか否かの判定を行なう。
【0030】このステップS24でエンジン回転数ne
がタービン回転数trevより大きいと判定された場合
は、上記ステップS23に進むが、エンジン回転数ne
がタービン回転数trev以下であると判定された場合
には、上記ステップS26に進んで徐励制御実行フラグ
xlrceを0にリセットし、徐励制御を実行しないと
判定する。つまり、アイドル状態でない場合以外に、ア
イドル状態であっても走行中の減速時等、エンジンが駆
動軸側から逆駆動されてクランク軸の回転が安定してい
るときは徐励制御を実行しないのである。
【0031】ステップS23では端子電圧vbatが所
定の電圧値(図例では10V)より大きいか否かの判定
を行なう。そして、端子電圧vbatが所定電圧値より
大きいと判定された場合は、ステップS25に進んで徐
励制御実行フラグxlrceを1にセットし、徐励制御
を実行すると判定するが、端子電圧vbatが所定電圧
値以下であると判定された場合には、上記ステップS2
6に進んで徐励制御実行フラグxlrceを0にリセッ
トし、徐励制御を実行しないと判定する。
【0032】これにより、端子電圧vbatが所定電圧
値以下の場合は徐励制御が実行されないことになり、オ
ルタネーター1の発電量が速やかに上昇して、端子電圧
vbatが早期に回復するので、該端子電圧vbatを
電源電圧とするコントロールユニット13のシステムダ
ウンが回避されることになる。
【0033】なお、ここでコントロールユニット13の
作動電圧は6Vとされており、上記所定電圧値はこの作
動電圧より大きい10Vに設定されている。
【0034】次に、ステップU4の目標発電量の演算は
次のようにして行なわれる。すなわち、図6に示すよう
に、まずステップS31で目標電圧vregから端子電
圧vbatを減じて得られた値を目標電圧偏差verr
としたのち、ステップS32でこの目標電圧偏差ver
rにフィードバックゲインである所定値Kを乗じて得ら
れた値を発電電流増減量diaとする。
【0035】次いで、ステップS33で徐励制御実行フ
ラグxlrceが1か否かを判定し、1の場合は、ステ
ップS34に進んで上記発電電流増減量diaが所定値
Aより大きいか否かの判定を行ない、大きい場合は、ス
テップS35に進んで該発電電流増減量diaを所定値
Aとする。これに対して、徐励制御実行フラグxlrc
eが1でない場合、又は1であっても発電電流増減量d
iaが所定値A以下の場合には、上記ステップS32で
得られた発電電流増減量diaをそのまま維持する。
【0036】次いで、ステップS36で上記発電電流増
減量diaを加算することにより目標発電電流iaの更
新を行なう。これにより、端子電圧vbatが目標電圧
vregより低く、該端子電圧vbatを回復させる場
合に徐励制御が働くと、オルタネーター1の発電電流の
増大量diaが所定値A以下に制限されて、該発電電流
の増大が緩やかなものとなる。これに対して、徐励制御
を実行しない場合、又は端子電圧vbatが目標電圧v
regより高く、該端子電圧vbatを低下させる場合
には、このような制限はなく、上記ステップS32で得
られた発電電流増減量diaのままオルタネーター1の
発電電流が増減変化されることになる。
【0037】次いで、ステップS37でエンジン回転数
neに基づき関数f2からオルタネーター1の発電可能
な最大電流(最大発電電流)iamaxを演算する。こ
の最大発電電流iamaxは、図7に示すように、エン
ジン回転数neが高いときは低いときに比べて大きくな
るように演算される。なお、図中の関数f2は例示にす
ぎない。
【0038】そして、ステップS38で上記目標発電電
流iaがこの最大発電電流iamaxより大きいか否か
を判定し、大きい場合は、ステップS39に進んで該目
標発電電流iaを最大発電電流iamaxに制限する一
方で、以下の場合には、ステップS40に進んで目標発
電電流iaが0未満か否かの判定を行ない、0未満の場
合は、ステップS41に進んで該目標発電電流iaを0
とする。
【0039】次に、ステップU5の制御デューティの演
算は次のようにして行なわれる。すなわち、図8に示す
ように、まずステップS51でエンジン回転数neが所
定の回転数(図例では800rpm)より大きいか否か
を判定し、大きいと判定された場合は、ステップS52
に進んでエンジン回転数neと目標発電電流iaとに基
づき関数f3からフィールドコイル1bに対する制御デ
ューティfdutyを演算する。
【0040】この制御デューティfdutyは、図9に
示すように、エンジン回転数neが低いときほど、また
目標発電電流iaが高いときほど高くなるように演算さ
れる。なお、図中のエンジン回転数neの値、及び関数
f3は例示にすぎない。
【0041】一方、上記ステップS51でエンジン回転
数neが所定回転数以下であると判定された場合には、
ステップS53に進んで制御デューティfdutyを0
とする。つまり、エンジン停止直前等、エンジン回転数
neが極めて低い状況においてはオルタネーター1によ
る発電を停止するのである。
【0042】以上のようにして、コントロールユニット
13がオルタネーター1の発電電流を制御することによ
り、図10に示すように、アイドル状態でエンジン回転
数neが推移しているときに、t1の時点で、例えばバ
ッテリ3が端子回路5から外れて端子電圧vbatが急
増すると、オルタネーター1の発電電流iが急減されて
上記端子電圧vbatが低下するが、その後の発電電流
iの増加は、徐励制御により増加量diaが所定値A以
下に制限されて緩やかに行なわれる。一方、端子電圧v
batは、バッテリ3からの電気供給が遮断されている
ために低下し続けることになる。
【0043】しかし、端子電圧vbatが10Vにまで
低下した時点t2で徐励制御が実行されなくなるので、
発電電流iは速やかに増加し、これにより端子電圧vb
atが早期に回復して、この端子電圧vbatを電源電
圧とする当該コントロールユニット13のシステムダウ
ンが回避されることになる。
【0044】これに対し、徐励制御を実行し続けた場合
には、鎖線で示したように、端子電圧vbatはコント
ロールユニット13の作動電圧である6Vにまで低下し
て、この時点t3で該コントロールユニット13がシス
テムダウンし、各種の制御信号が出力されずにエンジン
2が停止してしまうのである。
【0045】以上のように、端子電圧vbatが所定値
以下に低下したときに、徐励制御実行フラグxlrce
を0にリセットして、徐励制御の実行を解除することに
より該徐励制御を規制するもの以外に、上記所定値K及
びAを大きくして、発電電流増減量diaを大きくする
ことにより該徐励制御を規制することもできる。
【0046】次に、その場合の実施の形態を図11のフ
ローチャートに従って説明する。なお、便宜上、ステッ
プU3の徐励制御の実行判定ルーティンと、ステップU
4の目標発電量の演算ルーティンの一部とを示し、残り
のステップは同一とする。
【0047】すなわち、まずステップS61でアイドル
フラグxidlが1か否かを判定し、アイドル状態であ
ると判定された場合は、次のステップS62に進んでニ
ュートラルフラグxnlが1か否かの判定を行なう。一
方、アイドル状態でないと判定された場合には、直ちに
ステップS65に進んで徐励制御実行フラグxlrce
を0にリセットし、徐励制御を実行しないと判定する。
【0048】ステップS62でニュートラルフラグxn
lが1であると判定された場合は、ステップS63に進
んで徐励制御実行フラグxlrceを1にセットし、徐
励制御を実行すると判定するが、ニュートラルフラグx
nlが0であると判定された場合には、ステップS64
に進んでエンジン回転数neがタービン回転数trev
より大きいか否かの判定を行ない、ここでYESの場合
は上記ステップS63に進んで徐励制御実行フラグxl
rceを1にセットし、徐励制御を実行すると判定する
が、NOの場合には上記ステップS65に進んで徐励制
御実行フラグxlrceを0にセットし、徐励制御を実
行しないと判定する。
【0049】このようにして徐励制御の実行判定を行な
ったのち、次にステップS66に進み、ここで目標電圧
偏差verrを演算したのち、ステップS67で徐励制
御実行フラグxlrceが0か否かの判定を行なう。そ
して、該実行フラグxlrceが0の場合は、ステップ
S68に進んで上記目標電圧偏差verrにフィードバ
ックゲインKを乗じることにより発電電流増減量dia
を演算し、前述のステップS36以下に移る。
【0050】一方、上記ステップS67で徐励制御実行
フラグxlrceが1の場合は、ステップS69に進
み、ここで端子電圧vbatが所定の電圧値(10V)
より大きいか否かの判定を行なう。そして、端子電圧v
batが所定電圧値より大きいと判定された場合は、ス
テップS70に進んで上記ステップS68と同じフィー
ドバックゲインKを用いて発電電流増減量diaを演算
するが、端子電圧vbatが所定電圧値以下であると判
定された場合には、ステップS71に進んで、ここで上
記フィードバックゲインKに加算値kを加えて大きくし
たフィードバックゲイン(K+k)を用いて発電電流増
減量diaを演算する。これにより、端子電圧vbat
が所定電圧値以下の場合は、発電電流増減量diaがよ
り正に大きく、又は負に小さく演算されることになる。
【0051】次に、このようにして演算された発電電流
増減量diaの制限をそれぞれ行なう。つまり、上記ス
テップS70からはステップS72に進んで、発電電流
増減量diaが前述の所定値Aより大きいか否かの判定
を行ない、大きい場合は、ステップS73で該発電電流
増減量diaを所定値Aとする。一方、上記ステップS
71からはステップS74に進んで、発電電流増減量d
iaが上記所定値Aに加算値aを加えて大きくした所定
値(A+a)より大きいか否かの判定を行ない、大きい
場合は、ステップS75で該発電電流増減量diaをこ
の所定値(A+a)とする。これにより、端子電圧vb
atが所定電圧値以下の場合は、許容される発電電流増
大量diaがより大きくなることになる。
【0052】以上のようにして、端子電圧vbatが所
定電圧値以下に低下したときは、該所定電圧値より大き
いときに比べて、発電電流増大量diaを大きくして、
発電電流を速やかに増加させることにより徐励制御を規
制することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、低下した
端子電圧を回復させるためにオルタネーターの発電電流
を増加させる場合に、その増加を緩やかにする徐励制御
を行なうように構成されたオルタネーターの制御装置に
おいて、該端子電圧を所定の電圧値以下に低下させない
ように制御することができるので、これを電源電圧とす
るコントロールユニット等のシステムダウンが回避され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるオルタネータの
制御装置の全体構成を示すシステム図である。
【図2】 コントロールユニットが行なうオルタネータ
ーの発電電流制御のメインルーティンを示すフローチャ
ート図である。
【図3】 上記発電電流制御のサブルーティンを示すフ
ローチャート図である。
【図4】 上記サブルーティンで用いるマップ図であ
る。
【図5】 上記発電電流制御のサブルーティンを示すフ
ローチャート図である。
【図6】 上記発電電流制御のサブルーティンを示すフ
ローチャート図である。
【図7】 上記サブルーティンで用いるマップ図であ
る。
【図8】 上記発電電流制御のサブルーティンを示すフ
ローチャート図である。
【図9】 上記サブルーティンで用いるマップ図であ
る。
【図10】 上記発電電流制御の作用を表すタイムチャ
ート図である。
【図11】 別の実施の形態におけるサブルーティンを
示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 オルタネーター 1b フィールドコイル 2 エンジン 3 バッテリ 4,5,8,9,10,14 バッテリ端子回路 6 車両電気負荷 13 コントロールユニット 21 フィールド電流供給回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後田 謙司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルタネーターとバッテリとを接続する
    バッテリ端子回路の電圧を検出する端子電圧検出手段
    と、該検出手段で検出される端子電圧が所定の目標電圧
    となるように上記オルタネーターの発電電流を制御する
    発電電流制御手段と、該制御手段が上記発電電流を増加
    させるときは該発電電流を緩やかに増加させる徐励制御
    を行なう徐励手段とが備えられているオルタネーターの
    制御装置であって、上記徐励手段による徐励制御中に上
    記検出手段で検出される端子電圧が所定値以下に低下し
    たときは、該徐励制御を規制する徐励規制手段が設けら
    れていることを特徴とするオルタネーターの制御装置。
  2. 【請求項2】 徐励規制手段は、バッテリが端子回路か
    ら外れることにより端子電圧が急増することに対応して
    発電電流制御手段がオルタネーターの発電電流を急減さ
    せると共に、その復帰を徐励手段が徐励制御することに
    よって端子電圧が所定値以下に低下したときは、該徐励
    制御を規制することを特徴とする請求項1に記載のオル
    タネーターの制御装置。
  3. 【請求項3】 徐励規制手段による徐励制御の規制は、
    徐励制御を解除することであることを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載のオルタネーターの制御装置。
  4. 【請求項4】 徐励規制手段による徐励制御の規制は、
    オルタネーターの発電電流を速やかに増加させることで
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオ
    ルタネーターの制御装置。
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