JPH09106969A - 多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置 - Google Patents

多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置

Info

Publication number
JPH09106969A
JPH09106969A JP8005115A JP511596A JPH09106969A JP H09106969 A JPH09106969 A JP H09106969A JP 8005115 A JP8005115 A JP 8005115A JP 511596 A JP511596 A JP 511596A JP H09106969 A JPH09106969 A JP H09106969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
cathode
chamber
plasma
plasma etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8005115A
Other languages
English (en)
Inventor
Ki-Hyun Chun
キ−ヒュン チュン
Kiru-Ju Yun
キル−ジュ ユン
San-Yon Kimu
サン−ヨン キム
Teeyon Kim
テ−ヨン キム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Korean Accelerator & Plasma Res Assoc
Korian Akuserereeta & Plasma R
Korian Akuserereeta & Plasma Res Assoc
SUSAN PRECISION CO Ltd
SUUSAN PRECISION CO Ltd
Original Assignee
Korean Accelerator & Plasma Res Assoc
Korian Akuserereeta & Plasma R
Korian Akuserereeta & Plasma Res Assoc
SUSAN PRECISION CO Ltd
SUUSAN PRECISION CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Korean Accelerator & Plasma Res Assoc, Korian Akuserereeta & Plasma R, Korian Akuserereeta & Plasma Res Assoc, SUSAN PRECISION CO Ltd, SUUSAN PRECISION CO Ltd filed Critical Korean Accelerator & Plasma Res Assoc
Publication of JPH09106969A publication Critical patent/JPH09106969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/306Chemical or electrical treatment, e.g. electrolytic etching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32009Arrangements for generation of plasma specially adapted for examination or treatment of objects, e.g. plasma sources
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/305Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for casting, melting, evaporating, or etching
    • H01J37/3053Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for casting, melting, evaporating, or etching for evaporating or etching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/06Sources
    • H01J2237/063Electron sources
    • H01J2237/06308Thermionic sources
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/30Electron or ion beam tubes for processing objects
    • H01J2237/317Processing objects on a microscale
    • H01J2237/3174Etching microareas

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は大用量のシリコンウェーハ上に均一
なプラズマの密度を確保することのできる多重陰極電子
ビームプラズマ食刻装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置は
真空チャンバと、上記チャンバの上部の上端部に設置さ
れた電子ビームを発生させる複数個の陰極体と、多量の
電子ビームを引き出すために加速−減速管構造を形成
し、上記陰極体の前方から順次的に配列され、それぞれ
に差等電圧を印加することにより定電レンズの役割をす
る加速電極及び減速電極と、上記チャンバの上部を真空
排気するための第1真空排気手段と、上記チャンバの下
部の上端付近の側壁に設置されている食刻ガス注入手段
と、上記チャンバの下部に設置された第2真空排気手段
と上記チャンバの下部に設置された被食刻体ホルダーを
含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多重陰極電子ビーム
プラズマ食刻装置に関し、より詳細には広い領域の均一
なプラズマを発生させるために多数の陰極を円形に対称
的に配置し、多量の電子ビームの引き出しのための高電
圧に引き出して再び減速させる加速−減速管の構造を使
用し、反応箱内で磁気場のない雰囲気を作ることにより
ウェーハの食刻範囲が広くなることによるプラズマの密
度及び温度分布の均一性を制御することのできる高集積
半導体ウェーハプラズマ食刻装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体製造工程は拡大図面によ
る回路パターンの設計、図面の縮小、シリコンウェーハ
上に回路パターンマスキング(ステッパリソグラフイ:
露光現像装備、アルミニウムフィルム)、乾式食刻(回
路の凸形式食刻)、コーティング(積層作業)等を行
う。この中で食刻作業は回路パターンによる微細線の超
精密食刻作業に該当する。例えば、尖端の64、256
M DRAMの最小パターン幅は0.25μm水準であ
り、食刻深さは1〜2μm水準が必要である。特に、シ
リコン半導体は高速性の面で化合物半導体に多少遅れる
が、集束図の面では遥かに先立つので超LSI製造技術
に多く応用発展されている。
【0003】ここで、超精密食刻加工機能をするプラズ
マ原発生のために従来はダイオード(2極真空管式発
振)方法を使用したが、プラズマ密度(プラズマ電位密
度)の不均一性により最近はDC(直流)式、RF(交
流)式、マイクロ波式、及び電子ビーム式など多様な方
法が考えられているが、その基本原理はプラズマ発生チ
ャンバ雰囲気内で一定な食刻用気体、例えば、SF6
CL2 等を注入した後、電場によりプラズマ動力を発生
し、磁場によりプラズマ密度を制御するが(場合に従っ
て外部磁場形式〉、先ず、電子ビーム(場合によってD
C又はマイクロ波、へリコン波等を使用する)により食
刻用気体をプラズマ状態(電離気体化)に変化させ、こ
の中で活性化されたイオン(+極)に対して気体圧力を
調節しながら、シリコンウェーハに相対的電位(−極)
をかければ、イオン粒子が加速衝突することで、粒子の
運動エネルギーが物理化学的反応により急激に熱エネル
ギーに変化することで所定のパターンにより表面食刻作
用をすることになる。
【0004】上記のプラズマ発生方式とその問題点をみ
れば次の通りである。 1 .ダイオード方式 伝統的な方式(2極真空管発振電源)として、SF6
CL2 等のガスに対して高電圧電場を形成し物理化学的
反応によりプラズマ状態(中性電離気体)に変化させる
方法である。しかし、高電圧制御が困難で各素子の損傷
が起こり高圧のガス圧力が必要のため微細パターン加工
用には困難な問題点であった。
【0005】2.マイクロ波方式 1)MERI(Magnetic Enhanced
ReactiveIon Etching) 超真空の清浄な定磁場状憶でプラズマ用原料ガスを注入
し電圧制御によりマイクロ波を放射してプラズマ状態に
する方式として実際イオンエネルギーが低い問題点があ
った。
【0006】2)ECR(Electron Cycl
otron ResonanceEtching) 主として日本装備に採択される方式として、超短波マイ
クロ波領域(2.4GHz)の低圧下でも高密度のプラ
ズマ生成が可能であるが、密閉された磁場中であるため
ウェーハ表面電位が不均一になる問題が起こり、大容量
の大きい領域の加工(ウェーハ直径10”以上)には困難
な問題点があつた。
【0007】3.RF(Radio Frequenc
y) 1)H−W(Helicon Wave) 主としてアメリカ装備で採択される方式であり、定磁場
の内数十MHzの領域で高周波の放電運動と励起(気体
の高エネルギー化)コイルの磁場運動の制御により固有
の波形によるプラズマを発生するが、ECR方式に比べ
てウェーハ表面電位が均一でプラズマ密度も高い点が有
利である。しかし、大容量、例えば、64、256M
DRAM用12”、14”ウェーハの加工にはプラズマ
密度が不均一になる問題点があつた。
【0008】2)TCP(Transformer C
oupled Plasma) 定磁場はなく、時変磁場のみ存在する誘導場として励起
作用をする跨線形のアンテナの範囲によって大きい領域
のプラズマを発生させることもできるが、やはり中心か
ら遠くなるほど密度が減少する傾向がある。即ち、従来
はECR、H−W、TCP方式などが主流であったが、
ECR方式の場合プラズマ発生は低ガス圧力で高密度プ
ラズマ生成が可能であるが、磁場中であるため均一な性
質の大直径プラズマを作るのが難しく、H−W方式の場
合にはECR装置の欠点を補完するための代替方式とし
てヘリコン波のプラズマ原は荷電粒子のエネルギー分布
(イオンエネルギー)が均一で、かつ制御条件が容易で
ありECR装置の動作周波数である2.45GHzより
低い周波数領域を利用し、低い磁場でも高い電子密度を
得ることができて費用も節減できるなどの色々な利点が
あるが、大容量のシリコンウェーハ(10”以上)上で
均−な電子密度を確保するためには限界点があると指摘
されている。
【0009】又、TCP方式は外部磁場なしに渦線形の
アンテナを使用することで、磁気場による電子密度を効
果的に確保することができるが、ウェーハ直径が大きく
なるほど密度分布が弱くなる傾向があった。即ち、従来
の方式は発生されたプラズマ雰囲気内で食刻する方法と
して、主としてECR、H−W、TCP方式などによっ
て16、32M DRAM用として、6”、8”ウェー
ハ加工用に使われたが、大体中央部分に電子密度が集中
される傾向が大きく、半怪が大きくなるほど表面電位差
が大きくなるので不均一な食刻加工になって生産性と効
率性が多少落ちる問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
決するために、大口径の非磁気化されたプラズマを製造
し、又、比較的に低いガス圧と磁気場のない状態でウェ
ーハを食刻しようとする試みが行われている。このよう
な試みの1つとして今後実用化予定の64、256M
DRAM用12”シリコンウェーハの食刻装置に使用す
る目的でEBPE食刻装置が試験的に提案されている。
【0011】これを概略的に説明すれば、EBPE食刻
装置は図1に示すように、三つの区画、即ち、放電プラ
ズマ区画21、電子加速区画22、及び反応室2323と
で構成されている。高温陰極24はLaB6 フィラメン
トであり、アルゴンガスが放電領域21に供給され、電
子ビームとプラズマが真空チャンバの内壁に拡散される
ことを防ぐために約450Gの側方向磁場が加わる。こ
の装置で30A以上の電子ビームが電極S2のオリフィ
ス4を通じて一定に引き出される。これは反応室23か
ら生成されるイオンが後方の加速領域22に拡散される
ためである。電子ビームが反応ガス原子の最大電子衝突
イオン化断面積に該当するエネルギーに設定され得るた
め、高密度プラズマが反応室23で生成される。又、こ
の装置は反応室内のビーム電流、エネルギー及びガス圧
を独立的に制御し得る特徴がある。この特徴は食刻工程
に対するプラズマパラメータを最適化するのに便利であ
る。反応室23で電子ビームは大きいプラズマ容積を発
生させるために広く分散されるべきである。加速電極に
設置されたコイル2に対して反対極(pole)を有す
る逆磁気場コイルにより発生された磁場は電子ビームを
磁力の発散ライン(diverging line)に
沿って分散させる。
【0012】反応室23の中央で、永久磁石25はビー
ム電子を効果的に分散させる。この永久磁石25はドー
ナツ形状でその外側面はN極であり、その内側面はS極
であり、ステンレス鋼で覆われている。多極磁石組立体
が又電子とイオンとが真空チヤンパ内壁に拡散すること
を防ぐために反応室23に設置されている。それで、大
直径の均一な濃厚なプラズマが一定に発生することがで
きる。
【0013】しかし、従来のEBPE装置は大容量用の
シリコンウェーハ(10”以上)上で均一な電子密度を
確保するには限界点があり、反応室23から生成される
イオンが後方の加速領域22に拡散されることにより、
そのイオンが陰極24と反応して陰極が磨耗されて陰極
の寿命を短縮し、又、陰極とイオンとの反応による反応
生成物が陰極及びウェーハ表面に付着して汚染を起こす
可能性がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するために、大容量のシリコンウェーハ上に均一な
プラズマの密度を確保することができ、温度分布を容易
に制御することができ、食刻ガスのイオンの陰極と反応
を排除してウェーハ表面に付着される汚染を防止するこ
とができる多重陰極プラズマ食刻装置を提供することを
目的とする。
【0015】本発明は上記の目的を達成するためのもの
で、プラズマ食刻装置において、広い領域の均一なプラ
ズマを発生するために多数個の陰極を円形に対称的に配
置し、多量の電子ビーム引出のために加速−減速管の構
造を使用し、反応箱内に磁気場のない雰囲気を形成し
て、シリコンウェーハ上にプラズマ密度及び温度分布を
制御し得るようにすることにより均一なプラズマ密度及
び温度を確保することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図2乃
至図6により詳細に説明する。図2は本発明のプラズマ
食刻装置の一実施例の概略図である。本実施例のプラズ
マ食刻装置は多重陰極領域(I)、電子加速−減速領域
(II)、反応箱領域(III)の3区画に構成され
る。図2で各部分の説明は次の通りである。
【0017】1は真空チャンバであり、上板、下板及び
円筒形側枝からなっている。真空チャンバ1の上板には
多数個の電子ビーム発生用陰極体2が円形対称的に設置
され、陰極を加熱して電子を発生させる熱陰極で比較的
低温で熱電子放出の優れたLaB6 材料からなってい
る。陰極体2の配列構造は図3に示すように多数個の陰
極が中央の陰極を中心として同心円を形成するように円
形対称的に配列されている。ここで、複数の陰極は各々
同一な構造となつている。
【0018】真空チャンバ1内の上部には陰極体2から
順次的に各々加速された電極3と減速電極4とが設置さ
れ、加速電極3は図4に示すようにプレート形状で陰極
体2に対応する位置に電子ビーム貫通用ホール5が形成
されている。減速電極4は図5に示すようにプレート形
状で加速電極3と同様に陰極体2に対応する位置に電子
ビーム貫通用ホール6が形成され、電子ビーム貫通用ホ
ール6の回りには下向に形成された円筒形の突起部7を
備えている。この突起部7は電子ビーム貫通用ホール6
の外郭から半径が漸進的に縮小されるように形成されて
いる。加速電極3と減速電極4との配置は各々陰極体2
に対応して形成された中央中心電子ビーム貫通用ホール
を中心として回りの電子ビーム貫通用ホールが同心円を
形成するように円形対称的に配置され、各々陰極体2に
対応する位置に電子ビーム貫通用ホール5、6 が形成さ
れることにより陰極体2から発生した電子ビームが各々
の加速電極及び減速電極3 、4を通過できるようにな
る。
【0019】加速電極3及び減速電極4は加速電極3中
間に、又、減速電極4中間に定電レンズを入れて電子ビ
ームの輸送の役割を兼ねている。即ち、加重電極3の各
々の極板と減速電極4の各々の極板に差動電圧を印加す
ることで、加速電極4が電子ビームを集束する役割をす
る定電レンズを形成することになる。加速電極3には陰
極体2に比べて高い電圧をかけて、減速電極4には加速
電極3に比べて低い電圧をかける。
【0020】減速電極4の電子ビーム貫通用ホール6は
円筒形突起部7が下向になるように形成されているた
め、本実施例では反応箱で形成されたプラズマの中のイ
オンが逆加速されて陰極体2に到達できないようにする
ことで逆加速されたイオンが陰極体2に当たって損傷さ
れることを防止すると共に、反応生成物の生成を減らし
て食刻工程後ウェーハ表面に汚染を起こさないようにす
る役割をするのが本実施例の特徴の中の一つである。
【0021】真空チャンバ1内の減速電極4の下には集
束レンズ8が形成され(図2)、集束レンズ8は図6に
示すようにソレノイド磁場レンズの構造をなし、ソレノ
イド磁場レンズとその回りに形成された鉄磁極体で構成
されている。集束レンズ8の配置は陰極体2の配列位置
と対応する位置に電子ビーム貫通用ホールを形成するよ
うに整列されている。集束レンズ8により電子ビームを
集束、発散することにより電子ビームの分布を調節し、
集束レンズ8の電子ビーム貫通用ホールの内部に各々の
電子ビームを通過させる。
【0022】真空チャンバ1内の集束レンズ8の下の側
壁には食刻ガス注入手段9が設置されており、プラズマ
の密度及び食刻ガスの圧力などを調節することができ
る。10はドーナツ状の永久磁石で注入手段9の下に設
置され、その外側面はN極であり、その内側面はS極に
なるように構成されている。永久磁石10によって電子
ビームを分散回折させることでプラズマの密度を均一に
する。
【0023】11は多重極永久磁石であり、真空チャン
バ1下部外側面回りに設置され反応箱から生成されたプ
ラズマが反応箱の内壁に拡散されてなくなるのを防ぐ役
割をする。12はプラズマ診断手段として図2に示すよ
うに、被食刻体ホルダー13の前方に設置され、プラズ
マの密度及び電子温度分布を測定し、この結果をフィー
ドバックして制御装置14により各々陰極2、加速電極
3、減速電極4、集束レンズ8及び食刻ガス注入手段9
の動作点を調節するようになる。
【0024】13は被食刻体、例えば、ウェーハなどの
ホルダーとしてこの上に食刻しようとするウェーハが置
かれ、食刻程度を調節するために電圧がかかることにな
る。15は真空を形成するための各種真空ポンプシステ
ムであり、(I)、(II)領域と(III)領域の間
に差等真空を形成する。以上のように構成された本実施
例の食刻装置は下記のように作動する。
【0025】先ず、陰極体2を高い温度、例えば、14
00〜2000K程度に加熱して陰極で電子ビームを発
生し得るようにする。そして、加速電極3に陰極体2よ
り高い電圧、例えば、7000V以上の電圧をかければ
電子ビームが引き出されることになる。放電気体状態と
電子とのイオン化状態で最適のイオン化反応を有する電
子のエネルギーは50〜500eV(電子ボルト)であ
るが、この程度のエネルギーで電子を引き出せば空間電
荷制限効果により電子ビーム電流は非常に少ない量に制
限される。これを解決するために本実施例では加速電極
3に高電圧(7000V以上)をかけて高いエネルギー
の大電流の電子ビームを引き出した後、減速電極4で電
子ビームのエネルギーを最適のイオン化反応率を有する
電子のエネルギー(50〜500eV)に低くする。
又、減速電極4の構造により反応箱から発生した食刻プ
ラズマの内の食刻イオンが逆加速されて陰極に衝突する
ことを防ぐことができる。従来のEBPEではArプラ
ズマカラムを形成して大電流の電子ビームを生成させ
た。それで、Arイオンや反応箱から発生した食刻イオ
ンが逆加速されて陰極に当たるようになり、これによる
陰極の磨耗と陰極の寿命短縮の問題が発生する。本発明
のMCEBPEでは加速−減速管の構造を使用すること
によりこの問題を解決した。
【0026】このようにして、出た低エネルギー大電流
の電子ビームを集束レンズ8を使ってビームを集束発散
させるようになる。集束レンズ8の強度を調節すること
により電子ビームが広がる程度と電子ビームの分布を制
御し得るようにした。集束レンズ8はソレノイド磁場レ
ンズとその周囲に形成された鉄磁極体で構成されること
で、集束レンズ8から発生した磁気場が反応箱にまで影
響を及ばないようにした。そして、ドーナツ形状の永久
磁石10を使用して電子ビームを分散回折させることに
より、より均一な電流及びプラズマ分布を有するように
した。このような形状の永久磁石10の磁気場は局部的
にだけ形成されるため反応箱全体には影響を及ぼさな
い。
【0027】一方、食刻ガス注入手段9から供給された
食刻ガスと集束レンズ8及び永久磁石10とを通じて出
た電子ビームが放電を起こして食刻プラズマを形成する
ことになり、この食刻プラズマも永久磁石10により分
散回折することで一定な密度分布を有する。このように
発生した食刻プラズマは反応箱の下方に拡散しながらウ
ェーハを食刻することになる。又、被食刻体ホルダー1
3に若干の電圧をかけることで食刻特性を制御すること
になる。
【0028】食刻プラズマが下方にだけ拡散され、半径
方向には拡散されないように多重極永久磁石11を反応
箱壁面に付着する。やはり多重極永久磁石11による磁
気場は局部的にだけ形成されるため反応箱全体には影響
を与えない。食刻プラズマの特性をフィードバックして
制御するためのプラズマ診断装置12を使用して食刻プ
ラズマの特性をフィードバックして制御装置14により
陰極体2、加速電極3、減速電極4、集束レンズ8及び
食刻ガス注入手段9の全ての変数を自動調節する。
【0029】真空ポンプシステム15を用いてI、II
領域とIII領域の真空状態を維持する。I、II領域
とIII領域は各々〜0.01m Torr、〜1m
Torrの差等真空を維持することになる。この際、加
速、減速電極2、3がオリフィス役割をして差等真空に
なる。
【0030】
【発明の効果】本発明による多重陰極電子ビームプラズ
マ食刻装置は多数個の陰極を互いに一定な間隔をおいて
円形対称的に配置することにより広い領域の均一なプラ
ズマを発生させることができ、加速−減速管の構造を使
用することで多量の電子ビームをプラズマイオンの逆加
速による陰極の磨耗と汚染なしに引き出すことができ
る。又、反応室内に全体的に磁気場のない雰囲気でプラ
ズマを生成することにより電子ビームによるプラズマの
分布調節が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のEBPE食刻装備を示す断面図である。
【図2】本発明の多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置
を示す断面図である。
【図3】多重陰極の形状及び配列状態を概略的に示す図
2のA−A線断面図である。
【図4】加速電極の形状及び配列状態を概略的に示す図
2のB−B線断面図である。
【図5】減速電極の形状及び配列状態を概略的に示す図
2のC−C線に対する斜視図である。
【図6】集束レンズの概略的な形状及び配列状態を示す
図2のD−D線断面図である。
【図7】永久磁石の概略的な形状及び配列状態を示す図
2のE−E線断面図である。
【符号の説明】
1 真空チヤンバ 2 多重陰極体 3 加速電極 4 減速電極 5 電子ビーム貫通用ホール 6 電子ビーム貫通用ホール 8 集束レンズ 9 食刻ガス注入手段 10 永久磁石 11 多重極永久磁石 12 プラズマ診断手段 13 被食刻体ホルダー 14 制御装置 15 真空ポンプシステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チュン キ−ヒュン 大韓民国、キョンギ−ド、ピョンタク− シ、チュクバク−ドン、479−ボンジ (72)発明者 ユン キル−ジュ 大韓民国、キョンギ−ド、プチョン−シ、 ソーサ−ク、シンゴクボン−ドン、キュク ドン アパートメント、5−ドン 1005− ホー (72)発明者 キム サン−ヨン 大韓民国、キョンギ−ド、ソンタン−シ、 チサン−ドン、コンヨン アパートメン ト、112−ドン 803−ホー (72)発明者 キム テ−ヨン 大韓民国、ソウル、クワンナク−ク、シル リン9−ドン 219−1、シルリンコンヨ ン3チャ アパートメント、7−ドン 1506−ホー

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空チャンバは;広い領域のプラズマを
    発生させるために上記チャンバの上部の上端部に設置さ
    れた電子ビームを発生させる陰極体と;多量の電子ビー
    ムを引き出すために加速−減速管構造を形成し、上記陰
    極体の前方から順次的に配列され、それぞれに差動電圧
    を印加することにより定電レンズの役割をする加速電極
    及び減速電極と;上記チャンバの上部を真空排気するた
    めの第1真空排気手段と;上記チヤンバの下部上端付近
    の側壁に設置されている食刻ガス注入手段と:上記チャ
    ンバの下部に設置された第2真空排気手段と上記チャン
    バの下部に設置された被食刻体ホルダーとからなる多重
    陰極電子ビームプラズマ食刻装置。
  2. 【請求項2】 電子ビームの広がる程度と分布を制御す
    るために、上記減速電極と上記食刻ガス注入手段との間
    の上記チャンバの内部に集束手段を更に含んで、電子ビ
    ームを集束した後発散させることを特徴とする請求項1
    記載の多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置。
  3. 【請求項3】 電子ビームを分散回折させプラズマの密
    度を均一にするために上記食刻ガス注入手段と上記被食
    刻体ホルダーとの間の上記チャンバの内部にドーナツ状
    の永久磁石を更に含むことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置。
  4. 【請求項4】 上記チャンバの下部である反応箱から発
    生するプラズマが上記反応箱の内壁側に拡散することを
    防止するために上記反応箱の外側壁の回りに設置された
    多重極永久磁石を更に含むことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の多重陰極電子ビームプラズマ食刻装
    置。
  5. 【請求項5】 上記チャンバの下部である反応箱から発
    生するプラズマが上記反応箱の内壁側に拡散することを
    防止するために上記反応箱外側の回りに設置された多重
    極永久磁石を更に含むことを特徴とする請求項3記戦の
    多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置
  6. 【請求項6】 上記被食刻体ホルダー前方に設置されプ
    ラズマの密度及び電子温度分布を判定するプラズマ診断
    装置と、その測定結果をフィードバックして上記複数個
    の陰極体、加速電極、減速電極及び食刻ガス注入手段を
    それぞれ制御する制御手段を更に含むことを特徴とする
    請求項1記載の多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置。
  7. 【請求項7】 上記被食刻体ホルダー前方に設置されプ
    ラズマの密度及び電子温度分布を測定するプラズマ診断
    装置と、その測定結果をフィードバックして上記複数個
    の陰極体、加速電極、減速電極、食刻ガス注入手段及び
    集束手段をそれぞれ制御する制御手段を更に含むことを
    特徴とする請求項2記載の多重陰極電子ビームプラズマ
    食刻装置。
  8. 【請求項8】 上記集束手投は集束レンズとしてその中
    にソレノイド磁場レンズとその回りに鉄磁極体とで構成
    されたことを特徴とする請求項2記載の多重陰極電子ビ
    ームプラズマ食刻装置。
  9. 【請求項9】 上記集束手段は集束レンズとしてその中
    にソレノイド磁場レンズとその回りに鉄磁極体とで構成
    されたことを特徴とする請求項3記載の多重陰極電子ビ
    ームプラズマ食刻装置。
  10. 【請求項10】 上記集束手段は集束レンズとしてその
    中にソレノイド磁場レンズとその回りに鉄磁極体とで構
    成されたことを特徴とする請求項4記載の多重陰極電子
    ビームプラズマ食刻装置。
  11. 【請求項11】 上記集束手段は集束レンズとしてその
    中にソレノイド磁場レンズとその回りに鉄磁極体とで構
    成されたことを特徴とする請求項5記載の多重陰極電子
    ビームプラズマ食刻装置。
  12. 【請求項12】 上記集束手段は集束レンズとしてその
    中にソレノイド磁場レンズとその回りに鉄磁極体とで構
    成されたことを特徴とする請求項6記載の多重陰極電子
    ビームプラズマ食刻装置。
  13. 【請求項13】 上記集束手段は集束レンズとしてその
    中にソレノイド磁場レンズとその回りに鉄磁極体とで構
    成されたことを特徴とする請求項7記載の多重陰極電子
    ビームプラズマ食刻装置。
  14. 【請求項14】 上記減速電極は上記の陰極配列位置に
    対応する位置に電子ビーム貫通ホールが形成され、上記
    首通ホールは上記真空チヤンバの下部側に向かって円筒
    状の突起部を有することを特徴とする請求項1又は請求
    項3記載の多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置。
  15. 【請求項15】 上記減速電極は上記の陰極配列位層に
    対応する位置に電子ビーム貫通ホールが形成され、上記
    貫通ホールは上記真空チャンバの下部側に向かって円筒
    状の突起部を有することを特徴とする請求項3記載の多
    重陰極電子ビームプラズマ食刻装置。
JP8005115A 1995-01-16 1996-01-16 多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置 Pending JPH09106969A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR793/1995 1995-01-16
KR1019950000793A KR0152242B1 (ko) 1995-01-16 1995-01-16 다중 음극 전자빔 플라즈마 식각장치

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09106969A true JPH09106969A (ja) 1997-04-22

Family

ID=19406892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8005115A Pending JPH09106969A (ja) 1995-01-16 1996-01-16 多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5853521A (ja)
JP (1) JPH09106969A (ja)
KR (1) KR0152242B1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3748473B2 (ja) * 1996-12-12 2006-02-22 キヤノン株式会社 堆積膜形成装置
US20070243713A1 (en) * 2006-04-12 2007-10-18 Lam Research Corporation Apparatus and method for generating activated hydrogen for plasma stripping
KR101501456B1 (ko) * 2013-06-13 2015-03-12 한국원자력연구원 Ecr 이온원용 자장 발생장치 및 이를 포함하는 시스템
US20200176232A1 (en) * 2018-12-04 2020-06-04 Nanya Technology Corporation Etching device and operating method thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61203642A (ja) * 1985-03-07 1986-09-09 Toshiba Corp ドライエツチング方法
JPH05175176A (ja) * 1992-05-12 1993-07-13 Agency Of Ind Science & Technol 微細パターン形成方法
JPH05182916A (ja) * 1991-12-28 1993-07-23 Kokusai Electric Co Ltd プラズマ処理方法及びその装置
JPH06151092A (ja) * 1992-11-10 1994-05-31 Sumitomo Metal Ind Ltd マイクロ波プラズマ処理装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5376211A (en) * 1990-09-29 1994-12-27 Tokyo Electron Limited Magnetron plasma processing apparatus and processing method
US5659276A (en) * 1995-07-12 1997-08-19 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Magnetic field generator for magnetron plasma

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61203642A (ja) * 1985-03-07 1986-09-09 Toshiba Corp ドライエツチング方法
JPH05182916A (ja) * 1991-12-28 1993-07-23 Kokusai Electric Co Ltd プラズマ処理方法及びその装置
JPH05175176A (ja) * 1992-05-12 1993-07-13 Agency Of Ind Science & Technol 微細パターン形成方法
JPH06151092A (ja) * 1992-11-10 1994-05-31 Sumitomo Metal Ind Ltd マイクロ波プラズマ処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR960030348A (ko) 1996-08-17
KR0152242B1 (ko) 1998-12-01
US5853521A (en) 1998-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7700925B2 (en) Techniques for providing a multimode ion source
JP5610543B2 (ja) イオンソース
US6217716B1 (en) Apparatus and method for improving target erosion in hollow cathode magnetron sputter source
EP0275021B1 (en) Sputtering process and an apparatus for carrying out the same
KR100917463B1 (ko) 마그네트론 캐소드 및 이를 채용하는 마그네트론 스퍼터링장치
US20070205096A1 (en) Magnetron based wafer processing
US20080156771A1 (en) Etching apparatus using neutral beam and method thereof
KR100642584B1 (ko) 이온 빔 스퍼터링 방식을 통한 직접 이온 증착 방법 및 그에 따른 장치
US10290462B2 (en) High brightness ion beam extraction using bias electrodes and magnets proximate the extraction aperture
JP2512649B2 (ja) イオン注入用のプラズマソ―ス装置
EP0523695B1 (en) A sputtering apparatus and an ion source
US4749910A (en) Electron beam-excited ion beam source
US20040119006A1 (en) Neutral particle beam processing apparatus
CN116752109B (zh) 物理气相沉积设备、沉积工艺及刻蚀工艺
US5858162A (en) Plasma processing apparatus
JPH09106969A (ja) 多重陰極電子ビームプラズマ食刻装置
KR20020019596A (ko) 기판의 표면을 가로질러 주입량의 균일성을 제공하기 위한장치 및 방법
CN111986974B (zh) 电子束等离子体源辅助等离子体源的磁约束系统及方法
JP3064214B2 (ja) 高速原子線源
JP2674995B2 (ja) 基板処理方法およびその装置
JPH01302645A (ja) 放電装置
JPH0692638B2 (ja) 薄膜装置
KR20040012264A (ko) 고효율 마그네트론 스퍼터링 장치
JP2566602B2 (ja) イオン源
JP3045619B2 (ja) プラズマ発生装置