JPH09106464A - 建築物に関するcg画像の作成表示方法 - Google Patents

建築物に関するcg画像の作成表示方法

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JPH09106464A
JPH09106464A JP7264548A JP26454895A JPH09106464A JP H09106464 A JPH09106464 A JP H09106464A JP 7264548 A JP7264548 A JP 7264548A JP 26454895 A JP26454895 A JP 26454895A JP H09106464 A JPH09106464 A JP H09106464A
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JP
Japan
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image
building
viewpoint position
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house
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JP7264548A
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Minoru Funaki
実 船木
Kazuaki Kuratate
和明 倉立
Kanji Manabe
貫治 真鍋
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築予定等の建築物をCG画像として、且つ
立体像として表示することにより、広さ感、奥行き感等
を視覚的に認識できるようにすること。 【解決手段】 建築物に関する3次元形状データを予め
CADシステムにより作成しておき、前記3次元形状デ
ータに対して設定した仮想的な視点位置を、オペレータ
Oの入力操作に応じて前記3次元形状データに対し停止
又は所望方向へ移動させ、前記3次元画像データと前記
視点位置とに基づく演算により、前記建築物を所望位置
から見た状態を表すCG画像に対応するCG画像用デー
タを生成し、このCG画像用データに基づいて、前記視
点位置が停止しているときは前記建築物に関するCG画
像を静止画として、前記視点位置が移動しているときは
動画として表示すると共に、鑑賞者Vが立体化用メガネ
36を着用することにより前記静止画又は動画を立体像
として認識するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築予定等の建築
物について、予めCADシステムで作成した3次元形状
データに基づき、前記建築物に関するコンピュータグラ
フィックスによる画像(以下、CG画像という)を作成
し、オペレータによる入力操作に応じて前記CG画像を
立体像の静止画又は動画として表示することにより、実
際に前記建築物の内部及び外部を歩き回っているのと同
様の視聴覚効果を与えるウォークスルーを実現できるよ
うにした、建築物に関するCG画像の作成表示方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、新築すべき住宅の設計に際して
は、敷地条件や顧客の要望等に応じて、建築様式、床面
積、間取り等を個別に検討、決定するのが一般化してい
る。その場合、顧客に設計図面等を見せるのみでは、住
宅の細部に関する具体的なイメージが得られにくく、実
際に建築した住宅が顧客の想像していたものと微妙に相
違する問題を生じる恐れがある。
【0003】そのため、従来、顧客との相談、検討の結
果、建築すべき住宅の一応の設計ができた段階で、この
住宅の縮小模型を作成し、これを写真撮影してイメージ
スキャナ等によりコンピュータに入力したり、或いは、
前記建築すべき住宅の設計図面をCADシステムにより
作成して、これらをCRT等の表示装置に表示できるよ
うにした画像作成表示方法が提案されている(特開平5
−78699号公報参照)。
【0004】しかしながら、前記縮小模型から得た画像
データを表示する場合、個々の住宅について、一々縮小
模型を作成しなければならず、住宅の設計変更を行った
場合は、縮小模型も作成し直す必要があって煩雑になる
と共に、通常、住宅の外観を表示できるのみで、個々の
部屋の内部等は表示できず、且つ縮小模型であるので、
外壁表面の質感等のニュアンスが実物と微妙に相違する
場合があった。
【0005】一方、CADデータを用いて表示を行う場
合、予め各部屋毎の画像データを作成しておけば、外観
のみでなく、各部屋の内部等も表示できるものである
が、表示される画像は静止画であり、臨場感に乏しい問
題があった。
【0006】そこで、近年、発達しつつあるコンピュー
タグラフィックス(以下、CGという)の技法を用いれ
ば、建築予定の住宅の外部及び内部等を実際に歩き回り
ながら観察したのと同様の印象を与える動画(アニメー
ション)をCG画像により作成し、これをビデオテープ
等の記憶媒体に記録した上で、顧客に見せることも可能
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
CGの分野で使用されているコンピュータで係る動画を
作成するためには、通常、数か月程度の時間と多大な労
力とを要するので、個々の顧客の建築予定の住宅につい
て、一々、動画を作成することは、コスト、労力の点で
極めて困難なものである。その場合、標準的な住宅モデ
ルについて、CGで動画を作成することも考えられる
が、顧客が建築しようとする住宅の間取り等は、係る住
宅モデルとは完全に一致しない場合が多く、顧客は前記
住宅モデルに関する動画を見ても、自己の建築予定の住
宅を充分にイメージすることができない問題がある。
【0008】しかも、前記動画は、一定の順序で、住宅
の外部及び各部屋の内部等を順次描写するのみであるの
で、顧客は受動的な鑑賞を強いられ、主体的に住宅の細
部まで詳細な検討を加えることができない問題がある。
又、例えば、壁面等の細部を子細に観察したい場合も、
鑑賞者の好みで遠近を調節して、拡大状態で表示する等
の調整は、通常、不可能である。更に、前記の動画は2
次元的に表現したものであるので、充分な臨場感が得ら
れない不満がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した不具
合を解消するため、従来より一層、大容量、高性能のコ
ンピュータを使用し、建築予定等の建築物を、CG画像
により、立体像の静止画又は動画として表示できるよう
にすることを目的とする。
【0010】そのため、請求項1に係る建築物に関する
CG画像の作成表示方法は、建築物に関する3次元形状
データを予めCADシステムにより作成しておき、前記
3次元形状データに対して仮想的な視点位置を設定し、
この視点位置をオペレータの入力操作に応じて前記3次
元形状データに対し停止又は所望方向へ移動させ、前記
3次元画像データと前記視点位置とに基づく演算によ
り、前記建築物を所望位置から見た状態を疑似的に表す
CG画像を表示するためのCG画像用データを生成し、
前記視点位置が停止しているときは、前記CG画像用デ
ータに基づいて前記建築物に関するCG画像を静止画と
して表示する一方、前記視点位置が移動しているとき
は、前記CG画像用データに基づいて前記建築物に関す
るCG画像を動画として表示すると共に、鑑賞者が立体
化用メガネを着用することにより前記静止画又は動画を
立体像として認識するようにしたことを特徴としてい
る。
【0011】すなわち、3次元CADシステムにより作
成した建築物の外部及び内部に関する3次元形状データ
(3次元モデル)に基づき、オペレータの入力操作によ
って与えられる前記視点の位置を基準として、必要な演
算処理を行うことにより、視野変換を行い、前記視点か
ら見た建築物を疑似的に表すCG画像を表示するための
CG画像用データを生成する(レンダリング)。このC
G画像用データに基づき、前記視点が屋外に位置してい
るときには、建築物の外部がCG画像として表示され、
視点を屋内に移せば、屋内の状況がCG画像として描写
される。
【0012】その際、オペレータ又は鑑賞者自身がマウ
ス等の適宜の操作器具を用いて入力操作を行うことによ
り、前記視点の移動方向、移動速度等を指示し、あたか
も自身が前記建築物の外部及び内部を自由に歩き回りな
がら観察しているのと同様の感覚で、建築物の各部を主
体的に観察、検討することができる。又、壁面の凹凸、
質感、壁紙の模様等の細部を子細に観察したい場合、前
記操作手段を操作して、前記視点を目的物へ接近させる
ことにより、CG画像が拡大され、微妙なニュアンス等
も明らかになる。
【0013】更に、鑑賞者が立体化用メガネ、例えば、
公知の液晶シャッターメガネや偏光メガネを着用するこ
とにより、前記CG画像は、鑑賞者には立体像として認
識されるので、奥行き等も把握でき、より一層の現実
感、臨場感が与えられることになる。これにより、建築
予定の建築物の各部の検討、評価を一層正確に行えるよ
うになる。
【0014】請求項2に係る建築物に関するCG画像の
作成表示方法は、建築物に関する3次元形状データを予
めCADシステムにより作成しておき、前記3次元形状
データに対して仮想的な視点位置を設定し、この視点位
置をオペレータの入力操作に応じて前記3次元形状デー
タに対し停止又は所望方向へ移動させ、前記3次元画像
データと前記視点位置とに基づく演算により、前記建築
物を所望位置から見た状態を疑似的に表すCG画像を表
示するためのCG画像用データを生成し、前記視点位置
が停止しているときは、前記CG画像用データに基づい
て前記建築物に関するCG画像を立体像の静止画として
ヘッドマウントディスプレイに表示する一方、前記視点
位置が移動しているときは、前記CG画像用データに基
づいて前記建築物に関するCG画像を立体像の動画とし
て前記ヘッドマウントディスプレイに表示するようにし
たことを特徴とするものである。
【0015】この請求項2の作成表示方法でも、請求項
1の方法と同様、前記3次元形状データと前記視点の位
置とに基づく演算によって、建築物の外部及び内部が静
止画又は動画として表示されるが、これらの静止画又は
動画は、鑑賞者が着用したヘッドマウントディスプレイ
に立体像として表示される。
【0016】請求項3に係る建築物に関するCG画像の
作成表示方法は、請求項1又は2の方法において、前記
建築物は建築予定の仮想の建築物であることを特徴とす
るものである。
【0017】これにより、未建築の仮想の建築物につい
て作成したCADデータに基づき、該建築物の外部及び
内部を該建築物が実在しているのと同様の感覚で観察、
検討することができるので、前記建築予定の建築物につ
いて不都合な部分があれば、事前に修正することによ
り、一層理想に近い住まいを実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。まず、図1乃至図4に基いて、CG
画像の表示を行うための表示室1(プレゼンテーション
ルーム)の構成につき述べる。図2及び図3に示すよう
に、表示室1は、その前部の壁2に、遮光シャッタ3a
付きの上下方向に細長い窓3を、例えば、2個有し、且
つ前部近傍の壁2と図示しない天井との間に上下幅の狭
い通気用の間隙4を有する以外には、外部光が侵入しに
くい構造となっており、全体として大略暗室状に構成さ
れている。表示室1の4方の壁2の上端部近傍には、室
内側へ水平に張り出す張出部5が形成され、張出部5の
下面には、所定の間隔で小型の照明器具6が設けられる
一方、表示室1の前記不図示の天井には、図示しない大
型の照明器具が取り付けられている。
【0019】表示室1の後方に、壁2を隔てて投影室7
が形成されている。図1にも示すように、表示室1と投
影室7間の壁2の中央部には、サイズが100インチ以
上、具体的には、例えば、125インチ程度の大画面の
スクリーン8(画素数は1280×1024ドット程
度)が埋め込まれている。スクリーン8は、例えば、投
影室7側に、光を効率的に集めるレンズ状の加工(フレ
ネルレンズ)が施される一方、表示室1側に前記光を水
平方向へ広げる縦スジ(レンティキュラーレンズ)の加
工が施されたフレネルレンティキュラースクリーン等か
らなる。
【0020】投影室7内には載置台10が配置され、こ
の載置台10上に、3本の投射管11aを有するプロジ
ェクタ11(投影機)が設置されている。プロジェクタ
11とスクリーン8との間には、反射ミラー12が配置
され、プロジェクタ11からの投影像が反射ミラー12
で反射された後、スクリーン8に後方から投影され、こ
のスクリーン8への投影像を表示室1内で、該スクリー
ン8の前方から鑑賞できるようになっている。なお、投
影室7のスペースを充分に確保できる場合は、反射ミラ
ー12を使用せずにプロジェクタ11からスクリーン8
に直接投影するようにしても良い。図中、Dは表示室1
及び投影室7に各々開閉自在に設けたドアである。
【0021】表示室1内には、スクリーン8上のCG画
像を鑑賞する鑑賞者Vや、後述するワークステーション
15を操作するオペレータ等が着座するための複数の椅
子13と、前記鑑賞者Vが各種書類、カタログ等を置い
たり、メモを取る際等に使用されるテーブル14等が適
宜配置されると共に、表示室1の片隅のスペースには、
予め作成されたCADデータに基いて、住宅等の建築物
に関するCG画像を表示するためのCG画像用データを
生成するワークステーション15が設置されている。
【0022】図4にも示すように、ワークステーション
15は、テーブル16上に載置されたCRT17(Cath
ode Ray Tube) 、キーボード18、マウス19、プリン
タ21、及び前記テーブル16の下方に配置された入出
力兼演算装置22等を備え、予めCADシステムにより
作成された建築物に関する3次元形状データと、オペレ
ータO(又は鑑賞者V自身)によるキーボード18及び
マウス19等の入力操作とに応じてCG画像用データが
生成され、これに基づいて、CRT17と前記スクリー
ン8とに、前記建築物に関するCG画像が同時に表示さ
れるようになっている。
【0023】入出力兼演算装置22は、図5に仮想的に
透視状態の斜視図を示すように、システムバススロッ
ト、グラフィックススロット、VMEバススロット等を
含むバス及びグラフィックススロット22aと、SCS
I−IIドライブスロット等を含むドライブスロット2
2bと、電源ユニット22c等を内蔵している。前記バ
ス及びグラフィックススロット22aは、更に、CP
U、メモリ等を含んでいても良い。
【0024】図6にブロック構成図を示すように、前記
入出力兼演算装置22は、複数個、例えば、2個乃至2
4個程度のCPU23(150MHz) と、容量が64
MB乃至16GB程度、標準的には128MB程度のメ
インメモリ24と、I/Oシステム群25とを備え、こ
れらは同期式のシステムバス26(1.2GB/s、2
56bit)と、入出力バス27(320MB/s)と
により相互に連結されて、データの送受信を行えるよう
になっている。
【0025】I/Oシステム群25は、グラフィックス
インターフェース28、所定数のHIOスロット30、
Ethernet31、VME64バス32及びSCS
I−IIインターフェース33を備えている。グラフィ
ックスインターフェース28は、補助画像処理部34
(Reality Engine2)を介して前記CRT17(画面サ
イズは、例えば、21インチ)に接続されると共に、図
示しないが、前記プロジェクタ11にも接続されてい
る。前記補助画像処理部34はグラフィックスインター
フェース28からの画像データに対して、周知のアンチ
エリアシング、テクスチャマッピング等の処理を施した
後、CRT17等に出力するものである。
【0026】HIOスロット30は、グラフィックスや
SCSI−II等の入出力装置を接続するための、機器
増設用のスロット(差込み口)で、空いているHIOス
ロット30に各種拡張ボードを追加実装して、機能アッ
プを図ることができるようになっている。例えば、グラ
フィックスとして、今一つの補助画像処理部34を追加
することにより、2系統のグラフィックス処理系統を具
備することができ、CRT17及びスクリーン8等の複
数画面への出力の高速化を実現できる。
【0027】Ethernet31は、LAN(Local A
rea Network)を接続するための接続ポートであり、この
Ethernet31を用いて他のコンピュータ、例え
ば、CADシステムと接続することにより、フロッピー
ディスク等の物理的な媒体を介さずに、CADシステム
と直接、3次元形状データ等の送受信を行うことが可能
になる。VME64バス32は、ある種のコンピュータ
の拡張規格であって、接続部位の形状、信号線の配置等
を取り決めることにより、各種の拡張機器の接続性を保
証するものである。
【0028】前記ワークステーション15を用いて表示
室1内で建築予定の住宅Zに関するCG画像を作成、表
示する場合、図7に示すように、まず、表示室1とは別
個の部屋又は別途の建物等に配置された住宅CADシス
テムで、前記住宅Zの平面図を作成する(S1)。係る
住宅Zの一例としての2階建住宅の1階部分の平面図を
図9に、2階部分の平面図を図10に各々示す。各平面
図には、前記住宅Zの平面形状や間取り等が表されてい
る。
【0029】続いて、前記住宅CADシステムで前記住
宅Zの3次元形状データ(3次元モデル)を作成する
(図7中S2)。係る3次元形状データに基いて表され
た前記住宅Zの斜視図、北立面図及び西立面図を各々図
11乃至図13に示す。
【0030】又、外構CADシステムで、前記住宅Zに
付属する塀や門等の外構(図示せず)を表す3次元形状
データを作成する一方(図7中S3)、一般CADシス
テムで、前記建築予定の住宅Zに隣接する実在の住宅、
道路或いは遠景の住宅、ビルディング等の実在の近隣環
境(図示せず)に関する3次元形状データを作成する
(S4)。
【0031】更に、一般CADシステムで屋外及び屋内
の点景部品、例えば、屋外の樹木、自動車等の車両、
石、自転車、道路標識等(図示せず)や、屋内の家具、
調度類、装飾品、絵画等に関する3次元形状データを予
め作成し(S5)、これらを点景部品用のライブラリー
に蓄えておく(S6)。以上がCG画像の表示に先立っ
て行うべきCADシステムによる画像データの作成であ
る。なお、前記住宅CADシステム及び外構CADシス
テムは、各々住宅Z及び外構に関する3次元形状データ
を作成するための各種データベース等を備えたCADシ
ステムである。
【0032】ワークステーション15で前記CADデー
タに基いて、住宅Z、外構、点景部品及び当該住宅Zの
近隣環境等をCG画像として作成、表示する場合、前記
住宅Z、外構等について各種CADシステムで各々作成
した3次元形状データを入出力兼演算装置22に読み込
む(図8中S7)。以後、ワークステーション15によ
りデータ統合及び画像調整のための処理を行うが、この
処理方法としては、(a)手作業による処理と、(b)
自動化処理との2通りがある。
【0033】その内、(a)の手作業による場合、ま
ず、前記住宅Z、外構、点景部品等に関する各種形状デ
ータを、レンダリングソフトを用いて、以後のCG画像
の作成、表示処理の際に読み取り可能なファイル形式に
コンバートする(S8)。続いて、CADデータからコ
ンバートされた面に対し、各面単位或いは隣接する複数
の面のグループ単位をマウス等で選択し、素材情報を設
定することにより、色付けを行う(S9)。
【0034】本発明では、主として、(b)の自動化処
理で形状コンバートを行うことを想定しているが、この
場合、前記CADシステムにおいて、前記住宅Zに関す
る3次元形状データに、予め、建物仕様情報が付加され
る。該建物仕様情報には、前記住宅Zの建物形式(例え
ば、形式I、形式II等)、外装材の色彩(外装材の素
材は住宅Zの種類により決定される)、屋根材の種類と
色彩等、住宅Zの外観を決定する上で重要な情報が含ま
れる。
【0035】前記(b)の自動化処理においては、ワー
クステーション15でコンバートプログラムにより、形
状コンバート及び色付け作業が行われる(S10)。こ
こでは、コンバート後の3次元形状データが、パース図
(3次元透写図)としてではなく、ファイルとして出力
される。すなわち、前記パース図では、視点から見えな
い部分の描画は行われないが、本発明ではCG画像用の
出力であるため、作成される3次元データの全てがファ
イルとして出力される。
【0036】前記ファイル出力において、住宅Zの各部
位、例えば、壁、床、サッシ等はCAD上では別個のも
のとしてデータ保存されている。ここでは、各々の部位
の3次元形状データの出力の際に、どの部位の形状デー
タであるかを示す情報が、部位名称又は番号によって、
前記形状データに内部情報として埋め込まれる。以下に
その例を示す。 部位名称(又は番号):壁 3次元形状データ(壁) 3次元形状データの終り 部位名称(又は番号):サッシ 3次元形状データ(サッシ) 3次元形状データの終り 部位名称(又は番号):床 3次元形状データ(床) 3次元形状データの終り
【0037】一方、前記住宅Zの各部位にいかなる素材
が使用され、従って、各部位がいかなる色彩を呈するか
等の情報は、前記3次元形状データには含まれず、別
途、素材情報ファイルにより提供される。この素材情報
ファイルは、例えば、各住宅Zが属する建物形式毎に準
備されており、前記コンバートプログラムによって、前
記CADシステムの3次元形状データに含まれた前記建
物仕様情報が読み込まれ、これに基いて、当該住宅Zの
建物形式に合致した素材情報ファイルが選択される。
【0038】各素材情報ファイルには、前述した壁、サ
ッシ等の各部位名称と、各部位で標準的に使用される素
材(当該部位が屋根材であれば、例えば、カラーベスト
で、色彩はブラウン等)と、該素材に対応するCGソフ
ト上での属性情報(例えば、反射係数0.4、テクスチ
ャマッピングはYANE、RGBが600mmX400
mm相当、張り込みはZ軸下から上へ)とが対応表とし
て記憶されている。
【0039】又、これらの素材情報ファイルのマスター
となる、全ての情報を有するマスターファイルがバック
アップファイルとして備えられている。そして、例え
ば、前記住宅Zの一部の部位の素材又は色彩等を前記素
材情報ファイルに記憶されたもの以外のものに変更した
い場合、前記マスターファイルから所望の情報を呼び出
して前記素材情報ファイル中の情報の一部と置換するこ
とができる。
【0040】例えば、図14中A部に示すように、当該
住宅Zに関する建物仕様情報の建物種類が形式I、外装
材が種類I(色彩はオフグレー)、屋根材が平瓦(色彩
はブラック)である場合、素材情報ファイルとしては、
建物形式に基づき、図14中B部に示す形式I用のもの
が選択される。ここでは、形式I用の素材情報ファイル
の標準的な外装材として、種類I(ペールグレー)が登
録されており、前記建物仕様情報中の外装材とは相違し
ている。この場合、図14中C部に示す前記マスターフ
ァイルから建物仕様情報に対応した外装材に関する情報
C1が呼び出され、前記素材情報ファイル中の外装材に
関する情報B1に代えて記憶される。前記3次元形状デ
ータのファイルと、この素材情報ファイルとは、以後、
セットとして取り扱われる。
【0041】その後、前記外構、点景部品及び近隣環境
に関する各3次元形状データに対しても、ワークステー
ション15で各々(a)の手作業又は(b)の自動処理
によって形状コンバート及び色付け作業が行われた後、
コンバート済の住宅Z、外構、点景部品等に関するファ
イル及びそれらに対応する前記素材情報ファイルがCG
ソフトに読み込まれ、前記住宅Z、外構、点景部品等を
全て同一画面に合成状態で表示できるように、各種ファ
イルの統合処理が行われて、全体の構成が作成される
(図8中S11)。続いて、統合されたファイルに対
し、ラジオシティ法等により前記住宅Z等の画像に日向
又は日陰等に応じた陰影を付与するための演算が行わ
れ、且つ照明計算、日当り計算等の各種演算が行われる
(S12)。
【0042】この場合、前記照明計算により、例えば、
昼間の太陽光の下での前記住宅Z等を表すためのCG画
像用データと、夜間に前記住宅Zに付属する照明器具を
点灯した状態での前記住宅Z等を表すためのCG画像用
データ等、互いに異なる複数種の照明状態に対応する複
数種のCG画像用データが準備される。更に、外壁や壁
紙等の各種表面材については、各々、色彩、模様、凹凸
形状等の異なる複数種の表面材が準備され、各表面材に
対応した複数種のCG画像用データが用意される。
【0043】S12で各種演算、調整を終了した後、前
記ファイルに基いて、前記ワークステーション15でC
G画像の表示用ソフトを用い、前記3次元形状データに
対して設定した仮想的な視点位置を、オペレータによる
マウス19等での入力操作に応じて停止又は所望方向へ
移動させると、この視点位置の移動に伴ってリアルタイ
ムの演算が行われ、該演算により得られたCG画像用デ
ータがスクリーン8及びCRT17に出力されることに
より、各時点で前記視点位置に対応する所望位置から前
記住宅Z、外構、点景部品等を見た状態を疑似的に再現
するCG画像が動画又は静止画として表示される(S1
3)。
【0044】表示形態としては、図8に示すように、例
えば、他のCGシステム、前記スクリーン8等の大画面
立体表示システム、後述するヘッドマウントディスプレ
イ、前記CRT17等に出力して直接表示したり、前記
CG画像をビデオテープに録画し、これを家庭用ビデオ
デッキで再生して家庭用テレビジョンで視聴できるよう
にしたり、前記CG画像に基いて、いわゆるファミリー
コンピュータ等のテレビジョン遊戯機用のソフトウェア
を作成し、テレビジョン遊戯機と家庭用テレビジョンと
を用いて表示できるようにしたり、任意の静止画に基い
て立体写真を作成する等の種々の形態が考えられる。
【0045】以下、表示形態の一例として、前記ワーク
ステーション15で作成した、前記住宅Z、外構、点景
部品等に関する静止画又は動画を、CRT17とスクリ
ーン8とに同時に表示する場合につき説明する。図15
に示すように、CRT17上にはカーソルGが表示さ
れ、このカーソルGは、例えば、キーボード18上の4
個のカーソルキー18aを選択的に操作することによ
り、CRT17の画面17a上で上下方向及び/又は左
右方向へ移動可能である。
【0046】そして、前記レンダリングの基準となる仮
想的な視点位置は、カーソルGを前記画面17a上で上
方へ移動させると前記視点位置が高くなり、カーソルG
を下方へ移動させると前記視点位置が低くなると共に、
カーソルGを右又は左方向へ移動させると、それに応じ
て視点(視線)の向きが右又は左方向へ旋回するように
なっている。更に、マウス19に付属した、左ボタン1
9aを押圧すると視点位置が前進し、中ボタン19bを
押圧すると視点位置の前後方向への移動が停止し、右ボ
タン19cを押圧すると視点位置が後退するようになっ
ている。
【0047】図16にCG画像としてスクリーン8に表
示された前記住宅Zの昼間における外観の一例を示す。
ここでは、前記ラジオシティ法等に基づく演算により陰
影が付与されており、図中ドットの付された部分が陰に
なっている。前記CRT17上でカーソルGを移動さ
せ、且つ、マウス19の各ボタン19a乃至19cを操
作することによって、前記視点の向きを転換させ、或い
は、視点位置を画面の奥行き方向で移動させると、実際
に前記住宅Zの外部及び内部を歩き回っているのと同様
の視聴覚効果を与える動画がCG画像として生成され、
この動画は陰影を付与された状態で表示される。
【0048】図17は前記照明計算に基いて、夜間に屋
内の照明器具を点灯した状態の住宅Zを示すCG画像で
ある。ここでは、ドットの密度の高い部分程、暗くなっ
ており、E部及びF部は屋内の照明器具により照らされ
ている部分である。照明状態としては、昼間、夜間の点
灯状態以外に、早朝又は薄暮等、複数種の状態を前記照
明計算により予め準備しておくことができ、照明状態の
切換は、キーボード18による任意の操作等で行える。
なお、前記カーソルキー18a及びマウス19上の各ボ
タン19a乃至19cを操作することによって行うウォ
ークスルーは、任意の照明状態の下で実施することがで
きる。
【0049】前記住宅Zの外壁Wとして、凹凸形状、模
様、質感等の異なるものを準備しておいて、鑑賞者Vに
好みの外壁Wを選択させる場合、図18に示すように、
この外壁Wの選択をスクリーン8上で行わせることがで
きる。すなわち、前記オペレータOがキーボード18等
で所定の操作を行うと、スクリーン8及びCRT17の
片隅、例えば、左下隅に、複数種、例えば、9種の外壁
Wの各微小領域を拡大状態で示す表示サンプルSが表示
される。
【0050】鑑賞者Vが、前記表示サンプルSを見て、
所望の外壁Wを選択すると、それに応じて、前記オペレ
ータOがキーボード18又はCRT17の画面17a上
等で所定の操作をすることにより、選択された外壁Wが
スクリーン8及びCRT17の画面17a上に表示され
る。そして、当該外壁Wを選択することが決定される
と、オペレータOが所定の操作を行うことにより前記表
示サンプルSが消去され、以後、ウォークスルーは当該
選択された外壁Wを用いて行われる。
【0051】カーソルキー18a及びマウス19の各ボ
タン19a乃至19cを操作することにより前記視点位
置を屋内に移動させると、例えば、図19に示すよう
に、前記3次元形状データに基いてワークステーション
15で演算が行われ、該演算により生成されたCG画像
用データに基づいて屋内Iの状況がスクリーン8及びC
RT17上に表示される。図19は陰影の付与前の状態
を示し、図20に前記ラジオシティ法による陰影の付与
後のCG画像を示す。図20においては、ハッチングの
間隔の狭い部分程、暗くなっている。
【0052】前記視点位置を屋内で、順次、移動又は停
止させることにより、図21に示す洋室J、図22に示
す厨房K及び図23に示す浴室Y等の各部屋が、順次、
動画又は静止画として表示される。キーボード18及び
マウス19によって前記仮想的な視点位置を移動させる
操作と、前記CG画像の表示の切換わりとの対応関係に
つき、図9の平面図を参照しながら説明する。例えば、
今、前記視点位置がP点、つまり、食堂M内にあり、視
点が矢印Q方向を向いているものとすると、図示しない
が、画面上には前記厨房Kの仕切りK1が表示されてい
る。ここで、厨房Kの方向に接近するのであれば、マウ
ス19上の前進用の左ボタン19aを押圧すれば良い。
一方、視点の向きを居間Nの方向へ転換するのであれ
ば、カーソルキー18aで前記カーソルGを左側に移動
させれば良い。上記ウォークスルー中に生じる任意の静
止画は、プリンタ21等でカラー印刷でき、この印刷中
にもウォークスルーは継続して行える。
【0053】屋内の各部屋の床、内壁、壁紙、天井等の
各種表面材は、予め、各々、模様、質感等の異なる複数
種のものに対応するCG画像用データを準備しておき、
前記外壁Wと同様の方法により、スクリーン8及びCR
T17上で鑑賞者Vに所望の表面材を選択させて、選択
された表面材を表示することができる。
【0054】本発明では、前記スクリーン8上のCG画
像を3次元の立体像として鑑賞するようにしている。こ
れにより、空間の広さ感等が把握し易くなって、実際の
住宅Zの内外を歩き回って観察している状態に一層近似
した現実感を得ることができる。立体像を得る方法とし
ては、図1に示すように、例えば、鑑賞者Vに、各々開
閉自在の右目用シャッター36aと左目用シャッター3
6bとを備えた液晶シャッターメガネ36を着用させる
方法がある。この液晶シャッターメガネ36を用いて立
体像を得る原理は周知であるが、以下で簡単に説明す
る。
【0055】図24に示すように、スクリーン8等の表
示装置には、右目用映像信号Rと左目用映像信号Lとが
交互に供給される一方、液晶シャッターメガネ36の右
目用シャッター36aを開く右目用シャッター開信号R
Oと、左目用シャッター36bを開く左目用シャッター
開信号LOとが、右目用シャッター36aと左目用シャ
ッター36bとに交互に供給される。そして、液晶シャ
ッターメガネ36を着用した鑑賞者Vが、右目と左目で
交互に右目用映像信号Rと左目用映像信号Lとを視認す
ることにより、CG画像が立体像として認識される。
【0056】前記液晶シャッターメガネ36の代わり
に、例えば、図25に示す偏光メガネ37を用いて、立
体像を得ることもできる。ここでは、スクリーン8等の
表示装置の前方に偏光板38が設けられ、この偏光板3
8に、偏光板制御信号θR 、θ L とが交互に供給され
て、その偏光方向が交互に90°転換されることによ
り、右目用映像RIと左目用映像LIとが交互に偏光板
38を透過し、更に、右目用映像RIは偏光メガネ37
の右目用偏光板37aを、左目用映像LIは左目用偏光
板37bを各々透過することにより、前記CG画像が立
体像として認識される。なお、偏光メガネ37を用いる
場合、2台のプロジェクタ11を用い、一方のプロジェ
クタ11で右目用映像信号を、他方のプロジェクタ11
で左目用映像信号を各々連続的に投影し、これらを偏光
板38及び偏光メガネ37で分離して、各々右目と左目
で視認させることにより、立体像を得ることもできる。
【0057】更に、立体像を得るために、例えば、図2
6、図27に示すHMD(ヘッドマウントディスプレ
イ)40を使用することもできる。このHMD40は、
鑑賞者Vの両目の前方に位置する画像表示部41と、鑑
賞者Vの両耳に当てがわれる2個のヘッドホン42と、
画像表示部41及びヘッドホン42等を連結するフレー
ム43と、フレーム43の上部に取り付けられ、鑑賞者
Vの頭部の動きを検出する検出センサ44とを有する本
体45、ジョイスティック46及び操作ボタン47(図
1)等の操作器具を有するコントロールボックス48、
並びにコントロールボックス48から本体45の画像表
示部41及びヘッドホン42等に各々信号を送信すると
共に、検出センサ44の検出信号等をコントロールボッ
クス48に出力するケーブル49を備えている。図示し
ないが、コントロールボックス48は、必要により、前
記ワークステーション15に接続される。
【0058】図28に示すように、画像表示部41はレ
ンズ等からなる光学系51と、液晶ディスプレー等から
なる表示部52とを備え、鑑賞者Vの右目と左目に対
し、互いに視差を有するCG画像が表示されることによ
り、図中、Tの位置(目からその焦点距離Uだけ離れた
位置)に虚像が作り出される。これにより、鑑賞者Vに
は、図中、Xの位置に目的物が存在するかのような視覚
効果が与えられる。
【0059】鑑賞者Vが前記HMD40を着用し、頭部
を右又は左方向へ旋回させると、前記検出センサ44に
より、それが検出されて、CG画像を作成、表示するた
めの前記仮想的な視点の向きが右又は左方向へ旋回する
と共に、ジョイスティック46等により、前記視点位置
を前進又は後退させることができる。そして、前記視点
の方向転換及び視点位置の移動に伴って、前記ワークス
テーション15でリアルタイムで演算が行われて、CG
画像用データが生成されることにより、HMD40でウ
ォークスルーが行われる。
【0060】なお、上記の説明では、住宅Zに関するC
G画像をスクリーン8及びCRT17或いはHMD40
を用いて表示するものとしたが、表示媒体としては、そ
れ以外にも、図8に示したビデオデッキやテレビジョン
遊戯機等、各種のものを使用できる。又、ワークステー
ション15において、前記視点位置を移動させるための
操作手段としては、マウス19以外にもジョイスティッ
ク等、各種のものを使用できる。
【0061】前記の実施の形態では、表示室1の後方に
別途に投影室7を設けて、スクリーン8の裏側から投影
するようにしたが、投影室7を設けずに、表示室1内に
プロジェクタ11を配置して、前方から投影するように
しても良い。その場合、スクリーン8としては、銀幕
等、前方からの投影に適したものを使用することができ
る。又、スクリーン8及びプロジェクタ11の代わり
に、大画面のハイビジョンテレビ等を用いて、表示を行
うようにしても良い。
【0062】
【発明の効果】本発明に係る建築物に関するCG画像の
作成表示方法は、建築物に関する3次元形状データを予
めCADシステムにより作成しておき、前記3次元形状
データに対して仮想的な視点位置を設定し、この視点位
置をオペレータの入力操作に応じて前記3次元形状デー
タに対し停止又は所望方向へ移動させ、前記3次元画像
データと前記視点位置とに基づく演算により、前記建築
物を所望位置から見た状態を疑似的に表すCG画像を表
示するためのCG画像用データを生成し、前記視点位置
が停止しているときは、前記CG画像用データに基づい
て前記建築物に関するCG画像を静止画として表示する
一方、前記視点位置が移動しているときは、前記CG画
像用データに基づいて前記建築物に関するCG画像を動
画として表示すると共に、鑑賞者が立体化用メガネを着
用することにより前記静止画又は動画を立体像として認
識するようにしたので、オペレータが入力操作によっ
て、前記視点の移動方向、移動速度等を指示することに
より、あたかも鑑賞者自身が前記建築物の外部及び内部
を自由に歩き回りながら観察しているのと同様の感覚
で、建築物の各部を主体的に観察、検討することができ
ると共に、鑑賞者が立体化用メガネを着用することによ
り、前記CG画像が立体像として認識されるので、奥行
き等も把握でき、より一層の現実感、臨場感が与えられ
て、前記建築物の各部の検討、評価を一層正確に行える
ようになる利点がある。
【0063】本発明の他の建築物に関するCG画像の作
成表示方法は、建築物に関する3次元形状データを予め
CADシステムにより作成しておき、前記3次元形状デ
ータに対して仮想的な視点位置を設定し、この視点位置
をオペレータの入力操作に応じて前記3次元形状データ
に対し停止又は所望方向へ移動させ、前記3次元画像デ
ータと前記視点位置とに基づく演算により、前記建築物
を所望位置から見た状態を疑似的に表すCG画像を表示
するためのCG画像用データを生成し、前記視点位置が
停止しているときは、前記CG画像用データに基づいて
前記建築物に関するCG画像を立体像の静止画としてヘ
ッドマウントディスプレイに表示する一方、前記視点位
置が移動しているときは、前記CG画像用データに基づ
いて前記建築物に関するCG画像を立体像の動画として
前記ヘッドマウントディスプレイに表示するようにした
ものであるから、前記建築物の外部及び内部が、前記ヘ
ッドマウントディスプレイにより、立体像の静止画又は
動画として表示され、鑑賞者は充分な現実感、臨場感を
持って前記建築物の各部を検討することができると共
に、ヘッドマウントディスプレイを用いることによっ
て、表示装置の小型化、低価格化を実現できる。
【0064】本発明の更に他の建築物に関するCG画像
の作成表示方法は、前記建築物が建築予定の仮想の建築
物であるので、未建築の仮想の建築物について作成した
CADデータに基づき、該建築物の外部及び内部を該建
築物が実在しているのと同様の感覚で観察、検討するこ
とができ、前記建築予定の建築物について不都合な部分
があれば、事前に修正することにより、一層理想に近い
住まいを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によりCG画像の表示を行う表示室
を前方から見た状態を示す斜視図。
【図2】前記表示室及び投影室を示す概略水平断面図。
【図3】前記表示室を後方から見た状態を示す斜視図。
【図4】前記表示室内のワークステーションの設置され
たコーナを示す斜視図。
【図5】前記ワークステーションの入出力兼演算装置を
透視状態で示す斜視図。
【図6】前記入出力兼演算装置を示すブロック構成図。
【図7】本発明によるCG画像の作成表示に先立ってC
ADシステムで住宅に関する3次元形状データを作成す
る手順を示すフローチャート。
【図8】前記3次元形状データをレンダリングソフトで
読み取り可能な状態にコンバートする手順を示すフロー
チャート。
【図9】前記CADシステムで作成された2階建住宅の
1階部分を示す平面図。
【図10】前記CADシステムで作成された2階建住宅
の2階部分を示す平面図。
【図11】前記CADシステムで作成された2階建住宅
の斜視図。
【図12】前記CADシステムで作成された2階建住宅
の北立面図。
【図13】前記CADシステムで作成された2階建住宅
の西立面図
【図14】自動処理で形状コンバートを行う場合に使用
される素材情報ファイルの作成手順を示す説明図。
【図15】前記ワークステーションの要部を示す正面
図。
【図16】本発明方法により住宅を陰影を付してCG画
像として表示した画面を示す正面図。
【図17】前記住宅の夜間の照明状態を示すCG画像を
表示した画面の部分正面図。
【図18】前記住宅の外壁を複数種の中から画面上で選
択する状態を示す正面図。
【図19】前記住宅の屋内をCG画像として表示した画
面を示す正面図。
【図20】前記住宅の屋内を示すCG画像に陰影を付与
した状態を示す正面図。
【図21】前記住宅内の洋室をCG画像として表示した
画面を示す部分正面図。
【図22】前記住宅内のキッチンをCG画像として表示
した画面を示す部分正面図。
【図23】前記住宅内の浴室をCG画像として表示した
画面を示す部分正面図。
【図24】液晶シャッターメガネを用いて立体像を得る
原理を示す説明図。
【図25】偏光メガネを用いて立体像を得る原理を示す
説明図。
【図26】本発明により使用可能なヘッドマウントディ
スプレイを示す側面図。
【図27】前記ヘッドマウントディスプレイを示す背面
図。
【図28】前記ヘッドマウントディスプレイにより立体
像を得る原理を示す説明図。
【符号の説明】
36 液晶シャッターメガネ(立体化用メガネ) 40 ヘッドマウントディスプレイ O オペレータ V 鑑賞者 Z 住宅(建築物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/62 350V

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物に関する3次元形状データを予め
    CADシステムにより作成しておき、前記3次元形状デ
    ータに対して仮想的な視点位置を設定し、この視点位置
    をオペレータの入力操作に応じて前記3次元形状データ
    に対し停止又は所望方向へ移動させ、前記3次元画像デ
    ータと前記視点位置とに基づく演算により、前記建築物
    を所望位置から見た状態を疑似的に表すCG画像を表示
    するためのCG画像用データを生成し、前記視点位置が
    停止しているときは、前記CG画像用データに基づいて
    前記建築物に関するCG画像を静止画として表示する一
    方、前記視点位置が移動しているときは、前記CG画像
    用データに基づいて前記建築物に関するCG画像を動画
    として表示すると共に、鑑賞者が立体化用メガネを着用
    することにより前記静止画又は動画を立体像として認識
    するようにしたことを特徴とする建築物に関するCG画
    像の作成表示方法。
  2. 【請求項2】 建築物に関する3次元形状データを予め
    CADシステムにより作成しておき、前記3次元形状デ
    ータに対して仮想的な視点位置を設定し、この視点位置
    をオペレータの入力操作に応じて前記3次元形状データ
    に対し停止又は所望方向へ移動させ、前記3次元画像デ
    ータと前記視点位置とに基づく演算により、前記建築物
    を所望位置から見た状態を疑似的に表すCG画像を表示
    するためのCG画像用データを生成し、前記視点位置が
    停止しているときは、前記CG画像用データに基づいて
    前記建築物に関するCG画像を立体像の静止画としてヘ
    ッドマウントディスプレイに表示する一方、前記視点位
    置が移動しているときは、前記CG画像用データに基づ
    いて前記建築物に関するCG画像を立体像の動画として
    前記ヘッドマウントディスプレイに表示するようにした
    ことを特徴とする建築物に関するCG画像の作成表示方
    法。
  3. 【請求項3】 前記建築物は建築予定の仮想の建築物で
    ある請求項1又は2記載の建築物に関するCG画像の作
    成表示方法。
JP7264548A 1995-10-12 1995-10-12 建築物に関するcg画像の作成表示方法 Pending JPH09106464A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009259259A (ja) * 1999-08-19 2009-11-05 Puredepth Ltd 積層スクリーンを有する可視ディスプレイの奥行き移動の制御

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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