JPH09106457A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH09106457A
JPH09106457A JP7262712A JP26271295A JPH09106457A JP H09106457 A JPH09106457 A JP H09106457A JP 7262712 A JP7262712 A JP 7262712A JP 26271295 A JP26271295 A JP 26271295A JP H09106457 A JPH09106457 A JP H09106457A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J9/00Programme-controlled manipulators
    • B25J9/16Programme controls
    • B25J9/1694Programme controls characterised by use of sensors other than normal servo-feedback from position, speed or acceleration sensors, perception control, multi-sensor controlled systems, sensor fusion
    • B25J9/1697Vision controlled systems
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F18/00Pattern recognition

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速にカメラ画像より床領域、障害物領域を
抽出する。 【解決手段】 分割・読出部14は、カメラ11により
取り込まれた画像を複数の領域に分割し、累積演算部1
5は領域の各画素の濃度データと設定濃度(例えば濃度
値0)との差分の絶対値を演算して累積する。床・障害
物判定部16は、領域内の全画素に対する累積値あるい
は平均値と設定値とを比較し、比較結果に基づいて着目
領域が床領域であるか、障害物領域であるかを判定す
る。又、平均濃度算出部21は領域毎の平均濃度を算出
し、累積演算部15は各領域の画素毎の濃度と該領域の
平均濃度との差分の絶対値を演算して累積し、床・障害
物判定部16は、領域内の全画素に対する累積値あるい
は平均値と設定値とを比較し、比較結果に基づいて着目
領域が床領域であるか、障害物領域であるかを判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に係わ
り、特に、カメラにより取り込んだ画像から床領域及び
障害物領域を抽出する画像処理装置に関する。病院や介
護施設などの医療福祉施設では、食事や洗濯物などを自
動的に搬送するロボット(自走車、無人走行車、自律移
動ロボット)の開発が要望されている。又、オフィスビ
ルや、学校、工場などの屋内や、道路等においても自走
車の開発が望まれている。
【0002】
【従来の技術】ロボットが作業する場合、走行環境から
障害物を検出する必要がある。この障害物の検出法とし
ては、従来、超音波センサ、光レンジセンサなどを用い
る方法が提案されている。しかし、これらは超音波また
は光を物に反射させて距離を測定する方法であるため、
対象物の表面の姿勢や反射特性によって測定が不可能に
なる問題がある。又、超音波センサは空間分解能が悪
く、光レンジセンサは広範囲に精度よく測定するため
に、高出力のレーザを使う必要があり、安全性に問題が
ある。これに対して、カメラ画像による障害物検出方法
も提案されている。この方法は画像から濃度値の変化の
大きい部分を抽出し、それを障害物とする方法であり、
超音波センサや光レンジセンサのような問題はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カメラ画像に
よる従来方法では、画面から濃度値変化の大きい部分を
抽出するための計算量が非常に多くなり、短時間で障害
物を抽出することができない問題がある。以上から本発
明の目的は、カメラから取り込んだ画像より高速に床、
障害物領域を抽出することができる画像処理装置を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。11はカメラ、13はカメラから取り込んだ
画像を記憶する画像記憶部、14は画像を複数の領域に
分割すると共に画像記憶部より各領域の画素データ(濃
度データ)を領域毎に出力する分割・読出部、15は領
域の各画素の濃度と設定濃度との差分の絶対値を演算し
て累積する累積演算部、16は領域内の全画素に対する
累積値あるいは該累積値を画素数で除算した平均値と設
定値とを比較し、比較結果に基づいて着目領域が床領域
であるか、障害物領域であるかを判定する床・障害物判
定部、17は判定結果を記憶する記憶部である。又、2
1は各領域内の平均濃度を算出する平均濃度算出部であ
る。
【0005】カメラ11により取り込まれて画像記憶部
13に記憶されている画像を分割・読出部14で複数の
領域に分割すると共に、各領域の画素毎の濃度データを
読み取って累積演算部15に入力する。累積演算部15
は、各画素の濃度データと設定濃度(例えば濃度値0)
との差分の絶対値を演算して累積する。床・障害物判定
部16は、領域内の全画素に対する累積値あるいは該累
積値を画素数で除算した平均値と設定値とを比較し、比
較結果に基づいて着目領域が床領域であるか、障害物領
域であるかを判定し、判定結果を床・障害物記憶部17
に記憶する。以上のように画像処理装置を構成すれば、
簡単な処理で、高速にカメラ画像より床領域、障害物領
域を抽出することができる。・・・請求項1、2
【0006】カメラ11により取り込まれて画像記憶部
13に記憶されている画像を分割・読出部14で複数の
領域に分割すると共に、各領域の画素毎の濃度データを
読み取って出力する。平均濃度算出部21は、領域内の
全画素の濃度データを累積して画素数で除算することに
より領域毎の平均濃度を算出し、累積演算部15は各領
域の画素毎の濃度と該領域の平均濃度との差分の絶対値
を演算して累積し、床・障害物判定部16は、領域内の
全画素に対する累積値あるいは該累積値を画素数で除算
した平均値と設定値とを比較し、比較結果に基づいて着
目領域が床領域であるか、障害物領域であるかを判定
し、判定結果を記憶部17に記憶する。以上のように画
像処理装置を構成すれば、簡単な処理で、高速にカメラ
画像より床領域、障害物領域を抽出することができる。
・・・請求項5
【0007】以上の画像処理装置の構成において、前記
領域を大領域とし、該大領域を更に複数の小領域に分割
し、大領域について床、障害物領域の判定を行い、大領
域が床領域と判定された場合は該大領域を構成する小領
域を全て床領域と判定し、大領域が障害物領域と判定さ
れた場合は該大領域を構成する各小領域について床、障
害物の判定を行う。このようにすれば、床領域が画面に
占める割合が大きくなる程、より高速に床領域、障害物
領域を抽出することができる。・・・請求項3,6 又、上記大領域の床、障害物の判定に際して、累積演算
部15は大領域内の画素を間引いて累積値を演算するよ
うにする。このようにすれば、演算量が少なくなるた
め、より高速に床領域、障害物領域を抽出することがで
きる。・・・請求項4,7
【0008】更に、床・障害物判定部16は、濃度累積
値が求まる毎に該累積値と設定値とを比較し、累積値が
設定値以上になった時、該領域は床領域であると判定
し、又、全画素に対する累積値が設定値以下の時、該領
域は障害物領域であると判定する。そして、累積演算部
15は、領域が床領域であることが判明すれば、直ち
に、次の領域に対して累積演算を開始する。このように
すれば、演算量が少なくなるため、より高速に床領域、
障害物領域を抽出することができる。・・・請求項8 又、床・障害物判定部16は、平均濃度からのバラツキ
の累積値が求まる毎に該バラツキの累積値と設定値とを
比較し、累積値が設定値以上になった時、該領域は障害
物領域であると判定し、又、全画素に対する累積値が設
定値以下の時、該領域は床領域であると判定する。そし
て、累積演算部15は、領域が障害物領域であることが
判明すれば、直ちに、次の領域に対して累積演算を開始
する。このようにすれば、演算量が少なくなるため、よ
り高速に床領域、障害物領域を抽出することができる。
・・・請求項9
【0009】
【発明の実施の形態】
(a)ロボットの概略 図2は本発明を適用できる自走車、無人走行車等のロボ
ット外観図であり、11はカメラ、51は移動機構、6
1はロボットが走行する廊下等の床、62は障害物
(壁)である。図3はロボット内部に設けられたロボッ
ト制御装置の構成図であり、71はカメラ等の画像入力
装置、72はカメラで捕らえた画像より床、障害物を抽
出する画像処理装置、73は画像処理装置により抽出さ
れた床、障害物領域データに基づいてロボットの走行経
路を決定するプロセッサ(CPU)、74は走行経路デ
ータに基づいてロボットを移動制御する移動機構制御装
置、75は移動機構制御装置からの指令に基づいてロボ
ットを移動させる移動機構駆動部である。
【0010】図4はロボットの全体の概略処理フロー、
図5は領域説明図である。カメラより取り込んだ画像
(図5(a)参照)を複数の領域(図5(b)の点線参照)に分
割し、各領域が床領域であるか障害物領であるか識別す
ると共に、画像平面上での床及び障害物の座標値を計測
する(ステップ101,102)。尚、図5において、
BDはベッド、WLは壁、FLは床である。ついで、障
害物地図を作成する(ステップ103)。カメラ座標系
と床平面の位置関係は予め測定できるから、計測した
床、障害物の座標値を床平面上の位置に変換することが
できる。しかる後、この障害物地図に目的地を重ね、床
上を移動して該目的地まで走行するための走行経路を作
成する(ステップ104)。ついで、走行経路上に障害
物が存在するか調べる(ステップ105)。例えば、走
行経路の幅をロボットの幅に広げたとき、ロボットが障
害物領域と干渉するかチェックすることにより、ロボッ
トと障害物との衝突の可能性を判定できる。
【0011】ロボットと障害物との衝突の可能性がなけ
れば、求めた走行経路に沿ってロボットを移動させる
(ステップ106)。しかし、衝突の可能性があれば、
障害物を回避して目的地に移動するように走行経路を修
正し、あるいは新たな走行経路を探索する(ステップ1
07)。この走行経路の修正あるいは探索処理は、ポテ
ンシャル法やグラフ探索法などを適用することにより行
うことができる。しかる後、該走行経路に沿ってロボッ
トを移動させる(ステップ106)。以上が、本発明を
適用できるロボットの概略であり、本発明部分はカメラ
により取り込んだ画像より床領域、障害物領域を抽出す
る画像処理装置である。以下、本発明の画像処理装置の
実施例を説明する。
【0012】(b)画像処理装置の第1実施例 (b-1) 構成 図6は本発明の画像処理装置の第1実施例である。11
はカメラ等の画像入力部、12はカメラで捕らえた全画
素の濃度(明度)をデジタルに変換するAD変換部であ
り、0〜255までの濃度データに変換する。13はデ
ジタルに変換された各画素の濃度データを記憶する画像
メモリ、14は画像を複数の領域に分割すると共に画像
メモリ13より各領域の画素データ(濃度データ)を1
画素づつ出力する分割・読出部、15は濃度g(例えば
濃度値0)のテンプレート画像と各領域画像との相関を
演算する相関演算部であり、両画像の画素毎の濃度値の
差分の絶対値を累積するものである。尚、テンプレート
画像の全画素の濃度値gが一定(=0)であるとしてい
るため、相関演算部15にはテンプレート画像としては
単に濃度値gを入力するように構成している。16は着
目している領域内の全画素に対する累積値(累積濃度)
Rと設定値Rsとを比較し、比較結果に基づいて着目領
域が床領域であるか、障害物領域であるかを判定する床
・障害物判定部、17は判定結果を記憶する記憶部、1
8はプロセッサ(CPU)である。
【0013】床は照明により明るく照らしだされてお
り、カメラ画像における床部分の濃度(明度)は相当大
きく、所定値以上になっている。又、障害物の場合に
は、該障害物の色や自身の影により、障害物領域の濃度
値は所定値以下になる。従って、床・障害物判定部16
は、累積値(累積濃度)Rが設定値Rs以上の時、着目
領域は床領域と判定し、設定値以下の場合には障害物領
域と判定する。
【0014】分割・読出部14において、14aは領域
アドレスレジスタである。画像メモリ13は図7(a)
に示すように512×512画素で構成されており、該
画素メモリは64×64画素よりなる64個の領域に分
割され、それぞれに領域アドレスA=0〜63が付され
ている。領域アドレスレジスタ14aにはプロセッサ1
8より順次着目領域のアドレスAが設定されるようにな
っている。14bは領域内のxアドレスを出力するxア
ドレスレジスタ、14cは領域内のyアドレスを出力す
るyアドレスレジスタであり、それぞれプロセッサ18
によりアドレスx,yが設定される。各領域は図7
(b)に示すようにSx×Sy(=64×64)のサイ
ズを有し、従って、xアドレスは0〜Sx(=63)、
yアドレスは0〜Sy(=63)の値を取るようになっ
ている。プロセッサ18は、各領域の床、障害物抽出処
理に際して、図7(b)の矢印で示すようにラスタース
キャン方式により順次xアドレス、yアドレスを発生し
て各レジスタ14b,14cに設定すると共に、領域ア
ドレスAを順次0から昇順に領域アドレスレジスタ14
aに設定する。14dはアドレス発生部であり、領域ア
ドレスA及び領域内のx,yアドレスを用いて画像メモ
リ13の画素位置(画素アドレス)を発生するアドレス
発生部である。
【0015】図8は相関演算部15の構成図であり、1
5aは参照画像(テンプレート画像)RIMから読出し
た所定画素の濃度データを記憶する参照画像レジスタ、
15bは画像メモリ13から読出した画素の濃度データ
を記憶する探索画像レジスタ、15cは両レジスタの濃
度値の差の絶対値を演算して出力する差分絶対値回路、
15dは差分を累積して累積値を相関値として出力する
加算器である。参照画像は各領域と同じサイズ、すなわ
ち、Sx×Sy(=64×64)のサイズを有してい
る。参照画像RIMとカメラ画像の所定領域の画像IM
Gのそれぞれ対応する画素の濃度データが順次各レジス
タ15a,15bに読出され、その差分の絶対値が差分
絶対値回路15cにより演算され、該演算結果が加算器
15dにより累積される。これにより、Sx×Sy(=
64×64)の全画素の差分累積値が相関値として加算
器15dより出力される。尚、第1実施例では、参照画
像の全画素の濃度値g(m,n)が一定であるとしているた
め、参照画像レジスタ15aに常時一定値g(=0)が
設定されている。又、g=0の場合、加算器15dから
着目している領域の濃度の累積値(濃度累積値)が相関
値として出力される。
【0016】(b-2) 床、障害物判別処理 図9は第1実施例の床、障害物判別処理のフローであ
る。カメラ11により画像を取り込み、AD変換して画
像メモリ13に格納する(ステップ201)。ついで、
CPU18は領域アドレスレジスタ14a,xアドレス
レジスタ14b,yアドレスレジスタ14cの内容を初
期化(=0)する(ステップ202)。アドレス発生部
14dは各レジスタ14a〜14cのアドレスA,x,
yを用いて画像メモリのアドレスを計算し(ステップ2
03)、該アドレスより濃度値を読出して相関演算部1
5に入力する(ステップ204)。相関演算部15は入
力された濃度値と設定濃度(=0)の差分の絶対値を演
算して累積する(ステップ205)。しかる後、プロセ
ッサ18はx>Sxか調べ(ステップ206)、x≦S
xの場合にはxアドレスを歩進し(x+1→x、ステッ
プ207)、以後、ステップ203以降の処理を繰り返
す。
【0017】以上の処理を繰返し、x>Sxになればx
を初期化し(ステップ208)、y>Syであるかチェ
ックする(ステップ209)。y≦Syの場合には、y
アドレスを歩進し(y+1→y、ステップ210)、ス
テップ203以降の処理を繰り返す。又、y>Syとな
れば、yアドレスを初期化し(ステップ211)、領域
アドレスA=0の領域に対する相関演算が終了する。つ
いで、床・障害物判定部16は、相関値(濃度累積値)
Rと設定値Rsの大小を比較し(ステップ212)、R
>Rsの場合には着目領域は床領域であると判定し、領
域アドレスAが示す記憶部17の記憶域に”1”(=
床)を記憶する(ステップ213)。しかし、R≦Rs
の場合には、着目領域は障害物領域であると判定し、領
域アドレスAが示す記憶部17の記憶域に”0”(=障
害物)を記憶する(ステップ214)。
【0018】以後、A>SA(=63)であるかチェッ
クし(ステップ215)、A≦SAの場合には、領域ア
ドレスAを歩進し(A+1→A、ステップ216)、以
後ステップ203以降の処理を繰り返す。そして、A=
Aになれば、全領域の床、障害物の判定処理が終了す
る。すなわち、カメラ画像より床、障害物の抽出が完了
する。
【0019】(b-3) 変形例 以上では、領域内の全画素の濃度の累積値(濃度累積
値)と設定値とを比較して床、障害物の判別を行った
が、濃度累積値を画素数で除算した平均濃度と設定値を
比較し、その大小により床、障害物の判定を行うように
構成することもできる。
【0020】(c)画像処理装置の第2実施例 (c-1) 第2実施例の床、障害物判定原理 第2実施例では、各領域の平均濃度を演算し、領域の各
画素の濃度と該領域の平均濃度との差分の絶対値を演算
して累積し、領域内の全画素に対する累積値と設定値と
を比較し、比較結果に基づいて着目領域が床領域である
か、障害物領域であるかを判定する。床領域は濃度値の
変化が少ない領域であり、一方、障害物領域は影等によ
り濃度値の変化が大きな領域である。この点に着目し、
それぞれの領域において平均濃度を求め、該平均濃度か
らのバラツキの大きさを演算し、バラツキが小さければ
床領域と判定し、バラツキが大きければ障害物領域と判
定する。
【0021】(c-2) 構成 図10は第2実施例の画像処理装置の構成図であり、図
6の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。
11はカメラ等の画像入力部、12はカメラで捕らえた
全画素の濃度をデジタルに変換するAD変換部、13は
各画素の濃度データを記憶する画像メモリ、14は画像
を複数の領域に分割すると共に画像メモリ13より各領
域の画素データ(濃度データ)を1画素づつ出力する分
割・読出部、15はテンプレート画像と各領域画像との
相関を演算する相関演算部であり、両画像の画素毎の濃
度値の差分の絶対値を累積するものである。尚、各領域
の平均濃度を演算する際、テンプレート画像の全画素の
濃度値gは一定(=0)であるとしており、又、各領域
の床、障害物識別処理の際、テンプレート画像の全画素
の濃度値gは平均濃度としているため、相関演算部15
にはテンプレート画像として単に、濃度値g(=0)及
び平均濃度fmeanが選択的に入力するように構成されて
いる。
【0022】16は着目している領域内の全画素と平均
濃度の差の絶対値の累積値(バラツキの累積値)Rと設
定値Rsとを比較し、比較結果に基づいて着目領域が床
領域であるか、障害物領域であるかを判定する床・障害
物判定部、17は判定結果を記憶する記憶部、18はプ
ロセッサ(CPU)である。又、21は、領域内におけ
る全画素の濃度値の累積値を画素数で除算して領域毎の
平均濃度を算出する平均濃度算出部、22は各領域の平
均濃度fmeanを記憶する濃度平均値記憶部、23はg=
0の濃度値と領域の平均濃度fmeanを選択して出力する
切換部である。分割・読出部14において、14aは領
域アドレスレジスタ、14bは領域内のxアドレスを出
力するxアドレスレジスタ、14cは領域内のyアドレ
スを出力するyアドレスレジスタ、14dはアドレス発
生部であり、領域アドレスA及び領域内のx,yアドレ
スを用いて画像メモリ13の画素位置(画素アドレス)
を発生するアドレス発生部である。
【0023】(c-3) 床、障害物判別処理 図11,図12は第2実施例の床、障害物判別処理のフ
ローである。カメラ11により画像を取り込み、AD変
換して画像メモリ13に格納する(ステップ301)。
ついで、CPU18は領域アドレスレジスタ14a,x
アドレスレジスタ14b,yアドレスレジスタ14cの
内容を初期化(=0)する(ステップ302)。アドレ
ス発生部14dは各レジスタ14a〜14cのアドレス
A,x,yを用いて画像メモリのアドレスを計算し(ス
テップ303)、該アドレスより濃度値を読出して相関
演算部15に入力する。又、切換部23はプロセッサ1
8の制御で設定濃度g(=0)を相関演算部15に入力
する(ステップ304)。
【0024】相関演算部15は入力された濃度値と設定
濃度g(=0)の差分の絶対値を演算して累積する(ス
テップ305)。しかる後、プロセッサ18はx>Sx
か調べ(ステップ306)、x≦Sxの場合にはxアド
レスを歩進し(x+1→x、ステップ307)、以後、
ステップ303以降の処理を繰り返す。以上の処理を繰
返し、x>Sxになればxを初期化し(ステップ30
8)、y>Syであるかチェックする(ステップ30
9)。y≦Syの場合には、yアドレスを歩進し(y+
1→y、ステップ310)、ステップ303以降の処理
を繰り返す。以上の処理を繰返し、y>Syとなれば、
yアドレスを初期化し(ステップ311)、領域アドレ
スA=0の領域画像と濃度値gが0のテンプレート画像
との相関演算が終了する。
【0025】ついで、平均濃度算出部21は相関値(濃
度累積値)を領域の全画素数Sx×Sy(=64×6
4)で除算して領域の平均濃度を算出し、該平均濃度を
領域アドレスAが示す濃度平均値記憶部22の記憶域に
格納する(ステップ312)。以後、A>SA(=6
3)であるかチェックし(ステップ313)、A≦SA
の場合には、領域アドレスAを歩進し(A+1→A、ス
テップ316)、ステップ303以降の処理を繰り返
す。そして、A=SAになれば、全領域の平均濃度の計
算が終了して濃度平均値記憶部22に記憶されたことに
なる。ついで、領域アドレスAを初期化する(ステップ
317)。しかる後、アドレス発生部14dは各レジス
タ14a〜14cのアドレスA,x,yを用いて画像メ
モリ13のアドレスを計算し(ステップ318)、該ア
ドレスより濃度値を読出して相関演算部15に入力す
る。又、切換部23はプロセッサ18の制御で領域アド
レスAが示す領域の平均濃度fmeanを記憶部22より読
出して相関演算部15に入力する(ステップ319)。
【0026】相関演算部15は入力された濃度値と平均
濃度fmeanとの差分の絶対値を演算して累積する(ステ
ップ320,321)。しかる後、プロセッサ18はx
>Sxか調べ(ステップ322)、x≦Sxの場合には
xアドレスを歩進し(x+1→x、ステップ323)、
以後、ステップ318以降の処理を繰り返す。以上の処
理を繰返し、x>Sxになればxを初期化し(ステップ
324)、y>Syであるかチェックする(ステップ3
25)。y≦Syの場合には、yアドレスを歩進し(y
+1→y、ステップ326)、ステップ318以降の処
理を繰り返す。以上の処理を繰返し、y>Syとなれ
ば、yアドレスを初期化し(ステップ327)、領域ア
ドレスA=0の領域画像と濃度値gが平均濃度であるテ
ンプレート画像との相関演算が終了する。
【0027】ついで、床・障害物判定部16は、相関値
(濃度バラツキの累積値)Rと設定値Rsの大小を比較
し(ステップ328)、R<Rsの場合には着目領域は
床領域であると判定し、領域アドレスAが示す記憶部1
7の記憶域に”1”(=床)を記憶する(ステップ32
9)。しかし、R≧Rsの場合には、着目領域は障害物
領域であると判定し、領域アドレスAが示す記憶部17
の記憶域に”0”(=障害物)を記憶する(ステップ3
30)。以後、A>SA(=63)であるかチェックし
(ステップ331)、A≦SAの場合には、領域アドレ
スAを歩進し(A+1→A、ステップ332)、以後ス
テップ318以降の処理を繰り返す。そして、A=SA
になれば、全領域の床、障害物の判定処理が終了する。
すなわち、カメラ画像より床、障害物の抽出が完了す
る。
【0028】(c-4) 変形例 以上では、領域内の全画素の濃度バラツキの累積値と設
定値とを比較して床、障害物の判別を行ったが、濃度バ
ラツキの累積値を画素数で除算した平均値と設定値を比
較し、その大小により床、障害物の判定を行うように構
成することもできる。
【0029】(d)画像処理装置の第3実施例 (d-1) 第3実施例の床、障害物判定原理 第1、第2実施例では、画像を所定サイズの領域に分割
し、各領域が床領域であるか、障害物領域であるかを判
定するものであった。第3実施例では、領域を階層化
し、図13のA=0〜15で示すように画像(画像メモ
リ)を大領域で分割し、該大領域を更に複数の小領域a
=00〜11(第1、第2実施例の領域サイズ)に分割
する。そして、図14に示すように、大領域A=iにつ
いて床、障害物領域の判定を行い、大領域が床領域と判
定された場合は該大領域を構成する小領域a=00〜1
1を全て床領域と判定し記憶部17に記憶し、大領域A
=iが障害物領域と判定された場合は該大領域を構成す
る各小領域a=00〜11について床、障害物の判定を
行って記憶部17に記憶する。
【0030】(d-2) 構成 図15は第3実施例の画像処理装置の構成図であり、図
6の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。
第1実施例と異なる点は、領域レジスタ14aに代わ
って、大領域レジスタ14a′と小領域レジスタ14
a″が設けられている点、及び、書き込み制御部31
が設けられている点である。書き込み制御部31は、大
領域が床領域と判定された場合は該大領域を構成する小
領域a=00〜11に応じた記憶部17の記憶領域に”
1”(=床)を記憶する。又、各小領域a=00〜11
について床領域あるいは障害物領域と判定された場合
は、該小領域に応じた記憶部17の記憶領域に”1”
(=床)あるいは”0”(=障害物)を記憶する。
【0031】(d-3) 床、障害物判定処理 図16は第3実施例の床、障害物判別処理のフローであ
る。カメラ11により画像を取り込み、AD変換して画
像メモリ13に格納する(ステップ401)。ついで、
CPU18は大領域アドレスレジスタ14a′、小領域
アドレスレジスタ14a″,xアドレスレジスタ14
b,yアドレスレジスタ14cの内容を初期化(=0)
する(ステップ402)。アドレス発生部14dはアド
レスA,x,yを用いて画像メモリのアドレスを計算し
(ステップ403)、該アドレスより濃度値を読出して
相関演算部15に入力する(ステップ404)。相関演
算部15は入力された濃度値と設定濃度(=0)の差分
の絶対値を演算して累積する(ステップ405)。しか
る後、プロセッサ18はx>Sx(L)か調べ(ステップ4
06)、x≦Sx(L)の場合にはxアドレスを歩進し(x
+1→x、ステップ407)、以後、ステップ403以
降の処理を繰り返す。なお、Sx(L)は大領域のx方向サ
イズである。
【0032】以上の処理を繰返し、x>Sx(L)になれば
xを初期化し(ステップ408)、y>Sy(L)であるか
チェックする(ステップ409)。y≦Sy(L)の場合に
は、yアドレスを歩進し(y+1→y、ステップ41
0)、ステップ403以降の処理を繰り返す。なお、S
y(L)は大領域のy方向サイズである。又、y>Sy(L)と
なれば、yアドレスを初期化し(ステップ411)、領
域アドレスA=0の大領域に対する相関演算が終了す
る。ついで、床・障害物判定部16は、相関値(濃度累
積値)Rと大領域時の設定値Rs(L)の大小を比較し(ス
テップ412)、R>Rs(L)の場合には着目している大
領域は床領域であると判定する。これにより、書き込み
制御部31は、該大領域を構成する小領域a=00〜1
1に応じた記憶部17の記憶領域に”1”(=床)を記
憶する(ステップ413)。
【0033】以後、A>SA(L)(=15)であるかチェ
ックし(ステップ414)、A≦S A(L)の場合には、領
域アドレスAを歩進し(A+1→A、ステップ41
5)、ステップ403以降の処理を繰り返す。なお、S
A(L)は大領域の総数である。A=SA(L)になれば、全領
域の床、障害物の判定処理が終了する。すなわち、カメ
ラ画像より床、障害物の抽出が完了する。一方、ステッ
プ412において、R≦Rs(L)の場合、大領域は障害物
領域(小領域)を含むものであるから、大領域を構成す
る各小領域について床、障害物の判定を行い(ステップ
416)、以後、ステップ414以降の処理を繰り返
す。
【0034】図17は小領域における床、障害物判定処
理のフローである。アドレス発生部14dは各レジスタ
14a′〜14cのアドレスA,a,x,yを用いて画
像メモリのアドレスを計算し(ステップ501)、該ア
ドレスより濃度値を読出して相関演算部15に入力する
(ステップ502)。相関演算部15は入力された濃度
値と設定濃度(=0)の差分の絶対値を演算して累積す
る(ステップ503)。しかる後、プロセッサ18はx
>Sx(S)か調べ(ステップ504)、x≦Sx(S)の場合
にはxアドレスを歩進し(x+1→x、ステップ50
5)、以後、ステップ501以降の処理を繰り返す。な
お、Sx(S)は小領域のx方向サイズである。
【0035】以上の処理を繰返し、x>Sx(S)になれば
xを初期化し(ステップ506)、y>Sy(S)であるか
チェックする(ステップ507)。y≦Sy(S)の場合
には、yアドレスを歩進し(y+1→y、ステップ50
8)、ステップ501以降の処理を繰り返す。なお、S
y(S)は小領域のy方向サイズである。又、y>Sy(S)と
なれば、yアドレスを初期化し(ステップ509)、領
域アドレスa=00の小領域に対する相関演算が終了す
る。ついで、床・障害物判定部16は、相関値(濃度累
積値)Rと小領域時の設定値Rs(S)の大小を比較し(ス
テップ510)、R>Rs(S)の場合には着目している小
領域は床領域であると判定する。これにより、書き込み
制御部31は、領域アドレスA,aが示す記憶部17の
記憶域に”1”(=床)を記憶する(ステップ51
1)。しかし、R≦Rs(S)の場合には、着目領域は障害
物領域であると判定し、領域アドレスA,aが示す記憶
部17の記憶域に”0”(=障害物)を記憶する(ステ
ップ512)。
【0036】以後、a>Sa(=11:2進数)である
かチェックし(ステップ513)、a≦Saの場合に
は、領域アドレスaを歩進し(a+1→a、ステップ5
14)、以後ステップ501以降の処理を繰り返す。そ
して、a=Saになれば、全小領域の床、障害物の判定
処理が終了する。以後、ステップ414以降の処理を行
う。以上のようにすれば、床領域が画面に占める割合が
大きくなる程、より高速に床領域、障害物領域を抽出す
ることができる。
【0037】(d-4) 変形例 以上では、領域内の全画素の濃度累積値と設定値とを比
較し、比較結果に基づいて着目領域が床領域であるか、
障害物領域であるかを判定する場合において、領域を階
層化した場合である。しかし、領域の各画素の濃度と領
域平均濃度との差分の絶対値を演算して累積し、全画素
に対する累積値と設定値とを比較し、比較結果に基づい
て着目領域が床領域であるか、障害物領域であるかを判
定する場合にも、領域を階層化することができる。
【0038】又、大領域に対する相関演算に際しては、
領域内の全画素について計算をせず、画素を間引いて計
算する。画素を間引く方法としては、ステップ407に
おいて、x+1→xの代わりに、x+s→x(sは2以
上の整数)とする。あるいは、ステップ410におい
て、y+1→yの代わりに、y+s→y(sは2以上の
整数)とする。以上のようにすれば、(s−1)画素置
きに相関演算ができ、演算量が少なくなりより高速に床
領域、障害物領域を抽出することができる。以上はアド
レス発生器より画素を間引くようにアドレスを発生する
場合であるが、縮小画像を生成して保存しておき、大領
域に対応する縮小画像部分を用いて相関演算を行うよう
にしても、実質的に画素間引くことができる。この方法
によれば、単純に間引くのではなく平滑化した後に縮小
させることにより、エッジなどの情報を保存したまま画
像圧縮、縮小することができ、情報を失うこと無く、信
頼性の高い処理が可能になる。
【0039】(e)画像処理装置の第4実施例 (e-1) 原理 第1実施例では、領域の各画素の濃度と設定濃度との差
分の絶対値を演算して累積し、領域内の全画素に対する
累積値と設定値とを比較し、比較結果に基づいて着目領
域が床領域であるか、障害物領域であるかを判定するも
のである。すなわち、全画素に対する濃度の累積値を計
算してから、比較により床、障害物の判定を行うもので
ある。しかし、全画素の累積値の演算完了前に、累積値
が設定値以上になる場合が多い。かかる場合には、着目
領域は床領域であると判定して相関演算を打切り、次の
領域の相関演算を始めれば、演算速度を向上できる。そ
こで、第4実施例では、累積値が求まる毎に該累積値と
設定値とを比較し、累積値が設定値以上になった時、該
領域は床領域であると判定し、全画素に対する累積値が
設定値以下の時、該領域は障害物領域であると判定す
る。
【0040】(e-2) 構成および床・障害物判定処理 図18は第4実施例の画像処理装置の構成図であり、図
6の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。
第1実施例と異なる点は、床・障害物判定部16が累
積値が求まる毎に設定値Rsと大小比較する点、R>
Rsとなれば、床・障害物判定部16がプロセッサ18
にしきい値オーバを通知する点、プロセッサはしきい
値オーバ通知によりデータ格納イネーブル信号を床・障
害物判定部16に入力する点である。
【0041】図19は第4実施例の床・障害物判定処理
フローである。カメラ11により画像を取り込み、AD
変換して画像メモリ13に格納する(ステップ60
1)。ついで、CPU18は領域アドレスレジスタ14
a,xアドレスレジスタ14b,yアドレスレジスタ1
4cの内容を初期化(=0)する(ステップ602)。
アドレス発生部14dは各レジスタ14a〜14cのア
ドレスA,x,yを用いて画像メモリのアドレスを計算
し(ステップ603)、該アドレスより濃度値を読出し
て相関演算部15に入力する(ステップ604)。相関
演算部15は入力された濃度値と設定濃度(=0)の差
分の絶対値を演算して累積する(ステップ605)。
【0042】しかる後、床・障害物判定部16は累積値
Rと設定値Rsの大小を比較する(ステップ606)。
累積値Rが設定値Rsより大きければ、着目している領
域は床領域であると判定してプロセッサ18に通知す
る。プロセッサは該通知を受けると床・障害物判定部1
6に記憶部17へデータ格納イネーブル信号を送る。こ
れにより、床・障害物判定部16は領域アドレスAが示
す記憶部17の記憶域に”1”(=床)を記憶する(ス
テップ607)。以後、プロセッサ18はxアドレス,
yアドレスを共に初期化し(ステップ608)、A>S
A(=63)であるかチェックし(ステップ609)、
A≦SAの場合には、領域アドレスAを歩進し(A+1
→A、ステップ610)、以後ステップ603以降の処
理を繰り返す。
【0043】一方、ステップ606において、累積値が
設定値以下の場合には、プロセッサ18はx>Sxか調
べ(ステップ611)、x≦Sxの場合にはxアドレス
を歩進し(x+1→x、ステップ612)、以後、ステ
ップ603以降の処理を繰り返す。以上の処理を繰返
し、x>Sxになればxを初期化し(ステップ61
3)、y>Syであるかチェックする(ステップ61
4)。y≦Syの場合には、yアドレスを歩進し(y+
1→y、ステップ615)、ステップ603以降の処理
を繰り返す。又、R>Rsとなることなく、y>Syと
なれば、yアドレスを初期化し(ステップ616)、着
目領域は障害物領域であると判定して領域アドレスAが
示す記憶部17の記憶域に”0”(=障害物)を記憶す
る(ステップ617)。
【0044】以後、A>SA(=63)であるかチェッ
クし(ステップ609)、A≦SAの場合には、領域ア
ドレスAを歩進し(A+1→A、ステップ610)、以
後ステップ603以降の処理を繰り返す。そして、A=
Aになれば、全領域の床、障害物の判定処理が終了す
る。すなわち、カメラ画像より床、障害物の抽出が完了
する。以上のようにすれば、演算量が少なくなるため、
より高速に床領域、障害物領域を抽出することができ
る。以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は
請求の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が
可能であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0045】
【発明の効果】以上本発明によれば、カメラにより取り
込まれた画像を複数の領域に分割すると共に、領域の各
画素の濃度データと設定濃度(例えば濃度値0)との差
分の絶対値を演算して累積し、領域内の全画素に対する
累積値あるいは該累積値を画素数で除算した平均値と設
定値とを比較し、比較結果に基づいて着目領域が床領域
であるか、障害物領域であるかを判定し、判定結果を記
憶部に記憶するようにしたから、簡単な処理で、高速に
カメラ画像より床領域、障害物領域を抽出することがで
きる。
【0046】又、本発明によれば、カメラにより取り込
まれた画像を複数の領域に分割すると共に、各領域の平
均濃度を算出し、領域の各画素の濃度と該領域の平均濃
度との差分の絶対値を演算して累積し、領域内の全画素
に対する累積値あるいは該累積値を画素数で除算した平
均値と設定値とを比較し、比較結果に基づいて着目領域
が床領域であるか、障害物領域であるかを判定し、判定
結果を記憶部に記憶するようにしたから、簡単な処理
で、高速にカメラ画像より床領域、障害物領域を抽出す
ることができる。
【0047】更に本発明によれば、カメラにより取り込
まれた画像を複数の大領域に分割すると共に、該大領域
を更に複数の小領域に分割し、大領域について床、障害
部領域の判定を行い、大領域が床領域と判定された場合
は該大領域を構成する小領域を全て床領域と判定し、大
領域が障害物領域と判定された場合は該大領域を構成す
る各小領域について床、障害物の判定を行うようにした
から、床領域が画面に占める割合が大きくなる程、より
高速に床領域、障害物領域を抽出することができる。
又、本発明によれば、大領域の床、障害物の判定に際し
て、大領域内の画素を間引いて累積値を演算するように
するしたから、演算量を少なくでき、より高速に床領
域、障害物領域を抽出することができる。
【0048】更に、本発明によれば、累積値が求まる毎
に該累積値と設定値とを比較し、累積値が設定値以上に
なった時、該領域は床領域であると判定し、又、全画素
に対する累積値が設定値以下の時、該領域は障害物領域
であると判定するようにしたから、領域が床領域である
ことが判明すれば、直ちに、次の領域に対して累積演算
を開始でき、演算量が少なくなり、より高速に床領域、
障害物領域を抽出することができる。又、本発明によれ
ば、平均濃度からのバラツキの累積値が求まる毎に該バ
ラツキの累積値と設定値とを比較し、累積値が設定値以
上になった時、該領域は障害物領域であると判定し、
又、全画素に対する累積値が設定値以下の時、該領域は
床領域であると判定するようにしたから、領域が障害物
領域であることが判明すれば、直ちに、次の領域に対し
て累積演算を開始でき、演算量が少なくなるため、より
高速に床領域、障害物領域を抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】ロボット外観図である。
【図3】ロボットの装置構成図である。
【図4】ロボット全体の概略処理フローである。
【図5】領域説明図である。
【図6】本発明の画像処理装置の第1実施例である。
【図7】画像メモリの説明図である。
【図8】相関演算説明図である。
【図9】第1実施例の床、障害物判別処理フローであ
る。
【図10】本発明の画像処理装置の第2実施例である。
【図11】第2実施例の床、障害物判別処理フロー(そ
の1)である。
【図12】第2実施例の床、障害物判別処理フロー(そ
の2)である。
【図13】画像メモリの分割領域説明図である。
【図14】第3実施例の説明図である。
【図15】本発明の画像処理装置の第3実施例である。
【図16】第3実施例の床、障害物判別処理フローであ
る。
【図17】小領域の床、障害物判定ルーチンである。
【図18】本発明の画像処理装置の第4実施例である。
【図19】第4実施例の床、障害物判別処理フローであ
る。
【符号の説明】
11・・カメラ 13・・画像メモリ 14・・分割・読出部 15・・累積演算部 16・・床・障害物判定部 17・・床・障害物記憶部 21・・平均濃度算出部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラにより取り込んだ画像から床領域
    及び障害物領域を抽出する画像処理装置において、 前記画像を複数の領域に分割する画像分割手段、 領域の画素毎の濃度と設定濃度との差分の絶対値を演算
    して累積する演算部、 領域内の全画素に対する累積値あるいは該累積値を画素
    数で除算した平均値と設定値とを比較し、比較結果に基
    づいて着目領域が床領域であるか、障害物領域であるか
    を判定する床・障害物判定部、 判定結果を記憶する記憶部を備えたことを特徴とする画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記設定濃度は濃度値が0であることを
    特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記領域を大領域とし、該大領域を更に
    複数の小領域に分割する画像分割手段、 大領域が床領域と判定された場合は該大領域を構成する
    小領域を全て床領域と判定し、大領域が障害物領域と判
    定された場合は該大領域を構成する各小領域について
    床、障害物の判定を行う手段を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 大領域の床、障害物の判定に際して、前
    記演算部は大領域内の画素を間引いて累積値を演算する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】カメラにより取り込んだ画像から床領域及
    び障害物領域を抽出する画像処理装置において、 前記画像を複数の領域に分割する画像分割手段、 領域内における全画素の濃度値の累積値を画素数で除算
    して領域毎の平均濃度を算出する平均濃度算出部、 領域の画素毎の濃度と該領域の平均濃度との差分の絶対
    値を演算して累積する演算部、 領域内の全画素に対する累積値あるいは該累積値を画素
    数で除算した平均値と設定値とを比較し、比較結果に基
    づいて着目領域が床領域であるか、障害物領域であるか
    を判定する床・障害物判定部、 判定結果を記憶する記憶部を備えたことを特徴とする画
    像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記領域を大領域とし、該大領域を更に
    複数の小領域に分割する画像分割手段、 大領域が床領域と判定された場合は該大領域を構成する
    小領域を全て床領域と判定し、大領域が障害物領域と判
    定された場合は該大領域を構成する各小領域について
    床、障害物の判定を行う手段を備えたことを特徴とする
    請求項5記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 大領域の床、障害物の判定に際して、前
    記演算部は大領域内の画素を間引いて累積値を演算する
    ことを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 カメラにより取り込んだ画像から床領域
    及び障害物領域を抽出する画像処理装置において、 前記画像を複数の領域に分割する画像分割手段、 領域の画素毎の濃度と設定濃度との差分の絶対値を演算
    して累積する演算部、 累積値が求まる毎に該累積値と設定値とを比較し、累積
    値が設定値以上になった時、該領域は床領域であると判
    定し、又、全画素に対する累積値が設定値以下の時、該
    領域は障害物領域であると判定する床・障害物判定部、 判定結果を記憶する記憶部を備え、 演算部は、領域が床領域であるか、障害物領域であるか
    が判別された時、次の領域に対して前記累積演算を開始
    することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】カメラにより取り込んだ画像から床領域及
    び障害物領域を抽出する画像処理装置において、 前記画像を複数の領域に分割する画像分割手段、 領域内における全画素の濃度値の累積値を画素数で除算
    して領域毎の平均濃度を算出する平均濃度算出部、 領域の画素毎の濃度と該領域の平均濃度との差分の絶対
    値を演算して累積する演算部、 累積値が求まる毎に該累積値と設定値とを比較し、累積
    値が設定値以上になった時、該領域は障害物領域である
    と判定し、又、全画素に対する累積値が設定値以下の
    時、該領域は床領域であると判定する床・障害物判定
    部、 判定結果を記憶する記憶部を備え、 演算部は、領域が床領域であるか、障害物領域であるか
    が判別された時、次の領域に対して前記累積演算を開始
    することを特徴とする画像処理装置。
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