JPH09106078A - 感光材料の熱現像方法及び熱現像装置 - Google Patents

感光材料の熱現像方法及び熱現像装置

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JPH09106078A
JPH09106078A JP7261624A JP26162495A JPH09106078A JP H09106078 A JPH09106078 A JP H09106078A JP 7261624 A JP7261624 A JP 7261624A JP 26162495 A JP26162495 A JP 26162495A JP H09106078 A JPH09106078 A JP H09106078A
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photosensitive material
temperature
heating
base
heat
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JP7261624A
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Koji Furukawa
弘司 古川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/06Silver salts
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塩基プレカーサの分解で発生する炭酸ガスを
効率よく感光材料から放散させ、熱現像反応の円滑な進
行を可能にする感光材料の熱現像方法及び熱現像装置を
提供する。 【解決手段】 オーバーコート層中の塩基プレカーサの
分解反応による脱炭酸ならびに塩基放出が進行する予め
定めた第1温度にて感光材料の表面を非接触状態で雰囲
気中に露出して加熱し、しかる後に、放出された塩基が
拡散する、第1温度よりも高温の予め定めた第2温度ま
で感光材料を加熱する方法とし、装置は、第1温度まで
感光材料を非接触加熱する非接触加熱部2と、非接触加
熱の後に、第2温度にまで感光材料を接触加熱する接触
加熱部3とを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料の熱現像
方法及び熱現像装置、とりわけ印刷版の熱現像方法及び
熱現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、印刷版には、露光によって生
成した潜像を加熱によって現像する、いわゆる熱現像に
よる構成が適用されるものがある。このような印刷版と
しては特開昭64−17047号公報(米国特許4,9
85,339号及び欧州特許0298522B号各明細
書)、特開平5−249667号公報(米国特許5,1
22,443号及び欧州特許042692B号各明細
書)、特開平4−191856号公報(米国特許5,2
90,659号明細書)に開示されている、ハロゲン化
銀を光センサとする硬化反応を利用するものが提案され
ている。図3はその構成と反応を模式的に示したもので
ある。同図に示されるように、前記印刷版は支持体上に
重合性化合物あるいは架橋性ポリマーの少なくとも何れ
かを含む硬化性層72と、ハロゲン化銀74及び還元剤
90を含む感光性層71と、塩基プレカーサ75を含み
空気中の酸素の侵入を防ぐオーバーコート層91とが順
次積層されてなるハロゲン化銀を光センサとする感光材
料として構成される。ここで用いられる支持体としては
アルミニウム支持体が好ましい。また、塩基プレカーサ
75は加熱によって脱炭酸して塩基を放出させる。
【0003】同図に基づき原理を説明すると、まず、露
光過程で感光性層71に光線73が当てられ、感光性層
71中のハロゲン化銀74が露光して潜像が形成され
る。この後、現像過程でオーバーコート層91、感光性
層71および硬化性層72が加熱される。現像過程で
は、熱76がオーバーコート層91にかけられることに
よって、塩基プレカーサ75が熱分解する。この分解プ
ロセスによって、塩基プレカーサ75は炭酸ガス78を
放出して塩基79となる。塩基79は加熱下での拡散プ
ロセス80において拡散し、還元剤90を活性化し、活
性化した還元剤90が潜像の形成されている露光済みの
ハロゲン化銀74と反応して、自身は酸化体81とな
る。この酸化体81はさらに分解してラジカル82とな
り、ラジカル82は硬化性層72中のモノマー92を重
合させ、また架橋性ポリマー83を架橋させることによ
って硬化させてポリマー画像を形成させる。以上のよう
にして、熱現像が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の熱現
像処理において感光材料表面が露出されていないと、分
解プロセス77で塩基プレカーサ75が熱分解時に発生
する炭酸ガス78の逃げ場がなくなり、感光性層71と
硬化性層72との界面等を破壊することになる。このよ
うに感光性層71と硬化性層72との界面が破壊される
と、ラジカル82の拡散が阻害されポリマー画像の形成
に支障をきたすことになる。一方、熱現像においては高
精度に感光材料を加熱するために加熱板等に接触させて
加熱する方式が採用され、加熱板等にアルミニウム支持
体の裏面を良好に接触させるため感光材料表面からベル
ト材などで弱加圧する構成が採用されている。
【0005】このため、感光材料表面がベルト材などで
覆われていると、発生した炭酸ガス78のオーバーコー
ト層91からの効果的な放出を阻害し、炭酸ガス78が
感光性層71と硬化性層72との界面を破壊することに
なり、熱現像反応の進行に支障をきたすという問題があ
る。
【0006】本発明はこのような、従来の熱現像方法の
有する問題を解決するためなされたもので、その目的は
塩基プレカーサの分解で発生する炭酸ガスを効率よく感
光材料から放散させ、熱現像反応の円滑な進行を可能に
する感光材料の熱現像方法及び熱現像装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を実現するため
本発明に係る感光材料の熱現像方法は、支持体上に、ハ
ロゲン化銀、還元剤、重合性化合物または架橋性ポリマ
ー及び塩基プレカーサを含む少なくとも一つの層が設け
られており、前記塩基プレカーサは加熱によって脱炭酸
して塩基を放出するものである感光材料を、画像露光及
び熱現像して硬化画像を形成する方法において、熱現像
が、前記塩基プレカーサの分解による脱炭酸及び塩基の
放出が進行する予め定めた第1温度において前記感光材
料の表面を非接触状態で雰囲気中に露出した状態で加熱
する工程、及び硬化反応が進行する前記第1温度より高
温の予め定めた第2温度において前記感光材料を加熱す
る工程からなることを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る感光材料の熱現像装置
は、支持体上に、ハロゲン化銀、還元剤、重合性化合物
または架橋性ポリマー及び塩基プレカーサを含む少なく
とも一つの層が設けられており、前記塩基プレカーサは
加熱によって脱炭酸して塩基を放出するものである感光
材料を加熱する加熱部を、前記塩基プレカーサの分解に
よる脱炭酸及び塩基の放出が進行する予め定めた第1温
度において前記感光材料の表面を非接触で雰囲気中に露
出した状態で加熱する非接触加熱部と、前記非接触加熱
部の後に硬化反応が進行する前記第1温度よりも高温の
予め定めた第2温度において前記感光材料を接触加熱す
る接触加熱部とから構成したことを特徴とする。
【0009】そして本発明に係る感光材料の熱現像方法
によれば、感光材料の表面が非接触状態で雰囲気中に露
出された状態におかれ、ここでオーバーコート層中の塩
基プレカーサの分解反応による脱炭酸ならびに塩基放出
が進行する第1温度にまで加熱される。したがって分解
反応で生成した炭酸ガスは、非接触状態で雰囲気中に露
出されているオーバーコート層の表面から放散すること
ができ、発生した炭酸ガスによる感光性層と硬化性層界
面の破壊を防ぐことができる。この分解反応と炭酸ガス
放散の後に、第2温度にまで感光材料が加熱されると、
塩基がオーバーコート層から感光性層へ拡散して、ハロ
ゲン化銀の現像及び硬化反応が効果的に進行する。
【0010】さらに本発明に係る感光材料の熱現像装置
によれば、感光材料を加熱する加熱部が、感光材料表面
に対して非接触で第1温度にまで加熱する非接触加熱部
と、この非接触加熱の後に、塩基が拡散する第2温度に
まで感光材料を接触状態で加熱する接触加熱部とで構成
されるから、非接触加熱部での加熱中に塩基プレカーサ
の分解反応と生成した炭酸ガスの放散が効果的になさ
れ、さらに続く接触加熱部での加熱中に熱現像反応が効
果的になされる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を説明する。本発明に係る感光材料の熱現像方法は、ア
ルミニウム支持体上に、重合性化合物あるいは架橋性ポ
リマーの少なくともいずれかを含む硬化性層と、少なく
ともハロゲン化銀を含む感光性層と、少なくとも塩基プ
レカーサを含み、前記塩基プレカーサは加熱によって脱
炭酸して塩基を放出させるものであるオーバーコート層
とが順次積層されており、何れかの層に還元剤が含まれ
てなる、ハロゲン化銀を光センサとした硬化反応を利用
する感光材料について適用される。この感光材料につい
ては特開昭64−17047号公報(米国特許4,98
5,339号及び欧州特許0298522B号各明細
書)、特開平5−249667号公報(米国特許5,1
22,443号及び欧州特許042692B号各明細
書)、特開平4−191856号公報(米国特許5,2
90,659号明細書)に詳細に記載されている。
【0012】まず、オーバーコート層中の塩基プレカー
サの分解反応による脱炭酸ならびに塩基放出が進行する
予め定めた第1温度にて感光材料の表面を非接触状態で
雰囲気中に露出して加熱する。これによって、分解反応
で生成した炭酸ガスは、非接触状態で雰囲気中に露出さ
れている感光材料の表面から放散することができ、発生
した炭酸ガスによる感光性層と硬化性層界面の破壊を防
ぐことができる。
【0013】しかる後に、放出された塩基が拡散する、
予め定めた第2温度まで感光材料を加熱する。この第2
温度は、第1温度よりも高温とする。この第2温度での
加熱によって塩基を、オーバーコート層から感光性層へ
拡散して、ハロゲン化銀の現像及び熱現像反応を効果的
に進行させる。なお、第2温度までの感光材料の加熱に
おいて、アルミニウム支持体の裏面を良好に加熱板へ接
触させるため、弱加圧しつつ加熱するものであることが
望ましい。
【0014】図1は本発明に係る感光材料の熱現像装置
の一実施形態の構成図である。図1に示されるように、
本発明に係る感光材料の熱現像装置1は、アルミニウム
支持体上に、重合性化合物あるいは架橋性ポリマーの少
なくともいずれかを含む硬化性層と、少なくともハロゲ
ン化銀を含む感光性層と、少なくとも塩基プレカーサを
含み、前記塩基プレカーサは加熱によって脱炭酸して塩
基を放出させるものであるオーバーコート層とが順次積
層されており、何れかの層に還元剤が含まれてなる、ハ
ロゲン化銀を光センサとした硬化反応を利用する感光材
料5に対して適用される。
【0015】熱現像装置1は、感光材料5を加熱するた
めの加熱部として、赤外線ヒータ部2と、プレートヒー
タ31によって加熱される表面が凸の円弧状の熱媒体3
0を有するプレートヒータ部3を備え、さらに感光材料
5を挟んで搬入させる2本の搬入ローラ4,6、熱媒体
30表面と感光材料5の間に介在する第2ベルト17、
感光材料5表面に接して感光材料5を第2ベルト17を
介して熱媒体30表面に押しつける第1ベルト9、加熱
処理後の感光材料5を搬出する搬出ローラ13を備えて
いる。
【0016】第2ベルト17はエンドレスベルトであ
り、熱媒体30よりも下方に配設された4個のローラ、
すなわち駆動ローラ18、テンションローラ19、搬送
従動ローラ15、搬送従動ローラ16によって矢印方向
に駆動される。搬送従動ローラ15は熱媒体30よりも
搬入側(赤外線ヒータ部2側)に配され、また搬送従動
ローラ16は熱媒体30よりも搬出側に配されている。
この結果、第2ベルト17はその内側を熱媒体30の表
面全長にわたって接し、移動時に熱媒体30表面に押し
つけられて移動する。前記の搬出ローラ13は搬送従動
ローラ16との間に加熱処理後の感光材料5を挟んで搬
出する。
【0017】第1ベルト9はエンドレスベルトであり、
熱媒体30の上方に配設された4個のローラ、すなわち
駆動ローラ11、テンションローラ12、加圧従動ロー
ラ8、加圧従動ローラ10によって矢印方向に駆動され
る。加圧従動ローラ8は熱媒体30よりも搬入側(赤外
線ヒータ部2側)に配され、また加圧従動ローラ10は
熱媒体30よりも搬出側に配されている。この結果、第
1ベルト9はその外側を、第2ベルト17を介して熱媒
体30の表面全長にわたって接し、熱媒体30表面に押
しつけられて移動する第2ベルト17、並びに第2ベル
ト17表面に下端面を接して移動する感光材料5を上方
から押しつける状態で移動する。
【0018】赤外線ヒータ部2は断熱材22に覆われた
ケースの中央部に、搬入ローラ4,6に挟まれて送り込
まれた感光材料5が通過する開口が設けられていて、内
部上方に配設された赤外線ヒータ21から発せられた熱
が、この通過する感光材料5を第1温度で加熱する。第
1温度は、オーバーコート層中の塩基プレカーサが分解
して炭酸ガスと塩基を放出する、予め定めた温度であ
る。ここでは、針金ガイド23が感光材料5の極く一部
に接して通過をガイドするものの、感光材料5の大部分
は、赤外線ヒータ部2を通過中は非接触状態におかれ、
よって感光材料の表面は雰囲気中に露出されたまま、第
1温度で加熱される。この赤外線ヒータ部2内の加熱領
域が、感光材料を第1温度にまで非接触加熱するオープ
ン加熱領域32である。このように、赤外線ヒータ部2
は非接触加熱部として機能する。
【0019】プレートヒータ部3の熱媒体30は、プレ
ートヒータによって第2温度に加熱されていて、表面に
接している第2ベルト17を介して感光材料5に熱伝達
し、感光材料5を第2温度に加熱する。第2温度は第1
温度より高温で、オーバーコート層中の放出された塩基
が拡散する、予め定めた温度である。前記のように、感
光材料5は第1ベルト9によって上方から下方に、すな
わち熱媒体30側に押しつけられているから、よって感
光材料5は熱媒体30表面を通過中は接触状態で加圧加
熱される。この熱媒体30の部分が加圧加熱領域33で
あり、よってプレートヒータ部3は接触加熱部として機
能する。
【0020】前記感光材料の場合、加熱温度としては、
第1温度を50℃乃至150℃の範囲に設定し、かつ第
2温度を100℃乃至200℃の範囲に設定し、かつ第
2温度は第1温度より高温に設定することが好ましい。
また、上記のように非接触加熱部を赤外線あるいは遠赤
外線ヒータで構成し、さらに加熱精度を要求される接触
加熱部をベルト加圧型プレートヒータで構成することが
好ましい。
【0021】次に動作を説明する。感光材料5を赤外線
ヒータ部2内のオープン加熱領域32で第1温度に非接
触加熱すると、感光材料5内のオーバーコート層で塩基
プレカーサの分解反応が生起し、塩基と炭酸ガスが発生
する(図3参照)が、感光材料表面が非接触で雰囲気中
に露出されたオープン状態にあるから、炭酸ガスは感光
性層と硬化性層との界面を破壊することなく、速やかに
雰囲気中に放散される。
【0022】感光材料5を次にプレートヒータ部3に移
動させ、加圧加熱領域33で第1ベルト9によって第2
ベルト17を介して熱媒体30に接触させて、第2温度
に加圧加熱すると、感光材料5のオーバーコート層中の
塩基が拡散して感光性層に至る。ここで塩基が還元剤を
活性化して、ハロゲン化銀の潜像部分を還元すると、還
元剤は酸化されて酸化体となり、さらにラジカルとなっ
て、硬化性層中のモノマーを重合させ、また架橋性ポリ
マーを架橋させることによってポリマー画像を形成す
る。このように、本発明に係る感光材料の熱現像装置
は、オープン加熱領域32において塩基プレカーサを分
解させるとともに炭酸ガスを放散させ、加圧加熱領域3
3において塩基を拡散させてハロゲン化銀の現像及び熱
現像反応を促進させるものである。
【0023】熱現像後、得られた画像は、その硬化部と
未硬化部との化学的または物理的性質(例えば、溶解
性、表面粘着性、支持体との接着の強さ、軟化点、屈折
性、誘電率、拡散性、着色性)の違いを利用して後処理
をする。後処理としては、溶出(エッチング)処理、
(シートによる)除去処理、転写処理、トナー現像処理
および染色処理が挙げられる。以下、各処理について説
明する。これらの処理を任意に組み合わせて実施しても
よい。
【0024】[溶出(エッチング)処理]溶出処理で
は、未硬化部と硬化部の溶解性の差を利用して、未硬化
部のみを溶出してポリマー画像を形成する。一般に、熱
現像の後、硬化性層の未硬化部を除去できる液体(エッ
チング液)に感光材料を浸漬する。エッチング液には、
有機溶剤、アルカリ性水溶液またはその混合液などの未
硬化の硬化性層を溶かすか膨潤させる液体を使用する。
アルカリ性化合物としては、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケ
イ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、リン酸カリウ
ム、リン酸ナトリウム、アンモニアおよびアミノアルコ
ール類(例、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン)を挙げることができる。水
を主体にしたエッチング液には、必要に応じて種々の有
機溶媒を添加してもよい。有機溶媒としては、低級アル
コール(例、メタノール、エタノール、プロパノール、
ブタノール)、芳香族環含有アルコール(例、ベンジル
アルコール、フェネチルアルコール)、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、セロソルブ類、および塩
基として前述したアミノアルコール類が挙げられる。さ
らに、エッチング液は必要に応じて、界面活性剤、消泡
剤、その他の添加剤を添加することができる。また、市
販の印刷版用の現像液も用いることができる。熱現像を
終わった感光材料は、直接エッチング液に浸漬してもよ
いが、予め、硬化性層以外の感光性層などを水洗い、も
しくは剥離して除去してからエッチング液に浸漬しても
よい。
【0025】[(シートによる)除去処理]未硬化部と
硬化部の支持体との接着の強さの差を利用して、未硬化
部もしくは硬化部を選択的に別のシート(除去シート)
に付着させて除去する。これにより、感光材料に残った
部分を画像として利用する。なお、除去シートは、画像
露光前あるいは現像前に感光材料とラミネートしておい
てもよい。
【0026】[転写処理]未硬化部と硬化部の支持体と
の接着の強さの差を利用して、未硬化部もしくは硬化部
を選択的に別のシート(受像材料)に付着させて転写す
る。これにより、受像材料に転写された部分を画像とし
て利用する。なお、受像材料は、画像露光前あるいは現
像前に感光材料とラミネートしておいてもよい。
【0027】[トナー現像処理]未硬化部もしくは硬化
部に選択的に着色物質(トナー)を付着させて、これに
より画像を可視化する。未硬化部と硬化部の表面粘着性
の差を利用して、未硬化部にトナーを付着させることが
できる。また、未硬化部もしくは硬化部に選択的に除去
後、残った部分にトナーを付着させてもよい。感光材料
に粘着性層を設け、未硬化部もしくは硬化部に選択的に
除去後、露出した粘着性層にトナーを付着させてること
もできる。さらに、未硬化部もしくは硬化部に選択的に
転写した受像材料に対しても、トナー現像処理を実施で
きる。
【0028】[染色処理]未硬化部または硬化部を選択
的に染色し、画像を可視化する。未硬化部もしくは硬化
部に選択的に転写した受像材料に対して、染色処理を実
施してもよい。
【0029】以上のように得られた画像は、印刷版、カ
ラープルーフ、ハードコピー、レリーフなどに用いるこ
とができる。
【0030】図2は、本発明に係る感光材料の熱現像装
置の別の実施形態を説明する構成図である。同図に示さ
れるように、熱現像装置1Aは、プレートヒータ61に
よって加熱される、表面が凸の円弧状の熱媒体60を備
え、さらに感光材料5を挟んで搬入させる搬入ローラ4
0、熱媒体60表面と感光材料5の間に介在する搬送ベ
ルト51、感光材料5表面に接して感光材料5を搬送ベ
ルト51を介して熱媒体60表面に押しつける加圧ベル
ト41、加熱処理後の感光材料5を搬出する搬出ローラ
54を備えている。
【0031】搬送ベルト51はエンドレスベルトであ
り、熱媒体60よりも下方に配設された4個のローラ、
すなわち駆動ローラ52、テンションローラ55、搬送
従動ローラ50、搬送従動ローラ53によって矢印方向
に駆動される。この結果、搬送ベルト51は熱媒体60
上を移動時に、熱媒体60表面に押しつけられて搬入方
向から搬出方向に移動する。搬送従動ローラ50は熱媒
体60よりも搬入側に配され、また搬送従動ローラ53
は熱媒体60よりも搬出側に配されている。この結果、
搬送ベルト51はその内側を熱媒体60の表面全長にわ
たって接し、移動時に熱媒体60表面に押しつけられて
移動する。前記の搬入ローラ45は搬送従動ローラ50
との間に加熱処理前の感光材料5を挟んで搬入し、搬出
ローラ54は搬送従動ローラ53との間に加熱処理後の
感光材料5を挟んで搬出する。
【0032】加圧ベルト41はエンドレスベルトであ
り、熱媒体60の上方に配設された4個のローラ、すな
わち駆動ローラ45、テンションローラ43、加圧従動
ローラ42、加圧出口ローラ44によって矢印方向に駆
動される。加圧従動ローラ42は熱媒体60の略中央に
配されて、加圧ベルト41と搬送ベルト51を介して熱
媒体60とは非接触とし、一方、加圧出口ローラ44は
熱媒体60の搬出方向の端部よりも搬出側に配されてい
る。
【0033】この結果、搬送ベルト51に載って移動す
る感光材料5は、熱媒体60の左端部(搬入方向)から
熱媒体60に接して中央方向に移動しつつ加熱される
が、この間には加圧ベルト41が存在しないから、感光
材料5の表面は非接触で、雰囲気中にオープン状態が保
たれる。よって、熱媒体60の搬入方向の端部から中央
までの部分がオープン加熱領域62となるが、このオー
プン加熱領域62の温度が第1温度に設定されている。
【0034】搬送ベルト51に載って移動する感光材料
5は、ついで熱媒体60の中央から右端部(搬出方向)
まで移動するが、この間には加圧ベルト41が存在して
押しつけているから、感光材料5は接触状態で加圧加熱
される。よって、熱媒体60の中央から搬出方向の端部
までの部分が加圧加熱領域63となり、この加圧加熱領
域63の温度が第2温度に設定される。
【0035】次に動作を説明する。感光材料5をオープ
ン加熱領域62で第1温度に非接触加熱すると、感光材
料5内のオーバーコート層で塩基プレカーサの分解反応
が生起し、塩基と炭酸ガスが発生する(図3参照)が、
オーバーコート層表面が非接触で雰囲気中に露出された
オープン状態にあるから、炭酸ガスは感光性層と硬化性
層界面を破壊することなく、速やかに雰囲気中に放散さ
れる。
【0036】感光材料5を次に加圧加熱領域63で加圧
ベルト41によって搬送ベルト51を介して熱媒体60
に接触させて、第2温度に加圧加熱すると、感光材料5
のオーバーコート層中の塩基が拡散して感光性層に至
る。ここで塩基が還元剤を活性化して、ハロゲン化銀の
潜像部分を還元すると、還元剤は酸化されて酸化体とな
り、さらにラジカルとなって、硬化性層中のモノマーを
重合させ、また架橋性ポリマーを架橋させることによっ
てポリマー画像を形成する。このように、本発明に係る
感光材料の熱現像装置1Aは、熱媒体60の一部をオー
プン加熱領域62に対応させ、塩基プレカーサを分解さ
せるとともに炭酸ガスを放散させ、次いで熱媒体60の
他の一部を加圧加熱領域63に対応させ、塩基を拡散さ
せてハロゲン化銀の現像及び熱現像反応を促進させるも
のである。なお、これ以降の処理は、第1実施形態と同
じである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る感光
材料の熱現像方法及び熱現像装置は、塩基プレカーサの
分解反応が進行する第1温度にて感光材料の表面を非接
触状態で露出して加熱し、この後に第1温度よりも高温
の第2温度まで感光材料を加熱する構成であるから、塩
基プレカーサの分解で発生する炭酸ガスを効率よく感光
材料から放散させることができ、よって感光性層と硬化
性層との界面を破壊することなく、熱現像反応の円滑な
進行を可能として良好なポリマー画像の現像を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光材料の熱現像装置の一実施形
態を説明する構成図である。
【図2】本発明に係る感光材料の熱現像装置の別の実施
形態を説明する構成図である。
【図3】感光材料の熱現像の原理を説明する模式図であ
る。
【符号の説明】
1 熱現像装置 2 赤外線ヒータ部 3 プレートヒータ部 4 搬入ローラ 5 感光材料 6 搬入ローラ 8 加圧従動ローラ 9 第1ベルト 10 加圧従動ローラ 11 駆動ローラ 12 テンションローラ 13 搬出ローラ 15 搬送従動ローラ 16 搬送従動ローラ 17 第2ベルト 18 駆動ローラ 19 テンションローラ 21 赤外線ヒータ 22 断熱材 23 針金ガイド 30 熱媒体 31 プレートヒータ 32 オープン加熱領域 33 加圧加熱領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、ハロゲン化銀、還元剤、重
    合性化合物または架橋性ポリマー及び塩基プレカーサを
    含む少なくとも一つの層が設けられており、前記塩基プ
    レカーサは加熱によって脱炭酸して塩基を放出するもの
    である感光材料を、画像露光及び熱現像して硬化画像を
    形成する方法において、 熱現像が、前記塩基プレカーサの分解による脱炭酸及び
    塩基の放出が進行する予め定めた第1温度において前記
    感光材料の表面を非接触状態で雰囲気中に露出した状態
    で加熱する工程、及び硬化反応が進行する前記第1温度
    より高温の予め定めた第2温度において前記感光材料を
    加熱する工程からなることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 支持体上に、ハロゲン化銀、還元剤、重
    合性化合物または架橋性ポリマー及び塩基プレカーサを
    含む少なくとも一つの層が設けられており、前記塩基プ
    レカーサは加熱によって脱炭酸して塩基を放出するもの
    である感光材料を加熱する加熱部を、 前記塩基プレカーサの分解による脱炭酸及び塩基の放出
    が進行する予め定めた第1温度において前記感光材料の
    表面を非接触で雰囲気中に露出した状態で加熱する非接
    触加熱部と、前記非接触加熱部の後に硬化反応が進行す
    る前記第1温度よりも高温の予め定めた第2温度におい
    て前記感光材料を接触加熱する接触加熱部とから構成し
    たことを特徴とする感光材料の熱現像装置。
  3. 【請求項3】 前記感光材料が、支持体上に少なくとも
    重合性化合物または架橋性ポリマーを含む硬化性層、ハ
    ロゲン化銀を含む感光性層及び塩基プレカーサを含むオ
    ーバーコート層の三つの層が順次積層されており、何れ
    かの層に還元剤が含まれたものである請求項1に記載の
    画像形成方法。
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