JPH09105569A - オゾン氷製造装置 - Google Patents

オゾン氷製造装置

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JPH09105569A
JPH09105569A JP28240395A JP28240395A JPH09105569A JP H09105569 A JPH09105569 A JP H09105569A JP 28240395 A JP28240395 A JP 28240395A JP 28240395 A JP28240395 A JP 28240395A JP H09105569 A JPH09105569 A JP H09105569A
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JP
Japan
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ozone
water
ice
mixer
concentration
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Application number
JP28240395A
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English (en)
Inventor
Koichi Sekiguchi
光一 関口
Toshiyuki Tamura
敏行 田村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 青果類や鮮魚の保存、輸送などにおける殺
菌、脱色、脱臭などに有利に適用できるオゾンを高濃度
で均一に含むオゾン氷を容易に連続的に製造できるオゾ
ン氷製造装置を提供する。 【解決手段】 オゾンが供給される複数の混合器を直列
に連結して、初めの混合器に供給される水とオゾンを混
合してオゾンを水に吸収させ、得られるオゾン水を、次
の混合器に移送してこのオゾン水とこの混合器に供給さ
れるオゾンとをさらに混合してより濃度の高いオゾンを
含むオゾン水を作り、これを順次繰り返して、最後の混
合器で均一で高濃度のオゾンを含むオゾン水を得て、こ
のオゾン水を製氷機で冷却してオゾン氷を作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオゾン氷製造装置に
関し、更に詳しくは青果類や鮮魚などの保存、輸送など
の分野、ブロイラ、ビール、タンク、ジュース貯蔵タン
ク、弁当箱等食器、食物加工用機器、缶づめ、びんづめ
用設備のような食品分野、養魚池、養殖池などの水産分
野、下水、し尿処理排水、プール水、上水道処理などの
水処理分野などの各分野における殺菌、脱色、脱臭など
のほか土壌の殺菌、パルプの漂泊などに有利に適用する
ことができる均一で高濃度のオゾンを含むオゾン氷を容
易に製造できるオゾン氷製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オゾンのもつ強力な殺菌作用と自己分解
して酸素となるため、他の殺菌剤、例えば次亜塩素ソー
ダなどの塩素系、殺菌剤の代替として広く使用されるよ
うになっている。しかしながら、オゾンは気体であり、
その取扱いに不便であることから、オゾン氷としてその
利用がなされるようになってきている。一方、食品を低
温に保って、食品に付着している腐敗菌等の繁殖を低減
することにより食品を保存する氷詰法が広く用いられて
いるが、この氷詰法は保存期間が短いという問題があ
る。そこで食品分野では氷自体にオゾンを含有させ、冷
熱の利用ならびに、食品と接触しているときは直接、食
品と接触していない場合には融解水または融解によって
発生するオゾンが食品に作用し、腐敗菌等の繁殖を長期
間に渡って低減できることを利用して、青果類や鮮魚の
保存ならびに輸送などへの運用が試みられるようになっ
ている。
【0003】従来、オゾン氷を製造する方法としては、
清水にオゾンを溶解させ急速冷凍する方法(特開昭6
3−302273号公報)、純酸素に紫外線や遠紫外
線を照射して生成したオゾンを清水中に溶解させて急速
冷凍する方法(特開昭61−228275号公報)、
植物酸中のオキシ酸や第二鉄化物をオゾン氷中に共存さ
せる方法(特開昭60−260401号公報)、あら
かじめ炭酸あるいは炭酸化合物を溶解させた水にオゾン
を吸収させたオゾン水を冷却してオゾン氷を作る方法
(特開平3−217294号公報)、降雪を収容体に
入れ減圧してオゾンを送入して、圧縮してオゾン氷を作
る装置(特開平3−186174号公報)などが提案さ
れている。
【0004】しかし従来のオゾン水の製造方法やの
ように単に水にオゾンを溶解させるだけでは、オゾンの
水中への溶解度が低く、また製氷工程に至るまでに水の
温度が上昇してオゾンが放出されてしまい、高濃度のオ
ゾン氷が得られない欠点がある。また、水中へのオゾン
の溶解度が低いことを補充するために、純酸素を用いた
り、高価な薬剤を利用する方法はコストアップになる欠
点があり、前記の方法における第二鉄化合物は氷解し
た際に、鉄イオンの着色や鉄が食品に混入するなど不都
合な問題を引き起こす恐れがあり、前記の方法による
オゾン氷はpHの低い酸性の氷になるので用途が限定さ
れる欠点があり、また、前記の装置では天然の降雪を
利用するので、必要に応じて清潔なオゾン氷を作れない
欠点があった。図7に一般的なオゾン氷の製造工程を示
す。オゾン発生器21より得られた気体のオゾン22と
水23を混合器(オゾン水製造装置)24で混合してオ
ゾンを水に溶解してオゾン水を作り、製氷機25で急速
に冷却してオゾン氷26を製造するものである。しかし
この方法では高オゾン濃度のオゾン水が得られない上、
製造されたオゾン水が製氷機25に送られると、これに
連動して新たな水が混合器24内に補給され、水の補給
によって、混合器24内のオゾン水のオゾンは稀釈され
るので、濃度を回復させるためオゾンガスが随時注入さ
れるが、補給される水量やタイミングでオゾン水の濃度
にバラツキが生じるなどの欠点があった。従って、目標
の均一で高濃度のオゾン氷ができず、ほとんどオゾン濃
度の低いオゾン氷となってしまう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、青果
類や鮮魚の保存、輸送などの各分野における殺菌、脱
色、脱臭などに有利に適用することができるオゾンを均
一に高濃度で含むオゾン氷を容易に製造できるオゾン氷
製造装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため鋭意研究を重ねた結果、オゾンと水を混合
する混合器を複数使用し、これらの混合器を組み合わせ
て特定の使用方法で用いるとオゾンを高濃度で均一に含
むオゾン水を得ることができ、このオゾン水を製氷機で
冷却すれば目的のオゾン氷を容易に製造できることを見
出し、本発明を完成させた。
【0007】本発明の請求項1の発明は、オゾンあるい
はオゾンを含む気体が供給される複数の混合器を直列に
連結して、初めの混合器に供給される水とオゾンあるい
はオゾンを含む気体を混合してオゾンを水に吸収させ、
得られるオゾン水を、次の混合器に移送してこのオゾン
水とこの混合器に供給されるオゾンあるいはオゾンを含
む気体をさらに混合してより濃度の高いオゾンを含むオ
ゾン水を作ることを順次繰り返して、最後の混合器で均
一で高濃度のオゾンを含むオゾン水として、このオゾン
水を製氷機で冷却してオゾン氷を作ることを特徴とする
オゾン氷製造装置である。
【0008】本発明の請求項2の発明は、オゾンあるい
はオゾンを含む気体および水が供給される複数の混合器
を並列に配設して、各混合器で水とオゾンあるいはオゾ
ンを含む気体を混合してオゾンを水に吸収させて得られ
る均一で高濃度のオゾン水を、各混合器から順次製氷機
へ供給し、冷却してオゾン氷を作ることを特徴とするオ
ゾン氷製造装置である。
【0009】本発明の請求項3の発明は、請求項1ある
いは請求項2記載のオゾン氷製造装置において、各混合
器に水中のオゾン濃度を検知するオゾン濃度センサをを
配設し、オゾン濃度を制御することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4の発明は、請求項1ない
し請求項3記載のオゾン氷製造装置において、前記製氷
機としてオーガー式製氷機を用いることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5の発明は、請求項1ない
し請求項4記載のオゾン氷製造装置において、オゾン発
生器および/またはオゾン水製造装置が製氷機に内蔵さ
れていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の第1の発明のオゾン氷製造装置におい
ては、空気または酸素を原料としてオゾンあるいはオゾ
ンを含む気体(以下、オゾンと称す)を作り、このオゾ
ンと水を初めの混合器で混合してオゾン水を製造し、こ
のオゾン水を次の混合器に送りこの混合器に供給される
オゾンと混合して濃度の高いオゾン水とする。このよう
な混合を順次繰り返して、最後の混合器で目標とするオ
ゾン濃度まで上昇させオゾンを高濃度で均一に含むオゾ
ン水となし、そして、オゾンを高濃度で均一に含み、且
つ維持されたオゾン水を製氷機に送り冷却することによ
り、オゾン氷を製造する。オゾン水が使用されると、水
が初めの混合器に補給され、この混合器内ではオゾンが
薄められて濃度にバラツキがでるが、次の混合器以降で
短時間で目標とするオゾン濃度の均一なオゾン水とする
ことができる。オゾン水のオゾン濃度を高く、均一に維
持することができるので、高オゾン濃度の均一なオゾン
氷を製造することが可能となる。
【0013】本発明の第2の発明のオゾン氷製造装置に
おいては、オゾンおよび水が供給される複数の混合器を
並列に配設して、各混合器で水とオゾンを混合して十分
オゾンを水に吸収させて均一で高濃度のオゾン水を作る
ようになっている。そして各混合器で作られオゾンが均
一で高濃度に維持されたオゾン水を、各混合器から順次
製氷機に送って冷却してオゾン氷を作る。ある混合器の
オゾン水が使用されて水が補給されても、その間は他の
混合器中のオゾンが均一で高濃度に維持されたオゾン水
が製氷機に送られてオゾン氷が作られる。水が補給され
た前記混合器にはオゾンを供給して水と混合して十分オ
ゾンを水に吸収させて再び均一で高濃度のオゾン水を作
るようになっている。このようにして常にオゾン濃度が
高く、均一に維持されたオゾン水を製氷機で冷却してオ
ゾン氷を作るので、高オゾン濃度の均一なオゾン氷を製
造することが可能となる。
【0014】各混合器に水中のオゾン濃度を検知するオ
ゾン濃度センサを配設し、オゾン濃度を制御するように
すれば、オゾン濃度が高く、均一に維持されたオゾン水
を容易に作ったり、維持することができるので、高オゾ
ン濃度の均一なオゾン氷を容易に製造することが可能と
なる。
【0015】本発明において、製氷機としてオーガー式
製氷機を用いてオゾン水を冷却してオゾン氷を作ると、
オーガー式製氷機の冷凍シリンダや削氷片の圧縮部は低
温であるのでオゾンの分解が抑制され、揮散も抑制され
るので、高オゾン濃度の均一なオゾン氷を容易に連続的
に製造することが可能となる。低温の水にオゾンを吸収
させてオゾン水を作り、低温でこのオゾン水を製氷機に
供給すればオゾンの分解、揮散が抑制されるので好まし
い。
【0016】本発明のオゾン氷製造装置に、オゾン発生
器、あるいはオゾン発生器およびオゾン水製造装置を内
蔵させれば装置が簡素になり、オゾンの発生、オゾン水
の製造が容易になる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に本発明のオゾン氷製造装置
によるオゾン氷の製造工程の例を示す。空気あるいは酸
素などをオゾン発生器21に供給して得られた気体のオ
ゾン22を混合器Aに供給し、混合器Aに供給される水
23と混合して、オゾンを水に吸収させてオゾン水を作
る。このオゾン水を混合器Aと直列に連結された混合器
Bに移送して、混合器Bに供されるオゾン22と混合し
てオゾンをオゾン水に吸収させて高オゾン濃度の均一な
オゾン水を作る。各混合器に水中のオゾン濃度を検知す
る図示しないオゾン濃度センサ(UV方式、電極方式な
ど)を配設し、オゾン供給量、補給水やオゾン水の流量
などをコントロールしてオゾン濃度を制御するようにす
れば、オゾン濃度が高く、均一に維持されたオゾン水を
容易に作り、維持することができる。このようなオゾン
水を製氷機25に供給して冷却して高オゾン濃度の均一
なオゾン氷26aを作ることができる。図1に一点鎖線
で囲って示すように、オゾン発生器21、混合器Aおよ
び混合器Bを含むオゾン水製造装置を製氷機25に内蔵
させたオゾン氷製造装置1aとすることが好ましい。し
かし、オゾン発生器21、混合器Aおよび混合器Bを含
むオゾン水製造装置は製氷機25の外に配設されていて
もよい。
【0018】図2に本発明の他のオゾン氷製造装置によ
るオゾン氷の製造工程の例を示す。空気あるいは酸素な
どをオゾン発生器21に供給して得られた気体のオゾン
22および水23がそれぞれ供給される複数の混合器
a,b,cを並列に配設して、各混合器で水23とオゾ
ン22を混合して十分オゾンを水に吸収させて均一で高
濃度のオゾン水を作る。このようなオゾン水を、各混合
器から順次製氷機25に送って冷却して高オゾン濃度の
均一なオゾン氷26bを作る。混合器aのオゾン水が使
用されて水23が補給されても、その間は例えば混合器
b中のオゾンが均一で高濃度に維持されたオゾン水が製
氷機25に送られてオゾン氷が作られる。混合器aには
オゾン22を供給して補給された水23と混合して十分
オゾン22を水23に吸収させて再び均一で高濃度のオ
ゾン水を作るようになっている。各混合器に水中のオゾ
ン濃度を検知する図示しないオゾン濃度センサ(UV方
式、電極方式など)を配設し、オゾン供給量、補給水や
オゾン水の流量などをコントロールしてオゾン濃度を制
御するようにすれば、オゾン濃度が高く、均一に維持さ
れたオゾン水を容易に作り、維持することができる。こ
のようなオゾン水を製氷機25に供給して冷却して高オ
ゾン濃度の均一なオゾン氷26bを作ることができる。
図2に一点鎖線で囲って示すように、オゾン発生器21
や混合器a,b,cを含むオゾン水製造装置を製氷機2
5に内蔵させたオゾン氷製造装置とすることが好まし
い。しかし、オゾン発生器21や混合器a,b,cを含
むオゾン水製造装置は製氷機25の外に配設されていて
もよい。
【0019】本発明において製氷機としてオーガー式製
氷機を使用する場合も、オゾン発生器や混合器を含むオ
ゾン水製造装置をオーガー式製氷機に連結して使用する
こともできるが、上記のようにオゾン発生器および/ま
たは混合器を含むオゾン水製造装置など一式をオーガー
式製氷機に内蔵させて使用することが好ましい。
【0020】従来のオーガー式製氷機の製氷部分の構造
は、一般に実開昭58−85167号公報や特公平5−
196330号公報に示すようになっている。すなわ
ち、冷凍シリンダの内壁に成長する氷を削取るオーガー
を回動自在に内挿した冷凍シリンダと、オーガーにより
上方に移送されてくる削取氷を圧縮する氷圧縮路を周囲
に有して、冷凍シリンダの上部開口に嵌合固定した上部
軸受と、前記冷凍シリンダの上部外周面に結合固定され
て、内部に前記上部軸受の端面より折損して出てくる氷
片を受け入れ、かつ、この氷片を貯氷庫へと送るインペ
ラーを有している氷シューターとより成っている。
【0021】図3はオーガー式製氷機を用いた本発明の
オゾン氷製造装置の正面断面図を示す。図3において、
左側に貯氷庫1、右側に製氷部2と図示しないが圧縮
機、凝縮器等の冷凍系機構とを一緒に収納させているユ
ニット室3が設けられている。これら製氷部2と冷凍機
構とは謂る機械ユニットとなる。ユニット室3内の機械
室ユニットはそのユニットベース4が両端の案内レール
5,5によって、ユニット室3から前方へ引き出し自在
とされ、前記製氷部2および冷凍系機構の修理、点検等
を容易にさせている。ユニットベース4上には次述する
オーガーの動力源であるモータ6およびそれに減速動力
を伝達する減速機7、そして円筒状をした冷却器8とが
載っている。本発明の上記オゾン氷製造装置には図示し
ないオゾン発生器およびオゾン水製造装置など一式が内
蔵させてあり、このオゾン水製造装置で作られたオゾン
水が図4に示すように前記冷却器8の下部に供給され
る。
【0022】図4は図3に示したオゾン氷製造装置の要
部を示す拡大断面図である。冷却器8の内部には、冷凍
シリンダ9が固設されており、冷凍シリンダ9はその外
壁に設けられた冷凍系機構の蒸発器61に冷媒入口60
から導入される冷媒の蒸発による冷熱により冷却され
る。62は冷媒出口、63は断熱材である。冷凍シリン
ダ9の下部のオゾン水入口64から冷凍シリンダ9内に
供給されるオゾン水は冷却されて冷凍シリンダ9の内壁
にオゾンを含む氷層が成長する。65は排水口である。
オーガー10は、前記冷凍シリンダ9内に回転自在に内
挿されており、11はこのオーガー10の上部を軸支す
る上部軸受で、前記冷凍シリンダ9の上部開口内に固設
されている。この冷凍シリンダ9の内に設けたオーガー
10が回転すると、冷凍シリンダ9の内壁に成長するオ
ゾンを含む前記氷層を削取り、削氷片は冷凍シリンダ9
の上部に設けた上部軸受11の氷圧縮路12へと送られ
るようになっている。
【0023】上部軸受11は、前記オーガー10の回転
軸10a上方を軸支するとともに、その周囲に設けた複
数の凹溝を氷圧縮路12とするものである。氷圧縮路1
2で圧縮され棒状となったオゾンを含む圧縮氷塊は、そ
の氷圧縮路12を出る時分割され細かいオゾンを含む氷
片(オゾン氷)iとなる。
【0024】図3に示すように、これら氷片iは冷凍シ
リンダ9と防水的に結合装着された氷シューター13内
に誘導され、氷片iが溜ってくると、オーガー10の回
転軸10a上端に結合されたアジデータ14のインペラ
ー15によって氷放出筒16を介して貯氷庫1に導入さ
れる。17は貯氷庫1に設けられた貯氷センサーで、氷
が所定量以上となると、それを検知して製氷部2を不動
作とする。18はこの貯氷センサー17が正常に作動し
ない時に、動作して製氷部2の製氷動作を停止させる安
全保護用のリミットセンサーである。なお、前記氷放出
筒16は氷シューター13の氷出口部13aに対して斜
めに結合、分離自在とされている。
【0025】氷シューター13を冷凍シリンダ9の外周
胴に固着する場合、両者13,9の間のシールを完全に
行わないと、氷シューター13内で解けた水が外に漏れ
出てしまうのでシールを完全とし、しかも作業簡単にし
て氷シューター13を冷凍シリンダ9に装着固定してあ
る。
【0026】氷シューター13はゴムではなく、ポリエ
チレン等の合成樹脂で形成することが好ましい。冷凍シ
リンダ9はステンレス材とする。そして、氷シューター
13と冷凍シリンダ9との間のシールはゴム製のブッシ
ュ20で行う。このように、硬度のある両部品9,13
の間にゴム製ブッシュ20を介在させることにより、水
のシールを行う。前記ゴム製ブッシュ20はその内面側
と外面側に複数の突起が環状に突設され、その山頂部が
つぶされることによりシールの作用が働く。このゴムブ
ッシュ20は冷凍シリンダ9の外周胴面に嵌め込まれ、
その外に氷シューター13が嵌め込まれる。
【0027】前記貯氷庫1をその庫内の温度が−20℃
程度あるいはそれ以下の低温に保たれる冷凍庫とすれ
ば、この冷凍庫に導入された氷片(オゾン氷)iに含ま
れるオゾンの減少を抑制できる。表1に庫内温度と氷片
(オゾン氷)iのオゾンの半減期との関係を示す。
【0028】
【表1】
【0029】前記オゾン水製造装置においてオゾン水を
作る方法は通常、散気筒方式、エジェクタ方式、ミキシ
ング方式などがあるがいずれを使用してもよく特に限定
されない。
【0030】また、前記オゾン水製造装置を用いてオゾ
ン水を作る時、オゾンを吸収させる水として、水を電気
分解して得られる酸性の水を使用すると、オゾンの溶解
度が高く、またオゾンの分解が少ないので容易に高濃度
のオゾンを含むオゾン水を作れるので好ましい。水を電
気分解して酸性の水を得る装置は市販の装置を使用する
ことができ特に限定されない。このような市販の装置の
例としては、例えばアルカリイオン整水器[商品名、H
L−AL23(H)、三洋電機(株)製]を挙げること
ができる。
【0031】図5に好ましいオゾン水製造装置の例を示
す。混合室31の側面および底部からその中に水をスプ
レー32,32からスプレーして微粒子の霧状にすると
同時にオゾン22を混合室31の上部から圧送、導入し
て高密度、多面的に混合してオゾンを水滴中に吸収せし
めて底部に落下せしめ、出口33からオゾンを高濃度で
含むオゾン水を得ることができる。
【0032】図6に好ましいオゾン水製造装置の他の例
(例えば、特願平7−154133号明細書などに記載
のものを転用した例)を示す。41はオゾン水製造容器
であり、冷却水槽42に浸漬され保冷されている。この
オゾン水製造容器41には、酸素あるいは空気からオゾ
ンを発生させるオゾン発生器43からオゾンガスが導入
管路44を介して前記容器41の上部に設けた導入口4
8から加圧供給されると共に水を貯蔵したシスターン4
5からの水が水供給ポンプ46により冷却された管路4
7を介して前記容器41の上部に設けたスプレー49か
ら加圧供給されている。オゾンガスの導入口48とスプ
レー49の下方に前記容器41の内壁と間隔を開けてミ
キシング容器51が設けられており、スプレーされた水
は微小水滴となってオゾンガスを吸収すると共に、ミキ
シング容器51中に滞留した水と衝突してオゾンガスを
巻き込んで微小な気泡を多数発生して、混合されること
により高濃度のオゾン水が生成される。
【0033】生成したオゾン水は、前記容器41の内壁
に一端が固定され他端がミキシング容器51の底部近傍
まで延在する図示しない隔壁板の下を通り、次いでこの
隔壁板とミキシング容器51の器壁との間を通り、前記
器壁をオーバーフローして前記容器41の内壁と前記器
壁の間を通って前記容器41の底部へ流下するようにな
っている。50は水位制御センサである。前記容器41
内に生成されたオゾン水は、管路52、流量制御装置5
3を介して冷却コイル54で再度冷却されて供給され
る。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、均一で
高濃度のオゾン水を容易に作り、維持できるので、この
オゾン水を製氷機で冷却することにより均一で高濃度の
オゾン氷を作ることができる。
【0035】オゾン水製造装置の各混合器にオゾン水中
のオゾン濃度を検知するオゾン濃度センサを配設し、オ
ゾン濃度を制御するようにすれば、オゾン濃度が高く、
均一に維持されたオゾン水を容易に作り、維持すること
ができるので、高オゾン濃度の均一なオゾン氷をより容
易に製造することが可能となる。
【0036】製氷機として、食堂・喫茶・ホテル・レス
トラン・スナックなどの飲食・営業施設の厨房室に設置
され、ジュース・コーラなど飲用冷却用として、使用さ
れる氷を製造する主として業務用に用いられるオーガー
式製氷機を用いれば、オーガー式製氷機の冷凍シリンダ
や削氷片の圧縮部は低温であるのでオゾンの分解が抑制
され、揮散も抑制されるので、高オゾン濃度の均一なオ
ゾン氷を容易に連続的に製造することが可能となる。
【0037】オゾン発生器やオゾン水製造装置を製氷機
に内蔵すれば装置が簡素になり、オゾンの発生、オゾン
水の製造が容易になり、オゾン氷を効率的に容易に製造
できる。
【0038】オゾンを高濃度で均一に含むオゾン氷は、
青果類や鮮魚の保存、輸送などの各分野における殺菌、
脱色、脱臭などに有利に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるオゾン氷の製造工程の例の説
明図である。
【図2】 本発明におけるオゾン氷の製造工程の他の例
の説明図である。
【図3】 本発明の1例を示すオゾン水製造装置の正面
断面図である。
【図4】 図3のオゾン水製造装置の要部を示す拡大断
面図である。
【図5】 オゾン水製造装置の例を示す説明図である。
【図6】 オゾン水製造装置の他の例を示す説明図であ
る。
【図7】 従来のオゾン氷の製造工程の説明図である。
【符号の説明】
1 貯氷庫 2 製氷部 3 ユニット室 4 ユニットベース 5 案内レール 6 モータ 7 減速機 8 冷却器 9 冷凍シリンダ 10 オーガー 11 上部軸受 12 氷圧縮路 13 氷シューター 14 アジテータ 15 インペラー 16 氷放出筒 17 貯氷センサー 18 リミットセンサー 20 ゴムブッシュ 21 オゾン発生器 22 オゾン 23 水 25 製氷機 26a、26b オゾン氷(氷片) 60 冷媒入口 61 蒸発器 62 冷媒出口 63 断熱材 64 オゾン水入口 65 排水口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾンあるいはオゾンを含む気体が供給
    される複数の混合器を直列に連結して、初めの混合器に
    供給される水とオゾンあるいはオゾンを含む気体を混合
    してオゾンを水に吸収させ、得られるオゾン水を、次の
    混合器に移送してこのオゾン水とこの混合器に供給され
    るオゾンあるいはオゾンを含む気体をさらに混合してよ
    り濃度の高いオゾンを含むオゾン水を作ることを順次繰
    り返して、最後の混合器で均一で高濃度のオゾンを含む
    オゾン水として、このオゾン水を製氷機で冷却してオゾ
    ン氷を作ることを特徴とするオゾン氷製造装置。
  2. 【請求項2】 オゾンあるいはオゾンを含む気体および
    水が供給される複数の混合器を並列に配設して、各混合
    器で水とオゾンあるいはオゾンを含む気体を混合してオ
    ゾンを水に吸収させて得られる均一で高濃度のオゾン水
    を、各混合器から順次製氷機へ供給し、冷却してオゾン
    氷を作ることを特徴とするオゾン氷製造装置。
  3. 【請求項3】 各混合器に水中のオゾン濃度を検知する
    オゾン濃度センサをを配設し、オゾン濃度を制御するこ
    とを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載のオゾン
    氷製造装置。
  4. 【請求項4】 前記製氷機としてオーガー式製氷機を用
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載のオ
    ゾン氷製造装置。
  5. 【請求項5】 オゾン発生器および/またはオゾン水製
    造装置が製氷機に内蔵されていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項4記載のオゾン氷製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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