JPH09105130A - 鋼製ユニット型地下室とコンクリート製基礎との結合 用金具 - Google Patents

鋼製ユニット型地下室とコンクリート製基礎との結合 用金具

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JPH09105130A
JPH09105130A JP7297913A JP29791395A JPH09105130A JP H09105130 A JPH09105130 A JP H09105130A JP 7297913 A JP7297913 A JP 7297913A JP 29791395 A JP29791395 A JP 29791395A JP H09105130 A JPH09105130 A JP H09105130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート製基礎内への埋設長さを確保し
ながらもユニット運搬時の外方への突出量は小さく抑
え、しかも、溶接長を長くして、外板に対し非常に強固
に取り付けて所定の結合機能が確実に発揮されるように
する。 【解決手段】 断面ボックス形のユニット1の複数個を
接合して構成される鋼製ユニット型地下室Xの金属製外
板3から外方に向けて突設され、コンクリート製基礎1
2内に埋設することで、該コンクリート製基礎12と鋼
製ユニット型地下室Xとを強度的に一体結合するための
金具13が、軸線方向の一端部に大径の鍔部15が一体
固着されている金属製筒形部材14の内周面の全長に亘
って雌ねじ16が形成されている金具本体13Aと、中
央部に筒形部材14の軸線方向の他端部を挿嵌し溶接可
能な孔17が形成され、かつ、鍔部15の外周長よりも
大きい外周長の外周面を金属製外板3の外面に溶接可能
とした溶接座板13Bと、金具本体13Aの雌ねじ16
にねじ込み接続可能な鉄筋13Cとの構成部材の組み合
わせから構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は鋼製ユニット型地
下室とコンクリート製基礎との結合用金具で、詳しくは
断面ボックス形のユニットの複数個を接合して構成され
る鋼製ユニット型地下室の金属製外板から外方に向けて
突設され、地下室の周囲に形成されるコンクリート製基
礎内に埋設することで、該コンクリート製基礎と鋼製ユ
ニット型地下室とを強度的に一体結合するための結合用
金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の鋼製ユニット地下室として、本
出願人は、互いに適当間隔を隔てて対向配置した内外板
のうち少なくとも外板が金属製板材から構成され、それ
ら内外両板を該両板間に所定のピッチ間隔で配置された
複数の形鋼などの芯材を介して一体に固定連結するとと
もに、少なくとも上記芯材の外周囲を取り囲むように断
熱層が設けられてなる壁パネルと床パネルと天井パネル
とにより短辺方向は門形ラーメン構造、長辺方向は酎震
壁構造とされた断面ボックス形のユニットの複数個を接
合して躯体が構成される鋼製ユニット型地下室を既に開
発し、例えば特開平6−150684号などで特許出願
している。
【0003】上記のような構成の鋼製ユニット型地下室
は、工場生産された断面ボックス形のユニットを設置現
場に運搬して、クレーン車などにより埋設するだけで所
望の大きさの地下室を極く短期間に施工することが可能
で、従来一般の現場打ちコンクリート製地下室に比べて
施工コストを大幅に低減することが可能であるばかりで
なく、水や湿気を通して結露を生じやすいコンクリート
製のものと異なり、防水性、防湿性、断熱性、防音性、
結露防止性に優れ、かつ、室内温度の安定化など快適な
居住性を有しており、また、大きな土圧および載架荷重
に耐える構造強度を有し、さらに鋼製であることによる
本体重量に加えて本体をコンクリート基礎にアンカーボ
ルトで接合固定することで地下水位による浮力対策にも
優れているといった多くの特徴を備えている。
【0004】そして、上記のような鋼製ユニット型地下
室は、一般的に上部建物の直下個所で、上部建物用とし
て設計され施工された鉄筋コンクリート製基礎の一部を
切除した個所に設置されることが多く、そのために、地
下室の設置状態において上部建物に不等沈下等を生じや
すくなる。このような不等沈下等の発生を防止する対策
として、従来では、地下室躯体を構成する断面ボックス
形のユニットの工場生産の段階で、各ユニットの金属製
外板に外方へ向けて突出するように鉄筋を溶接してお
き、この鉄筋を上部建物用の鉄筋コンクリート製基礎に
おける鉄筋に接合固定してコクリート製基礎内に埋設し
たり、地下室の周りに埋め戻し状に施工されるコンクリ
ート製基礎内に埋設したりしてコンクリート製基礎と鋼
製ユニット型地下室との強度的な一体結合が図られてい
た。すなわち、鋼製ユニット型地下室とコンクリート製
基礎との結合用金具として、従来は、鋼製ユニット型地
下室の金属製外板に直接に溶接される鉄筋単体が用いら
れていただけである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
鉄筋単体からなる結合金具である場合は、その鉄筋が工
場生産の段階で各ユニットの金属製外板に溶接されてい
るので、ユニットを設置現場へ運搬する時にはその突出
する鉄筋が邪魔にならないようにするために、鉄筋を折
り曲げ、また、ユニットの設置後は突出状態に折り戻し
てコンクリート製基礎内に埋設する必要があり、もとも
と鉄筋自体を直接に溶接する場合の溶接長が短くて外板
に対する取付強度が低いこともあって、上記のような折
り曲げや折り戻しにともなう曲げ力によって鉄筋がその
溶接個所で折損したり、外板から離脱したりしやすく、
その結果、該鉄筋(結合用金具)によるコンクリート製
基礎と鋼製ユニット型地下室との結合強度として十分な
強度が得られないという技術的課題があった。また、種
々の条件に対応してコンクリート製基礎内における埋設
長を変更したい場合、長さの異なる複数種の鉄筋の中か
ら所要長さのものを選択して溶接するといったように、
長さの異なる複数種の鉄筋を準備しておかねばならず、
それが施工コストの上昇の一因になるという問題もあっ
た。
【0006】この発明は上記のような実情に鑑みてなさ
れたもので、コンクリート製基礎内への埋設長さは十分
に確保しながらもユニット運搬時における外方への突出
量は小さく抑えることができ、しかも、溶接長を長くし
て、外板に対して折損などを生じることなく、非常に強
固に取り付けて所定の結合機能を確実に発揮させること
ができ、また、一種のものを用いてコンクリート製基礎
内の埋設長も容易に変更することができて、施工コスト
の低減を図ることができる鋼製ユニット型地下室とコン
クリート製基礎との結合用金具を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る鋼製ユニット型地下室とコンクリート
製基礎との結合用金具は、互いに適当間隔を隔てて対向
配置した内外板のうち少なくとも外板が金属製板材から
構成され、それら内外両板を該両板間に所定のピッチ間
隔で配置された複数の形鋼などの芯材を介して一体に固
定連結するとともに、少なくとも上記芯材の外周囲を取
り囲むように断熱層が設けられてなる壁パネルと床パネ
ルと天井パネルとにより短辺方向は門形ラーメン構造、
長辺方向は耐震壁構造とされた断面ボックス形のユニッ
トの複数個を接合して構成される鋼製ユニット型地下室
の金属製外板から外方に向けて突設され、地下室の周囲
に形成されるコンクリート製基礎内に埋設することで、
該コンクリート製基礎と鋼製ユニット型地下室とを強度
的に一体結合するための金具であって、金属製筒形部材
の軸線方向の一端部に、該筒形部材よりも大径の鍔部が
同心状態に一体固着されているとともに、その鍔部を含
む筒形部材の内周面にその全長に亘って雌ねじが形成さ
れている金具本体と、上記鍔部の外周長よりも大きい外
周長の外周面を有し、かつ、その中央部には上記金具本
体における上記筒形部材の軸線方向の他端部を挿嵌し溶
接可能な孔が形成されており、上記外周面をユニット型
地下室の金属製外板の外面に溶接可能な溶接座板と、上
記金具本体の雌ねじにねじ込み接続可能でコンクリート
製基礎内に埋設される鉄筋との組み合わせからなること
を特徴とするものであり、ユニット型地下室を構成する
断面ボックス形のユニットを工場生産する段階では、溶
接座板の中央部の孔に金具本体における筒形部材の軸線
方向の他端部を挿嵌して溶接するとともに、該溶接座板
をその外周面に沿って各ユニットの金属製外板の外面に
溶接するか、もしくは、金具本体における鍔部をその外
周面に沿って各ユニットの金属製外板の外面に溶接する
か、して金具本体のみをユニットに取り付けることによ
り、ユニットの運搬時における外方への突出量は小さく
抑えながら、設置現場では、金具本体の雌ねじに鉄筋を
ねじ込み接続することにより、結合用金具全体としての
コンクリート製基礎内への埋設長さを十分に確保するこ
とが可能である。また、上記のいずれの取り付け時にお
いても、ユニットの金属製外板に対する溶接長を大きく
して、取付後の鉄筋に曲げ力などが働いても溶接個所が
折損されることなどのないような強固な取付強度が得ら
れるとともに、鍔部または鍔部と溶接座板の存在によっ
て高い引抜き強度が得られる。さらに、金具本体に形成
されている雌ねじに対する鉄筋のねじ込み量を調整する
ことによって鉄筋を含む結合用金具全体のコンクリート
製基礎内への埋設長を容易に、かつ任意に調整すること
が可能である。
【0008】ここで、金具本体の構成材料としては、軟
鉄またはステンレス鋼が一般的であり、また、鉄筋とし
ては、普通鉄筋と異形鉄筋とを選択的に使用することが
できる。さらに、溶接座板もしくは金具本体の鍔部のユ
ニットの金属製外板に対する溶接は一般的に隅肉溶接が
行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面にしたがって説明する。図1はこの発明に係る鋼製ユ
ニット型地下室の設置施工要領の概要を示す斜視図であ
り、同図において、1(1A,1B,……,1N)は、
寸法や形状などを標準化して工場にて製作され、所望容
積に対応する任意数のものを施工現場に搬入して地下に
埋め込み設置される断面ボックス形の複数個の地下室ユ
ニットであり、これらユニット1の隣接するもの同士を
現場継手フランジ構造(図示省略する)を介して接合・
連結して躯体が構成され、これを鉄筋コンクリート造り
ベタ基礎24上にベースプレート25を介してアンカー
ボルト26により固定することで所望大きさの鋼製ユニ
ット型地下室Xが構成される。
【0010】上記各ユニット1は、工場生産によって、
図2および図3に示すように、壁パネル2Aと床パネル
2Bと天井パネル2Cとにより短辺方向には門形ラーメ
ン構造、長辺方向には耐震壁構造とされた断面ボックス
形に構成され、これら各パネル2A,2B,2Cは、基
本的に、鋼板などの金属製板材からなる外板3とこの外
板3に対して内側に適当間隔を隔てて平行状に対向配置
された非金属系板材からなる内板4とを、これら内外両
板4,3間に所定のピッチ間隔で配置された複数の芯材
5を介して一体に固定連結して構成されており、埋設設
置状態において地面の砂や土壌に接する上記各パネル2
A,2B,2Cの金属製外板3の外面全域には、防錆・
防食塗膜27aが形成されているともに、この防錆・防
食塗膜27aの表面に合成樹脂モルタルからなる保護被
膜27bが形成されている。また、上記した各パネル2
A,2B,2Cにおける各芯材5の外周囲にはそれぞ
れ、図2のように、チャンネル6、下地止め部材7およ
び木製下地8を取り囲んでそれらが露出しないように、
また各外板3の内面には適当厚さで発泡ウレタン21が
連続的に吹付けられている
【0011】上記芯材5は、金属材、具体的には形鋼の
一つであるチャンネル6と該チャンネル6の内端フラン
ジ部側寄りのウェブ部にその長手方向に適当間隔置きに
溶着されたL字状の下地止め部材7を介して釘止めや接
着手段などにて固定保持された木製下地8とからなり、
上記壁パネル2Aおよび天井パネル2Cの場合は、図2
および図3に明示するように、木製下地8の内面にその
長手方向に適当ピッチ間隔で上記チャンネル6および木
製下地8に対して直交する状態で別の木製下地9が釘止
め手段などにて固定されて内外方向で縦横二段に形成さ
れており、そのうち内側の木製下地9の内面に非金属系
板材、具体的にはプラスターボードからなる内板4が接
着手段や釘止めなどにて固定され、かつ、その内板4の
内面がクロス10により仕上げ施工されており、また、
床パネル2Bの場合は、上記芯材5における木製下地8
が一段であり、その木製下地8の内面(上面)に非金属
系板材、具体的にはベニヤからなる内板4が固定接着手
段や釘止めなどにて固定され、かつ、その内板4の内面
に仕上げ材の一例であるところのフローリング11が貼
付けられて仕上げ施工されている。なお、上記壁パネル
2A、天井パネル2Cおよび床パネル2Bのいずれも上
記芯材5における上記チャンネル6の外端フランジ部の
外面に密着させて鋼板などの金属製板材からなる外板3
が溶接手段などにより固定されている。
【0012】上記のように構成される各ユニット1(1
A,1B,……,1N)を接合・連結して躯体が構成さ
れる鋼製ユニット型地下室Xは、例えば図4に示すよう
に、上部建物用の鉄筋コンクリート製基礎12の一部を
切除した個所の地下に設置されるが、このとき、該鋼製
ユニット型地下室Xと上記上部建物用の鉄筋コンクリー
ト製基礎12とを強度的に一体結合するために用いられ
る結合用金具13は次のように構成されている。
【0013】すなわち、図5は上記結合用金具13の構
成部材を分解して示す斜視図、図6はそれらの縦断面図
であり、これらの図において明らかなように、該結合用
金具13は、大別して、金具本体13Aと溶接座板13
Bと上記上部建物用の鉄筋コンクリート製基礎12内へ
埋設される鉄筋13Cとの組み合わせからなる。このう
ち、上記金具本体13Aは、軟鉄またはステンレス鋼か
らなる筒形部材14の軸線方向の一端部に、該筒形部材
14よりも大径で円形の外周面15aを有する鍔部15
が同心状態に一体固着されているとともに、その鍔部1
5を含む筒形部材14の内周面にその全長に亘って雌ね
じ16が形成されてなる。上記溶接座板13Bは、上記
金具本体13Aにおける鍔部15の円形外周面15aの
外周長よりも大きい外周長の四角形の外周面13aを有
し、かつ、その中央部には上記金具本体13Aにおける
上記筒形部材14の軸線方向の他端部を挿嵌し溶接可能
な円形孔17が形成されており、上記四角形の外周面1
3aを各ユニット1の外板3の外面に溶接可能とされて
いる。また、上記鉄筋13Cは、異形鉄筋13c1と普
通鉄筋13c2の二種があり、それらの端部には上記金
具本体13Aにおける雌ねじ16にねじ込み接続可能な
雄ねじ18が形成されている。
【0014】次に、上記のような構成をもつ鋼製ユニッ
ト型地下室Xの工場生産から設置施工までの過程につい
て簡単に説明する。鋼製ユニット型地下室Xを構成する
断面ボックス形のユニット1(1A,1B,…,1N)
を工場生産する段階では、図7のように、結合用金具1
3における溶接座板13Bの中央部の孔17に金具本体
13Aにおける筒形部材14の軸線方向の他端部を挿嵌
して溶接するとともに、該溶接座板13Bをその外周面
13aに沿って各ユニット1の金属製外板3の外面に溶
接するか、もしくは、図8のように、金具本体13Aに
おける鍔部15をその外周面15aに沿って各ユニット
1の金属製外板3の外面に溶接するか、して金具本体1
3Aのみをユニットに取り付けておく。
【0015】この状態で、各ユニット1(1A,1B,
…,1N)を現場に運搬するのであるが、該運搬時に
は、金具本体13Aのみが外方へ突出するだけであっ
て、外方への突出量は小さく、運搬の邪魔にならない。
そして、設置現場に到達した時点において、金具本体1
3Aの雌ねじ18に図9または図10のように、鉄筋1
3C(異形鉄筋13c1もしくは普通鉄筋13c2)を
ねじ込み接続することによって、この鉄筋13Cを含む
結合用金具13全体を上記上部建物用の鉄筋コンクリー
ト製基礎12内に埋設させて鉄筋コンクリート製基礎1
2内への埋設長さを十分に確保することが可能となる。
また、上記図7および図8のいずれの取り付け時におい
ても、ユニット1の金属製外板3に対する溶接長は大き
くなり、取付後の鉄筋13Cに曲げ力などが働いてもそ
の溶接個所が折損されることなどのないような強固な取
付強度が得られるとともに、鍔部15または鍔部15と
溶接座板13Bの存在によって鉄筋コンクリート製基礎
12に対して強力な引抜き強度が得られる。さらに、金
具本体13Aに形成されている雌ねじ16に対する鉄筋
13Cのねじ込み量を調整することによって鉄筋13C
を含む結合用金具13全体のコンクリート製基礎12内
への埋設長を容易に、かつ任意に調整することが可能で
ある。
【0016】なお、図7および図9の施工例の場合は、
鉄筋13Cとして普通鉄筋13c2を用いたとしても、
金具本体13Aにおける鍔部15が強力な引抜き抵抗を
発揮して、鋼製ユニット型地下室Xとコンクリート製基
礎12との一体結合強度を高めることができ、また、図
8および図10の施工例の場合は、鉄筋13Cとして異
形鉄筋13c1の使用によってコンクリート製基礎12
との間に大きな摩擦力を発揮して、鋼製ユニット型地下
室Xとコンクリート製基礎12との一体結合強度を高め
ることができるものである。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、断面ボ
ックス形のユニットを工場生産する段階では、溶接座板
を用いて金具本体を各ユニットの金属製外板の外面に溶
接するか、もしくは、金具本体における鍔部を各ユニッ
トの金属製外板の外面に溶接するか、して金具本体のみ
をユニットに取り付けることが可能で、ユニットの運搬
時における外方への突出量を小さく抑えてユニット運搬
を都合良く行なうことができるものでありながら、設置
現場で金具本体の雌ねじに鉄筋をねじ込み接続するとい
った簡単な作業を行なうことにより、結合用金具全体と
してのコンクリート内への埋設長さを十分に確保するこ
とができる。しかも、溶接座板の使用のいかんにかかわ
らず、ユニットの金属製外板に対する溶接長を大きくし
て、取付後の鉄筋に曲げ力などが働いてもその溶接個所
が折損されることなどのないような強固な取付強度が得
られるとともに、鍔部または鍔部と溶接座板の存在によ
って高い引抜き強度が得られ、ユニット型地下室とコン
クリートとの結合強度を高めることができる。さらに、
金具本体に形成されている雌ねじに対する鉄筋のねじ込
み量を調整することによって、一種の長さの鉄筋を準備
しておくだけで、結合用金具全体のコンクリート内への
埋設長を容易に、かつ任意に調整することができ、施工
コストの低減も図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る鋼製ユニット型地下室の設置施
工要領の概要を示す斜視図である。
【図2】ユニットの構成を示す一部破断の側面図であ
る。
【図3】ユニットの構成を示す正面図である。
【図4】鋼製ユニット型地下室の施工状態を示す縦断面
図である。
【図5】結合用金具の構成部材の分解斜視図である。
【図6】図5の縦断面図である。
【図7】ユニットの外板に結合用金具における金具本体
を取り付けた一例を示す要部の拡大側面図である。
【図8】ユニットの外板に結合用金具における金具本体
を取り付けた他の例を示す要部の拡大側面図である。
【図9】図7の取り付け例における結合用金具のコンク
リート製基礎への埋設状態を示す要部の拡大縦断側面図
である。
【図10】図8の取り付け例における結合用金具のコン
クリート製基礎への埋設状態を示す要部の拡大縦断側面
図である。
【符号の説明】
1(1A,1B,…,1N) ユニット 2A,2B,2C パネル 3 金属製外板 4 内板 5 芯材 12 コンクリート製基礎 13 結合用金具 13A 金具本体 13B 溶接座板 13C 鉄筋 14 筒形部材 15 鍔部 16 雌ねじ 17 円形孔 21 発泡ウレタン(断熱層形成材) X 綱製ユニット型地下室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに適当間隔を隔てて対向配置した内
    外板のうち少なくとも外板が金属製板材から構成され、
    それら内外両板を該両板間に所定のピッチ間隔で配置さ
    れた複数の形鋼などの芯材を介して一体に固定連結する
    とともに、少なくとも上記芯材の外周囲を取り囲むよう
    に断熱層が設けられてなる壁パネルと床パネルと天井パ
    ネルとにより短辺方向は門形ラーメン構造、長辺方向は
    耐震壁構造とされた断面ボックス形のユニットの複数個
    を接合して構成される鋼製ユニット型地下室の金属製外
    板から外方に向けて突設され、地下室の周囲に形成され
    るコンクリート基礎内に埋設することで、該コンクリー
    ト製基礎と鋼製ユニット型地下室とを強度的に一体結合
    するための金具であって、 金属製筒形部材の軸線方向の一端部に、該筒形部材より
    も大径の鍔部が同心状態に一体固着されているととも
    に、その鍔部を含む筒形部材の内周面にその全長に亘っ
    て雌ねじが形成されている金具本体と、 上記鍔部の外周長よりも大きい外周長の外周面を有し、
    かつ、その中央部には上記金具本体における上記筒形部
    材の軸線方向の他端部を挿嵌し溶接可能な孔が形成され
    ており、上記外周面をユニット型地下室の金属製外板の
    外面に溶接可能な溶接座板と、 上記金具本体の雌ねじにねじ込み接続可能でコンクリー
    ト製基礎内に埋設される鉄筋との組み合わせからなるこ
    とを特徴とする鋼製ユニット型地下室とコンクリート製
    基礎との結合用金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021456A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 B & L:Kk ユニット式金属製地下納骨堂

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