JPH09105091A - 高白色度パルプの製造方法 - Google Patents
高白色度パルプの製造方法Info
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- JPH09105091A JPH09105091A JP26111995A JP26111995A JPH09105091A JP H09105091 A JPH09105091 A JP H09105091A JP 26111995 A JP26111995 A JP 26111995A JP 26111995 A JP26111995 A JP 26111995A JP H09105091 A JPH09105091 A JP H09105091A
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- bleaching
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 白色度が高く、退色しにくく、強度低下の少
ない高白色度パルプの製造方法。 【解決手段】リグノセルロース物質より得られた漂白パ
ルプを、更に高温高アルカリハイポ晒段と二酸化塩素晒
段の連続したシーケンスからなる工程で漂白する高白色
度パルプの製造方法において、該二酸化塩素晒段の工程
が、二酸化塩素添加率が対絶乾パルプ当たり1重量%か
ら3重量%の範囲で、二酸化塩素/アルカリの添加率の
比が1/0.05から1/0.3の範囲で、かつ91℃
以上から100℃未満の高温度下で実施されることを特
徴とする高白色度パルプの製造方法。
ない高白色度パルプの製造方法。 【解決手段】リグノセルロース物質より得られた漂白パ
ルプを、更に高温高アルカリハイポ晒段と二酸化塩素晒
段の連続したシーケンスからなる工程で漂白する高白色
度パルプの製造方法において、該二酸化塩素晒段の工程
が、二酸化塩素添加率が対絶乾パルプ当たり1重量%か
ら3重量%の範囲で、二酸化塩素/アルカリの添加率の
比が1/0.05から1/0.3の範囲で、かつ91℃
以上から100℃未満の高温度下で実施されることを特
徴とする高白色度パルプの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリグノセルロース物
質の漂白方法に関する。更に詳しくは、白色度が高く、
かつ退色が少なく、強度低下の少ない高白色度パルプを
得る方法に関するものである。
質の漂白方法に関する。更に詳しくは、白色度が高く、
かつ退色が少なく、強度低下の少ない高白色度パルプを
得る方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】リグノセルロース物質を多くの用途に使用
するためには、化学的あるいは機械的作用により得られ
たパルプを漂白する必要がある。クラフトパルプを包装
資材のように白さを必要としない用途に使う場合を除い
て、通常、塩素、次亜塩素塩(ハイポ)、二酸化塩素、
酸素、過酸化水素、苛性ソーダ等の漂白剤および漂白助
剤により漂白して、未晒パルプの着色原因物質である残
留リグニン等を除去する必要がある。強度を要求される
化学パルプの漂白においては、パルプ繊維自体の強度を
高く保つために、炭水化物(セルロース等)の分解にお
よぼす影響を最小にするように、過激な一段の静的な漂
白を避け、温和に漂白剤、漂白条件を変えていく多段漂
白工程(シーケンス)を採るのが一般的である。
するためには、化学的あるいは機械的作用により得られ
たパルプを漂白する必要がある。クラフトパルプを包装
資材のように白さを必要としない用途に使う場合を除い
て、通常、塩素、次亜塩素塩(ハイポ)、二酸化塩素、
酸素、過酸化水素、苛性ソーダ等の漂白剤および漂白助
剤により漂白して、未晒パルプの着色原因物質である残
留リグニン等を除去する必要がある。強度を要求される
化学パルプの漂白においては、パルプ繊維自体の強度を
高く保つために、炭水化物(セルロース等)の分解にお
よぼす影響を最小にするように、過激な一段の静的な漂
白を避け、温和に漂白剤、漂白条件を変えていく多段漂
白工程(シーケンス)を採るのが一般的である。
【0003】通常、まず塩素処理でリグニンを塩素化し
可溶性を付加した後、次にアルカリでリグニンを溶解抽
出する。その後更に、次亜塩素塩、二酸化塩素等を用い
て、残留する少量のリグニンを分解除去し、漂白パルプ
を得る。塩素処理を(C)、アルカリ処理を(E)、次
亜塩素塩処理を(H)、二酸化塩素処理を(D)、過酸
化水素処理を(P)として表わすと、この漂白シーケン
スは、使用する漂白剤および/または漂白助剤の順序に
したがい、C−E−H−E−D,C−E−D−E−D、
C−E−H−P−D等の複数段の漂白段で行なわれる。
近年有機塩素化合物の問題から、酸素晒を塩素段の前段
で使用し、未晒パルプのリグニン量を半減し、その後の
塩素段での塩素添加率を低減する方法が一般的になって
きている。酸素を(O)とすると、シーケンスとして
は、O−C−E−H−Dなどあり、これらの漂白シーケ
ンスで得られたパルプの白色度(ハンター値)は、通常
82%ないし85%である。
可溶性を付加した後、次にアルカリでリグニンを溶解抽
出する。その後更に、次亜塩素塩、二酸化塩素等を用い
て、残留する少量のリグニンを分解除去し、漂白パルプ
を得る。塩素処理を(C)、アルカリ処理を(E)、次
亜塩素塩処理を(H)、二酸化塩素処理を(D)、過酸
化水素処理を(P)として表わすと、この漂白シーケン
スは、使用する漂白剤および/または漂白助剤の順序に
したがい、C−E−H−E−D,C−E−D−E−D、
C−E−H−P−D等の複数段の漂白段で行なわれる。
近年有機塩素化合物の問題から、酸素晒を塩素段の前段
で使用し、未晒パルプのリグニン量を半減し、その後の
塩素段での塩素添加率を低減する方法が一般的になって
きている。酸素を(O)とすると、シーケンスとして
は、O−C−E−H−Dなどあり、これらの漂白シーケ
ンスで得られたパルプの白色度(ハンター値)は、通常
82%ないし85%である。
【0004】白色度が通常以上に高い領域まで漂白され
たものを、高白色度パルプと呼ばれ、シーケンスも通常
晒のシーケンスで、各段の薬品添加率を上げたり、シー
ケンスを増やしたりして対処している。高白色度パルプ
の用途には、インキジェット用紙、熱転写記録用紙など
の情報印刷用紙や写真用印画紙支持体などがある。特に
写真用印画紙支持体の写真乳剤塗布面の表面の色相は、
純白色が望ましく、この色相が黄色あるいは赤色に寄っ
た場合には、印画紙上に形成される画像は、くすんだ感
じ、あるいは全く冴えないものになる。したがって支持
体の白色度を向上させる方法が、これまで種々検討され
てきた。
たものを、高白色度パルプと呼ばれ、シーケンスも通常
晒のシーケンスで、各段の薬品添加率を上げたり、シー
ケンスを増やしたりして対処している。高白色度パルプ
の用途には、インキジェット用紙、熱転写記録用紙など
の情報印刷用紙や写真用印画紙支持体などがある。特に
写真用印画紙支持体の写真乳剤塗布面の表面の色相は、
純白色が望ましく、この色相が黄色あるいは赤色に寄っ
た場合には、印画紙上に形成される画像は、くすんだ感
じ、あるいは全く冴えないものになる。したがって支持
体の白色度を向上させる方法が、これまで種々検討され
てきた。
【0005】その例として、 1)ポリオレフィン被膜層中に白色顔料を含有させる方
法(例えば特開昭55−108658号公報) 2)ポリオレフィン被膜層表面に白色顔料を塗布させる
方法(例えば特開昭59−177542号公報) 3)パルプを青色染料で染色し、原紙の見かけの白さを
改善する方法(例えば特開昭58−105228号公
報) 4)白色度の高いパルプを用いることにより、原紙の白
色度を高める方法 などがある。これらの方法のうち、4)が最も有効な方
法であり、通常この方法が用いられている。
法(例えば特開昭55−108658号公報) 2)ポリオレフィン被膜層表面に白色顔料を塗布させる
方法(例えば特開昭59−177542号公報) 3)パルプを青色染料で染色し、原紙の見かけの白さを
改善する方法(例えば特開昭58−105228号公
報) 4)白色度の高いパルプを用いることにより、原紙の白
色度を高める方法 などがある。これらの方法のうち、4)が最も有効な方
法であり、通常この方法が用いられている。
【0006】また支持体に使われる漂白パルプは、白色
度が高いばかりではなく、白色度の安定性、すなわち退
色しにくいパルプ特性も要求される。白色度の安定性
は、パルプを熱に一定時間暴露した後の白色度を測定
し、その前後の白色度の差から算出される退色度(The
Bleaching of Pulp,P358, TAPPI PRESS 1979)、
すなわちPC価(ポストカラーナンバー)で表示される
が、白色度の安定性は、漂白シーケンスあるいは漂白条
件により大きく影響される。またパルプを高白色度化す
る場合は、漂白条件が厳しくなり、パルプの強度は低下
し、支持体の剛度ならびに比引裂強度等の物性に大きな
影響を与える。
度が高いばかりではなく、白色度の安定性、すなわち退
色しにくいパルプ特性も要求される。白色度の安定性
は、パルプを熱に一定時間暴露した後の白色度を測定
し、その前後の白色度の差から算出される退色度(The
Bleaching of Pulp,P358, TAPPI PRESS 1979)、
すなわちPC価(ポストカラーナンバー)で表示される
が、白色度の安定性は、漂白シーケンスあるいは漂白条
件により大きく影響される。またパルプを高白色度化す
る場合は、漂白条件が厳しくなり、パルプの強度は低下
し、支持体の剛度ならびに比引裂強度等の物性に大きな
影響を与える。
【0007】特公昭58ー43732号公報には、支持
体用の漂白パルプの製造に、アルカリ性で過酸化物を用
いて製造する方法が述べられている。この過酸化水素を
使った場合には、文献(The Bleaching of Pulp,P382,P
384、TAPPI PRESS (1979)、N.Hartler、TAPPI 43(11)
903 (1960))にあるように、高温で、添加率が高
く、時間が長いほど白色度は高く、かつ退色性も改善さ
れる。しかしながら過酸化物を高温で用いた場合には、
パルプ強度の低下を引き起こすことが知られている。さ
らに過酸化物は高価であり、また爆発性を有し、その取
扱い方に注意が必要である。
体用の漂白パルプの製造に、アルカリ性で過酸化物を用
いて製造する方法が述べられている。この過酸化水素を
使った場合には、文献(The Bleaching of Pulp,P382,P
384、TAPPI PRESS (1979)、N.Hartler、TAPPI 43(11)
903 (1960))にあるように、高温で、添加率が高
く、時間が長いほど白色度は高く、かつ退色性も改善さ
れる。しかしながら過酸化物を高温で用いた場合には、
パルプ強度の低下を引き起こすことが知られている。さ
らに過酸化物は高価であり、また爆発性を有し、その取
扱い方に注意が必要である。
【0008】次亜塩素酸塩(ハイポ)は安価であり、漂
白性は過酸化水素並であり、更に取扱いも過酸化水素な
どよりも簡単である。しかしハイポは、退色性に悪影響
を及ぼし、ハイポ添加率が高いほど、温度が高いほど、
時間が長いほど退色性は悪化する(The Bleaching of P
ulp,P383、TAPPI PRESS (1979))。これはハイポ漂
白により漂白パルプのセルロース鎖の末端にカルボニル
基が導入されるためと言われている(W.H.Rapson, C.B.
Anderson, G.F.King,TAPPI 41(8)442 (1958))。ま
たハイポ晒の温度が高くなるほど漂白性は向上するが、
高温ではパルプ強度の低下が大きくなるなどの問題があ
った。
白性は過酸化水素並であり、更に取扱いも過酸化水素な
どよりも簡単である。しかしハイポは、退色性に悪影響
を及ぼし、ハイポ添加率が高いほど、温度が高いほど、
時間が長いほど退色性は悪化する(The Bleaching of P
ulp,P383、TAPPI PRESS (1979))。これはハイポ漂
白により漂白パルプのセルロース鎖の末端にカルボニル
基が導入されるためと言われている(W.H.Rapson, C.B.
Anderson, G.F.King,TAPPI 41(8)442 (1958))。ま
たハイポ晒の温度が高くなるほど漂白性は向上するが、
高温ではパルプ強度の低下が大きくなるなどの問題があ
った。
【0009】しかしながら本件発明者らは、この点につ
いて多角的に検討した結果、アルカリ添加率を通常のハ
イポ晒よりも過剰に加えた条件でハイポ晒(高温高アル
カリハイポ晒)をした後、二酸化塩素晒を行うと、高温
でハイポ晒したにもかかわらず、粘度低下が少なく、か
つ白色度の高いパルプが得られることを提案した(特開
平4−222286号公報)。
いて多角的に検討した結果、アルカリ添加率を通常のハ
イポ晒よりも過剰に加えた条件でハイポ晒(高温高アル
カリハイポ晒)をした後、二酸化塩素晒を行うと、高温
でハイポ晒したにもかかわらず、粘度低下が少なく、か
つ白色度の高いパルプが得られることを提案した(特開
平4−222286号公報)。
【0010】二酸化塩素は高価であるが、漂白性が高
く、セルロースやヘミセルロースを分解することなくリ
グニンを分解すると言った選択性の高さから、パルプ漂
白では一般的に用いられている。通常の漂白パルプを製
造する際の二酸化塩素晒は、処理温度が40℃から90
℃の範囲で行われ、二酸化塩素の分解により生成する塩
素酸塩と亜塩素酸塩の和が最小となるpH3.8で最も
漂白性が高くなることが知られている(W.H.Rapson an
d C.B.Anderson,Transactions,Tech.Sect.,C.P.P.A.,
3,(2),52-55(June,1977))。しかしながら、白色度
90%以上のパルプを得るためには、二酸化塩素の添加
率が通常の白色度のレベル(82〜85%)に較べて高
く、かつ高温で長時間処理する必要があり、この場合に
は、白色度は上昇するものの、二酸化塩素の分解により
pHが低下し、パルプ強度が低下するなどの問題があっ
た。
く、セルロースやヘミセルロースを分解することなくリ
グニンを分解すると言った選択性の高さから、パルプ漂
白では一般的に用いられている。通常の漂白パルプを製
造する際の二酸化塩素晒は、処理温度が40℃から90
℃の範囲で行われ、二酸化塩素の分解により生成する塩
素酸塩と亜塩素酸塩の和が最小となるpH3.8で最も
漂白性が高くなることが知られている(W.H.Rapson an
d C.B.Anderson,Transactions,Tech.Sect.,C.P.P.A.,
3,(2),52-55(June,1977))。しかしながら、白色度
90%以上のパルプを得るためには、二酸化塩素の添加
率が通常の白色度のレベル(82〜85%)に較べて高
く、かつ高温で長時間処理する必要があり、この場合に
は、白色度は上昇するものの、二酸化塩素の分解により
pHが低下し、パルプ強度が低下するなどの問題があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本件発明者らは、二酸
化塩素晒段の諸条件について多角的に研究した結果、高
温高アルカリハイポ晒で漂白したパルプを、91℃以上
から100℃未満の高温度下で二酸化塩素晒する際に、
二酸化塩素/アルカリの比が1/0.05から1/0.
3の範囲で実施することにより、白色度を高く維持した
ままパルプ強度の低下を防ぐことができると言う、驚く
べき効果の発見を基に、本発明を完成するに至った。従
って本発明の目的は、高白色度パルプを得るための二酸
化塩素漂白の有する利点を生かし、かつその欠点を解消
するためになされたものであり、高白色度でかつパルプ
強度の高い漂白方法を提供することにある。本発明の他
の目的は、白色度が向上するため、二酸化塩素晒での薬
品添加率を大幅に低減できる漂白法を提供することであ
る。本発明の他の目的は、退色が著しく少ない安定した
パルプ品質を得ることができる漂白法を提供することで
あり、更に他の目的は排水負荷の少ない漂白パルプを製
造する漂白法を提供することである。
化塩素晒段の諸条件について多角的に研究した結果、高
温高アルカリハイポ晒で漂白したパルプを、91℃以上
から100℃未満の高温度下で二酸化塩素晒する際に、
二酸化塩素/アルカリの比が1/0.05から1/0.
3の範囲で実施することにより、白色度を高く維持した
ままパルプ強度の低下を防ぐことができると言う、驚く
べき効果の発見を基に、本発明を完成するに至った。従
って本発明の目的は、高白色度パルプを得るための二酸
化塩素漂白の有する利点を生かし、かつその欠点を解消
するためになされたものであり、高白色度でかつパルプ
強度の高い漂白方法を提供することにある。本発明の他
の目的は、白色度が向上するため、二酸化塩素晒での薬
品添加率を大幅に低減できる漂白法を提供することであ
る。本発明の他の目的は、退色が著しく少ない安定した
パルプ品質を得ることができる漂白法を提供することで
あり、更に他の目的は排水負荷の少ない漂白パルプを製
造する漂白法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はリグノセルロー
ス物質より得られた漂白パルプを、更に高温高アルカリ
ハイポ晒段と二酸化塩素晒段の連続したシーケンスから
なる工程において漂白する高白色度パルプの製造方法に
おいて、該二酸化塩素晒段の工程が、二酸化塩素添加率
が対絶乾パルプ当たり1重量%から3重量%の範囲で、
二酸化塩素/アルカリの比が1/0.05から1/0.
3の範囲で、かつ高温度下で実施されること特徴とする
高白色度パルプの製造方法に関する。また本発明は二酸
化塩素晒段の工程を91℃以上から100℃未満の高温
度下で実施することを特徴とする高白色度パルプの漂白
方法に関する。
ス物質より得られた漂白パルプを、更に高温高アルカリ
ハイポ晒段と二酸化塩素晒段の連続したシーケンスから
なる工程において漂白する高白色度パルプの製造方法に
おいて、該二酸化塩素晒段の工程が、二酸化塩素添加率
が対絶乾パルプ当たり1重量%から3重量%の範囲で、
二酸化塩素/アルカリの比が1/0.05から1/0.
3の範囲で、かつ高温度下で実施されること特徴とする
高白色度パルプの製造方法に関する。また本発明は二酸
化塩素晒段の工程を91℃以上から100℃未満の高温
度下で実施することを特徴とする高白色度パルプの漂白
方法に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のリグノセルロース物質の
漂白方法は、クラフトパルプ(KP)、アルカリパルプ
(AP)、サルファイトパルプ(SP)等の化学パルプ
は勿論、修正連続蒸解法(Modified Continuous Cookin
g)で得られたパルプ、通常のクラフト法で蒸解後、酸素
漂白されたパルプ、および修正連続蒸解法で蒸解後、酸
素漂白された化学パルプにも適用可能である。更には木
材パルプ、非木材パルプのいずれにも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
漂白方法は、クラフトパルプ(KP)、アルカリパルプ
(AP)、サルファイトパルプ(SP)等の化学パルプ
は勿論、修正連続蒸解法(Modified Continuous Cookin
g)で得られたパルプ、通常のクラフト法で蒸解後、酸素
漂白されたパルプ、および修正連続蒸解法で蒸解後、酸
素漂白された化学パルプにも適用可能である。更には木
材パルプ、非木材パルプのいずれにも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0014】これらのパルプは、用いられる漂白シーケ
ンスとして、塩素段、アルカリ段、二酸化塩素段とハイ
ポ段、アルカリに過酸化水素添加したいわゆるEop段、
H2O2段、過酸化水素を酸素で加圧する加圧H2O2段、
オゾン段、有機過酸化物を含む段があるが、その中から
組み合わせで白色度が82〜85%になる漂白シーケン
スが選ばれる。その中では経済性を考えると、塩素
(C)−アルカリ(E)−ハイポ(H)−二酸化塩素
(D)が最も一般的である。
ンスとして、塩素段、アルカリ段、二酸化塩素段とハイ
ポ段、アルカリに過酸化水素添加したいわゆるEop段、
H2O2段、過酸化水素を酸素で加圧する加圧H2O2段、
オゾン段、有機過酸化物を含む段があるが、その中から
組み合わせで白色度が82〜85%になる漂白シーケン
スが選ばれる。その中では経済性を考えると、塩素
(C)−アルカリ(E)−ハイポ(H)−二酸化塩素
(D)が最も一般的である。
【0015】本発明の漂白パルプの漂白系では、次亜塩
素酸塩(H段)に使用される次亜塩素酸塩は、実質的に
次亜塩素酸カルシウムあるいは次亜塩素酸ナトリウムで
あるが、作業性を考えると次亜塩素酸ナトリウム(ハイ
ポ)が良い。高温高アルカリハイポ晒について記述した
特開平4−222286号公報に記載したように対絶乾
パルプ当たりのハイポの添加率は0.1重量%(以下%
は重量%)から3%の範囲であり、好ましくは0.3%
から1.0%の範囲である。補助薬品として使われるア
ルカリは、当業者にとって公知の多くのアルカリ性化合
物から選ぶことが出来るが、苛性ソーダが最も使いやす
い。対絶乾パルプ当たりのNaOH添加率は通常のハイ
ポ漂白よりも多く、1%から3%の範囲であり、好まし
くは1.5%から2.0%の範囲である。反応温度も通
常のハイポ漂白よりも高い、60℃から100℃の範囲
であり、好ましくは70℃から75℃の範囲である。パ
ルプ濃度は通常のハイポ漂白と同様に、5から20%の
範囲であり、反応時間は0.5時間から2.5時間の範
囲であり、終pHは8から12の範囲である。H段後も
他段後と同様に、洗浄あるいは圧縮工程を続いて行な
う。
素酸塩(H段)に使用される次亜塩素酸塩は、実質的に
次亜塩素酸カルシウムあるいは次亜塩素酸ナトリウムで
あるが、作業性を考えると次亜塩素酸ナトリウム(ハイ
ポ)が良い。高温高アルカリハイポ晒について記述した
特開平4−222286号公報に記載したように対絶乾
パルプ当たりのハイポの添加率は0.1重量%(以下%
は重量%)から3%の範囲であり、好ましくは0.3%
から1.0%の範囲である。補助薬品として使われるア
ルカリは、当業者にとって公知の多くのアルカリ性化合
物から選ぶことが出来るが、苛性ソーダが最も使いやす
い。対絶乾パルプ当たりのNaOH添加率は通常のハイ
ポ漂白よりも多く、1%から3%の範囲であり、好まし
くは1.5%から2.0%の範囲である。反応温度も通
常のハイポ漂白よりも高い、60℃から100℃の範囲
であり、好ましくは70℃から75℃の範囲である。パ
ルプ濃度は通常のハイポ漂白と同様に、5から20%の
範囲であり、反応時間は0.5時間から2.5時間の範
囲であり、終pHは8から12の範囲である。H段後も
他段後と同様に、洗浄あるいは圧縮工程を続いて行な
う。
【0016】二酸化塩素段(D段)で使用されるClO
2は、公知のClO2発生法より得られるものが使用され
る。対絶乾パルプ当たりのClO2の添加率はClO2換
算で1%から3%の範囲であり、好ましくは1.5%か
ら2.5%の範囲である。ClO2添加率が1%未満で
は十分な高白色度が得られず、また3%を越える場合
は、残ClO2が多くなるのみで白色度の上昇はほぼ飽
和となり、更には製造コストの上昇につながる。ここで
使用される補助アルカリは、当業者にとって公知の多く
のアルカリ性化合物から選ぶことができるが、苛性ソー
ダが最も使いやすい。苛性ソーダは、二酸化塩素/アル
カリの比が1/0.05から1/0.3の範囲で添加す
ることができる。二酸化塩素/アルカリの比が1/0.
05未満では、強度低下を防ぐ効果が得られず、また1
/0.3を超える場合では、アルカリ度が高くなり白色
度に悪影響を及ぼすため好ましくない。反応温度は91
℃から100℃の範囲である。反応温度が90℃未満で
は十分な高白色度を得ることができず、また100℃を
越える場合は、突沸する恐れがあることから常圧では処
理が困難であり、加圧装置などの新たな設備を設ける必
要があり好ましくない。反応時間は1.5時間から8時
間の範囲であり、好ましくは2時間から5時間の範囲で
ある。パルプ濃度は5%から15%の範囲である。
2は、公知のClO2発生法より得られるものが使用され
る。対絶乾パルプ当たりのClO2の添加率はClO2換
算で1%から3%の範囲であり、好ましくは1.5%か
ら2.5%の範囲である。ClO2添加率が1%未満で
は十分な高白色度が得られず、また3%を越える場合
は、残ClO2が多くなるのみで白色度の上昇はほぼ飽
和となり、更には製造コストの上昇につながる。ここで
使用される補助アルカリは、当業者にとって公知の多く
のアルカリ性化合物から選ぶことができるが、苛性ソー
ダが最も使いやすい。苛性ソーダは、二酸化塩素/アル
カリの比が1/0.05から1/0.3の範囲で添加す
ることができる。二酸化塩素/アルカリの比が1/0.
05未満では、強度低下を防ぐ効果が得られず、また1
/0.3を超える場合では、アルカリ度が高くなり白色
度に悪影響を及ぼすため好ましくない。反応温度は91
℃から100℃の範囲である。反応温度が90℃未満で
は十分な高白色度を得ることができず、また100℃を
越える場合は、突沸する恐れがあることから常圧では処
理が困難であり、加圧装置などの新たな設備を設ける必
要があり好ましくない。反応時間は1.5時間から8時
間の範囲であり、好ましくは2時間から5時間の範囲で
ある。パルプ濃度は5%から15%の範囲である。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれによりなんら限定されるものではない。以
下に示す実施例に於て、リグノセルロース物質の漂白条
件およびパルプの物理的性質の測定は、特に示さない限
り、次の操作手段によった。また実施例および比較例内
の添加率は対絶乾パルプ当たりの重量%を示す。
本発明はこれによりなんら限定されるものではない。以
下に示す実施例に於て、リグノセルロース物質の漂白条
件およびパルプの物理的性質の測定は、特に示さない限
り、次の操作手段によった。また実施例および比較例内
の添加率は対絶乾パルプ当たりの重量%を示す。
【0018】高温高アルカリハイポ漂白(H段)実験 晒広葉樹漂白パルプ(BKPと略、国内産広葉樹の混合
材)絶乾50gを、プラスチック袋に取り、対パルプ
2.0%のアルカリと1.0%のハイポを添加し、イオ
ン交換水を加えて10%に濃調した後、十分に撹拌し、
70℃で2時間保持した。反応終了後袋から試料を取り
出し、洗浄し、遠心脱水した。二酸化塩素漂白(D段)実験 遠心脱水したH段パルプをプラスチック袋に取り、所定
量の苛性ソーダおよびClO2を添加し、イオン交換水
を加えて10%に濃調した後、充分に攪拌し、所定温度
で所定時間保持した。反応終了後袋から試料を取り出
し、洗浄後、遠心脱水した。
材)絶乾50gを、プラスチック袋に取り、対パルプ
2.0%のアルカリと1.0%のハイポを添加し、イオ
ン交換水を加えて10%に濃調した後、十分に撹拌し、
70℃で2時間保持した。反応終了後袋から試料を取り
出し、洗浄し、遠心脱水した。二酸化塩素漂白(D段)実験 遠心脱水したH段パルプをプラスチック袋に取り、所定
量の苛性ソーダおよびClO2を添加し、イオン交換水
を加えて10%に濃調した後、充分に攪拌し、所定温度
で所定時間保持した。反応終了後袋から試料を取り出
し、洗浄後、遠心脱水した。
【0019】パルプ物理的性質の測定 最終パルプの白色度は、遠心脱水洗浄したパルプを離解
後、Tappi 試験法T205os−71(JIS P 8
209)に従って坪量60g/m2のシートを作製し、
JIS P 8123に従って測定した。またパルプの
粘度は、遠心脱水洗浄したパルプを、手で細かくほぐし
た後、Tappi試験法T230 OS−82に従って測定
した。裂断長および比引裂き強は、遠心脱水洗浄したパ
ルプをPFIミルでカナディアンスタンダードフリーネ
ス300mlに叩解し、上記と同様な方法に因って坪量
60g/m2のシートを作製し、製紙用パルプの強さ試
験法(JIS P 8113、8116)に従って測定
した。退色試験は、漂白後のパルプを105℃の送風循
環式恒温槽で2時間退色させた後、白色度の測定の場合
と同様に、JIS P 8123に従って測定した。ま
た退色度は下記の式より計算されたPC価で表示した。 ((1−退色後白色度)2/2×退色後白色度−(1−
退色前白色度)2/2×退色前白色度)×100
後、Tappi 試験法T205os−71(JIS P 8
209)に従って坪量60g/m2のシートを作製し、
JIS P 8123に従って測定した。またパルプの
粘度は、遠心脱水洗浄したパルプを、手で細かくほぐし
た後、Tappi試験法T230 OS−82に従って測定
した。裂断長および比引裂き強は、遠心脱水洗浄したパ
ルプをPFIミルでカナディアンスタンダードフリーネ
ス300mlに叩解し、上記と同様な方法に因って坪量
60g/m2のシートを作製し、製紙用パルプの強さ試
験法(JIS P 8113、8116)に従って測定
した。退色試験は、漂白後のパルプを105℃の送風循
環式恒温槽で2時間退色させた後、白色度の測定の場合
と同様に、JIS P 8123に従って測定した。ま
た退色度は下記の式より計算されたPC価で表示した。 ((1−退色後白色度)2/2×退色後白色度−(1−
退色前白色度)2/2×退色前白色度)×100
【0020】実施例1、2 実施例1は、実機のKP蒸解法で製造した未晒広葉樹パ
ルプ(カッパー価16.8)をO2−C−E−H−Dシ
ーケンスで漂白し(白色度85.5%)、実験に用いた
場合を示す。実施例1では、D段での漂白温度95℃、
ClO2添加率は2.0%、保持時間4時間の条件で、
補助アルカリとしてNaOHを0.15%添加して漂白
した例である。実施例2は、D段での漂白温度、ClO
2添加率、保持時間は実施例1と同一条件で、補助アル
カリを0.3%添加して漂白した例である。その結果を
表1に示す。
ルプ(カッパー価16.8)をO2−C−E−H−Dシ
ーケンスで漂白し(白色度85.5%)、実験に用いた
場合を示す。実施例1では、D段での漂白温度95℃、
ClO2添加率は2.0%、保持時間4時間の条件で、
補助アルカリとしてNaOHを0.15%添加して漂白
した例である。実施例2は、D段での漂白温度、ClO
2添加率、保持時間は実施例1と同一条件で、補助アル
カリを0.3%添加して漂白した例である。その結果を
表1に示す。
【0021】比較例1、2、3 比較例1、2、3は、実施例1、2と同一のパルプを用
いた場合を示す。比較例1は、D段での漂白温度95
℃、ClO2添加率2.0%、保持時間4時間の条件
で、補助アルカリとしてNaOHを0.01%添加して
漂白した例である。比較例2は、D段での漂白温度、C
lO2添加率、保持時間は比較例1と同一条件で、補助
アルカリを0.9%添加して漂白した例である。比較例
3は、漂白温度70℃で、温度以外の条件は実施例2と
同一条件で漂白した例である。その結果を表1に示す。
いた場合を示す。比較例1は、D段での漂白温度95
℃、ClO2添加率2.0%、保持時間4時間の条件
で、補助アルカリとしてNaOHを0.01%添加して
漂白した例である。比較例2は、D段での漂白温度、C
lO2添加率、保持時間は比較例1と同一条件で、補助
アルカリを0.9%添加して漂白した例である。比較例
3は、漂白温度70℃で、温度以外の条件は実施例2と
同一条件で漂白した例である。その結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】実施例3、4 実施例3、4は、実機の修正連続蒸解法(MCCと略)
で製造した未晒広葉樹パルプ(カッパー価12.2)を
O2−C−E−H−Dシーケンスで漂白(白色度85.
2%)した場合の実験を示す。実施例3では、D段での
漂白温度95℃、ClO2添加率2.0%、保持時間4
時間の条件で、補助アルカリとしてNaOHを0.15
%添加して漂白した例である。実施例4は、D段での漂
白温度、ClO2添加率、保持時間は実施例3と同一条
件で、補助アルカリを0.5%添加して漂白した例であ
る。その結果を表2に示す。
で製造した未晒広葉樹パルプ(カッパー価12.2)を
O2−C−E−H−Dシーケンスで漂白(白色度85.
2%)した場合の実験を示す。実施例3では、D段での
漂白温度95℃、ClO2添加率2.0%、保持時間4
時間の条件で、補助アルカリとしてNaOHを0.15
%添加して漂白した例である。実施例4は、D段での漂
白温度、ClO2添加率、保持時間は実施例3と同一条
件で、補助アルカリを0.5%添加して漂白した例であ
る。その結果を表2に示す。
【0024】比較例4、5、6 比較例4、5、6は、実施例3、4と同一のパルプを用
いた場合を示す。比較例4は、D段での漂白温度95
℃、ClO2添加率2.0%、保持時間4時間の条件
で、補助アルカリとしてNaOHを0.01%添加して
漂白した例である。比較例5は、D段での漂白温度、C
lO2添加率、保持時間は比較例4と同一条件で、補助
アルカリを1.0重量%添加して漂白した例である。比
較例6は、漂白温度70℃で、温度以外の条件は実施例
4と同一条件で漂白した例である。その結果を表2に示
す。
いた場合を示す。比較例4は、D段での漂白温度95
℃、ClO2添加率2.0%、保持時間4時間の条件
で、補助アルカリとしてNaOHを0.01%添加して
漂白した例である。比較例5は、D段での漂白温度、C
lO2添加率、保持時間は比較例4と同一条件で、補助
アルカリを1.0重量%添加して漂白した例である。比
較例6は、漂白温度70℃で、温度以外の条件は実施例
4と同一条件で漂白した例である。その結果を表2に示
す。
【0025】
【表2】
【0026】前記表1から表2から見て、漂白されたパ
ルプを高温高アルカリハイポ晒した後、91℃以上から
100℃未満の高温下で二酸化塩素漂白する際に、二酸
化塩素/アルカリの比が1/0.05から1/0.3の
範囲で補助アルカリを添加して製造したパルプは、添加
しない場合と較べて、白色度が高く、かつ裂断長および
比引裂き強さなどの強度の低下が少なく、また退色性も
改善されていることは明らかである。
ルプを高温高アルカリハイポ晒した後、91℃以上から
100℃未満の高温下で二酸化塩素漂白する際に、二酸
化塩素/アルカリの比が1/0.05から1/0.3の
範囲で補助アルカリを添加して製造したパルプは、添加
しない場合と較べて、白色度が高く、かつ裂断長および
比引裂き強さなどの強度の低下が少なく、また退色性も
改善されていることは明らかである。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
方法の新規な漂白法により従来法と比較して、パルプの
白色度が高く、かつ強度の高いパルプを提供することが
可能となった。また退色しにくいので、白色度の目標を
下げることができ、その結果、同一白色度を得る場合に
は薬品添加率を減少でき、また排水負荷を低減できるこ
とが期待できる。また薬品添加率の減少によりパルプ強
度もさらに向上する。また本発明方法は、通常の漂白段
に、大幅な設備の変更を必要としないという点で設備上
の利点があるばかりではなく、薬品添加率も大きく低減
できる可能性があるなど経済性にも優れている。
方法の新規な漂白法により従来法と比較して、パルプの
白色度が高く、かつ強度の高いパルプを提供することが
可能となった。また退色しにくいので、白色度の目標を
下げることができ、その結果、同一白色度を得る場合に
は薬品添加率を減少でき、また排水負荷を低減できるこ
とが期待できる。また薬品添加率の減少によりパルプ強
度もさらに向上する。また本発明方法は、通常の漂白段
に、大幅な設備の変更を必要としないという点で設備上
の利点があるばかりではなく、薬品添加率も大きく低減
できる可能性があるなど経済性にも優れている。
Claims (2)
- 【請求項1】 リグノセルロース物質より得られた漂白
パルプを、更に高温高アルカリハイポ晒段と二酸化塩素
晒段の連続したシーケンスからなる工程で漂白する高白
色度パルプの製造方法において、該二酸化塩素晒段の工
程が、二酸化塩素添加率が対絶乾パルプ当たり1重量%
から3重量%の範囲で、二酸化塩素/アルカリの比が1
/0.05から1/0.3の範囲で、かつ高温度下で実
施されることを特徴とする高白色度パルプの製造方法。 - 【請求項2】 二酸化塩素晒段の工程を91℃以上から
100℃未満の高温度下で実施することを特徴とする請
求項1に記載の高白色度パルプの漂白方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26111995A JPH09105091A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 高白色度パルプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26111995A JPH09105091A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 高白色度パルプの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09105091A true JPH09105091A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17357366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26111995A Pending JPH09105091A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 高白色度パルプの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09105091A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115613387A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-17 | 岳阳林纸股份有限公司 | 一种马克纸及其制造方法 |
-
1995
- 1995-10-09 JP JP26111995A patent/JPH09105091A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115613387A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-17 | 岳阳林纸股份有限公司 | 一种马克纸及其制造方法 |
CN115613387B (zh) * | 2022-11-11 | 2023-11-28 | 岳阳林纸股份有限公司 | 一种马克纸及其制造方法 |
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