JPH09104637A - 過凝固または低線溶状態およびその類縁疾患の予防治療剤 - Google Patents

過凝固または低線溶状態およびその類縁疾患の予防治療剤

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JPH09104637A
JPH09104637A JP7260184A JP26018495A JPH09104637A JP H09104637 A JPH09104637 A JP H09104637A JP 7260184 A JP7260184 A JP 7260184A JP 26018495 A JP26018495 A JP 26018495A JP H09104637 A JPH09104637 A JP H09104637A
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Japan
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lps
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thrombin
group
blood
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JP7260184A
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English (en)
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Minoru Tsukada
稔 塚田
Masakazu Niitome
正和 新留
Tomohiko Matsui
智彦 松井
Hiromi Tsuchiyama
博美 土山
Masahiro Watanabe
正弘 渡辺
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 プロウロキナーゼを有効成分とする、過
凝固または低線溶状態の予防治療剤、ならびにその類縁
疾患である汎発性血管内凝固症候群(DIC)および臓
器不全の予防治療剤の提供。 【効果】 血栓溶解率を上昇させるとともに、臓器の水
分蓄積(浮腫)を軽減する作用を有し、かつ血液凝固線
溶系パラメータに対して有意な影響を及ぼさないから、
過凝固または低線溶状態の予防治療剤、DICの予防治
療剤、臓器不全の予防治療剤、および浮腫の予防治療剤
として極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過凝固または低線
溶状態の予防治療剤、ならびにその類縁疾患である汎発
性血管内凝固症候群(以下「DIC」という。)、臓器
不全および浮腫の予防治療剤に関する。
【0002】
【発明の背景】敗血症(循環血液を介して微生物または
その毒素が広がることによる全身性疾患)などにより、
血中プラスミノーゲン活性が低下し、あるいは血中プラ
スミノーゲン・アクチベーター・インヒビター(以下
「PAI−1」という。)活性が上昇する過凝固または
低線溶状態となる。
【0003】このような状態のときは、全身の血管に血
栓が多発してDICを発症しやすい。また、臓器内の血
栓が増加すると、臓器機能障害が生じ、多臓器不全(M
OF)などの臓器不全および浮腫の発症頻度が高くな
る。例えばMOF〔ARDS(成人呼吸窮迫症候群)、
ARF(急性腎不全)など〕は重篤となりやすく、死亡
率が極めて高い。
【0004】過凝固または低線溶状態とは、血中プラス
ミノーゲン活性が低下し(ヒトの場合、例えば正常レベ
ルの75%以下)、あるいは血中PAI−1活性が上昇
している状態(ヒトの場合、例えば正常レベルの2倍以
上)をいう。DICとは、白血病、悪性腫瘍、感染症な
どの種々の基礎疾患の存在下、何らかの誘発因子によっ
て血液凝固系が過度に活性化をうけ、各種臓器を含む全
身の細小血管内に多数の血栓が形成される症候群をい
い、とりわけ、重症感染症(敗血症)転帰のDICで
は、血中PAI−1活性が異常上昇するなど低線溶(凝
固優位)の状態を来たすので、臓器血栓が溶けにくく、
その結果、臓器の循環障害を招来し、多臓器不全、浮腫
に陥りやすい。臓器不全とは、腎臓、肺、肝臓などの各
種臓器に血栓が生じることによる臓器組織の機能障害の
病態をいう。また、浮腫とは、腎臓、肺、肝臓などの各
種臓器や組織に当該部位の毛細血管より水分や血漿など
が漏出して生じる病態をいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、敗血症など
による過凝固または低線溶状態を改善し、DICの発症
阻止または憎悪化抑制、MOFなどの臓器不全および浮
腫の発症阻止または改善を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、プロウロキナー
ゼが血栓の自然溶解率を上昇させることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、プロウロキナーゼを有効
成分とする、過凝固または低線溶状態の予防治療剤、D
ICの予防治療剤、臓器不全の予防治療剤、および浮腫
の予防治療剤である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるプロウロキナ
ーゼは、そのままでは殆ど線溶活性を有しないが、プラ
スミンなどの酵素処理により、二本鎖ウロキナーゼに変
換されて線溶活性を示すものである。また、フィブリン
存在下では線溶活性を示すものである。
【0009】本発明で使用されるプロウロキナーゼのま
ず第1の代表例は、分子量50,000〜55,000
程度で、一本鎖のペプチド結合構造を有するものであ
る。このようなプロウロキナーゼとしては、例えば構成
アミノ酸411個のものが挙げられる(アミノ酸配列は
特開昭60−62981号公報参照)。
【0010】上記プロウロキナーゼの由来には特に制限
はなく、例えば細胞培養法、遺伝子工学法などにより調
製されたものが例示される。細胞培養法は特開昭60−
62981号公報などに、遺伝子工学法は特開昭60−
180591号公報、同61−177987号公報、同
62−149625号公報、同63−105675号公
報などにそれぞれ開示されている。
【0011】本発明で使用されるプロウロキナーゼは上
記のものに限定されず、その誘導体をも包含する概念で
ある。かかる誘導体としてはプロウロキナーゼのエピダ
ーマルグロースファクタードメインの全領域もしくはそ
の一部が欠失された蛋白質分子、または該全領域もしく
はその一部が他のアミノ酸残基で置換されている蛋白質
分子などが挙げられる(特開昭63−146789号公
報、特開平3−87180号公報、同3−87181号
公報など)。従って、特に言及しない限り、本明細書に
おけるプロウロキナーゼとは、プロウロキナーゼ自体お
よび上記の如きプロウロキナーゼ誘導体を意味するもの
である。プロウロキナーゼ誘導体は、通常、分子量4
0,000〜55,000程度で、プロウロキナーゼ自
体と同様に一本鎖のペプチド結合構造を有する。また、
線溶活性の発現様式もプロウロキナーゼ自体と同じであ
る。この誘導体は、例えば遺伝子工学的な手法により調
製される(特開昭60−146789号公報など参
照)。
【0012】プロウロキナーゼは高度精製品であること
が望ましい。例えば、少なくとも300U(単位)/m
g蛋白程度のものが例示される。プロウロキナーゼ活性
における1U(単位)は、プラスミンで活性化したプロ
ウロキナーゼを合成基質Pyro−Glu−Gly−A
rg−pNA(S−2444,Kabi社製)と反応さ
せたとき、1秒間に1nmolのpNAを遊離させる量
とした。なお、本測定法でプロウロキナーゼ活性を測定
するとき、300Uはウロキナーゼ国際単位力価の1×
105 IUに相当する。
【0013】本発明の予防治療剤は、溶液、懸濁液、乳
濁液として、または用時に溶剤に溶解もしくは懸濁して
用いられ、薬理的に許容される補助成分を含んでいても
よい。補助的成分としては、例えば安定剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤、等張化剤、賦
形剤が例示される。
【0014】本発明の予防治療剤は、ヒトを始めとする
哺乳類動物に投与でき、動脈内注入、静脈内注射、持続
点滴あるいは局所投与などが例示される。本発明の予防
治療剤の投与量は、性別、年齢、体重、症状、治療効
果、投与方法、投与期間などにより異なるが、成人1日
当たり1500〜20000U程度、投与期間は1〜1
0日間程度が例示される。
【0015】本発明の予防治療剤の有効成分であるプロ
ウロキナーゼは、血液凝固線溶系パラメーターに対して
有意な影響を及ぼすことなく、線溶能を高めることか
ら、本発明の予防治療剤は、過凝固または低線溶状態の
予防および/または治療に極めて有用である。さらに、
かかる過凝固または低線溶状態に起因して惹起し得るD
IC、臓器不全または浮腫に対して、本発明の予防治療
剤は極めて有用である。
【0016】以下、参考例、実施例、参考実験例および
実験例により、本発明をさらに詳しく説明するが、これ
らにより本発明が限定されるものではない。
【0017】
【参考例・実施例・参考実験例・実験例】
参考例:プロウロキナーゼの調製 培養人腎細胞を0.1%ヒト血清アルブミン添加無血清
培養液に3日間培養し、培養液を遠心分離し、その上清
を凍結して保存した。プールした培養上清をpH5.5
に調製した後、CM−Sephadex C−50に接
触させた。0.16Mリン酸緩衝液(pH5.5)でカ
ラムを洗浄した後、0.16Mリン酸緩衝液(pH8.
5)で吸着していたプロウロキナーゼを溶出した。
【0018】一方、プロウロキナーゼで予め免疫したウ
マから得られた抗血清を精製して抗プロウロキナーゼ抗
体を回収した。このウマ由来の抗プロウロキナーゼ抗体
をBrCN活性化アガロース(セファロース4B、ファ
ルマシア社製)に固定化した。この抗体カラムを0.5
M塩化ナトリウム含有0.1Mリン酸緩衝液(pH6.
5)で平衡化し、これに上記プロウロキナーゼを含有す
る溶出液を接触させた。0.5M塩化ナトリウム含有
0.1Mリン酸緩衝液(pH6.5)でカラムを洗浄し
た後、吸着していたプロウロキナーゼを0.5M塩化ナ
トリウム含有0.2Mグリシン−塩酸水溶液(pH2.
5)で溶出させた。溶出液を0.5M塩化ナトリウム含
有0.1Mリン酸緩衝液(pH6.5)により濃縮・透
析した。
【0019】ウサギ由来抗ウマIgG抗体(ウマIgG
をウサギに免疫して得られた抗血清を精製したもの)を
固定化したアガロース(セファロース4B、ファルマシ
ア社製)を上記緩衝液で平衡化しておき、このプロウロ
キナーゼ含有画分を接触させ、非吸着画分を回収した。
さらに、この画分を、上記緩衝液で平衡化したパラアミ
ノベンズアミジン−アガロース(ベンザミジン−セファ
ロース6B、ファルマシア社製)に接触させ、その非吸
着画分を回収した。当該画分を除菌濾過した後、凍結乾
燥した。
【0020】実施例1 細胞培養由来の精製プロウロキナーゼ(比活性400U
/mg)1500U、ヒト血清アルブミン(HSA)5
0mgを含有する製剤を調製した。
【0021】実施例2 細胞培養由来の精製プロウロキナーゼ(比活性400U
/mg)9000U、HSA300mgを含有する製剤
を調製した。
【0022】参考実験例:ラット肺塞栓モデルの作製 a)リポポリサッカライド(LPS)の投与 体重209〜238gのSD系雄性ラットを20匹ずつ
以下の4つの実験群に分け、それぞれ以下の要領で1m
g/mlのLPS(E.coli 026:B6,Di
fco社製)または生理食塩液を2ml/kg静脈内投
与した。
【0023】 肺塞栓を作製する2時間前に生理食塩
液を投与する(LPS無投与群)。 肺塞栓を作製する2時間前にLPSを投与する(L
PS投与2時間後群)。 肺塞栓を作製する26時間前にLPSを投与し、そ
の24時間後(肺塞栓を作製する2時間前)に生理食塩
液を投与する(LPS投与26時間後群)。 肺塞栓を作製する26時間前にLPSを投与し、そ
の24時間後(肺塞栓を作製する2時間前)に再度同量
のLPSを投与する(LPS2回投与群)。
【0024】b)血栓溶解率の測定 方法a)に従ってそれぞれLPS処理したラットを1.
25g/kgのウレタンの皮下注射により麻酔した。尾
静脈より1%(w/v)NaI溶液を200μl/bo
dy投与した。その後、あらかじめ放射活性を測定した
125 I−プラズマクロットサスペンジョン(以下「PC
S」という。)1ml(約3.0×10 5 cpm)を同
様に尾静脈内に投与した。PCS投与5分後、1,2ま
たは3時間後に腹部大静脈より2mlクエン酸採血し、
動物を屠殺して肺を摘出した。この肺に残存する放射活
性を測定して血栓溶解率を測定した。なお、血栓溶解率
は次式により求めた。
【0025】
【数1】
【0026】1)実験終了時の肺放射活性残存率 2)PCS投与5分後に動物を屠殺し、その肺放射活性
を求めた。
【0027】また、PCSの作製法は、以下の通りであ
る。ラット血漿120mlに約180μCiの125 I−
ヒトフィブリノーゲンを加え充分に攪拌後、それぞれ
2.0mlを250mMのCaCl2 および100U/
mlのヒトトロンビンの混液(200μl)を予め入れ
ておいた試験管に加え、37℃で30分間以上放置して
クロットを作製した。作製したクロットを生理食塩液で
3回洗浄後、さらに生理食塩液中で1時間放置して充分
に洗浄を行い、引き続き液体窒素で冷却した乳鉢中で凍
結粉砕し、クロット1個あたり5mlの生理食塩液を加
えてPCSとした。
【0028】c)血漿中パラメーターの測定 採血した血液を4℃,3000rpmで10分間遠心分
離して血漿を得、50μlずつ4本に分注して、以下の
血中パラメーターの測定に供した。
【0029】 PAI−1活性 キット〔Spectrolyse (登録商標)(pl)PAI ,Biopool
社製〕の測定法に準じて測定した。
【0030】 プラスミノーゲン(plg)活性 採取した血漿を血漿希釈緩衝液〔0.9%(w/v)G
ly,0.25M Lys−HCl,0.05%(w/
v)NaN3 ,pH7.8〕で16倍希釈して被験血漿
とした。被験血漿50μlにウロキナーゼ(ミドリ十字
社製)2.0×104 IU/ml(生理食塩液で調製)
50μlを加えて室温で5分間静置した。合成基質液
(Boc−Val−Leu−Lys−MCA,ペプチド
研究所社製、0.1mM,0.15M NaCl含,5
0mMトリス緩衝液,pH7.4)50μlを加え、室
温で10分間静置した。
【0031】その後、50%(w/v)酢酸を加えて反
応を停止させ、蛍光光度計(フルオロスキャンII,Tite
rtek社製)を用いて励起波長355nm、蛍光波長46
0nmにて蛍光強度を測定した。
【0032】なお、標準物質としては、37匹のSD系
雄性ラットから採取した血漿をプールし、これを被験血
漿と同様に16倍希釈して、プラスミノーゲン活性10
0%とした。また、これを2,4,8,16倍に希釈し
て検量線を作成した。
【0033】 フィブリノーゲン量 キット(フィブリノーゲン測定用試薬・B,国際試薬社
製)の測定法に従い、トロンビン凝固時間を測定して求
めた。凝固時間の測定には、血液凝固自動測定装置(Am
elung CoagulometerKC4A,バクスタトラベノール社
製)を用いた。
【0034】 α2 −PI(プラスミン・インヒビ
タ)活性 キット(テストチームAPL・2キット,第一化学薬品
社製)の測定法に従って測定した。
【0035】血栓溶解率の結果を図1に、血中パラメー
ターの結果を要約して表1にそれぞれ示す。
【0036】
【表1】
【0037】以上の結果から、LPS投与により臓器中
血栓の自然溶解能が少なくとも一定期間低下することが
わかる。血栓の自然溶解能の低下が、血中PAI−1活
性が増加した時期のみならず、血中PAI−1活性の増
加が認められず、血中plg活性のみが低下した時期に
おいても認められ、また血中plg活性が低下した時期
に再度LPSを投与し、血中PAI−1活性が増加した
ラットではさらに血栓の自然溶解能が低下したことか
ら、血中PAI−1活性、血中plg活性のそれぞれが
血栓の自然溶解能の低下に関与することが示唆された。
【0038】実験例1(ラット肺塞栓モデルにおけるプ
ロウロキナーゼの血栓溶解作用) 血中plg活性が低下したラット、ならびに血中plg
活性の低下および血中PAI−1活性の上昇が同時に誘
導されたラットを用いて、プロウロキナーゼの単独投与
による血栓溶解作用を調べた。具体的には、参考実験例
に準じて、エンドトキシン(LPS2mg/kg)を投
与することにより血中plg活性を低下させたラット
(LPS投与26時間後のラット)、およびエンドトキ
シン投与により血中plg活性の低下と血中PAI−1
活性の上昇を同時に誘導したラット(LPS2回投与後
のラット)を用いて肺塞栓モデルをそれぞれ作製し、P
CS投与5分後に尾静脈より被験薬剤をボーラス投与
(1ml/body)した。
【0039】ラット肺塞栓モデルで有意な血栓溶解効果
を示し、臨床投与量に相当するトロンボリーゼ(PP
A,ミドリ十字社製)10万IU/kgを被験薬剤とし
て投与した。なお、ビークルの組成は、50mMリン酸
塩,0.15MのNaCl,5.0%(w/v)ショ
糖,0.2%(w/v)Lys−HCl,pH7.2で
ある。
【0040】また、エンドトキシンを投与しないノーマ
ルラットを用いた肺塞栓モデルに、ビークルを1ml投
与してノーマル群とした。
【0041】以上の実験群を要約すると以下のように列
挙される。 a)LPS投与26時間後のラット(PCSにより肺塞
栓を作製する26時間前にLPS投与) (1) LPS投与26時間後に10万IU/kgのPP
Aを投与する。 (2) LPS投与26時間後にビークルを投与する(ビ
ークル群)。 (3) LPSを投与せずに、PCS投与後にビークルを
投与する(ノーマル群)。
【0042】b)LPS2回投与後のラット(PCSに
より肺塞栓を作製する26時間前にLPSを投与し、そ
の24時間後に再度同量のLPS投与) (1) 再度のLPS投与2時間後に10万IU/kgの
PPAを投与する。 (2) 再度のLPS投与2時間後にビークルを投与する
(ビークル群)。 (3) LPSを1回だけ投与して2時間後にPCSを投
与し、ビークルを投与する(LPS1回投与2時間後
群)。 (4) LPSを投与せずに、PCS投与後にビークルを
投与する(ノーマル群)。
【0043】参考実験例に準じて、PCS投与2時間後
における血栓溶解率および血中パラメーター(PAI−
1活性、plg活性、フィブリノーゲン量、α2 −PI
活性、t−PA活性)を調べた。但し、t−PA活性に
ついては、キット〔Spectrolyse (登録商標)/fibri
n,Biopool 社製〕の測定法に準じて測定した。上記
a)のLPS投与26時間後のラットにおけるPCS投
与2時間後の血栓溶解率を図2に、b)のLPS2回投
与後のラットにおけるPCS投与2時間後の血栓溶解率
を図3にそれぞれ示す。
【0044】a)LPS投与26時間後のラットにおけ
るPCS投与2時間後の血栓溶解率の結果(図2参照)
【0045】LPSを投与して26時間後、血中plg
活性35.2±3.1%にまで低下したラット(ビーク
ル群)においては、ビークル投与時の血栓溶解率は5
5.0±3.2%であり、ノーマルラットを用いた時
(ノーマル群)と比較して有意な差でなかったものの、
低下傾向が認められた。
【0046】b)LPS2回投与後のラットにおけるP
CS投与2時間後の血栓溶解率の結果(図3参照)
【0047】LPS投与24時間後に再びLPSを投与
して2時間経過し血中plg活性の低下と血中PAI−
1活性の上昇とを伴うラットを用いた時、ビークル群の
血栓溶解率は24.6±1.4%であり、ノーマル群の
62.8±3.1%に比べて有意に低い値であった。ま
た、血中plg活性がほぼ正常で血中PAI−1活性の
みが高値を示すLPS投与2時間後のラット(LPS1
回投与2時間後群)でのビークル投与時の血栓溶解率
(43.4±4.1%)に比べても有意に低い値であっ
た。
【0048】血中PAI−1活性のみが顕著に上昇した
ラット(LPS1回投与2時間後群)においては、PP
A・10万IU/kg投与時の血栓溶解作用はノーマル
群と同等であった。ところが、血中plg活性のみが顕
著に低下した時(LPS投与26時間後のラット)に
は、PPA・10万IU/kg投与による血栓溶解率は
軽度ではあるが有意に低下し(ノーマル群で77.2±
2.1%に対して67.0±1.7%)、血中plg活
性の低下と血中PAI−1活性の上昇を同時に誘導した
ラット(LPS2回投与後のラット)においては、PP
A・10万IU/kg投与時の血栓溶解率は35.2±
4.1%にまで低下した。即ち、PPAによる血栓溶解
効果は、血中plg活性が正常であれば、血中PAI−
1活性の影響を受けにくい可能性が示唆された。
【0049】実験例2(ラット実験的DICモデルにお
けるプロウロキナーゼの血栓溶解作用) トロンビンを持続注入することによってDICを誘導し
たラットにおいて、LPS前投与の影響およびプロウロ
キナーゼ投与による効果を調べるために、以下の6通り
の実験群を作製した。
【0050】 正常ラットに125 I−ヒトフィブリノ
ーゲン(0.5ml/body)を続けてボーラス投与
した後、生理的食塩液(以下「saline」または「生食」
という。2ml/body)を30分間かけて持続注入
した(ノーマル群)。
【0051】 生食(1ml/kg)をボーラス投与
した22時間後に、再度生食(1ml/kg)をボーラ
ス投与した。その2時間後にビークル(0.5ml/b
ody)、125 I−ヒトフィブリノーゲン(0.5ml
/body)を続けてボーラス投与した後、ヒトトロン
ビン(1000U/kg,2ml/body)を30分
間かけて持続注入した(saline+saline+thrombin
群)。
【0052】 LPS(2mg/kg)をボーラス投
与した22時間後に、生食(1ml/kg)をボーラス
投与した。その2時間後にビークル(0.5ml/bo
dy)、125 I−ヒトフィブリノーゲン(0.5ml/
body)を続けてボーラス投与した後、ヒトトロンビ
ン(1000U/kg,2ml/body)を30分間
かけて持続注入した(LPS+saline+thrombin群)。
【0053】 LPS(2mg/kg)をボーラス投
与した22時間後に、再度LPS(2mg/kg)をボ
ーラス投与した。その2時間後にビークル(0.5ml
/body)、125 I−ヒトフィブリノーゲン(0.5
ml/body)を続けてボーラス投与した後、生食
(2ml/body)を尾静脈より30分間かけて持続
注入した(LPS+LPS+saline群)。
【0054】 LPS(2mg/kg)をボーラス投
与した22時間後に、再度LPS(2mg/kg)をボ
ーラス投与した。その2時間後にビークル(0.5ml
/body)、125 I−ヒトフィブリノーゲン(0.5
ml/body)を続けてボーラス投与した後、ヒトト
ロンビン(1000U/kg,2ml/body)を3
0分間かけて持続注入した(LPS+LPS+thrombin
群)。
【0055】 LPS(2mg/kg)をボーラス投
与した22時間後に、再度LPS(2mg/kg)をボ
ーラス投与した。その2時間後にPPA(10万IU/
kg)、125 I−ヒトフィブリノーゲン(0.5ml/
body)を続けてボーラス投与した後、ヒトトロンビ
ン(1000U/kg,2ml/body)を30分間
かけて持続注入した(PPA投与群)。
【0056】なお、各実験群とも最後のトロンビンまた
は生食の持続注入開始15分前に1%(w/v)NaI
水溶液(0.2ml/body)を静脈内投与した。
125 I−ヒトフィブリノーゲンは、参考実験例における
PCSと同じものであり、約60〜74万cpm/bo
dyを投与した。ビークルは実験例1に記載のものを用
いた。ヒトトロンビンはトロンビン−ミドリ(ミドリ十
字社製)を用いた。また、あらかじめラットの尾静脈に
カテーテルを確保し、各薬剤の投与に供した。
【0057】上記の〜の各実験群(各10匹)につ
いてトロンビンまたは生食の持続注入終了直後およびそ
の60分後に5匹ずつネンブタール(50mg/kg)
麻酔し、血液4mlをクエン酸採血後、肺、腎臓、肝臓
を摘出した。各臓器の重量を測定した後、肺は全組織
を、腎臓は左右2個を、肝臓は一部(約1g前後)を、
血液は0.5mlの放射活性をγカウンターで計測し
た。肺、腎臓、肝臓の血栓量は、投与した総放射活性の
組織1mg当たりの集積率を相対放射活性(%/g)と
して下式に基づいて算出した。また、血液については1
ml中の相対放射活性(%/ml)を算出した。さらに
腎臓、肺、肝臓の臓器重量は体重100g当たりの重量
を算出した。
【0058】
【数2】
【0059】但し、血液の比重は1.0として計算し
た。
【0060】一方、各臓器摘出時に採血した血液は、3
000rpm、10分間の遠心分離で血漿を得、血液凝
固線溶系パラメーター[フィブリノーゲン濃度、血漿中
プラスミノーゲン活性、PAI−1活性、PT(プロト
ロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンボプラス
チン時間)、α2 −PI]の測定に供した。また血液の
一部(0.5ml)はEDTA入り採血容器に入れ、血
小板数の測定に供した。
【0061】PTおよびAPTTの測定は、トロンボプ
ラスチン・Cおよびデータファイ・APTT(いずれも
Baxter Diagnostics社製)をそれぞれ用い、血液凝固自
動測定装置(Amelung CoagulometerKC4A,バクスタ
トラベノール社製)を用いて測定した。血小板数は血球
計数装置(F−800,東亜医用電子社製)を用いて測
定した。他の血漿中パラメーター(フィブリノーゲン濃
度、血漿中plg活性、PAI−1活性およびα2 −P
I活性)は、参考実験例に準じて測定した。
【0062】a)トロンビン惹起DICモデルにおける
LPS前投与の影響 上記の正常ラットに生食を持続注入したラット(ノー
マル群)、 正常ラットにトロンビンを持続注入して
DICを惹起させたラット(saline+saline+thrombin
群)、LPSを投与した24時間後にトロンビンを持
続注入したラット(LPS+saline+thrombin群)、
LPSを投与した22時間後に再度LPSを投与し、そ
の2時間後に生食を持続注入したラット(LPS+LP
S+saline群)およびLPSを投与した22時間後に
再度LPSを投与し、その2時間後にトロンビンを持続
注入したラット(LPS+LPS+thrombin群)の5群
に分け、血栓の自然溶解、臓器重量、血液凝固線溶系パ
ラメーターをトロンビン(または生食)持続注入終了直
後および60分後で比較した。
【0063】腎臓、肺、肝臓の相対放射活性の変動を図
4に示す。トロンビン投与終了直後の各臓器の血栓形成
は、トロンビンを投与した全ての実験群でノーマル群に
比べて有意な増加が認められた。トロンビン投与終了6
0分後の各臓器の相対放射活性は、いずれの実験群でも
トロンビン投与終了直後に比べて低値を示し、血栓の自
然溶解の進行が示唆された。
【0064】しかし、LPS+LPS+thrombin群の各
臓器の血栓の自然溶解は、ほかの実験群に比べて明らか
に遅延し、特に肺および肝臓でその遅延が顕著であっ
た。また腎臓でもトロンビン投与終了直後から60分後
までの放射活性の減衰は他群に比べて低下していた。
【0065】血液の放射活性はいずれのトロンビンの投
与群でも投与終了直後において低値であった(図示せ
ず)。これは血栓形成に伴って血液中の 125I標識フィ
ブリノゲンが消費されたものと推察された。また、60
分後における血中放射活性はLPS+LPS+thrombin
群ではその推移は不変であったのに対し、saline+sali
ne+thrombin群および、LPS+saline+thrombin群で
は放射活性の上昇が認められた。この相違は後者2群で
は血栓の自然溶解が速やかに生じた結果、流血中の放射
活性が上昇したものと推測され、また前者においては血
栓の自然溶解が遅延したことを示唆する結果と考えられ
る。
【0066】腎臓、肺、肝臓の臓器重量の変動を図5に
示す。臓器重量は腎臓および肺において、すべてのLP
Sを投与した群でノーマル群に比べて有意な増加が認め
られた。特に、肺においてはトロンビン投与により顕著
な増加が認められた。さらに60分後においては、LP
S+saline+thrombin群、LPS+LPS+saline群で
は腎臓および肺重量の低下が認められたのに対して、L
PS+LPS+thrombin群ではその重量はほぼ一定で推
移した。このことはトロンビン投与により、投与終了直
後から60分後にかけて臓器重量がほとんど減少しない
ことを示唆するものである。
【0067】トロンビン投与によるplg低下は軽微で
あることが示唆された。それに対していずれのLPS投
与群でもplg活性は40%以下であったが、LPS投
与群のplgの低下はLPS投与に起因すると考えられ
る。
【0068】血中PAI−1活性はノーマル群、saline
+saline+thrombin群、LPS+saline+thrombin群で
は低値(31.3U/ml以下)を示したが、LPS+
LPS+saline群、LPS+LPS+thrombin群では約
1000U/mlであった。これは、LPSの2回投与
に起因すると考えられた。
【0069】血小板数はLPSを投与した群ではいずれ
も最初のLPS投与の1日後に顕著な減少が認められた
(4.2×104 /μl以下)。また、saline+saline
+thrombin群においても血小板数はノーマル群の約41
%に低下した。
【0070】PTおよびAPTTはトロンビンを投与し
た群において、トロンビン投与終了直後および60分後
ともにその延長が認められた。なお、LPS2回投与群
ではPTは影響しなかったのに対し、APTTは顕著な
延長が認められた。α2 −PI活性はいずれの実験群で
もトロンビン投与終了直後において軽度の低下が認めら
れた。saline+saline+thrombin群、LPS+saline+
thrombin群では、トロンビン投与60分後のα2 −PI
はノーマル群の約70%まで低下したが、LPS+LP
S+thrombin群ではα2 −PIの低下はそれらに比べて
少なかった。これらの結果からsaline+saline+thromb
in群、LPS+saline+thrombin群では、トロンビン投
与終了直後から60分後にかけて線溶が亢進しているこ
と、LPS+LPS+thrombin群ではそれらの群に比べ
て線溶活性が低下していることが示唆された。
【0071】血漿クレアチニンはいずれの群ともに、ト
ロンビン投与終了直後に増加が認められ、60分後では
LPS+LPS+thrombin群のみさらに増加し、他の群
では逆に低下傾向が認められた。
【0072】b)LPS+LPS+thrombin群における
プロウロキナーゼ投与の効果 上記a)の結果から、LPS+LPS+thrombin群で臓
器内血栓の自然溶解の遅延が認められた。そこでLPS
+LPS+thrombinによってDICを惹起したラットを
用いて、プロウロキナーゼ(PPA、10万IU/k
g)投与の効果を調べた。
【0073】上記の正常ラットに生食を持続注入した
ラット(ノーマル群)、LPSを投与した22時間後
に再度LPSを投与し、その2時間後にビークルおよび
生食を持続注入したラット(LPS+LPS+saline
群)、LPSを投与した22時間後に再度LPSを投
与し、その2時間後にビークルおよびトロンビンを持続
注入したラット(Vehicle 群)、LPSを投与した2
2時間後に再度LPSを投与し、その2時間後にPPA
(10万IU/kg)およびトロンビンを持続注入した
ラット(PPA投与群)の4群に分け、血栓の自然溶
解、臓器重量、血液凝固線溶系パラメーターをトロンビ
ン(または生食)持続注入終了直後および60分後で比
較した。なお、PPAまたはビークルは、トロンビン
(または生食)持続注入開始直前にボーラス投与した。
【0074】腎臓、肺、肝臓の相対放射活性の変動を図
6に示す。トロンビン投与終了直後では、いずれの投与
群においても腎臓、肺、肝臓の相対放射活性のビークル
群に対する有意な減少は認められなかった。しかし、6
0分後では、腎臓、肺、肝臓において、ビークル群に比
べて有意な相対放射活性の減少が認められた。
【0075】腎臓および肺の臓器重量の変動を図7に示
す。臓器重量に関しては、腎臓においてPPA(10万
IU/kg)投与群でビークル群に比べて有意な減少が
認められた。肺においては、有意差はなかったものの、
用量依存的な肺重量の減少が認められた。肝臓において
は、LPS投与により重量の軽度な減少が認められたの
みであり、プロウロキナーゼ投与による変化は認められ
なかった。
【0076】次に、LPS+LPS+thrombin群におけ
る腎臓と肺の臓器重量の増加が臓器内水分蓄積を伴って
いるかを臓器湿重量/乾燥重量の比の増加を指標に検討
した。また、その増加に対するプロウロキナーゼ投与の
効果を検討した。
【0077】実験は上記と同様にして行い、60分後に
おける腎臓および肺の湿重量および乾燥重量を測定し
て、臓器湿重量/乾燥重量(W/D)比をそれぞれ求め
た。
【0078】その結果を図8に示す。図8の結果から、
トロンビン投与によるDIC惹起により、腎臓および肺
においてW/D比が有意に増加することが確認され、臓
器重量の増加が水分蓄積(浮腫)による増加であること
が示唆された。また、腎臓におけるPPA(10万IU
/kg)投与群では有意な抑制作用が認められた。
【0079】以上のa)およびb)の結果から、LPS
の2回前投与およびトロンビン投与によって惹起された
DIC群では、LPSの1回前投与およびトロンビン投
与の場合、ならびにトロンビン単独投与の場合に比較し
て、腎臓、肺、肝臓の血栓自然溶解の遅延が認められた
が、この遅延条件下において、プロウロキナーゼを投与
することによって、腎臓、肺、肝臓のいずれにおいても
有意な血栓溶解促進作用を示したことが判った。
【0080】プロウロキナーゼ(PPA)は、腎臓の臓
器重量のLPS投与による増加を低減する作用を有し、
水分蓄積(浮腫)を軽減する作用を有することが示唆さ
れた。また、血液凝固線溶系パラメーターに対して有意
な影響を及ぼさないことが判った。
【0081】
【発明の効果】本発明の予防治療剤は、血栓溶解率を上
昇させるとともに、臓器の水分蓄積(浮腫)を軽減する
作用を有し、かつ血液凝固線溶系パラメーターに対して
有意な影響を及ぼさないから、過凝固または低線溶状態
の予防治療剤、DICの予防治療剤、臓器不全の予防治
療剤、および浮腫の予防治療剤として極めて有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考実験例における血栓溶解率の結果を示す図
である。
【図2】実験例1のLPS投与26時間後のラットにお
けるPCS投与2時間後の血栓溶解率の結果を示す図で
ある。
【図3】実験例1のLPS2回投与後のラットにおける
PCS投与2時間後の血栓溶解率の結果を示す図であ
る。
【図4】実験例2のトロンビン惹起DICモデルにおけ
る臓器の相対放射活性の変動を示す図である。
【図5】実験例2のトロンビン惹起DICモデルにおけ
る臓器重量の変動を示す図である。
【図6】実験例2のトロンビン惹起DICモデルにおけ
るPPA投与による臓器の相対放射活性の変動を示す図
である。
【図7】実験例2のトロンビン惹起DICモデルにおけ
るPPA投与による臓器重量の変動を示す図である。
【図8】実験例2のトロンビン惹起DICモデルにおけ
るPPA投与による臓器湿重量/乾燥重量の比の変動を
示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 9/72 A61K 37/47 ADD (72)発明者 土山 博美 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内 (72)発明者 渡辺 正弘 大阪府枚方市招提大谷2丁目25番1号 株 式会社ミドリ十字中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロウロキナーゼを有効成分とする、過
    凝固または低線溶状態の予防治療剤。
  2. 【請求項2】 プロウロキナーゼを有効成分とする、汎
    発性血管内凝固症候群の予防治療剤。
  3. 【請求項3】 プロウロキナーゼを有効成分とする、臓
    器不全の予防治療剤。
  4. 【請求項4】 プロウロキナーゼを有効成分とする、浮
    腫の予防治療剤。
JP7260184A 1995-10-06 1995-10-06 過凝固または低線溶状態およびその類縁疾患の予防治療剤 Pending JPH09104637A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7332469B2 (en) 2002-04-05 2008-02-19 Board Of Regents The University Of Texas System Intrapleural single-chain urokinase alone or complexed to its soluble receptor protects against pleural adhesions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7332469B2 (en) 2002-04-05 2008-02-19 Board Of Regents The University Of Texas System Intrapleural single-chain urokinase alone or complexed to its soluble receptor protects against pleural adhesions

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